JPH06100925B2 - 速度制御サ−ボ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は速度制御において、操作量に対する制御量即ち
制御特性を任意に設定可能としたものに関するものであ
る。

（発明の背景） 従来ズームレンズを駆動してズーミングを行う場合即ち
ズームレンズを光軸方向に速度制御する場合、手動操作
されるポテンシヨメータの回転量に応じた速度でズーム
レンズをテレあるいはワイド方向にサーボ駆動する速度
制御サーボ回路が用いられ、そのポテンシヨメータには
直線的変化のものと非直線変化のものとがある。

しかし最近では、ズーム速度の遅い側の制御を微妙にし
たい場合が多く、ズーム速度制御特性に非直線性をもた
せ、ズーム速度の遅い場合に制御用ポテンシヨメータの
移動量を大きくさせる様にしたものが多く用いられてい
る。

従来この様な制御特性をもたせるのには、制御用ポテン
シヨメータの抵抗体自体に非直線性を持たせていた。

この場合、ポテンシヨメータ自体が非常に高価なものと
なるばかりでなく一度設定した制御特性を変化させられ
ないと言う欠点があった。

（発明の目的） 本発明は簡単な回路により安価な直線ポテンシヨメータ
を使用して制御特性に非直線性をもたせ、かつそれを可
変とする事を目的とする。

（発明の概要） 本発明は制御用ポテンシヨメータの中点端子と摺動子出
力間に可変抵抗器を接続し、制御特性に可変非直線性を
もたせた事を技術的要点とする。

（実施例） １は制御用ポテンシヨメータで、その正負両端子T₊、T_-
と中点T_Oはそれぞれ電圧源２、及び３でバイアスされて
いる。４は制御特性に非直線をもたせる可変抵抗器であ
つてスイツチＳが連動し、最大抵抗値として無限大を可
変とする。５、６はオペアンプで構成される正転及び反
転増幅器である。これら増幅器はブリッジ接続され、サ
ーボ増幅器10をなす。７はサーボモータである。ポテン
シヨメータ１の中点端子T₀と摺動子間の電圧、即ちサー
ボ増幅器10の入力電圧Vi、に比例した電圧、即ちサーボ
増幅器10の出力電圧V_Oがモータ７に入力されモータ７の
回転速度即ちズーム速度をきめる。今簡単のためにポテ
ンシヨメータ中点T_Oと正電圧側即ち正端子T₊との間の範
囲で摺動子が移動する場合につき説明する。

ポテンシヨメータ１の中点端子T_Oと正端子T₊との間の電
圧をV_Bとし、その間の抵抗をR_Oとし、中点からの摺動子
移動量ａと有効全移動量ｂの比a/bをｘとし可変抵抗器
４の抵抗値をＲとするとサーボ増幅器10の入力電圧Viは
次の式に示される値となる。

サーボ増幅器10の利得をＡとすると出力電圧即ちモータ
７の入力端子間にかかる電圧V_Oは となり、可変抵抗４の抵抗値Ｒを変化させた時の制御特
性は第２図の第１象限に示す如き特性曲線となり、該抵
抗値Ｒを小さくするとズーム速度の遅い時即ちサーボ増
幅器10の出力電圧V_Oの小の時には摺動子移動量が大きく
なる。即ちズーム速度の微調整ができるのである。

ポテンシヨメータ中点T₀と負端子T_-との間の範囲で摺動
子が移動した時についても同様にして、第２図の第３象
限に示す如き特性曲線となる。

尚実施例ではズームレンズの電動サーボ機構を例に採つ
て説明したが本発明はこれに限られることなく各種のサ
ーボ装置に適用することができる。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば安価な部品で速度制御特性
を非直線化し、制御速度が遅い範囲の微調整ができ、ま
た速度制御特性の非直線性も任意に設定する事ができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す回路図、第２図は本発明
で実現される制御特性を示す特性図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1;制御用ポテンシヨメータ,2、3;電圧源、4;可変抵抗
器,5;正転増幅器、6;反転増幅器,7;サーボモータ,10;サ
ーボ増幅器,T_O;中点,T₊;正端子,T_-;負端子

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中点を０電位とし、両端をそれぞれ正負に
   バイアスされた速度制御用ポテンショメータと、該速度
   制御用ポテンショメータの中点端子と摺動子との間に接
   続された可変抵抗器と、該可変抵抗器の両端子に入力端
   子が接続されたサーボ増幅器と、該サーボ増幅器の出力
   により駆動されるモータとを有することを特徴とする速
   度制御サーボ装置。