JPH06100672B2 - 中性子遮蔽材 - Google Patents

中性子遮蔽材

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JPH06100672B2
JPH06100672B2 JP23221586A JP23221586A JPH06100672B2 JP H06100672 B2 JPH06100672 B2 JP H06100672B2 JP 23221586 A JP23221586 A JP 23221586A JP 23221586 A JP23221586 A JP 23221586A JP H06100672 B2 JPH06100672 B2 JP H06100672B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は未硬化の状態で流動性であり、常温で硬化して
得られる中性子遮蔽材に関し、更に詳細に述べれば、使
用済核燃料、再処理後の高レベル放射性廃棄物及び新燃
料プロトニウム用のキャスクを製造するための中性子遮
蔽材に関する。
[従来の技術・問題点] 従来、中性子遮蔽材としてシリコーンゴムに水酸化アル
ミニウムを充填したものが知られている。中性子遮蔽材
に水酸化アルミニウムを使用する目的は中性子遮蔽材に
難燃性を付与することにある。また、水酸化アルミニウ
ムはシリコーンゴムと同等の高速中性子を低速中性子す
なわち熱中性子に減速させる作用をもつ。
しかし、水酸化アルミニウムは室温では安定であるが、
それ以上の温度に長時間さらされると、脱水が起こり、
アルミナを形成する。このアルミナへの分解により減速
作用に関与する水素が水酸化アルミニウム中より除去さ
れて高速中性子の低速中性子への減速効果が少なくな
る。更に、水酸化アルミニウムの分解は温度が高くなる
ほど速くなり、原子力発電所等での中性子遮蔽材の30年
の耐用年数には耐え難い。
また、特開昭53-73000号公報にはポリオルガノシロキサ
ンに炭化硼素粒子を配合分散させた耐放射線性中性子吸
収遮蔽材が開示されている。この遮蔽材は高速中性子の
低速中性子への減速作用をポリオルガノシロキサン中の
水素により得、また、低速中性子を吸収するために炭化
硼素を作用させるものである。
ところで、上述のキャスクには耐熱性及び耐火性すなわ
ち150〜200℃での長時間安定性及び800℃で30分間の耐
火性が要求される。
水酸化アルミニウム含有中性子遮蔽材は瞬間的な高温す
なわち火災を想定して要求される800℃での耐火性につ
いてはほぼ満足する結果が得られるが、上述の如く、長
期間の安定性は得られない。更に、この遮蔽材では低速
中性子の吸収材が配合されていないために遮蔽効果も劣
る。
また、炭化硼素を含有する中性子遮蔽材では満足のいく
耐火性が得られないのが現状である。
従って、本発明の目的は200℃程度までの温度で長期間
安定で且つ瞬間温度800℃程度までの温度でも劣化の少
ない中性子遮蔽材を提供するにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは種々の検討を重ねた結果、水酸化アルミニ
ウム粉の代わりに水酸化マグネシウム粉を使用し、更
に、低速中性子を遮蔽するためにB4C粉を使用すること
によって上述の問題点を解決できることを見出し、本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は (A):一般式 [式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水
素基、R′は一価炭化水素基、nは(A)の粘度が25℃
において100〜50,000cStになる数を示す] で表されるビニル基で両末端が封鎖されたポリオルガノ
シロキサン100重量部、 (B):(R″)2SiO単位を含みまたは含まず、
(R″)3SiO0.5単位とSiO2単位(式中、R″は脂肪族
不飽和結合を含有しない一価炭化水素基及びビニル基か
ら選ばれた基を示す)よりなり、珪素原子の2.5〜10モ
ル%は珪素原子に直結するビニル基を有し、(R″)3S
iO0.5単位:SiO2単位の比が0.4:1〜1:1であるポリオル
ガノシロキサン共重合体0〜100重量部、 (C):一般式 [式中、Rは(A)におけるRと同じ意義をもち、mは
2以上の数であり、aは1.0〜2.0の値を有し、bは0.1
〜1.0の値を有し、(a+b)は1.9〜3.0であり、一分
子について平均2個を超える数の珪素原子に直結する水
素を有する] で表わされ、(A)及び(B)のポリオルガノシロキサ
ンのビニル基1個について珪素原子に直結する水素原子
0.5〜5.0個となるに充分な量のポリオルガノ水素シロキ
サン、 (D):[(A)+(B)+(C)]100重量部に対
し、水酸化マグネシウム粉5〜100重量部、 (E):[(A)+(B)+(C)]100重量部に対
し、B4C粉0.1〜50重量部、 (F):実効量の白金触媒、 よりなることを特徴とするポリオルガノシロキサン組成
物を硬化して得られる中性子遮蔽材に関する。
[作用] 本発明の組成物は(A)及び/または(B)と(C)と
(F)とが共存しなければ硬化しないので、それらのい
ずれかを別の包装中に収容しておき、使用直前に混合す
ればよい。例えば、第1包装が(D)及び(E)の全量
と(A)及び(B)の大部分、第2包装が(C)のみま
たは(C)の全量と(A)及び(B)の一部分、第3包
装が(F)の全量と(A)及び(B)の残部からなり、
使用時に上記三者の包装を混合・硬化させることができ
る。
本発明において、ビニル鎖端ポリオルガノシロキサン成
分(A)のR及びR′によって表される一価炭化水素基
としてはアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ヘキシル、オクチル、及びデシル基)、ア
リール基(例えばフェニル、トリル及びキシリル基)、
シクロアルキル基(例えばシクロヘキシル及びシクロヘ
プチン基)、アラルキル基(例えばベンジル、β−フェ
ニルエチル及びβ−フェニルプロピル基)が例示され、
R′としては更にアルケニル基(ビニル及びアルリル
基)が例示に追加される。R及びR′はそれぞれ1種ま
たは2種以上を併用しても差し支えなく、また、互いに
同一であっても異なっていてもよい。
R及びR′によって表わされる基の少なくとも50%はメ
チル及びビニルからなる群から選択され、好ましい特別
の組成物においてはR及びR′によって表わされる基の
全てがメチル基及びビニル基である。
nの値は成分(A)の25℃における粘度が100〜50,000c
St、好ましくは500〜8,000cStになる範囲である。成分
(A)の粘度が100cSt未満では充分な物理特性が得られ
ず、50,000cStを超えると未硬化の状態での取り扱いが
困難になるために好ましくない。
本発明における成分(B)のポリオルガノシロキサン共
重合体は補強性充填剤を含有しなくても組成物に充分な
強度を与えるための成分で、脂肪族不飽和結合を含有し
ない一価炭化水素またはビニル基であることができる
R″基を含有し、R″基の少なくとも前述した割合がビ
ニル基であるポリオルガノシロキサン共重合体として定
義しうる。ビニル基でないR″基は成分(A)のR基と
同じ範囲のもの及びその類似の基であり、その好ましい
実施態様では脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水
素基の全てがメチル基である。ビニル基は (R″)3SiO0.5基の一部として、または (R″)2SiO基の一部として存在することができ、ある
いはその両方に存在することもできる。
共重合体成分(B)中の各種のシロキサン単位は
(R″)3SiO0.5単位:SiO2単位の比が0.4:1〜1:1にあ
るように選択する。(R″)3SiO0.5単位:SiO2単位の
比が0.4:1未満では、成分(B)の安定性が悪くて制御
よく合成することが困難であり、また、1:1を超えると
硬化物に良好な機械的強度を与えることができないため
に好ましくない。
(R″)2SiO単位は共重合体中のシロキサン単位の全数
を基準にして0〜10モル%に等しい量で存在する。珪素
結合ビニル基が共重合体中に位置している場所には無関
係に、珪素結合ビニル基は共重合体成分(B)の2.5〜1
0.0モル%に等しい量で存在しているべきである。
共重合体成分(B)は固体の樹脂状材料であり、多くの
場合はキシレンまたはトルエンのごとき溶媒中の溶液と
して、かつ一般には30〜75重量%溶液として製造されて
いる。組成物の取り扱いを容易にするため、共重合体成
分(B)のこの溶液は通常ビニル鎖端ポリシロキサン成
分(A)の一部または全部中に溶解し、得られた溶液よ
り溶媒を留去して成分(A)と共重合体成分(B)の混
合物を造ってもよいし、予め溶媒を除いた成分(B)を
用いても構わない。
成分(B)の量は成分(A)100重量部に対して0〜100
重量部、好ましくは10〜80重量部である。
中性子遮蔽材に機械的強度が必要な場合には、成分
(B)を10重量部以上配合しないと補強性充填剤なしで
は充分な強度が得られず、補強性充填剤を併用すると本
発明で意図する中性子の遮蔽に必要な水酸化マグネシウ
ム粉及びB4C粉の充填が不可能になるために好ましくな
い。また、成分(B)の量が100重量部を超えると、未
硬化の状態の組成物の粘度が高くなって取り扱いにく
い。
本発明における成分(C)のポリオルガノ水素シロキサ
ンは成分(A)及び(B)と反応して網状のポリシロキ
サンを構成するものであり、そのために分子中に平均2
個を超える数の珪素結合水素原子をもつものである。こ
のようなポリオルガノ水素シロキサンはシロキサン骨格
が鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、珪素−
水素結合をもつシロキサン単位のみからなる重合体で
も、これとトリオルガノシロキシ単位、ジオルガノシロ
キシ単位、モノオルガノシロキシ単位及びSiO2単位のう
ち1種または2種以上との共重合体でもよい。Rとして
は成分(A)におけるRと同様なものが例示され、1種
または2種以上を併用しても差し支えないが、合成のし
易すさ、比較的低い粘度で硬化後の良好な物理特性を得
ることから、メチル基及びフェニル基が好ましく、特に
メチル基が好ましい。一分子中に平均2個を超える数の
珪素結合水素原子をもつためには、合成の容易さから、
mは2以上であることが必要で、好ましくは4〜1,000
の範囲である。mが4未満では揮発性が大きく、1,000
を超えると合成、取り扱いが困難となる。aが1.0未満
のものや、bが1.0を超えるものは合成が困難である。
aが2.0を超えると成分(C)が必要な珪素結合水素原
子を有しつつ所望のmをとることができず、bが0.1未
満では所望の珪素結合水素原子を与えるためのmの数が
大きくなって、成分(C)の取り扱いが困難になる。a
+bの和が1.9未満のものは制御よく合成することが困
難であり、3.0を超えると必要な重合度が得られない。
成分(C)の量は成分(A)及び成分(B)に含まれる
ビニル基1個に対して成分(C)に含まれる珪素原子に
直接結合した水素原子の量が0.5〜5.0個となるのに充分
な量である。0.5個未満ではゴム状弾性体が得られず、
5.0個を超えると発泡したり、機械的性質の低下をもた
らすために好ましくない。
本発明に使用する成分(D)は水酸化マグネシウム粉で
ある。水酸化マグネシウムの平均粒径は通常50μm以下
である。これは50μmを超える粒径をもつ水酸化マグネ
シウム粉は現在入手できないためである。この水酸化マ
グネシウム粉は中性子遮蔽材に耐火性を付与しするため
に使用する。また、水酸化マグネシウムは水酸化アルミ
ニウムより優れた長期間安定性を示し且つ本発明に使用
するポリオルガノシロキサンと同等の高速中性子の低速
中性子への減速作用をもつ。
成分(D)の量は成分[(A)+(B)+(C)]の合
計量100重量部に対して5〜100重量部、好ましくは40〜
80重量部の範囲である。5重量部未満では充分な耐火性
が得られず、また、100重量部を超えると成分[(A)
+(B)+(C)]との混練りが困難となり、それによ
って現場での注入作業ができなくなり、また、硬化した
組成物の強度が低下するために好ましくない。
本発明に使用する成分(E)はB4C粉である。このB4Cは
低速中性子すなわち熱中性子を遮蔽するために作用す
る。
成分(E)の量は成分[(A)+(B)+(C)]の合
計量100重量部に対して0.1〜50重量部、好ましくは0.5
〜10重量部の範囲である。1.0重量部未満では充分な低
速中性子遮蔽効果が得られず、また、100重量部を超え
ると成分[(A)+(B)+(C)]との混練が困難と
なり、それによって現場での注入作業ができなくなり、
硬化した組成物の強度が低下するために好ましくない。
なお、成分(D)すなわち水酸化マグネシウム粉と成分
(E)すなわちB4C粉の配合割合は中性子遮蔽材の高速
中性子の低速中性子の減速特性、難燃性、低速中性子す
なわち熱中性子の吸収性及びコスト等に依存して種々変
化させることができることを理解されたい。
本発明に使用する白金触媒成分(F)は珪素−水素結合
と珪素結合ビニル基との間の反応を行わせるのに有効な
公知の白金触媒の全てを含む。成分(F)としては白金
黒、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン錯
体、白金−ホスフィン錯体及び白金−ホスファイト錯体
が例示される。使用する白金触媒の種類に関係なく、触
媒は通常組成物中の珪素結合ビニル基1モルについて白
金10-3ないし10-6グラム原子となるに充分な量で使用す
る。
[実施例] 以下に実施例(以下、特記しない限り単に「例」と記載
する)を挙げ、本発明を更に説明する。なお、例中の部
はすべて重量部を示す。また、例中、Meはメチル基、Vi
はビニル基を示す。
例1 25℃における粘度が3,000cStの両末端がビニル基で封鎖
されたポリジメチルシロキサン65部と、60モル%のSiO2
単位、37.2モル%のMe3SiO0.5単位及び2.8モル%のMeVi
SiO単位からなる共重合体35部を混合し、ビニル基含有
ポリオルガノシロキサン混合物を得た。この混合物を密
閉式ニーダーに仕込み、平均粒径が1μの水酸化マグネ
シウム粉60部及びB4C粉4部を仕込んで、均一になるま
で密閉下で混合した。
これにMe3SiO[Me2SiO]6[MeHSiO]6・SiMe35部及び白金−
テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン錯体
を白金原子に換算して50/100万部を添加して混合し、本
発明の組成物を得た。この組成物を脱泡して厚さ130mm
の型に注型し、30℃で24時間放置することにより、本発
明によるゴム状硬化物(中性子遮蔽材)を得た。
得られた硬化体の特性を20℃及び120℃の場合について
以下に記載する: 次に、得られた硬化体の試験片(10×10×10cm)を800
℃で30分間加熱したところ、加熱面から1.5cmしか劣化
層(炭化層)を生じず、硬化体は良好な難燃性をもつも
のであった。この試験片の水素割合を加熱前の水素含有
を100として測定すると第1図に示すような結果が得ら
れた。第1図から、10cmの厚さの試験片の加熱面から約
4cmまでの所では水素の減少が観察されるが、残部では
水素の減少が観察されなかった。
なお、水酸化マグネシウム及びB4Cを添加しない他は上
述と同様のポリオルガノシロキサンについて800℃30分
間の加熱試験を上述と同様に行なったところ、劣化層
(炭化層)の厚さは3cmであり、本発明の中性子遮蔽材
の試験片のほぼ2倍の厚さであった。
次に、得られた硬化体に中高速中性子、熱中性子及びγ
線よりなる照射線を照射した結果を記載する。
上記のいずれの条件下でも硬化体の外観に変化はなく、
また、質量減少もなかった。
次に、中性子性源を備えた中性子遮蔽性試験装置によ
り、上述のようにして得られた硬化体の中性子遮蔽性を
試験したところ、良好な中性子遮蔽性を示した。
例2 25℃における粘度が4,500cStの両末端がビニル基で封鎖
された、6モル%のジフェニルシロキサン単位と残余の
ジメチルシロキサン単位からなるポリオルガノシロキサ
ン55部と、52.5モル%のSiO2単位、44.5モル%のMe3SiO
単位及び3.0モル%のMeViSiO単位からなる共重合体の50
%トルエン溶液90部を混合し、徐々に減圧にして100mmH
gで30℃まで加熱することによりトルエンを留去して、
ビニル基含有ポリオルガノシロキサン混合物を得た。こ
の混合物を密閉式ニーダーに仕込み、平均粒径1μの水
酸化マグネシウム粉50部及びB4C粉10部を仕込んで、密
閉状態で均一になるまで混合した。
これに 7.5部及び例1で用いたのと同じ白金触媒を白金原子に
換算して30/100万部を混合して本発明の組成物を得た。
この組成物を脱泡して実施例1と同様の型に注型し、50
℃で6時間放置してゴム状硬化体を得た。
この硬化体について、例1と同様の加熱試験及び中性子
遮蔽性試験を行なったところ、例1と同様に良好な結果
が得られた。
[発明の効果] 本発明の中性子遮蔽材に使用する水酸化マグネシウム粉
は水酸化アルミニウム粉に比べて温度に対する抵抗力が
あり、すなわち通常200℃、瞬間温度800℃程度の温度で
も安定であり、水酸化アルミニウムの分解等の問題点を
解決することができる。また、水酸化マグネシウムとB4
Cを併用することにより良好な高速中性子の低速中性子
への減速効果及び低速中性子の遮蔽効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は硬化体試験片の水素割合を加熱前の水素含量を
100として測定した結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3:22 7242−4J 3:38) 7242−4J (72)発明者 奥田 久志 茨城県石岡市東光台4−13−1−105 (72)発明者 金子 譲 東京都港区芝2丁目7番15号 高千穂電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−217199(JP,A) 特開 昭62−12896(JP,A)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A):一般式 [式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水
    素基、R′は一価炭化水素基、nは(A)の粘度が25℃
    において100〜50,000cStになる数を示す] で表されるビニル基で両末端が封鎖されたポリオルガノ
    シロキサン100重量部、 (B):(R″)2SiO単位を含みまたは含まず、
    (R″)3SiO0.5単位とSiO2単位(式中、R″は脂肪族
    不飽和結合を含有しない一価炭化水素基及びビニル基か
    ら選ばれた基を示す)よりなり、珪素原子の2.5〜10モ
    ル%は珪素原子に直結するビニル基を有し、 (R″)3SiO0.5単位:SiO2単位の比が0.4:1〜1:1であ
    るポリオルガノシロキサン共重合体0〜100重量部、 (C):一般式 [式中、Rは(A)におけるRと同じ意義をもち、mは
    2以上の数であり、aは1.0〜2.0の値を有し、bは0.1
    〜1.0の値を有し、(a+b)は1.9〜3.0であり、一分
    子について平均2個を超える数の珪素原子に直結する水
    素を有する] で表わされ、(A)及び(B)のポリオルガノシロキサ
    ンのビニル基1個について珪素原子に直結する水素原子
    0.5〜5.0個となるに充分な量のポリオルガノ水素シロキ
    サン、 (D):[(A)+(B)+(C)]100重量部に対
    し、水酸化マグネシウム粉5〜100重量部、 (E):[(A)+(B)+(C)]100重量部に対
    し、B4C粉0.1〜50重量部、及び (F):実効量の白金触媒、 よりなることを特徴とするポリオルガノシロキサン組成
    物を硬化して得られる中性子遮蔽材。
  2. 【請求項2】(B)の量が10〜80重量部である特許請求
    の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
  3. 【請求項3】第1包装が(D)及び(E)の全量と
    (A)及び(B)の大部分、第2包装が(C)のみまた
    は(C)の全量と(A)及び(B)の一部分、第3包装
    が(F)の全量と(A)及び(B)の残部からなる特許
    請求の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
  4. 【請求項4】R、R′、及びR″の少なくとも50モル%
    がメチル基である特許請求の範囲第1項記載の中性子遮
    蔽材。
  5. 【請求項5】R、R′、及びR″がメチル基及びビニル
    基からなる特許請求の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
  6. 【請求項6】(A)の粘度が25℃において500〜8,000cS
    tである特許請求の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
  7. 【請求項7】mが4〜1,000である特許請求の範囲第1
    項記載の中性子遮蔽材。
  8. 【請求項8】水酸化マグネシウム粉の量が[(A)+
    (B)+(C)]100重量部当たり40〜80重量部である
    特許請求の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
  9. 【請求項9】水酸化マグネシウム粉の粒径が50μ以下で
    ある特許請求の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
  10. 【請求項10】B4C粉の量が[(A)+(B)+
    (C)]100重量部当たり0.5〜10重量部である特許請求
    の範囲第1項記載の中性子遮蔽材。
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KR100706012B1 (ko) 2003-03-03 2007-04-11 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 캐스크, 중성자 차폐체용 조성물 및 중성자 차폐체 제조법
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