JPH06100441A - ハイドロキノン誘導体含有発ガン阻止剤 - Google Patents

ハイドロキノン誘導体含有発ガン阻止剤

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JPH06100441A
JPH06100441A JP25306692A JP25306692A JPH06100441A JP H06100441 A JPH06100441 A JP H06100441A JP 25306692 A JP25306692 A JP 25306692A JP 25306692 A JP25306692 A JP 25306692A JP H06100441 A JPH06100441 A JP H06100441A
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JP
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hydroquinone derivative
hydroquinone
alkyl
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JP25306692A
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Toshio Sato
利夫 佐藤
Hitoshi Matsumoto
仁 松本
Yasunori Niino
靖規 新納
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NIPPON HIGH POTSUKUSU KK
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NIPPON HIGH POTSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な発ガン阻止剤を提供する。 【構成】新規発ガン阻止剤は一般式(III) 【化1】 (式中、R7 〜R10はそれぞれ、水素原子、低級アルキ
ル基または低級アルコキシ基であり、R11はC2 以上の
炭素鎖を有するアルキル基である。)で示されるハイド
ロキノン誘導体および/またはその塩を有効成分として
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイドロキノン誘導体
を有効成分とする発ガン阻止剤に関する。
【0002】
【背景技術】ヒトのガンの発生が日常生活、特に食生活
や喫煙に関係していることが疫学的研究の結果から判っ
ている。近年、食品を加熱することによって、変異原性
物質ができることが見いだされ、これらのほとんどがア
ミノ基を有する含窒素芳香族異項環化合物(ヘテロサイ
クリックアミン)であることが判った(sugiura T,eta
l., Perspectives on the Relative Risks, p.31, Marc
ell Dekker Inc, NewYork, 1989) 。
【0003】中でも、L−グルタミン酸を加熱した時に
できる2−アミノ−6−メチルジピリド[1,2−a:
3′,2′−d]イミダゾール(Glu−P−1)は、
サルモネラ菌に対し強い変異原性を示すのみならず実験
動物で発ガン性を示すことが明らかにされている。Gl
u−P−1は、特に肝臓、大腸、小腸、及び外耳道腺に
高率に腫瘍を形成することがラットによる実験から確認
されている(TakayamaS, et al., Gann, 75, 207, 1984)
【0004】従って、ヘテロサイクリックアミンによる
変異原性及び発ガン性を阻止することができれば、ヒト
の発ガンに瀕した危険性を回避または縮小することがで
きると考えられる。殊に、慢性肝炎や肝硬変の患者の肝
ガンへの移行性は極めて高く、臨床上大きな問題となっ
ており、ガン細胞を直接攻撃する制ガン剤ではなく、発
ガン阻止作用を示す化合物が、これらの患者に対し有用
であると考えられている。
【0005】
【発明の目的】従って本発明の目的は、発ガン阻止作用
を示す新規な発ガン阻止剤を提供することにある。
【0006】
【目的を達成するための手段】本発明の目的を達成する
本発明の発ガン阻止剤は、一般式(III)
【化2】 (式中、R7 〜R10はそれぞれ、水素原子、低級アルキ
ル基または低級アルコキシ基であり、R11はC2 以上の
炭素鎖を有するアルキル基である。)で示されるハイド
ロキノン誘導体および/またはその塩を有効成分として
含有するものである。
【0007】一般式(III) で示されるハイドロキノン誘
導体および/またはその塩におけるR7 〜R10はそれぞ
れ、水素原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基
であり、R11はC2 以上の炭素鎖を有するアルキル基で
ある。上記一般式(III) で示されるハイドロキノン誘導
体としての代表例は、一般式(I)
【化3】 (式中、R1 は炭素数7〜11のアルキル基である。)
で示されるハイドロキノン誘導体(以下、ハイドロキノ
ン誘導体Aという)、及び一般式(II)
【化4】 (式中、R2 〜R5 はそれぞれ、水素原子、低級アルキ
ル基または低級アルコキシ基であり、かつR2 〜R5
少なくとも1つは低級アルキル基または低級アルコキシ
基であり、R6 はC2 以上の炭素鎖を有するアルキル基
である。)示されるハイドロキノン誘導体(以下、ハイ
ドロキノン誘導体Bという)が挙げられる。
【0008】これらのハイドロキノン誘導体A,Bは文
献未載の新規化合物であり、その合成法、物性などは本
出願の出願時に未公開の特願平3−64956号明細書
に詳細に開示されている。
【0009】先ず、ハイドロキノン誘導体Aについて説
明する。このハイドロキノン誘導体Aは、前述のように
一般式(I)で示される化合物であり、一般式(I)に
おけるR1 は炭素数7〜11のアルキル基に限定され
る。このようなアルキル基としては、n−ヘプチル基、
n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウ
ンデシル基等が挙げられる。
【0010】このハイドロキノン誘導体Aは、例えば、
ハイドロキノンと式 R1 −OH [式中、R1 は一般式(I)におけるR1 に同じであ
る。]で示されるアルコールとを、リンモリブデン酸、
リンタングステン酸、ケイモリブデン酸、ケイタングス
テン酸等のヘテロポリ酸の存在下で反応させることによ
り得ることができる。このようにして得られるハイドロ
キノン誘導体Aは、発ガン阻止剤として利用するに十分
な発ガン阻止作用を有している。
【0011】次に、ハイドロキノン誘導体Bについて説
明する。このハイドロキノン誘導体Bは、前述のように
一般式(II)で示される化合物であり、一般式(II)に
おけるR2 〜R5 はそれぞれ、水素原子、低級アルキル
基または低級アルコキシ基であり、かつR2 〜R5 の少
なくとも1つは低級アルキル基または低級アルコキシ基
であり、R6 はC2 以上の炭素鎖を有するアルキル基で
ある。ここで、R2 〜R5 としての低級アルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が
挙げられる。また、R2 〜R5 としての低級アルコキシ
基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基等が挙げられる。そして、R6 としてのC2
以上の炭素鎖を有するアルキル基としては、n−エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、
n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n
−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ド
デシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n
−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデ
シル基、n−オクタデシル基等が挙げられる。
【0012】ハイドロキノン誘導体Bを示す一般式(I
I)において、R6 をC2 以上の炭素鎖を有するアルキ
ル基に限定する理由は、R6 がC1 の炭素鎖を有するア
ルキル基(メチル基)であるハイドロキノン誘導体では
発ガン阻止作用が低く、R6 のアルキル基における炭素
鎖数の増加に伴って発ガン阻止作用が増大するからであ
る。炭素鎖数の増加に伴う発ガン阻止作用の増大は、C
4 〜C8 あたりでピークに達し、後は漸減する。
【0013】一般式(II)で示されるハイドロキノン誘
導体Bは、例えば、出発物質として一般式(IV)
【化5】 [式中、R2 〜R5 は一般式(II)におけるR2 〜R5
に同じである。]で示される公知のハイドロキノン誘導
体を用いて、下記の方法(イ)または(ロ)により得る
ことができる。 (イ)一般式(II)で示されるハイドロキノン誘導体B
として、例えば式
【化6】 で示されるハイドロキノン誘導体の如く、2個の水酸基
のうち立体障害の相対的に少ない水酸基がエーテル化さ
れたハイドロキノン誘導体を得る場合には、一般式(I
V)のハイドロキノン誘導体に式 R6 −OH [式中、R6 は一般式(II)におけるR6 に同じであ
る。]で示されるアルコールを、リンモリブデン酸、リ
ンタングステン酸、ケイモリブデン酸、ケイタングステ
ン酸等のヘテロポリ酸の存在下で反応させる。
【0014】(ロ)一般式(II)で示されるハイドロキ
ノン誘導体Bとして、例えば式
【化7】 で示されるハイドロキノン誘導体の如く、2個の水酸基
のうち立体障害の相対的に多い水酸基がエーテル化され
たハイドロキノン誘導体を得る場合には、一般式(IV)
のハイドロキノン誘導体の立体障害の相対的に少ない水
酸基をピバロイルクロライド等の酸ハライドでエステル
化してブロックし、次に、エーテル化したい、立体障害
の相対的に多い水酸基を、式 R6 −X [式中、R6 は一般式(II)におけるR6 に同じであ
り、Xはハロゲン原子である。]で示されるハロゲン化
アルキルでエーテル化し、しかる後、立体障害の相対的
に少ない水酸基のブロックをエステル加水分解反応によ
り除去して遊離水酸基に戻す。
【0015】このようにして得られるハイドロキノン誘
導体Bは、前述のハイドロキノン誘導体Aと同様に、発
ガン阻止剤として利用するに十分な発ガン阻止作用を有
している。
【0016】一般式(III) から明らかなように、本発明
の発ガン阻止剤は前述したハイドロキノン誘導体Aとハ
イドロキノン誘導体Bを含む。さらに、優れた発ガン阻
止作用を有していることが本発明者らの研究により今回
新たに明らかにされた既知ハイドロキノン誘導体、例え
ば1−エチルハイドロキノン、1−プロピルハイドロキ
ノン、1−ブチルハイドロキノン、1−ベンチルハイド
ロキノン、1−ヘキシルハイドロキノン、1−ドデシル
ハイドロキノンをも含む。
【0017】本発明の発ガン阻止剤は、必要に応じてス
ターチ、結晶性セルロース、アラビアゴム、ラクトー
ス、スクロース、グルコース、グリセリン、プロピレン
グリコール、エタノールなどの担体を含有することがで
きる。本発明の発ガン阻止剤はヘテロサイクリックアミ
ンによる変異原性及び発ガン性を阻止する作用を有す
る。またこの発ガン阻止剤は、殺細胞作用を示さず、毒
性実験の結果から安全性も高い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。製造実施例1
【化8】 ハイドロキノン2.2g(20mmol )をn−オクチル
アルコール40mlに溶解させた溶液にリンモリブデン酸
(P2 5 ・24MoO3 ・xH2 O) 0.7gを加
え、撹拌後、120℃で6時間加熱した。加熱後の溶液
に水およびEtOAcを各々300ml加え、振盪した。
振盪後、有機層を分取し、これを無水MgSO4 で乾燥
した後に減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付してヘキサンとEtOAc
との混液で溶出して、1−オクチルハイドロキノンの粗
精製物を得た。この後、得られた粗精製物をn−ヘキサ
ンにより再結晶して、目的の標題化合物2.7g(収率
60%)を得た。得られた1−オクチルハイドロキノン
の収量、収率、融点、およびH−NMRのδ値を、表1
に示す。
【0019】製造実施例2
【化9】 n−オクチルアルコールに代えて、n−デシルアルコー
ルを用いた以外は製造実施例1と同様にして、目的の標
題化合物3.7g(収率49%)を得た。得られた1−
デシルハイドロキノンの収量、収率、融点、およびH−
NMRのδ値を、表1に示す。
【0020】製造実施例3
【化10】 製造実施例1におけるハイドロキノンに代えて2,3,
5−トリメチルハイドロキノンを用い、かつ製造実施例
1におけるn−オクチルアルコールに代えてn−ブチル
アルコールを用いた以外は製造実施例1と同様にして、
目的の標題化合物3.19g(収率73%)を得た。得
られた1−ブチル−2,3,5−トリメチルハイドロキ
ノンの収量、収率、融点、およびH−NMRのδ値を、
表1に示す。
【0021】製造実施例4製造実施例7[ハイドロキ
ノン誘導体Bの製造] n−オクチルアルコールに代えて、R6 −OHとしてR
6 が表1に示す基であるアルコールを用いた以外は製造
実施例3と同様にして、R2 、R3 およびR4がメチル
基で、R5 が水素原子で、R6 が表1に示すアルキル基
であるハイドロキノン誘導体Bをそれぞれ得た。各ハイ
ドロキノン誘導体Bの収量、収率、融点、およびH−N
MRのδ値を、表1に示す。
【0022】製造実施例8
【化11】 1−ピバロイル−2,3,5−トリメチルハイドロキ
ノンの製造 2,3,5−トリメチルハイドロキノン3.5g(2
3.0mmol )を塩化メチレン20mlに溶解させた溶液
に無水ピリジン6mlを加え、混合した。得られた混合液
を−15℃に冷却し、この混合液中にピバロイルクロラ
イド2.8gを含有する塩化メチレン20mlを20分か
けて滴下した後、室温に戻して8時間撹拌した。撹拌
後、反応液に酢酸4.25mlと水20mlとを加えて振盪
した。振盪後、有機層を分取し、これを無水MgSO4
で乾燥した後に減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付してベンゼンとEt
OAcとの混合溶媒で溶出して、1−ピバロイル−2,
3,5−トリメチルハイドロキノンの粗精製物2.4g
を得た。
【0023】4−ヘキシル−1−ピバロイル−2,
3,5−トリメチルハイドロキノンの製造 上記で得られた1−ピバロイル−2,3,5−トリメ
チルハイドロキノンの粗精製物2.4g(10.0mmo
l )と、沃化ヘキシル21.2g(100.0mmol )
と、炭酸カリウム6.9g(20.0mmol )とを、メ
チルエチルケトン70mlに加えて撹拌した後、8時間還
流した。還流後の反応液に水150mlとEtOAc 1
50mlとを加えて振盪した後、有機層を分取した。分取
後、水層にEtOAc 150mlを加えて振盪し、振盪
後に有機層を分取した。同様の操作を更にもう1回行っ
た。分取した有機層を全て合わせ、水洗および無水Mg
SO4 を用いての乾燥処理を施した後に減圧下で濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付してヘキサンとEtOAcとの混合溶媒で溶出し
て、4−ヘキシル−1−ピバロイル−2,3,5−トリ
メチルハイドロキノンの粗精製物1.5gを得た。
【0024】4−ヘキシル−2,3,5−トリメチル
ハイドロキノン(標題化合物)の製造 上記で得られた4−ヘキシル−1−ピバロイル−2,
3,5−トリメチルハイドロキノン1.5g(4.0m
mol )と水酸化カリウム0.45gとをMeOH 5ml
に加えて、室温で6時間撹拌した。撹拌後の反応液に水
150mlとEtOAc 150mlとを加えて振盪した
後、有機層を分取した。分取後、水層にEtOAc 1
50mlを加えて振盪し、振盪後に有機層を分取した。同
様の操作を更にもう1回行った。分取した有機層を全て
合わせ、水洗および無水MgSO4 を用いての乾燥処理
を施した後に減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付してヘキサンとEtO
Acとの混合溶媒で溶出して、4−ヘキシル−2,3,
5−トリメチルハイドロキノンの粗精製物を得た。この
後、得られた粗精製物をn−ヘキサンにより再結晶し
て、目的の標題化合物0.7g(収率65%)を得た。
得られた4−ヘキシル−2,3,5−トリメチルハイド
ロキノンの収量、収率、融点、およびH−NMRのδ値
を、表1に示す。
【0025】製造実施例9製造実施例11[既知ハイ
ドロキノン誘導体の製造] n−オクチルアルコールに代えて、R1 −OHとしてR
1 が表1に示す基であるアルコールを用いた以外は製造
実施例1と同様にして、R1 が表1に示すアルキル基で
ある既知ハイドロキノン誘導体をそれぞれ得た。各既知
ハイドロキノン誘導体の収量、収率、融点、およびH−
NMRのδ値を、表1に示す。
【0026】製造実施例12
【化12】 製造実施例3におけるn−オクチルアルコールに代えて
n−エチルアルコールを用いた以外は製造実施例3と同
様にして、目的の標題化合物を収率73%で得た。得ら
れた1−エチル−2,3,5−トリメチルハイドロキノ
ンの融点およびH−NMRのδ値を、表1に示す。
【0027】
【表1】 ヘテロサイクリックアミンによるサルモネラ菌の変異原
性に対する本発明の発ガン阻止剤による抗変異原性試験 (方法)Dianeらの方法に従い (Diane F. Birt, e
t al., Carcinogenesis, Vol.7, No.6, 959-963, 198
6)、プレインキュべーション法によるエムス(Ames)試
験に準じて、Glu−P−1・HCl、Trp−P−1
・アセテート及びIQの3種類のヘテロサイクリックア
ミン(上記3物質の正式名称は表2の脚注を参照)に対
する本発明化合物の抗変異原性試験を実施した。
【0028】すなわち、S9ミックス0.5ml、サルモ
ネラ菌TA98培養液0.1ml、DMSOに溶解した本
発明化合物および変異原性物質各0.1mlを試験管に入
れて37℃で20分間振盪培養後、軟寒天2mlを加えて
混和した。これを最小グリコース寒天培地上に拡げ、3
7℃で48時間培養して復帰変異コロニー数を数えた。
プレートは各用量に2ないし3枚とし、DMSOのみを
加えた陰性対照群および変異原性物質のみを加えた陽性
対照群の成績と比較した。表2に示す結果から、本発明
化合物のヘテロサイクリックアミンによる変異原性阻止
能が認められた。
【0029】
【表2】 急性毒性試験 (方法)8週齢のICR系雄マウスを用いて単回経口投
与による急性毒性試験を実施した。本発明化合物(実施
例1〜12のハイドロキノン誘導体)はオリブ油に溶解
させ、300mg/kgを最高用量として以下公比2で逓減
した3用量群を設定し、各群に6匹の動物を配して投与
後14日まで観察を行った。 (結果)全観察期間を通じて死亡例は認められなかっ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明の発ガン阻止剤はヘテロサイクリ
ックアミンによる変異原性及び発ガン性を阻止する作用
を有する。またこの発ガン阻止剤は、殺細胞作用を示さ
ず、毒性実験の結果から安全性も高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(III) 【化1】 (式中、R7 〜R10はそれぞれ、水素原子、低級アルキ
    ル基または低級アルコキシ基であり、R11はC2 以上の
    炭素鎖を有するアルキル基である。)で示されるハイド
    ロキノン誘導体および/またはその塩を有効成分として
    含有することを特徴とする発ガン阻止剤。
JP25306692A 1992-09-22 1992-09-22 ハイドロキノン誘導体含有発ガン阻止剤 Withdrawn JPH06100441A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2052719A1 (en) 2007-10-23 2009-04-29 Nippon Hypox Laboratories Incorporated Curative drug for neurodegenerative diseases
EP2110127A1 (en) 2008-04-14 2009-10-21 Nippon Hypox Laboratories Incorporated Hepatic Fibrosis Inhibitor

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