JPH06100203A - 用紙検出処理方式 - Google Patents

用紙検出処理方式

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JPH06100203A
JPH06100203A JP24935592A JP24935592A JPH06100203A JP H06100203 A JPH06100203 A JP H06100203A JP 24935592 A JP24935592 A JP 24935592A JP 24935592 A JP24935592 A JP 24935592A JP H06100203 A JPH06100203 A JP H06100203A
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JP
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paper
sensor
light emitting
emitting element
light
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Application number
JP24935592A
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English (en)
Inventor
Makoto Takagawa
誠 高川
Satoshi Ishida
敏 石田
Yasunori Miyauchi
康範 宮内
Mitsuhiro Yashiki
光宏 屋敷
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は,用紙検出処理方式に関し,簡単な
構成により高い精度で用紙を検出することを目的とす
る。 【構成】 反射型センサ5は発光素子が出力し用紙8で
反射された光を受光素子で受光することにより用紙8を
検出する。入射レベル変更手段7は,用紙8が存在しな
い場合の反射型センサ5への光の入射量を,用紙が存在
する場合のそれよりも大きくする。検出処理部2は,用
紙8が存在しない場合の反射型センサ5の出力レベルと
用紙8が存在する場合の反射型センサ5の出力レベルと
を,これらの中間のレベルであるスライスレベルを用い
て識別することにより,用紙8の有無を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,用紙検出処理方式に関
し,特に,用紙検出のために反射型センサを用いる用紙
検出処理方式に関する。
【0002】プリンタやOCR装置等の画像読取装置の
プリンタ部分においては,印刷を正確に行うために,用
紙のサイズ(幅)や用紙の先端等の検出が行われる。こ
の用紙検出には,大別して,メカ(機械)式,透過型,
反射型のいずれかの方式のセンサが用いられる。
【0003】
【従来の技術】図10(A),(B),及び(C)は,
各々,プリンタ等におけるメカ式,透過型及び反射型の
センサについて示す。
【0004】図10(A)はメカ式の用紙検出センサを
示す。この場合,馬蹄型センサ51が(取付)基板54
に固設されている。センサアーム52は,その一端が馬
蹄型センサ51の発光面と受光面との間にあってこれら
の間の光路(紙面垂直方向)を遮断するように設けられ
ている。センサアーム52は支点53を中心として回動
可能に取り付けられる。センサアーム52の他端は用紙
8の通路上に位置するようにされる。
【0005】用紙8が給紙されると,センサアーム52
の他端が図中矢印方向に押し上げられ,これによりセン
サアーム52が支点53を中心として回動する。従っ
て,センサアーム52の一端も図中矢印方向に回動する
ので,馬蹄型センサ51の発光面と受光面との間を遮断
するものがなくなり,用紙8の検出出力が得られる。
【0006】図10(B)は透過型の用紙検出センサを
示す。この場合,((取付)基板に取付けられた)発光
素子55と(取付)基板57に取付けられた受光素子5
6とが,用紙8の通路を挟んで対向するように設けられ
る。用紙8が給紙されると,発光素子55と受光素子5
6との間の光路が遮断されるので,用紙8の検出出力が
得られる。
【0007】図10(C)は反射型の用紙検出センサを
示す。この場合,(取付)基板6に取付けられた反射型
センサ5が,用紙8の通路に向くように設けられる。反
射型センサ5は,その内部に発光素子と受光素子とを備
え,発光素子の出力した光が用紙8に反射して戻ってき
たものを受光素子で検出する。
【0008】用紙8が給紙されると,反射型センサ5へ
用紙8で反射した光が入射するので,用紙8の検出出力
が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のメカ式の用紙検
出センサはセンサアーム52と用紙8との物理的接触に
よる検出であるため,検出精度が良くないという問題が
ある。例えば,用紙8の厚さが異なると,用紙8がセン
サアーム52に当たった時からセンサアーム52が馬蹄
型センサ51の光路からはずれるまでの時間が異なって
しまう。また,特に薄い用紙8の場合,センサアーム5
2にあたることによって用紙8の先端がダメージを受
け,折曲がり等の不都合を生じるという問題がある。
【0010】透過型の用紙検出センサでは,発光素子5
5と受光素子56との光軸が正確に一致するように両者
を位置合わせする必要がある。しかし,この位置合わせ
が難しい作業であるという問題があり,このため,調整
に相当の手間を要するという問題があった。また,この
位置合わせを容易にするために,受光素子56の径が比
較的大きくされている。この結果,検出の位置精度が悪
いという問題があった。
【0011】反射型の用紙検出センサでは,以上の如き
問題もなく,用紙サイズセンサとして数個の反射型セン
サ5を同一直線上に並べて用紙の幅を検出するのに有利
である。しかし,黒い紙の如く用紙8の地色の反射率が
低い場合には,用紙8の有無による光の入射量の差があ
まり大きくないため,その検出が困難になってしまうと
いう問題があった。
【0012】本発明は,簡単で安価な構成により高い精
度で用紙を検出することが可能な用紙検出処理方式を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり,本発明によるプリンタ又はOCR装置等の画
像読取装置のプリンタ部分を示す。
【0014】図1において,反射型センサ5は,用紙8
を検出するためのものであって,発光素子及び受光素子
を備え,発光素子が出力し用紙8で反射された光を受光
素子で受光することにより用紙8を検出する。入射レベ
ル変更手段7は,用紙8が存在しない場合の反射型セン
サ5への光の入射量を,用紙が存在する場合のそれより
も大きくする手段であり,例えば発光素子7Aからな
る。検出処理部2は,反射型センサ5の検出出力に基づ
いて用紙8の有無を検出する。このために,検出処理部
2は,用紙8が存在しない場合の反射型センサ5の出力
レベルと用紙8が存在する場合の反射型センサ5の出力
レベルとを,これらの中間のレベルであるスライスレベ
ルを用いて識別する。
【0015】
【作用】反射型センサ5の出力レベルは,入射レベル変
更手段7が無いとすると,図2に示す如く,用紙8が存
在しない場合には反射がないので周囲の暗さ(明るさ)
に応じたレベル(第1レベル)となり,用紙8が存在す
る場合には反射により所定のレベル(第2レベル)とな
る。第1レベルは第2レベルより小さい。
【0016】本発明によれば,用紙8が存在しない場合
の出力レベルを,入射レベル変更手段7により,図2に
示す如く用紙8が存在する場合よりも十分に大きいレベ
ル(第3レベル)となるようにしている。そして,第2
レベルと第3レベルとをその中間レベルである予め定め
られたスライスレベルにより識別している。
【0017】従って,用紙8の反射率が低い場合,即
ち,第2レベルとして第1レベルに近い出力レベルしか
得られない(第2レベルが矢印方向にずれる)場合であ
っても,第1レベルに代えてこれとは逆極性(第2レベ
ルを中心として)の第3レベルを用いるので,第2レベ
ルと第3レベルとを十分に識別できる。これにより,用
紙8の有無を確実に(高い精度で)検出できる。
【0018】
【実施例】図1に示すプリンタ又はOCR装置等の画像
読取装置のプリンタ部分(以下,単にプリンタ等とい
う)において,用紙8はプラテン9側からフィードロー
ラ10,11の側に給紙される。このような用紙8の通
路の途中であってプラテン9とフィードローラ10との
間で,用紙8のサイズ(幅)及び/又は先端等の検出が
行われる。
【0019】このために,プラテン9とフィードローラ
10との間に,反射型センサ5及び入射レベル変更手段
7が設けられる。反射型センサ5は(取付)基板6に固
設される。反射型センサ5の出力はセンサ入力処理部4
に入力される。
【0020】反射型センサ5と用紙8(の通路)を挟ん
で反対側に入射レベル変更手段7が設けられる。入射レ
ベル変更手段7としては,例えばLED(発光ダイオー
ド)の如き発光素子7Aが用いられる。
【0021】発光素子7Aは反射型センサ5と対向する
ように設けられ,(取付)基板(図示せず)に固設され
る。発光素子7Aの特性は,反射型センサ5の受光素子
の特性に近い程好ましい。このため,例えば発光素子7
Aとして反射型センサ5の発光素子と同一のものを用い
ればよい。
【0022】発光素子7Aは,常に(電源ON時)又は
例えば給紙動作が開始されると,ONとされ発光状態と
される。発光素子7AのON/OFFは,例えば検出処
理部2によって制御される。
【0023】給紙動作において,用紙8の到達前には,
発光素子7Aの出力した光が反射型センサ5の受光素子
に入射する。この光は用紙8での反射光とは異なり光の
強度が大きいので,図2の第3レベルの出力(電圧)が
反射型センサ5から得られる。
【0024】反射型センサ5の出力電圧(アナログ値)
は,センサ入力処理部4に入力され,増幅され,デジタ
ル値に変換され,検出処理部2に送られる。検出処理部
2は,デジタル変換された反射型センサ5の出力とスラ
イスレベルとを比較する。スライスレベルは,予め定め
られた値(基準値又は比較値)として,外部記憶(又は
不揮発性メモリ)の所定の領域に格納されている。第3
レベルの出力はスライスレベルより大きいので,検出処
理部2は,比較の結果として,未だ用紙8が反射型セン
サ5の位置に達していない又は存在していないことを知
る。
【0025】給紙動作が進んで用紙8が反射型センサ5
の位置に達すると,発光素子7Aと反射型センサ5との
間の光路が遮断され,一方,反射型センサ5の発光素子
の出力した光が用紙8で反射して反射型センサ5の受光
素子に入射する。この光は用紙8での反射によるもので
あるからその強度はあまり大きくなく,反射型センサ5
の出力は図2の第2のレベルにまで低下する。
【0026】検出処理部2は,センサ入力処理部4を介
してこの第2レベルの出力(デジタル値)を受け取っ
て,これとスライスレベルとを比較する。第2レベルは
スライスレベルより小さいので,検出処理部2は,用紙
8が反射型センサ5の位置に達したこと又は存在するこ
とを知る。
【0027】検出処理部2は中央処理装置(CPU)と
主メモリとからなる処理装置1に設けられ,メモリ上に
存在する検出処理プログラムとCPUとによって構成さ
れる。検出処理部2は反射型センサ5を用いた用紙8の
サイズや先端の検出の全般を制御する。
【0028】ここで,用紙8の地色の反射率が低いとす
ると,第2レベルは図2の矢印方向に変化する。しか
し,本実施例では元々第2レベルはスライスレベルより
小さいので,この変動は用紙8の検出には影響しない。
従って,このような場合でも,透過型センサと比べて安
価な反射型センサ5を用いて確実に用紙8を検出でき
る。
【0029】また,用紙8が薄紙であるとすると,発光
素子7A,特にLEDの光は用紙8を透過するので反射
型センサ5の出力はあまり低下しないが,逆に反射型セ
ンサ5の発した光も薄型を透過するのでこの分出力の低
下がある。このため,用紙が薄紙の場合にも,確実に用
紙8を検出でき,むしろ検出精度を向上させることがで
きる。
【0030】反射型センサ5は,この実施例では,用紙
8の幅を検出するために,図3に示す如く,同一直線
(用紙8の通路に対して垂直な線)上に複数個並ぶよう
に設けられる。なお,図3において,便宜的に上下の関
係を図2とは逆にして示している(以下も同様であ
る)。
【0031】複数の反射型センサ5は,各種の幅の用紙
8を検出するために,不均等な間隔で(取付)基板6に
固設される。発光素子7Aは,複数の反射型センサ5の
うち中央(どの用紙8が横切っても反射による入射があ
るもの)の1個のみに対応するよう,1個だけ設けられ
る。
【0032】この構成により,複数の反射型センサ5で
用紙8からの反射による入射の有無を検出し,その用紙
8の幅(サイズ)を知ることができる。一方,中央の1
対の反射型センサ5と発光素子7Aとにより用紙8の先
端を確実に検出できる。
【0033】この構成によれば,用紙8の先端検出のた
めに透過型センサを用いる必要がないので,同一直線上
のセンサを全て反射型センサ5とすることができる。従
って,各センサ(中央の1個を除く)から同一の検出精
度を得ることができる。また,発光素子7Aは1個のみ
でよいので,安価でかつ簡単な構成にできる。
【0034】図4は他の実施例を示す図である。この実
施例では,用紙8の地色の反射率が低い場合にのみ発光
素子7Aが用いられる。このため,この実施例では,反
射型センサ5と発光素子7Aとの間を遮断するためのも
のであって,用紙8より反射率の十分に小さい遮断手段
12と,遮断手段12を移動させるための駆動手段13
とが設けられる。
【0035】遮断手段12は,図4に示す如く,一対の
ペーパーガイド14A,14Bの発光素子7A側(14
A)の裏に沿うように設けられたペーパーガイド14A
の裏当て板からなる。この裏当て板は,その反射率を用
紙8のそれより十分小さくするために,黒色とされる。
これにより,裏当て板での反射は殆ど“0”とされる。
【0036】駆動手段13は,例えばソレノイドからな
り,発光素子7A側のペーパーガイド14Aの裏側に設
けられる。駆動手段13は検出処理部2により制御され
る。検出処理部2は,用紙8の地色の反射率が高い場合
に,図4(A)に示す如く,駆動手段13により遮断手
段12を反射型センサ5と発光素子7Aとの間を遮断す
るように移動させると共に発光素子7Aの発光を停止さ
せる。
【0037】例えば,用紙8が片面印刷媒体である場
合,その地色の反射率が高いので,オペレータはその旨
を検出処理部2へ指示入力する。これに応じて,検出処
理部2は,給紙動作の際にこれに先立って,駆動手段1
3を駆動して遮断手段12を図4(A)の矢印方向にペ
ーパーガイド14Aに沿って移動させる。これにより,
遮断手段12はペーパーガイド14Aに貫通するように
設けられた穴をふさぐ。この穴は反射型センサ5と発光
素子7Aとの間の光路を確保するように設けられている
ので,これをふさぐことにより当該光路は遮断される。
【0038】この場合,反射型センサ5は用紙8での反
射による入射のみによって用紙8の検出をすることにな
るが,その地色の反射率が高いので,確実に用紙を検出
できる。この検出のためには,図2の第2レベルと第1
レベルの中間の比較レベルが用いられる。この比較レベ
ルは予め定められ,外部記憶又は不揮発メモリに格納さ
れる。用紙8が存在しないとき反射がないので第1レベ
ルの出力が得られるが,用紙8が存在するとその反射に
より第2レベルに出力が変化する。この変化が比較レベ
ルを用いて検出される。
【0039】この場合,図3の如く反射型センサ5を同
一直線上に並べたとすると,全ての反射型センサ5につ
いて同一の検出精度により同一処理で検出できる。ま
た,発光素子7Aの発光が停止されているので,その寿
命を長くでき,経年変化を小さくできる。
【0040】一方,検出処理部2は,用紙8の地色の反
射率が低い場合に,図4(B)に示す如く,駆動手段1
3により遮断手段12を反射型センサ5と発光素子7A
との間を遮断しないように移動させると共に発光素子7
Aを発光させる。
【0041】例えば,用紙8が片面印刷媒体以外である
場合,その地色の反射率が低いので,オペレータはその
旨を検出処理部2へ指示入力する。これに応じて,検出
処理部2は,給紙動作の際にこれに先立って,駆動手段
13を駆動して遮断手段12を図4(B)の矢印方向に
ペーパーガイド14Aに沿って移動させる。これによ
り,遮断手段12はペーパーガイド14Aに貫通するよ
うに設けられた穴をふさがない位置とされる。これによ
り当該光路は確保される。
【0042】この場合,用紙8の地色の反射率は低い
が,発光素子7Aを用いることにより,前述の場合と同
様に確実に用紙8を検出することができる。図5は更に
他の実施例を示す図である。この実施例では,入射レベ
ル変更手段7として,ペーパーガイド14Aに沿うよう
に設けられた裏当て板7Bからなる。裏当て板7Bは,
その反射率を用紙8のそれより十分大きくして常に強い
反射光が得られるようにするために,白色とされる。な
お,この実施例では言うまでもなく発光素子7Aは用い
られない。
【0043】この実施例では,地色の反射率の高い用紙
8については反射型センサ5−1で検出し,地色の反射
率の低い用紙8については反射型センサ5−2で検出す
る。即ち,ペーパーガイド14A,14Bにおいて反射
型センサ5−1に対応する部分には穴が設けられ,用紙
8がない場合の反射率を極めて小さくしている。一方,
反射型センサ5−2に対向するペーパーガイド14Aの
表面には,裏当て板7Bが設けられ,用紙8がない場合
の反射率を極めて大きくしている。
【0044】従って,地色の反射率が高い用紙8は,反
射型センサ5−1の出力が(図2の第1レベルから第2
レベルへ)増加することにより検出できる。地色の反射
率が低い用紙8は,反射型センサ5−2の出力が(図2
の第3レベルから第2レベルへ)減少することにより検
出できる。いずれのセンサの出力を選択するかは,指示
入力に従って検出処理部2が決定する。
【0045】ところで,入射レベル変更手段7として発
光素子7A,特にLEDを用いた場合,その出力した光
は前述したように用紙8の厚さによってある程度透過す
る。用紙8の厚さ(連量)と光の透過量との関係は,概
略,図6に示す如き関係にある。なお,用紙8は,通
常,複数枚の用紙を重ねたものからなる。
【0046】そこで,本発明のプリンタ等では,図6の
関係を利用して用紙8の厚さ(連量)を求め,これに基
づいて印字ヘッドと用紙8との間のギャップを自動的に
最適な値に調整する。
【0047】図7に示す如く,このギャップは用紙8と
印字ヘッド部20に設けられた印字ピン21との間の距
離として求まる。このギャップは調整処理部15によっ
て自動的に調整される。
【0048】調整処理部15は処理装置1に設けられ,
メモリ上に存在する調整処理プログラムとCPUとによ
って実現される。調整処理部15は,ギャップ調整のた
めに,テーブル16を備える。テーブル16は,図6に
示した用紙8の厚さ(連量)とこの用紙8を発光素子7
Aの光が透過する量との関係についてのデータからな
る。テーブル16により光の透過量から用紙8の厚さを
求めることができる。テーブル16は,当該プリンタ等
の特性として予め求められ,外部記憶等に格納される。
【0049】印刷の際,反射型センサ5と発光素子7A
との間に用紙8が給紙されると,発光素子7Aの出力し
た光が用紙8を透過して反射型センサ5に入射する。反
射型センサ5は印字ヘッド部20((取付)基板6に相
当する)に固設されており,その位置は印字ピン21に
隣接した位置とされる。
【0050】反射型センサ5の出力(電圧)は,この用
紙8の厚さに一意に依存した値となる。反射型センサ5
の出力(アナログ値)はセンサ入力処理部4に入力され
デジタル値とされた後,調整処理部15に送られる。調
整処理部15は,反射型センサ5の検出出力を用いてテ
ーブル16を検索し,用紙8の厚さ,即ち,透過した光
の強度に対応するギャップの値を求める。これにより,
当該用紙8に適したギャップの値が求まる。
【0051】調整処理部15は,駆動回路17を介して
モータ18を駆動し,このモータ18によりギヤ等のギ
ャップ調整機構19を回動させ,調整つまみ22を回動
させる。調整つまみ22は,印字ヘッド部20が取付け
られている軸に連結して設けられており,これを回すこ
とによりギャップの調整が可能なように設けられてい
る。
【0052】ここで,モータ18の駆動量,即ち,調整
つまみ22の回動量は,テーブル16から求めたギャッ
プの値と,その時点の実際のギャップの値との差分に相
当する量とされる。これにより,ギャップの値をテーブ
ル16から求めたギャップの値にすることができる。モ
ータ18はステッピングモータからなるので,これに印
加するパルス数とギャップの変化量との関係を予め求め
ることにより,正確にギャップの値を調整できる。
【0053】なお,このギャップは,従来,オペレータ
がマニュアル操作によって調整つまみ22(に相当する
つまみ)を回すことによって調整していた。本発明はこ
の作業を不要とし,オペレータの負担を軽減し,印刷処
理の高スループット化を可能としている。
【0054】本発明では,用紙8の厚さを正確に求める
ために,反射型センサ5の検出出力(センサ入力処理部
4の出力)を調整処理部15が補正する。即ち,図8に
示す如く,計測点が用紙8上において印刷された枠や文
字のある部分に該当した場合,光の透過量が変化(減
少)してしまう。換言すれば,発光素子7Aからの光が
用紙8の印刷された黒色の部分を透過して反射型センサ
5に入射した場合,その入射量は黒色の部分の存在によ
り用紙8の厚さ以上に少なくなってしまう。これは,図
6の関係が保てず,テーブル16を正しく使用できない
ことを意味する。
【0055】そこで,調整処理部15は,用紙8が給紙
されると,初めに発光素子7Aを動作(発光)させるこ
となく反射型センサ5のみを動作させる。これにより,
計測点における光の反射率を求め,この反射率を用いて
これと一定の関係にある透過量の補正データを算出す
る。次に,発光素子7A及び反射型センサ5の双方を動
作させて光の透過量を求め,この透過量を補正データを
求めて補正した上で,この補正値によりテーブル16を
参照する。これにより,用紙8の厚さを正しく求めるこ
とができる。
【0056】図9は本発明による印字処理フローであ
る。用紙8として例えばOCR用紙の給紙が開始される
と(S1),この用紙8に記入されているOCR文字等
の画像の読取りが行われ(S2),次に,読取ったOC
R文字等を当該用紙8の所定の位置へ印字が行われる。
【0057】まず,検出処理部2が反射型センサ5と発
光素子7Aとを用いて(センサを透過型として用い
て),用紙の先端及びサイズ(幅)の検出を行う(S
3)。これにより,印字ヘッド部20の位置(印字開始
のタイミング)が求まる。
【0058】次に,調整処理部15が反射型センサ5の
みを用いて用紙8の印刷状態(既に印刷されている枠等
の有無)を反射率を求めることによって検出する(S
4)。これにより,光の透過量の補正データが求まる。
【0059】次に,調整処理部15が反射型センサ5と
発光素子7Aとを用いて光の透過量を求めてテーブル1
6を参照することにより,用紙8の厚さ(連量)を求め
る(S5)。このとき,S4で求めた補正データが用い
られる。
【0060】次に,S5で求めた用紙8の連量に従っ
て,調整処理部15が印字ヘッド部20のギャップを調
整する(S6)。この後,S3で求めた印字開始タイミ
ングになったら,OCR文字等を用紙8の所定の位置に
印字し(S7),その終了後に用紙8を排出する(S
8)。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
プリンタ等における用紙検出処理において,例えば発光
素子からなる入射レベル変更手段を設けることにより,
用紙が存在しない場合の反射型センサへの入射量を大き
くできるので,用紙の地色の反射率が低い場合でも確実
にこれを検出することができる。また,用紙での光の透
過量を求めることにより,用紙の厚さを知ることができ
るので,厚さに応じたギャップ調整を自動的に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の作用説明図である。
【図3】実施例説明図である。
【図4】他の実施例説明図である。
【図5】他の実施例説明図である。
【図6】光の透過量の説明図である。
【図7】実施例構成図である。
【図8】補正の必要性の説明図である。
【図9】印字処理フローである。
【図10】従来技術説明図である。
【符号の説明】
1 処理装置(CPU/メモリ) 2 検出処理部 3 外部記憶 4 センサ入力処理部 5 反射型センサ 6 (取付)基板 7 入射レベル変更手段 7A 発光素子 7B 裏当て板 8 用紙 9 プラテン 10 フィードローラ 11 フィードローラ 12 遮断手段 13 駆動手段 14 ペーパーガイド 15 調整処理部 16 テーブル 17 駆動回路 18 モータ 19 ギャップ調整機構 20 印字ヘッド部 21 印字ピン 22 調整つまみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮内 康範 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 屋敷 光宏 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙(8)を検出するためのものであっ
    て,発光素子及び受光素子を備え,前記発光素子が出力
    し前記用紙(8)で反射された光を前記受光素子で受光
    することにより前記用紙(8)を検出する反射型センサ
    (5)と,前記用紙(8)が存在しない場合の前記反射
    型センサ(5)への光の入射量を,前記用紙が存在する
    場合のそれよりも大きくする入射レベル変更手段(7)
    と,前記反射型センサ(5)の検出出力に基づいて前記
    用紙(8)の有無を検出する検出処理部(2)とを設
    け,前記検出処理部(2)が,前記用紙(8)が存在し
    ない場合の前記反射型センサ(5)の出力レベルと前記
    用紙(8)が存在する場合の前記反射型センサ(5)の
    出力レベルとを,これらの中間のレベルであるスライス
    レベルを用いて識別することにより,前記用紙(8)の
    有無を識別することを特徴とする用紙検出処理方式。
  2. 【請求項2】 前記入射レベル変更手段(7)は発光素
    子(7A)であることを特徴とする請求項1記載の用紙
    検出処理方式。
  3. 【請求項3】 前記反射型センサ(5)と発光素子(7
    A)との間を遮断するためのものであって,前記用紙
    (8)より反射率の十分に小さい遮断手段(12)と,
    前記遮断手段(12)を移動させるための駆動手段(1
    3)とを設け,前記検出処理部(2)が,前記用紙
    (8)の地色の反射率が高い場合に,前記駆動手段(1
    3)により前記遮断手段(12)を前記反射型センサ
    (5)と発光素子(7A)との間を遮断するように移動
    させると共に前記発光素子(7A)の発光を停止させる
    ことを特徴とする請求項2記載の用紙検出処理方式。
  4. 【請求項4】 用紙(8)を検出するためのものであっ
    て,発光素子及び受光素子を備え,前記発光素子が出力
    し前記用紙(8)で反射された光を前記受光素子で受光
    することにより前記用紙(8)を検出する反射型センサ
    (5)と,前記用紙(8)が存在しない場合の前記反射
    型センサ(5)への光の入射量を,前記用紙が存在する
    場合のそれよりも大きくする発光素子(7A)と,前記
    用紙(8)の厚さとその光の透過量との関係を示すテー
    ブル(16)と,前記用紙(8)と印字ヘッド部(2
    0)に設けられた印字ピン(21)との間のギャップを
    調整する調整処理部(15)とを設け,前記調整処理部
    (15)が,前記発光素子(7A)の出力した光が前記
    用紙(8)を透過した場合の前記反射型センサ(5)の
    検出出力を用いて前記テーブル(16)を検索し,当該
    透過した光に対応するギャップの値を求め,前記ギャッ
    プを当該求めたギャップの値とすることを特徴とする用
    紙検出処理方式。
  5. 【請求項5】 前記入射レベル変更手段(7)は,前記
    用紙(8)のガイドであるペーパーガイド(14)の裏
    面に,前記反射型センサ(5)に対向するように設けら
    れた反射板(7B)であることを特徴とする請求項1記
    載の用紙検出処理方式。
JP24935592A 1992-09-18 1992-09-18 用紙検出処理方式 Pending JPH06100203A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7894764B2 (en) * 2006-06-22 2011-02-22 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
US8131192B2 (en) * 2007-04-16 2012-03-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus for forming image on record medium

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