JPH06100010A - 容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する方法及び装置 - Google Patents

容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する方法及び装置

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JPH06100010A
JPH06100010A JP4245092A JP24509292A JPH06100010A JP H06100010 A JPH06100010 A JP H06100010A JP 4245092 A JP4245092 A JP 4245092A JP 24509292 A JP24509292 A JP 24509292A JP H06100010 A JPH06100010 A JP H06100010A
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resin liner
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂素材を無駄に消費することなく、容
器蓋シエル内に所要形状の合成樹脂製ライナーを充分容
易に配設するための方法及び装置を提供する。 【構成】 容器蓋シエルとは全く別個に、協働する第一
の成形型部と第二の成形型部とを含む圧縮成形型を使用
して、所要形状の合成樹脂製ライナーを圧縮成形する。
次いで、圧縮成形された合成樹脂製ライナーを圧縮成形
型から合成樹脂製ライナー挿入手段に移送し、合成樹脂
製ライナー挿入工具を使用して容器蓋シエル内の所要位
置に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器蓋シエル内に密封
用の合成樹脂製ライナーを配設する方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】当業者には周知の如く、飲食料用の瓶の
如き容器のための容器蓋として、容器蓋シエルと合成樹
脂製ライナーとから構成された容器蓋が広く実用に供さ
れている。容器蓋シエルはアルミニウム基合金薄板、ク
ロム酸処理鋼薄板又はブリキ薄板の如き金属薄板、或い
はポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹
脂から形成され、通常は円形である天面壁とこの天面壁
の周縁から垂下する通常は円筒状であるスカート壁を有
する。合成樹脂製ライナーは容器蓋シエルの天面壁の内
面に配設される。合成樹脂製ライナーには容器の口頸部
に密接せしめられる環状シール部が形成されている。
【0003】通常、上記容器蓋における合成樹脂製ライ
ナーは、所要厚さに成形された合成樹脂製シートから円
板形状のライナーを打ち抜き、かかるライナーを容器蓋
シエル内の所要位置に挿入する、所謂打抜き挿入方式に
よって配設される。或いは、容器蓋シエルの天面壁の内
面に合成樹脂素材を供給し、かかる合成樹脂素材を所要
形状に型押成形する、所謂型押成形方式によって配設さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、打抜き挿入方
式によってライナーを配設する場合には、(イ)合成樹
脂製シートにおけるライナー打ち抜き部位間に相当量の
合成樹脂素材が無駄に残留せしめられ、これに起因して
製造コストが高価になる、(ロ)必然的にライナーの全
域に渡って同一厚さにせざるを得ず、例えば容器の口頸
部に密接せしめられる環状周縁部のみを肉厚にせしめる
ことができず、製造コストの点のみならず密封特性の点
からも充分に満足し得る結果を達成することが困難であ
る、という問題が存在する。
【0005】一方、型押成形方式によってライナーを配
設する場合には、合成樹脂素材の流動を規制するスリー
ブの先端を容器蓋シエルの天面壁内面に当接せしめるこ
とが必要であり(さもなくば、合成樹脂素材が容器蓋シ
エルのスカート壁内周面に沿って流動してしまう傾向が
ある)、これに起因して天面壁の内径に対してライナー
の外径が天面壁の内径よりも所定値以上小さいものに制
限される(例えば、無菌充填容器のための容器蓋におい
ては、通常、ライナーの外径を容器蓋シエルの天面壁の
内径と実質上同一乃至これに近時した値にせしめること
が望まれる)、という問題が存在する。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器蓋シエルの天面壁
の内面に所要形態の合成樹脂製ライナーを、合成樹脂素
材を無駄に消費することなく、充分安価に配設すること
ができる、新規且つ改良された方法及び装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明においては、圧縮成形型にて所要形状
の合成樹脂製ライナーを圧縮成形し、この合成樹脂製ラ
イナーを圧縮成形型から取り出して容器蓋シエル内に挿
入する。
【0008】即ち、本発明によれば、上記技術的課題を
達成する方法として、相互に協働する第一の成形型部及
び第二の成形型部を含む圧縮成形型において合成樹脂素
材を圧縮成形することによって、環状シール部を有する
合成樹脂製ライナーを成形し、次いで、該合成樹脂製ラ
イナーを該圧縮成形型から取り出し、しかる後に、天面
壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを有
する容器蓋シエル内に該合成樹脂製ライナーを挿入せし
めて、該容器蓋の該天面壁の内面に該合成樹脂製ライナ
ーを配置する、ことを特徴とする容器蓋シエル内に合成
樹脂製ライナーを配設する方法が提供される。
【0009】また、上記技術的課題を達成する装置とし
て、本発明によれば、相互に協働する第一の成形型部と
第二の成形型部とを含む、合成樹脂製ライナーを圧縮成
形するための合成樹脂製ライナー圧縮成形手段と、天面
壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを有
する容器蓋シエル内に、圧縮成形された合成樹脂製ライ
ナーを挿入して該容器蓋シエルの該天面壁の内面に該合
成樹脂製ライナーを配置する合成樹脂製ライナー挿入手
段と、圧縮成形された合成樹脂製ライナーを該合成樹脂
製ライナー圧縮成形手段から該合成樹脂製ライナー挿入
手段に移送する合成樹脂製ライナー移送手段とを具備す
る、ことを特徴とする容器蓋シエル内に合成樹脂製ライ
ナーを配設する装置が提供される。
【0010】
【作用】本発明の方法及び装置においては、圧縮成形型
内において合成樹脂素材を合成樹脂ライナーに圧縮成形
する故に、合成樹脂を無駄に消費することなく、例えば
中央部は薄肉であり環状周縁部は肉厚である所要形状の
合成樹脂製ライナーを成形することができる。容器蓋シ
エルとは全く別個に、圧縮成形型内にて合成樹脂製ライ
ナーを圧縮成形する故に、必要に応じて合成樹脂製ライ
ナーの外径を容器蓋シエルの天面壁の内径と実質上同一
にせしめることができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適実施
例について更に詳細に説明する。
【0012】図1には、本発明に従って構成された容器
蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する装置の好適
実施例の全体が簡略に図示されている。この装置は全体
を番号2で示す合成樹脂製ライナー圧縮成形手段と、全
体を番号4で示す合成樹脂製ライナー移送手段と、全体
を番号6で示す合成樹脂製ライナー挿入手段とを含んで
いる。
【0013】図1と共に図2を参照して説明すると、図
示の装置は複数本の支持脚を有する略中空箱状である支
持基体8を具備している。上記合成樹脂製ライナー圧縮
成形手段2は、支持基体8上に固定された直立支柱10
を含んでいる。この直立支柱10には上部軸受手段12
及び下部軸受手段14を介して回転体16が回転自在に
装着されている。回転体16は内側筒状部18と外側筒
状部20とを有し、内側筒状部18と外側筒状部20と
は上側連結環状部22及び下側環状連結部24によって
相互に連結されている。上側環状連結部22及び下側環
状連結部24には周方向に間隔をおいて複数個の開口2
6及び28が形成されている。回転体16の外側筒状部
20の下端部には大径入力歯車30が固定されている。
かかる入力歯車30は適宜の伝動機構(図示していな
い)を介して電動モータでよい回転駆動源(図示してい
ない)に連結されており、回転駆動源が付勢されると回
転体16が図1において反時計方向に回転駆動せしめら
れる。
【0014】図1及び図2を参照して説明を続けると、
回転体16の外側筒状部20には、周方向に等間隔をお
いて36個の圧縮成形型32が装着されている。かかる
圧縮成形型32の各々は第一の成形型部34と第二の成
形型部36とから構成されている。図1及び図2と共に
図3を参照して説明すると、回転体16の外側筒状部2
0の下半部には半径方向外側に突出せしめられている環
状張出部37が形成されており、かかる張出部37に圧
縮成形型32の第一の成形型部34が装着されている。
圧縮成形型32の第一の成形型部34は静止外側部材3
8と可動内側部材40とを含んでいる。張出部37は実
質上水平な上面を有し、この上面に適宜の締結ねじ(図
示していない)によってカバー部材42が固定されてい
る。第一の成形型部34の静止外側部材38の下端部に
は連結フランジ44が形成されており、この連結フラン
ジ44が止めねじ46によって上記カバー部材42に固
定されており、かくして静止外側部材38が張出部37
の所要位置に固定されている。静止外側部材38は略中
空円筒形状であり、カバー部材42の上面を越えて上方
に突出せしめられている環状突出壁48を有する。図4
及び図5に明確に図示する如く、静止外側部材38の環
状突出壁48には、回転体16の回転方向、従って圧縮
成形型32の移動方向前側にてその上端から所定深さま
で延びている合成樹脂素材受入用切欠50が形成されて
いる。環状突出壁48の下端内周面には実質上水平に若
干の長さだけ内側に突出せしめられた環状肩面52が形
成されている。第一の成形型部34の可動内側部材40
は静止外側部材38内に上下方向に移動自在に配置され
ている。この可動内側部材40は円形上面部とこの上面
部の周縁から垂下する円筒形状部とを有する。上面部の
外径は静止外側部材38の上記環状肩面52の内径に対
応せしめられており、上面部は実質上水平で上記環状肩
面52と協働して実質上水平な平面を規定する上面を有
する。可動内側部材40の円筒形状部の下端部内には、
昇降ロッド54の上端部が連結されている。図2に明確
に図示する通り、昇降ロッド54は回転体16の張出部
37を貫通して下方に延在せしめられており、その下端
部には水平軸を介してカムローラ55及び56が回転自
在に装着されている。一方、上記支持基体8上には複数
本の支持柱58(図2にその1本のみが図示されてい
る)を介して環状カムブロック60が固定されており、
このカムブロック60には上方を向いた環状カム面61
及び環状カム溝62が形成されている。上記カムローラ
55はカム上面に当接せしめられ、上記カムローラ56
は環状カム溝62内に収容されており、かくして回転体
16の回転に応じて圧縮成形型32が回転移動せしめら
れる間に、後に更に詳述する通り第一成形型部34の可
動内側部材40が昇降動せしめられる(図3においては
可動内側部材40は最下降位置に位置せしめられてい
る)。可動内側部材40の下端部に上記昇降ロッド54
を固定することによって可動内側部材40の下面が閉じ
られ、空洞64が規定されている。この空洞64は、可
動内側部材40の円筒形状部に形成された連通孔66及
びこれに接続された連結管68を介して冷却水循環手段
(図示していない)に連通せしめられている。上記昇降
ロッド54の上端には空洞64内に突出する管部材70
が固定されており。かかる管部材70は、昇降ロッド5
4内に形成された流路72、可動内側部材40の円筒形
状部に形成された連通孔74及びこれに接続された連結
管76を介して上記冷却水循環手段に連通せしめられて
いる。連結管76、連通孔74、流路72及び管部材7
0を通して冷却水が上記空洞64に流入せしめられ、か
かる冷却水が空洞64から連通孔66及び連結管70を
通して排出され、かくして圧縮成形型32の第一の成形
型部34が冷却される。第一の成形型部34の静止外側
部材38及びカバー部材42には、可動内側部材40の
昇降動に付随して連結管70及び76が昇降するのを許
容するための、上下方向に細長く延びる開口78及び8
0が形成されている。
【0015】図2及び図3を参照して説明を続けると、
回転体16の上端部にも半径方向外側に突出せしめられ
ている環状張出部82が形成されている。圧縮成形型3
2の第二の成形型部36は張出部82に装着されて上記
第一の成形型部34の鉛直方向上方に位置せしめられて
いる。張出部82には複数個の圧縮成形型32の装着位
置に対応せしめて鉛直方向に延びる複数個の貫通穴84
が形成されている。そして、かかる貫通穴84には昇降
ロッド86及び88が夫々別個独立に昇降自在に挿通せ
しめられている。昇降ロッド88の下端には半径方向外
側に延出している連結部材90が固定されており、昇降
ロッド86は連結部材90に形成されている開口を貫通
して下方に延在せしめられている。昇降ロッド86の下
端には連結ブロック92が固定されている。
【0016】図3に明確に図示する如く、圧縮成形型3
2の第二の成形型部36は外側スリーブ部材94、ブッ
シング部材96及び中央パンチ部材98を含んでいる。
中央パンチ部材98は鉛直方向に延在する略円柱形状で
あり、その上部には半径方向に突出せしめられた環状フ
ランジ部100が形成されている。上記連結ブロック9
2の下面には中央パンチ部材98の上端の断面形状に対
応した断面形状を有する円形凹部102と中央パンチ部
材98の環状フランジ部100の断面形状に対応した円
形凹部104とが形成されており、中央パンチ部材98
の環状フランジ部100を円形凹部104内に位置せし
めて中央パンチ部材98の上端を円形凹部102内に螺
合せしめることによって、連結ブロック92の下面に中
央パンチ部材98が固定されている。中央パンチ部材9
8の下端には、下方に突出する逆円錐台形状の中央突起
106が形成されている。また、中央パンチ部材98に
はその上端から下端近傍まで延びている中央盲穴108
が形成され、上記連結ブロック92には中央盲穴108
内に延びる管部材110が固定されている。中央パンチ
部材98に形成されている中央盲穴108は連結ブロッ
ク92内に形成されている流路112及びこの流路に接
続された連結管114を介して冷却水循環手段(図示し
ていない)に連通されている。上記管部材110は連結
ブロック92内に形成されている流路116及びこれに
接続された連結管118を介して冷却水循環手段に連通
されている。連結管118、流路116及び管部材11
0を介して中央パンチ部材98の中央盲穴108に冷却
水が流入され、そして中央盲穴108から流路112及
び連結管114を介して流出され、かくして圧縮成形型
32の第二の成形型部36が冷却される。中央パンチ部
材98には、更に、上記環状フランジ部100の上面か
ら下方に、次いで半径方向内方に、そして円柱形状主部
の片側部を下方に延びて下端面に開口している通気路1
20も形成されている。かかる通気路120は上記連結
ブロック92に形成されている通路122及びこれに接
続された連結管124を介して真空源(図示していな
い)と圧縮空気源(図示していない)とに選択的に連通
せしめられる。
【0017】図3を参照して説明を続けると、連結ブロ
ック92の下面には、更に、中央パンチ部材98を囲繞
する環状部材126が固定されており、この環状部材1
26の下面には、更に、環状部材128が固定されてい
る。環状部材126は半径方向内側に突出した環状フラ
ンジ部130を有し、環状部材128は半径方向内側に
突出した環状フランジ部132を有する。第二の成形型
部36の上記外側スリーブ部材94は鉛直方向に延在す
る略円筒形状であり、その上端には半径方向外側に突出
した環状フランジ部134が形成されている。外側スリ
ーブ部材94のフランジ部134は、上記環状部材12
8のフランジ部130と上記環状部材128のフランジ
部132との間に配置されている。外側スリーブ部材9
4の主部は環状部材128の下端面を越えて下方に延出
している。外側スリーブ部材94の上記フランジ部13
4には周方向に間隔をおいて複数本のピン136が植設
されており、かかるピン136の各々には複数枚の皿ば
ね138とスペーサ140が被嵌されている。皿ばね1
38は環状部材126に対して外側スリーブ部材94を
下方に弾性的に偏倚する。
【0018】図3に明確に図示する如く、上記昇降ロッ
ド88の下端に固定されている連結部材90には鉛直方
向下方に延びる連結ロッド142が固定されている。か
かる固定は、連結ボルト144の脚を連結部材90を貫
通せしめて連結ロッド142に螺合せしめることによっ
て遂行されている。上記連結ブロック92と中央パンチ
部材98のフランジ部100には連結ロッド142の断
面形状に対応した断面形状の貫通孔146及び148が
形成されており、連結ロッド142はかかる貫通孔14
6及び148を貫通して延在している。圧縮成形型32
のブッシング部材96は略円筒形状であり、その下端に
は円形底面部150が形成されており、その上端には半
径方向外側に突出した環状フランジ部152が形成され
ている。ブッシング部材96の底面部150には、中央
パンチ部材98の上記中央突起106に対応した逆円錐
台形状の開口154が形成されている。ブッシング部材
96のフランジ部152は上記環状部材126のフラン
ジ部130と上記連結ブロック92との間に配置されて
おり、上記連結ロッド142の下端がブッシング部材9
6のフランジ部152に螺合されている。
【0019】図3と共に図2を参照して説明を続ける
と、上記昇降ロッド86の上端部には水平軸を介してカ
ムローラ156及び158が回転自在に装着されてい
る。また、上記昇降ロッド88の上端部にも水平軸を介
してカムローラ160が回転自在に装着されている。一
方、上記直立支柱10の上端には円形カム板162が固
定されており、このカム板の周縁部には下方を向いた環
状カム面164、環状カム溝166及び環状カム溝16
8が形成されている。昇降ロッド86に装着されたカム
ローラ156は環状カム面164に当接せしめられ、カ
ムローラ158は環状カム溝166内に収容されてい
る。昇降ロッド88に装着されたカムローラ160は環
状カム溝168内に収容されている。環状カム面164
及び環状カム溝166とカムローラ156及び158と
の協働によって昇降ロッド86が適宜に昇降せしめら
れ、これによって圧縮成形型32の第二の成形型部36
における外側スリーブ部材94及び中央パンチ部材98
が適宜に昇降せしめられる。また、環状カム溝168と
カムローラ160との協働によって昇降ロッド88が適
宜に昇降せしめられ、これによって圧縮成形型32に第
二の成形型部36におけるブッシング部材96が適宜に
昇降せしめられる。外側スリーブ部材94、中央パンチ
部材98及びブッシング部材96の昇降については、後
に更に詳述する。
【0020】再び図1を参照して説明すると、合成樹脂
製ライナー圧縮成形手段2の回転体16は図1において
反時計方向に一定速度で回転せしめられ、これによって
圧縮成形型32の各々は、合成樹脂素材供給域170、
圧縮成形域172、冷却域174及び合成樹脂製ライナ
ー搬出域176を順次に通して移動せしめられる。合成
樹脂素材供給域170に関連せしめて全体を番号178
で示す合成樹脂素材供給手段が配設されている。この合
成樹脂素材供給手段178は、それ事態は周知の形態で
よい押出機180と共に、合成樹脂素材排出ノズル18
2を含んでいる。合成樹脂素材排出ノズル182は支持
台181上に図1において左右方向に滑動自在に装着さ
れており、空気圧シリンダでよい作動手段183によっ
て図1に実線で示す作用位置と図1に二点鎖線で示す後
退位置とに選択的に位置せしめられる。合成樹脂素材排
出ノズル182が図1に上記作用位置に位置せしめられ
ると、その先端部は圧縮成形型32の移動経路中に位置
せしめられる。図5に明確に図示する如く、合成樹脂素
材排出ノズル182内には流路184が形成されてお
り、かかる流路184は合成樹脂素材排出ノズル182
の先端部下面に形成されている排出口186に至る。流
路184の上流端は可撓製ホース188を介して上記押
出機180の押出口に接続されている。かくして、押出
機180から押出された溶融状態の合成樹脂素材190
がホース188を介して合成樹脂素材排出ノズル182
の流路184に供給され、流路184を通して流動せし
められて排出口186から排出される。
【0021】図1及び図4と共に図5乃至図11を参照
して合成樹脂製ライナー圧縮成形手段2の作用を要約し
て説明すると、次の通りである。図5に図示する如く、
圧縮成形型32の各々は第一の成形型部34に対して第
二の成形型部36が上方に離間した状態で合成樹脂素材
供給域170を通過する。第一の成形型部34における
静止外側部材38の環状突出壁48の上端は、作用位置
に位置せしめられている合成樹脂素材排出ノズル182
の下面に接触乃至著しく近接して合成樹脂素材供給域1
70を通過する。この際には、合成樹脂素材排出ノズル
182の排出口186から排出されている合成樹脂素材
190が、環状突出壁48の移動方向前側に形成されて
いる合成樹脂素材受入用切欠50を通して環状突出壁4
8内に進入せしめられ、そして合成樹脂素材排出ノズル
182の下面と環状突出壁48の上端との相互作用によ
って排出口186から切り離され、かくして図6に図示
する如く第一の成形型部34内に、更に詳しくはその静
止外側部材38の環状突出壁48内に所要量の合成樹脂
素材190が供給される。
【0022】図示の実施例においては、合成樹脂素材供
給域170において、第一の成形型部34内に合成樹脂
素材190を供給しているが、所望ならば、第二の成形
型部36内に合成樹脂素材190を供給するようになす
こともできる。この場合には、例えば、第二の成形型部
36の適宜の部位に合成樹脂素材受入用切欠を有する凹
部を形成すると共に、合成樹脂素材排出ノズルの上面に
排出口を形成し、排出口から流出せしめられた合成樹脂
素材が合成樹脂素材受入用切欠を通して第二の成形型部
36の凹部内に進入せしめられるようになすことができ
る。
【0023】圧縮成形域172においては、図7に明確
に図示する通り、第二の成形型部36が下降せしめられ
て圧縮成形型32が閉じられ、かくして所要形状の合成
樹脂製ライナー192が圧縮成形される。圧縮成形型3
2が所要通りに閉じられた状態において、第一の成形型
部34においては、可動内側部材40の上面が静止外側
部材38の環状突出壁48の下端内周面に形成されてい
る環状肩面52と整合せしめられて、合成樹脂製ライナ
ー192の実質上平坦な片面を規定する平面を形成して
いる。また、第二の圧縮成形型36においては、中央パ
ンチ部材98の中央突起106はブッシング部材96の
底面部150に形成されている開口154内に完全に進
入せしめられて開口154を閉じている。図示の実施例
において成形される合成樹脂製ライナー192は円板形
状であり、比較的肉薄の中央部と比較的肉厚の周縁環状
シール部を有する。圧縮成形域172に続く冷却域17
4においては、圧縮成形型32は閉じた状態に維持され
て圧縮成形された合成樹脂製ライナー192が冷却され
る。
【0024】圧縮成形型32が冷却域174から合成樹
脂製ライナー搬出域176まで移動せしめられる間に
は、図8に図示する通り、第二の成形型部36における
ブッシング部材96が外側スリーブ部材94及び中央パ
ンチ部材98に対して若干上昇せしめられる。かくする
と、ブッシング部材96の底面部150に形成されてい
る開口154及び中央パンチ部材98の下面に形成され
ている中央突起106とが逆円錐台形状である故に、開
口154の内周面と中央突起106の外周面との間に若
干の間隙が生成される。そして、中央パンチ部材98に
形成されている通気路120が開口154の内周面と中
央突起106の外周面との間の間隙を通してブッシング
部材96及び中央パンチ部材98の下面に開口せしめら
れる。かかる時点において或いはこれに先立って通気路
120は真空源(図示していない)に接続され、それ故
に圧縮成形された合成樹脂製ライナー192は第二の成
形型部36の下面に真空吸着される。次いで、第二の成
形型部36の全体が上昇せしめられると共に、第一の成
形型部34における可動内側部材40が上昇せしめられ
る。第一の成形型部34における可動内側部材40の上
昇は図9に図示する位置で停止せしめられるが、第二の
成形型部36の全体は図10に図示する位置まで継続さ
れ、かくして第一の成形型部34から第二の成形型部3
6が完全に離隔せしめられ、圧縮成形された合成樹脂製
ライナー192は第二の成形型部36に付随して上昇せ
しめられて、第一の成形型部34から離脱せしめられ
る。圧縮成形型32が合成樹脂製ライナー搬出域176
に移動せしめられると、図11に図示する如く、第一の
成形型部34と第二の成形型部36との間に、合成樹脂
製ライナー移送手段4における合成樹脂製ライナー支持
手段194(この合成樹脂製ライナー支持手段194に
ついては後に更に詳述する)が位置する。そして、この
時点において、第二の成形型部36の中央パンチ部材9
8に形成されている通気路120が真空源から遮断され
て圧縮空気源(図示していない)に接続され、通気路1
20を通して第二の成形型部36の下面から排出される
圧縮空気の作用によって、第二の成形型部36の下面か
ら合成樹脂製ライナー192が下方に強制的に離脱され
て、上記合成樹脂製ライナー支持手段194上に落下せ
しめられる。しかる後に、圧縮成形型32が再び合成樹
脂素材供給域170に移動せしめられる。
【0025】次に、合成樹脂製ライナー移送手段4につ
いて説明する。図1及び図2を参照して説明すると、上
記支持基体8上には直立支柱196が固定されており、
支柱196には軸受手段198を介して回転体200が
回転自在に装着されている。回転体200の下端部には
入力歯車202が一体に形成されている。この入力歯車
202は、合成樹脂製ライナー圧縮成形装置2における
上記入力歯車30に係合せしめられている。従って、回
転駆動源(図示していない)が付勢されて、合成樹脂製
ライナー圧縮成形装置2における回転体16が図1にお
いて反時計方向に回転せしめられると、合成樹脂製ライ
ナー移送手段4における回転体200が図1において時
計方向に回転せしめられる。回転体200の上端部には
半径方向外方に突出した環状フランジ204が形成され
ており、かかるフランジ204には環状板206が固定
されている。環状板206には周方向に等間隔をおいて
12個の合成樹脂製ライナー支持手段194が配設され
ている。図11及び図12に明確に図示する如く、かか
る合成樹脂製ライナー支持手段194の各々は、円形凹
部208を含んでいる。この円形凹部208の内径は、
合成樹脂製ライナー圧縮成形手段2において圧縮成形さ
れた合成樹脂製ライナー192の外径に対応せしめられ
ている。円形凹部208の中央部には貫通孔210が形
成されている。
【0026】合成樹脂製ライナー移送手段4の回転体2
00が図1において時計方向に一定速度で回転せしめら
れると、環状板206に配設されている合成樹脂製ライ
ナー支持手段194の各々は、合成樹脂製ライナー搬出
域176、合成樹脂製ライナー印刷域212及び合成樹
脂製ライナー搬入域214を順次に通して移動せしめら
れる。合成樹脂製ライナー搬出域176においては、上
述した如く、合成樹脂製ライナー圧縮成形手段2におけ
る圧縮成形型32の第一の成形型部34と第二の成形型
部36との間に、合成樹脂製ライナー移送手段4の合成
樹脂製ライナー支持手段194が位置せしめられる。そ
して、第二の成形型部36の通気路120が真空源(図
示していない)から圧縮空気源(図示していない)に切
り換え接続され、第二の成形型部36の下端に保持され
ていた合成樹脂製ライナー192が合成樹脂製ライナー
支持手段194の円形凹部208内に強制落下せしめら
れる。上記合成樹脂製ライナー印刷域212に関連せし
めて、合成樹脂製ライナー印刷手段216が配設されて
いる。この印刷手段216はインク噴射ノズル機構21
8と、可撓性ホース220を介してインク噴射ノズル機
構218に接続されたインクタンク222を含んでい
る。円形凹部208内に合成樹脂製ライナー192を収
容した合成樹脂製ライナー支持手段194が合成樹脂製
ライナー印刷域212に位置せしめられると、インク噴
射ノズル機構218が貫通孔210を通して合成樹脂製
ライナー192の下面にインクを噴射して、例えば「当
たり」でよい印刷を施す。後に言及する如く、合成樹脂
製ライナー192はその下面を容器蓋シエルの天面壁内
面に密接せしめて容器蓋シエル内に配置され、従って上
記印刷は容器蓋シエル内から合成樹脂製ライナーを少な
くとも部分的に離脱せしめて始めて認識されるものであ
り、所謂懸賞として利用される。合成樹脂製ライナー支
持手段194が合成樹脂製ライナー搬入域214に位置
せしめられると、次に詳述する合成樹脂製ライナー挿入
手段6における合成樹脂製ライナー挿入工具が、合成樹
脂製ライナー192を吸引して合成樹脂製ライナー支持
手段194から離脱せしめる。
【0027】図1及び図2を参照して合成樹脂製ライナ
ー挿入手段6について説明すると、上記支持基体8上に
は直立支柱224が固定されており、この直立支柱22
4には上部軸受手段226及び下部軸受手段228を介
して回転体230が回転自在に装着されている。図2に
明確に図示する如く、回転体230は内側筒状部232
と外側筒状部234とを有し、内側筒状部232と外側
筒状部234とは上側連結環状部236及び下側連結環
状部238によって相互に連結されている。回転体23
0の外側筒状部234の下端部には大径入力歯車240
が固定されている。この入力歯車240は、合成樹脂製
ライナー移送手段4における上記入力歯車202に係合
せしめられている。従って、回転駆動原(図示していな
い)が付勢されて、合成樹脂製ライナー圧縮成形装置2
における回転体16が図1において反時計方向に回転せ
しめられ、合成樹脂製ライナー移送手段4における回転
体200が図1において時計方向に回転せしめられる
と、合成樹脂製ライナー挿入手段6の回転体230が図
1において反時計方向に回転せしめられる。
【0028】図1及び図2と共に図13を参照して説明
を続けると、回転体230の外側筒状部234の下半部
には半径方向外方に突出せしめられている環状張出部2
42が形成されており、かかる張出部242の上面には
環状支持部材244が固定されている。この環状支持部
材244は実質上水平である支持上面246を有する。
環状支持部材244の周側面には環状溝部248が形成
されており、図1に番号250で示す容器蓋シエル加熱
域においては、図13に2点鎖線で示す如く、容器蓋シ
エル加熱手段252の静止加熱コイル組立体254が上
記環状溝部248内に配設されている。容器蓋シエル加
熱手段252の加熱コイルは高周波生成手段255(図
1)に接続されており、後に更に言及する如く、上記容
器蓋シエル加熱域250においては、上記支持表面24
6上を搬送される容器蓋シエルが高周波誘導加熱され
る。上記環状支持部材244上にはターレット板256
が固定されている。このターレット板256の外周部に
は周方向に間隔をおいて18個の半円形状収容開口25
8(図1)が形成されている。かかるターレット板25
6に関連せしめて、図1に番号260で示す容器蓋シエ
ル搬入域から上記合成樹脂製ライナー搬入域214の上
流側までターレット板256に対向してその外側を弧状
に延在する静止案内部材261と、上記合成樹脂製ライ
ナー搬入域214から図1に番号262で示す容器蓋シ
エル搬出域までターレット板256に対向してその外側
を弧状に延在する静止案内部材263が配置されている
(図1と共に図13も参照されたい)。合成樹脂製ライ
ナー搬入域214と容器蓋シェル搬出域262との間に
は合成樹脂製ライナー挿入域264が配置されている。
ターレット板256に形成されている半円形状収容開口
258の各々及びその下方に位置する環状支持部材24
4の支持上面246の一部は、周方向に間隔をおいて配
置された容器蓋シエル支持手段を構成し、後に更に言及
する如く、容器蓋シエルの各々は半円形状収容開口25
8内に位置せしめられて、回転体230の回転に付随し
て図1において反時計方向に搬送される。
【0029】図2及び図13を参照して説明を続ける
と、回転体230の上端部にも半径方向外方に突出せし
められている環状張出部265が形成されている。かか
る張出部265には周方向に間隔をおいて鉛直に延びる
18個の貫通穴266が形成されている。貫通穴266
の各々は上記ターレット板256に形成されている半円
形状収容開口258の各々に対応せしめて配置されてお
り、貫通穴266の各々には合成樹脂製ライナー挿入工
具268が装着されている。図13に明確に図示する如
く、上記貫通穴266には昇降ロッド270及び272
が夫々別個独立に昇降自在に挿通せしめられている。昇
降ロッド272の下端には半径方向外側に延出されてい
る連結部材274が固定されており、昇降ロッド270
は連結部材274に形成されている開口を貫通して下方
に延在せしめられている。昇降ロッド270の下端には
連結ブロック276が固定されている。
【0030】図13を参照して説明を続けると、合成樹
脂製ライナー挿入工具268の各々は、ストリッパー2
78、外側部材280及び内側部材282を含んでい
る。図示の実施例では、構成要素の共通化による製作コ
ストの低減等見地から、合成樹脂製ライナー挿入工具2
68の外側部材280及び内側部材282を、上述した
合成樹脂製ライナー圧縮成形手段2における圧縮成形型
32の第二の成形型部36におけるブッシング部材96
及び中央パンチ部材98と同一の形態にしている。内側
部材282は鉛直方向に延在する略円柱形状であり、そ
の上部には半径方向に突出せしめられた環状フランジ部
284が形成されている。上記連結ブロック276の下
面には内側部材282の上端の断面形状に対応した断面
形状を有する円形凹部286と内側部材282の環状フ
ランジ部284の断面形状に対応した円形凹部288と
が形成されており、内側部材282の環状フランジ部2
84を円形凹部288内に位置せしめて内側部材282
の上端を円形凹部286内に螺合せしめることによっ
て、連結ブロック276の下面に内側部材282が固定
されている。内側部材282の下端には、下方に突出す
る逆円錐台形状の中央突起290が形成されている。ま
た、内側部材282にはその上端から下端近傍まで延び
ている中央盲穴292が形成され、上記連結ブロック2
76には中央盲穴292内に延びる管部材294が固定
されている。内側部材282に形成されている中央盲穴
292は連結ブロック276内に形成されている流路2
96及びこの流路に接続された連結管298を介して冷
却水循環手段(図示していない)に連通されている。上
記管部材294は連結ブロック276内に形成されてい
る流路300及びこれに接続された連結管302を介し
て冷却水循環手段に連通されている。連結管302、流
路300及び管部材294を介して内側部材282の中
央盲穴292に冷却水が流入され、そして中央盲穴29
2から流路296及び連結管298を介して派出され、
かくして内側部材282が冷却される。内側部材282
には、更に、上記環状フランジ部284の上面から下方
に、次いで半径方向内方に、そして円柱形状主部の片側
部を下方に延びて下端面に開口している通気路304も
形成されている。かかる通気路304は上記連結ブロッ
ク276に形成されている通路306及びこれに接続さ
れた連結管308を介して真空源(図示していない)と
圧縮空気源(図示していない)とに選択的に連通せしめ
られる。
【0031】図13を参照して説明を続けると、連結ブ
ロック276の下面には、更に、内側部材282を囲繞
する環状部材310が固定されており、この環状部材3
10の内周面下端部には環状板312が固定されてい
る。環状板312には周方向に間隔をおいて複数本の連
結ボルト314(図13にその内の一本のみを図示して
いる)が昇降自在に挿通せしめられている。環状板31
2を貫通して実質上鉛直に延在する連結ボルト314の
下端部は上記ストリッパー278に螺合せしめられてい
る。連結ボルット314の各々には圧縮コイルばね31
6が被嵌されている。環状板形態であるストリッパー2
78と環状板312との間に位置するコイルばね316
は、ストリッパー278を下方に弾性的に偏倚する。環
状板312に対するストリッパー278の最下降は、連
結ボルト314の拡大頭部が環状板312の上面に当接
することによって規制される。
【0032】図13に明確に図示する如く、上記昇降ロ
ッド272の下端に固定されている連結部材274には
鉛直方向下方に延びる連結ロッド318が固定されてい
る。かかる固定は、連結ボルト320の脚を連結部材2
74を貫通せしめて連結ロッド318に螺合せしめるこ
とによって遂行されている。上記連結ブロック276と
内側部材282のフランジ部284には連結ロッド31
8の断面形状に対応した断面形状の貫通孔322及び3
24が形成されており、連結ロッド318はかかる貫通
孔322及び324を貫通して延在している。合成樹脂
製ライナー挿入工具268の上記外側部材280は略円
筒形状であり、その下端には円形底面部326が形成さ
れており、その上端には半径方向外側に突出した環状フ
ランジ部328が形成されている。外側部材280の底
面部326には、内側部材282の上記中央突起290
に対応した逆円錐台形状の開口330が形成されてい
る。外側部材280のフランジ部328は上記環状部材
310内に昇降自在に位置せしめられており、上記連結
ロッド318の下端が外側部材280のフランジ部32
8に螺合されている。
【0033】図13と共に図2を参照して説明すると、
上記昇降ロッド270の上端部には水平軸を介してカム
ローラ332及び334が回転自在に装着されている。
また、上記昇降ロッド272の上端部にも水平軸を介し
てカムローラ336が回転自在に装着されている。一
方、上記直立支柱224の上端には円形カム板338が
固定されており、このカム板の周縁部には下方を向いた
環状カム面340、環状カム溝342及び環状カム溝3
44が形成されている。昇降ロッド270に装着された
カムローラ332は環状カム面340に当接せしめら
れ、カムローラ334は環状カム溝342内に収容され
ている。昇降ロッド272に装着されたカムローラ33
6は環状カム溝344内に収容されている。環状カム面
340及び環状カム溝342とカムローラ332及び3
34との協働によって昇降ロッド270が適宜に昇降せ
しめられ、これによって合成樹脂製ライナー挿入工具2
68の内側部材282及びストリッパー278が適宜に
昇降せしめられる。また、環状カム溝344とカムロー
ラ336との協働によって昇降ロッド272が適宜に昇
降せしめられ、これによって合成樹脂製ライナー挿入工
具268の外側部材280が適宜に昇降せしめられる。
ストリッパー278、内側部材282及び外側部材28
0の昇降については、後に更に詳述する。
【0034】図1を参照して説明すると、合成樹脂製ラ
イナー挿入手段6の回転体230は図1において反時計
方向に一定速度で回転せしめられ、これによって容器蓋
シエル支持手段(支持上面246の一部及び収容開口2
58)及び合成樹脂製ライナー挿入工具268の各々
は、容器蓋シエル搬入域260、容器蓋シエル加熱域2
50、合成樹脂製ライナー搬入域214、合成樹脂製ラ
イナー挿入域264及び容器蓋シエル搬出域262を順
次に通して移動せしめられる。容器蓋シエル搬入域26
0に関連せしめて全体を番号346で示す容器蓋シエル
搬入手段が配設されており、容器蓋シエル搬出域262
に関連せしめて全体を番号348で示す容器蓋シエル搬
出手段が配設されている。容器蓋シエル搬入手段346
は、容器蓋シエル搬入シュート350と回転ターレット
機構352を含んでいる。容器蓋シエル搬出手段348
は、回転ターレット機構354と搬出シュート356と
を含んでいる。図1と共に図2を参照して回転ターレッ
ト機構354の構成について説明すると、上記支持基体
8上には直立支柱358が固定されており、この支柱3
58には軸受手段360を介して回転体362が回転自
在に装着されている。回転体362の下端部には入力歯
車364が一体に形成されている。この入力歯車364
は、上述した回転体230に固定されている入力歯車2
40に係合せしめられており、従って回転駆動源(図示
していない)が付勢されて回転体230が図1において
反時計方向に回転せしめられると、回転ターレット機構
354の回転体362は時計方向に回転せしめられる。
回転体362の上端部にはターレット板366が固定さ
れている。このターレット板366の周縁部には、周方
向に間隔をおいて12個の半円形状収容開口368が形
成されている。回転ターレット機構354には、更に、
上記容器蓋シエル搬出域262から搬出シュート356
の上流端までターレット板366の周縁部下方を延在す
る静止支持板370と、上記容器蓋シエル搬出域262
から搬出シュート356の上流端までターレット板36
6に対向してその外側を弧状に延在している静止案内部
材372が配設されている。容器蓋シエル搬入手段34
6の回転ターレット機構352も、容器蓋シエル搬出手
段348の回転ターレット機構354と実質上同一の構
成でよく、回転体(図示していない)の上端部に固定さ
れたターレット板374を含んでおり、このターレット
板374の周縁部には、周方向に間隔をおいて12個の
半円形状収容開口376が形成されている。回転ターレ
ット機構352には、更に、搬入シュート350の下流
端から上記容器蓋シエル搬入域260までターレット板
374の周縁部下方を延在する静止支持板378と、搬
入シュート350の下流端から上記容器蓋シエル搬入域
260までターレット板374に対向してその外側を弧
状に延在している静止案内部材380が配設されてい
る。容器蓋シエル搬入手段346においては、搬入シュ
ート350を通して供給される容器蓋シエル382が回
転ターレット機構352に、更に詳細にはターレット板
374の収容開口376内に送給され、かかる容器蓋シ
エル382がターレット板374の回転によって容器蓋
シエル搬入域260に搬送され、そして容器蓋シエル搬
入域260において上述した合成樹脂製ライナー挿入手
段6におけるターレット板256の収容開口258内に
搬入される。容器蓋シエル382がターレット板374
に付随して移動せしめられる際には、静止支持板378
によって容器蓋シエル382の下方への移動が防止さ
れ、静止案内部材380によって容器蓋シエル382の
半径方向外方への移動が防止される。一方、容器蓋シエ
ル搬出手段348においては、上記容器蓋搬出域262
において上述した合成樹脂製ライナー挿入手段6におけ
るターレット板256の収容開口258からターレット
板366の収容開口368に容器蓋シエル382が移送
され、かかる容器蓋シエル382がターレット板366
の回転によって搬出シュート356に搬送され、そして
搬出シュート356を通して適宜の場所(例えば収集場
所或いは検査場所)に搬送される。容器蓋シエル382
がターレット板366に付随して移動せしめられる際に
は、静止支持板370によって容器蓋シエル382の下
方への移動が防止され、静止案内部材372によって容
器蓋シエル382の半径方向外方への移動が防止され
る。容器蓋シエル搬入手段346及び容器蓋シエル搬出
手段348の構成及び作用は当業者には周知の形態でよ
く、従ってこれらについての詳細な説明は省略する。
【0035】図1及び図13と共に図14乃至図17を
参照して合成樹脂製ライナー挿入手段6の作用を要約し
て説明すると、次の通りである。上記容器蓋シエル搬入
域260を通過する際には、合成樹脂製ライナー挿入工
具268はターレット板256及び支持部材244から
上方に離隔せしめられている。そして、上記容器蓋シエ
ル搬入域260においては、ターレット板256の収容
開口258内に容器蓋シエル382が搬入される。収容
開口258内に搬入された容器蓋シエル382は、支持
部材244の支持上面246に支持されてターレット板
256の回転に付随して移動せしめられる。容器蓋シエ
ル382の半径方向外方への移動は静止案内部材261
及び263によって防止される。容器蓋シエル382自
体は、例えばアルミニウム基合金薄板、クロム酸処理鋼
薄板或いはブリキ薄板の如き金属薄板から形成され、或
いはこれに代えて適宜の合成樹脂から形成されたもので
よい。図示の実施例においては、容器蓋シエル382は
円形天面壁384とこの天面壁384の周縁から垂下す
る円筒形スカート壁386を有し、倒立状態即ちスカー
ト壁386の自由端を上方に向けた状態でターレット板
256の収容開口258内に搬入される。容器蓋シエル
382の天面壁384の内面には、そこに挿入される合
成樹脂製ライナー192を加熱接着せしめるためのそれ
自体は周知の接着塗料を施すことができる。合成樹脂製
ライナー192の、容器蓋シエル382の天面壁384
の内面に対向する面(図14において下面)上に懸賞に
使用する印刷を施す場合には、容器蓋シエル382の天
面壁384の内面に合成樹脂製ライナー192を比較的
容易に剥離可能に所謂半接着されるようになすことが好
都合でる。
【0036】ターレット板256の回転に付随して容器
蓋シエル382が容器蓋シエル加熱領域250を通して
搬送される際には、容器蓋シエル加熱手段252の作用
によって容器蓋シエル382が所要温度に高周波誘導加
熱される。合成樹脂製ライナー搬入域214において
は、図14に明確に図示する如く、ターレット板256
及び支持部材244と合成樹脂製ライナー挿入工具26
8との間に、上述した合成樹脂製ライナー移送手段4に
おける合成樹脂製ライナー支持手段194が位置せしめ
られ、合成樹脂製ライナー挿入工具268の下端面が、
合成樹脂製ライナー支持手段194上に支持されている
合成樹脂製ライナー192に近接して位置する。図14
に明確に図示する通り、合成樹脂製ライナー挿入工具2
68においては外側部材280に対して内側部材282
が若干上昇せしめられており、従って外側部材280の
底面部326に形成されている逆円錐台形状の開口33
0の内周面と内側部材282の逆円錐台形状の中央突起
290の外周面との間に若干の間隙が生成されており、
内側部材282に形成されている通気路304はかかる
間隙を介して合成樹脂製ライナー挿入工具268の下面
に開口せしめられている。そして、合成樹脂製ライナー
挿入工具268が合成樹脂製ライナー搬入域214を通
過する時点又はその直前に上記通気路304が真空源
(図示していない)に連通せしめられる。それ故に、合
成樹脂製ライナー搬入域264においては、合成樹脂製
ライナー支持手段194上に支持されている合成樹脂製
ライナー192が幾分上昇されて合成樹脂製ライナー挿
入工具268の下面に真空吸着される。かくして、合成
樹脂製ライナー移送手段4の合成樹脂製ライナー支持手
段194から合成樹脂製ライナー挿入手段6の合成樹脂
製ライナー挿入工具268に合成樹脂製ライナー192
が転送され、合成樹脂製ライナー192は合成樹脂製ラ
イナー挿入工具268に付随して移動せしめられるよう
になる。図15及び図16に図示する如く、合成樹脂製
ライナー挿入域264においては、その下面に合成樹脂
製ライナー192を真空吸着した合成樹脂製ライナー挿
入工具268が漸次下降せしめられ、かくして合成樹脂
製ライナー192が容器蓋シエル382内に挿入され、
そして天面壁384の内面に押圧されて熱接着乃至半接
着される。合成樹脂製ライナー挿入工具268が図16
に図示する最下降位置まで下降せしめられる際には、ス
トリッパー278の下面が容器蓋シエル382のスカー
ト壁386の自由端に当接し、これに起因してストリッ
パー278は圧縮コイルばね316(図13)の弾性偏
倚作用に抗して内側部材282及び外側部材280に対
して幾分上昇せしめられる。合成樹脂製ライナー挿入工
具286が図16に図示する最下降位置まで下降せしめ
られ、合成樹脂製ライナー192が容器蓋シエル382
の天面壁384の内面に充分に押圧せしめられると、合
成樹脂製ライナー挿入工具268の内側部材282に形
成されている通気路304が真空源から遮断されて圧縮
空気源(図示していない)に連通せしめられ、かくして
合成樹脂製ライナー192が合成樹脂製ライナー挿入工
具268の下面から強制的に離脱される。そして、合成
樹脂製ライナー挿入域264から容器蓋シエル搬出域2
62に移動せしめられる間に、合成樹脂製ライナー挿入
工具268は図17に図示する位置まで上昇せしめられ
る。この際に、ストリッパー278は容器蓋シエル19
2を下方に弾性的に偏倚して、合成樹脂製ライナー挿入
工具268に付随して容器蓋シエル192が上昇せしめ
られるのを阻止する。容器蓋シエル搬出域262におい
ては、天面壁384の内面に合成樹脂製ライナー192
が施された容器蓋シエル382が合成樹脂製ライナー挿
入手段6から搬出される。そして、搬出された容器蓋シ
エル192は容器蓋シエル搬出手段348の搬出シュー
ト356を通して所要場所に搬送される。
【0037】
【発明の効果】容器蓋シエルとは全く別個に圧縮成形型
内で合成樹脂製ライナーを成形し、成形した合成樹脂製
ライナーを容器蓋シエル内に挿入するという独特な構成
である本発明においては、合成樹脂素材を無駄に消費す
ることなく、容器蓋シエルの天面壁の内面に所要形態の
合成樹脂製ライナーを、充分容易且つ安価に配設するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された、容器蓋シエル内に
合成樹脂製ライナーを配設する装置の好適実施例の全体
を簡略に示す平面図。
【図2】図1の線A−Aに沿った断面図。
【図3】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の一部を示す部分断面図。
【図4】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の圧縮成形型における第一の成形型部の一部
を示す平面図。
【図5】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の作用説明するための、図1の線B−Bに沿
った部分断面図。
【図6】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の作用説明するための、図1の線C−Cに沿
った部分断面図。
【図7】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の作用説明するための、図1の線D−Dに沿
った部分断面図。
【図8】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の作用説明するための、図1の線E−Eに沿
った部分断面図。
【図9】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー圧
縮成形手段の作用説明するための、図1の線F−Fに沿
った部分断面図。
【図10】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
圧縮成形手段の作用説明するための、図1の線G−Gに
沿った部分断面図。
【図11】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
圧縮成形手段及び合成樹脂製ライナー移送手段の作用を
説明するための、図1の線H−Hに沿った部分断面図。
【図12】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
移送手段の作用を説明するための、図1の線I−Iに沿
った部分断面図。
【図13】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
挿入手段の一部を示す部分断面図。
【図14】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
挿入手段の作用を説明するための、図1の線J−Jに沿
った部分断面図。
【図15】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
挿入手段の作用を説明するための、図1の線K−Kに沿
った部分断面図。
【図16】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
挿入手段の作用を説明するための、図1の線L−Lに沿
った部分断面図。
【図17】図1に示す装置における合成樹脂製ライナー
挿入手段の作用を説明するための、図1の線M−Mに沿
った部分断面図。
【符号の説明】
2:合成樹脂製ライナー圧縮成形手段 4:合成樹脂製ライナー移送手段 6:合成樹脂製ライナー挿入手段 16:回転体 32:圧縮成形型 34:第一の成形型部 36:第二の成形型部 48:環状突出壁 50:合成樹脂素材受入用切欠 94:外側スリーブ部材 96:ブッシング部材 98:中央パンチ部材 120:通気路 170:合成樹脂素材供給域 172:圧縮成形域 174:冷却域 176:合成樹脂製ライナー搬出域 178:合成樹脂素材供給手段 186:排出口 190:合成樹脂素材 192:合成樹脂製ライナー 194:合成樹脂製ライナー支持手段 200:回転体 210:貫通孔 212:合成樹脂製ライナー印刷域 214:合成樹脂製ラインー搬入域 216:合成樹脂製ライナー印刷手段 230:回転体 244:支持部材 246:支持上面(合成樹脂製ライナー支持手段) 250:容器蓋シエル加熱域 252:容器蓋シエル加熱手段 256:ターレット板 258:収容開口(合成樹脂製ライナー支持手段) 260:容器蓋シエル搬入域 262:容器蓋シエル搬出域 264:合成樹脂製ライナー挿入域 268:合成樹脂製ライナー挿入工具 304:通気孔 346:容器蓋シエル搬入手段 348:容器蓋シエル搬出手段 382:容器蓋シエル 384:天面壁 386:スカート壁

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に協働する第一の成形型部及び第二
    の成形型部を含む圧縮成形型において合成樹脂素材を圧
    縮成形することによって、環状シール部を有する合成樹
    脂製ライナーを成形し、次いで、該合成樹脂製ライナー
    を該圧縮成形型から取り出し、しかる後に、天面壁と該
    天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを有する容
    器蓋シエル内に該合成樹脂製ライナーを挿入せしめて、
    該容器蓋の該天面壁の内面に該合成樹脂製ライナーを配
    置する、ことを特徴とする容器蓋シエル内に合成樹脂製
    ライナーを配設する方法。
  2. 【請求項2】 該容器蓋シエルは金属薄板製であり、該
    天面壁の内面には熱接着用塗料が施されており、該合成
    樹脂製ライナーを該容器蓋シエルの該天面壁の内面に配
    置するのに先立って該容器蓋シエルを加熱し、該合成樹
    脂製ライナーを該容器蓋シエルの該天面壁の内面に配置
    する際に該合成樹脂製ライナーを該容器蓋シエルの該天
    面壁の内面に押圧して熱接着せしめる、請求項1記載の
    容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する方法。
  3. 【請求項3】 該合成樹脂製ライナーを該容器蓋シエル
    内に挿入せしめるのに先立って、該合成樹脂製ライナー
    の、該容器蓋シエルの該天面壁の内面に対向する面上に
    印刷を施す、請求項1又は2記載の容器蓋シエル内に合
    成樹脂製ライナーを配設する方法。
  4. 【請求項4】 該合成樹脂製ライナーの、該容器蓋シエ
    ルの該天面壁の内面に対向する面上に印刷インクを噴射
    することによって該面上に印刷を施す、請求項3記載の
    容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する方法。
  5. 【請求項5】 該圧縮成形型において、該第二の成形型
    部は該第一の成形型部の鉛直方向上方に、該第一の成形
    型部に対して相対的に昇降動自在に配設されており、該
    第二の成形型部が該第一の成形型部から上方に離隔して
    いる状態において該第一の成形型部内に溶融状態の合成
    樹脂素材を供給し、次いで該第二の成形型部を該第一の
    成形型部に対して相対的に下降せしめて該合成樹脂素材
    を圧縮し、しかる後に圧縮成形した合成樹脂製ライナー
    を付随せしめて該第二の成形型部を該第一の成形型部に
    対して相対的に上昇せしめる、請求項1から4までのい
    ずれかに記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを
    配設する方法。
  6. 【請求項6】 該第二の成形型部にはその下面に選択的
    に開口せしめられる通気路が形成されており、該通気路
    を真空源に連通せしめると共に該第二の成形型部の下面
    に開口せしめることによって該第二の成形型部の下面に
    該合成樹脂製ライナーを真空吸着して付随せしめる、請
    求項5記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配
    設する方法。
  7. 【請求項7】 該通気路を圧縮空気源に連通せしめると
    共に該第二の成形型部の下面に開口せしめることによっ
    て、該第二の成形型部から該合成樹脂製ライナーを離脱
    せしめる、請求項6記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製
    ライナーを配設する方法。
  8. 【請求項8】 合成樹脂製ライナー挿入工具の下面に該
    合成樹脂製ライナーを付随せしめ、該合成樹脂製ライナ
    ー挿入工具を該容器蓋シエル内に挿入することによっ
    て、該容器蓋シエル内に該合成樹脂製ライナーを挿入す
    る、請求項1から7までのいずれかに記載の容器蓋シエ
    ル内に合成樹脂製ライナーを挿入する方法。
  9. 【請求項9】 該合成樹脂製ライナー挿入工具にはその
    下面に開口した通気路が形成されており、該通気路を真
    空源に連通せしめることによって該合成樹脂製ライナー
    を該合成樹脂製ライナー挿入工具の下面に真空吸着して
    付随せしめ、該通気路を圧縮空気源に連通せしめること
    によって該合成樹脂製ライナーを該合成樹脂製ライナー
    挿入工具の下面から離脱せしめる、請求項8記載の容器
    蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する方法。
  10. 【請求項10】 該圧縮成形型は該第二の成形型部が該
    第一の成形型部から上方に離隔した状態で合成樹脂素材
    供給域を通して移動せしめられ、該合成樹脂素材供給域
    において下方又は上方に開口せしめられる排出口を有す
    る合成樹脂素材供給手段が配設されており、該第一の成
    形型部又は該第二の成形型部には移動方向前側に合成樹
    脂素材受入用切欠が形成されており、該圧縮成形型が該
    合成樹脂素材供給域を通して移動せしめられる際に、該
    排出口から排出されている溶融状態の合成樹脂素材が該
    合成樹脂素材受入用切欠を通して該第一の成形型部又は
    該第二の成形型部内に受け入れられ、該第一の成形型部
    又は該第二の成形型部と該排出口との協働によって該排
    出口から切り離される、請求項1から9までのいずれか
    に記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設す
    る方法。
  11. 【請求項11】 相互に協働する第一の成形型部と第二
    の成形型部とを含む、合成樹脂製ライナーを圧縮成形す
    るための合成樹脂製ライナー圧縮成形手段と、天面壁と
    該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを有する
    容器蓋シエル内に、圧縮成形された合成樹脂製ライナー
    を挿入して該容器蓋シエルの該天面壁の内面に該合成樹
    脂製ライナーを配置する合成樹脂製ライナー挿入手段
    と、圧縮成形された合成樹脂製ライナーを該合成樹脂製
    ライナー圧縮成形手段から該合成樹脂製ライナー挿入手
    段に移送する合成樹脂製ライナー移送手段とを具備す
    る、ことを特徴とする容器蓋シエル内に合成樹脂製ライ
    ナーを配設する装置。
  12. 【請求項12】 該合成樹脂製ライナー圧縮成形手段
    は、実質上鉛直に延びる回転軸線を中心として回転駆動
    せしめられる回転体と、周方向に間隔をおいて該回転体
    に配設された複数個の圧縮成形型とを含んでおり、該回
    転体が所定方向に回転駆動せしめられることによって該
    圧縮成形型の各々が合成樹脂素材供給域、圧縮成形域、
    冷却域及び合成樹脂ライナー搬出域を順次に通して搬送
    され、該圧縮成形型の各々の該第二の成形型部は該第一
    の成形型部の鉛直方向上方に該第一の成形型部に対して
    相対的に昇降動自在に装着されている、請求項11記載
    の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する装
    置。
  13. 【請求項13】 該合成樹脂素材供給域において下方又
    は上方に開口せしめられる排出口を有する合成樹脂素材
    供給手段を具備し、該圧縮成形型の各々は該第二の成形
    型部が該第一の成形型部から上方に離隔した状態で該合
    成樹脂素材供給域を通過し、該第一の成形型部又は該第
    二の成形型部には移動方向前側に合成樹脂素材受入用切
    欠が形成されており、該圧縮成形型が該合成樹脂素材供
    給域を通して移動せしめられる際に、該排出口から排出
    されている溶融状態の合成樹脂素材が該合成樹脂素材受
    入用切欠を通して該第一の成形型部又は該第二の成形型
    部内に受け入れられ、該第一の成形型部又は該第二の成
    形型部と該排出口との協働によって該排出口から切り離
    される、請求項12記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製
    ライナーを配設する装置。
  14. 【請求項14】 該第一の成形型部は上方に突出した環
    状突出壁を有し、該環状突出壁に該合成樹脂素材受入用
    切欠が形成されている、請求項13記載の容器蓋シエル
    内に合成樹脂製ライナーを配設する装置。
  15. 【請求項15】 該第二の成形型部は該第一の成形型部
    における該環状突出壁の内径に対応した外径を有する外
    側スリーブ部材、該外側スリーブ部材の内側に配設され
    たブッシング部材、及び該ブッシング部材の内側に配設
    された中央パンチ部材を有し、該中央パンチ部材は該ブ
    ッシング部材に対して相対的に昇降動自在であり、該第
    二の成形型部には、更に、該中央パンチ部材を該ブッシ
    ング部材に対して相対的に昇降動せしめることによって
    該中央パンチ部材の下面に開口される通気路が形成され
    ており、該合成樹脂素材を合成樹脂製ライナーに圧縮成
    形した後に、該通気路を該中央パンチ部材の下面に開口
    せしめ且つ該通気路を真空源に連通せしめた状態で該第
    二の成形型部を該第一の成形型部に対して相対的に上昇
    せしめることによって、該合成樹脂製ライナーが該第二
    の成形型部に真空吸着されて該第二の成形型部に付随せ
    しめられ、該第一の成形型部から上方に離隔される、請
    求項14記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを
    配設する装置。
  16. 【請求項16】 該合成樹脂製ライナー移送手段は、実
    質上鉛直に延びる回転軸線を中心として回転駆動せしめ
    られる回転体と、周方向に間隔をおいて該回転体に配設
    された複数個の合成樹脂製ライナー支持手段とを含んで
    おり、該回転体が所定方向に回転駆動せしめられること
    によって該合成樹脂製ライナー支持手段の各々が該合成
    樹脂製ライナー搬出域から合成樹脂製ライナー搬入域に
    移動せしめられ、該合成樹脂製ライナー圧縮成形手段の
    該圧縮成形型の各々は該第二の成形型部が該第一の成形
    型部から上方に離隔した状態で該合成樹脂製ライナー搬
    出域を通過し、該合成樹脂製ライナー搬出域においては
    該合成樹脂製ライナー支持手段が該第一の成形型部と該
    第二の成形型部との間に位置し、該第二の成形型部にお
    いては該通気路が該中央パンチの下面に開口せしめられ
    且つ該通気路を圧縮空気源に連通せしめられ、かくして
    該合成樹脂製ライナーが該第二の成形型部の下面から下
    方に離脱されて該合成樹脂製ライナー支持手段上に載置
    される、請求項15記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製
    ライナーを配設する装置。
  17. 【請求項17】 該合成樹脂製ライナー移送手段は、実
    質上鉛直に延びる回転軸線を中心として回転駆動せしめ
    られる回転体と、周方向に間隔をおいて該回転体に配設
    された複数個の合成樹脂製ライナー支持手段とを含んで
    おり、該回転体が所定方向に回転駆動せしめられること
    によって該合成樹脂製ライナー支持手段の各々が、該合
    成樹脂製ライナー圧縮成形手段から圧縮成形された合成
    樹脂製ライナーを搬出する合成樹脂製ライナー搬出域か
    ら合成樹脂ライナー印刷域を介して該合成樹脂製ライナ
    ー挿入手段に該合成樹脂製ライナーを搬入する合成樹脂
    製ライナー搬入域に移動せしめられ、該合成樹脂製ライ
    ナー支持手段の各々は中央部に貫通開口を有し、該合成
    樹脂製ライナー印刷域には、該合成樹脂製ライナー受け
    部材の下方から該貫通開口を介して該合成樹脂製ライナ
    ーに印刷を施す合成樹脂製ライナー印刷手段が配設され
    ている、請求項11記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製
    ライナーを配設する装置。
  18. 【請求項18】 該合成樹脂製ライナー印刷手段は該合
    成樹脂製ライナーに印刷インクを噴射する、請求項17
    記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する
    装置。
  19. 【請求項19】 該合成樹脂製ライナー挿入手段は、実
    質上鉛直に延びる回転軸線を中心として回転駆動せしめ
    られる回転体と、周方向に間隔をおいて該回転体に配設
    された複数個の容器蓋シエル支持手段と、該容器蓋シエ
    ル支持手段の各々に対応せしめて周方向に間隔をおいて
    且つ該容器蓋シエル支持手段の各々に対してその鉛直方
    向上方に該容器蓋シエル支持手段に対して相対的に昇降
    動自在に該回転体に配設された複数個の合成樹脂製ライ
    ナー挿入工具と、容器蓋シエル搬入手段と、容器蓋シエ
    ル搬出手段とを含み、該回転体が所定方向に回転駆動せ
    しめられることによって該容器蓋シエル支持手段及び該
    合成樹脂製ライナー挿入工具の各々が容器蓋シエル搬入
    域、合成樹脂製ライナー搬入域、合成樹脂製ライナー挿
    入域、及び容器蓋シエル搬出域を順次に通して搬送さ
    れ、該合成樹脂製ライナー挿入工具は該容器蓋シエル支
    持手段から上方に離隔した状態で該容器蓋シエル搬入
    域、該合成樹脂製ライナー搬入域及び該容器蓋シエル搬
    出域を通過し、該容器蓋シエル搬入域においては該容器
    蓋シエル搬入手段によって該容器蓋シエル支持手段上に
    容器蓋がその天面壁の内面を上方に向けた倒立状態で搬
    入され、該合成樹脂製ライナー搬入域においては該合成
    樹脂製ライナーが該合成樹脂製ライナー挿入工具の下面
    に付随せしめられ、該合成樹脂製ライナー挿入域におい
    ては該容器蓋シエル支持手段に対して相対的に該合成樹
    脂製ライナー挿入工具が下降せしめられて、該合成樹脂
    製ライナー挿入工具の下面に付随せしめられている合成
    樹脂製ライナーが該容器蓋シエル支持手段上の容器蓋シ
    エル内に挿入され、該容器蓋シエル搬出域においては天
    面壁の内面に合成樹脂製ライナーが配設された容器蓋シ
    エルが該容器蓋シエル搬出手段によって該容器蓋シエル
    支持手段上から搬出される、請求項11から18までの
    いずれかに記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナー
    を配設する装置。
  20. 【請求項20】 該合成樹脂製ライナー挿入工具にはそ
    の下面に開口された通気孔が形成されており、該通気孔
    を真空源に連通せしめることによって該合成樹脂製挿入
    工具の下面に該合成樹脂製ライナーが真空吸着され、該
    通気孔を圧縮空気源に連通せしめることによって該合成
    樹脂製ライナー挿入工具の下面から該合成樹脂製ライナ
    ーが下方に離脱せしめられる、請求項19記載の容器蓋
    シエル内に合成樹脂製ライナーを配設する装置。
  21. 【請求項21】 該容器蓋シエルは金属薄板製であり、
    該天面壁の内面には熱接着用塗料が施されており、該容
    器蓋シエル搬入域と該合成樹脂製ライナー挿入域との間
    には該容器蓋シエル支持手段上の容器蓋シエルを加熱す
    るための容器蓋シエル加熱手段が配設されている容器蓋
    シエル加熱域が存在し、該合成樹脂製ライナー挿入域に
    おいては該合成樹脂製ライナー挿入工具の下面に付随せ
    しめられている該合成樹脂製ライナーが容器蓋シエルの
    天面壁の内面に押圧されて熱接着される、請求項19又
    は20記載の容器蓋シエル内に合成樹脂製ライナーを配
    設する装置。
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