JPH0599760A - 帯状体の応力分布付与装置 - Google Patents

帯状体の応力分布付与装置

Info

Publication number
JPH0599760A
JPH0599760A JP26340391A JP26340391A JPH0599760A JP H0599760 A JPH0599760 A JP H0599760A JP 26340391 A JP26340391 A JP 26340391A JP 26340391 A JP26340391 A JP 26340391A JP H0599760 A JPH0599760 A JP H0599760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped body
heating
width
belt shaped
strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26340391A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Nakajima
嶋 智 中
Yoichi Naganuma
沼 洋 一 永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP26340391A priority Critical patent/JPH0599760A/ja
Publication of JPH0599760A publication Critical patent/JPH0599760A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状体の表面および内部に、任意の応力分布
を付与する。 【構成】 帯状体の長さ方向の2箇所で、これを全幅に
わたり支持するための一対の支持物体と、これらの支持
物体間に配置した、位置固定あるいは帯状体の遠近方向
および長さ方向および幅方向へ移動可能な、単数あるい
は複数の加熱体と、該加熱体に加熱媒体を供給するため
の加熱媒体供給源よりなる。 【効果】 帯状体の潜在形状に関する測定法開発時の実
験条件作成作業および測定装置校正時の応力分布測定作
業が、温度分布を付与,測定するのみで容易に行なえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板などの帯状体にお
いて、帯状体の表面および内部に応力分布を付与する装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】鋼板などの帯状体の形状不良とは、例えば
図8に示したいわゆる中のびや、図9に示した耳波と呼
ばれる状態を意味し、帯状体の幅方向に不均一な変形を
受けることによって生じる。そして、例えば鋼板圧延に
おけるコイル巻き取り中などのように、長さ方向にある
程度の張力が印加されると、見かけ上帯状体の形状は平
坦になる。この場合の形状は潜在形状と呼ばれる。しか
し、潜在形状状態では帯状体の表面および内部の幅位置
毎の引張応力の分布は不均一になっている。
【0003】従来から鋼板など帯状体の潜在形状を測定
することは行なわれており、幅位置毎の長さ方向の応力
分布すなわち印加張力の分布に対応した伸び率を測定す
る装置は、例えば特公昭48−37102号公報に開示
されている。
【0004】この装置においては、ストリップと呼ばれ
る鋼板すなわち帯状体を一定の長さとなるよう保持し
て、これを厚み方向に強制的に加振し、発生する強制振
動の振幅を測定することにより、ストリップの潜在形状
に相当する伸び率の測定を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の装置
を始めとする潜在形状測定装置においては、潜在形状と
振動振幅などの関係を導くために、ストリップすなわち
帯状体の種々の応力分布と振幅分布などのパラメータと
の関係を求めなければならない。しかし、種々の異なる
応力分布を有する帯状体をそのために準備することは事
実上不可能である。また、機械的な張力印加装置などを
用いて、帯状体に応力分布を付与することは、不均一な
応力を加えても応力印加位置からある程度離れた位置で
の応力分布は均一になるというサンブナンの原理によ
り、ある特定の応力分布を除けば難しい。
【0006】本発明の目的は、帯状体の表面および内部
において、任意の応力分布を付与する装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯状体に応力
分布を付与する装置において、帯状体の長さ方向に2箇
所で、これを全幅にわたり支持するための一対の支持物
体と、支持物体間の帯状体の長さ方向部位を加熱して帯
状体に熱応力を発生させるために前記支持物体間に配置
した、位置固定あるいは帯状体の遠近方向および長さ方
向および幅方向へ移動可能な、単数あるいは複数の加熱
体と、該加熱体に加熱媒体を供給するための加熱媒体供
給源よりなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の装置においては、支持物体としてロー
ル状物体,チャッキング装置,堰状物体,などが用いら
れるが、帯状体幅方向の張力の均一化,表面の傷入り防
止,折れ防止などの観点からロール状物体が好ましい。
ロール状物体の材質としては、金属,ナイロン,ゴムな
どかある。また、加熱体としては電気抵抗による加熱を
行なう電熱用合金などの金属発熱体ならびにセラミック
などの非金属発熱体,電磁誘導による加熱を行なうため
の誘導加熱用コイル,燃焼による加熱を行なうバーナ
ー,ドライヤーなどの熱風発生体,熱パイプなど、熱放
射を行なう物体が用いられる。さらに、加熱媒体供給源
としては、電気抵抗加熱用あるいは誘導加熱用あるいは
ドライヤー用などの電気を供給する電源,バーナー用の
可燃性ガスを供給するガスボンベやガスホルダー,ボイ
ラー,熱ポンプなどが用いられる。上記これらの加熱媒
体供給源には、加熱媒体の供給量を制御する機構が付加
されていることが望ましい。
【0009】本発明においては、例えば、帯状体の幅中
央を加熱して、幅中央における帯状体長さ方向の引張応
力を幅両端より低い状態にすることにより中のび状態を
有する帯状体を製作したり、幅両端を加熱して、幅両端
における帯状体長さ方向の引張応力を幅中央より低い状
態にすることにより耳波状態を有する帯状体を製作した
りすることができる。すなわち、帯状体の各部位毎の温
度差により生じる熱応力により、帯状体の表面および内
部に均一または不均一な応力分布状態を実現させる。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
【0011】〔実施例1〕図1(a),(b)は本発明
の一実施例として、帯状体の幅中央部の長さ方向一部を
電熱用合金線により加熱する例を示す概略図であり、図
1(a)は正面図,同図(b)は右側面図(ただし必要
部分のみ図示)である。図1(a),(b)において、
1は帯状体、2a,2bは支持ロール、3は電熱用合金
線、4は電圧可変式の電源、5a,5bは電熱用合金線
3の支持機構、6a,6bは電源4と電熱用合金線3を
接続する電線である。
【0012】帯状体1は、長さ方向の2箇所をロール2
a,2bで支持されており、その両側の長さ方向に全幅
にわたり均一の張力が印加されている。この帯状体の幅
中央を、電熱用合金線3を用いて、帯状体の長さ方向の
支持ロール近傍を除いて支持ロールのある方の面(下
面)から加熱する。電熱用合金線3は、電線6a,6b
により電源4に接続され、支持機構5a,5bに取り付
けられている。この加熱により、帯状体の温度は幅中央
部が高く、両端に近づくにつれて徐々に低くなる。この
とき、帯状体各部には長さ,幅,厚みの各方向に加熱時
の温度と非加熱時の温度差に比例した、下記(1)式で
表わされる熱応力が生じるが、幅方向と厚み方向の変位
は拘束されていないので、結果的には帯状体の長さ方向
の応力のみが発生し、張力の印加方向との関係から、帯
状体は幅中央部の引張応力が幅両端部より低い中のびと
同一の応力分布状態になる。
【0013】 熱応力=線膨張係数×ヤング率×温度差 ・・・(1) 図2に、全幅にわたり均一な長さ方向の張力を印加した
鋼板について、図1に示す本発明の装置により、幅中央
部の鋼板直下15mmの位置に配置した直径1mmの電
熱用合金線3を用いて、例えば加熱部の温度が60℃に
なるように鋼板1を加熱した場合の、鋼板上表面の温度
分布を赤外線カメラで測定した結果の例を示す。このと
きの鋼板1は、幅180mm,厚さ0.5mmの冷延鋼
板で、支持ロール2a,2b間の距離は600mmであ
り、電熱用合金線3の長さは400mmで、線端と2本
の支持ロール中心との間には各々100mmの非加熱帯
が存在する。図2は一方の支持ロールから長さ方向中央
部までの部分を表示しており、長さ方向中央部(図左
端)における幅中央部の白っぽい部分(加熱部分)の温
度は60℃,幅両端の黒っぽい部分の温度は48℃であ
る。
【0014】図3には、図2で測定した温度分布のうち
鋼板の長さ方向中央部における、13点の幅位置での温
度測定結果から求めた幅中央部との温度差を上記(1)式
に代入し、線膨張係数=11×1/106,ヤング率=
205.8GPaとして引張応力差を計算した結果を示
す。図3から、引張応力の幅方向分布は幅中央を中心と
した線対象で、応力の値がほぼ線形に変化しているこ
と,および幅中央部と両端部との間には約27MPaの
引張応力差がある(中央部が低い)ことがわかる。 以
上のように、本発明の装置によれば、帯状体の幅中央部
を加熱して熱応力を発生させることにより、帯状体に幅
中央部が低く両端部が高い応力分布を精度良く付与する
ことができる。
【0015】〔実施例2〕図4(a),(b)は本発明
の他の実施例として、帯状体7の幅両端部の全長を電熱
用合金帯9a,9bにより加熱する例を示す概略図であ
り、図4(a)は正面図,同図(b)は右側面図(ただ
し必要部分のみ図示)である。図4(a),(b)にお
いて、8a,8bは支持ロール、10は電圧可変式の電
源、11a,11bは電熱用合金帯9a,9bの支持機
構、12a,12bは電源10と電熱用合金帯9a,9
bを接続する電線である。帯状体7は長さ方向の2箇所
をロール8a,8bで支持されており、その両側の長さ
方向に全幅にわたり均一の張力が印加されている。この
帯状体の幅両端を、電熱用合金帯9a,9bを用いて、
帯状体の全長を支持ロールのない方の面(上面)から加
熱する。電熱用合金帯9a,9bは、電線12a,12
bにより電源10に接続され、支持機構11a,11b
に取り付けられている。この加熱により、帯状体の温度
は全長にわたり幅両端部が高く、中央に近づくにつれて
徐々に低くなる。このとき、帯状体各部には長さ,幅,
厚みの各方向に加熱時の温度と非加熱時の温度差に比例
した上記(1)式で表される熱応力が生じるが、幅方向と
厚み方向の変位は拘束されていないので、結果的には帯
状体の長さ方向の応力のみが発生し、張力の印加方向と
の関係から、帯状体は幅両端部の引張応力が中央部より
低い耳波と同一の応力分布状態になる。
【0016】全幅にわたり均一な長さ方向の張力を印加
した実施例1と同一材質の別の鋼板7について、図4に
示す本発明の装置により、幅両端部の鋼板直上20mm
の位置に配置した幅50mm,厚さ2.5mmの2本の
電熱用合金帯9a,9bを用いて、例えば加熱部の温度
が300℃になるように鋼板7を全長にわたり加熱した
場合に、鋼板に生じる引張応力分布を上記(1)式を用い
て計算した。その結果を図5に、図形化して示す。この
ときの鋼板7の寸法は、幅1.8m,厚さ2.5mm
で、支持ロール間の距離は6mである。図5において、
鋼板7の幅両端部の白っぽい部分の応力は低く、中央部
の黒っぽい部分にいくほど応力が高くなっている。幅両
端部の温度は300℃、中央部の温度は250℃であ
り、したがって幅両端部と中央部の応力差は約113M
Pa(両端部が低い)である。また、鋼板全体としての
引張応力分布は、温度分布と高低を逆にした分布となっ
ていることが理解できる。
【0017】以上のように、図4に示す本発明の装置に
よれば、大きな帯状体を高温に加熱させても、熱応力に
より帯状体に応力分布を精度良く付与することができ、
また帯状体の幅両端部を加熱することにより、中央部を
加熱した場合と異なった応力分布を付与することができ
る。
【0018】〔実施例3〕図6(a),(b)は本発明
のまた別の実施例として、帯状体13の幅両端部の全長
さ方向一部を、帯状体13の遠近(厚み)方向,長さ方
向および幅方向へ移動可能な炭化けい素発熱体15a,
15bにより加熱する例を示す概略図であり、図6
(a)は正面図、同図(b)は右側面図(ただし必要部
分のみ図示)である。図6(a),(b)において、1
4a,14bは支持ロール,16は電圧可変式の電源,
17は炭化けい素発熱帯15a,15bの支持機構,1
8a,18b,18c,18dは電源16と炭化けい素
発熱帯15a,15bを接続する電線である。帯状体1
3は長さ方向の2箇所をロール14a,14bで支持さ
れており、その両側の長さ方向に全幅にわたり均一の張
力が印加されている。この帯状体13において、幅両端
を、炭化けい素発熱帯15a,15bを用いて、帯状体
の長さ方向に一部を支持ロールのある方の面(下面)か
ら加熱する。炭化けい素発熱帯15a,15bは、電線
18a,18b,18c,18dにより電源16に接続
され、支持機構17に取り付けられている。この加熱に
より、帯状体13は、幅両端部の引張応力が中央部より
低い耳波と同一の応力分布状態になる。支持機構17
は、例えば昇降機構およびスライド機構などにより手動
あるいは自動で帯状体13の遠近(厚み)方向,長さ方
向および幅方向へ移動できるようになっているので、炭
化けい素発熱帯15a,15bの位置を自由に変更する
ことができる。
【0019】以上のように、図6に示す本発明の装置に
よれば、加熱の部位および強弱を変えることにより、帯
状体に自由な応力分布を付与することができる。
【0020】〔実施例4〕図7(a),(b)は本発明
のさらに別の実施例として、帯状体19の幅両端方向3
箇所の全長を、帯状体19の遠近(厚み)方向,長さ方
向および幅方向へ移動可能なセラミック発熱体21a,
21b,21cにより加熱する例を示す概略図であり、
図7(a)は正面図,同図(b)は右側面図(ただし必
要部分のみ図示)である。図7(a),(b)におい
て、20a,20bは支持ロール、22a,22b,2
2cは電圧可変式の電源、23はセラミック発熱体21
a,21b,21cの支持機構、24a,24b,24
c,24d,24e,24fは電源22a,22b,2
2cとセラミック発熱体21a,21b,21cを接続
する電線、25a,25b,25cは各々電線24a,
24b,24cと電源の間に介挿されたスイッチであ
る。帯状体19は長さ方向の2箇所をロール20a,2
0bで支持されており、その両側の長さ方向に全幅にわ
たり均一の張力が印加されている。この帯状体19の幅
両端を、セラミック発熱体21a,21b,21cを用
いて、帯状体の全長を支持ロールのない方の面(上面)
から加熱する。セラミック発熱体21a,21b,21
cは、それぞれ電線24aおよび24d,24bおよび
24e,24cおよび24fにより電源22a,22
b,22cに接続され、図示しない天井などに据え付け
られた支持機構23に取り付けられている。この加熱に
より、帯状体19は、加熱部が高くその他の部分が低い
応力分布状態になる。支持機構23は、例えば昇降機構
およびスライド機構などにより手動あるいは自動で帯状
体の遠近(厚み)方向,長さ方向および幅方向へ移動で
きるようになっているので、セラミック発熱体21a,
21b,21cの位置を自由に変更することができる。
また、スイッチ25a,25b,25cを入り切りする
ことにより、配置したセラミック発熱体すなわち加熱体
による加熱の入り切りを行なうことができる。
【0021】以上のように、図7に示す本発明の装置に
よれば、加熱の部位および強弱を変えることにより、ま
た加熱の入り切りを行なうことにより、帯状体にさらに
自由な応力分布を付与することができる。
【0022】なお、上記4つの実施例の他、誘導加熱,
熱風,熱パイプなどによる加熱によっても応力分布を付
与することができるが、鋭い応力分布を付与するには電
熱用合金線が、広い幅にわたり同一の応力を付与するに
はセラミック発熱体あるいは誘導加熱が適している。
【0023】また、上述の各実施例では、あらかじめ帯
状体に印加する張力は全幅にわたり均一としたが、印加
した張力の分布が既知ならばたとえそれが不均一分布で
あっても熱応力に換算できるので、本発明の装置による
応力分布付与の妨げとはならない。
【0024】さらに、数値例では帯状体の例として鋼板
を用いた例を示したが、その他のもの、例えばフィル
ム,紙などの場合は、それぞれの線膨張係数,ヤング率
が異なるので、同一の温度分布であっても、鋼板とは異
なった応力分布となる。しかし、本発明の装置を用いる
ことによって、これらの帯状体にも精度良く応力分布を
付与することができる。
【0025】
【効果】以上の説明から明らかなように本発明の装置を
用いれば、熱応力を利用して帯状体に種々の応力分布を
精度良く付与できる。本発明を利用すれば、帯状体の潜
在形状に関する測定法開発時の実験条件作成作業および
測定装置校正時の応力分布測定作業が、温度分布を付
与,測定するのみで容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す概要図であり、(a)
は正面図、(b)は右側面図である。
【図2】帯状体の温度分布を示す平面図である。
【図3】帯状体に生じる引張応力差の計算結果の一例を
示すグラフである。
【図4】本発明の実施例2を示す概要図であり、(a)
は正面図、(b)は右側面図である。
【図5】帯状体の引張応力分布を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例3を示す概要図であり、(a)
は正面図,(b)は右側面図である。
【図7】本発明の実施例4を示す概要図であり、(a)
は正面図,(b)は右側面図である。
【図8】帯状体の形状不良の形態の一例を示す斜視図で
ある。
【図9】帯状体の形状不良の形態の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】 1:帯状体 2a,2b:支持ロール 3:電熱用合金線 4:電源 5a,5b:支持機構 6a,6b:電線 7:帯状体 8a,8b:支持ロール 9a,9b:電熱用合金帯 10:電源 11a,11b:支持機構 12a,12b:電線 13:帯状体 14a,14b:支持ロール 15a,15b:炭化けい素発熱体 16:電源 17:支持機構 18a,18b,18c,18
d:電線 19:帯状体 20a,20b:支持ロール 21a,21b,21c:セラミック発熱体 22a,22b,22c:電源 23:支持
機構 24a,24b,24c,24d,24e,24f:電
線 25a,25b,25c:スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図3には、図2で測定した温度分布のうち
鋼板の長さ方向中央部における、13点の幅位置での温
度測定結果から求めた幅中央部との温度差を上記(1)式
に代入し、線膨張係数=11×1/106,ヤング率=
205.8GPaとして引張応力差を計算した結果を示
す。図3から、引張応力の幅方向分布は幅中央を中心と
した線対で、応力の値がほぼ線形に変化しているこ
と,および幅中央部と両端部との間には約27MPaの
引張応力差がある(中央部が低い)ことがわかる。 以
上のように、本発明の装置によれば、帯状体の幅中央部
を加熱して熱応力を発生させることにより、帯状体に幅
中央部が低く両端部が高い応力分布を精度良く付与する
ことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】〔実施例3〕図6(a),(b)は本発明
のまた別の実施例として、帯状体13の幅両端部の全長
さ方向一部を、帯状体13の遠近(厚み)方向,長さ方
向および幅方向へ移動可能な炭化けい素発熱体15a,
15bにより加熱する例を示す概略図であり、図6
(a)は正面図、同図(b)は右側面図(ただし必要部
分のみ図示)である。図6(a),(b)において、1
4a,14bは支持ロール,16は電圧可変式の電源,
17は炭化けい素発熱15a,15bの支持機構,1
8a,18b,18c,18dは電源16と炭化けい素
発熱15a,15bを接続する電線である。帯状体1
3は長さ方向の2箇所をロール14a,14bで支持さ
れており、その両側の長さ方向に全幅にわたり均一の張
力が印加されている。この帯状体13において、幅両端
を、炭化けい素発熱15a,15bを用いて、帯状体
の長さ方向に一部を支持ロールのある方の面(下面)か
ら加熱する。炭化けい素発熱15a,15bは、電線
18a,18b,18c,18dにより電源16に接続
され、支持機構17に取り付けられている。この加熱に
より、帯状体13は、幅両端部の引張応力が中央部より
低い耳波と同一の応力分布状態になる。支持機構17
は、例えば昇降機構およびスライド機構などにより手動
あるいは自動で帯状体13の遠近(厚み)方向,長さ方
向および幅方向へ移動できるようになっているので、炭
化けい素発熱15a,15bの位置を自由に変更する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状体に応力分布を付与する装置におい
    て、帯状体の長さ方向の2箇所で、これを全幅にわたり
    支持するための一対の支持物体と、支持物体間の帯状体
    の長さ方向部位を加熱して帯状体に熱応力を発生させる
    ために前記支持物体間に配置した、位置固定あるいは帯
    状体の遠近方向および長さ方向および幅方向へ移動可能
    な、単数あるいは複数の加熱体と、該加熱体に加熱媒体
    を供給するための加熱媒体供給源よりなることを特徴と
    する帯状体の応力分布付与装置。
JP26340391A 1991-10-11 1991-10-11 帯状体の応力分布付与装置 Withdrawn JPH0599760A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26340391A JPH0599760A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 帯状体の応力分布付与装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26340391A JPH0599760A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 帯状体の応力分布付与装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0599760A true JPH0599760A (ja) 1993-04-23

Family

ID=17389017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26340391A Withdrawn JPH0599760A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 帯状体の応力分布付与装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0599760A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241614A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Nissan Motor Co Ltd 磁歪式応力センサおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241614A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Nissan Motor Co Ltd 磁歪式応力センサおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02297892A (ja) 電磁誘導加熱装置
US20180029103A1 (en) Heating method, heating apparatus and method for manufacturing press-molded article
FI100524B (fi) Menetelmä kaarevien lasilevyjen valmistamiseksi sekä kaarevien lasilev yjen valmistuslaite
BRPI0621084A2 (pt) Método para aquecimento de um material e aparelho para aquecimento de um material
JP7231483B6 (ja) 金属材料の引張試験方法及び装置
KR101526564B1 (ko) 금속 스트립의 연신-레벨링 방법 및 장치
JPS6198302A (ja) 熱収縮チユ−ブ加熱装置
FI98211C (fi) Menetelmä ja laite lasilevyjen taivuttamiseksi
JPH0599760A (ja) 帯状体の応力分布付与装置
ES2158219T3 (es) Dispositivo para el calentamiento de la solapa encolada de un rollo en la industria tabacalera.
JPS626172B2 (ja)
US20110052283A1 (en) Heat generating unit and heating apparatus
JPS62112726A (ja) 加熱炉の温度制御方法
TW201938804A (zh) 連續退火中的鋼板加熱方法以及連續退火設備
JP7059886B2 (ja) 金属箔の加熱方法
US5123943A (en) Heating, bending and cooling system for glass
JP2004278940A (ja) 焼成炉及び温度調整方法
JPH06412Y2 (ja) 曲げ加工装置
JPH0736098B2 (ja) 定着装置
JPH07150256A (ja) 連続焼鈍炉における鋼帯の温度調整装置と鋼帯の平坦化方法
JPH08233834A (ja) 走査プローブ顕微鏡における試料加熱装置
EP0315694A1 (en) Hot rolling method and equipment for fragile strip
KR0116246Y1 (ko) 소둔 설비의 전압공급장치
JPH0566054U (ja) 加熱炉の温度制御装置
JP2000346713A (ja) アルミニウム材の加熱温度測定装置および加熱温度制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107