JPH0599671A - 2軸回転型レーザ - Google Patents

2軸回転型レーザ

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JPH0599671A
JPH0599671A JP32629491A JP32629491A JPH0599671A JP H0599671 A JPH0599671 A JP H0599671A JP 32629491 A JP32629491 A JP 32629491A JP 32629491 A JP32629491 A JP 32629491A JP H0599671 A JPH0599671 A JP H0599671A
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laser beam
laser
excavator
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謙一 福森
Eijiro Fukunishi
英二郎 福西
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2軸回転型レーザに関し、掘削機等へのレー
ザ光線検出機の設置が簡単に、かつ、短時間で行え、ま
た、高精度にトンネル掘削機の偏位量を自動測量でき、
しかも、構成が簡単な2軸回転型レーザを提供すること
を目的とする。 【構成】 レーザ光線発射ユニット1と、該レーザ光線
発射ユニット1から発射されたレーザ光線Lをビームス
プリッタ2で互いに直交する2方向に分割して出力し、
分割された各レーザ光線L1、L2をそれぞれ直角方向
に偏向させる各光学素子3a、3bをそれぞれの入射光
軸の周りに駆動装置4a、4bで回転させる構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばトンネル機械掘
削工法における掘削機の偏位の自動測量等に使用される
レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シールドマシンやトンネルボー
ラー等のトンネル掘削機を用いるトンネル機械掘削工法
では、トンネルが計画通り掘削されているか否かを確認
するため、トンネル掘削機の水平方向の偏位量や垂直方
向の偏位量が測量される。
【0003】その測量方法として最も一般的な方法は、
図6に示すように、トンネル掘削機Aの水平方向の偏位
量をトランシット101と、水平標尺102とで目視計
測し、トンネル掘削機Aの垂直方向の偏位量をレベル1
03と垂直標尺104とで目視計測する手動目視測量法
である。
【0004】他の測量方法としては、図7に示すよう
に、掘削機Aの偏角を計測できるジャイロコンパス20
1と、連通管原理を応用した水位計202とを用い、掘
削機Aの掘進移動距離とジャイロコンパス201により
計測された偏角から相対的な水平偏位量を計算し、水位
計202の水頭位置を水圧変換器等で計測して相対的な
垂直偏位量を計測する方法で、自動測量が可能な方法で
ある。
【0005】またこれらの他に、レーザ光線の直進性を
利用した計測方法があり、この方法では、図8に示すよ
うに、掘削機Aの後方に配置したレーザ光線発射装置3
01からレーザ光線Lをトンネルの計画線上または計画
線に平行に発射し、トンネル掘削機A部分でのレーザ光
線Lの照射スポットSを目視計測したり、ビデオカメラ
等の画像処理装置あるいは二次元ポジションセンサ等の
レーザ光線検出機302で位置計測し、水平偏位と垂直
偏位とを算出する方法で、自動計測が可能な方法であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】トンネル掘削機Aの水
平方向の偏位量や垂直方向の偏位量は、掘削機Aの進行
に伴って、定期的にあるいは一定距離間隔で計測を行わ
ねばならないが、手動目視測量方法では、その測量の度
に掘削を中断させ、複数の測量技師が測量することにな
る。この測量にはかなりの長時間を要するので、掘削の
能率を高め、また、省力化や掘削の自動化を図る上でも
不利である。しかも、測量に人的ミスが生じ易いという
問題がある。
【0007】ジャイロコンパス201と水位計202を
用いる方法は、掘削を中断せずに連続的にトンネル掘削
機Aの水平方向の偏位量や垂直方向の偏位量を計測する
ことができる。しかし、掘削機Aの横滑りはジャイロコ
ンパス201では計測できないので、掘削の進行に伴い
水平方向の誤差が大きくなることがある。このため、定
期的に他の方法によって水平偏位を補正する必要があ
る。
【0008】レーザ光線を用いる従来の方法では、1本
のレーザ光線Lで水平と垂直との計画線からの絶対偏位
量を計測することができ、連続的な自動計測が行える
上、横滑りに対して誤差が生じるおそれもない。しか
し、この方法ではレーザ光線検出機302をレーザ光線
Lの光路上の、しかも、シールドマシン(掘削機)に設
置する必要があり、レーザ光線検出機302の位置合わ
せに多くの手間と時間が必要になる。また、受光器は画
像処理用のカメラ等を内蔵するために相当容積の大きな
ものとなり、直径2000mm以下のシールドマシンに
は取り付けスペースを確保することができない。
【0009】そこで、図9に示すように、レーザ光線L
を回転させて対象物に投影する回転型レーザ401を2
台用い、計画線に平行な鉛直面上で回転するレーザ光線
LVと、計画線に平行で該鉛直面に直交する平面上で回
転するレーザ光線LHとにより、掘削機Aの偏位量計測
とレベル出しとを同時に行うことを発明した。
【0010】この先行発明で使用するレーザ401は、
例えば図10に示すように、レーザ光線発射ユニット4
11と、レーザ光線発射ユニット411から出力された
レーザ光線Lを直角に偏向させるとともに、その入射光
軸周りに回転可能に設けられたペンタプリズム等の光学
素子412と、この光学素子412を回転させる駆動装
置413とを備えている。
【0011】このレーザ401を使用すれば、対象物上
でレーザ光線LH、LVの照射点が水平あるいは垂直な
直線状の走査線上を移動するので、水平偏位検出用のレ
ーザ光線検出機402Hと垂直偏位検出用のレーザ光線
検出機402Lとを各レーザ光線LH、LVの走査線上
の任意の位置に設置すれば掘削機Aの水平偏位量及び垂
直偏位量を同時に計測でき、また、同時にレベル出しも
できる。
【0012】したがって、各レーザ光線検出機402
H、402Lの位置合わせは垂直方向あるいは水平方向
の何れか一方向への位置合わせを行うだけでよく、各レ
ーザ光線検出機402H、402Lの設置に掛かる手間
と時間とを大幅に減少させることができた。
【0013】しかしながら、この先行発明によれば、2
台の回転型レーザ401を同時に使用する必要があり、
2台の回転型レーザ401のレーザ光線LH、LVの回
転面をそれぞれ垂直あるいは計画勾配に合わせることに
手間と時間が掛かるという問題が生じる。
【0014】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、自動測量用のレーザ光線検出機を掘削機に簡
単に、かつ、短時間で設置できるとともに、高精度にト
ンネル掘削機の偏位量を自動測量でき、しかも、構成が
簡単な2軸回転型レーザを提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、例えば図1に示すように、レーザ光線発
射ユニット1と、該レーザ光線発射ユニット1から発射
されたレーザ光線Lを互いに直交する2方向に分割して
出力するビームスプリッタ2と、分割された各レーザ光
線L1、L2をそれぞれ直角方向に偏向させるととも
に、それぞれの入射光軸の周りに回転可能に設けられた
光学素子3a、3bと、各光学素子3a、3bをそれぞ
れ回転させる駆動装置4a、4bとを備える。
【0016】
【作 用】レーザ光線発射ユニット1から発射されたレ
ーザ光線Lをビームスプリッタ2で2つのレーザ光線L
1、L2に分け、それぞれを光学素子3a、3bによっ
て直角に偏向させて回転させることにより、分割された
レーザ光線L1、L2が同時に2つの直交する回転軸心
周りに回転する。
【0017】掘削機Aの後方からこれらの回転する2本
のレーザ光線L1、L2を、そのうちの1本のレーザ光
線L1がトンネルの計画線を通る鉛直面上で回転し、他
の1本が計画線上でこの鉛直面に直交する勾配面上で回
転するようにして照射すると、掘削機A上では両レーザ
光線L1、L2の投影が垂直な走査線と水平な走査線と
を描くことになる。
【0018】この走査線の交叉点を目視計測したり、こ
の交叉点あるいは各走査線上の任意の点にレーザ光線検
出機を配置することにより、掘削機Aの水平偏位と垂直
偏位とを自動計測したりできる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の原理図、図2は本発明の一実
施例に係る2軸回転型レーザの要部の斜視図であり、こ
の2軸回転式レーザは、レーザ光線発射ユニット1と、
レーザ光線発射ユニット1から発射されたレーザ光線L
を2分して異なる2方向に出力するビームスプリッタ2
と、分割された各レーザ光線L1、L2をそれぞれ直角
方向に偏向させるとともに、それぞれの入射光軸の周り
に回転する光学素子3a、3bと、各光学素子3a、3
bをそれぞれ回転させる駆動装置4a、4bとを備え
る。
【0020】レーザ光線発射ユニット1は、電気エネル
ギーを光エネルギーに変換するレーザ素子11と、レー
ザ素子11が出力するレーザ光線Lの光路上に配置され
た光学系12とを備えている。
【0021】レーザ素子11としては、特に限定され
ず、例えば一般に土木、建築、測量等に使用されるヘリ
ウムレーザ素子、ネオンレーザ素子あるいは半導体レー
ザ素子等を使用することができる。この実施例では、小
型でありながら強力なレーザ光線を出力できる半導体レ
ーザ素子が使用されている。
【0022】ビームスプリッタ2はレーザ光線発射ユニ
ット1の発射光軸L0上に45°傾斜させて配置され、
ビームスプリッタ2を透過するレーザ光線L1を直角に
偏向させる光学素子としてのペンタプリズム3aが発射
光軸L0上でビームスプリッタ2の背後に配置され、ビ
ームスプリッタ2によって反射されるレーザ光線L2を
直角に偏向させる光学素子としてのペンタプリズム3b
が分光点Pで発射光軸L0に直交する光軸上に配置され
る。
【0023】各駆動装置4a、4bはそれぞれペンタプ
リズム3a、3bをペンタプリズム3aあるいはペンタ
プリズム3bの入射光軸周りに回転させるように構成し
てあればよい。例えば公知の回転式レーザにおいてレー
ザ光線をレーザ光線を偏向させる光学素子を駆動する駆
動装置と同様に、サーボモータやステッピングモータ
等、高精度の回転制御ができるモータ等で構成すればよ
い。
【0024】なお、このレーザの設置点Oは、両ペンタ
プリズム3a、3bによって偏向されたレーザ光線L
1、L2が交叉する点に設定される。
【0025】図3に示すように、このレーザをトンネル
掘削機Aの後方に配置し、1本のレーザ光線L1がトン
ネルの計画線に平行な鉛直面上で回転し、他の1本が計
画線に平行でこの鉛直面に直交する勾配面上で回転する
ようにして照射すると、掘削機A上では両レーザ光線L
1、L2の投影が垂直な走査線と水平な走査線とを描く
ことになる。
【0026】各垂直な走査線上の任意の点にレーザ光線
検出機5Hを配置し、水平な走査線上の任意の点にレー
ザ光線検出機5Vを配置することにより、掘削機Aの水
平偏位と垂直偏位とは自動計測できる。
【0027】すなわち、水平偏位検出用のレーザ光線検
出機5Hは、垂直の走査線上の任意の位置で水平方向の
位置のみを調整して設置しておけばよく、垂直偏位検出
用のレーザ光線検出機5Vは水平の走査線上の任意の位
置で垂直方向位置のみを調整して設置しておけばよいの
で、垂直方向及び水平方向の位置を調整して設置する場
合に比べると格段に簡単に、しかも、短時間で位置調整
ができる。
【0028】また、レーザ光線Lで水平と垂直との計画
線からの掘削機Aの絶対偏位量を連続して自動計測する
ことができる上、横滑りに対して誤差が生じるおそれも
ないので、高精度な計測ができる。
【0029】加えて、2方向に発射されるレーザ光線L
1、L2の光源としてのレーザ光線発射ユニット1に1
個のレーザ光線発射ユニット1が共用されているので、
構成が簡単で、容易にかつ安価に実施できる。
【0030】なお、このレーザはトンネル掘削機Aの偏
位量の計測以外に、直角出し、及び直角な2方向への位
置出し、1方向での位置出し等にも利用できる。
【0031】例えば、図4に示すように、互いに直角に
交叉する2つの垂直面xz、yz上でレーザ光線L1、
L2を回転させることにより、両垂直面xz、yzの交
叉線の回りの直角出しが行えると同時にレーザの設置点
から90°置きの四方への位置出し行うことができる。
【0032】また、図5に示すように、レーザ光線L
1、L2を鉛直面xzと水平面xyとで回転させること
により、直角出しが行えるとともに、鉛直面xzと水平
面xyとが交叉するx軸上の位置出しが行える。
【0033】また、打杭位置、器具設置位置P1、P
2、P3、…等の位置出しをする場合は、図5に示すよ
うに、一方のレーザ光線L1を水平面xy上で回転さ
せ、他方のレーザ光線L2を所定の方向を向いた垂直面
xz上で回転させることにより、所定の水平平面xy上
でレーザ光線L1とL2とが交叉する直線上に打杭位
置、各器具設置位置P1、P2、P3、…等を簡単に、
かつ、短時間で割り出すことができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、レーぜ光線発
射ユニットから発射されるレーザ光線をビームスプリッ
タにより互いに直交する2方向に分割して出力し、分割
された各レーザ光線を光学素子によってそれぞれ直角方
向に偏向させるとともに、駆動装置によってその光学素
子を入射光軸の周りに回転させることにより、互いに直
交する2平面上にレーザ光線を同時に回転させることが
できる。
【0035】したがって、垂直な走査線上の任意の点に
レーザ光線検出機を配置するとともに、水平な走査線上
の任意の点にレーザ光線検出機を配置することにより、
掘削機の水平偏位垂直偏位とを自動計測できるととも
に、レベル出しが行える。
【0036】すなわち、垂直偏位検出用のレーザ光線検
出機は設置に際して水平方向の位置調整のみを行えばよ
く、また、水平偏位検出用のレーザ光線検出機は設置に
際して垂直方向の位置調整のみを行えばよいので、掘削
機にレーザ光線検出機を簡単に、かつ、短時間で設置で
きるようになる。
【0037】また、レーザ光線を使って水平と垂直との
計画線からの絶対偏位量を計測することができるので、
連続して高精度の偏位量計測ができる。
【0038】加えて、2方向に発射されるレーザ光線の
光源としてのレーザ光線発射ユニットに1個のレーザ光
線発射ユニットが共用されているので、構成が簡単にな
り、容易にかつ安価に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例に係る2軸回転型レーザの要
部の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を用いるトンネル切羽の偏位
量計測及びレベル出し方法の説明図である。
【図4】本発明の一実施例を用いる四方への位置出し及
び直角出しの原理図である。
【図5】本発明の一実施例を用いる1水平線上の位置出
し方法の説明図である。
【図6】手動目視による従来のトンネル切羽の偏位量測
量方法の説明図である。
【図7】ジャイロコンパスと、水位計とを用いる従来の
他のトンネル切羽の偏位量測量方法の説明図である。
【図8】従来のレーザによるトンネル切羽の偏位量測量
方法の説明図である。
【図9】先行発明に係るトンネル切羽の偏位量測量方法
の説明図である。
【図10】従来の回転型レーザの原理図である。
【符号の説明】
1 レーザ光線発射ユニット 2 ビームスプリッタ 3a ペンタプリズム 3b ペンタプリズム 4a 駆動装置 4b 駆動装置 L レーザ光線 L1 レーザ光線 L2 レーザ光線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光線発射ユニット(1)と、該レ
    ーザ光線発射ユニット(1)から発射されたレーザ光線
    (L)を互いに直交する2方向に分割して出力するビー
    ムスプリッタ(2)と、分割された各レーザ光線(L
    1)、(L2)をそれぞれ直角方向に偏向させるととも
    に、それぞれの入射光軸の周りに回転可能に設けられた
    光学素子(3a)、(3b)と、各光学素子(3a)、
    (3b)をそれぞれ回転させる駆動装置(4a)、(4
    b)とを備える2軸回転型レーザ。 【0001】
JP32629491A 1991-10-08 1991-10-08 2軸回転型レーザ Expired - Fee Related JPH076797B2 (ja)

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JPH076797B2 JPH076797B2 (ja) 1995-01-30

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000073740A1 (fr) * 1999-05-31 2000-12-07 Yuji Seki Dispositif pour établir un plan de référence
JP2014163098A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Okumura Corp 函体構造物の設置方法

Cited By (3)

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WO2000073740A1 (fr) * 1999-05-31 2000-12-07 Yuji Seki Dispositif pour établir un plan de référence
US6430823B1 (en) 1999-05-31 2002-08-13 Yuji Seki Datum plane setting device
JP2014163098A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Okumura Corp 函体構造物の設置方法

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