JPH0599374A - 鉄筋コンクリート管の補強方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート管の補強方法

Info

Publication number
JPH0599374A
JPH0599374A JP16652991A JP16652991A JPH0599374A JP H0599374 A JPH0599374 A JP H0599374A JP 16652991 A JP16652991 A JP 16652991A JP 16652991 A JP16652991 A JP 16652991A JP H0599374 A JPH0599374 A JP H0599374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced concrete
concrete pipe
glass fiber
pipe
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16652991A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Aizawa
義隆 藍沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU FUME KK
Original Assignee
KYUSHU FUME KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU FUME KK filed Critical KYUSHU FUME KK
Priority to JP16652991A priority Critical patent/JPH0599374A/ja
Publication of JPH0599374A publication Critical patent/JPH0599374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋コンクリート管の内面および外面にガラ
ス繊維とポリエステル系接着剤とによる層を形成して、
鉄筋コンクリート管を補強する。 【構成】 鉄筋コンクリート管5の内面にポリエステル
系接着剤を塗布した後、鉄筋コンクリート管5を中心軸
線を中心に回転させながら内面にガラス繊維切断片57
を吹付けて鉄筋コンクリート管の内面にガラス繊維切断
片57の層を形成し、鉄筋コンクリート管を中心軸線を
中心に回転させながら外面にポリエステル系接着剤を含
浸させたガラス繊維の糸を巻付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、土中等に埋設する鉄
筋コンクリート管の補強方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水、農業用水等の送水、電線の保護等
のため、ヒューム管と呼ばれる鉄筋コンクリート管が従
来から使用されている。
【0003】従来から使用されている鉄筋コンクリート
管は、内径150mmないし3000mm、長さ2m程
度のもので、図5に示すように筒状のコンクリート1の
肉部にらせん鉄筋2と多数の軸方向鉄筋3とを設けたも
ので、コンクリート1は、筒状の鉄筋型枠内で回転によ
る遠心力で成型している。
【0004】このような鉄筋コンクリート管は土中に埋
設されるのが普通であって、深い地中に埋設される場合
には、鉄筋コンクリート管の外面に大きな外力が加わ
り、鉄筋コンクリート管にひび割れが生じて破損するこ
とがある。また鉄筋コンクリート管内に酸性液体等が流
れる場合には、コンクリート1が内面から腐食すること
がある。
【0005】このような鉄筋コンクリート管の破損や腐
食を防ぐため、図5に示すように鉄筋コンクリート管の
内面及び外面にガラス繊維布4をポリエステル系接着剤
で接着し、引張強度の強いガラス繊維布でコンクリート
1のひび割れを防ぎ、ポリエステル系接着剤を含んだガ
ラス繊維布4で腐食を防止することが従来から行われて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが筒状のコンク
リート1の内面及び外面に、ガラス繊維布4にしわが生
じないようにして均一に接着する作業は熟練と労力とを
必要とし、非能率でガラス繊維布4に無駄が生ずる欠点
があった。
【0007】この発明はこのような従来の欠点を改善
し、熟練を要しないで能率のよい作業ができ、ガラス繊
維の無駄も極めて少なくてすむ鉄筋コンクリート管の補
強方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の鉄筋コンクリ
ート管の補強方法は、鉄筋コンクリート管の内面にポリ
エステル系接着剤を塗布した後、前記鉄筋コンクリート
管を中心軸線を中心に回転させながら前記鉄筋コンクリ
ート管の内面にガラス繊維切断片を吹付けて前記鉄筋コ
ンクリート管の内面にガラス切断片の層を形成し、前記
鉄筋コンクリート管を中心軸線を中心に回転させながら
前記鉄筋コンクリート管の外面にポリエステル系接着剤
を含浸させたガラス繊維の糸を巻付けることを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】鉄筋コンクリート管の内面に吹付けられたガラ
ス繊維切断片はポリエステル系接着剤により一様な厚さ
の層となって鉄筋コンクリート管の内面に接着してポリ
エステル系接着剤と共に鉄筋コンクリート管の内面を保
護し、コンクリート管の外面に巻付けられたガラス繊維
の糸はポリエステル系接着剤がにじみ出てコンクリート
管の外面に緊密に接着し、鉄筋コンクリート管のひび割
れや破損を防止する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0011】図1は鉄筋コンクリート管5の内面にガラ
ス繊維切断片の層を形成する状態を一部断面で示した側
面図であって、台盤6上には回転ローラ7が軸受8によ
り回転自在に設けてあって、回転ローラ7はモーター
9、図示しない駆動チェーン、スプロケット10を介し
て回転駆動されるようになっている。
【0012】回転ローラ7は台盤6上において、図1の
紙面に垂直方向に並べて設けられており、隣接する回転
ローラ7上には、鉄製の型枠11内で成型された鉄筋コ
ンクリート管5が型枠11と共にのせられ、回転ローラ
7の回転にともなって回転するようになっている。
【0013】台盤6の前側にはレール12が図1の紙面
に垂直方向、すなわち円筒形の鉄筋コンクリート管5の
中心軸線に直交する方向に敷設してあって、親台車13
が走行用無段変速モーター14の回転により、レール1
2に沿って移動できるようになっている。
【0014】親台車13上にはレール15が鉄筋コンク
リート管5の中心軸線に平行する方向に敷設してあっ
て、子台車16が横行用無段変速モーター17の回転に
より、レール15に沿って移動できるようになってい
る。
【0015】子台車16の上には全自動操作盤18を備
えた機器箱19が取付けてあって、機器箱19の上面に
設けてある電子自動計量器20上には、ガラス繊維の糸
をロール巻きにしたガラス繊維巻束21を載置するよう
になっている。機器箱19にはさらに鉄筋コンクリート
管5の方に向け、鉄筋コンクリート管5の中心軸線に平
行な支持杆22が設けてあって、支持杆22の先端に
は、ガラス繊維切断機23が取付けられている。ガラス
繊維切断機23に対しては、図3の部分拡大図にも示す
ように、機器箱19(図1参照)から支持杆22に沿っ
てエアホース24が設けられており、またガラス繊維束
21から繰り出されたガラス繊維25が支持杆22に沿
って導びかれるようになっている。
【0016】図4はガラス繊維切断機23の拡大断面図
であって、ガラス繊維切断機23のケーシング26の内
部には、エアホース24によって送られて来た圧縮空気
の一部が開口27を通って供給されるようになってお
り、ケーシング26の下側には吹出ノズル26が形成さ
れている。またケーシング26にはガラス繊維誘導具2
9が取付けてあって、ガラス繊維誘導具29に穿設され
ている貫通孔30を通してガラス繊維25をケーシング
26の内部に導びくことができるようになっている。
【0017】ケーシング26の内部にはゴム回転輪31
が設けてあって、このゴム回転輪31は、エアホース2
4によって送られて来た圧縮空気で回転される図示しな
いエアモーターの回転軸に直結されていて、図4におい
て反時計方向に回転駆動されるようになっている。そし
てゴム回転輪31の上側には、回転自在の誘導輪32が
接するようになっており、ゴム回転輪31の図4におけ
る左側には、回転自在の切断刃付回転輪33が接するよ
うになっている。切断刃付回転輪33には、多数の切断
刃34が切断刃付回転輪33の表面に対して出没自在に
放射状に取付けてあって、ゴム回転輪31の回転に伴な
われて切断刃付回転輪33が回転すると、遠心力によっ
て切断刃34は切断刃付回転輪33の表面から突出する
ようになっている。
【0018】図2は鉄筋コンクリート管5の外面にガラ
ス繊維の糸を巻付ける状態を示す側面図であって、エア
ジャッキ35で昇降する昇降台36の上には図2の紙面
に垂直方向に長い受台37が取付けられている。図2は
エアジャッキ35を収縮して昇降台36を下降させた状
態を示しているが、エアジャッキ35を伸長して昇降台
36を上昇させた状態で受台37,37上に鉄筋コンク
リート管5をのせ、鉄筋コンクリート管5を転動させる
ことにより、受台37,37上で鉄筋コンクリート管5
を図2の紙面に垂直方向へ移動させることができるよう
になっている。
【0019】昇降台36の両側下方には、受台37,3
7に対して直交する方向にレール38,39が敷設して
あって、台車40,41がレール38,39に沿って図
2の左右方向に移動することができるようになってい
る。台車40,41の上方には、鉄筋コンクリート管5
の端面から鉄筋コンクリート管5の内面に嵌合できる管
受けローラ42,43が回転自在に設けてあって、一方
の管受けローラ42は無段変速モーター44で回転駆動
させることができるようになっている。
【0020】昇降台36から若干離れた一側には台盤4
5があって、台盤45の上にはレール46が鉄筋コンク
リート管5の中心軸線に平行する方向に敷設してあっ
て、台車47が無段変速モーター48の回転によりレー
ル46に沿って移動できるようになっている。
【0021】台車47の上には電子自動計量器49と、
全自動操作盤50を備えた枠51と、導管52,53を
備え、内部にポリエステル系接着剤を入れた樹脂槽54
とが設けてあって、枠51には鉄筋コンクリート管5の
方に向けて支持杆55が取付けられており、支持杆55
には複数の滑車56が配設されている。
【0022】この発明の方法によって鉄筋コンクリート
管5を補強する際には、らせん鉄筋と軸方向鉄筋とを入
れてコンクリートを打設し、回転による遠心力によって
脱水し、蒸気養生を行って従来と同様に成型した鉄筋コ
ンクリート管5を図1に示すように型枠11に入れたま
ま回転ローラ7の上にのせる。そしてモーター9によっ
て回転ローラ7を回転し、回転ローラ7上の鉄筋コンク
リート管5を型枠11と共に鉄筋コンクリート管5の中
心軸線を中心として回転させる。
【0023】鉄筋コンクリート管5が外径250ミリメ
ートル程度の小径管の場合には毎分117ないし186
回転、鉄筋コンクリート管5が外径1500ミリメート
ル程度の大径管の場合には毎分120ないし152回転
程度の低速回転を行いながら、鉄筋コンクリート管5の
内面中央部にウレタン系コンクリート用接着剤を投入す
る。この場合、鉄筋コンクリート管5の大きさに応じて
ウレタン系コンクリート用接着剤の投入量を決めるよう
にする。
【0024】鉄筋コンクリート管5の内面中央部にウレ
タン系コンクリート用接着剤を投入してすぐに、モヘア
等の毛で覆われたローラに柄を付けた図示しない柄付ロ
ーラを回転している鉄筋コンクリート管5の内面で転動
し、鉄筋コンクリート管5の内面中央部に投入したウレ
タン系コンクリート用接着剤を内面に沿って伸ばしなが
ら均一な塗布状態にする。鉄筋コンクリート管5の内面
にウレタン系コンクリート用接着剤を塗布してから5分
ないし10分経過すると、ウレタン系コンクリート用接
着剤はゲル化し始めるので、モーター9を止めて鉄筋コ
ンクリート管5の回転を停止し、ウレタン系コンクリー
ト用接着剤が硬化するのを待つ。
【0025】ウレタン系コンクリート用接着剤は塗布し
てから1時間程度放置しておくと硬化するので、ウレタ
ン系コンクリート用接着剤が硬化した後、モーター9を
起動して鉄筋コンクリート管5を回転させる。この際、
鉄筋コンクリート管5が外径250ミリメートル程度の
小径管の場合には毎分261ないし320回転、鉄筋コ
ンクリート管5が外径1500ミリメートル程度の大径
管の場合には毎分170ないし208回転程度の中速回
転を行いながら、鉄筋コンクリート管5の内面で硬化し
たウレタン系コンクリート用接着剤の内面にポリエステ
ル系接着剤を流し込む。このポリエステル系接着剤は鉄
筋コンクリート管5の回転による遠心力で広がり、硬化
したウレタン系コンクリート用接着剤の内面に沿って均
一な厚さの層となる。
【0026】次に図1に示す子台車16をレール15の
右端に移動させた状態にして、親台車13をレール12
に沿って移動させ、回転ローラ7上で回転している鉄筋
コンクリート管5の真横で親台車13を停止させた後、
子台車16をレール15に沿って鉄筋コンクリート管5
の方に向けて移動させ、支持杆22の先端に取付けてあ
るガラス繊維切断機23を鉄筋コンクリート管5の内部
に挿入すると共に、エアホース24に圧縮空気を供給す
る。
【0027】エアホース24に供給された圧縮空気は図
4に示す開口27からガラス繊維切断機23のケーシン
グ26内に入ると同時に、図示しないエアモーターに送
られてゴム回転輪31を回転駆動する。ゴム回転輪31
が回転駆動すると、これに伴なって誘導輪32、切断刃
付回転輪33も回転し、図1に示すガラス繊維巻束21
からガラス繊維25を繰り出し、このガラス繊維25を
ガラス繊維誘導具29(図4参照)の貫通孔30、ゴム
回転輪31と誘導輪32との間を通してゴム回転輪31
と切断刃付回転輪33との間に導入される。
【0028】ゴム回転輪31と切断刃付回転輪33との
間に導入されたガラス繊維25は、遠心力によって切断
刃付回転輪33の表面から突出する多数の切断刃34に
より、3ないし4センチメートル程度の長さに切断され
て、ガラス繊維切断片57となる。このガラス繊維切断
片57は、開口27からケーシング26内に入った圧縮
空気と共に、吹出ノズル28から下方へ向けて吹き出
し、鉄筋コンクリート管5(図1参照)の内面に塗布さ
れているポリエステル系接着剤の中に投入されることに
なる。
【0029】図1に示す子台車16をレール15に沿っ
て往復動し、回転ローラ7による鉄筋コンクリート管5
の回転を継続しながらガラス繊維切断片57をガラス繊
維切断片57を吹き出し続けていると、鉄筋コンクリー
ト管5の内面に塗布されているポリエステル系接着剤の
中に投入されたガラス繊維切断片57は、鉄筋コンクリ
ート管5の回転による遠心力によってポリエステル系接
着剤の中に入り、鉄筋コンクリート管5の内面に近付こ
うとする。従ってポリエステル系接着剤がガラス繊維切
断片57の上に浮き出し、硬化して平滑な内面に仕上が
り、ガラス繊維切断片57はその内部で層となる。な
お、ガラス繊維切断片57を鉄筋コンクリート管5の内
面に早く近付かせてポリエステル系接着剤を早く浮き出
させるためには、モヘア等の毛で覆われたローラに柄を
付けた柄付ローラで、回転している鉄筋コンクリート管
5の内面を押さえるとよい。
【0030】ガラス繊維巻束21からガラス繊維25と
してガラス繊維切断機23の方に繰り出され、ガラス繊
維切断片57となって鉄筋コンクリート管5の内面に吹
付けられたガラス繊維25の量は、電子自動計量器20
で計測しているガラス繊維巻束21の重量の減少で判別
することができる。電子自動計量器20の計測重量が所
定値まで減少するとエアホース24への圧縮空気の供給
を止め、子台車16をレール15の右端まで移動させ
て、支持杆22およびガラス繊維切断機23を鉄筋コン
クリート管5の内部から抜き出す。
【0031】エアホース24への圧縮空気の供給が止る
と、図4において開口27から吹出ノズル28への空気
の流れが止ると同時に、ゴム回転輪31の回転も停止す
る。これにともなって誘導輪32および切断刃付回転輪
33の回転も停止し、ガラス繊維25の繰り出しおよび
切も停止するため、吹出ノズル28からのガラス繊維切
断片57の吹き出しも停止する。
【0032】鉄筋コンクリート管5内面のポリエステル
系接着剤が硬化した後回転ローラ7の回転を止め、鉄筋
コンクリート管5を型枠11から取り出す。そして図2
に示すエアジャッキ35を伸長し、昇降台36を上昇さ
せた状態にしておいて鉄筋コンクリート管5を受台3
7,37の上にのせる。また台車40はレール38の左
端に移動し、台車41はレール39の右端まで移動して
管受けローラ42,43が鉄筋コンクリート管5に干渉
しない状態とし、受台37,37上で鉄筋コンクリート
管5を転動し、管受けローラ42,43の間まで移動す
る。
【0033】次に台車40,41を互に接近させて管受
けローラ42,43を鉄筋コンクリート管5の内面に嵌
合し、エアジャッキ35を収縮して昇降台36を下降す
ると、受台37,37は図2に示すように鉄筋コンクリ
ート管5から離れ、鉄筋コンクリート管5は管受けロー
ラ42,43で支持された状態となる。
【0034】続いて無段変速モーター44を駆動し、鉄
筋コンクリート管5を毎分50ないし60回転程度の低
速回転をさせながら、モヘア等の毛で覆われたローラに
柄を付けた柄付ローラにウレタン系コンクリート用接着
剤をしみ込ませ、この柄付ローラで鉄筋コンクリート管
5の外面にウレタン系コンクリート用接着剤を塗布す
る。ウレタン系コンクリート用接着剤は塗布してから5
分ないし10分経過するとゲル化し始めるので無段変速
モーター44を止めて鉄筋コンクリート管5の回転を停
止し、外面に塗布したウレタン系コンクリート用接着剤
が硬化するのを待つ。
【0035】鉄筋コンクリート管5の外面に塗布したウ
レタン系コンクリート用接着剤は1時間程度で硬化する
ので、ウレタン系コンクリート用接着剤が硬化した後、
電子自動計量器49上にガラス繊維の糸をロール巻きに
したガラス繊維巻束58を載置し、台車47をレール4
6の左方に移動させる。そしてガラス繊維巻束58から
ガラス繊維の糸59を引き出し、これを導管52から樹
脂槽54内を通して樹脂槽54内のポリエステル系接着
剤を含浸させた後、導管53から引き出して滑車56を
経由してガラス繊維の糸59の先端を鉄筋コンクリート
管5の外面に接着する。
【0036】次に無段変速モーター44を起動して鉄筋
コンクリート管5を毎分50ないし60回転程度の低速
回転をさせながら、無段変速モーター48により台車4
7を緩やかな速度で往復動させると、鉄筋コンクリート
管5の外面には、ポリエステル系接着剤を含浸している
ガラス繊維の糸59が何回かにわたって巻付けられる。
【0037】鉄筋コンクリート管5の外面に巻付けられ
たガラス繊維の糸59の量は、電子自動計量器49で計
測しているガラス繊維巻束58の重量の減少で判別する
ので、電子自動計量器49の計測重量が所定値まで減少
すると台車47の往復動と鉄筋コンクリート管5の回転
を止め、鉄筋コンクリート管5の表面に導びかれている
ガラス繊維の糸59を切断して台車47をレール46の
右端まで移動させる。
【0038】続いて再び鉄筋コンクリート管5を回転さ
せ、柄付ブラシ等によって鉄筋コンクリート管5の外面
にさらにポリエステル系接着剤を塗布し、その硬化状態
を見ながら鉄筋コンクリート管5の回転を停止する。そ
してポリエステル系接着剤が硬化した後、エアジャッキ
35を伸長して昇降台36を上昇し、受台37,37を
鉄筋コンクリート管5の外面に当接し、台車40,41
を両側に引離して管受けローラ42,43を鉄筋コンク
リート管5の内面から抜取ると、内面がガラス繊維切断
片57とポリエステル系接着剤との層によって補強さ
れ、外面が巻付けられたガラス繊維の糸59とポリエス
テル系接着剤とによって補強された鉄筋コンクリート管
5を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】この発明は従来のようにガラス繊維布を
使用しないので、ガラス繊維に余分な無駄が生ずること
がなく、作業に熟練を要せず容易であり、作業能率を向
上させることができる。
【0040】さらに鉄筋コンクリート管の内外面におけ
るガラス繊維の厚さを、容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄筋コンクリート管の内面にガラス繊維切断片
の層を形成する状態を一部断面で示した側面図である。
【図2】鉄筋コンクリート管の外面にガラス繊維の糸を
巻付ける状態を示す側面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】ガラス繊維切断機の拡大断面図である。
【図5】従来の方法で補強した鉄筋コンクリート管の斜
視図である。
【符号の説明】
5 鉄筋コンクリート管 57 ガラス繊維切断片 59 ガラス繊維の糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート管の内面にポリエステ
    ル系接着剤を塗布した後、前記鉄筋コンクリート管を中
    心軸線を中心に回転させながら前記鉄筋コンクリート管
    の内面にガラス繊維切断片を吹付けて前記鉄筋コンクリ
    ート管の内面にガラス切断片の層を形成し、前記鉄筋コ
    ンクリート管を中心軸線を中心に回転させながら前記鉄
    筋コンクリート管の外面にポリエステル系接着剤を含浸
    させたガラス繊維の糸を巻付けることを特徴とする鉄筋
    コンクリート管の補強方法。
JP16652991A 1991-04-11 1991-04-11 鉄筋コンクリート管の補強方法 Pending JPH0599374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16652991A JPH0599374A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 鉄筋コンクリート管の補強方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16652991A JPH0599374A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 鉄筋コンクリート管の補強方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0599374A true JPH0599374A (ja) 1993-04-20

Family

ID=15832994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16652991A Pending JPH0599374A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 鉄筋コンクリート管の補強方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0599374A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072086A1 (en) * 2005-12-23 2007-06-28 Arato Istvan Procedure and equipment for applying a plastic layer on the internal surface of closed-section prefabricated concrete units, especially pipes
JP2009275378A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Takenaka Komuten Co Ltd 繊維補強セメント系地盤改良工法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6160765A (ja) * 1984-08-17 1986-03-28 ミネソタ マイニング アンド マニユフアクチユアリング コンパニー 耐摩耗性、溌水性フイルムおよび重合可能液体組成物
JPS63235786A (ja) * 1987-03-24 1988-09-30 テイヒュー株式会社 コンクリート系複合管の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6160765A (ja) * 1984-08-17 1986-03-28 ミネソタ マイニング アンド マニユフアクチユアリング コンパニー 耐摩耗性、溌水性フイルムおよび重合可能液体組成物
JPS63235786A (ja) * 1987-03-24 1988-09-30 テイヒュー株式会社 コンクリート系複合管の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072086A1 (en) * 2005-12-23 2007-06-28 Arato Istvan Procedure and equipment for applying a plastic layer on the internal surface of closed-section prefabricated concrete units, especially pipes
JP2009275378A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Takenaka Komuten Co Ltd 繊維補強セメント系地盤改良工法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3813837A (en) Fiberglass pole and method and apparatus for fabricating same
JP4458383B2 (ja) イオン重合された複合材料からなる複雑な構造体の製造のための、該イオン重合可能な樹脂を予備含浸処理した繊維ロービングの接触被覆方法およびその装置
PT2013528E (pt) Método e máquina para revestimento de uma conduta
JP2018531161A6 (ja) 管用ライナーホースの製造方法及び装置
JP2018531161A (ja) 管用ライナーホースの製造方法及び装置
JP3230309B2 (ja) フィラメントワインディング成形装置
US7695265B2 (en) Apparatus for coating a roll core
US4239580A (en) Impregnated fabric applicator with vibrating applicator rolls
JPH0599374A (ja) 鉄筋コンクリート管の補強方法
US4038001A (en) Centrifugal moulding
US7736569B2 (en) Apparatus and method for dispensing carbon fiber into concrete
US2011463A (en) Pipe manufacturing machine
KR19990075283A (ko) 터널의 콘크리트 양생용 자동살수장치 및 그 제어방법
JP2990933B2 (ja) Frp製円筒物の製造方法及び装置
JP3287726B2 (ja) Frp継手の製造方法およびその装置
US4071389A (en) Cylinder-making apparatus and method
JPH0890692A (ja) 管状構造体及びその製造方法並びに装置
KR101693540B1 (ko) 복합소재 필라멘트 와인딩 파이프류 수지함침 및 기포제거 장치와 이를 이용한 와인딩 파이프류 제조방법
KR102275261B1 (ko) 유리섬유 리바의 건조 및 코팅 장치
JP2005289067A (ja) 繊維強化樹脂製円筒状成形物及びその製造方法
CN220638359U (zh) 建筑立柱养护装置
JPH0331333B2 (ja)
JPH01120322A (ja) 繊維強化樹脂被覆鋼管の製造方法
JP2639793B2 (ja) 凝結遅延剤シート貼付け装置
EP0101269B1 (en) Manufacture of flagpoles and the like