JPH0599032A - 筒内噴射式内燃機関のアイドリング制御装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関のアイドリング制御装置

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JPH0599032A
JPH0599032A JP3263891A JP26389191A JPH0599032A JP H0599032 A JPH0599032 A JP H0599032A JP 3263891 A JP3263891 A JP 3263891A JP 26389191 A JP26389191 A JP 26389191A JP H0599032 A JPH0599032 A JP H0599032A
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engine
air
valve
fuel
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章弘 山中
Kenichi Nomura
憲一 野村
Katsuhiko Hirose
雄彦 広瀬
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイドリング運転時において機関回転数が高
くなったときにショックを発生させることなくアイドリ
ング回転数を目標回転数まで低下させる。 【構成】 機関駆動の機械式過給機19を迂回するバイ
パス通路24を設けてこのバイパス通路24内にエアコ
ントロール弁25を設ける。燃料噴射弁14から燃料が
燃焼室4内に向けて噴射される。アイドリング運転時に
はアイドリング回転数が高くなるにつれて燃料噴射量が
減少せしめられると共にエアコントロール弁25の開度
が増大せしめられる。燃料噴射量が最小噴射量以下にな
ると燃料噴射量は最小噴射量に維持され、エアコントロ
ール弁の開度が減少せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筒内噴射式内燃機関のア
イドリング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関吸気通路内に機関駆動の機械式過給
機を配置すると共に機械式過給機上流側の吸気通路およ
び下流側の吸気通路をバイパス通路により互いに連結し
てこのバイパス通路内にエアコントロール弁を配置し、
燃焼室内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁を具
備すると共に燃料噴射弁から噴射された燃料を機関アイ
ドリング運転時には空気過剰のもとで燃焼せしめ、機関
アイドリング運転時における燃料噴射量が機関回転数の
関数であって機関回転数が低下するにつれて増大せしめ
られ、機関回転数の変化に起因する燃料噴射量の変化に
基づいて機関アイドリング回転数が目標回転数に制御さ
れる筒内噴射式内燃機関が本出願人により既に提案され
ている(特願平3−6872号参照)。この内燃機関で
は機関アイドリング回転数が目標回転数よりも高くなれ
ば燃料噴射量が減少するためにアイドリング回転数が低
下し、アイドリング回転数が目標回転数よりも低くなれ
ば燃料噴射量が増大するためにアイドリング回転数が上
昇し、斯くしてアイドリング回転数が自動的に目標回転
数に制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで燃料噴射弁に
は噴射しうる最小噴射量が存在し、この最小噴射量以下
の燃料を噴射することができない。従って上述の筒内噴
射式内燃機関において機関アイドリング回転数が高くな
って燃料噴射量が減少せしめられ、このとき燃料噴射量
が最小噴射量以下になると燃料噴射が停止せしめられ
る。燃料噴射が停止せしめられれば機関アイドリング回
転数が目標回転数に向けて急速に低下せしめられるので
アイドリング回転数を目標回転数に制御するという観点
からみるとアイドリング回転数が高くなったときに燃料
噴射が停止せしめられるということは好ましいことにな
る。
【0004】しかしながらこのように燃料噴射が停止せ
しめられると機関アイドリング回転数が低下して再び燃
料噴射が開始されたときに機関が急激に出力トルクを発
生することになるのでショックが発生するという問題が
あるばかりでなく、燃料噴射が開始されたときに噴射燃
料が良好に燃焼せしめられないために多量の未燃HCが
発生するという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば機関吸気通路内に機関駆動の機械式
過給機を配置すると共に機械式過給機上流側の吸気通路
および下流側の吸気通路をバイパス通路により互いに連
結してこのバイパス通路内にエアコントロール弁を配置
し、燃焼室内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁
を具備すると共に燃料噴射弁から噴射された燃料を機関
アイドリング運転時には空気過剰のもとで燃焼せしめ、
機関アイドリング運転時における燃料噴射量が機関回転
数の関数であって機関回転数が低下するにつれて増大せ
しめられ、機関回転数の変化に起因する燃料噴射量の変
化に基づいて機関アイドリング回転数が目標回転数に制
御される筒内噴射式内燃機関において、機関アイドリン
グ運転時に機関回転数に基づき算出される燃料噴射量が
噴射しうる最小噴射量よりも少なくなったときには燃料
噴射量を最小噴射量に維持しつつエアコントロール弁の
開度を減少させるようにしている。
【0006】
【作用】燃料噴射量が最小噴射量よりも少なくなったと
きには燃料噴射が停止せしめられることなく燃料噴射量
が最小噴射量に維持される。このときエアコントロール
弁の開度が減少せしめられて機械式過給機の駆動トルク
が増大せしめられ、この駆動トルクの増大によって機関
アイドリング回転数が低下せしめられる。
【0007】
【実施例】図1から図4に本発明を火花点火式2サイク
ル筒内噴射機関に適用した場合を示す。図2および図4
を参照すると、1はシリンダブロック、2はシリンダブ
ロック1内で往復動するピストン、3はシリンダブロッ
ク1上に固定されたシリンダヘッド、4はシリンダヘッ
ド3の内壁面3aとピストン2の頂面間に形成された燃
焼室を夫々示す。シリンダヘッド内壁面3a上には凹溝
5が形成され、この凹溝5の底壁面をなすシリンダヘッ
ド内壁面部分3b上に一対の給気弁6が配置される。一
方、凹溝5を除くシリンダヘッド内壁面部分3cは傾斜
したほぼ平坦をなし、このシリンダヘッド内壁面部分3
c上に一対の排気弁7が配置される。シリンダヘッド内
壁面部分3bとシリンダヘッド内壁面部分3cは凹溝5
の周壁8を介して互いに接続されている。
【0008】この凹溝周壁8は給気弁6の周縁部に極め
て近接配置されかつ給気弁6の周縁部に沿って円弧状に
延びる一対のマスク壁8aと、給気弁6間に位置する新
気ガイド壁8bと、シリンダヘッド内壁面3aの周壁と
給気弁6間に位置する一対の新気ガイド壁8cとにより
構成される。各マスク壁8aは最大リフト位置にある給
気弁6よりも下方まで燃焼室4に向けて延びており、従
って排気弁7側に位置する給気弁6周縁部と弁座9間の
開口は給気弁6の開弁期間全体に亙ってマスク壁8aに
より閉鎖されることになる。
【0009】また、各新気ガイド壁8b,8cはほぼ同
一平面内に位置しており、更にこれらの新気ガイド壁8
b,8cは両給気弁6の中心を結ぶ線に対してほぼ平行
に延びている。点火栓10はシリンダヘッド内壁面3a
の中心に位置するようにシリンダヘッド内壁面部分3c
上に配置されている。一方、排気弁7に対しては排気弁
7と弁座11間の開口を覆うマスク壁が設けられておら
ず、従って排気弁7が開弁すると排気弁7と弁座11間
に形成される開口はその全体が燃焼室4内に開口するこ
とになる。
【0010】シリンダヘッド3内には給気弁6に対して
給気ポート12が形成され、排気弁7に対して排気ポー
ト13が形成される。一方、両給気弁6の間のシリンダ
ヘッド内壁面3aの周縁部には燃料噴射弁14が配置さ
れ、この燃料噴射弁14から燃料が燃焼室4内に向けて
噴射される。図2および図3に示されるようにピストン
2の頂面上には点火栓10の下方から燃料噴射弁14の
先端部の下方まで延びる凹溝15が形成される。図2お
よび図3に示される実施例ではこの凹溝15は点火栓1
0と燃料噴射弁14とを含む垂直平面K−Kに対して対
称な形状を有し、図2に示すようにピストン2が上死点
に達すると点火栓10が凹溝15内に侵入する。一方、
凹溝15と反対側のピストン2の頂面部分2aは傾斜し
たほぼ平坦面から形成され、図2に示すようにピストン
2が上死点に達するとシリンダヘット内壁面部分3cと
ピストン頂面部分2a間にはスキッシュエリア16が形
成される。
【0011】図5に示されるように図2から図4に示す
実施例では排気弁7が給気弁6よりも先に開弁し、排気
弁7が給気弁6よりも先に閉弁する。また、図5におい
てI 1 , 2 は燃料噴射時期を示している。図1を参照
すると、各気筒の給気ポート12は吸気マニホルド17
を介してインタクーラ18に連結され、インタクーラ1
8は機関により駆動される機械式過給機19、吸気ダク
ト20およびエアフローメータ21を介して図示しない
エアクリーナに連結される。吸気ダクト20内にはアク
セルペダル22に連結されたスロットル弁23が配置さ
れる。機械式過給機19とスロットル弁23間の吸気ダ
クト20からはバイパス通路24が分岐され、このバイ
パス通路24は吸気マニホルド17に連結される。この
バイパス通路24内にはバイパス通路24内を流れる空
気量を制御するためのエアコントロール弁25が配置さ
れる。このエアコントロール弁25は例えばステップモ
ータにより駆動され、このステップモータは電子制御ユ
ニット30の出力信号により制御される。また、スロッ
トル弁23の上流側と下流側の吸気ダクト20を連結す
る別のバイパス通路26が設けられ、このバイパス通路
26内にバイパス通路26内を流れる空気量を制御する
ためのエアバイパス弁27が配置される。このエアバイ
パス弁27は例えばステップモータにより駆動され、こ
のステップモータは電子制御ユニット30の出力信号に
より制御される。
【0012】電子制御ユニット30はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセ
ッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具
備する。エアフローメータ21は吸入空気量に比例した
出力電圧を発生し、この出力電圧はAD変換器37を介
して入力ポート35に入力される。また、スロットル弁
23にはスロットルセンサ28とアイドルスイッチ29
とが連結される。スロットルセンサ28はスロットル弁
開度に比例した出力電圧を発生し、この出力電圧はAD
変換器38を介して入力ポート35に入力される。一
方、アイドルスイッチ29はアクセルペダル22が踏込
まれていないときにオンとなり、このアイドルスイッチ
29の出力信号は入力ポート35に入力される。更に入
力ポート35には機関回転数を表わす出力パルスを発生
する回転数センサ39、および車両速度を表す出力パル
スを発生する車速センサ40が接続される。CPU34
では回転数センサ39の出力パルスに基づいて機関回転
数が計算され、車速センサ40の出力パルスに基づいて
車両速度が計算される。一方、出力ポート36は対応す
る駆動回路41を介して夫々燃料噴射弁14、エアコン
トロール弁25およびエアバイパス弁27に接続され
る。
【0013】機関シリンダ内に供給される吸入空気量は
基本的にはスロットル弁23によって制御されるがスロ
ットル弁23によって制御された吸入空気量は更にエア
コントロール弁25およびエアバイパス弁27によって
制御される。即ち、エアコントロール弁25が開弁して
いると機械式過給機19から機械式過給機19下流の吸
気マニホルド内に吐出された吸入空気の一部がバイパス
通路24を介して機械式過給機19上流の吸気ダクト2
0内に返戻され、斯くして機関シリンダ内に供給される
吸入空気量は機械式過給機19上流の吸気ダクト20内
に返戻される分だけ減少する。従ってエアコントロール
弁25の開度が大きくなるほど機関シリンダ内に供給さ
れる吸入空気量は減少する。これに対してエアバイパス
弁27の開度が大きくなるほど機関シリンダ内に供給さ
れる吸入空気量は増大する。これらエアコントロール弁
25およびエアバイパス弁27はスロットル弁23の開
度TAと機関回転数Nに基づいて制御される。
【0014】図6はエアコントロール弁25の目標開度
ΘAとスロットル弁開度TAとの関係を示している。図
6からわかるようにエアコントロール弁25の目標開度
ΘAはスロットル弁開度TAが大きくなるほど減少し、
従って機関シリンダ内に供給される吸入空気量はスロッ
トル弁開度TAが大きくなるほど増大せしめられる。ま
た、図6に示されるようにスロットル開度TAが一定の
場合には機関回転数Nが高くなるほどエアコントロール
弁25の目標開度ΘAが大きくなる。図6に示すエアコ
ントロール弁25の目標開度ΘAはスロットル弁開度T
Aおよび機関回転数Nの関数として予めROM32内に
記憶されている。
【0015】図7はエアバイパス弁27の目標開度ΘB
とスロットル弁開度TAとの関係を示している。図7か
らわかるようにエアバイパス弁27の目標開度ΘBはス
ロットル弁開度TAが大きくなるほど増大し、従って機
関シリンダ内に供給される吸入空気量はスロットル弁開
度TAが大きくなるほど増大せしめられる。また、図7
に示されるようにスロットル開度TAが一定の場合には
機関回転数Nが高くなるほどエアバイパス弁27の目標
開度ΘBが小さくなる。図7に示すエアバイパス弁27
の目標開度ΘBはスロットル弁開度TAおよび機関回転
数Nの関数として予めROM32内に記憶されている。
【0016】次に図8および図9を参照して機関アイド
リング運転時における作動について説明する。図8に示
すように給気弁6および排気弁7が開弁すると給気弁6
を介して燃焼室4内に空気が流入する。このとき、排気
弁7側の給気弁6の開口はマスク壁8aによって覆われ
ているので空気はマスク壁8aと反対側の給気弁6の開
口から燃焼室4内に流入する。この空気は矢印Wで示す
ように給気弁6下方のシリンダボア内壁面に沿い下降
し、次いでピストン2の頂面に沿い進んで排気弁7下方
のシリンダボア内壁面に沿い上昇し、斯くして空気は燃
焼室4内をループ状に流れることになる。このループ状
に流れる空気Wによって燃焼室4内の既燃ガスが排気弁
7を介して排出され、更にこのループ状に流れる空気W
によって燃焼室4内には垂直面内で旋回する旋回流Xが
発生せしめられる。次いでピストン2が下死点BDCを
過ぎて上昇を開始し、排気弁7が閉弁すると燃料噴射弁
14からの燃料噴射が行われる。
【0017】本発明による実施例ではアイドリング運転
時も含めて機関負荷が低いときには燃料噴射弁14から
の燃料噴射が基本的には図5のI1 で示されるように圧
縮行程の末期に行われる。このときの燃料噴射の様子が
図9に示されている。即ち、圧縮行程末期になると図9
に示す如く噴射燃料Fが凹溝15の底壁面に斜めに衝突
するように燃料噴射弁14から凹溝15内に向けて燃料
が噴射される。このように噴射燃料が凹溝15の底壁面
上に斜めに衝突すると衝突した燃料は図9においてGで
示されるように慣性力によって凹溝15の底壁面に沿い
気化しつつ点火栓10の下方に進む。機関低負荷運転時
には噴射量が少ないがこのとき大部分の噴射燃料が点火
栓10の下方に運ばれるので点火栓10の周りには着火
可能な混合気Gが形成されることになる。即ち、機関低
負荷運転時には混合気Gの周りは空気と残留既燃ガスで
満たされており、燃焼室4内の空気は過剰な状態にあ
る。このように燃焼室4内の空気が過剰な状態にあって
も混合気は燃焼室4内全体に広がって極度に稀薄な混合
気となることがなく、燃焼室4内の一部の領域内に集ま
っているので、即ち燃焼室4内が成層化されるので良好
な着火およびそれに続く良好な燃焼が得られることにな
る。
【0018】また、図8に示されるように燃焼室4内に
発生した旋回流Xはピストン2が上昇するにつれて減衰
しつつ旋回半径が次第に小さくなり、ピストン2が上死
点に近づくと図9に示されるように凹溝15の底壁面に
沿う旋回流Xとなる。噴射燃料Fはこの旋回流Xによっ
ても点火栓10の下方に向かう力が与えられる。また、
ピストン2が更に上死点に近づくと図9において矢印S
で示すようにスキッシュエリア16からスキッシュ流が
噴出し、このスキッシュ流Sも凹溝15の底壁面に沿っ
て進む。従って噴射燃料Fはこのスキッシュ流Sによっ
ても点火栓10の下方に向かう力が与えられる。また、
凹溝15の底壁面に沿い点火栓10の下方に向かう燃料
は旋回流Xおよびスキッシュ流Sによって気化せしめら
れ、斯くして点火栓10の周りには十分に気化した可燃
混合気が集まることになる。斯くして噴射量が少ない機
関低負荷運転時であっても良好な着火と、それに続く良
好な燃焼が得られることになる。
【0019】また、このように燃料噴射量の少ない機関
低負荷運転時に多量の吸入空気を燃焼室4内に供給する
と旋回流Xが強くなりすぎて混合気が燃焼室4内全体に
拡散してしまう。従って機関低負荷運転時には燃焼室4
内に供給される吸入空気量を制限する必要がある。特に
2サイクル内燃機関では吸入空気量を制限すると燃焼室
4内の残留既燃ガスの割合が増大し、この残留既燃ガス
による燃焼温度抑制作用によってNOxの発生が抑制さ
れる。そこで図6に示すようにスロットル弁開度TAが
小さいときにはエアコントロール弁25を開弁せしめる
と共にエアバイパス弁27の開度を小さくして燃焼室4
内に供給される吸入空気量を制限するようにしている。
また、機関低負荷運転時には燃料噴射時間TAUはスロ
ットル弁開度TAと機関回転数Nから決定され、これら
の関係は図11(A)に示すようにマップの形で予めR
OM32内に記憶されている。従ってアイドリング運転
時も含めて機関低負荷運転時にはスロットル弁開度TA
および機関回転数Nから図11(A)に示す関係に基づ
いて燃料噴射時間TAUが決定される。
【0020】一方、機関負荷が高いときには燃料噴射弁
14からの燃料噴射が図5のI2 で示されるように排気
弁7が閉弁した後、或いは排気弁7が閉弁する直前から
開始される。このときの燃料噴射の様子が図10に示さ
れる。即ち、このときには図10に示されるようにピス
トン2の位置が低いときに燃料噴射Fが行われるので噴
射燃料Fはピストン2の頂面全体に向かう。従って噴射
燃料Fは燃焼室4内全体に亘って拡散する。更にこのと
き燃焼室4内には旋回流Xが発生しているのでこの旋回
流によって噴射燃料Fの拡散作用が促進され、斯くして
燃焼室4内には均一混合気が形成されることになる。ま
た、機関負荷が高いときには燃料噴射時間TAUは機関
シリンダ内に一サイクル当り供給される吸入空気量Q/
Nと機関回転数Nから決定され、これらの関係は図11
(B)に示すようにマップの形で予めROM32内に記
憶されている。従って機関負荷が高いときにはエアフロ
ーメータ21により検出された単位時間当りの吸入空気
量Qと機関回転数Nから図11(B)に示す関係に基づ
いて燃料噴射時間TAUが決定される。
【0021】前述したようにアイドリング運転時も含め
た機関低負荷運転時は図11(A)に示す関係に基づい
て燃料噴射時間TAUが決定される。ところでアイドリ
ング運転時にはスロットル弁23はアイドリング位置に
あり、従ってアイドリング運転時には燃料噴射時間TA
Uは機関回転数Nのみの関数となる。図12における破
線TAUXはアイドリング運転時において機関回転数N
に基づき算出される燃料噴射時間を示している。図12
からわかるようにアイドリング運転時には機関回転数N
が低くなるにつれて燃料噴射時間TAUXが指数関数的
に増大する。なお、図12においてN0 は目標アイドリ
ング回転数を示しており、この目標アイドリング回転数
0 は例えば600r.p.mである。
【0022】即ち、アイドリング回転数は燃料噴射時間
TAUX、燃料噴射時期、エアコントロール弁25の開
度およびエアバイパス弁27の開度等によって総合的に
定まる。本発明による実施例ではアイドリング回転数が
目標回転数N0 となるときの燃料噴射時間TAUXやエ
アコントロール弁25の開度やエアバイパス弁27の開
度が予め実験により求められており、実験により求めら
れた値が図11(A)に示すように予めROM32内に
記憶されている。従ってアイドリング運転時に燃料噴射
時間TAUXを図12のTAU0 とすれば基本的には機
関回転数Nが目標アイドリング回転数N0 となる。この
場合、何らかの原因で機関回転数NがN 0 よりも低くな
れば燃料噴射時間TAUXが増大するので機関回転数N
が上昇し、一方何らかの原因で機関回転数NがN0 より
も高くなれば燃料噴射時間TAUXが減少するので機関
回転数Nが低下し、斯くして機関回転数Nが目標アイド
リング回転数N0 に維持されることになる。
【0023】ところで機械式過給機19の吐出量は機関
回転数Nに比例する。従ってアイドリング運転時にエア
コントロール弁25およびエアバイパス弁27の開度を
固定しておくとエアフローメータ21を通過する単位時
間当りの吸入空気量Qは機関回転数Nが高くなるにつれ
て増大し、このとき機関シリンダ内に一サイクル当り供
給される吸入空気量Q/Nはアイドリング回転数にかか
わらずにほぼ一定となる。即ち、燃焼室4内における吸
入空気の密度はアイドリング回転数にかかわらずにほぼ
一定となる。従ってアイドリング運転時にエアコントロ
ール弁25およびエアバイパス弁27の開度を固定して
おくと機関シリンダ内に供給される吸入空気量Q/Nが
ほぼ一定に維持された状態でアイドリング回転数が目標
回転数よりも高くなれば燃料噴射量が減少せしめられ、
アイドリング回転数が目標回転数よりも低くなれば燃料
噴射量が増大せしめられることになる。この場合、燃焼
室4内には過剰な空気が存在しているので燃料噴射量が
増大したときにはそれに比例して燃焼に寄与する空気量
が増大し、従って燃料噴射量が増大又は減少したときに
機関シリンダ内に供給される吸入空気量Q/Nを変化さ
せても過剰な空気が増大又は減少するだけで燃焼には何
ら影響が出ないというのが従来からの一般的な考え方で
ある。
【0024】しかしながら実際には燃料噴射量が増大し
たからといって噴射燃料と混合する空気の量は燃料噴射
量の増大に比例して増大しない。言い換えるとアイドリ
ング運転時に燃料が拡散する領域、即ち図9において混
合気Gが占める容積は燃料噴射量の増大に比例して増大
しない。従って燃焼室4内における吸入空気の密度がア
イドリング回転数にかかわらずに一定に維持されている
場合にはアイドリング回転数が目標回転数N0 よりも低
くなって燃料噴射時間TAUXが増大せしめられると混
合気Gが過濃となり、アイドリング回転数が目標回転数
0 よりも高くなって燃料噴射時間TAUXが減少せし
められると混合気Gは過薄となる。このように混合気G
が過濃になると多量の未燃HC,COが発生するばかり
でなく、燃焼が悪化するために機関の出力トルクが十分
に増大せず、斯くしてアイドリング回転数を目標回転数
0 まですみやかに戻すことができないという問題を生
ずる。これに対して混合気が過薄になると失火する危険
性が大きくなり、失火を生ずれば多量のHCが燃焼室4
内から排出されるという問題を生ずる。特に2サイクル
内燃機関ではアイドリング回転数が目標回転数N0 より
も高くなって空気過剰の度合いが大きくなると燃焼室4
内の残留既燃ガスの割合が減少し、斯くしてNOxが発
生するという問題を生じる。
【0025】そこで本発明による実施例ではアイドリン
グ運転時に図13の曲線Rで示すように機関シリンダ内
に一サイクル当り供給される吸入空気量Q/Nを機関回
転数Nが低下するにつれて指数関数的に増大せしめるよ
うにしている。このように機関回転数Nが低下するにつ
れて機関シリンダ内に一サイクル当り供給される吸入空
気量Q/Nを増大せしめると混合気Gの濃度はアイドリ
ング回転数にかかわらずにほぼ一定となり、即ちアイド
リング回転数にかかわらずに最適な濃度の混合気Gが形
成され、斯くしてアイドリング回転数にかかわらずに良
好な着火とそれに続く良好な燃焼が得られることにな
る。従って未燃HC,COの発生を抑制できると共に失
火の発生を阻止でき、しかも機関回転数Nが目標回転数
0 から落ち込んだときには機関出力がただちに増大せ
しめられるので機関回転数Nを目標回転数N0 にすみや
かに戻すことができる。また、アイドリング回転数が目
標回転数N0 よりも高くなっても空気過剰の度合いが大
きくなることがないので特に2サイクル内燃機関におい
てはNOxが発生するのを阻止することができる。
【0026】本発明による実施例ではアイドリング運転
時における吸入空気量Q/Nの制御はエアコントロール
弁25の開度とエアバイパス弁27の開度を制御するこ
とによって行われる。図14の実線はアイドリング運転
時におけるエアコントロール弁25の目標開度ΘAと燃
焼噴射時間TAUXとの関係を示しており、この関係は
予めROM32内に記憶されている。また、図15の実
線はアイドリング運転時におけるエアバイパス弁27の
目標開度ΘBと燃料噴射時間TAUXとの関係を示して
おり、この関係は予めROM32内に記憶されている。
また、図16の曲線Pin は機械式過給機19の吸込側
の絶対圧を示しており、曲線Pout は機械式過給機19
の吐出側の絶対圧を示している。
【0027】図14においてΘA1で示されるようにエ
アコントロール弁25の目標開度は燃料噴射時間TAU
Xが増大するほど、即ち機関回転数Nが低くなるほど小
さくなる。エアコントロール弁25の目標開度ΘA1が
小さくなれば吸入空気量Q/Nが増大するので機関回転
数Nが減少するにつれて、即ち燃料噴射量が増大するに
つれて吸入空気量Q/Nが増大することになる。一方、
図15においてΘB1で示されるようにエアバイパス弁
27の目標開度は燃料噴射時間TAUXが増大するほ
ど、即ち機関回転数Nが低くなるほど大きくなる。エア
バイパス弁27の目標開度ΘB1が大きくなれば吸入空
気量Q/Nが増大するので機関回転数Nが減少するにつ
れて、即ち燃料噴射量が増大するにつれて吸入空気量Q
/Nが増大することになる。このようにエアコントロー
ル弁25もエアバイパス弁27も燃料噴射量が増大する
につれて吸入空気量Q/Nを増大させるように制御され
るので結局、アイドリング運転時には燃料噴射量が増大
するにつれて吸入空気量Q/Nが増大せしめられること
になる。
【0028】一方、図12においてTAUmin は燃料噴
射弁14が噴射しうる最小噴射量、図12に示す実施例
では最小噴射時間を示している。図12に示されるよう
に機関回転数NがNCよりも高くなると機関回転数Nに
基づき算出される燃料噴射時間TAUXは最小噴射時間
TAUmin よりも小さくなる。このとき本発明では燃料
噴射が停止しないように燃料噴射時間がTAUmin とさ
れ、従って実際の燃料噴射時間は図12の実線TAUで
示されるように機関回転数NがNCよりも高くなると最
小噴射時間TAUmin に維持される。
【0029】一方、機関回転数Nに基づき算出される燃
料噴射時間TAUXが最小噴射時間TAUmin よりも小
さくなると図14においてΘA2で示されるようにエア
コントロール弁25の目標開度は燃料噴射時間TAUX
が小さくなるにつれて減少せしめられ、図15において
ΘB2で示されるようにエアバイパス弁27の目標開度
は燃料噴射時間TAUXが小さくなるにつれてΘB1よ
りも急勾配で減少せしめられる。図14のΘA2で示さ
れるようにエアコントロール弁25の目標開度が減少せ
しめられると機械式過給機19上流の吸気ダクト20内
に返戻される空気量が減少するために機械式過給機19
の吸込側の絶対圧Pinが図16に示されるように低くな
り、斯くして機械式過給機19の吸込側と吐出側の圧力
差ΔPが大きくなる。機械式過給機19の吸込側と吐出
側の圧力差ΔPが大きくなると機械式過給機19の駆動
トルクが増大し、それによって機関回転数Nが低下せし
められる。従って燃料噴射時間TAUXが最小噴射時間
TAUmin よりも小さくなって燃料噴射時間がTAUmi
n に維持されても機械式過給機19の駆動トルクの増大
作用によって機関回転数Nが低下せしめられることにな
る。
【0030】燃料噴射時間TAUXが最小噴射時間TA
Umin よりも小さくなったときに機械式過給機19の駆
動トルクを増大させるためには特にエアバイパス弁27
の目標開度をΘB2で示されるように減少させる必要が
なく、エアコントロール弁25の目標開度のみをΘA2
で示されるように小さくすればよい。しかしながらエア
バイパス弁27の目標開度ΘB2を破線で示すようにΘ
B1の延長上の開度に制御した場合にはエアコントロー
ル弁25の目標開度がΘA2で示されるように小さくな
るにつれて吸入空気量Q/Nが増大してしまう。ところ
がこのとき燃料噴射時間は最小噴射時間TAUmin に維
持されており、即ち燃料噴射量は一定に維持されてお
り、従って良好な燃焼を得るためには吸入空気量Q/N
を一定に維持することが好ましい。従って燃料噴射時間
が最小噴射時間TAUmin に維持されているときにはエ
アバイパス弁27の目標開度をΘB2に示されるように
燃料噴射時間TAUXが小さくなるにつれてΘB1より
も急勾配で減少させることによりバイパス通路26内を
流れる吸入空気量を大巾に減少させ、それによって図1
3に示されるように機関回転数NがNCを越えたときに
は吸入空気量Q/Nが一定に維持されるようにしてい
る。
【0031】なお、燃料噴射時間TAUXが最小噴射時
間TAUmin よりも大きいときは図16に示されるよう
に機械式過給機19の吸込側の絶対圧Pinがほぼ一定と
なるようにエアバイパス弁27の目標開度ΘBは燃料噴
射時間TAUXが大きくなるにつれて徐々に増大せしめ
られる。即ち、上述したように機械式過給機19の吸入
側の絶対圧Pinが低くなって機械式過給機19の上流側
と下流側の圧力差ΔPが大きくなると機械式過給機19
の駆動トルクが増大するのでこの圧力差ΔPがあまり大
きくならないように機械式過給機19の吸込側の絶対圧
Pinを一定に維持するようにしている。
【0032】次に図17に示すメインルーチンを参照し
つつ燃料噴射時間TAU、エアコントロール弁25およ
びエアバイパス弁27の制御について説明する。図17
を参照するとまず初めにステップ50においてアイドル
スイッチ29がオンであるか否か、即ちアクセルペダル
22の踏込み量Lが零であるか否かが判別される。アイ
ドルスイッチ29がオンのときはステップ51に進んで
車速センサ40の出力信号に基づき車速が一定値、例え
ば2km/hよりも低いか否かが判別される。車速が2
km/hよりも低いときにはステップ52に進む。即
ち、アクセルペダル22の踏込み量Lが零であって車速
が2km/h以下のときにはアイドリング運転時である
と判断され、このときステップ52に進む。
【0033】ステップ52では機関回転数Nに基づいて
図12において破線で示す燃料噴射時間TAUXが算出
される。次いでステップ53では燃料噴射時間TAUX
に基づいて図14に示す関係からアエコントロール弁2
5の目標開度ΘAが計算される。次いでステップ54で
はエアコントロール弁25の開度が目標開度ΘAとなる
ようにエアコントロール弁25のステップモータが駆動
せしめられる。次いでステップ55では燃料噴射時間T
AUXに基づいて図15に示す関係からエアバイパス弁
27の目標開度ΘBが計算される。次いでステップ56
ではエアバイパス弁27の開度が目標開度ΘBとなるよ
うにエアバイパス弁27のステップモータが駆動せしめ
られる。次いでステップ57では燃料噴射時間TAUX
が最小噴射時間TAUmin よりも小さいか否かが判別さ
れる。TAUX<TAUmin のときにはステップ58に
進んで実際の燃料噴射時間TAUが最小噴射時間TAU
min とされ、ステップ60に進む。一方、TAUX≧T
AUmin のときはステップ59に進んで実際の燃料噴射
時間TAUがTAUXとされ、ステップ60に進む。ス
テップ60では予めROM32内に記憶されているデー
タから噴射開始時期が計算され、この噴射開始時期と噴
射時間TAUから噴射完了時期が計算される。次いでス
テップ61では噴射開始時期に噴射を開始すべきデータ
および噴射完了時期に噴射を完了すべきデータが出力ポ
ート36に出力され、これらデータに基づいて燃料噴射
が行われる。
【0034】一方、ステップ50においてアイドルスイ
ッチ29がオフであると判別されたとき、又はステップ
51において車速が2km/hよりも速いと判別された
とき、即ちアイドリング運転時でないときにはステップ
62に進む。ステップ62では図11に示す関係に基づ
いて実際の燃料噴射時間TAUが算出される。次いでス
テップ63ではスロットル弁開度TAおよび機関回転数
Nに基づいて図6に示す関係からエアコントロール弁2
5の目標開度ΘAが計算される。次いでステップ64で
はエアコントロール弁25の開度が目標開度ΘAとなる
ようにエアコントロール弁25のステップモータが駆動
せしめられる。次いでステップ65ではスロットル弁開
度TAおよび機関回転数Nに基づいて図7に示す関係か
らエアバイパス弁27の目標開度ΘBが計算される。次
いでステップ66ではエアバイパス弁27の開度が目標
開度ΘBとなるようにエアバイパス弁27のステップモ
ータが駆動せしめられる。次いでステップ67では予め
ROM32内に記憶されているデータから噴射開始時期
が計算され、この噴射開始時期と噴射時間TAUから噴
射完了時期が計算される。次いでステップ68では噴射
開始時期に噴射を開始すべきデータおよび噴射完了時期
に噴射を完了すべきデータが出力ポート36に出力さ
れ、これらデータに基づいて燃料噴射が行われる。
【0035】なお、これまで本発明を筒内噴射式2サイ
クル機関に適用した場合について説明してきたが本発明
をディーゼル機関も含めた筒内噴射式4サイクル機関に
も適用することができる。
【0036】
【発明の効果】アイドリング運転時におけるアイドリン
グ回転数が高くなって燃料噴射量が最小噴射量以下とな
っても燃料噴射作用が停止せしめられることがないので
ショックを発生することなくアイドリング回転数を目標
回転数に向けて低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】筒内噴射式2サイクル内燃機関の全体図であ
る。
【図2】2サイクル内燃機関の側面断面図である。
【図3】ピストン頂面の平面図である。
【図4】シリンダヘッド内壁面の底面図である。
【図5】給排気弁の開弁時期および燃料噴射時期を示す
線図である。
【図6】エアコントロール弁の目標開度を示す線図であ
る。
【図7】エアバイパス弁の目標開度を示す線図である。
【図8】給排気弁が開弁しているところを示す2サイク
ル内燃機関の側面断面図である。
【図9】燃料噴射時を示す2サイクル内燃機関の側面断
面図である。
【図10】燃料噴射時を示す2サイクル内燃機関の側面
断面図である。
【図11】燃料噴射時間を示す線図である。
【図12】アイドリング運転時における燃料噴射時間を
示す線図である。
【図13】アイドリング運転時において機関シリンダ内
に一サイクル当り供給される吸入空気量を示す線図であ
る。
【図14】アイドリング運転時におけるエアコントロー
ル弁の目標開度を示す線図である。
【図15】アイドリング運転時におけるエアバイパス弁
の目標開度を示す線図である。
【図16】アイドリング運転時における機械式過給機の
上流側および下流側の圧力を示す線図である。
【図17】メインルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
14…燃料噴射弁 19…機械式過給機 23…スロットル弁 24,26…バイパス通路 25…エアコントロール弁 27…エアバイパス弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 L 8109−3G 45/00 310 C 8109−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関吸気通路内に機関駆動の機械式過給
    機を配置すると共に該機械式過給機上流側の吸気通路お
    よび下流側の吸気通路をバイパス通路により互いに連結
    して該バイパス通路内にエアコントロール弁を配置し、
    燃焼室内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁を具
    備すると共に燃料噴射弁から噴射された燃料を機関アイ
    ドリング運転時には空気過剰のもとで燃焼せしめ、機関
    アイドリング運転時における燃料噴射量が機関回転数の
    関数であって機関回転数が低下するにつれて増大せしめ
    られ、機関回転数の変化に起因する燃料噴射量の変化に
    基づいて機関アイドリング回転数が目標回転数に制御さ
    れる筒内噴射式内燃機関において、機関アイドリング運
    転時に機関回転数に基づき算出される燃料噴射量が噴射
    しうる最小噴射量よりも少なくなったときには燃料噴射
    量を最小噴射量に維持しつつ上記エアコントロール弁の
    開度を減少させるようにした筒内噴射式内燃機関のアイ
    ドリング制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027459A1 (en) * 1999-10-12 2001-04-19 Siemens Canada Limited Air quantity control for smooth switching in gasoline direct injection engine
JP2004044430A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Toyota Motor Corp 混合気を圧縮自着火させる内燃機関、および内燃機関の制御方法
WO2004055345A1 (de) * 2002-12-16 2004-07-01 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum steuern eines umschaltvorganges einer brennkraftmaschine
KR20180062044A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 현대자동차주식회사 듀얼 인젝터 엔진의 연료량 분배 방법

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