JPH0598857A - 共同ロツカー装置 - Google Patents

共同ロツカー装置

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JPH0598857A
JPH0598857A JP4081415A JP8141592A JPH0598857A JP H0598857 A JPH0598857 A JP H0598857A JP 4081415 A JP4081415 A JP 4081415A JP 8141592 A JP8141592 A JP 8141592A JP H0598857 A JPH0598857 A JP H0598857A
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Takayuki Okamoto
孝之 岡本
Yutaka Otsuka
豊 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不在であっても宅配荷物を安全かつ確実に受
け渡しできるもの。 【構成】 センサーを設けた複数のロッカーとロッカー
の電気錠の開閉及び管理等を制御する制御部からなり、
制御部は、居住者と配達業者のカードを識別しアクセス
可能とするカードリーダー26を備え、配達業者はテン
キー27でロッカー番号を指定し、荷物を収納施錠する
と、収納記録のプリント部23が作動し、居住者はカー
ドにより解錠出来るようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は共同ロッカー装置、更に
詳しくは集合住宅等で用いるのに好適なものであり、特
に居住者への荷物の受渡しを安全、かつ、確実に行なえ
るようにした共同ロッカー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より荷物を居住者に受渡すような行
為、例えば宅配便等の配達等に際しては、居住者が在宅
していれば良いものの、不在なときには、その受渡しが
できないこととなっていた。通常はそのような場合、近
くの居住者に預ってもらうとか、あるいは管理人等が居
るときには、その管理人等に預ってもらうとかの手段を
とっていた。しかしながら、最近のいわゆる共稼ぎや、
主婦のカルチャー活動等の増加に伴ない、荷物を預ける
べき居住者がいない場合もあり、せっかく運んで行った
荷物を届けることができないことともなっていた。
【0003】そこで居住者が不在でも荷物を受け取れる
ようにしたロッカーシステムが特開昭61−74093
号として提案されている。これは、ロッカーの扉の施開
錠を行なうロッカーキーは単独で施錠ができず抜くこと
も出来ないようになっており、一方配送人が使用する配
送人キーはロッカーキーの施錠を可能にし、かつ抜くこ
とができるようになっている。居住者キーにより開ける
ロッカーキー収納箱を居住者に対応して設け、ロッカー
キーがロッカー収納箱に投入され配送人キーが挿入され
たときに配送記録を記録するプリンタ装置を設けるよう
にしたものである。これは、ロッカー毎のロッカーキー
を使用しているのでロッカーキー収納箱が必要となり、
通常ロッカーキーが扉から突出しているのでこれを足場
として子供が上り、ロッカーキーを壊すおそれがあっ
た。貸しロッカー装置の設置も考えられるが、貸しロッ
カーは宅配便業者と居住者の荷物の受渡には適さないも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】ただ、いずれの形式
の共同ロッカーとした場合であっても、このような共同
ロッカーには下記のようなことが要求されることとなっ
ていた。例えば、どの居住者に対して配達された荷物で
あるのかということを明確にすること。収納されている
荷物は安全に収納されていること。配達されるべき居住
者だけが、その荷物を取り出せること。誰に対しての荷
物が何番のロッカーに収納されたのかということが記録
できること。配達業者が確実に配達したことを配達業者
自体で記録できること。等が要求されていた。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明はこのような不
都合を解消すべく開発したもので、その要旨とするの
は、施錠装置を備えるとともに内部に荷物センサーを設
けた複数のロッカーから形成されたロッカー部と、この
ロッカー部の開閉及び管理等を制御する制御部とからな
り、制御部には、居住者と配達業者に配布された登録カ
ードを識別するカードリーダーと、荷物を届ける居住者
の住居番号、ロッカー番号などを入力するためのテンキ
ーと、荷物を指定のロッカーに収納したことを記録する
記録手段とを設け、配達業者は登録カードをカードリー
ダーに挿入してから、居住者の住居番号、ロッカー番号
をテンキーにて入力してロッカーを解錠し、内部に荷物
を収納し施錠すると荷物センサーにより確認して記録手
段を作動するようにし、居住者は登録カードをカードリ
ーダーに挿入することにより荷物の収納されたロッカー
を解錠するように制御するコンピューターコントローラ
ーを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このような、本発明に係る共同ロッカー装置
は、登録カードを持つ配達業者により住居番号、ロッカ
ー番号を指定して内部に収納された荷物を、居住者が取
り出す場合には登録カードをカードリーダーに挿入する
ことにより、住居番号により特定された居住者のみが取
り出すことができるのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図示例に従って説明
する。図1は本発明に係る共同ロッカー装置の全体を示
す斜視図であり、図2はその共同ロッカー装置の操作部
22等の詳細を示すための正面図であり、図3は全体の
関連を説明するためのブロック図である。
【0008】図1において、本発明に係る共同ロッカー
装置は、ロッカー部10と制御部20とから形成されて
いる。図示例におけるロッカー部10は、大きいロッカ
ーと小さいロッカーとを多数組合せて形成してある。な
お詳細な説明は省略するが、ロッカー部10中の特定の
ロッカーを冷蔵用のロッカーあるいは温蔵用のロッカー
として、食品の冷蔵あるいは温蔵用として用いることも
できる。
【0009】制御部20は、ロッカー部10に連結して
形成されており、その前面にキー保管部21、操作部2
2、プリント部23及びコインの投入部24が設けてあ
る。キー保管部21は、その前面にキーが挿入可能なキ
ー挿入口25を多数設けてあり、後述するような一定の
操作を行なうことにより、キーを安全に保管しておくた
めのものである。
【0010】操作部22は、共同ロッカー装置に所定の
操作を行なうことができるか否かを識別するためのカー
ドリーダー26と、種々の数字データ、特に居住者番号
等を入力するためのテンキー27と、テンキー27にて
入力する数字が表わす事項を指示するための指示部28
と、時刻表示部29及び種々のデータを表示するため
の、データ表示部30とから形成されている。
【0011】プリント部23は、共同ロッカー装置に種
々の操作を行なった後に、その操作を行なった事実及び
操作を行なった時間等を伝票にプリントするためのもの
であり、その前面に伝票挿入口31が穿設してある。
【0012】投入部24は共同ロッカー装置を、コイン
の投入により作動させるためのものであり、コインの投
入口32、投入コインのキャンセル部33及びキャンセ
ルされたコインを払い戻す為のキャンセル口34とから
形成されている。もちろん、この投入部24のコイン投
入口32裏側には図示は省略するものの、コインの識別
器が設けられているものである。更に、これらキー保管
部21、操作部22、プリント部23及びコインの投入
部24等は、全て制御部20内部に設けられたコンピュ
ーターコントローラー40により制御されるものであ
る。
【0013】次に、このような本発明に係る共同ロッカ
ー装置の具体的な操作及び作動を荷物を配達してきた配
達業者がその荷物をロッカー部10の内部に収納する手
段、このようにして、配達された荷物を居住者が受け取
るための手段、居住者が、配達された荷物を入れるため
のロッカーをあらかじめ予約するための手段、このよう
にして予約されたロッカーに、荷物の配送業者が荷物を
収納するための手段、自分で予約しておいたロッカーか
ら、居住者が荷物を取りだすための手段、居住者がロッ
カーを予約するときに、電話で予約するための手段、こ
の予約したロッカーに、配送業者が荷物を収納するため
の手段、ロッカー内部に収納された荷物を居住者が取り
出すための手段、居住者が、配達業者に運んでいっても
らうための荷物を事前にロッカーに収納するための手
段、このようにして居住者が収納した荷物を、配達業者
が取り出すための手段、居住者が自己の居住している部
屋のキーを、キー保管部21に保管するための手段、居
住者が電話によって、荷物が届いているか否かを照会す
るための手段、荷物が届いたときに、あらかじめ登録し
てある居住者の電話番号に着便通報を行なうための手
段、に分けて順次説明する。また、このようなロッカー
の使用に際しては、例えば、居住者が月々支払っている
共益費の内からこの運営費を負担する方法もあるもの
の、以下の説明においては、1回の使用に対して居住者
が200円づつ支払う場合について説明する。
【0014】まず最初に、荷物を配達してきた配達業者
が、その荷物をロッカー部10の内部に収納する手段に
関して図4に示したフローチャートに従って説明する。
まず、荷物を配達してきた配達業者は、あらかじめ配布
されている業者カードを操作部22のカードリーダー2
6に挿入する(ステップ100)。この挿入されたカー
ドが正しい配達業者カードであるか否かが、コンピュー
ターコントローラー40によって識別される(ステップ
101)。このカードが登録された配達業者のカードで
ない場合には、カードリーダー26からカードが押し出
され荷物の収納が行なえない(ステップ102)。カー
ドリーダー26に挿入されたカードがあらかじめ登録さ
れている配達業者カードである場合には、次に配達業者
は指示部28の「住居番号」を押した後テンキー27の
操作により、配達すべき居住者の住居番号を指定する
(ステップ103)。次に配達業者は指示部28の「ロ
ッカー番号」を押した後、配送してきた荷物の大きさに
合致したロッカー番号をテンキー27にて指定する(ス
テップ104)。このようにして指定されたロッカー番
号に対応するロッカーは、その一部に設けられた表示部
が点滅して、ロッカーの場所を表示することとなる(ス
テップ105)。その後、配達業者はロッカーに荷物を
収納することとなるが、ロッカー表示が行なわれた後、
所定時間、例えば30秒以内に表示されているロッカー
の扉を開けない時には(ステップ106)、カードリー
ダー26からカードが返却され、その後の荷物収納等が
行なえないこととなる(ステップ102)。このような
30秒以内のロッカーの扉開放は、仮りに1分、あるい
は5分という時間設定を行なうこともできるが、速やか
なロッカーへの収納、あるいは配達業者が行なった作動
によりロッカーが開放可能な事態になってからあまりに
長い時間ロッカーの開放あるいは荷物収納を行なえると
したことによる、いたずらの防止等を考慮すると30秒
程度が適当である。このようにして、所定時間以内に表
示されたロッカーの扉を開放した後は、その開放したロ
ッカー内部に荷物を収納することとなる(ステップ10
7)。するとロッカーの内部に設けられたセンサー、例
えば重量センサー、圧力センサー、あるいは赤外線等を
用いた光学的センサー等によって荷物の収納が確認され
る(ステップ108)。次いで業者はロッカーの扉を閉
塞することとなる(ステップ109)。このようにして
ロッカー内部に荷物を収納し終ると、ロッカーの前面に
ついているランプが使用中である旨を表示するような
色、例えばオレンジ色等に変化することによって荷物の
収納を表示するものである(ステップ110)。その後
配達業者は、あらかじめ用意してきた伝票をプリント部
23の伝票挿入口31から挿入すると、例えば荷物の配
達日、配送時間、配達先の住居番号及びロッカー番号等
がプリントされることとなる(ステップ111)。この
ようなプリントにより、配達業者は受取人の居住者に対
して確実に配達したことの証明が得られるものである。
このようにして、伝票へのプリントが終了した後は、カ
ードリーダー26から配達業者カードが返却され荷物の
収納作業がすべて終了することとなる。同一の居住者に
対して複数の荷物が配達される場合については、配達業
者が同一であると否とを問わず、配達すべき荷物の個数
と同一の回数だけステップ100からステップ111ま
でを繰り返すことによって複数の荷物の収納を行なうこ
とになる。
【0015】なお図4においては、詳細に示していない
ものの、例えばコンピューターコントローラーに記録プ
リンターを内装してあるような場合にあっては、配達業
者の伝票にプリントしたと同一の内容に加えて、業者番
号をも含めた記録をプリントしておくこともできる。こ
のようにすると、何日の何時に、どの配達業者が、どの
居住者に配達するために、どの番号のロッカーを使用し
たかということが、後日確認できることとなる。
【0016】次に、このようにして配達された荷物を居
住者が受け取るための手段を図5に示したフローチャー
トに従って説明する。まず、居住者が各々の居住者ごと
に配布された登録カードを操作部22のカードリーダー
26に挿入する(ステップ120)。すると、コンピュ
ーターコントローラー40により挿入されたカードが正
しい登録カードか否かが判断される(ステップ12
1)。このとき登録カードが正しい登録カードでないと
判断された場合には、カードリーダー26から登録カー
ドが押し出されてカード返却を行ない、その後の手続は
行なえない状態となる(ステップ122)。挿入された
カードが正しい登録カードである場合には、次にコンピ
ューターコントローラー40によりその登録カードに対
応する居住者あての荷物の収納の有無が判断される(ス
テップ123)。ここで荷物の収納がないときには、収
納がない旨の表示を行なった後(ステップ124)、カ
ードが返却され(ステップ122)、その後の手続が行
なえない状態となる。またこのときに登録カードに登録
された住居番号に合致した居住者宛の荷物の収納があっ
たときには、まずコンピューターコントローラー40に
記憶されている収納された荷物の個数Aのメモリーが取
り出され(ステップ125)、次いで、ロッカー番号及
び収納された荷物の個数が、操作部22のデータ表示部
30に表示される(ステップ126)。このような表示
が行なわれた後、荷物を取り出すべき居住者は、投入部
24のコイン投入口32にまず200円を投入する(ス
テップ127)。この200円の投入がない場合には、
カードが返却され(ステップ122)、荷物の取り出し
が行なえないこととなる。このような事態としては、例
えば、居住者が帰宅したときに、荷物の収納があるかど
うかを調べたものの、このように調べたときに収納され
た荷物はあるが小銭の持ちあわせがない場合などが考え
られる。ここで200円を投入した居住者は、30秒以
内にあらかじめ指示されたロッカー番号に対応するロッ
カーの扉を開放することとなる(ステップ128)。こ
こで30秒以内に指示されたロッカー番号に対応するロ
ッカーの扉を開放しない場合には、投入した200円が
返却されるとともに(ステップ129)、カードが返却
され(ステップ122)荷物の取り出しが行なえないこ
ととなる。なお、このような場合には、再びカードリー
ダー26からの一連の作動を繰り返すことにより、荷物
の取り出しが行なえる状態とすることもできる。また逆
に30秒以内に表示されたロッカー番号に対応するロッ
カーの扉を開けたときには、その後の荷物の取り出しが
行なえる(ステップ130)。この荷物の取り出しは、
荷物の収納時に説明したと同じようなセンサーにより検
知されるものである。荷物を取り出した後にはロッカー
の扉を閉じる(ステップ131)。このようにして荷物
を取り出したときには、カウンターBに記憶されている
荷物の収納個数が「1」だけインクリメントされる。次
いでコンピューターコントローラー40により、先に記
憶している収納された荷物の個数Aからインクリメント
されたカウンターB即ち取り出した荷物の個数を引いた
数字が0以上か否かが判断される。このときにAよりも
Bのほうが少ないとき、即ち、具体的には3個の荷物が
収納されているようなときに、そのうちの1個の荷物を
取り出したときには、このAひくBは3ひく1となり、
その結果が2であるために、再びロッカー番号及び荷物
の個数を表示するステップ126に戻り、同一ステップ
を繰り返す。またこのように、AひくBが0より大きく
ない状態となったとき、すなわち、AひくBが0に等し
くなったときには、居住者は自己あての配達された荷物
を全て取り出した状態となるために、A及びインクリメ
ントされたBをクリアし(ステップ134)、カードを
返却した後(ステップ122)、一連の動作が終了す
る。また、以上の説明において、例えばステップ123
で判断する荷物の収納があったときに、ロッカー番号及
び収納された荷物の個数を表示すると共に、例えばチャ
イム等が鳴るように形成すれば、取り出し忘れを防ぐこ
とができる。また更に複数個の荷物が収納されていると
き、即ちステップ133で判断されるAひくBの値が自
然数であるときには、再びチャイムを鳴らすようにすれ
ば、更に、荷物の取り出し忘れが少なくなる。また更
に、コンピューターコントローラー40により、内部記
録プリンターを内蔵したときには、居住者が荷物を取り
出し、ロッカーを閉塞した後に、荷物を受け取った日
付、時刻、居住者の住居番号、取り出したロッカー番
号、更には、取り出したという表示である、例えばアウ
ト等の表示を記録するようにしておけば、後日荷物の収
納あるいは、取り出し等の記録を再確認することができ
る。
【0017】次に居住者が、配達してもらうべき荷物を
収納するロッカーをあらかじめ予約する手段について説
明する。この予約手段に関しては居住者が有している登
録カードを用いる方法と用いない方法とがある。まず登
録カードを用いる予約について図6を参照しつつ説明す
る。まずこのときには、居住者がカードリーダー26に
登録カードを挿入する(ステップ260)。この挿入さ
れたカードがコンピューターコントローラー40により
正規のカードであるか否かが判断され(ステップ26
1)、正しいカードでない場合には、この挿入されたカ
ードはカードリーダー26に返却されると共に(ステッ
プ262)、以下のロッカー登録が行なえないこととな
る。登録カードが正規のカードであるときには次にロッ
カーの使用料としての200円を投入する(ステップ2
63)。200円の投入がないときには、やはりカード
リーダー26にカードが返却され(ステップ262)、
ロッカー指定が行なえない状態となる。200円の投入
後に、まず指示部28の「ロッカー番号」を押し、その
後テンキー27を操作して希望するロッカーの番号を指
定する(ステップ264)。すると、指定されたロッカ
ーは、その内部に収納物がないにも拘らず、使用中のラ
ンプが点灯することとなる(ステップ265)。このよ
うにしてロッカー番号の指定が終った後は、カードリー
ダー26からカードが返却され(ステップ262)、一
連の予約動作が終了する。なおこの時複数のロッカーを
予約する場合については、ステップ260からステップ
265を、予約するロッカーの数に応じて繰り返すもの
である。
【0018】また、居住者が自己の登録カードを必要と
しないロッカー予約については、図7に示したフローチ
ャートに従って説明する。このときには、まず居住者は
200円をコイン投入口32から投入する(ステップ1
40)。その後、指示部28の「住居番号」を押した
後、テンキー27の操作により、自分の部屋である住居
番号を指定する(ステップ141)。次いで指示部28
の「ロッカー番号」を押した後、希望する大きさのロッ
カーの番号を指定する(ステップ142)。すると、指
定された番号に対応するロッカーは荷物を収納していな
いにも拘らず、番号を指定したロッカーの使用中ランプ
が点灯し(ステップ143)、ロッカー予約が終了する
こととなる。複数のロッカーを予約する場合について
は、ステップ140からステップ143を、予約するロ
ッカーの数に応じて繰り返すものである。なお、このよ
うにしてロッカーを指定したときに、記録プリンターを
内蔵してあれば、コンピューターコントローラー40に
よりロッカーを予約した日時、居住室の番号、及びロッ
カー番号等を記録するようにする。
【0019】また、更に図6及び図7等にあっては、2
00円の投入が行なわれた後の諸操作をミスした際のフ
ローチャートの記載がないが、このようなときには、カ
ードの返却等とともに、投入した200円がキャンセル
口34から戻り、再びフローチャートの最初の操作から
繰り返し動作を行なうこととなる。
【0020】なお、このようにして予約したロッカー
に、配達業者が荷物を収納するための手段については、
図8に示したフローチャートに従って説明する。まず、
配達業者はカードリーダー26にあらかじめ配布されて
いる配達業者登録カードを挿入する(ステップ15
0)。このようにして、配達業者カードが挿入された後
は、挿入された配達業者カードが正しく登録された配達
業者カードであるか否かをコンピューターコントローラ
ー40により識別される(ステップ151)。その結果
正しい配達業者カードでないと判断されたときには、そ
の挿入された配達業者カードをカードリーダー26より
返却し、荷物の預け入れが行なえない(ステップ15
2)。配達業者カードが正しいカードである場合には、
次に指示部28の「住居番号」を押し、その後テンキー
27の操作によって届け先である居住者の住居番号の指
定を行なう(ステップ153)。この指定した住居番号
の居住者があらかじめロッカー予約を行なっているとき
には、データ表示部30にどのロッカーに収納するのか
ということの表示が行なわれる(ステップ154)。こ
のような表示が行なわれたときには、30秒以内にその
ロッカーの扉を開けるか、否かが判断される(ステップ
155)。その後の操作に関しては、図4のフローチャ
ートのステップ107からステップ111と同様に処理
されるので、ステップ156からステップ160として
図示し詳細な説明は省略する。このとき、同一の居住者
が予約した複数のロッカーに対して荷物が配達される場
合には、配達業者が同一であると否とを問わず、配達す
べき荷物の個数と同一の回数だけステップ150からス
テップ152までを繰り返すことによって複数の荷物の
収納を行なう。
【0021】またこのようにして収納された荷物を居住
者が取り出す場合については、図9に示したフローチャ
ートに従って説明する。ただし、図9に示したフローチ
ャートは図5に示したフローチャートにおける200円
の投入の有無判断であるステップ127以外については
同様であるために、ステップ170からステップ183
として図示するだけで、詳細な説明を省略する。
【0022】また、前述したようなロッカーの予約は電
話によっても行なえるものである。そのような予約の手
段については、図10に示したフローチャートに従って
説明する。このときには、まず居住者は、あらかじめ指
定されている電話番号に電話をかける(ステップ19
0)。この電話はコンピューターコントローラー40に
接続される。次いで、居住者はプッシュホンについてい
る*印を1度押し(ステップ191)、続けて、住居番
号をプッシュホンのテンキー27により入力する(ステ
ップ192)。さらに、居住者が*印を押した後(ステ
ップ193)、今度は、ロッカーの番号を入力する(ス
テップ194)。すると、コンピューターコントローラ
ー40に内装されている音声合成ICから予約が完了し
た旨の通知がなされ、電話によるロッカー予約が終了す
る(ステップ195)。なおこのときに、ロッカーの指
定はしないもののいずれかのロッカーを予約する場合、
即ちロッカーの大きさ、あるいは種類等の限定なしにロ
ッカーの予約をする場合には、例えばステップ192の
次に*印を連続して2回押すことによって、ロッカーの
番号の予約なしに開いているロッカーの予約が行なわれ
たのもと同様にコンピューターコントローラー40に記
憶するように形成することもできる。またこのような電
話によるロッカー予約に際して、複数のロッカーを予約
する場合には、ステップ190からステップ195を繰
り返えしても良いが、ステップ195の後で、*印を1
度押すことによってステップ192あるいはステップ1
94に移行させ、電話を再度かけたり、あるいは住居番
号を再度入力したりする手間を省くこともできる。
【0023】なお、このようにしてロッカーの予約が行
なわれたときに、この予約されたロッカーに配達業者が
荷物を収納する場合の手順については、図8に示したフ
ローチャートと同様であるために、説明を省略する。ま
た更にこのようにして電話で予約をしたロッカーに収納
された品物を取り出すための手順については、ロッカー
の予約時に200円の投入が行なわれていないために、
200円を投入したのちにロッカーが開放できるよう
な、図5に示したフローチャートと同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0024】次に宅配便の配達業者が荷物を取り出す場
合などのように、あらかじめ居住者が出荷するべき荷物
を本発明に係る共同ロッカー装置に収納する場合の手段
について、図11に示したフローチャートをもとに説明
する。まずこのときには、従来と同様に、居住者が自己
の登録カードをカードリーダー26に挿入する(ステッ
プ200)。挿入カードが、正しい登録カードでない場
合には(ステップ201)、挿入されたカードはカード
リーダー26から返却されると共に(ステップ202)
荷物の出荷の作業が行なえないこととなる。挿入された
カードが正しいカードである場合には、次に荷物を収納
すべき居住者は投入部24のコイン投入口32に200
円投入する(ステップ203)。もちろんこの200円
の投入がない場合については、カードリーダー26に挿
入されたカードが返却されると共に(ステップ20
2)、荷物の収納は行なえない。またこの200円の投
入については、図示は省略するが、例えば1分以内に投
入されたか否かの判断手段を設けることもできる。20
0円の投入後に、指示部28の「暗証番号」を押すとと
もに、その暗証番号をテンキー27によって入力する
(ステップ204)。次に、指示部28の「ロッカー番
号」を押し、収納しておきたいロッカーの番号の数字を
テンキー27を操作して指定する(ステップ205)。
その後は、その番号を指定したロッカーの扉を番号指定
の後、30秒以内に開放したか否かが判定される(ステ
ップ206)。30秒以内に開放されない場合は、先程
投入した200円が投入部24のキャンセル口34から
返却されると共に(ステップ207)、カードもカード
リーダー26から返却されて(ステップ202)、それ
以降の荷物の収納は行なえないこととなる。すなわち、
30秒以内にロッカーの扉を開ければ、そのロッカー内
部に居住者は荷物を収納できることとなる(ステップ2
08)。収納された荷物はロッカー内部に設けられたセ
ンサーにより、その収納を確認され(ステップ20
9)、その後ロッカーの扉を閉めることにより(ステッ
プ210)、ロッカーの使用中ランプが点灯する(ステ
ップ211)。このようにして荷物を収納した後は、装
置内部に収納してある保管票に荷物を収納した日付、時
刻、及び居住者番号、ロッカー番号等がプリントされて
アウトプットされることとなる(ステップ212)。ま
た、保管票を居住者が持参した時には、伝票挿入口31
からこの保管票を挿入することによって、前述と同様の
内容がプリントされて伝票挿入口31から返却されるこ
ととなる(ステップ212)。このように保管票にプリ
ントすることによって、後日居住者が荷物をロッカーに
預けたことの証拠となるものである。またこのようにし
て保管票にプリントし終った後は、カードリーダー26
からカードが返却されると共に(ステップ202)、一
連の荷物預け入れの作動が終了するものである。同一の
居住者が複数の荷物を複数のロッカー内部に収納する場
合については、収納すべき荷物の個数と同一の回数だけ
ステップ200からステップ202までを繰り返すこと
によって収納するものである。
【0025】このようにして居住者があらかじめ出荷す
べき荷物をロッカー内部に収納してあるときに、この収
納してある荷物を配達業者が取出すための手段について
は、図12に示したフローチャートに従って説明する。
この時にも、まず配達業者はあらかじめ与えられた業者
カードをカードリーダー26に挿入する(ステップ21
0)。このカードがあらかじめ登録された配達業者カー
ドでないことがコンピューターコントローラー40によ
り識別されたときには(ステップ211)、挿入された
カードをカードリーダー26から返却すると共に(ステ
ップ212)、荷物の取り出しが行なえないこととな
る。また、このようにして挿入されたカードがあらかじ
め登録された配達業者カードである場合には、次に配達
業者は居住者から連絡を受けている暗証番号を指示部2
8の「暗証番号」を押した後、テンキー27を操作する
ことにより指定する(ステップ213)。この暗証番号
が正しい場合には、コンピューターコントローラー40
に記憶されている出荷物の個数Aがメモリーされると共
に(ステップ214)、ロッカー番号及び荷物の数が表
示される(ステップ215)。もちろんこの時に入力し
た暗証番号が正しくないときには、図示は省略するがス
テップ212にいって、荷物の取り出しが行なえないこ
ととなる。その後、指定されたロッカー番号に対応する
ロッカーを30秒以内に開放すれば荷物は取り出せるも
のの(ステップ216)、30秒以内に開放しないとき
には、カードリーダー26に挿入されたカードが返却さ
れると共に(ステップ212)、荷物の取り出しが行な
えないこととなる。このようにしてカードが返却された
にも係らず、正しい配達業者である場合には、再びステ
ップ210から同様の操作をやりなおすことによって、
荷物の取り出しが行なえることとなる。また逆に、30
秒以内に荷物が収納してあるロッカーを開放して荷物を
取出し(ステップ217)、かつ、その後ロッカーを閉
塞したときには(ステップ218)、取り出した荷物に
対応するカウンターBがインクリメントされる(ステッ
プ219)。このようにしてカウンターBが「1」だけ
インクリメントされると、次いで収納した出荷物の個数
であるAから順次インクリメントされるカウンターBの
数値をひいたものが0より大きい、即ち自然数であるか
否かが判断される(ステップ220)。この数字が自然
数であるときには、再びロッカー番号及び収納されてい
る荷物の個数を表示するステップ215に戻り同一の動
作を繰り返すものである。また、メモリーされている個
数Aから順次インクリメントされるBを引いた数が0以
上ではない、即ち0に等しくなったときには、A及びB
をクリアした後(ステップ221)、カードが返却され
(ステップ212)一連の荷物の受取動作が終了する。
このときには、すでにロッカーに収納されている荷物は
全て取り出したことになるからである。
【0026】次に制御部20の上部に設けられたキー保
管部21に居住者が自己のキーを保管するときの手段に
ついて、図13に示したフローチャートに従って説明す
る。まず居住者は、自己の登録されたカードをカードリ
ーダー26に挿入する(ステップ220)。このように
して挿入されたカードが登録カードでない場合(ステッ
プ221)は、カードリーダー26からカードが返却さ
れると共に(ステップ222)、次に説明するキーの保
管作業が行なえないこととなる。また登録カードが正規
に登録されたものであるときには(ステップ221)、
その登録カードに対応する居住者の住居番号のキー挿入
口25がキーを保管可能となるように開放される(ステ
ップ223)。このようにしてキー挿入口25が開口さ
れた後は、居住者は自己の有するキーを開放されたキー
挿入口25に挿入すると共に、右方向に回転することに
よってキーの保管を行なうものである(ステップ22
4)。また、このようにしてキーが挿入、保管された後
は、警備会社等と契約がある場合にあっては、警報開始
信号が警備会社に出力されることとなる(ステップ22
5)。即ち、このように警備開始信号が出力されたとき
には、次に説明するキーを抜き取るまでの間、例えば室
内に第三者が侵入した場合、あるいは窓ガラスが割れた
ような場合等を検知する種々のセンサーによって、第三
者の違法な室内への侵入を検知することができることと
なる。また更に必要によっては、キーの保管と同時に居
住者の住んでいる住居の照明、あるいは、冷暖房等の回
路を自動的に切断するような制御を行なうこともできる
(ステップ226)。ただ、このようなときにも、冷蔵
庫等のように、非居住時にも作動させておくべき電気製
品についての電気コントロールは行なえないようにして
おくことが必要とされる。このような一連の作業が終了
した後は、投入したカードをカードリーダー26から返
却すると共に、キーの保管作業が終ることとなる(ステ
ップ222)。
【0027】このようにして、一旦保管したキーを居住
者が帰宅時等に取り出す場合については、図14に示し
たフローチャートに従って説明する。キーの取り出し作
業に関しては、まず居住者は自己のカードをカードリー
ダー26に挿入するものである(ステップ230)。す
ると、コンピューターコントローラー40により挿入さ
れたカードがあらかじめ登録された正しいカードである
か否かが判断される(ステップ231)。もしこのとき
挿入されたカードが登録された正規のカードでない場合
には、カードリーダー26に挿入されたカードがカード
リーダー26に返却されると共に(ステップ232)、
キーの取り出しが不能な状態となる。また、挿入された
カードが正規のカードである場合には、開錠の表示が行
なわれることとなる(ステップ233)。このように開
錠表示があったときには、この表示があったときから1
0秒以内に自己の居住している部屋番号に相当するキー
を左方向に回転させたか否かが判断される(ステップ2
34)。仮りに10秒以内に回転させないときには、先
に挿入されたカードがカードリーダー26から返却され
る(ステップ232)と共に、キーの抜取りが行なえな
い状態となる。正しいカードであるにも係らず、キーの
抜取りが行なわれない場合には、再びカードを挿入(ス
テップ230)して所定の操作を行なうことによってキ
ーの抜取りが行なえるものである。また開錠表示があっ
た(ステップ233)後、10秒以内にキーを左方向に
回転させたときには(ステップ234)、この回転させ
たキーは抜き取ることができることとなる(ステップ2
35)。キーが抜き取られた後は、前述した警備が解除
されると共に(ステップ236)、電気コントロールも
解除される(ステップ237)。また同時に、キーに対
応する住居番号に荷物が届いているようなときには、コ
ンピューターコントローラー40からの指令により荷物
が届いている旨の荷物表示が行なわれる(ステップ23
8)。このようにしてキーを抜き取ったあとの所定の作
動を行なった後には、カードがカードリーダー26から
返却される(ステップ232)と共にカード抜取りの一
連の作動が終了する。
【0028】なお、前記キーの抜取作動中に荷物が届い
ている旨の表示があった場合(ステップ238)におい
て、あらかじめロッカー予約をしていないときに関して
は、図5に示したフローチャートに従って荷物の取り出
しを行なうこととなる。また更にあらかじめロッカー予
約をしてあった場合には、図9に示したフローチャート
に従って荷物の取り出しを行なうものである。いずれの
取り出しに関しても、既に図5あるいは図9のフローチ
ャートを基に説明をしてあるので再度の説明を省略す
る。
【0029】次に、居住者が自己の住居番号を指定し
て、配達業者からの荷物が共同ロッカー装置に収納され
ているか否かを電話で照会する手段について、図15に
示したフローチャートに従って説明する。このような時
には、居住者はまず、あらかじめ定められている所定の
電話番号に電話をかける(ステップ240)。電話番号
の後にプッシュホンに用いられている*印を押し(ステ
ップ241)、更に電話機のテンキーを用いて自己の住
居番号を入力する(ステップ242)。すると、コンピ
ューターコントローラー40中で、その住居番号に対応
する荷物が収納されているか否かが判断され(ステップ
243)、収納されているときには、荷物がある旨の通
知(ステップ244)、また収納されていないときに
は、荷物がない旨の通知が行なわれる(ステップ24
5)。また、図10に示したフローチャートに従って既
に説明した居住者がロッカーを電話予約するときの電話
番号と、着便照会するときの電話番号とを異なる番号と
した場合には、いずれも所定の電話番号に電話をかけた
(ステップ190、ステップ240)後、*印を押し
(ステップ191、ステップ241)、更にその後住居
番号を入力すれば良いものの(ステップ192、ステッ
プ242)、電話予約の電話番号と、着便照会の電話番
号とを同一の電話番号に設定した場合には、例えば着便
照会の時には、電話をかけた後(ステップ240)、*
印を2回押し(ステップ241)、その後住居番号を入
力する(ステップ242)ことにより、着便照会である
旨をコンピューターコントローラー40が判断するよう
に形成することもできる。
【0030】次に、荷物が収納されたときに、配達業者
が指定した住居番号に対応した居住者に、電話によって
着便通報を行なう為の手段を図16に示したフローチャ
ートに従って説明する。このようなときには、居住者は
自宅あるいは勤務先等の適宜電話番号を、あらかじめ着
便通報の電話番号として登録し、それをコンピューター
コントローラー40に入力させておく必要がある。この
場合、配達業者が登録者の住居番号を指定し、特定のロ
ッカーに荷物を収納したときには、適宜センサーにより
収納の確認をし、その後ロッカー閉塞の信号があったの
ち(ステップ250)、登録してある居住者の電話番号
に対して、自動的な電話発信が行なわれるものである
(ステップ251)。この自動的に行なわれた電話発信
により、例えば、登録された電話番号に通じたときには
(ステップ252)その電話をとった人に対し音声合成
ICを用いて荷物が収納されている旨の通知が行なわ
れ、着便通報が終了する(ステップ253)。また更
に、あらかじめ登録された登録番号に電話がかけられた
ものの、その電話が話し中であるときには(ステップ2
52)、繰り返して電話がかけられることとなる。しか
しながら、通じるまでの繰り返し回数を仮りに6回とコ
ンピューターコントローラー40に設定してあるときに
は、再度かけた回数Cをインクリメントし(ステップ2
54)、次いで6からインクリメントされた数字Cをひ
いた数が0以上、即ち自然数であるか否かが判断され
る。この6からインクリメントされた数字Cが6以上、
即ち(6−C)が自然数である場合には、再びステップ
251に戻り、登録番号への連絡が行なわれる。ただ、
(6−C)が0以上でない場合、即ち0となった場合に
は、着便通報は行なわれないこととなる。
【0031】なお以上の説明においては、共同ロッカー
装置を使用する際に、必ず居住者がその利用料金として
200円を支払うものとして説明したが、このような料
金の支払いを不要とすることもできる。このように料金
の支払いを不要とした場合には、各居住者が支払ってい
る共益費等からその利用代金を捻出することによって共
同ロッカー装置の維持を行なうことになる。更には、居
住者でなく荷物の出入れを行なう配達業者がロッカーの
使用代金を負担するようにしても良い。なお料金の支払
いを不要とした場合には、前述した各説明中「200円
が支払われたか否か」という判断部分が無くなることと
なる。また配達業者が利用料金を支払うように形成する
と、カードリーダー26に挿入された配達業者カードが
正しいカードであるか否かを判断し、そのカードが正し
いカードであったときには、次いで200円を支払った
か否かという判断過程を置けば足りる。更に居住者あて
の荷物が届いているときには、居住者が外出先から帰宅
したときに、例えば各居住室のドアを開けた際に、荷物
が届いている旨をチャイムで知らせる等の手段を付する
ことによって、居住者による荷物の取り忘れを防止する
ことができる。
【0032】また記憶手段として、例えば図4に示した
ように、配達業者による荷物の預入作業が終了した後
に、配達業者が持参した伝票にプリントするとして説明
した。ただ前述した場合とは異なるものの、この他にも
例えばICカードにて形成した業者カード中に荷物の預
入を記憶させることもできる。もちろんこのようにした
ときであっても、制御部のコンピューターコントローラ
ー中には、そのように荷物の預入が行なわれたというこ
とを記憶させておくことが必要である。更にこのときに
は、配達業者は帰社後、会社に設置してあるカードリー
ダー26に荷物の預入の記憶を読み取らせることによっ
て、預入に関するトラブルを防止することができる。
【0033】また前述の説明では、図13及び図14に
従って、居住者のキーの預入及びその受け取りについて
説明した。ただこのようなキーの保管については、この
キーの保管自体を居住者が各居住室に在宅しているか、
あるいは留守にしているかの一つの判断として用いるこ
ともできる。例えば、居住者が各居住室に在宅している
ときには、キーは居住者が有している。即ち、キー保管
部21にキーが保管されていないものとし、居住者が外
出して居住室を留守にするときには、必ずキーをキー保
管部21に収納するものとしておけば、コンピュターコ
ントローラー40によって、居住者の在宅と不在とが判
断できることとなる。このようにしておけば、荷物の預
入等を行なう配達業者がまず最初にカードリーダー26
に自己の登録カードを入れ、正しいカードであると判断
された後に配達すべき居住室番号を入力することによ
り、その居住者が在宅中であるか、留守であるかという
ことを全て制御部20にて判断することが可能である。
このようにすると各居住室まで荷物の配送のために行っ
た後に留守であることを知り、再びその荷物をエントラ
ンスに設置してある共同ロッカー装置まで戻って収納す
る手間が省ける。
【0034】これまでの説明では共同ロッカー装置を集
合住宅に設置する場合を主として説明した。ただこのよ
うな集合住宅以外にも、例えば宅配便の発送及び受け取
りの代行、あるいは商品の受け取りの代行として、コン
ビニエンスストア等に設置することもできる。またこの
場合には、コンビニエンスストア等が商品の電話予約を
受け付けて、希望された商品を共同ロッカー装置中に収
納しておくようにすれば、共同ロッカー装置自体の収益
の他に、売り上げを向上させることもできる。もちろん
コンビニエンスストアだけでなく、共同ロッカー装置を
設置した専門店を作ることもできる。更には、帰宅時に
必ず通過する駅等に設置すると利用し易くなるものであ
る。またロッカー部10に配置したロッカー中に冷蔵ロ
ッカーあるいは温蔵ロッカー等を配置して、食料品を販
売しているコンビニエンスストアあるいはデパート等に
設置すると、食品等を購入した客が自分でその食品等を
ロッカーに収納し、帰宅時等に取り出して持参すること
ができる。このようにすると、仮りに帰宅時が遅いとき
であっても、希望する食品を購入することができること
となる。更にこのような場合には、料金を取って利用さ
せるようにすることもできるし、利用を商品購入に対す
るサービスとして無料にすることもできる。また例えば
各デパート等で発行している会員カードを登録カードの
ように用いることによって共同ロッカー装置の利用と共
に、会員の増大を図ることもできる。また特に人が多く
集るような場所、例えばホテル、空港等に設置して、出
庫時の預入あるいは荷物の一時預り等に利用することも
できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、集合住
宅などの玄関に設置される荷物の受け渡し用の共同ロッ
カーにおいて、配達人用の登録カードと居住者用の登録
カードによって共同ロッカーに対してアクセスできるも
のを限定しており、かつ、配達する際に住居番号のテン
キーによる入力により指定された居住者以外に他人が荷
物を出すことができないのである。また、配達人は荷物
を指定したロッカーに収納したことを記録する手段によ
って配達したことの証明が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を用いた共同ロッカー装置の実施例を示し
たものであり、
【図1】全体の斜視図
【図2】操作部の詳細を示すための正面図
【図3】全体の関連を説明するためのブロック図
【図4】荷物を配達してきた業者がその荷物をロッカー
部の内部に収納する手段を示したフローチャート
【図5】配達された荷物を居住者が受け取るための手段
を示したフローチャート
【図6】居住者があらかじめ使用するロッカーを登録カ
ードを用いて予約する手段について示したフローチャー
【図7】登録カードを用いることなく居住者があらかじ
め自己の使用するロッカーを予約する手段について示し
たフローチャート
【図8】居住者が予約したロッカーに配達業者が荷物を
収納するための手段を示したフローチャート
【図9】居住者があらかじめ予約したロッカーに収納さ
れた荷物を取り出すための手段を示したフローチャー
ト、
【図10】居住者が電話によって使用するロッカーを予
約する手段を示したフローチャート
【図11】宅配便の業者等に居住者が荷物を出庫するた
めにロッカー装置に荷物を収納する場合を示したフロー
チャート
【図12】あらかじめ出庫すべき荷物を収納したロッカ
ーから業者が荷物を取り出すための手段を示したフロー
チャート
【図13】キー保管部に居住者が自己のキーを保管する
ときの手段を示したフローチャート
【図14】キー保管部に保管したキーを居住者が取り出
す手段を示したフローチャート
【図15】自己あての荷物がロッカー内部に収納されて
いるか否かを居住者が電話によって照会する手段を示し
たフローチャート
【図16】荷物が収納されたときにその荷物の届け先で
ある居住者に電話によって着便通報を行なうための手段
を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 ロッカー部 20 制御部 21 キー保管部 22 操作部 23 プリント部 24 投入部 25 キー挿入口 26 カードリーダー 27 テンキー 28 指示部 29 時刻表示部 30 データ表示部 31 伝票挿入口 32 投入口 33 キャンセル部 34 キャンセル口 40 コンピューターコントローラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施錠装置を備えるとともに内部に荷物セ
    ンサーを設けた複数のロッカーから形成されたロッカー
    部と、このロッカー部の開閉及び管理等を制御する制御
    部とからなり、 制御部には、 居住者と配達業者に配布された登録カードを識別するカ
    ードリーダーと、 荷物を届ける居住者の住居番号、ロッカー番号などを入
    力するためのテンキーと、 荷物を指定のロッカーに収納したことを記録する記録手
    段とを設け、 配達業者は登録カードをカードリーダーに挿入してか
    ら、居住者の住居番号、 ロッカー番号をテンキーにて入力してロッカーを解錠
    し、内部に荷物を収納し施錠すると荷物センサーにより
    確認して記録手段を作動するようにし、居住者は登録カ
    ードをカードリーダーに挿入することにより荷物の収納
    されたロッカーを解錠するように制御するコンピュータ
    ーコントローラーを備えた共同ロッカー装置。
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