JPH0597901A - 顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置 - Google Patents

顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置

Info

Publication number
JPH0597901A
JPH0597901A JP3283607A JP28360791A JPH0597901A JP H0597901 A JPH0597901 A JP H0597901A JP 3283607 A JP3283607 A JP 3283607A JP 28360791 A JP28360791 A JP 28360791A JP H0597901 A JPH0597901 A JP H0597901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potato starch
mesh
net
machine
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3283607A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0749441B2 (ja
Inventor
Masami Yoshida
昌巳 美田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSAN YOSHIDASANEO SHOTEN KK
Original Assignee
MARUSAN YOSHIDASANEO SHOTEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUSAN YOSHIDASANEO SHOTEN KK filed Critical MARUSAN YOSHIDASANEO SHOTEN KK
Priority to JP3283607A priority Critical patent/JPH0749441B2/ja
Publication of JPH0597901A publication Critical patent/JPH0597901A/ja
Publication of JPH0749441B2 publication Critical patent/JPH0749441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grain Derivatives (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 最近の料理においては「とろみ」をつけたも
のが多く、片栗粉としての需要も伸びており、粒形の小
さな流動性のある顆粒が望まれている。本発明はこの要
望に答える顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法とその製造装置を
提供しようとするものである。 【構成】 第1発明は、現在市中に出回っている馬鈴薯
澱粉の製造工程における脱水工程と乾燥工程の間に造
粒、整粒工程を追加するようにした顆粒馬鈴薯澱粉の製
造方法で、第2発明は、造形機2と整粒機3から構成さ
れ、造形機2はフレーム2Aと振動部2Bと搬送部2C
から構成され、整粒機3は、架台3Aとこの架台に吊り
下げた状態で支持されたシフター3Bから構成されてい
る顆粒馬鈴薯澱粉の製造装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顆粒馬鈴薯澱粉の製造
方法と、この方法を具体的に実現するための装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。公開されている特公昭58−
10058号公報、特公昭58−10059号公報の顆
粒馬鈴薯澱粉の製造方法、並びに特公昭61−9961
号公報の澱粉を主体とした顆粒状物質の製造方法は、現
在馬鈴薯澱粉として流通しているものを対象として、水
を加えたり、または造粒工程で結合剤等の混入をするも
のとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。特公
昭58−10058号公報、特公昭58−10059号
公報、特公昭61−9961号公報で開示されたものに
ついては一応下記の問題点を指摘することができる。顆
粒澱粉が各方面より要望があり、需要が見込まれている
商品であるにも拘らず、生産コストの面、または生産上
の工程に何等かの不都合があるものと思われ、現在顆粒
澱粉は流通されていない。また、現在流通している馬鈴
薯澱粉は、28〜30ミクロンと非常に小さな粒子の粉
末であり、使用する場合、飛散し、また、水に溶かした
り、かまぼこ、はんぺん等水を含んだ状態で使用する場
合は「だま」になり、使用上非常に不便であり、また、
作業能率の低下をもたらし、糊化温度が低いために混合
中に糊化を起こし品質の劣化を来すこともあり、「だ
ま」にならない馬鈴薯澱粉の出現に望みがかけられてい
るが、今まで一般流通に顆粒馬鈴薯澱粉は出回っていな
い。また、最近の料理においても「とろみ」をつけたも
のが多く、片栗粉としての需要も伸びており、粒形の小
さな流動性のある顆粒が望まれている。
【0004】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のようなことのできるものを提供しようとするも
のである。本願のものにおいては、乳液中の馬鈴薯澱粉
を現在使用している脱水機で造形に必要な水分になるよ
うな水分率を維持し脱水し振動網目造粒法によって造粒
した素粒物を再に偏心軸を使用し水平の円運動を与え、
角を取り、4段5段と繰り返し運動を与えることによ
り、球形になり、また強度を増し、次の工程の乾燥に充
分耐えられるものとなり、顆粒馬鈴薯澱粉にすることを
特徴とする製造方法と、その装置である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。本願のもの
は、第1発明は、現在市中に出回っている馬鈴薯澱粉の
製造工程のうちの脱水→乾燥→篩い分け→製品(馬鈴薯
澱粉)のフローシートの中で、脱水、乾燥の間に結合剤
等一切の混入物を使用せずに造粒、整粒工程を追加する
ようにした顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法である。この場
合、市販の馬鈴薯澱粉を水で溶解して、上記の工程を経
て顆粒馬鈴薯澱粉の製造をするように構成することがで
きる。また、脱水工程後の薄片の生馬鈴薯澱粉の含水率
を48%位にすることができる。第2発明は、造形機2
と整粒機3とから構成され、造形機2は振動による網目
通過により造形するよう構成され、また、整粒機3は造
形機2での造形物が不定型で角があり乾燥時の破砕を防
ぐため球形に近い粒に整えるよう構成されている顆粒馬
鈴薯澱粉の製造装置である。
【0006】
【実施例】本発明の詳細を説明する。第1発明は顆粒馬
鈴薯澱粉の製造方法に関するもので下記のように構成さ
れている。現在市中に出回っている馬鈴薯澱粉に関する
公知の製造工程における脱水工程→乾燥工程→篩い分け
工程→製品である馬鈴薯澱粉を得る製造方法において、
脱水工程と乾燥工程の間に結合剤等一切の混入物を使用
せずに造形工程、整粒工程を追加するよう構成されてい
る。
【0007】特に、処理ついては、含水率が48%以上
になると泥状になり、45%以下になると造形はできる
が、次の工程の整粒する場合において、形状がくずれて
顆粒状よりは粉状に近い製品になりやすいので、水分率
は特に注意をしなければならない。なお、市販の馬鈴薯
澱粉を水で溶解して、上記の工程を経て顆粒馬鈴薯澱粉
の製造をすることが可能である。
【0008】第2発明は第1発明を具体的に実現する顆
粒馬鈴薯澱粉の製造装置1に関するものである。この顆
粒馬鈴薯澱粉の製造装置1は、馬鈴薯澱粉に関する公知
の製造工程における脱水工程で公知の回転式連続脱水機
により掻き取られた水分48%の薄片の生馬鈴薯澱粉を
結合剤等一切の混入物を使用せずに造形工程、整粒工程
を実施するよう構成されている。なお、この造形工程、
整粒工程の後は、馬鈴薯澱粉に関する公知の製造工程に
おける乾燥工程、篩い分け工程を経て、最終製品である
顆粒馬鈴薯澱粉を得ることになる。
【0009】そこで、顆粒馬鈴薯澱粉の製造装置1の詳
細を説明する。この顆粒馬鈴薯澱粉の製造装置1は、造
形機2と、整粒機3とから構成されている。
【0010】(造形機2の構成)造形機2は、フレーム
2Aと振動部2Bと、搬送部2Cとから構成されてい
る。フレーム2Aは基枠2A1と、この基枠の上面に起
立させた側面略下向きコ字状に構成された左右枠2A2
とから構成されている。振動部2Bは、左右枠2A2の
上面にクッションゴム2B1を介して左方が低く傾斜し
た状態で支持された前後の側壁2B2と、この前後の側
壁の右方端に連結され上方に向け開口するホッパ部2B
3と、前後の側壁の上面に配設された振動モータ2B4
と、ホッパ部の下方開口部内に配設された破砕ケーシン
グ部2B5と、前後の側壁2B2の下面に左方が低い状
態で張設された傾斜振動ネット部2B6とから構成され
ている。
【0011】破砕ケーシング部2B5は、6分のステン
レス管8本を使って構成された直径20cmのロータ2
B51と、このロータを取巻くように1インチのスレン
レス管8本を5mmの透き間をもたせて構成された円筒
状のケーシング2B52とからなり、かつ、このケーシ
ング内にロータ2B51が回転自在の状態で挿入されて
いる。そして、ロータ2B51は側壁2B2に配設した
ロータ駆動モータ2B7で所定速度で回転する。なお、
ロータ駆動モータの回転速度はインバーターを使用し現
状にあった回転を得るようにする。
【0012】傾斜振動ネット部2B6は、2cm角の木
材を使って幅90cm,長さ183cmの寸法に構成さ
れた木枠を巾の方は3等分し、長さの方は8等分して、
32個の升目2B62が形成された篩用枠2B61と、
当該篩用枠の表面に張設された12メッシュのステンレ
ス(23#)の金網2B63と、篩用枠の裏面に張設さ
れた10mm角のクリンプ網(12#)2B64とから
なり、さらに、各升目にはウレタンブラシ2B65を1
個ずつ計32個入れて上網である金網2B63を常時叩
かせて目詰まりを防止するよう構成されている。
【0013】搬送部2Cは右方方向に作動するベルトコ
ンベヤで、先端は整粒機3に連絡する。なお、図1では
ベルトコンベヤが傾斜状態の場合となっているが、図1
4の如くベルトコンベヤの先端にバケットコンベヤ2C
1を連設するよう構成することができる。2C2はコン
ベヤ駆動モータである。図中、2Dは振動部2Bと搬送
部2Cとの間に配設されたシュートである。2Eは傾斜
振動ネット部2B6の左端に連結された回収箱である。
この回収箱には傾斜振動ネット部における網目をくぐら
ず排出された大粒の馬鈴薯澱粉が回収され、再び造形工
程に戻すことになる。
【0014】(造形機の作用について)回転式連続脱水
機により掻き取られた水分48%位の薄片の生馬鈴薯澱
粉(この状態では約60%位は篩の目を通過する)を、
直径20cmの6分のステンレス管8本を使ってロータ
を作り、このロータを取巻くように1インチのスレンレ
ス管8本を5mmの透き間をもたせたケーシングの中に
入れて回転連動させ破砕し傾斜振動ネット部に供給す
る。傾斜振動ネット部は2cm角の木材を使って幅90
cm,長さ183cmの寸法に構成した木枠を巾は3等
分し、長さの方は8等分して、32個の升目を作り、表
面には12メッシュのステンレス23#の金網を張り、
裏面には10mm角のクリンプ網12#を張り、各升目
にはウレタンブラシを1個ずつ計32個を入れて上網を
常時叩かせて目詰まりを防止する。上記のステンレス網
を通過して落ちた造形物はベルトコンベヤで受けて整粒
機に運ばれて整粒される。また、網目をくぐらず排出さ
れた大粒の馬鈴薯澱粉は造形機の破砕ケーシング部2B
5に戻し連続運転する。また、振動部2Bとフレームの
接続部にはクッションゴム2B1を使い緩衝を和らげス
ムースな運転を計る。
【0015】(整粒機3の構成)整粒機3は、架台3A
とこの架台に吊り下げた状態で支持されたシフター3B
とから構成されている。そこで、架台3Aは平面方形に
構成された上枠3A1と、この四隅に垂下起立させた支
脚3A2とから構成され、上枠3A1からは四本の支持
脚3A3が垂下され、この支持脚の下端には水平支持枠
3A4が取付けられている。水平支持枠3A4上に載置
されたシフター3Bは、縦角筒状のケース3B1と、こ
のケース3B1内に、上方から下方に向け1段網部3B
2、2段網部3B3、3段網部3B4、4段網部3B
5、5段網部3B6、6段網部3B7が配設されてい
る。
【0016】図10を参照して、1段網部3B2は1段
上網部3B21と1段下網部3B22とから構成されて
いる。そこで、1段上網部3B21は、2cm角の木材
を使って幅90cm,長さ120cmの寸法に構成され
た木枠を巾の方は3等分し、長さの方は4等分して、1
2個の升目が形成された篩用枠3B211と、当該篩用
枠の表面に張設された12メッシュのステンレス(23
#)の金網3B212と、篩用枠の裏面に張設された1
cm角のクリンプ網3B213とからなり、さらに、各
升目にはウレタンブラシ3B214を1個ずつ計12個
を入れて上網である金網3B212を常時叩かせて造粒
物がスムースな流れをするよう構成されている。
【0017】ついで、1段下網部3B22は、2cm角
の木材を使って幅90cm,長さ120cmの寸法に構
成された木枠を巾の方は3等分し、長さの方は4等分し
て、12個の升目が形成された篩用枠3B221と、当
該篩用枠の表面に張設されたステンレス織網3B222
と、篩用枠の裏面に張設された1cm角のクリンプ網3
B223とからなり、さらに、各升目にはウレタンブラ
シ3B224を1個ずつ計12個を入れて上網であるス
テンレス織網3B222を常時叩き造形物がスムースな
流れをするよう構成されている。
【0018】図11を参照して、2段網部3B3、3段
網部3B4、4段網部3B5、5段網部3B6は、2c
m角の木材を使って幅90cm,長さ120cmの寸法
に構成された木枠を巾の方は3等分し、長さの方は4等
分して、12個の升目が形成された篩用枠3B31、3
B41、3B51、3B5、3B61と、当該篩用枠の
表面に張設された150メッシュのステンレス(23
#)の金網3B32、3B42、3B52、3B62
と、篩用枠の裏面に張設された1cm角のクリンプ網
(12#)3B33、3B43、3B53、3B63と
からなり、さらに、各升目にはウレタンブラシ3B3
4、3B44、3B54、3B64を1個ずつ計12個
を入れて上網である金網3B32、3B42、3B5
2、3B62を常時叩かせて造形物がスムースな流れを
するよう構成されている。
【0019】図12を参照して、6段網部3B7は、6
段上網部3B71と6段下網部3B72とから構成され
ている。そこで、6段上網部3B71は、2cm角の木
材を使って幅90cm,長さ120cmの寸法に構成さ
れた木枠を巾の方は3等分し、長さの方は4等分して、
12個の升目が形成された篩用枠3B711と、当該篩
用枠の表面に張設された12メッシュのステンレス(2
3#)の金網3B712と、篩用枠の裏面に張設された
1cm角のクリンプ網3B713とからなり、さらに、
各升目にはウレタンブラシ3B714を1個ずつ計12
個を入れて上網である金網3B712を常時叩かせ造形
物がスムースな流れをするよう構成されている。
【0020】ついで、6段下網部3B72は、2cm角
の木材を使って幅90cm,長さ110cmの寸法に構
成された木枠を巾の方は3等分し、長さの方は4等分し
て、12個の升目が形成された篩用枠3B721と、当
該篩用枠の表面に張設された150メッシュのステンレ
ス織網3B722と、篩用枠の裏面に張設された1cm
角のクリンプ網3B723とからなり、さらに、各升目
にはウレタンブラシ3B724を1個ずつ計12個を入
れて上網であるステンレス織網3B722を常時叩かせ
造形物がスムースな流れをするよう構成されている。
【0021】シフター3Bにおけるケース3B1内への
1段上網部3B21と1段下網部3B22、2段網部3
B3、3段網部3B4、4段網部3B5、5段網部3B
6、6段上網部3B71と6段下網部3B72の配設状
態は、図9の如く、1段網部3B2の金網3B212と
クリンプ網3B213と下段のステンレス織網3B22
2とクリンプ網3B223は、右方が高く左方が低くな
るよう傾斜していると共に、左方端には落下口が形成さ
れている。2段網部3B3の金網3B32とクリンプ網
3B33は、左方が高く右方が低くなるよう傾斜してい
ると共に、右方端には落下口が形成されている。3段網
部3B4の金網3B42とクリンプ網3B43は、右方
が高く左方が低くなるよう傾斜していると共に、左方端
には落下口が形成されている。4段網部3B5の金網3
B52とクリンプ網3B53は、左方が高く右方が低く
なるよう傾斜していると共に、右方端には落下口が形成
されている。5段網部3B6の金網3B62とクリンプ
網3B63は、右方が高く左方が低くなるよう傾斜して
いると共に、左方端には落下口が形成されている。6段
上網部3B71の金網3B712とクリンプ網3B71
3は、左方が高く右方が低くなるよう傾斜していると共
に、右方端には落下口が形成されている。
【0022】また、6段下網部の3B72のステンレス
織網3B722とクリンプ網3B723は、右方が高く
左方が低くなるよう傾斜していると共に、左方端には落
下口が形成されており、この部分に落ちたものが乾燥可
能な生顆粒馬鈴薯澱粉である。傾斜角度は左右2cmの
差をつけているが、状況(粒状)の流れにより多少変更
する場合もある。3B8は落下口に連通するよう連結さ
れた砕けなかった大粒の馬鈴薯澱粉の排出口で、再び整
粒工程に戻すことになる。3B9は金網の左方開口部に
連通するよう連結された最終製品である顆粒馬鈴薯澱粉
の排出口である。
【0023】3B10はケース3B1内に収納された網
部を上方から押さえる内蓋である。3B11はケース3
B1に固定する上枠で、上枠には下方に作用する締付金
具3B111が取付けられている。3B12はこの蓋に
落下口に連通するよう設けられたダクトで、このダクト
には造形機2からの大粒の馬鈴薯澱粉を受けるホッパ3
Cが連結されている。3Dはシフター3Bのケース3B
1に設けられたアンバランスウエイトで、ケース3B1
の左右部分に添設された左方のアンバランスウエイト単
体3D1と右方のアンバランスウエイト単体3D1とか
らなる。これら左右のアンバランスウエイト単体3D1
は、ケース3B1の左側壁における上下中央に軸受3D
11と、この軸受に回転自在に軸受けされた縦シャフト
3D12と、この縦シャフトに取付けられた大小のウエ
イト部3D13,3D14とから構成されている。3D
15は駆動モータ、3D16は縦シャフト下端に固着さ
れたタイミングギヤ、3D17はタイミングベルトであ
る。
【0024】(整粒機の作用について)造形機で作られ
た不定形な造形物は、角張り外的ショックに弱く乾燥中
に粉化され、また、そのままの状態で静かに乾燥してみ
たが、極めて壊れやすいもろい固体で使用に耐えられる
ものではない。現在製粉機として使用されている篩にか
けて試験を繰り返し実施しているうちに、インバーター
による電動機の回転数の変化、またはアンバランスウエ
イトの調整などを行ってみたり、篩の網に紙を当てたり
鉄板を当てたりしてみたが、ステンレス織網を使用して
みると、角が取れ球形に近いバインダーを使用しなくて
も乾燥に充分耐えられる造形物が得られた。
【0025】また、シフターは天井よりの吊り下げ式で
も、床置き4点式のシフターでも同じ効果があることが
判明した。天井よりの吊り下げ式によると、網は6枚が
適当であり、1段目は12メッシュの金網を使って造形
物の供給時の固まりになったものや、一度に多量に供給
された時などには金網にぶつかり分散性がよく、12メ
ッシュをくぐった造形物をステンレス織網に接続するこ
とにより角が取れ、2段目から5段目まで通過すると、
結合剤を一切使用しなくても乾燥に充分耐えられる造粒
物ができるが、通過過程において大粒に造粒されるもの
もあるので、6段目で12メッシュの金網で上出を抜き
取り、造形機の方に戻し、再整し、6段の下部より排出
されるものを乾燥し乾燥顆粒馬鈴薯澱粉を作る。
【0026】 試作品の粒状分析結果(乾燥後) 1.14メッシュ以上 103g 2.0% 2.14〜16メッシュ 57g 1.1% 3.16〜20メッシュ 379g 7.5% 4.20〜30メッシュ 2,002g 39.8% 5.30〜35メッシュ 695g 13.8% 6.35〜40メッシュ 356g 7.1% 7.40〜50メッシュ 313g 6.2% 8.50〜60メッシュ 163g 3.2% 9.60〜70メッシュ 89g 1.8% 10.70〜80メッシュ 138g 2.8% 11.80メッシュ〜 740g 14.7% 計 5,035g 100.0%
【0027】以上の試作品の粒状分析結果から下記のこ
とが判断できる。すなわち、第1点〜非常に粒形分布が
広く大粒の12メッシュ以上の分については少量ながら
あるので、仕上げの篩作業で少粒化が計られ、使用上非
常に使いやすくなると思われる。第2点〜4番の20〜
30メッシュ,39.8%とあるが、もう少し低く6,
7,8番の35メッシュ〜60メッシュの比率が高くな
れば一層の効果が期待できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。本発明の馬鈴薯澱粉の顆
粒物については、大きなものは12メッシュ位より小さ
なものでは100メッシュとその構成範囲も広く、大量
使用より家庭における少量使用まで広範囲の消費に充分
満足のいける顆粒馬鈴薯澱粉として利用できる。このほ
か、粉立ちが少ないので、小袋に入れたり大袋に入れて
シールする場合、非常に取扱いやすいと共に、計量が非
常にしやすい。さらに、具体的使用に際して下記のよう
な効果を発揮することができる。
【0029】1.あんかけ 現在では粉末の馬鈴薯澱粉を一度水で溶き、水の1.6
倍の比重であるため、よくかき混ぜながら料理にかけて
使用していたが、顆粒馬鈴薯澱粉は料理にそのままとろ
みの具合を目で確認しながら振りかけるだけで使用でき
る。 2.くず湯についても高温のお湯の中にスプーンで混ぜ
ながら容器より振りかけるだけで好みのかたさのくず湯
ができる。 3.マーボー豆腐についても同じような使用で自分の好
みに合わせてとろみを加減できる。 4.そのほか多量使用の場合でも、水にも湯にもすぐ溶
けて「だま」にならず、粉立ち等作業上の不便の解消に
も充分役立ち、作業能力も向上できる。 5.そのほか、一般家庭料理にも例えばイカの唐揚、魚
の甘酢あんかけ、酢豚、八宝菜など数多くの使い方があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】1部を切り欠いた全体の正面図である。
【図2】造粒機の1部を切り欠いた斜視図である。
【図3】破砕ケーシング部を中心に見た1部を切り欠い
た要部拡大正面図である。
【図4】破砕ケーシング部におけるロータの斜視図であ
る。
【図5】傾斜振動ネット部の1部を切り欠いた斜視図で
ある。
【図6】ウレタンブラシの上面方向からの斜視図であ
る。
【図7】ウレタンブラシの下面方向からの斜視図であ
る。
【図8】整粒機の斜視図である。
【図9】シフター部分の拡大縦断面図である。
【図10】1段網部の1部を切り欠いた斜視図である。
【図11】2段網部、3段網部、4段網部、5段網部の
1部を切り欠いた斜視図である。
【図12】6段網部の1部を切り欠いた斜視図である。
【図13】アンバランスウエイト部分の略図的斜視図で
ある。
【図14】全体の他の実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 顆粒馬鈴薯澱粉の製造装置 2 造形機 2A フレーム 2B 振動部 2C 搬送部 3 整粒機 3A 架台 3B シフター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 馬鈴薯澱粉に関する製造工程における脱
    水工程→乾燥工程→篩い分け工程→製品である馬鈴薯澱
    粉を得る製造方法において、脱水工程と乾燥工程の間に
    結合剤等一切の混入物を使用せずに造形工程、整粒工程
    を追加するよう構成されていることを特徴とする顆粒馬
    鈴薯澱粉の製造方法。
  2. 【請求項2】 市販の馬鈴薯澱粉を水で溶解して、上記
    の工程を経て顆粒馬鈴薯澱粉の製造をするように構成し
    た請求項1記載の顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法。
  3. 【請求項3】 脱水工程後の薄片の生馬鈴薯澱粉の含水
    率が48%位である請求項1あるいは請求項2記載の顆
    粒馬鈴薯澱粉の製造方法。
  4. 【請求項4】 造形機(2)と整粒機(3)とから構成
    され、造形機(2)は振動による網目通過により造形す
    るよう構成され、また、整粒機(3)は造形機(2)で
    の造形物が不定型で角があり乾燥時の破砕を防ぐため球
    形に近い粒に整えるよう構成されていることを特徴とす
    る顆粒馬鈴薯澱粉の製造装置。
JP3283607A 1991-10-02 1991-10-02 顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置 Expired - Lifetime JPH0749441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283607A JPH0749441B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283607A JPH0749441B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0597901A true JPH0597901A (ja) 1993-04-20
JPH0749441B2 JPH0749441B2 (ja) 1995-05-31

Family

ID=17667694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3283607A Expired - Lifetime JPH0749441B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0749441B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008124441A1 (en) * 2007-04-04 2008-10-16 M-I Llc Pre-tensioned sifter screen
WO2019156098A1 (ja) * 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
WO2019156096A1 (ja) * 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉
WO2019156097A1 (ja) * 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉
WO2019156099A1 (ja) 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
JP2019135927A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109776688A (zh) * 2019-03-25 2019-05-21 安徽紫山农业科技有限公司 一种红薯淀粉的提取方法和提取设备

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008124441A1 (en) * 2007-04-04 2008-10-16 M-I Llc Pre-tensioned sifter screen
US8113358B2 (en) 2007-04-04 2012-02-14 M-I Llc Pre-tensioned sifter screen
WO2019156098A1 (ja) * 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
WO2019156096A1 (ja) * 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉
WO2019156097A1 (ja) * 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉
WO2019156099A1 (ja) 2018-02-06 2019-08-15 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
JP2019135927A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
CN111669978A (zh) * 2018-02-06 2020-09-15 日清富滋株式会社 马铃薯淀粉和马铃薯淀粉组合物
CN111683545A (zh) * 2018-02-06 2020-09-18 日清富滋株式会社 马铃薯淀粉和马铃薯淀粉组合物
CN111698912A (zh) * 2018-02-06 2020-09-22 日清富滋株式会社 马铃薯淀粉
JPWO2019156097A1 (ja) * 2018-02-06 2021-01-14 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉
JPWO2019156098A1 (ja) * 2018-02-06 2021-01-14 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
JPWO2019156096A1 (ja) * 2018-02-06 2021-02-25 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉
JPWO2019156099A1 (ja) * 2018-02-06 2021-03-04 日清フーズ株式会社 馬鈴薯澱粉及び馬鈴薯澱粉組成物
EP3750410A4 (en) * 2018-02-06 2021-11-10 Nisshin Foods Inc. POTATO STARCH AND POTATO STARCH COMPOSITION

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0749441B2 (ja) 1995-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2183512C2 (ru) Способ измельчения и сепарирования частиц и композиция цилиндрических частиц
JPH0597901A (ja) 顆粒馬鈴薯澱粉の製造方法と製造装置
CN109529704B (zh) 牛角螺带立式混合一体化加香粉末生产设备及生产工艺
CN210675867U (zh) 一种鱼粉筛选装置
CN112536137A (zh) 一种果蔬种植用搅拌式肥料粉碎装置
CN210675927U (zh) 一种用于生产茉莉花茶的筛花机
CN208146403U (zh) 一种瓜子振动筛选装置
Rekhi et al. Sizing of granulation
CN210875165U (zh) 一种调味品混料装置
CN106562383A (zh) 一种鸡精混合干燥装置
CN218423072U (zh) 一种具有分级粉碎效果的农药颗粒粉碎机
CN206405034U (zh) 一种振动筛分机
CN215315712U (zh) 一种金属粉末生产球磨装置
CN215541360U (zh) 一种固体调味料加工用输送装置
CN206622025U (zh) 一种解决物料起团的饲料混合系统
CN209814344U (zh) 一种中药颗粒包装机的下料装置
JPS5955338A (ja) 混合機兼用造粒機
JP3234162B2 (ja) 整粒装置
CN211887162U (zh) 一种分料筛选装置
CN208033021U (zh) 一种精细化工震动筛分装置
CN107485017A (zh) 一种银杏全粉的生产方法及设备
CN209205791U (zh) 一种多功能大米加工过滤装置
CN108499387A (zh) 一种粒子级分散粉料混合装置
Wodzinski Screening of fine granular material
CN207746107U (zh) 一种具有筛分功能的生物菌肥造粒机

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 17