JPH0597886A - 香味料放出サツカライド添加剤を含有する喫煙組成物 - Google Patents

香味料放出サツカライド添加剤を含有する喫煙組成物

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JPH0597886A
JPH0597886A JP4076289A JP7628992A JPH0597886A JP H0597886 A JPH0597886 A JP H0597886A JP 4076289 A JP4076289 A JP 4076289A JP 7628992 A JP7628992 A JP 7628992A JP H0597886 A JPH0597886 A JP H0597886A
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smoking
tobacco
glucopyranose
glucopyranoside
methoxyphenyl
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Wootung G Chan
ウーンチユング・ジオフリイ・チヤン
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Philip Morris Products Inc
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Philip Morris Products SA
Philip Morris Products Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】香味料放出サッカライド添加剤及びこれを含有
する喫煙組成物を提供する。 【構成】下記式の新規な香味料放出添加剤は シガレット喫煙条件下で、4′−ホルミル−2′−メト
キシフェニル−4,6−O−シンナミリデン−β−D−
グルコピラノシドの如き可燃性充填材及び/又は巻紙添
加剤は、シガレット煙の揮発性成分としてシンナムアル
デヒド及びバニリン香味料に熱分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】種々の香味料が開発され、タバコ製品に混
入するために提供されている。かかるタバコ香味料の例
には米国特許第3580259号、第3625224
号、第3722516号、第3750674号、第38
79425号、第3881025号、第3884247
号、第3890981号、第3903900号、第39
14451号、第3915175号、第3920027
号、第3924644号、第3937228号、第39
43943号、第3568387号、第3379754
号等に記載されたものがある。
【0002】J. C. Leffingwell 等のTobacco Flavorin
g For Smoking Products(1972年、R. J. Reynolds
発行)には喫煙組成物にとって望ましい香味料のリスト
が示されており、これにはフェノール、テルペノール及
びラクトン例えばグアヤコール、1−ウンデカノール及
び5−ドデカラクトンを含んでいる。
【0003】タバコ製品中の香味料添加剤の高度の揮発
性及び昇華容易性が製造作業に問題を提起し、かつ貯蔵
中の蒸発による香味料の損失により、短い貯蔵寿命をも
たらしている。
【0004】最近の開発は喫煙組成物に低揮発性有機添
加剤を混入することを含み、これは喫煙条件下で熱分解
して、主流タバコ煙の味及び特性を改良する機能をし、
或る場合には結果的に副流煙芳香の改良の機能をする1
種以上のフラグメントになる。
【0005】米国特許第3312226号にはl−メチ
ルリナロールカーボネートの如きエステル添加剤を含有
する喫煙タバコ組成物が記載されている。喫煙条件下
に、カーボネートエステルの熱分解が、主流煙に香味を
与えるメントールを放出する。
【0006】米国特許第3332428号及び第341
9543号には、グリコール又はサッカライドのメンチ
ルカーボネートエステルを含有する喫煙タバコ組成物が
記載されており、これは喫煙条件下に分解して主流煙中
に遊離メントールを放出する。米国特許第349945
2号には、カーボネートエステル添加剤がメントール以
外の香味料揮発物を放出する同様の喫煙タバコ組成物が
記載されている。
【0007】米国特許第4119106号、第4171
702号、第4177339号及び第4212310号
には、喫煙組成物の構成成分として安定でありかつ貯蔵
条件下に非揮発性であり、そして喫煙条件下で煙の味及
び芳香を改良する熱分解生成物を放出するようになされ
ている他のオリゴマー及びポリマーカーボネートエステ
ル誘導体が記載されている。
【0008】米国特許第4036237号、第4141
906号及び第4178458号には喫煙組成物中の添
加剤として、喫煙条件下に揮発性アルデヒド及びエステ
ル香味料に熱分解するβ−ヒドロキシエステルが記載さ
れている。
【0009】本発明に関して特別の興味あるものに、喫
煙条件下に副流煙芳香を増強するためシガレット巻紙に
有機添加剤を利用する提案がある。米国特許第4804
002号には炭水化物及びフェノール性化合物のグリコ
シドを含有する香味料添加剤を含むタバコ製品巻紙が記
載されている。シガレット喫煙条件下に、エチル−バニ
リル−D−グルコシドの如き香味料添加剤は、熱分解生
成物としてエチルバニリン及びレボグルコサンを生成す
る。
【0010】喫煙条件下で、快的な芳香を有する副流煙
及び増強された味を有する主流煙を発生する低送出喫煙
組成物を開発するための研究努力が続けられている。
【0011】従って本発明の目的は、常温で移動性及び
/又は揮発性の少ないことを特長とする香味料放出成分
を中に混入した喫煙組成物を提供することにある。
【0012】本発明の別の目的は、正常な喫煙条件下
に、副流煙に改良された芳香を与える香味料放出添加剤
を中に混入した巻紙を有するシガレット喫煙製品を提供
することにある。
【0013】本発明の更に別の目的は、シガレット充填
材及び/又は巻紙成分中に混入するようになされ、正常
な喫煙条件下でシガレットの煙中に揮発性カルボニル香
味料を放出する新規なグルコピラノース及びグルコピラ
ノシドアセタール及びケタールを提供することにある。
【0014】本発明の他の目的及び利点は以下の説明及
び実施例から明らかになるであろう。
【0015】本発明の一又はそれ以上の目的は、(1)
天然タバコ、再構成タバコ及びタバコ代替物から選択し
た可燃性充填材、及び(2)充填材の全重量を基準にし
て約0.0001〜5重量%の下記式に相当する香味料
放出添加剤の混合物を含有する喫煙組成物を提供するこ
とによって達成される:
【0016】
【化2】
【0017】式中R−C=はC7 〜C12ベンジリデン又
はC9 〜C15シンナミリデン構造であり、R1 は水素又
はC6 〜C10芳香族置換基であり、R2は水素又はC1
〜C6 アルキル置換基である。
【0018】本発明の別の実施態様においては、(1)
天然タバコ、再構成タバコ及びタバコ代替物から選択し
た可燃性充填材、及び(2)下記式に相当する香味料放
出添加剤を混入した巻紙を含有するシガレット喫煙製品
を提供する:
【0019】
【化3】
【0020】式中R−C=はC7 〜C12ベンジリデン又
はC9 〜C15シンナミリデン構造であり、R1 は水素又
はC6 〜C10芳香族置換基であり、R2は水素又はC1
〜C6 アルキル置換基である。
【0021】前記香味料放出添加剤の式中のR−C=2
価基の例には、ヒドロキシ基、C1〜C6 アルキル基、
1 〜C6アルコキシ基、C1 〜C6 アルカノイル基等
を含む一つ以上の置換基を有するベンズアルデヒドから
誘導されるか、又はベンズ構造と同様の環置換基を有す
るかもしくはエチレン系側鎖上にC1 〜C6 アルキル基
の如き置換基を有するシンナムアルデヒドから誘導され
る構造がある。
【0022】添加剤の式中のR1 置換基の例には、バニ
リン、エチルバニリン、チモール、グアヤコール、メチ
ルサリチレート、オイゲノール等の如きフェノールから
誘導される構造がある。
【0023】添加剤の式中のR1 置換基はサッカライド
構造であることもでき、これはピラノース成分と一緒に
なってセロビオース又はラクトースの如きジサッカライ
ドを表わすことができる。
【0024】R2 置換基の例には水素、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、2−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等があ
る。
【0025】添加剤の式中のピラノース又はピラノシド
構造は、グルコース、マンノース、ガラクトース等の如
きアルドヘキソースから誘導される。
【0026】本発明により処理された巻紙を有するシガ
レット喫煙製品は代表的には巻紙中に約0.01〜5重
量%の香味料放出添加剤を含有する。
【0027】別の実施態様において、本発明のシガレッ
ト製品は、巻紙中に約0.01〜5重量%の香味料放出
添加剤を含有し、かつ充填剤の重量を基準にして可燃性
充填材中に約0.0001〜5重量%の香味料放出添加
剤を含有する。
【0028】前述した如く喫煙組成物中に混入する本発
明の香味料放出添加剤は低揮発性化合物であり、これは
好ましい種の場合において、正常な喫煙条件下に二つの
揮発性構成成分に熱分解する、この両者は低送出シガレ
ット煙の香味及び芳香を増強する:
【0029】
【化4】
【0030】前述した本発明の喫煙組成物の重要な特長
は喫煙条件下で二つの芳香族香味料の放出にあり、その
一つはシンナムアルデヒド系構造である。
【0031】放出されるシンナムアルデヒド及びバニリ
ン揮発物の両者は例外的な官能的性質を有する。各化合
物はシガレット煙に快適な香味及び芳香を与える。
【0032】本発明の香味料放出化合物を製造する一つ
の方法は、ベンズアルデヒド又はシンナムアルデヒド系
反応成分のヘキソアルドース誘導体との縮合による:
【0033】
【化5】
【0034】前記工程図におけるエチルバニリン反応成
分は米国特許第4804002号に記載された合成法と
同様の合成法で得られる。
【0035】サッカライドとアルデヒドアセタールの緩
酸(mild acid )触媒トランスアセタール化のための反
応条件は、Carbohyd.Res.第21巻、第473頁(19
72年);Tetrahedron Lett. 第29巻、第9号、第9
91頁(1988年);及びAust. J. Chem.第41巻、
第91頁(1988年)を含む技術文献に記載されてい
る。
【0036】別の実施態様において、本発明は、喫煙条
件下で主流及び副流煙に香味及び芳香を与えるように適
用された喫煙組成物を製造する方法を提供する、この方
法は、天然タバコ、再構成タバコ又はタバコ代替物中
に、組成物重量を基準にして約0.0001〜5重量%
の下記式に相当する香味料放出添加剤を混入することか
らなる:
【0037】
【化6】
【0038】式中R−C=はC7 〜C12ベンジリデン又
はC9 〜C15シンナミリデン構造であり、R1 は水素又
はC6 〜C10芳香族置換基であり、R2は水素又はC1
〜C6 アルキル置換基である。
【0039】本発明の香味料放出添加剤は当業者に知ら
れておりかつ使用されている方法によりタバコ又はタバ
コ代替物に混入できる。好ましくは香味料放出添加剤は
アルコール又は水性アルコールの如き溶媒中に溶解し、
次いでタバコ及び/又はタバコ代替物マトリックス中に
噴霧又は注入する。かかる方法は充填材全体にわたって
香味料添加剤の均一分布を確実にし、これによってより
均一な喫煙組成物の製造を容易にする。或いは再構成タ
バコの製造における如く、繊維状タバコウエブに付与さ
れる濃縮タバコ抽出物の一部として香味料を混入でき
る。別の好適な方法は、充填材の重量を基準にして約
0.5〜5重量%の濃度で、タバコ又はタバコ代替物充
填材中に香味料を混入し、次いで処理した充填材を、香
味料添加剤を含有しない充填材と混合することである。
【0040】「タバコ代替物」なる語は、米国特許第3
703177号、第3796222号、第401952
1号、第4079742号(これらは引用してここに組
入れる)に記載されている如き非タバコ喫煙充填材材料
を含むことを意味する。
【0041】米国特許第3703177号にはビート糖
パルプから非タバコ喫煙製品を製造する方法が記載され
ている、この方法はビートペクチンを放出させるためビ
ートパルプの酸加水分解、及びその後使用したビートマ
トリックスのための結合剤の形成及びペクチンの架橋を
生ぜしめるための少なくとも1種のアルカリ土類金属処
理を含む。
【0042】米国特許第3796222号にはコーヒー
豆殻から誘導された喫煙製品が記載されている。殻はア
ルカリ土類金属架橋結合を侵害する試薬で処理され、コ
ーヒーペクチンの放出を生ぜしめる。ペクチンは結合剤
として作用し、処理した殻と共に処理して、同様にタバ
コ製品に使用できる。
【0043】米国特許第4019521号には、セルロ
ース又は炭水化物材料を、不活性雰囲気中で、少なくと
も60%の重量損失であるが90%以下の重量損失を行
うのに充分な時間、150〜750℃温度で加熱するこ
とを含む喫煙材料の形成法が記載されている。
【0044】米国特許第4079742号には、セルロ
ース材料から合成喫煙製品を製造する方法が記載されて
おり、この方法は、タバコ様褐色及び改良された喫煙特
性を有するマトリックスを生ぜしめるための熱分解工程
及び塩基抽出工程を含む。
【0045】前述した如く、本発明の香味料放出添加剤
は、喫煙条件下にシガレット副流煙の芳香を増強するた
め、シガレット製品の巻紙中に混入することもできる。
【0046】下記実施例は本発明を更に例示する。特定
の成分及び処理パラメーターは代表的なものとして提示
しており、前述した説明からみて、本発明の範囲内で種
々の改変を誘導できる。
【0047】実施例 1 4′−ホルミル−2′−メトキシフェニル−4,6−O
−(α−ヘキシルシンナミリデン)−β−D−グルコピ
ラノシド
【0048】
【化7】
【0049】3.14g(10ミリモル)のグルコバニ
リン及び0.5gのアンバーライト(Amberlite :登録
商標)IR−200(Rohmand Haas Co. )を40ml
のアセトニトリルと混合し、混合物を還流加熱した。α
−ヘキシルシンナミルアルデヒドジメチルアセタールの
2.6g(10ミリモル)量を3回一時間間隔で加え
た。添加完了後、還流加熱を更に1時間続けた。次に反
応媒体を室温に冷却し、濾過によってイオン交換樹脂触
媒を除去した。減圧下ロータリー蒸発により溶媒を除去
した後、残存シラップを、0.3mmHg以下の減圧及
び115℃以下のポット温度でKugelrohr によって蒸溜
した。濾過後の残渣を95%エタノールから再結晶して
4gの生成物を得た。NMR及びIRスペクトルで首記
化合物構造を確認した。
【0050】実施例 2 4′−ホルミル−2′−メトキシフェニル−4,6−O
−(α−アミルシンナミリデンン)−β−D−グルコピ
ラノシド
【0051】
【化8】
【0052】首記化合物を、実施例1の方法に従い、
3.14g(10ミリモル)のグルコバニリン及び2.
5gずつ3回(30ミリモル)のα−アミルシンナルア
ルデヒドジメチルアセタールを用いて作った。95%エ
タノールから再結晶後、4.5gの生成物を得た。NM
R及びIRスペクトルで首記化合物の構造を確認した。
【0053】実施例 3 4′−ホルミル−2′−メトキシフェニル−4,6−O
−シンナミリデン−β−D−グルコピラノシド
【0054】
【化9】
【0055】首記化合物を、実施例1の方法に従い、
3.14g(10ミリモル)のグルコバニリン及び1.
8gずつ3回(30ミリモル)のシンナミルアルデヒド
ジメチルアセタールを用いて作った。95%エタノール
から再結晶後、3gの生成物を得た。NMR及びIRス
ペクトルで首記化合物の構造を確認した。
【0056】実施例 4 2′−メトキシ−4′−メチルフェニル−4,6−O−
(α−ヘキシルシンナミリデン)−α−D−グルコピラ
ノシド
【0057】
【化10】
【0058】首記化合物を、実施例1の方法に従い、3
g(10ミリモル)の2′−メトキシ−4′−メチルフ
ェニル−α−D−グルコピラノシド及び2.6gずつ3
回(30ミリモル)のα−ヘキシルシンナミルアルデヒ
ドジメチルアセタールを用いて作った。アセトンから再
結晶後3.8gの生成物を得た。NMR及びIRスペク
トルで首記化合物構造を確認した。
【0059】実施例 5 4,6−O−シンナミリデン−D−グルコピラノース
【0060】
【化11】
【0061】1.8gのグルコースを40mlのジメチ
ルホルムアミドに溶解し、1gのアンバーライト(登録
商標)IR−120を加えた。混合物を80℃に加熱
し、1.7gずつ3回シンナミルアルデヒドジメチルア
セタールを1時間間隔で加えた。添加完了後、混合物を
更に1時間加熱した。イオン交換樹脂触媒を濾過により
除去し、減圧蒸溜によって溶媒及び過剰のシンナミルア
ルデヒドジメチルアセタールを除去した。残渣材料を9
5%エタノールから再結晶して1.5gの生成物を得
た。NMR及びIRスペクトルで首記化合物構造を確認
した。
【0062】実施例 6 4,6−O−(α−アミルシンナミリデン)−D−グル
コピラノース
【0063】
【化12】
【0064】首記化合物を、実施例5の方法に従い、
3.6g(20ミリモル)のグルコース及び4.96g
ずつ3回(60ミリモル)のα−アミルシンナミルアル
デヒドジメチルアセタールを用い、80mlのジメチル
ホルムアミド中で作った。95%エタノール(数滴の濃
厚水酸化アンモニウムを含有)から再結晶後、5.5g
の生成物を得た。NMR及びIRスペクトルで首記化合
物構造を確認した。
【0065】実施例 7 4,6−O−(α−ヘキシルシンナミリデン)−D−グ
ルコピラノース
【0066】
【化13】
【0067】首記化合物を、実施例5の方法に従い、8
0mlのジメチルホルムアミド中で、3.6gのグルコ
ース(20ミリモル)及び5.14gずつ3回のα−ヘ
キシルシンナミルアルデヒドジメチルアセタールを用い
て作った。80%エタノールから再結晶後、5.2gの
生成物を得た。NMR及びIRスペクトルで首記化合物
構造を確認した。
【0068】実施例 8 4,6−O−(4′−ヒドロキシ−3′−メトキシベン
ジリデン)−D−グルコピラノース
【0069】
【化14】
【0070】首記化合物を、実施例5の方法に従い、
3.6g(20ミリモル)のグルコース及び4.0gず
つ3回(60ミリモル)のバニリンジメチルアセタール
を用いて作った。減圧蒸溜で溶媒及び未反応出発アセタ
ールを除去した後、残渣材料を80/20のエタノール
/10%水酸化アンモニウムから再結晶して5.1gの
生成物を得た。NMR及びIRスペクトルで首記化合物
構造を確認した。
【0071】実施例 9 4,6−O−(3′−エトキシ−4′−ヒドロキシベン
ジリデン)−D−グルコピラノース
【0072】
【化15】
【0073】首記化合物を、実施例5の方法に従い、
1.8gのグルコース及び2.12gずつ3回のエチル
バニリンジメチルアセタールを用いて作った。生成物
2.5gの分離は分取HPLCで達成した。NMR及び
IRスペクトルで首記化合物構造を確認した。
【0074】実施例 10 4,6−O−(3′,4′−ジメトキシベンジリデン)
−D−グルコピラノース
【0075】
【化16】
【0076】首記化合物を、実施例5の方法に従い、
3.6g(20ミリモル)のグルコース及び4.24g
ずつ3回(60ミリモル)のジメトキシベンズアルデヒ
ドジメチルアセタールを用いて作った。95%エタノー
ルから再結晶後、4.8gの生成物を得た。NMR及び
IRスペクトルで首記化合物構造を確認した。
【0077】実施例 11 4,6−O−(4′−アセトキシ−3′−メトキシベン
ジリデン)−D−グルコピラノース
【0078】
【化17】
【0079】首記化合物を、実施例5の方法に従い、
3.6g(20ミリモル)のグルコース及び4.8gず
つ3回(60ミリモル)のバニリンアセテートジメチル
アセタールを用いて作った。アセトンから再結晶後、
5.1gの生成物を得た。NMR及びIRスペクトルで
首記化合物構造を確認した。
【0080】実施例 12 4,6−O−〔α−(4′−ヒドロキシ−3′−メトキ
シフェニル)−エチリデン〕−D−グルコピラノース
【0081】
【化18】
【0082】首記化合物を、実施例5の方法に従い、
3.6g(20ミリモル)のグルコース及び4.2gず
つ3回(60ミリモル)のアセトバニリンジメチルケタ
ールを用いて作った。溶媒及び未反応出発ケタールを減
圧蒸溜で除去後、残渣材料を80/20のエタノール/
10%水酸化アンモニウムから再結晶して4.1gの生
成物を得た。NMR及びIRスペクトルで首記化合物構
造を確認した。
【0083】実施例 13 本実施例は、メチルグルコシド誘導体との比較におい
て、熱分解条件下で、4,6−O−ピラノース及び4,
6−O−ピラノシド誘導体の相対香味料放出効率を示
す。
【0084】各実施例を、315℃及び590℃の温度
で、キュリー温度/GC/MSにより分析した。利用し
た装置は、Japan AnalyticalIndustry JHP3S Pyr
oprobe 、Varian3400ガラスクロマトグラフ及びFin
nigan 700 Iontrap mass spec Detector (IT
D)を含んでいた。香味料放出化合物の試料(30〜4
5μg)を5秒間各温度で熱分解し、0℃で保ったDB
5−30M溶融シリカ毛細管カラムのヘッド上に揮発生
成物を引いた。4分後カラムオーブンを、10℃/分で
280℃まで加熱した。検知は電子衝撃イオン化(Elec
tron Ionization )モードで、ITDを用いて達成し
た。放出された香味料材料の放出量は、熱分解した物質
1μgについて面積カウント(area counts )として再
構成クロマトグラフから計算した。
【0085】 熱分解1μgについての面積カウント 化 合 物 315℃ 590℃ AromatekA−245(1) 2.4×105 7.2×105 実施例3の化合物 1.4×105 14.9×105 実施例5の化合物 25.0×105 21.0×105 (1) Fritzsche, Dodge and Olcott のメチル−4,6−
O−(α−ヘキシルシンナミリデン)−D−グルコピラ
ノシド
【0086】データは本発明のピラノース及びピラノシ
ド誘導体が、熱分解条件下で既知のメチルグルコシドよ
り高い香味料放出効率を示したことを証明した。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中R−C=がC7 〜C12ベンジリデン又はC9〜C
    15シンナミリデン構造であり、R1 は水素又はC6 〜C
    10芳香族置換基であり、R2 は水素又はC1 〜C6 アル
    キル置換基である)の化合物。
  2. 【請求項2】 R1 がモノサッカライドであることを特
    徴とする請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 4′−ホルミル−2′−メトキシフェニ
    ル−4,6−O−(α−ヘキシルシンナミリデン)−β
    −D−グルコピラノシド、4′−ホルミル−2′−メト
    キシフェニル−4,6−O−(α−アミルシンナミリデ
    ン)−β−D−グルコピラノシド、4′−ホルミル−
    2′−メトキシフェニル−4,6−O−シンナミリデン
    −β−D−グルコピラノシド、2′−メトキシ−4′−
    メチルフェニル−4,6−O−(α−ヘキシルシンナミ
    リデン)−α−D−グルコピラノシド、4,6−O−シ
    ンナミリデン−D−グルコピラノース、4,6−O−
    (α−アミルシンナミリデン)−D−グルコピラノー
    ス、4,6−O−(α−ヘキシルシンナミリデン)−D
    −グルコピラノース、4,6−O−(4′−ヒドロキシ
    −3′−メトキシベンジリデン)−D−グルコピラノー
    ス、4,6−O−(3′−エトキシ−4′−ヒドロキシ
    ベンジリデン)−D−グルコピラノース、4,6−O−
    (3′,4′−ジメトキシベンジリデン)−D−グルコ
    ピラノース、4,6−O−(4′−アセトキシ−3′−
    メトキシベンジリデン)−D−グルコピラノース、又は
    4,6−O−〔α−(4′−ヒドロキシ−3′−メトキ
    シフェニル)−エチリデン〕−D−グルコピラノースで
    あることを特徴とする請求項1又は2の化合物。
  4. 【請求項4】 (1)天然タバコ、再構成タバコ及びタ
    バコ代替物の少なくとも1種である可燃性充填材、及び
    (2)充填材の全重量を基準にして0.0001〜5重
    量%の香味料放出添加剤としての請求項1〜3の何れか
    1項の化合物の混合物であることを特徴とする喫煙組成
    物。
  5. 【請求項5】 (1)天然タバコ、再構成タバコ及びタ
    バコ代替物の少なくとも1種である可燃性充填材、及び
    (2)香味料放出添加剤として請求項1〜3の何れか1
    項の化合物を中に混入した巻紙を含有することを特徴と
    する喫煙製品。
  6. 【請求項6】 巻紙が香味料放出添加剤を0.01〜5
    重量%含有することと特徴とする請求項5の喫煙製品。
  7. 【請求項7】 可燃性充填材が請求項4の喫煙組成物で
    あることを特徴とする請求項5又は6の喫煙製品。
JP4076289A 1991-02-26 1992-02-26 香味料放出サツカライド添加剤を含有する喫煙組成物 Pending JPH0597886A (ja)

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ES2093773T3 (es) 1997-01-01
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