JPH0597494A - 複合材料 - Google Patents

複合材料

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JPH0597494A
JPH0597494A JP8027792A JP8027792A JPH0597494A JP H0597494 A JPH0597494 A JP H0597494A JP 8027792 A JP8027792 A JP 8027792A JP 8027792 A JP8027792 A JP 8027792A JP H0597494 A JPH0597494 A JP H0597494A
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Kazufumi Shizume
和史 鎮目
Masayuki Kiyomoto
正之 清本
Akira Kajikawa
晃 鍛治川
Hiroshi Sakurai
弘 桜井
Kiichi Mano
基一 真野
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高炉水砕スラグを原料として機械的強度に優れ
た白色の硬化体を得ること。 【構成】高炉水砕スラグ、アルカリ刺激剤、水溶性高分
子、超微粉状物質、高炉水砕スラグと超微粉の合計量に
対して0.1〜3.0重量%の亜鉛粉末及び/又は亜鉛
化合物を混合し、これに水を加え,混練、成形した後、
湿潤養生して機械的強度に優れた白色の硬化体を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉水砕スラグを用い
た複合材料に関する。更に詳しくは、建築材料としての
内装材や外装材、石材、又は構造材料等に使用出来る複
合材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ポルトランドセメントに代表されるセメ
ントは安価であり、比較的容易に設計強度を発現出来る
等の理由から、建築分野を主体として多方面な分野で利
用されている。しかし、近年になってセメント硬化体に
対して、高強度化を求める要求が出てきている。この高
強度化の問題解決の一方法として、デンマークのデンシ
トアクティーゼルスカブ社が超緻密セメントを開発して
いる。しかし、この超緻密セメントから出来た硬化体
は、圧縮強度は1500〜2000Kgf/cm2 と大
きいものの、曲げ強度はそれほど大きくなく、200K
gf/cm2 程度である。また、曲げ強度の大きいセメ
ント硬化体に関しては、イギリスのICI社が曲げ強度
1800Kgf/cm2 もの高強度材料を開発している
が、セメントとして高価なアルミナセメントを使用して
いることと、曲げ強度は大きいが、耐水性に劣り、使用
分野が限られるという問題点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
問題点を解決すべく検討した結果、曲げ強度が大きく、
しかも耐水性に優れた無機複合材料を開発し、特許出願
した。しかし、この複合材料は曲げ強度が大きく、しか
も耐水性に優れているものの、得られた硬化体は、原料
の高炉水砕スラグに含有される微量の金属化合物の為か
濃緑青色を呈しており、硬化体を他の色に着色する為に
顔料等の着色剤を添加する場合には、着色剤の添加量が
非常に大きいという問題点を有しており、高強度であ
り、しかも濃緑青色に着色しない白色硬化体の開発が望
まれていた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者等は、上記の問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。即
ち、本発明は、(1)高炉水砕スラグ、アルカリ刺激
剤、水溶性高分子、亜鉛粉末及び/又は亜鉛化合物、及
び水からなる組成物を混練、成形した後、湿潤養生して
なる複合材料、(2)水溶性高分子が、ポリ(メタ)ア
クリル酸塩、又はカルボキシメチルセルロースである上
記(1)記載の複合材料、(3)水溶性高分子が、平均
分子量20,000以上のポリ(メタ)アクリル酸塩で
ある上記(1)記載の複合材料、に関する。
【0005】本発明を詳細に説明する。使用する高炉水
砕スラグは、ブレーン値2000cm2 /g以上、好ま
しくは3000cm2 /g以上のものを使用する。使用
する水溶性高分子に特に制限は無いが、短時間に混練系
に均一に、且つ迅速に溶解するのが好ましいので、微粒
子であることが好ましい。水溶性高分子としては以下に
記す高分子が使用出来る。
【0006】(1)分子中にカルボキシル基及び/又は
アマイド基を有する水溶性高分子類、又はそれらの塩:
αーヒドロキシーポリアクリル酸、又はこれの塩及び以
下のモノマーを原料とするホモポリマー又はコポリマー
類、又はそれらの塩。アクリルアマイド、N,Nージメ
チルアクリルアマイド、Nーメチルアクリルアマイド等
の(メタ)アクリルアマイド系モノマー;(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アク
リル酸カリウム、(メタ)アクリル酸リチウム、2ーヒ
ドロキシエチル(又はプロピル)(メタ)アクリレート
等の(メタ)アクリル酸系モノマー;Nービニールピロ
リドン、ビニールメチルエーテル、スチレンスルホン酸
(又は、これのナトリウム塩又はカリウム塩)等のビニ
ール系モノマー。(ここで(メタ)アクリル酸はアクリ
ル酸及び/又はメタクリル酸を意味し、その他も同様で
ある。)
【0007】(2)セルロース誘導体:ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース。
【0008】(3)ポリ酢酸ビニール誘導体:部分加水
分解性ポリ酢酸ビニール、カチオン化ポリ酢酸ビニー
ル、アニオン化ポリ酢酸ビニール。
【0009】(4)可溶性澱粉:
【0010】(5)ポリエチレンオキサイド:
【0011】(6)(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル等
の(メタ)アクリル酸エステル、スチレン、エチレン、
プロピレン等と上記(1)記載の水溶性モノマーとの共
重合物:
【0012】これらのうち、好ましいものはポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸カ
リウム、等のポリ(メタ)アクリル酸塩、及びカルボキ
シメチルセルロースであり、最も好ましいものはポリ
(メタ)アクリル酸塩である。これらポリ(メタ)アク
リル酸塩は任意の平均分子量のものが使用できるが、好
ましくは20,000以上、より好ましくは50,00
0以上、最も好ましくは100,000以上の平均分子
量のものを使用する。これら水溶性高分子の使用量は、
高炉水砕スラグに対して通常重量比で1〜15重量%、
好ましくは2〜10重量%である。水溶性高分子の使用
量が1重量%未満であると、混合物が混練出来ないか、
又は出来たとしても後工程での成形加工性が悪く成る傾
向がある。又15重量%を越える量用いると、水和硬化
体の水に対する寸法安定性が悪くなる傾向にある。
【0013】使用し得るアルカリ刺激剤の具体例として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、等のアルカリ金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸リチウム、等のアルカリ金属の炭酸
塩;重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸リチウ
ム等のアルカリ金属の重炭酸塩;水酸化マグネシウム、
水酸化カルシウム、等のアルカリ土類金属の水酸化物;
酸化カルシウム、酸化マグネシウム等のアルカリ土類金
属の酸化物;ピロ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸カリウム、
燐酸二カリウム、燐酸三カリウム、燐酸三ナトリウム、
メタ珪酸ナトリウム、メタ珪酸カリウム、等である。こ
れらアルカリ刺激剤のうちで、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、が好ましい例として
挙げられる。これらアルカリ刺激剤の高炉水砕スラグに
対する使用量は、アルカリ刺激剤のアルカリ性の強さ、
高炉水砕スラグの平均粒度、超微粉状物質の種類と量、
及び使用する水の量に依って異なるが、概ね0.1〜5
重量%であり、好ましくは0.2〜3重量%である。ア
ルカリ刺激剤の使用量が0.1重量%未満であると混練
ー成形体が水和硬化に依って硬化しないか、又は硬化し
たとしても水和硬化に長時間を要し工業的に不利とな
る。又アルカリ刺激剤の使用量が5重量%を越えると、
硬化が速すぎて,混練ー成形工程中に硬化が始まる恐れ
が出てくる。
【0014】本発明においては超微粉状物質を添加剤と
して必要に応じて加えることも出来る。超微粉状物質と
しては平均粒径が高炉水砕スラグの平均粒径とほぼ同じ
か、好ましくはそれよりも1オーダー小さいもの、より
好ましくは、2オーダー小さいものを使用する。超微粉
状物質の好ましい平均粒径は10μm以下であり、より
好ましくは0.01〜5μmであり、最もこのましくは
0.05〜1μmである。超微粉状物質の平均粒径は、
高炉水砕スラグの平均粒径の1/2〜1/1000であ
ることが好ましい。使用し得る超微粉状物質の例として
は、シリカフューム、フライアッシュ、珪砂、珪石粉、
クレー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、陶磁器粉
砕物、徐冷高炉スラグ粉砕物、チタニア、ジルコニア、
アルミナ、カルシア、アエロジル、等が挙げられる。こ
れらのうち特に好ましい例としては、シリカフュームが
挙げられる。これら超微粉状物質は必要に応じて高炉水
砕スラグに対して、通常2〜50重量%、より好ましく
は5〜30重量%の割合で使用される。
【0015】本発明の高強度無機複合材料を得るにあた
っての水の使用量は、使用する水溶性高分子の種類と
量、アルカリ刺激剤の種類と量、及び必要に応じて加え
られる超微粉状物質の種類と量に依って異なり、混合物
が良好な混練性を示す様に決めなければならないが、概
ね高炉水砕スラグに対して5〜40重量%、好ましくは
10〜30重量%より好ましくは15〜25重量%であ
る。
【0016】本発明に使用する亜鉛粉末及び/又は亜鉛
化合物は、水溶性でも、又非水溶性でもよい。亜鉛粉末
及び/又は亜鉛化合物の添加量は、高炉水砕スラグと超
微粉の合計量に対して0.1〜3.0重量%である。
0.1重量%未満であると、本発明の目的である硬化体
の白色化が達成されにくい。また、3.0重量%を越え
る量用いても白色化の程度は変わらず無意味である。亜
鉛化合物の具体例としては、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、硫
酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、等が挙げられ
る。また、これら亜鉛粉末や亜鉛化合物を用いることに
よって、混練開始後の混練体の硬化開始時間を延長出来
る、即ち可使時間を長く出来るという効果も得られる。
【0017】次に、本発明に用いる高強度無機複合材料
の一般的な製造法の説明を行う。まず、高炉水砕スラ
グ、水溶性高分子、アルカリ刺激剤(アルカリ刺激剤は
水に溶解し、粉体成分を混合した後に加える方が好まし
い。)、亜鉛粉末及び/又は亜鉛化合物、及び必要によ
り添加される超微粉状物質をオムニミキサー(千代田技
研工業(株)製)の様な揺動型ミキサーやプラネタリー
ミキサーに入れ粉混合する。次に、この混合物に所定量
の水、又はアルカリ刺激剤を溶解したアルカリ溶液を添
加し、更に混合(粗混練)を行う。次いで混練に移る
が、混練は粗混練物に強い剪断力を与えられる機器を用
いることが好ましい。例えば、ロールニーダー、バンバ
リーミキサー、湿式バンバリーミキサー、ミキシングロ
ール、バッグミル、加圧ニーダー、スクリュウー押し出
し機、ニーダールーダー等が用いられ、これらにより混
練物が粘土状を呈するまで混練を行う。
【0018】成形機に関しても特に制限は無く、カレン
ダーロール、(低〜高)圧プレス、(真空)押し出し機
が一般に使用される。特に減圧下で成形出来る方法、例
えば、真空押し出し機や真空プレスを採用すると、より
大きな曲げ強度を有し、且つ曲げ強度物性のバラツキの
少ない水和硬化体が得られるので、好ましい。成形後,
湿潤養生に移る。湿潤養生は、少なくとも混練−成形体
中の水分が蒸発しない高湿潤雰囲気下で行うことが必要
である。一般的には、相対湿度80%以上、好ましくは
90%以上、より好ましくは100%の雰囲気下で行
う。また、この様な高湿度雰囲気下において、更に、水
分を通さない容器や袋、等に成形体を入れたり、プラス
チック板やプラスチックフィルム、金属板に成形体を挟
む様な方法等、成形体中の水分の蒸発が防止出来る様な
方法で、湿潤養生を行なっても良い。また、湿潤養生初
期の成形体を水に浸漬して水中で養生を行うことも出来
る。本発明においては、水和硬化温度が高い程、混練−
成形体の硬化が速い傾向にあるが、一般的には,室温〜
100℃の温度が用いられる。また、水蒸気を用いて、
100℃以上の温度でオートクレーブ処理を行っても良
い。湿潤養生の時間は、使用するアルカリ刺激剤の種類
と量、及び湿潤養生条件に依って大きく左右されるが、
概ね半日〜5日間である。湿潤養生後の硬化体は水を含
んでいるので、乾燥して用いるのが好ましい。乾燥温度
は通常室温〜100℃の温度が自由に選択出来る。
【0019】本発明の無機複合材料は耐水性、曲げ強度
に優れ緑青色に着色しない白色硬化体であるという特徴
がある。また、本発明の複合材料には、成形体の保形性
を向上させるとか、硬化体の曲げ靭性を向上させる目的
で、混練、成形工程の前の粉体混合時に、パルプ、綿、
ポリプロピレン短繊維、ビニロン短繊維、カーボンファ
イバー短繊維、等の短繊維状物質を添加してもよいし、
一般的なセメントモルタルやセメントコンクリートに使
用される細骨材を添加してもよい。
【0020】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
するが、本発明がこれに限定されるものではない。尚,
実施例において,部は重量部を示す。
【0021】実施例1 高炉水砕スラグ(新日鉄化学(株)製;エスメント(ブ
レーン値;4000cm2 /g))90部、シリカフュ
ーム(平均粒径0.14μm)(日本重化学工業(株)
製)10部、ポリアクリル酸ナトリウム(日本化薬
(株)製;パナカヤクーB)5部、水酸化亜鉛(試薬)
1.0部をオムニミキサー(千代田技研工業(株)製)
に入れ、4分間粉体混合した。この粉体混合体に、水酸
化ナトリウム1.0部と水16部からなる水溶液を添加
し、さらに攪拌混合(粗混練)を4分間行った。次にこ
の粗混練体を、二本ロールニーダーにて、高剪断力下に
5分間混練し混練物を得た。混練体は粘土状であり、針
侵入法に依って20℃での凝結時間を測定したところ1
2時間であった。この混練体を真空押し出し機(本田鉄
工(株)製;HDEー2型)にて740mmHgの減圧
下に、幅10cm、厚さ4mmの板状に押し出し成形し
た。この様にして得られた成形体を90℃,100%R
Hの恒温恒湿室に入れ、48時間湿潤養生を行った。得
られた本発明の複合材料は濃緑青色の着色がなく、極薄
い灰色であり、分光光度計(マクベス社製;カラーアイ
2020プラス)で測色した結果を、CIE(国際照明
委員会)の表色系であるL*値、a*値、b*値で、表
1に示す。
【0022】また、この複合材料を回転式砥石カッター
にて、長さ8cm、幅1.5cmの曲げ強度測定用サン
プルに多数切り出し、一部を60℃の乾燥器で24時間
乾燥処理した。湿潤養生後、及び乾燥後の三点曲げ試験
結果を表1に示す。尚、三点曲げ試験は、テンシロン
((株)オリエンテック製;UTMー2500)にて、
スパン間;6cm、曲げ速度;1mm/分の条件で行っ
た。尚、本実施例で使用した高炉水砕スラグの成分分析
結果は、以下の通りであった。 SiO2 34.2%、 Al2 3 14.1% Fe2 3 0.5% CaO 42.4% MgO 6.4% 又、30℃、2規定苛性ソ−ダ水溶液を用いて毛細管粘
度計で測定した、本実施例で用いたポリアクリル酸ナト
リウムの極限粘度〔η〕は0.7であり、下記換算式に
て平均分子量を算出すると2.04×106 であった。 換算式───〔η〕=8×10-8Mw1,1
【0023】
【0024】実施例2 水溶性高分子として、ポリアクリル酸カリウムを7部、
水を14部、アルカリ刺激剤として、メタ珪酸ナトリウ
ムを2部、水酸化亜鉛の代りに亜鉛粉末を0.5部用い
た他は、実施例1と同様の操作をし、本発明の複合材料
を得た。このものの色は,実施例1の結果と同じく、極
薄い灰色であった。測色結果と湿潤養生後及び、60℃
で24時間乾燥した後の曲げ物性を表2に示す。尚、本
実施例で用いたポリアクリル酸カリウムは、35%のア
クリル酸カリウム水溶液を、過硫酸カリウムを重合開始
剤として常法により合成した。得られたポリアクリル酸
カリウムの極限粘度〔η〕は0.69(実施例1におけ
るのと同様にして測定)であり、実施例1で記した換算
式から平均分子量を算出すると、2.02×106 であ
った。また、この系での混練体の凝結時間は7時間であ
った。
【0025】
【0026】実施例3 水溶性高分子として、カルボキシメチルセルローズ(第
一工業製薬(株)製;セロゲンBSHー12)を6部、
水を20部、アルカリ刺激剤として水酸化ナトリウムを
1.2部、水酸化亜鉛の代りに酸化亜鉛(試薬)を1.
5部用いた他は、実施例1と同様の操作をし、本発明の
複合材料を得た。このものの色は、実施例1の結果より
更に薄い灰色で、殆ど白色に近かった。測色結果と湿潤
養生後及び乾燥後の曲げ物性を表3に示す。また、この
系での混練体の凝結時間は20時間であった。
【0027】
【0028】実施例4 水溶性高分子としてポリアクリル酸ナトリウム(パナカ
ヤクーB)を3部、アルカリ刺激剤として水酸化ナトリ
ウムを1.5部、超微粉状物質としてアエロジルを5部
とシリカフュームを5部用いた他は実施例1と同様の操
作を行い、本発明の高強度複合材料を得た。このものの
色は実施例1の結果より更に薄い灰色で、殆ど白色に近
かった。測色結果と湿潤養生後及び乾燥後の曲げ物性を
表4に示す。また、この系での混練体の凝結時間は15
時間であった。
【0029】
【0030】実施例5 高炉水砕スラグ(ブレーン値4000cm2 /g)85重
量部、シリカフューム(平均粒径0.14μm)15
部、極限粘度〔η〕=0.14のポリアクリル酸ナトリ
ウム3.5部、苛性ソーダ1.5部、酸化亜鉛1.5
部、水15部を用いて実施例1と同じ操作を行い本発明
の複合材料を得た。このものの色は実施例1と同等の極
薄い灰色であった。測色結果と湿潤養生後及び乾燥後の
曲げ物性を表5に示す。尚、この系での混練体の凝結時
間は7時間であった。また、この実施例で用いた極限粘
度〔η〕=0.14のポリアクリル酸ナトリウムは実施
例2と同様に常法に従って合成したものであり、平均分
子量は4.7×105 であった。
【0031】
【0032】実施例6 高炉水砕スラグ(ブレーン値4000cm2 /g)80重
量部、シリカフューム(平均粒径0.14μm)20
部、極限粘度〔η〕=0.05のポリアクリル酸ナトリ
ウム5.5部、苛性ソーダ1.2部、酸化亜鉛2部、水
16部を用いて実施例1と同じ操作を行い混練体を得
た。この混練体を油圧プレスにて厚さ4mmの板状に成
形し、90℃、100%RHの雰囲気下で3日間湿潤養
生し、本発明の複合材料を得た。このものの色は実施例
1と同等の極薄い灰色であった。測色結果と湿潤養生後
及び乾燥後の曲げ物性を表6に示す。尚、この系での混
練体の凝結時間は14時間であった。また、この実施例
で用いた極限粘度〔η〕=0.05のポリアクリル酸ナ
トリウムは実施例2と同様に常法に従って合成したもの
であり、平均分子量は1.8×105 であった。
【0033】
【0034】実施例7 実施例1の組成に於いて、水溶性高分子を極限粘度
〔η〕=0.22のポリメタクリル酸ナトリウムに変え
た以外は同じ組成で同様の操作を行い本発明の複合材料
を得た。このものの色は実施例1と同等の極薄い灰色で
あった。測色結果と湿潤養生後及び乾燥後の曲げ物性を
表7に示す。尚、この系での混練体の凝結時間は11時
間であった。また、この実施例で用いた極限粘度〔η〕
=0.22のポリメタクリル酸ナトリウムは実施例2と
同様に常法に従って合成したものであり、平均分子量
は、ポリアクリル酸ナトリウムに関する上述の分子量換
算式を用いると6.2×105 であった。
【0035】
【0036】
【比較例1】水酸化亜鉛を用いない他は実施例1と全く
同じ操作を行なった。湿潤養生後、及び乾燥後の曲げ物
性は以下に示す通り実施例1の硬化体とほぼ同等である
が、混練体の凝結時間は2時間と短く、しかも湿潤養生
後の硬化体は、緑青色に濃く着色していた。測色結果と
湿潤養生後及び乾燥後の曲げ物性を表8に示す。
【0037】
【0038】
【発明の効果】安価な高炉水砕スラグを用い、高強度で
尚且つ、濃緑青色に着色しない複合材料を製造すること
が出来るようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 22:04 2102−4G 22:06 Z 2102−4G 22:08) Z 2102−4G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉水砕スラグ、アルカリ刺激剤、水溶性
    高分子、亜鉛粉末及び/又は亜鉛化合物、及び水からな
    る組成物を混練、成形した後、湿潤養生してなる複合材
    料。
  2. 【請求項2】水溶性高分子が、ポリ(メタ)アクリル酸
    塩、又はカルボキシメチルセルロースである請求項1記
    載の複合材料。
  3. 【請求項3】水溶性高分子が、平均分子量20,000
    以上のポリ(メタ)アクリル酸塩である請求項1記載の
    複合材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298698A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 硬化体製造方法、硬化体、および硬化体を用いた構造物
JP2011527277A (ja) * 2008-05-30 2011-10-27 コンストラクション リサーチ アンド テクノロジー ゲーエムベーハー スラグサンドを含有する混合物、特に建築材料混合物
CN108117740A (zh) * 2017-12-14 2018-06-05 天长市优信电器设备有限公司 一种太阳能充电器外壳

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