JPH059735U - 多段式圧造成形機の素材移送装置 - Google Patents

多段式圧造成形機の素材移送装置

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JPH059735U
JPH059735U JP6385591U JP6385591U JPH059735U JP H059735 U JPH059735 U JP H059735U JP 6385591 U JP6385591 U JP 6385591U JP 6385591 U JP6385591 U JP 6385591U JP H059735 U JPH059735 U JP H059735U
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宮原  博
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株式会社阪村機械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段式圧造成形機の素材移送装置を構成する
各素材移送用チャックの開閉期間を調整するための機構
をより簡素に構成し、以て、当該素材移送装置全体の小
型化を図ると共に、上記素材移送用チャックの開閉期間
の調整作業の精度を向上させることを目的とする。 【構成】 各素材移送用チャック10…10ごとに設け
られたチャック開閉用カム15における各カム部材15
a,15bにそれぞれ平歯車21を固設すると共に、上
記各カム部材15a,15bが取り付けられたカム軸1
4と平行に配置された駆動軸31に各平歯車21ごとの
駆動ギヤ32を固設する。そして、上記各駆動ギヤ32
に常時噛合し、且つ上記各平歯車21に係脱可能とされ
た調整ギヤ36を設けると共に、上記駆動軸31を介し
て調整ギヤ36を回転させる単一の駆動モータ40を設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、相対向するダイとパンチとを備えた複数の圧造ステーションで素材 を段階的に圧造する多段式圧造成形機の素材移送装置、更に詳しくは、上記素材 を各圧造ステーションに順次移送する複数の素材移送用チャックを有する素材移 送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機台に固設された複数のダイと、これらの各ダイと対向するよう進退動するラ ムの前面に取り付けられて各ダイに向かって進退されるパンチとにより構成され る複数段の圧造ステーションにおいて、上記機台の一側より供給された素材を粗 から精に段階的に圧造加工することにより、各種形状の製品を成形するようにし た多段式圧造成形機には、上記素材ないし各圧造ステーションにおいて圧造され た中間成形品を受け取って順次下流側の圧造ステーションに移送する素材移送装 置が備えられており、この素材移送装置は、上記素材ないし中間成形品を挟持し て移送する複数の素材移送用チャックと、上記パンチの進退動作に同期して回転 するカム軸上に各素材移送用チャック毎に設けられて該チャックを開閉させるチ ャック開閉用カムとを有し、これらの各チャック開閉用カムが、カム軸に対して 個々に位相調整可能とされた2個一組のカム部材で構成されている。そして、上 記チャック開閉用カムにおける各カム部材の位相を変化させることにより、成形 しようとする製品の軸長に合わせ各素材移送用チャックの開閉期間を調整するよ うになっているのであるが、この調整作業を容易に行い得るように、本願出願人 は、以前に実願平1−110567号に係る考案を提案するに至った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、本願出願人の先の出願に係る考案によれば、各素材移送用チャック にそれぞれ対応させて設けられたチャック開閉用カムにおける各カム部材と一体 にギヤ部材が設けられ、これらの各ギヤ部材毎に該ギヤ部材を駆動するための複 数の回転操作手段が備えられており、このため、構造が複雑となって、これが装 置全体の小型化を図るうえで支障となっていた。
【0004】 これに対しては、例えば特開昭56−114599号公報に記載されているよ うに、制御軸上に固設された各一対のカム板と一体の平歯車に、常時噛合する調 節小歯車を設け、この小歯車をクラッチを介して調節軸に支承すると共に、この 調節軸を単一の調整モータにより駆動することにより、上記各一対のカム板の位 相を変化させるように構成することにより、これら各一対のカム板毎の調整モー タを省略して装置全体の小型化を達成することが可能となるのであるが、この場 合には、各カム板の位相調整時以外の通常運転中においても、上記調節小歯車が カム板と共に常時回転駆動されることになり、このため、各カム板が取り付けら れた制御軸を駆動するためにより大きな駆動力が必要となって、該制御軸を駆動 する駆動源が大型化することになると共に、通常運転中における上記調節小歯車 の回転騒音等が問題となる。
【0005】 また、本願出願人の先の出願に係る考案においては、上記チャック開閉用カム を構成する各カム部材の位相調整時におけるこれらのカム部材の実際の位相の変 化を把握することができず、その位相調整の精度をいかに向上させるかが課題と されていた。
【0006】 そこで本考案は、多段式圧造成形機の素材移送装置として、該装置における素 材移送用チャックの開閉期間を調整するための機構をより簡素に構成し、以て、 当該素材移送装置全体の小型化を図ると共に、上記素材移送用チャックの開閉期 間の調整作業の精度を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案は次のように構成したことを特徴とする 。
【0008】 まず、本願の請求項1に係る考案(以下、第1考案という)は、相対向するダ イとパンチとを備えた複数の圧造ステーションと、これらの各圧造ステーション の並び方向に往復動して素材を各圧造ステーションへ順次移送する複数の素材移 送用チャックと、上記パンチの進退動作に同期して回転するカム軸と、該カム軸 上に上記各素材移送用チャックにそれぞれ対応させて設けられて各チャックを開 閉させるチャック開閉用カムとを有する多段式圧造成形機の素材移送装置におい て、上記各チャック開閉用カムをカム軸に対して個々に位相調整可能とされた2 個一組のカム部材で構成して素材移送用チャックの開閉期間を変化可能とすると 共に、上記チャック開閉用カムの各カム部材にそれぞれ固設されてこれらのカム 部材と一体回転するギヤ部材と、上記カム軸上に各カム部材毎に設けられてこれ らのカム部材をカム軸に固定する固定手段と、上記カム軸と平行に配置された駆 動軸に固設された上記各ギヤ部材毎の駆動ギヤと、これらの駆動ギヤにそれぞれ 常時噛合し、且つ上記各ギヤ部材に係脱可能とされた複数の調整ギヤと、これら の該調整ギヤを上記ギヤ部材に係脱させる係脱手段と、上記駆動軸を回転させる 単一の駆動手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】 また、本願の請求項2に係る考案(以下、第2考案という)は、上記第1考案 の構成に加えて、各ギヤ部材の周縁部にそれぞれ近接配置されて該ギヤ部材の回 転量を検知することにより該ギヤ部材が固設された各カム部材の位相変化を検出 する位相検出手段と、この位相検出手段により検出されたカム部材の位相の変化 量を表示する表示手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
第1考案によれば、圧造しようとする製品の軸長に対応させて素材移送用チャ ックの開閉期間を調整する場合には、まず、開閉期間を調整しようとする素材移 送用チャックに対応して設けられたチャック開閉用カムにおける一方のカム部材 と一体のギヤ部材に対して、係脱手段により調整ギヤを係合させ、次いで、固定 手段による当該カム部材の固定を解除したのち、単一の駆動手段により駆動軸を 回転させてギヤ部材と一体の一方のカム部材の位相を変化させる。その後、該カ ム部材を再び固定手段によりカム軸に固定したのち、係脱手段により調整ギヤを ギヤ部材より離脱させる。また、必要に応じて上記チャック開閉用カムにおける 他方のカム部材についても上記と同様の一連の動作を行うことにより、素材移送 用チャックに対応して設けられたチャック開閉用カムの位相が変化することにな り、これにより、該素材移送用チャックの開閉期間が圧造しようとする製品の軸 長に応じて可変調整されることになる。そして、各素材移送用チャックにそれぞ れ対応させて設けられた各チャック開閉用カム毎に上記一連動作を繰り返し行う ことにより、一部もしくは全ての素材移送用チャックの開閉期間を調整すること が可能となる。このように、単一の駆動手段により、各素材移送用チャック毎に 設けられた開閉用カム部材の位相を調整することが可能となり、これら各チャッ ク開閉用カム毎の駆動手段が不要となって、当該素材移送装置の全体をよりコン パクトに構成することができる。
【0011】 更に、位相調整時以外は、即ち、圧造成形機の通常運転時には、上記各カム部 材と一体のギヤ部材より調整ギヤが離脱されていることにより、該調整ギヤとギ ヤ部材とが常時係合状態とされている場合に比べて、カム軸を駆動するための駆 動力を必要以上に大きくする必要がなく、該カム軸を駆動するための駆動源の大 型化が防止され、これにより、圧造成形機の全体をより一層コンパクトに構成す るこができると共に、通常運転時における上記調整ギヤの回転騒音等が問題とな ることがない。
【0012】 特に、第2考案によれば、上記チャック開閉用カムの位相調整時における各カ ム部材の位相変化が位相検出手段により検出されると共に、この位相検出手段に より検出された各カム部材の位相の変化量が表示手段により表示されるようにな っているので、その位相調整を極めて容易に且つ正確に行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の素材移送装置が装備された多段式圧造成形機の主要部の平面図 、図2は同じく主要部の正面図、また、図3は素材移送装置の要部拡大断面図で ある。
【0014】 まず、この多段式圧造成形機の概略構成を説明すると、図1ないし図3に示す ように、該圧造成形機の機台1の所定位置に固設されたダイブロック2には、複 数個(図例では4個)のダイ3…3が一定の間隔で配設されている。また、これ らの各ダイ3に向かって進退動するラム4の前面には、上記各ダイ3と同数個の パンチ5…5が各ダイ3とそれぞれ対向するように配設されており、これらの各 ダイ3とパンチ5とにより複数の圧造ステーション(イ)〜(ニ)が構成されて いる。
【0015】 更に、上記ダイブロック2上に載置された支持フレーム6の前端部に可動フレ ーム7が摺動可能に支持されていると共に、この可動フレーム7の一側部には、 上記パンチ5の進退動作に同期して該パンチ5の進退動方向と直交する各ダイ3 の並設方向に所定のストロークで進退する駆動ロッド8が連結ピン9を介して連 結されていることにより、該駆動ロッド9の進退動作に伴って上記可動フレーム 7が隣接するダイ3,3の間隔に等しい距離だけ上記パンチ5の後退している時 間内において一往復動されるようになっている。
【0016】 更に、上記可動フレーム7の前面部には、上記各ダイ3と同数個の素材移送用 チャック10…10がそれぞれ配設されており、これらの各素材移送用チャック 10は、可動フレーム7の前端部にそれぞれ一対の支軸11,11を介して回動 可能に支持されて素材(図示せず)を挟持する左右一対のチャックアーム10a ,10bを有し、上記各支軸11,11における可動フレーム7の貫通部には、 互いに噛合する一対のセクタギヤ12,12がそれぞれ固設されていると共に、 一方の支軸11の後端部にレバー部材13が固設されている。
【0017】 また、機台1の所定位置に架設されて上記パンチ5の進退動作に同期して回転 されるカム軸14には、上記各素材移送用チャック10にそれぞれ対応させて設 けられたチャック開閉用カム15…15が設けられており、これらの各チャック 開閉用カム15は、上記カム軸14に対して個々に位相調整可能とされた2個一 組の各カム部材15a,15bにより構成されており、これらの各カム部材15 a,15bの回転に伴って揺動するカムフォロワー16…16が支軸17を介し て支持フレーム6に支持されている。そして、上記各カム部材15a,15bの 回転に伴って各カムフォロワー16が揺動し、これにより、該カムフォロワー1 6の先端部に固設された押圧部材18が、レバー部材13に支持されたローラ部 材19を下方に押し下げ、これに伴って、レバー部材13と一体の支軸11が所 定方向に回動し、一対のセクタギヤ12,12を介して各支軸11,11がそれ ぞれ回動することにより、各素材移送用チャック10が、図2に実線で示す状態 より各支軸11,11を中心として左右に開動作されて、前進するパンチ5より 退避するようになっている。
【0018】 なお、上記支持フレーム6の後端部が、カム軸14の後方に該カム軸14と平 行に配設された基軸20に固定されている。
【0019】 そして、本実施例においては、図1、図3および図4に示すように、上記各カ ム部材15a,15bの一側面にそれぞれ大径の平歯車21、21が固設されて いると共に、各カム部材15a,15bの両側部には、各カム部材15a,15 bをカム軸14に対して固定するための固定手段22…22がそれぞれ配設され ており、この固定手段22は、カム軸14にボルト等の固定部材(図示せず)を 介して固設されたシリンダ23…23と、各シリンダ23内に、上記カム軸14 の軸方向に摺動可能に内挿された各ピストン24…24とを有し、上記シリンダ 23内にカム軸14の軸方向に突出する複数のピン部材25が固設され、このピ ン部材25にピストン24がカム軸14の軸方向に移動可能に係合されているこ とにより、該ピストン24とカム軸14とが一体的に回転するように構成されて いる。
【0020】 一方、カム軸14の軸芯部には油圧供給通路26が形成されていると共に、こ の油圧供給通路26と上記各シリンダ23に形成された油路27とが連通されて おり、上記油圧供給通路26を介して油圧が供給されることにより、各カム部材 15a,15bが、各平歯車21,21を介して各ピストン24,24により挟 み付けられることにより、これらの各カム部材15a,15bがカム軸14に固 定されるようになっている。
【0021】 また、上記カム軸14の上方に位置するように支持フレーム6の上面に固設さ れた取付ブラケット28には、上記各カム部材15a,15b毎のシリンダ29 …29が配置されており、これらの各シリンダ29のピストンロッド29aの先 端を各カム部材15a,15bの周縁部に押し付けることにより、上記固定手段 22による各カム部材15a,15bの固定を解除するのに先立って、これらの カム部材15a,15bをカム軸14に仮止めするようになっている。
【0022】 なお、図3に示すように、上記支持フレーム6の所定位置には、カムフォロワ ー16を支軸17を中心として下方に押し下げることにより、該カムフォロワー 16を各カム部材15a,15bより離脱させる各チャック開閉用カム15毎の 複数のシリンダ30…30が配設されている。
【0023】 そして、図1ないし図4に示すように、上記カム軸14の後方には、該カム軸 14と平行に駆動軸31が配置され、この駆動軸31には、上記各カム部材15 a,15bにそれぞれ固設された各平歯車21毎の駆動ギヤ32…32が固設さ れていると共に、上記駆動軸31の上方には該駆動軸31と平行に支軸33が配 置され、この支軸33に上記各駆動ギヤ32に常時噛合するアイドルギヤ34… 34が回転自在に支持されている。更に、上記支軸33には、各アイドルギヤ3 4に隣接させて複数の揺動レバ35…35が揺動自在に支持されており、これら の揺動レバー35の先端には、上記各アイドルギヤ34に常時噛合し、且つ該揺 動レバー35の揺動に伴って上記各平歯車21に係脱可能とされた調整ギヤ36 …36がそれぞれ回転自在に支持されている。
【0024】 また、上記駆動軸31および支軸33の後方に配置された取付ブラケット37 には、内部に設けられたコイルスプリング等の付勢手段38aにより付勢されて 上記揺動レバー35を揺動させ、その先端を上方に押しあげることにより調整ギ ヤ36を平歯車21より離脱させる複数のプランジャ38…38と、このプラン ジャ38に抗して揺動レバー35を揺動させ、その先端を下方に押し下げて調整 歯車36を平歯車21に係合させる複数のシリンダ39…39とが配置されてい る。
【0025】 一方、図1,2に示すように、上記駆動軸31の軸端に固設されたギヤ31a と、駆動モータ40により駆動されるギヤ40aとが噛合されており、これによ り、上記駆動軸31が駆動モータ40により駆動されるようになっていると共に 、図3および図6に示すように、上記各平歯車21…21の周縁部に近接させて 位相検出センサ41…41が適宜に取付部材(図示せず)を介してそれぞれ配置 されており、これらの各センサ41は、上記各平歯車21の歯先部もしくは歯底 部の通過量に基づいて該歯車21の回転量を検出することにより、該平歯車21 と一体に各カム部材15a,15bの位相の変化量を検出するようになっている 。
【0026】 そして、図5に示すように、上記駆動モータ40の作動するためのコントロー ラ42が備えられており、このコントローラ42には、上記各位相検出センサ4 1からの信号と、駆動モータ40を起動させる操作部43からの信号とが入力さ れると共に、該コントローラ42からは、上記駆動モータ40を操作部43から の信号に基づいて作動させるための信号と、上記各位相検出センサ41からの信 号に基づいて各カム部材15a,15bの位相の変化量を表示モニタ44に表示 させる信号とが出力されるようになっている。
【0027】 次に本実施例の作用を説明すると、成形しようとする成形品の軸長に対応させ て素材移送用チャック10の開閉期間を調整する場合には、図6に示すように、 まず、全ての各部材15a,15bを各シリンダ29によりカム軸14に仮止め したのち、固定手段22による固定を解除する。次いで、シリンダ39のピスト ンロッド39aを突出させて揺動レバー35を揺動させることにより、開閉期間 を調整しようとする素材移送用チャック10に対応して設けられたチャック開閉 用カム15における各カム部材15a,15bのいずれか一方と一体の平歯車2 1に対して、調整ギヤ36を係合させる。この状態で、調整ギヤ36が係合され たカム部材についてのシリンダ29による仮止めを解除し、駆動モータ40によ り駆動軸31を回転させて一方の平歯車21と一体の一方のカム部材15aもし くは15bの位相を変化させ、再び、シリンダ29によりそのカム部材をカム軸 14に仮止めしたのち、上記シリンダ39のピストンロッド39aを下方に退避 させて調整ギヤ36を離脱させる。また、必要に応じてチャック開閉用カム15 における各カム部材15a,15bのいずれか他方についても上記と同様の一連 の動作を行うことにより、素材移送用チャック10に対応して設けられたチャッ ク開閉用カムにおける各カム部材15a,15bの位相が変化することになり、 これにより、各カム部材15a、15bによるパンチ5の1進退動作当たりのカ ムフォロワー16の揺動期間が変化することになり、これに伴って、上記各素材 移送用チャック10の開期間が圧造しようとする製品の軸長に応じて可変調整さ れることになる。そして、各素材移送用チャック10にそれぞれ対応させて設け られた各チャック開閉用カム15における各カム部材15a,15b毎に上記一 連動作を繰り返し行うことにより、一部もしくは全部の素材移送用チャック10 の開閉期間を調整することが可能となる。
【0028】 このように、単一の駆動モータ40により各素材移送用チャック10毎に設け られた各チャック開閉用カムにおける各カム部材15a,15bの位相を調整す ることが可能となり、各カム部材15a,15b毎の駆動モータが不要となって 、当該素材移送装置の全体をよりコンパクトに構成することができる。
【0029】 更に、位相調整時以外、即ち、圧造成形機の通常運転時には、上記各カム部材 15a,15bと一体の平歯車21より調整ギヤ36が離脱されていることによ り、該調整ギヤ36と平歯車21とが常時係合状態とされている場合に比べて、 カム軸14を駆動するための駆動力を必要以上に大きくする必要がなく、該カム 軸14を駆動するための駆動モータの大型化が防止され、これにより、圧造成形 機の全体をより一層コンパクトに構成するこができると共に、通常運転時におけ る上記調整ギヤ36の回転騒音等が問題となることがない。
【0030】 特に、本実施例においては、上記各カム部材15a,15bの位相調整時にお けるこれらカム部材15a,15bの位相の変化量が各位相検出センサ41によ り検出されると共に、これらの位相検出センサ41により検出された位相の変化 量が表示モニタ44により表示されるようになっているので、その位相調整を極 めて容易に且つ正確に行うことができる。
【0031】 なお、本実施例においては、図3に示すように、支持フレーム6とカムフォロ ワー16との間には、複数のシリンダ30…30が配設されており、上記各素材 移送用チャック10の開閉期間の調整時には、上記シリンダ30によりカムフォ ロワー16を支軸17を中心に下方に押し下げることにより、該カムフォロワー 16が一対の各部材15a、15bより離反することになって、各カム部材15 a、15bの位相調整を良好に行い得るようになっている。
【0032】 また、本実施例においては、各カム部材15a、15bの両側部にそれぞれ固 定手段22を配設したけれども、これらのカム部材15a、15b間にカム軸1 4と一体の固定部材(図示せず)を設け、各カム部材15a、15bの側部より 固定手段22を構成するピストン24により一対のカム部材15a、15bを固 定部材との間で押圧することによりカム軸14に固定するように構成すると共に 、各固定手段22に油圧を供給する油圧系統をそれぞれの固定手段22毎に独立 させるように構成しても良い。この場合には、各開閉用カム部材15a,15b 毎に設けられて該カム部材をカム軸14に仮止めするシリンダ29を省略するこ とができる。
【0033】
【考案の効果】 以上のように、第1考案によれば、単一の駆動手段により、各素材移送用チャ ック毎に設けられたチャック開閉用カムを構成する各カム部材の位相を調整する ことが可能となり、従来のように、各カム部材毎の駆動手段が不要となって、当 該素材移送装置の全体をよりコンパクトに構成することができる。
【0034】 更に、位相調整時以外、即ち、圧造成形機の通常運転時には、上記各カム部材 と一体のギヤ部材より調整ギヤが離脱されていることにより、該調整ギヤとギヤ 部材とが常時係合状態とされている場合に比べて、カム軸を駆動するための駆動 力を必要以上に大きくする必要がなく、該カム軸を駆動するための駆動モータの 大型化が防止され、これにより、圧造成形機の全体をより一層コンパクトに構成 するこができると共に、通常運転時における上記調整ギアの回転騒音が問題とな ることがない。
【0035】 特に、第2考案によれば、上記各カム部材の位相調整時における該カム部材の 位相の変化が位相検出手段により検出されると共に、この位相検出手段により検 出された各カム部材の位相の変化量が表示手段により表示されるようになってい るので、その位相調整を極めて容易に且つ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る素材移送装置が装備された多段
式圧造成形機の主要部の平面図。
【図2】 多段式圧造成形機の主要部の正面図。
【図3】 素材移送装置の構成を示す要部拡大断面図。
【図4】 各チャック開閉用カムをカム軸に固定する固
定手段の構成を示す要部拡大断面図。
【図5】 駆動モータの作動を制御する制御システムの
概略構成を示すシステムブロック図。
【図6】 チャック開閉用カムの位相調整動作を説明す
る要部拡大断面図。
【符号の説明】
3 ダイ 5 パンチ 10 素材移送用チャック 14 カム軸 15 チャック開閉用カム 15a,15b カム部材 21 平歯車 22 固定手段 31 駆動軸 32 駆動ギヤ 34 アイドルギヤ 35 揺動レバー 36 調整ギヤ 38 プランジャ 39 シリンダ 40 駆動モータ 41 位相検出センサ 44 表示手段(表示モニタ) (イ)〜(ニ) 圧造ステーション

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向するダイとパンチとを備えた複数
    の圧造ステーションと、これらの各圧造ステーションの
    並び方向に往復動して素材を各圧造ステーションへ順次
    移送する複数の素材移送用チャックと、上記パンチの進
    退動作に同期して回転するカム軸と、該カム軸上に上記
    各素材移送用チャックにそれぞれ対応させて設けられて
    各チャックを開閉させるチャック開閉用カムとを有する
    多段式圧造成形機の素材移送装置であって、上記各チャ
    ック開閉用カムがカム軸に対して個々に位相調整可能と
    された2個一組のカム部材で構成されて素材移送用チャ
    ックの開閉期間を変化可能とされていると共に、上記チ
    ャック開閉用カムの各カム部材にそれぞれ固設されてこ
    れらのカム部材と一体回転するギヤ部材と、上記カム軸
    上に各カム部材毎に設けられてこれらのカム部材をカム
    軸に固定する固定手段と、上記カム軸と平行に配置され
    た駆動軸に固設された上記各ギヤ部材毎の駆動ギヤと、
    これらの駆動ギヤにそれぞれ常時噛合し、且つ上記各ギ
    ヤ部材に係脱可能とされた複数の調整ギヤと、これらの
    調整ギヤを上記ギヤ部材に係脱させる係脱手段と、上記
    駆動軸を回転させる単一の駆動手段とが備えられている
    ことを特徴とする多段式圧造成形機の素材移送装置。
  2. 【請求項2】 各ギヤ部材の周縁部にそれぞれ近接配置
    されて該ギヤ部材の回転量を検知することにより該ギヤ
    部材が固設された各カム部材の位相変化を検出する位相
    検出手段と、この位相検出手段により検出された各カム
    部材の位相の変化量を表示する表示手段とが備えられて
    いることを特徴とする請求項1記載の多段式圧造成形機
    の素材移送装置。
JP6385591U 1991-07-16 1991-07-16 多段式圧造成形機の素材移送装置 Expired - Fee Related JPH0741544Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008194754A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Sacma Limbiate Spa 鍛造機における制御カムの自動調整装置

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