JPH0596524A - スラリー調製装置 - Google Patents

スラリー調製装置

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JPH0596524A
JPH0596524A JP3264089A JP26408991A JPH0596524A JP H0596524 A JPH0596524 A JP H0596524A JP 3264089 A JP3264089 A JP 3264089A JP 26408991 A JP26408991 A JP 26408991A JP H0596524 A JPH0596524 A JP H0596524A
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JP
Japan
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slurry
powder
solvent
wall
preparation container
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JP3264089A
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English (en)
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Kazunori Higashide
一規 東出
Kokichi Doi
孝吉 土井
Koichi Inasawa
幸一 稲澤
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】目的の粉体濃度にスラリーを濃縮する際、調製
容器の上方内壁や攪拌軸等にスラリーが残存しにくいス
ラリー調製装置を提供する。 【構成】スラリーSを収納する調製容器1と、この調製
容器1内に収納されたスラリーS中の溶媒を調製容器1
内の上方に蒸発させる加熱室12及び真空ポンプPと、
調製容器1の上方内壁を冷却し、スラリーSから蒸発し
た溶媒の一部を液化して上方内壁を流下させる冷却室1
0と、調製容器1内に設けられスラリーSを攪拌する攪
拌プロペラ21と、調製容器1内の上方に連通し、スラ
リーSから蒸発した溶媒の残部を外部に排出する排出パ
イプ31とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラリー調製装置に関
し、詳しくは射出成形、コーティング等に供されるセラ
ミックスラリー、金属粉末スラリー、有機塗料等のスラ
リー中の溶媒量を減少させ、目的の粉体濃度にそのスラ
リーを濃縮するスラリー調製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、セラミックスラリーは、粉体濃
度が高い状態でミル加工を行おうとすれば、粉体の粉砕
がなかなか進行せず、粉体を目的の粒度分布及び比表面
積にするために長時間を要するとともに、焼結助剤等が
均一に分散されにくい。このため、セラミックスラリー
は、低粉体濃度の状態でミル加工され、粉体の粒度分布
等が目的のものとなった後で、そのセラミックスラリー
を所定の成形等に供すべく、所定の高粉体濃度にまで濃
縮しなければならない。
【0003】従来、例えば、セラミックスラリーを調製
する場合、通常、成形バインダの添加前にセラミック粉
末と焼結助剤等との予備混合を湿式ミル加工で行い、こ
れにより粉体の粒度分布等を整え、かつ焼結助剤を均一
に分散させる。その後、得られた低粉体濃度の予備スラ
リーを一旦乾燥させ、乾燥した粉体と溶媒と成形バイン
ダ等とを目的とする粉体濃度になるようにそれぞれ秤量
して混合し、高粉体濃度の成形用スラリーを調製する。
【0004】しかし、このように予備スラリーの乾燥を
行った場合、粉体が再凝集してしまう。凝集した粉体は
成形用スラリーの調製時になかなかほぐれず、凝集した
粉体を含有した成形用スラリーが成形に供されれば、焼
結助剤や成形バインダ等の偏析により、焼成後にポア等
の内部欠陥が発生して均一な組織のセラミックが得られ
ず、強度等の信頼性に欠ける製品を製造することになっ
てしまう。また、この場合、予備スラリーの乾燥工程が
増えるため、設備負担が増加するとともに、工程の合間
に異物が混入する確率が増してしまう。
【0005】そこで、本出願人は、特開昭64−201
05号において、セラミック粉末と溶媒との混合物をミ
ル加工して粉体が分散された低粉体濃度のスラリーを得
る工程と、その低粉体濃度のスラリーを調製容器内にお
いて減圧下で攪拌して溶媒を蒸発させ、高粉体濃度のス
ラリーに濃縮調製する工程とからなるスラリーの調製方
法を提案した。この方法によれば、予備スラリーの乾燥
を行わないため、予備スラリー中の粉体の再凝集を防止
することができ、かつ工程数の削減を図ることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案の方
法においても、低粉体濃度のスラリーから高粉体濃度の
スラリーに濃縮する際、調製容器内でスラリーの液面が
低下し、調製容器の上方内壁や攪拌軸等にスラリーが付
着してしまう。付着したスラリーは、上方内壁等で乾燥
して残存しやすく、凝集した粉体となって濃縮後のスラ
リーに含有され、やはり信頼性に欠ける製品を製造する
ことになってしまう。また、スラリーが残存することに
より、調製の歩留まりが低下し、生産性の低下を生じて
しまう。
【0007】本発明は、上記従来の不具合に鑑みてなさ
れたものであって、目的の粉体濃度にスラリーを濃縮す
る際、調製容器の上方内壁や攪拌軸等にスラリーが残存
しにくいスラリー調製装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスラリー調製装
置は、スラリーを収納する調製容器と、該調製容器内に
収納された該スラリー中の溶媒を該調製容器内の上方に
蒸発させる蒸発手段と、該調製容器の上方内壁を冷却
し、該スラリーから蒸発した該溶媒の一部を液化して該
上方内壁を流下させる冷却手段と、該調製容器内に設け
られ該スラリーを攪拌する攪拌手段と、該調製容器内の
上方に連通し、該スラリーから蒸発した該溶媒の残部を
外部に排出する排出通路とを有することを特徴とするも
のである。
【0009】蒸発手段としては、調製容器の少なくとも
底面に設けられる加熱手段と、調製容器内の上方でスラ
リーの蒸気圧力を低減させる減圧手段との少なくとも一
方を採用することができる。
【0010】
【作用】本発明のスラリー調製装置では、調製容器内に
収納されたスラリーは、蒸発手段によって溶媒が調製容
器の上方に蒸発させられる。このとき、スラリーは、調
製容器内に設けられた攪拌手段によって攪拌され、粉体
の沈降が防止されるとともに均一な粉体濃度にされる。
スラリーから調製容器内の上方に蒸発した溶媒の一部
は、調製容器の上方内壁を冷却する冷却手段によって液
化され、上方内壁に露結する。また、上方内壁回りの溶
媒の温度降下によって攪拌軸等も間接的に冷却され、溶
媒の一部が攪拌軸等にも露結する。このため、濃縮され
ることによって液面が下がったスラリーは上方内壁等に
付着するが、付着したスラリーは上方内壁等を流下する
液化した溶媒によって洗浄され、上方内壁等に残存しに
くい。液化した冷媒によって洗浄されたスラリーは、上
方内壁等を流下して濃縮されているスラリーと混合し、
攪拌手段によって攪拌される。スラリーから調製容器内
に蒸発した溶媒の残部は、調製容器内の上方に連通する
排出通路から外部に排出される。このため、排出された
溶媒の分だけスラリー中の溶媒量が減少し、スラリーは
目的の粉体濃度に濃縮調製される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1、2を比
較例1、2とともに図面を参照しつつ説明する。 (実施例1)このスラリー調製装置は、セラミックスラ
リーの濃縮に供されるものであり、低粉体濃度の予備ス
ラリーから低圧射出成形用の高粉体濃度の成形用スラリ
ーを調製すべく構成されたものである。
【0012】すなわち、このスラリー調製装置は、図1
に示すように、予備スラリーSを収納する調製容器1
と、加熱手段としてのヒータ線12aが内蔵された加熱
室12と、減圧手段としての真空ポンプPと、冷却手段
として図示しない冷却装置より冷却水が循環させられる
冷却室10と、調製容器1内に設けられた攪拌プロペラ
21をもつ攪拌装置2と、調製容器1内の上方に連通す
る排出パイプ31をもつ回収装置3とからなる。
【0013】調製容器1は、密閉された箱状のものであ
り、側面の内壁内には上方に冷却室10が形成され、冷
却室10の下方に隣接して断熱部11が形成され、さら
に断熱部11の下方に隣接するとともに底壁内に加熱室
12が形成されている。加熱室12にはヒータ線12a
が装備されており、このヒータ線12aは図示しない電
源と接続されている。また、調製容器1の上面は、弁5
1を介して排出パイプ31と連通されているとともに、
弁52を介して加圧用パイプ61と連通されている。な
お、加熱室12の上端は、予備スラリーSを濃縮し終え
た時の成形用スラリーの液面よりも低く設定されてい
る。
【0014】攪拌装置2は、調製容器1の上方に設けら
れた攪拌用モータ20と、この攪拌用モータ20から調
製容器1の上面を貫通して攪拌プロペラ21まで伸びる
攪拌軸22とからなる。回収装置3は、排出パイプ31
が中段に開口され弁53を介して真空ポンプPと上端が
接続された回収本体32と、回収本体32の下端に連結
された回収用フラスコ33と、回収本体32の上方に内
蔵され図示しない冷却装置より冷却水が循環させられる
冷却パイプ34とからなる。
【0015】このスラリー調製装置は、調製容器1の底
面に弁54を介して開口する移送パイプ41により、成
形用金型4と接続されている。成形用金型4には、弁5
5、56を介して加熱水又は冷却水が循環させられる温
度調節パイプ62が装備されている。このスラリー調製
装置を用いて、セラミックスラリーの濃縮を行った。ま
ず、セラミック粉末としての窒化珪素粉末90重量%
と、焼結助剤としてのY2 3 5重量%及びAl2 3
5重量%と、分散剤としてのポリオキシアルキル基と酸
無水物との共重合体5重量%と、溶媒としてのミネラル
スピリットとを湿式ミル加工で予備混合し、粉体濃度1
5体積%の予備スラリーを用意した。この予備スラリー
をフィルタで濾過することにより異物及び粗大粒子を除
去し、所定粒度分布及び比表面積の予備スラリーSを調
製容器1内に収納した。なお、このとき、弁54、5
5、56は閉鎖されている。
【0016】この後、ヒータ線12aに電流を流して予
備スラリーSを70℃に加熱し、同時に攪拌用モータ2
0のスイッチをONすることにより攪拌プロペラ21を
回転しつつ成形バインダとしてヒマシ硬化脂肪酸を添加
した。そして、弁51、53を開放するとともに弁52
を閉鎖し、真空ポンプPのスイッチをONして回収本体
32内を約−760mmHgの負圧にする。また、冷却
装置のスイッチをONして冷却水を冷却室10及び冷却
パイプ34に循環させる。このとき、断熱部11は冷却
室10と加熱室12とを断熱する。
【0017】この間約1時間、調製容器1内に収納され
た予備スラリーSは、ヒータ線12aの熱と、回収本体
32から排出パイプ31を介した調製容器1内の負圧と
により、溶媒が調製容器1の上方に蒸発させられる。こ
のとき、予備スラリーSは、攪拌プロペラ21の回転に
よって攪拌され、粉体の沈降が防止されるとともに均一
な粉体濃度にされる。また、予備スラリーSは、同時に
調製容器1内の負圧により気泡が除去され、従来のよう
な脱泡工程が不要であった。
【0018】予備スラリーSから調製容器1内の上方に
蒸発した溶媒の一部は、冷却室10の温度降下によって
液化され、上方内壁に露結する。また、冷却室10回り
の溶媒の温度降下によって、攪拌軸22も間接的に冷却
され、溶媒の一部が攪拌軸22にも露結する。このた
め、濃縮されることによって液面が下がった予備スラリ
ーSは上方内壁等に付着するが、付着した予備スラリー
は上方内壁等を流下する液化した溶媒によって洗浄さ
れ、上方内壁等に残存しにくい。液化した冷媒によって
洗浄された予備スラリーは、上方内壁等を流下して濃縮
されている予備スラリーSと混合し、攪拌プロペラ21
によって攪拌される。
【0019】予備スラリーSから調製容器1内に蒸発し
た溶媒の残部は、調製容器1内の上方に連通する排出パ
イプ31から回収本体32内に移送され、回収本体32
内で冷却パイプ34によって冷却されることにより、回
収用フラスコ33内に回収される。ここで、回収用フラ
スコ33内に回収された溶媒量を測定することにより、
所定の粉体濃度まで濃縮されたか否かが判断可能とな
る。
【0020】こうして、弁53、51を閉鎖し、回収さ
れた溶媒の分だけ予備スラリーS中の溶媒量が減少し、
予備スラリーSは目的の粉体濃度55体積%まで濃縮さ
れて成形用スラリーとされる。この成形用スラリーは、
弁52の開放により加圧用パイプ61から圧力気体が調
製容器1内に作用され、弁54の開放により移送パイプ
41から成形用金型4内に充填される。成形用金型4に
充填された成形用スラリーは、弁55、56の開放によ
り、温度調節パイプ62で加熱水又は冷却水が循環させ
られ、温度が40〜50℃に調節された状態でテストピ
ースに成形される。得られた成形体の切断面をEPMA
等により観察したところ、焼結助剤及び成形バインダの
偏析はなかった。また、この成形体を所定の温度で乾燥
させ、毎時10℃で500℃まで昇温して脱脂を行い、
しかる後にN2 雰囲気中で1760℃で焼成を行なうこ
とにより、焼結体を得た。この焼結体は、理論密度9
9.5%以上に緻密化されており、切断面を光学顕微鏡
で確認したところ、20μm以上のポア等の内部欠陥が
確認されなかった。また、この焼結体は、1100MP
a以上の高い強度を有していた。
【0021】したがって、このスラリー調製装置を採用
すれば、攪拌軸22及び上方内壁に予備スラリーSが残
存しにくいため、信頼性の高い製品を製造できることが
わかる。 (比較例1)比較例1においても、低圧射出成形用の高
粉体濃度の成形用スラリーを調製した。すなわち、成形
バインダの添加前にセラミック粉末としての窒化珪素粉
末90重量%と、焼結助剤としてのY2 3 5重量%及
びAl2 3 5重量%と、分散剤としてのポリオキシア
ルキル基と酸無水物との共重合体5重量%と、溶媒とし
てのエタノールとを湿式ミル加工で72時間予備混合
し、この後、得られた低粉体濃度の予備スラリーを一旦
乾燥させた。乾燥した粉体と、溶媒としてのミネラルス
ピリットと、成形バインダとしてのヒマシ硬化脂肪酸と
を粉体濃度55体積%になるようにそれぞれ秤量して混
合し、脱泡の後、高粉体濃度の成形用スラリーを調製し
た。
【0022】この成形用スラリーを実施例1と同様に成
形体に成形したところ、この成形体は、成形バインダの
偏析はなかったが、焼結助剤の偏析が所々に確認され
た。また、この成形体を実施例1と同様に焼結体とした
ところ、この焼結体は、理論密度99.0%弱程度で実
施例1のものよりやや緻密化が劣り、切断面には数十μ
mのポアが点在していた。また、この焼結体は、950
MPa程度の強度であり、実施例1のものより約14%
強度が低下していた。この理論密度の低下、ポアの存在
及び強度の低下は、予備スラリーの乾燥により、粉体が
再凝集し、焼結助剤の偏析があったためと考えられる。 (実施例2)実施例2では、低粉体濃度の予備スラリー
から高圧射出成形用の高粉体濃度の成形用スラリーを調
製した。すなわち、セラミック粉末としての窒化珪素粉
末94重量%と、焼結助剤としてのY2 3 3重量%及
びMgAl2 4 3重量%と、溶媒としてのエタノール
とを湿式ミル加工で72時間予備混合し、この後、この
混合物に、成形バインダとして、アタックチックポリプ
ロピレン(APP)20体積%と、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)13体積%と、パラフィンワック
ス7体積%と、昇華性物質アダマンタン3体積%とを添
加し、予備スラリーを得た。
【0023】実施例1のスラリー調製装置の調製容器1
にこの予備スラリーSを収納し、予備スラリーSの濃縮
を行なうことにより成形用スラリーを得た。このとき、
真空ポンプPの駆動は行わず、加熱室12を170℃に
2時間加熱することによりエタノールを蒸発させた。予
備スラリーSから調製容器1内の上方に蒸発したエタノ
ールの一部は、冷却室10の冷却によって液化され、上
方内壁等に露結する。このため、濃縮されることによっ
て液面が下がり、それにより上方内壁に付着した予備ス
ラリーSは、上方内壁を流動する液化したエタノールに
よって洗浄され、これらに残存しにくい。予備スラリー
Sから調製容器1内の上方に蒸発したエタノールの残部
は、排出パイプ31を経て大気中に排出される。
【0024】こうして得られた成形用スラリー(粉体固
形分57体積%)を高圧射出成形法によりテストピース
に成形し、この成形体をN2 雰囲気中で毎時20℃の昇
温で加熱して脱脂を行った後、N2 雰囲気中で1760
℃焼成を行なうことにより焼結体とした。成形体は焼結
助剤及び成形バインダの偏析がなく、焼結体は、理論密
度99.0%以上に緻密化され、切断面に20〜30μ
m程度のポアが確認されるのみであった。
【0025】したがって、上記スラリー調製装置を採用
し、蒸発手段として、減圧手段たる真空ポンプPを駆動
せず、加熱手段たる加熱室12の加熱のみを行った場合
でも、冷却室10の冷却により液化した一部のエタノー
ルが上方内壁等を洗浄するため、上方内壁等に予備スラ
リーが残存しにくく、信頼性の高い製品を製造できるこ
とがわかる。 (比較例2)比較例2においても、高圧射出成形用の高
粉体濃度の成形用スラリーを調製した。すなわち、セラ
ミック粉末としての窒化珪素粉末94重量%と、焼結助
剤としてのY2 3 3重量%及びMgAl2 4 3重量
%と、溶媒としてのエタノールとを湿式ミル加工で72
時間予備混合し、乾燥して原料粉体を得た。この原料粉
体57体積%に、成形バインダとして、APP20体積
%と、EVA13体積%と、パラフィンワックス7体積
%と、昇華性物質アダマンタン3体積%とを添加し、加
圧ニーダにより、170℃、2時間混練し、成形用スラ
リーとした。
【0026】この成形用スラリーを高圧射出成形法によ
りテストピースに成形した。また、この成形体を実施例
2と同様に焼結体とした。成形体及び焼結体について実
施例1と同様の観察を行ったところ、成形体については
焼結助剤の凝集が存在していることが確認され、焼結体
については理論密度99%弱で若干緻密化の程度が低
く、かつ切断面に数十μmのポアが存在することが確認
された。
【0027】なお、上記実施例1、2及び比較例1、2
は、セラミックスラリーの濃縮を具体例としたものであ
るが、本発明のスラリー調製装置は、金属粉末スラリ
ー、有機塗料等のスラリーの濃縮にも適用可能であるこ
とはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスラリー
調製装置では、スラリーから調製容器内の上方に蒸発し
た溶媒の一部を冷却手段によって液化し、この液化した
溶媒によって上方内壁を洗浄しているため、目的の粉体
濃度にスラリーを濃縮調製する際、調製容器の上方内壁
や攪拌軸等にスラリーが残存することを有効に防止する
ことができる。
【0029】したがって、このスラリー調製装置を採用
すれば、スラリーが調製容器の上方内壁等に残存しにく
いため、スラリーが乾燥して凝集した粉体として濃縮後
のスラリーに含有されにくく、信頼性の高い製品を製造
することができる。また、スラリーの残存を有効に防止
できるため、調製の歩留まりが上がり、生産性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2で採用したスラリー調製装置の模
式断面図である。
【符号の説明】
1…調製容器 10…冷却室(冷却
手段) 12…加熱室(加熱手段) P…真空ポンプ(減
圧手段) S…スラリー 21…攪拌プロペラ 31…排出パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラリーを収納する調製容器と、 該調製容器内に収納された該スラリー中の溶媒を該調製
    容器内の上方に蒸発させる蒸発手段と、 該調製容器の上方内壁を冷却し、該スラリーから蒸発し
    た該溶媒の一部を液化して該上方内壁を流下させる冷却
    手段と、 該調製容器内に設けられ該スラリーを攪拌する攪拌手段
    と、 該調製容器内の上方に連通し、該スラリーから蒸発した
    該溶媒の残部を外部に排出する排出通路とを有すること
    を特徴とするスラリー調製装置。
JP3264089A 1991-10-11 1991-10-11 スラリー調製装置 Pending JPH0596524A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6203240B1 (en) 1995-09-19 2001-03-20 Daiwa Kogyo Kabushiki Component retaining legs
WO2014119366A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 大和化成工業株式会社 クリップの装着構造
JP2019155763A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 日本碍子株式会社 セラミックス成形体の製造システムとセラミックス成形体の製造方法

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