JPH0596144A - 気液接触装置 - Google Patents

気液接触装置

Info

Publication number
JPH0596144A
JPH0596144A JP32228691A JP32228691A JPH0596144A JP H0596144 A JPH0596144 A JP H0596144A JP 32228691 A JP32228691 A JP 32228691A JP 32228691 A JP32228691 A JP 32228691A JP H0596144 A JPH0596144 A JP H0596144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixer
gas
raw water
air
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32228691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3107882B2 (ja
Inventor
Hisao Kojima
久夫 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP03322286A priority Critical patent/JP3107882B2/ja
Publication of JPH0596144A publication Critical patent/JPH0596144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3107882B2 publication Critical patent/JP3107882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0053Details of the reactor
    • B01J19/006Baffles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J10/00Chemical processes in general for reacting liquid with gaseous media other than in the presence of solid particles, or apparatus specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2219/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J2219/00761Details of the reactor
    • B01J2219/00763Baffles
    • B01J2219/00765Baffles attached to the reactor wall
    • B01J2219/00768Baffles attached to the reactor wall vertical

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 運転コスト及び装置コストが低いと共に、気
液接触効率が高い気液接触装置を提供する。 【構成】 通路管18内に羽根体19,20が複数個配
置されたミキサー13をその軸方向を垂直にして配置
し、ミキサー13より上方に配置した原水槽15から原
水を自然落下させてミキサー13内にその上方から導入
し、下方に通流させてその下部から排出させる。そし
て、ミキサー13内にその下方からパイプを介して空気
を導入し、ミキサー13内を通流する原水に接触させ
る。これにより、原水中の揮発性物質が空気中に物質移
動し、原水が浄化される。水をミキサー13内に供給す
るためのポンプが不要であり、運転コスト及び装置コス
トが低い。又、ミキサー13の製造コストも安価であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体と気体とを接触させ
て液体中の成分を気体中に物質移動させ、又は気体によ
り液体に殺菌等の処理をする気液接触装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品工業においては、炭酸水等の清涼飲
料水の製造工程で、水中に炭酸ガスを吸収させている。
石油化学工業においては、酸化反応装置、水素添加反応
装置又はガス希釈水の製造装置で液体と気体とを接触さ
せている。また、紙パルプ工業においては、硫化ガスの
吸収反応を行うために、液体と硫化ガスとを接触させて
いる。深層曝気装置、水の塩素殺菌装置、廃ガス処理装
置及びエアーレーター等の環境装置においても、液体と
気体との接触工程が必要である。更に、漁業において
も、養魚池の酸素補強のために、水に空気を接触させて
水中に空気を混合している。
【0003】特に、1.1.1.トリクロロエタン、ト
リクロロエチレン及びテトラクロロエチレン等の有機塩
素系化合物を含む廃液から、これらの化合物を除去して
浄化する浄化装置、水道水又は井戸水等に含まれる塩素
及びトリハロメタン,フミン酸等の物質を除去する有害
物質除去装置、原水中への酸素ガスの溶存富化及びオゾ
ン、二酸化塩素ガス又は塩素ガス等による原水の滅菌又
は殺菌等の殺菌装置、並びに好気性菌を使用したバイオ
リアクタ等に、この気液接触装置が使用されている。
【0004】図10は従来のモーションレスミキサーを
使用した気液接触装置を示す模式図である。この図に示
すように、従来の気液接触装置においては、原水を液送
ポンプ(図示せず)を介してモーションレスミキサー1
内に圧送し、圧縮空気と原水とを混合して原水中に含有
する有機溶剤等の有害物質を空気中に物質移動させて除
去している。
【0005】図11は、従来の水中曝気装置(スタティ
ックエアーレーター)を示す模式図である。水7が貯留
されたタンク6内にモーションレスミキサー8が浸漬さ
れており、配管9がこのミキサー8の下部に導入されて
いる。そして、この配管9を介してミキサー8内に圧送
空気を供給する。そうすると、水は空気がミキサー8内
を上昇することに伴い、ミキサー8内をその下部から上
方に向けて移動し、水の循環流が生じる。これにより、
ミキサー8内で空気と水とが混合され、水中に酸素が移
動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の装置には、以下に示す欠点がある。先ず、図1
0に示す気液接触装置においては、空気と原水との体積
比が3乃至6であり、これ以上の空気の比率を大きくす
ることは困難である。このため、ミキサーを1パスした
だけでは、有害物質の除去効率が30乃至50%と小さ
い。従って、例えば原水中の有害物質を90%以上除去
するためには、ミキサーを4乃至8台使用する必要があ
る。そうすると、原水をミキサー1内に圧送するための
液送ポンプも同数必要になり、装置コストが高くなる。
又、ミキサー1内に圧送される空気の圧力は、液送ポン
プの吐出圧力と同程度の圧力が必要となり、消費電力費
が高くなる。
【0007】一方、図11に示す水中曝気装置において
は、水深を深くするほど、酸素の溶解率が高くなるた
め、水面から3乃至5mの位置にミキサー8を設置して
いる。このため、空気をミキサー8内に送り込む送風機
の吐出圧力を大きくする必要がある。従って、この送風
機は大出力のモータが必要であり、電力の消費が大き
い。
【0008】また、タンク8内の水は空気流によりミキ
サー8内に導入し、強制的にミキサー8内を循環させる
ものではないため、曝気処理に要する時間が長い。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、運転コスト及び装置コストが低いと共に、
製造コストが安価で、気液接触効率が高い気液接触装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る気液接触装
置は、通路管壁部内に螺旋状羽根体が配置されてその管
軸方向に流体が通流する複数個の流体通路が前記羽根体
により形成されその管軸方向を垂直にして配置された静
止型流体混合器と、液体を前記流体混合器よりも高い位
置からその静水圧差により前記流体混合器に供給する液
体供給手段と、前記流体混合器内に気体を通流させる気
体供給手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、液体供給手段がその静水圧
差により液体を静止型混合器内に強制的に導入するか
ら、モータ等の駆動装置が不要で運転コスト及び装置コ
ストが低いと共に、混合器内に流体を強制的に通流させ
るからその接触効率が高い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の第1の実
施例に係る気液接触装置を示す模式図である。最下部の
気体供給部には円筒状のケース10が設けられている。
このケース10には処理水の排水口12が設けられてい
る。そして、ケース10内には、空気の供給源に接続さ
れたパイプ11の先端部が挿入されており、このパイプ
11の先端部は複数個の空気供給口(図示せず)がミキ
サー13に向けて設けられている。空気はポンプ又はコ
ンプレッサ等によりパイプ11を介してミキサー13内
に圧送される。ケース10の上部には、気液混合部のモ
ーションレスミキサー(静止型流体混合器)13がその
流体通流方向を垂直にして配置されている。このミキサ
ー13とケース10とは連通している。図2は、本発明
の気液接触装置の気液混合部を構成するミキサー13の
一実施例を示す縦断面図である。図3及び図4はこのミ
キサー13のA−A線及びB−B線の断面図である。図
2に示すように、ミキサー13は、通路管18の内壁面
に、複数個の螺旋状の羽根体19及び20が接合されて
いる。羽根体19は右捻り(時計方向)に90°捻じら
れている。羽根体20は左捻り(反時計方向)に90゜
捻じられている。また、図3及び図4に示すように、複
数個の流体通路25、26とを有し、ミキサー13内の
中心部は一定の幅で長手方向に開口部22、23を有
し、流体通路25、26は各々連通している。更に、羽
根体19及び羽根体20との間に一定の間隔でスペース
部21を有している。更にまた、羽根体19と羽根体2
0の端縁とはスペース部21を介して直交して交互に配
置されている。なお、開口部22、23は長手方向に於
いて、直線でも、曲線でもよい。又、開口断面積が異な
るテーパー状でもよい。同一捻り方向の羽根体19及び
20の個数は2枚のみでなく、1枚又は2枚以上でもよ
い。更に、羽根体19と羽根体20との間にスペース部
21を設けずに、羽根体19と羽根体20とを連続的に
隣接して交互に配置してミキサー13を構成してもよ
い。なお、羽根体19、20の捻り角度90°のみでな
くて任意に設定できる。又、流体通路25、26の個数
も任意に設定できる。本発明は、ミキサー13内に2種
以上の流体FAとFBを並流で流入すると、一部の流体
は通路管18内に接合されている羽根体19に沿って時
計方向に回転しながら流体通路25を通流し、スペース
部21で合流し、また、他の一部の流体は羽根体19の
開口部22の長手方向において、せん断作用を受ける。
更に、合流した流体FAとFBは羽根体20の上流側の
端縁で分離されて一部の流体は羽根体20に沿って反時
計方向に回転しながら流体通路26を通流し、且つ同様
に羽根体20の開口部23でせん断作用を受ける。この
ように、2種以上の流体FAとFBはミキサー13内
で、分割、合流、転位、せん断作用を繰返しながら高効
率で攪拌混合される。なお、流体FAとFBとを向流で
ミキサー13内で混合しても同様の効果が得られる。更
に、本発明の製造方法においては、先ず、分割された半
円筒状の通路管18a、18bの内壁面の所定の位置
に、螺旋状の羽根体19、20を接着、溶接等の手段に
より接合し、次に、半円筒状の通路管18a、18b同
士を分割面24で溶接等の手段により接合する。この場
合、分割面24同士を溶接せずに、開閉自在になるよう
に締め付け具等の手段を用いて接合、固定してもよい。
なお、羽根体19、20は鍛造、鋳造、射出成型などの
手段により容易に製造される。このようにして、極めて
容易に高性能の静止型流体混合器13を製造することが
できる。更に、羽根体を多孔体あるいは多孔質体で形成
することにより、気液接触効率が向上する。又、通路管
18内壁部及び羽根体19、20の表面にメッシュ状の
多孔質の補助体を設けても、同様の効果が得られる。
【0013】このモーションレスミキサーは、流体通路
の構成によって、レイノルズ数の広範囲にわたって流体
の混合ができると共に、機械的可動部を有しない流体通
路構造体であると定義できる。従って、本発明にて使用
する静止型流体混合器(モーションレスミキサー)は、
上記実施例のように、90°右回転型羽根体又は90°
左回転型羽根体を種々の態様で配置したものに限らな
い。例えば、180゜回転する羽根体を配置したものと
か、金属製の板材を右及び左に交互に90°又は180
°捻り、羽根が連続する構造のもの等、種々の静止型流
体混合器を使用することができる。
【0014】ミキサー13の上端部には、気液分離部の
タンク14が配置されている。ミキサー13を通流して
きた空気はタンク14の上方に抜け、気液接触処理後の
処理水はケース10に設けられた排水口12から排出さ
れる。
【0015】原水槽15がこのタンク14の供給口(図
示せず)よりも上方の位置に配置されており、この原水
槽15内には処理すべき原水が貯留されている。そし
て、この原水槽15とタンク14とが配管16により連
結されており、原水槽15内の原水が自然落下してタン
ク14内に供給される。この原水槽15はタンク14の
供給口よりも上方に位置しているから、その静水圧差に
より水はミキサー13内を下方に通流する。
【0016】このように構成された気液混合装置におい
ては、原水槽15内の原水がタンク14内に自然落下
し、ミキサー13内に導入される。空気はその配管11
の先端部の空気供給口が上方に向いているのでミキサー
13内を上方に通流する。また、原水はその静水圧の差
によりミキサー13内を下方に向けて通流する。そし
て、水及び空気はこのミキサー13内の下方及び上方に
向流で通流する間に螺旋状に回転し、分割及び合流、せ
ん断を繰り返し、高効率で接触する。このため、原水が
揮発性物質を含むものである場合には、この原水と空気
とが激しく接触しあうことにより、原水中の揮発性物質
が空気中に移動し、原水が浄化される。
【0017】本実施例においては、原水は静水圧差によ
りミキサー13内を通流するので、ポンプ等の駆動源は
不要である。このため、装置コストが極めて低い。従っ
て、必要ならば、このようなミキサー13を直列に多数
設けてその処理時間を長くすることも容易である。ま
た、原水はこのミキサー13内に静水圧差により強制的
に通流させられるので、空気により確実に浄化作用を受
け、その処理効率が高い。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について図5
を参照して説明する。図5において、図1と同一物には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。実施例
は、ケース10とタンク14との間に2個のミキサー1
3を並列に配置したものであり、空気源に連結された配
管17の先端部の空気供給口は各ミキサー13の下端部
に整合するように配置されている。
【0019】このように構成された気液接触装置におい
ては、原水が通流する断面積が図1の場合の2倍に増加
するので、処理時間が短縮される。
【0020】図6は本発明の第3の実施例を示す図であ
る。この実施例においては、原水及び空気をミキサー1
3の下端部からミキサー13内に導入している。このよ
うに、ミキサー13内を原水と空気とが下端部から上方
に並流で通流するようにしても同様の効果を奏する。
【0021】図7は本発明の第4の実施例を示す図であ
る。この図に示すように、ミキサー13を覆うようにし
て加熱装置27が設けられている。これにより、ミキサ
ー13にて液体と気体とが加熱され、物質移動の反応が
吸熱反応の場合にこの反応が促進される。一方、物質移
動反応が発熱反応の場合は、加熱装置27の替わりに冷
却装置を設置すれば良い。なお、外部で加熱あるいは冷
却した原水及び空気をミキサー13内に供給してもよ
い。
【0022】なお、この加熱装置の替わりに、ミキサー
13の外部又は内部に、遠赤外線放射装置を設けること
により、水を活性化することができる。また、磁力線放
射装置を設けることにより、好気性菌による水処理の効
率化を図ることができる。更に、紫外線放射装置を設け
ることにより、殺菌及び滅菌作用を得ることができる。
又、水中の遊離塩素は紫外線により分解除去される。
【0023】図8はミキサー13を垂直方向に3段連結
した場合の実施例を示す。各ミキサー13間には、気液
分離装置28が設けられており、第1段の最上部のミキ
サー13にて原水と水とが混合接触して原水中の物質
(例えば、揮発性物質)が空気中に移動され、汚染され
た空気が気液分離装置28aで処理水から分離除去され
る。処理水はその下段の第2段のミキサー13に導入さ
れ、同時に新鮮な空気がこの第2段のミキサー13の下
端からミキサー13内に導入される。同様に気液分離装
置28bで汚染された空気は分離除去される。更に、第
3段の最下段のミキサー13にも、処理水と新鮮な空気
とが供給され、処理水が空気により清浄化処理される。
【0024】本実施例においては、常に新鮮な空気が供
給されつつ原水が浄化作用を受けるので、その処理効率
が高い。又、コンプレッサ等の吐出圧力を低くできるの
で、運転コストが安価になる。
【0025】図9は3個のミキサー13をその下端部か
ら気体及び上端部から液体を導入するように構成し、隣
接するミキサー13の下端部の液体排出口を静水圧差が
生じるように上下にずらせて配置した実施例である。こ
の実施例においても、各段のミキサー13においては、
常に新鮮な空気が供給され、その浄化効率が高い。
【0026】次に、図1に示す実施例装置を使用して実
際に気液接触処理を行い、その効果を試験した結果につ
いて説明する。
【0027】ミキサー13は内径が100mmの複数個
の羽根体を配置して長さを500mmとしたものであ
る。また、このミキサー13を5段直列に配置した。そ
して、1.1.1トリクロロエタンを1000ppm含
有する原水を毎分5lの供給量でミキサー13内に供給
し、圧縮空気を100リットル/分でミキサー13内に
導入した。この原水と空気との比は、原水1に対して、
空気が10乃至30である。その結果、1段のミキサー
13で原水中のトリクロロエタンが約40乃至60%空
気中に移動した。そして、5段のミキサー13を経て原
水中のトリクロロエタンが90%以上除去された。
【0028】なお、空気又は原水中にオゾンを混入添加
することにより、5乃至20%有機塩素化合物の除去効
率を高めることができる。また、水道水中の揮発性物質
除去装置に、オゾンを注入添加した場合には、装置内の
殺菌及び滅菌手段として有効である。
【0029】次に、図9に示す実施例装置を、水道水中
のトリハロメタン等の揮発性物質の除去に応用した結果
について、説明する。内径100mm、長さが600m
mのモーションレスミキサーを備えた本装置に0.05
ppmのトリハロメタンを含む水道水を毎分4lの供給
量で供給し、圧縮空気を80リットル/分の流量でミキ
サー内に導入した。この水道水と空気との比は水道水1
に対して空気が15乃至25である。その結果、1段の
除去ミキサーで水道水中のトリハロメタンが約50乃至
80%空気中に移動して除去された。そして、3段のミ
キサーを経て水道水中のトリハロメタンが90%以上除
去された。
【0030】また、原水と混合される空気中にオゾンを
注入添加することは、本装置内の殺菌及び滅菌手段とし
て有効である。
【0031】本実施例装置によるトリハロメタン除去効
果は、水道原水中の含有トリハロメタン濃度及び要求除
去率(処理後の残存トリハロメタン濃度)に合わせて、
ミキサーの段数を増減することにより所望のものが得ら
れる。また、装置全体を小型化することができる。更
に、各ミキサーをユニット化することにより、分解、組
立、接続を容易にでき、そのメインテナンス上好まし
い。なお、処理量を増加させることは、ミキサーの口径
を大きくするか、又は並列に複数個のミキサーを配置す
ることにより容易に可能である。なお、本発明の気液接
触装置をバイオリアクターとして使用する場合は、微生
物または固定化酵素を担持するミキサー13内に原液を
通流させればよい。好気性菌体を固定化して使用する場
合は、空気または酸素を原液とともにミキサー13内に
通流させればよい。このバイオリアクターを利用して、
アンモニア等を含む有機排水を処理する場合は、羽根体
19、20などに硝化菌などの微生物を担持させたミキ
サー13内に原液を通流させれば、効率よくアンモニア
等が分解処理される。この場合、微生物を活性化させる
ために、空気または酸素等のガスをミキサー13内に通
流させる。ミキサー13内では、微生物と原液および空
気または、酸素が十分に混合接触されて、安価な動力費
で効率よく有機排水が清浄に処理される。なお、生物化
学的触媒作用を有する酵素、微生物、動植物細胞等を羽
根体19、20などに担持または固定する場合は、多孔
質材料等で形成された羽根体19、20を、あらかじめ
製造されている微生物中に浸しつつ微生物を吸着させた
り、反応のスタートする植菌段階から微生物と補助体と
を接触させ、培養の進行とともに吸着させることも可能
である。なお、通路管18および羽根体19、20を多
孔質材料等で形成して、通路管18および羽根体19、
20に酵素、微生物等を担持または固定化してもよい。
この場合、通路管はパイプ内に配置されている。
【発明の効果】本発明によれば、液体を静止型混合器内
に供給し、通流させるための動力駆動手段が不要である
ため、その運転コストが低い。及びミキサーの製造が容
易であるので装置コストが低い。また、駆動源が不要で
あるため大がかりな装置が不要であり、設置スペースが
狭くても良い。更に、気液接触効率が高いので、処理時
間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す模式図である。
【図2】同じくそのミキサーの一実施例を示す縦断面図
である。
【図3】同じくそのミキサーのA−A線を示す断面図で
ある。
【図4】同じくそのミキサーのB−B線を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例を示す模式図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す模式図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す模式図である。
【図8】本発明の第5の実施例を示す模式図である。
【図9】本発明の第6の実施例を示す模式図である。
【図10】従来の気液接触装置を示す模式図である。
【図11】従来の他の気液接触装置を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10:ケース 11:パイプ 13:ミキサー 14:タンク 15:原水槽 18:通路管 19:羽根体 20:羽根体 25:流体通路 26:流体通路 27:加熱装置 28:気液分離装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 1/00 C 7236−4B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路管壁部内に螺旋状羽根体が配置され
    てその管軸方向に流体が通流する複数個の流体通路が前
    記羽根体により形成されその管軸方向を垂直にして配置
    された静止型流体混合器と、液体を前記流体混合器より
    も高い位置からその静水圧差により前記流体混合器に供
    給する液体供給手段と、前記流体混合器内に気体を通流
    させる気体供給手段とを有することを特徴とする気液接
    触装置。
  2. 【請求項2】 前記羽根体は、多孔体あるいは多孔質体
    であることを特徴とする請求項1に記載の気液接触装
    置。
  3. 【請求項3】 前記静止型流体混合器は、生物化学的触
    媒作用を有する酵素又は微生物、動植物細胞を担持ある
    いは固定化していることを特徴とする請求項1に記載の
    気液接触装置。
JP03322286A 1991-10-02 1991-10-02 気液接触装置 Expired - Fee Related JP3107882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03322286A JP3107882B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 気液接触装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03322286A JP3107882B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 気液接触装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0596144A true JPH0596144A (ja) 1993-04-20
JP3107882B2 JP3107882B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=18141943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03322286A Expired - Fee Related JP3107882B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 気液接触装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3107882B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07284642A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Hisao Kojima ミキシングエレメント及びその製造方法
US5945039A (en) * 1996-09-06 1999-08-31 Kojima; Hisao Gas-liquid processing apparatus
JP2001170476A (ja) * 1999-10-07 2001-06-26 Hisao Kojima 液体中の不純物除去装置
JP2003038943A (ja) * 2002-07-22 2003-02-12 Hisao Kojima ミキシングエレメント及びその製造方法
JP2005305219A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Kyowa Kogyo Kk 気液混合気泡発生装置
JP2008018330A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Norifumi Yoshida 気泡発生装置
JP2008521596A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 ファイア テクノロジーズ、インコーポレイテッド 接触装置および接触方法ならびにそれらの使用
CN105645553A (zh) * 2014-11-12 2016-06-08 中国石油天然气股份有限公司 污水曝气处理塔
WO2022107392A1 (ja) * 2020-11-17 2022-05-27 株式会社アネモス 散気装置、および水処理装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07284642A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Hisao Kojima ミキシングエレメント及びその製造方法
US5945039A (en) * 1996-09-06 1999-08-31 Kojima; Hisao Gas-liquid processing apparatus
US6209856B1 (en) 1996-09-06 2001-04-03 Hisao Kojima Gas-liquid processing apparatus
JP2001170476A (ja) * 1999-10-07 2001-06-26 Hisao Kojima 液体中の不純物除去装置
JP2003038943A (ja) * 2002-07-22 2003-02-12 Hisao Kojima ミキシングエレメント及びその製造方法
JP2005305219A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Kyowa Kogyo Kk 気液混合気泡発生装置
JP2008521596A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 ファイア テクノロジーズ、インコーポレイテッド 接触装置および接触方法ならびにそれらの使用
JP2014057957A (ja) * 2004-11-30 2014-04-03 Phyre Technologies Inc 接触装置および接触方法ならびにそれらの使用
JP2008018330A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Norifumi Yoshida 気泡発生装置
CN105645553A (zh) * 2014-11-12 2016-06-08 中国石油天然气股份有限公司 污水曝气处理塔
CN105645553B (zh) * 2014-11-12 2018-12-25 中国石油天然气股份有限公司 污水曝气处理塔
WO2022107392A1 (ja) * 2020-11-17 2022-05-27 株式会社アネモス 散気装置、および水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3107882B2 (ja) 2000-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3108025B2 (ja) 気液処理装置
US3650950A (en) Material shearing mixer and aerator
CN101538102B (zh) 一种深度处理难降解有机废水的臭氧-生物滤池系统
EP2495219B1 (en) System and process for water treatment
WO2006095510A1 (ja) 排ガス排水処理装置および排ガス排水処理方法
WO2005039746A1 (ja) 散気処理装置
CN102180558B (zh) 复合高级氧化法处理高浓度工业有机废水工艺
CN1431973A (zh) 用于气体和污泥混合效率溶解度的方法和装置
JP2010000498A (ja) スクリーン処理装置
JP3107882B2 (ja) 気液接触装置
CN112062419A (zh) 一种化工原料洗舱站洗舱废水处理系统及废水处理工艺
CN109607745B (zh) 臭氧催化氧化处理系统及催化氧化方法和应用
JP4409532B2 (ja) 畜産廃水及び糞尿等のような高濃度の窒素を含む汚廃水の処理装置及びその処理方法
JP3107857B2 (ja) 気液接触装置
JP4544017B2 (ja) 散気処理装置
US20060283788A1 (en) Tri-clone system
JPH09234479A (ja) オゾン反応槽
KR100822292B1 (ko) 고농도 오폐수 및 축산폐수의 처리장치
CN214032099U (zh) 一种高效臭氧处理反应器
CN212269808U (zh) 反渗透浓盐水处理系统
JP4520757B2 (ja) 散気処理装置
KR100935022B1 (ko) 폐수 정화장치
PL81803B1 (ja)
CN215403489U (zh) 一种工业尾水深度处理膜分离耦合臭氧的氧化设备
CN206858209U (zh) 一种新型的去除氨氮的一体化设备

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees