JPH0596041U - 樹脂製機器用カバー - Google Patents
樹脂製機器用カバーInfo
- Publication number
- JPH0596041U JPH0596041U JP3652292U JP3652292U JPH0596041U JP H0596041 U JPH0596041 U JP H0596041U JP 3652292 U JP3652292 U JP 3652292U JP 3652292 U JP3652292 U JP 3652292U JP H0596041 U JPH0596041 U JP H0596041U
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- Japan
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- resin
- ethylene
- cover
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】可塑剤を添加しない樹脂製機器用カバーの提供
を図り、可塑剤のブリードアウト等による弊害防止を図
ることである。 【構成】 次式(a)を共重合してなるエチレン系コポ
リマー若しくはこれらの混合物にて樹脂製機器用カバー
Aを構成する (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR
2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
を図り、可塑剤のブリードアウト等による弊害防止を図
ることである。 【構成】 次式(a)を共重合してなるエチレン系コポ
リマー若しくはこれらの混合物にて樹脂製機器用カバー
Aを構成する (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR
2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
Description
【0001】
本考案は、樹脂製機器用カバーに関するものである。
【0002】
従来此種の樹脂製機器用カバーは、ウェルダー性、印刷適性が良く風合いの良 い可塑剤、安定剤等を配合した軟質ポリ塩化ビニル系樹脂にて形成されているも のが多く使われており、コンピューター,ワードプロセッサー,タイプライター ,ファクシミリ,ビデオあるいはエアコン等の樹脂製機器上に被せることによっ て埃避けを図っている。
【0003】
しかし、上記従来の樹脂製機器用カバーは使用が進むにつれ添加してあった可 塑剤が移行し、コンピューター等の樹脂製機器の表面を汚染してしまうという弊 害が生じていた。
【0004】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、可塑剤を添加せずに構成するウェルダー性、印刷性が良 くまた風合いが良くソフト感のある樹脂製機器用カバーを提供することである。
【0005】
上記目的を達成するために本考案がなした技術的手段は、 (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合物にて形成するこ とである。
【0006】
【実施例】 以下、本考案樹脂製機器用カバーの実施の一例について説明するに、樹脂製機 器用カバーAは、下記式(a)を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくは これらの混合物からなるものである。(図1参照) (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
【0007】 上記(a)式を共重合してなるエチレン系コポリマーは、例えばエチレンメチ ルメタクリレート,エチレンエチルアクリレート,エチレンメチルアクリレート ,エチレンブチルメタクリレート,エチレンヘキシルアクリレート,エチレンラ ウリルメタクリレート,エチレンステアリルアクリレート等のエチレンと各種ア クリル酸エステルまたは各種メタクリル酸エステルよりなるものである。
【0008】 また、上記カバーAは透明、半透明あるいは不透明のいずれであってもよい。
【0009】 加工方法としては、T−ダイ押出し、カレンダー加工等あるが、カレンダー加 工の場合にはロール滑性を上げる為、上記樹脂にアクリル系加工助剤,有機酸系 金属塩,有機脂肪酸の単独またはこれらの2種以上の混合物等を添加する。 上記アクリル系加工助剤,有機酸系金属塩,有機脂肪酸の単独またはこれらの2 種以上の混合物の添加量は、樹脂 100重量部に対して0.005 〜10重量部,好まし くは0.01〜3重量部である。 尚、上記樹脂製機器用カバーAをカレンダー加工にて形成する場合の適性温度範 囲は100 〜220 ℃、好ましくは120 〜200 ℃である。
【0010】 アクリル系加工助剤は,アクリル酸,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル, アクリル酸nブチル,アクリル酸イソブチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル 等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エチル,メタクリル酸nブチル,メタク リル酸−2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステルを主成分とした共重合体 からなる一群の重合体で、具体的には例えば市販品の三菱レイヨン製のメタブレ ンP-700 ,メタブレンP-551 ,メタブレンP-530A,メタブレンL-1000,鐘淵化学 工業製のカネエースPA-20 ,カネエースPA-100,旭電化工業製のマークLS-3,マ ークLS-5等である。
【0011】 また、有機酸系金属塩は金属の高級脂肪酸塩、例えばステアリン酸亜鉛,ラウ リン酸亜鉛,オレイン酸亜鉛,ステアリン酸バリウム,ステアリン酸カルシウム ,ジブチル錫ラウレート,ジブチル錫ステアレート,ジブチル錫ジラウレート, ジブチル錫ジステアレート等である。
【0012】 有機脂肪酸は、例えばステアリン酸,オレイン酸,ラウリン酸,パルミチン酸 などである。
【0013】 上記(a)式を共重合してなるコポリマーまたはこれらの混合物に添加される 加工助剤は、前記のアクリル系加工助剤,有機酸系金属塩,有機脂肪酸を単独ま たはこれらの2種以上の混合物を樹脂100 重量部に対して0.005 〜10重量部を添 加せしめるものであるが、この配合物に他の添加物として、エチレンと酢酸ビニ ルの共重合体,エチレン,プロピレン,ブテン,ブテンー1,3ーメチルーブテ ンー1,ヘキセンー1,オクテンー1,4ーメチルーペンテンー1等の重合体及 び共重合体を主成分とするもので例えば高密度ポリエチレン,中低密度ポリエチ レン,超低密度ポリエチレン,結晶性ポリプロピレン,ポリブテンなど及びこれ らの混合物からなる他のポリオレフィンやこの種の技術分野において周知の帯電 防止剤,紫外線吸収剤,抗酸化剤,顔料,ブロッキング防止剤等を添加すること も可能である。
【0014】 これらの配合物は、そのコポリマーまたはこれらの混合物,加工助剤の種類お よび添加量による。
【0015】 ここでカレンダー成型する場合の具体的実施の一例について説明するに、 エチレンメチルメタクリレート :100 重量部 PA−100 : 0.5重量部 からなる配合物を、140 ±2 ℃のロール温度でカレンダー加工して所望な厚みの シート状に樹脂製機器用カバーAを作成した。
【0016】 上記の如く成膜された樹脂製機器用カバーAを5cm×5cmにカットし、各種プ ラスチックと併せ500 g の荷重を掛けて70℃雰囲気で48時間放置した。 評価を下記の表1の通り示す(軟質pvc と比較)。
【0017】
【表1】
【0018】 また、実際に上記カバーAをコンピューターB上を被覆して一年間放置した後 、コンピューターBの外表面bを調べたが表面の汚染は見られなかった。また、 上記カバーAはソフト感があり風合が良い。
【0019】
本考案は、 (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合物にて所望形状、 所望厚さに形成してなる樹脂製機器用カバーで、従来の樹脂製機器用カバーの如 き可塑剤を添加しないものとしたため、可塑剤のブリードアウト等による弊害、 即ち可塑剤のブリードアウトによる樹脂製機器表面の汚染等の虞れがない商品価 値の優れた樹脂製機器用カバーの提供が図れるものである。また、樹脂製機器用 カバーAはソフト感に大変優れ触感が良く従来にない趣が付与できることとなる 。
【図1】 本考案樹脂製機器用カバーの一実施例を示す
縦断側面図
縦断側面図
A:樹脂製機器用カバー B:樹脂製機器(コンピューター) b:外表面
Claims (1)
- 【請求項1】 次式(a)を共重合してなるエチレン系
コポリマー若しくはこれらの混合物からなる樹脂製機器
用カバー (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3652292U JPH0596041U (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 樹脂製機器用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3652292U JPH0596041U (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 樹脂製機器用カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596041U true JPH0596041U (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=12472149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3652292U Pending JPH0596041U (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 樹脂製機器用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596041U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101443974B1 (ko) * | 2011-11-08 | 2014-09-23 | 다이이치 고교 세이야쿠 가부시키가이샤 | 당에스테르를 이용한 수지 개질제 및 광학 필름 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP3652292U patent/JPH0596041U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101443974B1 (ko) * | 2011-11-08 | 2014-09-23 | 다이이치 고교 세이야쿠 가부시키가이샤 | 당에스테르를 이용한 수지 개질제 및 광학 필름 |
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