JPH0595714A - コンバインの刈高制御装置 - Google Patents

コンバインの刈高制御装置

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JPH0595714A
JPH0595714A JP25619191A JP25619191A JPH0595714A JP H0595714 A JPH0595714 A JP H0595714A JP 25619191 A JP25619191 A JP 25619191A JP 25619191 A JP25619191 A JP 25619191A JP H0595714 A JPH0595714 A JP H0595714A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機体昇降駆動手段と刈取部昇降駆動手段を併
用して刈高制御を行いながら、機体昇降駆動手段が動作
範囲の限界に達することにより発生する制御遅れを回避
する。 【構成】 左右一対の走行装置と、それら走行装置夫々
の接地部を左右各別に昇降駆動する一対の機体昇降駆動
手段5L,5Rと、刈取部を昇降駆動する刈取部昇降駆
動手段6が機体に備えられたコンバインの刈高制御装置
において、刈取部の対地高さを検出する刈高検出手段8
L,8Rが、刈取部の左右方向に離した状態で複数個設
けられ、それら複数個の刈高検出手段8L,8Rからの
検出値に基づいて、刈取部の対地高さが所定値で、且
つ、刈取部が地面に対しほぼ平行となるようにすると共
に、機体昇降駆動手段5L,5Rの駆動範囲に対する現
在位置を監視する監視手段9L,9Rからの検出値に基
づいて、機体昇降駆動手段5L,5Rが駆動範囲のほぼ
中間位置を維持するようにすべく、機体昇降駆動手段5
L,5R及び刈取部昇降駆動手段6を制御するように構
成された制御手段Hが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対の走行装置
と、それら走行装置夫々の接地部を左右各別に昇降駆動
する一対の機体昇降駆動手段と、刈取部を昇降駆動する
刈取部昇降駆動手段が機体に備えられたコンバインの刈
高制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大豆のように地面にごく近い部分から着
粒している作物を刈り取る場合、刈り残し無駄が発生し
ないように、できるだけ地面に近い部分で刈り取る必要
がある。従来、かかる作物を収穫する普通型コンバイン
においては、刈取部に接地式センサ(刈高検出手段)を
設け、その検出信号に基づいて、刈取部の対地高さが所
定値になるように刈取部を昇降駆動する刈高制御を行っ
ていた。
【0003】又、コンバインには、通常、クローラ走行
装置のような左右一対の走行装置が備えられ、それら走
行装置夫々の接地部を左右各別に昇降駆動する機体昇降
駆動手段が備えられている。これにより、地面が傾いて
いるときにも機体の水平を維持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記普通型コンバイン
の比較的小型のものにあっては全体重量に対し、刈取部
の重量割合が大きい。従って、刈高制御のために刈取部
を頻繁に昇降駆動すると機体の揺れが大きく、走行安定
性や乗り心地に悪影響を及ぼす。
【0005】そこで、左右一対の走行装置を昇降させる
機体昇降駆動手段を制御することにより刈取制御をおこ
なうことが考えられる。但し、走行装置の昇降のみで
は、刈取部の必要な昇降ストロークが得られないので、
刈取部の機体に対して昇降させる刈取部昇降駆動手段を
併用する必要がある。但し、両昇降駆動手段を同時平行
駆動することは、油圧パワーの制限から、又、従来機種
の油圧回路との互換性の点で難点がある。
【0006】そこで、例えば、機体昇降駆動手段を優先
的に駆動させ、その駆動範囲の限界に達しても刈取部の
対地高さが所定値に達しないときに、刈取部昇降駆動手
段を、機体昇降駆動手段の限界状態を解除する方向に駆
動させる方法が考えられる。しかし、この場合、機体昇
降駆動手段が動作範囲の限界に達してからはじめて刈取
部昇降駆動手段を駆動するので制御が非連続になり、制
御遅れが発生する。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、機体昇降駆動手段と刈取部昇
降駆動手段を併用して刈高制御を行いながら、機体昇降
駆動手段が動作範囲の限界に達することにより発生する
制御遅れを回避することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコンバインの刈
高制御装置は、左右一対の走行装置と、それら走行装置
夫々の接地部を左右各別に昇降駆動する一対の機体昇降
駆動手段と、刈取部を昇降駆動する刈取部昇降駆動手段
が機体に備えられたものであって、その特徴構成は、前
記刈取部の対地高さを検出する刈高検出手段が、前記刈
取部の左右方向に離した状態で複数個設けられ、それら
複数個の刈高検出手段からの検出値に基づいて、前記刈
取部の対地高さが所定値で、且つ、前記刈取部が地面に
対しほぼ平行となるようにすると共に、前記機体昇降駆
動手段の駆動範囲に対する現在位置を監視する監視手段
からの検出値に基づいて、前記機体昇降駆動手段が駆動
範囲のほぼ中間位置を維持するようにすべく、前記機体
昇降駆動手段及び前記刈取部昇降駆動手段を制御するよ
うに構成された制御手段が設けられている点にある。
【0009】
【作用】上記特徴構成によれば、制御手段は、刈取部の
左右方向に離した状態で複数個設けられた刈高検出手段
からの検出値に基づいて、刈取部の対地高さが所定値
で、且つ、前記刈取部が地面に対しほぼ平行となるよう
に制御するに際し、機体昇降駆動手段の駆動範囲に対す
る現在位置を監視する監視手段からの検出値に基づい
て、前記機体昇降駆動手段が駆動範囲のほぼ中間位置を
維持するように機体昇降駆動手段及び刈取部昇降駆動手
段を制御する。
【0010】
【発明の効果】従って、機体昇降駆動手段が動作範囲の
限界に達することがないので、限界状態における制御遅
れを回避しながらも、機体昇降駆動手段と刈取部昇降駆
動手段との協同により刈取部を地面の凹凸に沿わせる滑
らかな刈高制御を実現できるものとなった。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、図10に示す普通型コンバインについて概
略説明する。コンバインの機体1の下部には、左右一対
のクローラ走行装置2L,2Rが備えられ、機体1の前
方には刈取部3が、機体1の上部には脱穀部4が備えら
れている。
【0012】左のクローラ走行装置2Lの接地部は、機
体1に設けられた油圧シリンダ等で構成される機体昇降
駆動手段(以下、機体昇降シリンダという)5Lによっ
て昇降駆動される。同様に、右のクローラ走行装置2R
の接地部は、機体昇降シリンダ5Rによって昇降駆動さ
れる。つまり、左右のクローラ走行装置2L,2Rの接
地部を機体1に対して各別に昇降駆動することができ
る。
【0013】刈取部3は、大豆等の作物を掻き込む回転
式の掻き込みリール3a、バリカン式の刈取装置3b、
刈り取った作物を左右から略中央部に寄せるオーガ3
c、作物を上方に搬送するフィードコンベア3d、搬送
された作物を脱穀部4の供給コンベア4a上に放出する
回転式のビータ3e等からなる。刈取部3は、後部が機
体1に横軸芯P1で枢着され、刈取部昇降駆動手段(以
下、刈取部昇降シリンダという)6によって前部が昇降
駆動されるように取り付けられている。
【0014】刈取装置3bの後方には刈取部3の対地高
さを検出する刈高検出手段としての接地式センサが設け
られている。具体的には、図11及び図12に示すよう
に、左右一対のソリ状に曲げた板部材7L,7R及びポ
テンショメータ8L,8R等からなる。板部材7L,7
Rは、前部が水平軸芯P2周りに回動自在に枢支され、
後部が地面に接する状態で上下に揺動する。
【0015】ポテンショメータ8L,8Rは、板部材7
L,7Rの水平軸芯P2周りの回動角度を抵抗値に変換
する。従って、ポテンショメータ8L,8Rの抵抗値か
ら水平軸芯P2部の対地高さ、即ち刈取部3の対地高さ
を検出することができる。しかも、左右の板部材7L,
7Rが独立に揺動し、夫々の回動角度、即ち対地高さを
左右のポテンショメータ8L,8Rから各別に検出する
ことができる。
【0016】つまり、接地式センサが刈取部3の左右方
向に離した状態で2個設けられ、それらの検出情報に基
づいて刈取部3の対地高さのみならず、対地平行度をも
検出することができるように構成されている。尚、図1
1中の9は対地高さを検出する必要がない時に板部材7
を引き上げて保持するための油圧シリンダである。
【0017】脱穀部4は、供給コンベア4a、脱穀ロー
タ4b、選別装置4c等からなる。供給コンベア4aか
ら供給された作物は、脱穀ロータ4b等で脱粒され、選
別装置4cで選別される。選別された処理粒(一番物)
は、一番スクリューオーガ4dから回収される。未熟粒
や藁屑等の混じった処理物(2番物)は2番処理ロータ
4eでさらにしごかれ、選別されて2番スクリューオー
ガ4fからから回収される。
【0018】次に、刈高制御について説明する。ここで
いう刈高制御は、刈取部3の対地高さが所定値で、且
つ、刈取部3が地面に対してほぼ平行になるようにする
制御である。図1に示すように、マイクロコンピュータ
を利用した制御装置Hが設けられ、接地式センサ等の検
出情報に基づいて機体昇降シリンダ5L,5R及び刈取
部昇降シリンダ6を駆動制御することによりこの刈高制
御を行っている。尚、制御装置Hは、走行制御や脱穀制
御等も司るが、図1は、簡略化のために刈高制御のみに
ついて示している。
【0019】制御装置Hには、接地式センサ(ポテンシ
ョメータ)8L,8Rからの検出情報hsl,hsrと
共に、クローラ高さセンサ9L,9Rからの検出情報m
sl,msrも入力される。クローラ高さセンサ9L,
9Rは、左右の機体昇降シリンダ5L,5Rに夫々設け
られたポテンショメータであり、機体昇降シリンダ5
L,5Rの駆動範囲に対する現在位置を監視する監視手
段に相当する。ポテンショメータの抵抗値に応じた電圧
である各検出情報hsl,hsr,msl,msrは、
制御装置Hに入力されて8ビットディジタル値に変換さ
れる。
【0020】制御装置Hの刈高制御に関する出力信号と
しては、図1に示すように、刈取部昇降シリンダ6を駆
動して刈取部3を上昇させるための信号HUP、同じく
下降させるための信号HDN、機体昇降シリンダ(左)
5Lを駆動して刈取部3を上昇させるための信号MLU
P、同じく下降させるための信号MLDN、機体昇降シ
リンダ(右)5Rを駆動して刈取部3を上昇させるため
の信号MRUP、同じく下降させるための信号MRDN
が出力される。
【0021】刈取部昇降シリンダ6、機体昇降シリンダ
5L,5Rは、図1に示すように一つの油圧ポンプ10
を兼用している。そして、油圧回路としては刈取部昇降
シリンダ6の駆動が優先するように構成されている。即
ち、信号HUPによって、機体昇降/刈取部上昇切換電
磁弁11を刈取部上昇側に励磁しているとき、即ち刈取
部昇降シリンダ6を上昇駆動しているときはオイルは機
体昇降電磁弁12,13には流れないので、機体昇降シ
リンダ5L,5Rを駆動することはできない。
【0022】そして、機体昇降/刈取部上昇切換電磁弁
11が機体昇降側に励磁されているときは、オイルが機
体昇降電磁弁12,13に流れるので、信号MLUP又
は信号MLDNによって機体昇降シリンダ5Lを駆動さ
せて左側のクローラ走行装置2Lの接地部を機体1に対
して昇降させることができる。同様に、信号MRUP又
は信号MRDNによって機体昇降シリンダ5Rを駆動さ
せて右側のクローラ走行装置2Rの接地部を機体1に対
して昇降させることができる。尚、刈取部昇降シリンダ
6の下降駆動は、刈取部下降電磁弁14を励磁すること
により行われる。
【0023】上記ような入出力構成により、制御装置H
は、接地式センサ8L,8Rからの検出情報hsl,h
srに基づいて刈取部3の対地高さが所定値で、且つ、
刈取部3が地面に対しほぼ平行となるようにすると共
に、クローラ高さセンサ9L,9Rからの検出情報ms
l,msrに基づいて機体昇降シリンダ5L,5Rが駆
動範囲のほぼ中間位置を維持するようにすべく、機体昇
降シリンダ5L,5R及び刈取部昇降シリンダ6を駆動
させる。
【0024】又、制御装置Hは、各昇降シリンダの駆動
制御に際し、ファジイ制御による駆動速度制御を行う。
つまり、検出情報hsl,hsrから得られる刈高さデ
ータと目標値との偏差及び刈高さデータの微分値を前件
部変数とするファジイ推論により、後件部変数であるシ
リンダ駆動速度を求めている。以下、図2及び図3に示
す刈高制御の流れ図に基づいて説明を加える。
【0025】先ず、接地式センサ8L,8Rからの検出
情報(8ビットディジタル値)hsl,hsrの連続し
た5回分の平均値を夫々求め、刈高さデータHSL,H
SRとする(処理(イ))。次に、前回値との差から微
分値(差分値)DHSL,DHSRを求める(処理
(ロ))。クローラ高さセンサ9L,9Rからの検出情
報msl,msrについても同様に連続5回分の平均値
を夫々求め、機体高さデータMSL,MSRとする(処
理(ハ))。さらに、MSLとMSRの和MLRが求め
られる(処理(ニ))。
【0026】上記各算出値のうち、DHSL,DHSR
は、後述するようにファジイ推論によって各シリンダの
駆動速度を求める際に用いる。そして、HSL,HS
R,MLRは、刈取部3の対地高さが所定値で、且つ、
刈取部3が地面に対しほぼ平行となるようにすると共に
機体昇降シリンダ5L,5Rが駆動範囲のほぼ中間位置
を維持するようにするために、3個の昇降シリンダ5
L,5R,6のいずれを駆動すべきかを以下のように判
断するのに用いられる。
【0027】先ず、処理(ホ)に示すように、左右の刈
高さデータHSL,HSRが比較されることにより刈取
部3の対地平行度が判断される。つまりHSRとHSL
との差(HSR−HSL)の絶対値が所定値(例えば
5)以下であれば、ほぼ平行であると判断して処理
(ヘ)に移る。(HSR−HSL)が所定値(例えば−
5)未満であれば、右が低いと判断して処理(ト)に移
る。(HSR−HSL)が所定値(例えば5)を越えて
いれば左が低いと判断して処理(チ)に移る。
【0028】処理(ヘ)においては、左右の刈高さデー
タのうちの一方(ここでは右側の刈高さデータ)HSR
を目標高さH0と比較して、その結果により刈取部3の
対地高さが所定値になるように制御する。ここで、目標
高さH0は、別途手動設定することができる。(HSR
−H0)の絶対値が所定値(例えば5)以下であれば、
刈取部3の対地高さがほぼ所定値であると判断して、こ
の場合はいずれのシリンダをも駆動せずにメインルーチ
ンに戻る。
【0029】(HSR−H0)が所定値(例えば−5)
未満であれば、刈取部3の対地高さが所定値より低いと
判断して処理(リ)に移る。逆に(HSR−H0)が所
定値(例えば5)を越えていれば刈取部3の対地高さが
所定値より高いと判断して処理(ヌ)に移る。
【0030】処理(リ)においては、左右のクローラ高
さセンサ9L,9Rからの検出情報に基づく機体高さデ
ータMSL,MSRの和MLRを中間値M0(例えば2
55)と比較して、機体昇降シリンダ5L,5Rが駆動
範囲のほぼ中間位置にあるか否かを判断する。そして、
ほぼ中間位置にあるか又は機体昇降シリンダ5L,5R
が中間位置より高い場合、即ち(MLR−M0)が所定
値(例えば−5)以上である場合はサブルーチンHUP
を実行する。
【0031】サブルーチンHUPにおいては、制御装置
Hは、機体昇降/刈取部上昇切換電磁弁11を刈取部上
昇側に励磁すると共に、刈取部下降電磁弁14の励磁を
デューティ制御して刈取部昇降シリンダ6を可変速度で
上昇駆動させる。デューティ比は、後述するようにファ
ジイ推論により求められる。これにより、刈取部3は、
対地平行度を保ちながら所定の対地高さまで上昇するこ
とになる。
【0032】(MLR−M0)が所定値(例えば−5)
未満である場合は、機体昇降シリンダ5L,5Rが駆動
範囲の中間位置より低いことを意味するので、この場合
は、機体昇降シリンダ5L,5Rを上昇駆動して刈取部
3を所定の対地高さまで上昇させるべくサブルーチンM
LUP及びMRUPを実行する。
【0033】サブルーチンMLUPにおいて制御装置H
は、機体昇降電磁弁(左)12の上昇側への励磁をデュ
ーティ制御して機体昇降シリンダ5Lを可変速度で上昇
駆動させる。サブルーチンMRUPにおいては、機体昇
降電磁弁(右)13の上昇側への励磁をデューティ制御
して機体昇降シリンダ5Rを可変速度で上昇駆動させ
る。デューティ比は、後述するファジイ推論により求め
られる。
【0034】(ヌ)以降の処理においては、上記の場合
と逆に刈取部3を所定の対地高さまで下降させるに際し
て同様の判断が行われ、刈取部昇降シリンダ6を下降駆
動させるサブルーチンHDN又は機体昇降シリンダ5
L,5Rを下降駆動させるサブルーチンMLDN及びM
RDNが実行される。
【0035】(ト)以降の処理及び(チ)以降の処理に
おいては、刈取部3の対地平行度を修正しながら、刈取
部3が所定高さになるようにすべく、上述した判断と同
様の判断による場合分けが行われる。そして、場合分け
に応じて刈取部昇降シリンダ6を上昇・下降駆動させる
サブルーチンHUP・HDN、機体昇降シリンダ5Lを
上昇・下降駆動させるサブルーチンMLUP・MLD
N、機体昇降シリンダ5Rを上昇・下降駆動させるサブ
ルーチンMRUP・MRDNのうちのいずれかが実行さ
れる。
【0036】以上のようにして、左右の刈高さデータH
SL,HSRと目標刈高さH0との比較、及び、左右の
機体高さデータの和MLRとその中間値M0との比較に
基づいて、刈取部3の対地高さが所定値で、且つ、刈取
部3が地面に対しほぼ平行となるようにすると共に機体
昇降シリンダ5L,5Rが駆動範囲のほぼ中間位置を維
持するようにするための各シリンダ5L,5R,6の昇
降駆動制御が行われる。
【0037】次に、各シリンダ5L,5R,6の昇降駆
動制御におけるシリンダ駆動速度をファジイ推論によっ
て求める処理について説明する。先ず、左右の刈高さデ
ータHSL,HSRと目標刈高さH0との偏差hel,
herを求める。即ち、 hel=HSL−H0 her=HSR−H0
【0038】偏差hel,herは、−128〜127
の値をとりうるが、これを図4(a)に示すように、−
5〜5の11段階の値に分けてhdl,hdrとする。
前述の、刈高さデータHSL,HSRの微分値DHS
L,DHSRは−255〜255の値をとりうるが、こ
れも図4(b)に示すように、−5〜5の11段階の値
に分けてdhdl,dhdrとする。以下の説明におい
て、hdl,hdrを偏差データ、dhdl,dhdr
を微分データという。
【0039】例えば、前述の図3に於ける処理(ヘ)か
ら処理(リ)を経て刈取部昇降シリンダ6を上昇駆動さ
せるサブルーチンHUPを実行する場合、処理(ヘ)に
おいて、(HSR−H0)が所定値(例えば−5)未満
か否かの判断を行ったが、これは、偏差データhdrが
所定値(例えば0)未満か否かの判断を意味する。そし
て、サブルーチンHUPが実行されるときの刈取部昇降
シリンダ6の駆動速度は、偏差データhdr及び微分デ
ータdhdrを前件部変数とするファジイ推論により求
められる。以下説明を続ける。
【0040】前件部変数である偏差データhdl,hd
r及び微分データdhdl,dhdrのメンバシップ関
数は、図5(a)及び(b)に示すように定められてい
る。後件部変数、即ち求めるシリンダ駆動速度は図6
(a)及び(b)に示すように定められている。但し、
図6(a)は、機体昇降シリンダ5L,5Rの駆動速度
を示し、図6(b)は、刈取部昇降シリンダ6の駆動速
度を示す。
【0041】制御ルールは、いずれも図7のテーブルで
示す通りである。実際のマイクロコンピュータによるフ
ァジイ推論においては、演算時間を短くするために、上
記メンバシップ関数及び制御ルールに基づいて、有り得
る組み合わせを予め計算したテーブルを参照してシリン
ダ駆動速度を求めるように構成している。つまり、図8
(a)に示すテーブルに基づいて機体昇降シリンダ5
L,5Rの駆動速度を求め、図8(b)に示すテーブル
に基づいて刈取部昇降シリンダ6の駆動速度を求めてい
る。
【0042】各シリンダの駆動速度は、機体昇降電磁弁
12,13、機体昇降/刈取部上昇切換電磁弁11、及
び刈取部下降電磁弁14を励磁するときのデューティ比
を変えることによって行われ、図8(a)及び(b)に
示すテーブルから得られる値(%)は、そのデューティ
比を表す。各デューティ比(%)と制御装置Hからの実
際の出力信号のオン・オフ時間(ms)との関係は、図
9(a)乃至(c)に示すようになる。
【0043】図9(a)は、機体昇降電磁弁12,13
の励磁用出力信号MLUP,MLDN,MRUP,NR
DNの夫々のオン・オフ時間を示す。図9(b)及び
(c)は、刈取部昇降シリンダ6を昇降駆動するときの
機体昇降/刈取部上昇切換電磁弁11及び刈取部下降電
磁弁14の励磁用出力信号HUP,HDNのオン・オフ
時間を示す。
【0044】以下、別実施例について説明する。 上記実施例においては、刈取部の対地高さ及び対地
平行度を検出するための接地式センサを左右一対設けた
が、これに限らず、例えば、中央部にも設け、計3個の
接地式センサで検出するように構成してもよい。この場
合、例えば、左右一対の接地式センサで刈取部の対地平
行度を検出し、中央の接地式センサで刈取部の対地高さ
を検出することになる。
【0045】 刈取部の対地高さ(及び対地平行度)
を検出するための刈高検出手段は、実施例のような接地
式センサに限らず、例えば超音波センサを左右一対設け
てもよい。
【0046】 機体昇降駆動手段の駆動範囲に対する
現在位置を監視する監視手段は、実施例のように、機体
昇降駆動手段の回転部の回動角度をポテンショメータで
直接検出するものに限らず、例えば、走行装置の接地部
までの距離を検出する超音波センサ等を機体に設けても
よい。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるコンバインの刈高制御
装置のブロック図
【図2】刈高制御の流れ図
【図3】刈高制御の流れ図(つづき)
【図4】刈高制御における検出データの数値処理を示す
【図5】シリンダ駆動速度を求めるファジイ推論におけ
る前件部変数のメンバシップ関数を示す図
【図6】同じく、後件部変数のメンバシップ関数を示す
【図7】同じく、制御ルールを示す図
【図8】ファジイ推論によるシリンダ駆動速度を直接求
めるテーブル
【図9】デューティ比(%)と励磁オン・オフ時間(m
s)との対照テーブル
【図10】本実施例に係るコンバインの側面図(部分透
視図)
【図11】刈高検出手段の概略構成図(側面)
【図12】刈高検出手段の概略構成図(平面)
【符号の説明】
1 機体 2L,2R 走行装置 3 刈取部 5L,5R 機体昇降駆動手段 6 刈取部昇降駆動手段 8L,8R 刈高検出手段 9L,9R 監視手段 H 制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置(2L,2R)と、
    それら走行装置(2L,2R)夫々の接地部を左右各別
    に昇降駆動する一対の機体昇降駆動手段(5L,5R)
    と、刈取部(3)を昇降駆動する刈取部昇降駆動手段
    (6)が機体(1)に備えられたコンバインの刈高制御
    装置であって、前記刈取部(3)の対地高さを検出する
    刈高検出手段(8L,8R)が、前記刈取部(3)の左
    右方向に離した状態で複数個設けられ、それら複数個の
    刈高検出手段(8L,8R)からの検出値に基づいて、
    前記刈取部(3)の対地高さが所定値で、且つ、前記刈
    取部(3)が地面に対しほぼ平行となるようにすると共
    に、前記機体昇降駆動手段(5L,5R)の駆動範囲に
    対する現在位置を監視する監視手段(9L,9R)から
    の検出値に基づいて、前記機体昇降駆動手段(5L,5
    R)が駆動範囲のほぼ中間位置を維持するようにすべ
    く、前記機体昇降駆動手段(5L,5R)及び前記刈取
    部昇降駆動手段(6)を制御するように構成された制御
    手段(H)が設けられているコンバインの刈高制御装
    置。
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JP2011004721A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Yanmar Co Ltd コンバイン及び対地高さ制御プログラム
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