JPH0595600A - ボルト締めランジユバン型振動子 - Google Patents

ボルト締めランジユバン型振動子

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JPH0595600A
JPH0595600A JP25499391A JP25499391A JPH0595600A JP H0595600 A JPH0595600 A JP H0595600A JP 25499391 A JP25499391 A JP 25499391A JP 25499391 A JP25499391 A JP 25499391A JP H0595600 A JPH0595600 A JP H0595600A
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JP
Japan
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mass
front mass
mechanical
oscillator
langevin type
Prior art date
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Pending
Application number
JP25499391A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sueyoshi
賢浩 末吉
Hiroshi Kato
宏 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機械的Qを小さくし、同時に小型軽量のボルト
締めランジュバン型振動子を得るフロントマスの形状を
提供する。 【構成】リング状圧電振動子1と、その前後に配置され
る穴開フロントマス5とリアマス3と、これらを結合す
るボルト4からなり、ボルト4を締め込み圧縮応力をか
け、穴6の効果で機械的Qを小さくする。 【効果】フロントマスに開ける穴の深さ、個数、配置を
適当に選べば音響放射面積を変えることなく機械的Qを
小さくすることができ、音響放射効率の低下を抑え、必
要な音響ビ−ムを作り出せ、低周波化、軽量化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中音響送受波器に用
いられるボルト締めランジュバン型振動子に係り、特
に、その金属製のフロントマスの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、ボルト締めランジュバン
型振動子は、図1に示すように中心軸方向に分極し、互
いに分極方向が反対になるようにして電気的に並列に接
続された複数個のリング状圧電素子1と、その前後に配
置される金属製のフロントマス2及びリアマス3と、こ
れらを接続するボルト4とから成り、リング状圧電素子
1にはセラミックス、フロントマス2には駆動しやすく
屈曲振動しにくい軽量高剛性のアルミ合金やチタン合
金、リアマス3には振動の漏れを抑える重量高剛性の鋼
材、ボルト4にはフロントマス2とリアマス3でリング
状圧電素子1に圧縮応力をかける高張力鋼が使用され
る。
【0003】圧電素子は、電圧をかけるとその分極方向
に振動(伸縮)して音波を放射するが、その限界ぎりぎ
りのパワ−をかけると圧電素子が収縮時は問題無いが、
伸長時に圧電素子が割れてしまう恐れがある。しかし、
このボルト締めランジュバン型振動子の場合、圧電素子
1の前後にフロントマス2とフロントマス3を配置し、
ボルト4で接続、締め込むことによって大きな圧縮応力
が加えられて収縮状態にあり、伸長時に割れること無く
圧電素子1の固有の張力強度の数倍の強度が得られハイ
パワ−駆動が可能であり、充分な放射音響ビ−ムが得ら
れる。
【0004】これに関連する公知例には、特公昭58−
50897号公報が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来技術では、
水中音響送受波器の低周波化、小型軽量化を図る場合
に、低周波化に対しては、フロントマスの音響放射面積
を大きくして振動速度を小さくすることで対処できる
が、大きく重くなってしまい、逆に小型軽量化に対して
は、全体の寸法を小さくすることで対処できるが、音響
放射面積が小さくなるため低周波化の妨げになる。ま
た、厚さaを極端に小さくすると、フロントマス2の音
響放射面の中心部と周辺部の変位差によって生じる屈曲
振動のため、音響放射効率が低下する。音響放射面積が
大きいと音響放射抵抗が大きくなって機械的Qが小さく
なり、音響放射面積が小さいとの音響放射抵抗が小さく
なって機械的Qが大きくなる。つまり、機械的Qが小さ
いと大きく重く、小さく軽いと機械的Qが大きいという
問題を生じる。
【0006】本発明の目的は、機械的Qを小さくし、同
時に小型軽量のボルト締めランジュバン型振動子を得る
フロントマスの形状を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ボルト締め
ランジュバン型振動子を構成するフロントマスにおい
て、中心軸方向に分極された圧電素子と接続する側の面
に多数の穴を設けることによって達成される。
【0008】また、フロントマスに設ける孔を貫通さ
せ、フロントマス前面に音響放射板を取付けることによ
っても達成される。
【0009】
【作用】ボルト締めランジュバン型振動子を構成するフ
ロントマスの圧電素子と接続する側の面に多数の穴を設
けることによって、フロントマスの放射面積が大きくて
も断面積は小さくなり、機械的Qが小さくなる。機械的
Qが小さいと従来の技術では重くなるが、多数穴を開け
てあるので軽くなり、水中音響送受波器の低周波化、軽
量化を同時に達成できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図1、図2、図3、図4、図
5及び図6により説明する。
【0011】図1のaはフロントマス2の厚さ、a’は
リアマス3の厚さ、bは前半分の圧電素子の長さ、b’
は後半分の圧電素子の長さ、ρ1、ρ2、ρ3、ρ4はそれ
ぞれリング状圧電素子1、フロントマス2、リアマス
3、ボルト4の材料の密度、c1、c2、c3、c4はそれ
ぞれの材料内伝搬速度、S1、S2、S3、S4はそれぞれ
の断面積である。また、bとb’の境が振動の節の位置
である。この場合の共振条件は、
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】のようになる。ただし、
【0015】
【数3】
【0016】
【数4】
【0017】である。ここで、α及びα’はそれぞれマ
スの四分の一波長(λ/4)に対する厚さα=4a/
λ、α’=4a’/λ、β及びβ’はそれぞれ圧電素子
の四分の一波長(λ/4)に対する長さβ=4b/λ、
β’=4b’/λであり、K12はフロントマス2とリン
グ状圧電素子1のインピ−ダンス比、K13はリアマス3
とリング状圧電素子1のインピ−ダンス比である。ま
た、機械的Qは次式で表される。
【0018】
【数5】
【0019】ただし、raは音響放射抵抗、riは内部
損失抵抗である。
【0020】図2はフロントマス2の厚さaと機械的Q
の関係、図3はインピ−ダンス比K(K12、K13)と機
械的Qの関係を示す。図2からフロントマス2の厚さa
を厚くすると、αが大きくなり式(5)で機械的Qが大
きくなる。図3からインピ−ダンス比Kが大きくなる、
つまりフロントマス2の断面積S2が小さくなると、機
械的Qが小さくなる。また、式(5)より、音響放射抵
抗raが大きいと、機械的Qが小さくなる。
【0021】図4は本発明によるボルト締めランジュバ
ン型振動子の断面図であり、図5は図4を圧電素子1の
側から見た断面図である。
【0022】図4において、5はリング状圧電素子1と
接続する側の面に穴6を設けた金属製の穴開フロントマ
スである。フロントマス2に穴6を開けて、穴開フロン
トマス5としたことにより、断面積S2がS2’まで小さ
くなったとすると、これを式(5)に代入するとわかる
ように機械的Qが小さくなる。フロントマス2の厚さa
を極端に小さくすると、直径と厚さの比が大きくなり、
フロントマス2の音響放射面に振動の節ができ、同一音
響放射面に正相と逆相の振動モ−ドが表れ、逆相の成分
は正相の成分を打ち消す方向に働き、有効な音響放射エ
ネルギを減少させるが、本実施例ではフロントマス2に
穴6を開け、フロントマス5のようにすることにより、
厚さaを変えることなく機械的Qを小さくでき音響放射
効率が低下することなく低周波化がなり、穴6を開けた
ことにより軽量化ができる。
【0023】このように、穴6の深さ、個数、配置を適
当に選べば音響放射面積を変えることなく音響放射抵抗
を小さくし、機械的Qを小さくすることができ、必要な
音響ビ−ムを作り出せ、低周波化、軽量化が図られる。
【0024】また、本発明は、図6のように、穴開フロ
ントマス5の穴6を貫通させた、貫通孔7開フロントマ
ス8として、音響放射面側に音響放射板9を取付ける構
造としても、図2の構成と同様の結果が得られる。
【0025】
【発明の効果】本発明による場合は、フロントマスに開
ける穴の深さ、個数、配置を適当に選べば音響放射面積
を変えることなく機械的Qを小さくすることができ、こ
れに伴う音響放射効率の低下を抑え、必要な音響ビ−ム
を作り出せ、低周波化、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術によるボルト締めランジュバン型振
動子の断面図、
【図2】フロントマスの厚さaと機械的Qの関係の説明
図、
【図3】インピ−ダンス比Kと機械的Qの関係の説明
図、
【図4】本発明によるボルト締めランジュバン型振動子
の実施例の断面図、
【図5】図2を圧電素子側から見た断面図、
【図6】本発明によるボルト締めランジュバン型振動子
の他の実施例の断面図、
【符号の説明】
1…リング状圧電振動子、3…リアマス、4…ボルト、
5…穴開フロントマス 6…穴。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸方向に分極された複数個のリング状
    圧電素子と、前記リング状圧電素子の前後に配置される
    金属製のフロントマスとリアマスと、前記リング状圧電
    素子と前記フロントマスと、前記リアマスを接続するボ
    ルトとから成るボルト締めランジュバン型振動子におい
    て、前記フロントマスの前記リング状圧電素子と接続す
    る側の面に多数の穴を開けたことを特徴とするボルト締
    めランジュバン型振動子。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記フロントマスに開
    ける穴を貫通させ、その前面に音響放射板を設けたボル
    ト締めランジュバン型振動子。
JP25499391A 1991-10-02 1991-10-02 ボルト締めランジユバン型振動子 Pending JPH0595600A (ja)

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JP25499391A Pending JPH0595600A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 ボルト締めランジユバン型振動子

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109682889A (zh) * 2017-10-19 2019-04-26 古野电气株式会社 收发器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109682889A (zh) * 2017-10-19 2019-04-26 古野电气株式会社 收发器
JP2019075761A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 古野電気株式会社 送受波器
CN109682889B (zh) * 2017-10-19 2023-02-28 古野电气株式会社 收发器

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