JPH0595547U

JPH0595547U - 鼻腔吸入洗浄器

Info

Publication number: JPH0595547U
Application number: JP11441891U
Authority: JP
Inventors: 良梁田
Original assignee: 良梁田
Priority date: 1991-12-24
Filing date: 1991-12-24
Publication date: 1993-12-27

Abstract

(57)【要約】インフルエンザ（流行性感冒）ウイルスに対して、一般
的には風邪等に罹るることを未然に予防することを目的
とした、所要の鼻腔吸入洗浄器を提供する。【構成】略乳管等でなる吸入導管（９）の長手方向先
端に、吸孔（１０）を有する吸入頭体（１）を係着し
て、一方前記吸入管（９）の下方延長部に対して、薬液
容器（１２）に内装した吸入導管（９）を把持するとこ
ろの吸入導管支持板（１３）とを組合せて、かつ吸入導
管（９）の略中央部付近に、握持体（１１）を周設した
ことを特徴とする鼻腔吸入洗浄器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯用鼻腔吸入洗浄器であつて、詳しくは風邪、流行性感冒に罹ることを未然に防止することを目的としており、この鼻腔吸入洗浄器を使用することによつて、上気道であるところの鼻腔、また咽頭あるいは喉頭等三器官に吸い込んだインフルエンザウイルス等を同時に洗浄できると言う洗浄器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の物理的予防法としては、一般的には公知技術として、微温塩水溶液等による含嗽で咽頭の抵抗力を養うこととか、あるいは、洗面器等の微暖水に顔面を浸して一方の鼻孔を指で塞ぎ、自からの呼吸力でもつて微温水を吸い込み、吸い込んで微温水が口中に至るのを吐き出すと言う動作を繰り返すこと等がなされている。また器具類で乳管等の長手方向の略中間付近に、ゴム毬状の吸引具を係設して、その前後に流入方向を異にする逆止弁を装着、また流出部先端には、使用に応じた形状の挿入体を係着していると言う多目的に利用される洗浄器具が提供されている。（製造会社名・日興ゴム株式会社）

【０００３】また、化学的予防法として、インフルエンザの流行期に一時的に予防注射がなされているが、何時何処でても、場所を選ばず、かつ簡便になされる予防手段がなく、この医科業界では久しく要望されていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように、含嗽による予防方法では、含嗽用の例えば微温塩水を用意する必要性と、悪質なインフルエンザは含嗽程度の方法では防止することが困難なのである。又、微温水を鼻から吸い込んで鼻腔を洗浄すると言う方法は基本的には優れた予防法ではあるが、顔面を微温水に直接浸してなされるため呼吸困難に落ち入いると言う不都合があるのである。

【０００５】また、ゴム毬状の吸引具を用いて強制的圧力での、鼻腔を洗浄する場合は単なる洗い流しであつて、鼻は、呼吸道の初めであつて、鼻の中央に縦に障子のような薄い壁があつて、鼻腔を左右に分けている。これを鼻中隔と言い鼻腔のまわりの骨のなかには洞穴のような凹凸が無数に存在している。この鼻腔また、咽頭あるいは喉頭等の深部まで効果を及ぼすことが不可能なのである。また、インフルエンザの予防注射は一般的に有効であるが、毎年毎回繰り返えしなされるので、特に高年令者とか病弱者に対して体力の消耗が伴い極めて不適切なのである。本考案は上述のような欠点を除くことを目的しするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を解決するために、鼻腔相当大で略球体で、かつ柔軟性に富む素材で成形された吸入頭（１）と、この吸入頭（１）の頂部に貫設した吸孔（１０）と、前記の吸入頭（１）の下端に係設した張着部（２）と、この張着部（２）に嵌入した硬質短管体（３）と、またこの硬質短管体（３）の下端に嵌着した張着部（４）と、その下端に連続して吊着してなる吸入導管（５）及び（９）とでなる鼻腔吸入洗浄器。

【０００７】又、略円筒形で、容量（２００ＣＣ）程度でなる薬液収納容器（１２）と、この薬液容器（１２）内部上下に夫々内装した吸入導管支持板（１３）と、この吸入支持板（１３）の略中央部に貫設した吸入導管貫通孔（１４）とでなる鼻腔吸入洗浄器。また、前記吸入導管（５）の稍々下部付近に回設した握持体（１１）とでなる鼻腔吸入洗浄器。

【０００８】

【作用】

上述の如く構成されているから、本考案に係る作用を説明すれば、先ず薬液容器内に微温水とか、微温塩水とか、好ましくは洗浄薬剤（ハチアズレ、一包２ｍｇ）溶液を注入したる後、鼻腔吸入器下端に吊着している吸入導管を薬液容器上部から除々に挿入するのであるが、この薬液容器内には予め装着されている吸入導管支持板に設けてあるところの、吸入導管貫通孔に貫通させるのである。この時先述の吸入導管の外径は、吸入導管貫通孔の内径より少し太めにしてあるので挿着後は確実に固着できるのである。

【０００９】一方鼻腔洗浄器上部の吸入導管の先端には、吸孔を有する吸入頭を直接鼻腔に挿入すると共に、他方の鼻腔を親指の腹面等で塞ぎ、かつ必要に応じてこの洗浄器に付属する握持体を抱持しつつ、呼吸を整えて一気に溶液を吸込む。この動作を左右の鼻腔に対して、１内至２呼吸程度、鼻腔内に容器が充満するまで続ける。そして咽喉に至つた溶液は口と鼻より所要の容器に吐き出せばよい。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して詳述する。図１は本考案の鼻腔吸入洗浄器の一部を切り欠いた全体組立図を示し、鼻腔相当大で略球体で、かつ柔軟性に富む素材で成形された吸入頭（１）であつて、この吸入頭（１）の頂部に貫設した吸孔（１０）と、前記吸入頭（１）の下端に係設した弾性に富む張着部（２）と、この張着部（２）に嵌入したプラスチックあるいは金属等でなる硬質短管体（３）と、またこの硬質短管体（３）の下端に嵌着した弾性に富む張着部（４）と、その下端に連続して吊着した弾性に富み、例えば乳管等でなる吸入導管（５）および（９）と、またこの吸入導入管（５）の稍々下部付近に周設した握持体とでなる鼻腔吸入洗浄器。

【００１１】また、図２は上述の全体組立図を示し、図３は全体組立図におけるＡ−Ａ線断面図を示すものであつて、図４は全体組立図におけるＢ−Ｂ線断面図を示し、図５は全体組立状態を分解斜視図で示し、また図６は前記吸入頭（１）の下端に係設した張着部（２）と、硬質短管体（３）との張着前を示し、また図７は張着部（２）と硬質短管体（３）との張着を終えた後の状態を示すものである。なお、本鼻腔吸入洗浄器による使用方法等については

【作用】の項に詳述してあるので参照されたい。

【００１２】

【考案の効果】

上記のような構成と、作用によつて次に記載する多大の効果が期待できる。自己の呼吸力、即ち鼻孔より薬液を自在に吸い込んで、鼻腔、咽喉、あるいは咽頭等の隅々まで洗浄できると共に、特に鼻腔の深部に侵入しているインフルエンザ・ウイルス等を鼻腔から確実に排出することができるのである。またワクチンの予防注射を毎年毎回受けると言うことは、体の弱い人、特に注射の反応が強い人には不向きであるばかりでなく、一時しのぎに過ぎないのであるが、本考案の鼻腔洗浄器を普段の生活の中で使用することによって、風邪等の発病を予防するのみならず、咽喉等の抵抗力も併せて増進できるのである。

【００１３】なお、効果として特筆顕著すべき事項としては、初期の発病時に病状として現れる、鼻づまりとか鼻声等々この洗浄器の使用後直ちに治癒的効果を有すると共に、洗浄中あるいは洗浄後に排出される洗浄液の汚染の度合によつて外観的に、病状の程度等を知ることができるものである。なお、この洗浄器の構成も簡便、分解組立も容易で洗浄器本体の洗浄も簡単であり常時清潔が保持できると共に、携帯用として外出先での使用にも何時何処でも必要に応じて鼻腔の洗浄が可能な優れた鼻腔吸入洗浄器である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案になる鼻腔吸入洗浄器の一部を切り欠い
た全体組立図を示す

【図２】全体組立図

【図３】全体組立図のＡ−Ａ線断面図

【図４】全体組立図のＢ−Ｂ線断面図

【図５】本考案になる鼻腔吸入洗浄器の分解斜視図

【図６】本考案になる鼻腔吸入洗浄器の吸入頭体と強め
短管体との張着前を示す拡大図

【図７】前項、図６の鼻腔吸入洗浄器の吸入頭体と強め
短管体との張着後を示す拡大断面図

【符号の説明】

Ａ鼻腔吸入洗浄器Ｂ薬液容器体１吸入頭体２張着部３硬質短管体４張着部５吸入導管６張着部７硬質短管体８張着部９吸入導管１０吸孔１１握持体１２薬液収納容器１３吸入導管支持板１４吸入導管貫通孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】鼻孔相当大で、略球体で、かつ柔軟性に
富む素材で形成された吸入頭（１）と、この吸入頭
（１）の頂部に貫設した吸孔（１０）と、前記吸入頭
（１）の下端に係設した張着部（２）と、この張着部
（２）に嵌入した硬質短管体（３）と、またこの硬質短
管体（３）の下端に嵌着した張着部（４）と、その下端
に連続して吊着してなる吸入導管（５）および（９）と
でなることを特徴とする鼻腔吸入洗浄器。
【請求項２】略円筒形で、容量が（２００ＣＣ）程度
でなる薬液収納容器（１２）と、この薬液容器（１２）
内部上下に、夫々内装した吸入導管支持板（１３）と、
この吸入導管支持板（１３）の略中央部に貫設した吸入
導管貫通孔（１４）とでなることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲請求項１記載の鼻腔吸入洗浄器。
【請求項３】前記の吸入導管（５）の稍々下部付近
に、周設した握持体（１１）とでなることを特徴とする
実用新案登録請求の範囲請求項１記載の鼻腔吸入洗浄
器。