JPH0595532A - 画像ライン補間回路および撮像装置 - Google Patents

画像ライン補間回路および撮像装置

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JPH0595532A
JPH0595532A JP3280402A JP28040291A JPH0595532A JP H0595532 A JPH0595532 A JP H0595532A JP 3280402 A JP3280402 A JP 3280402A JP 28040291 A JP28040291 A JP 28040291A JP H0595532 A JPH0595532 A JP H0595532A
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circuit
image
line
interpolation
input line
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JP3280402A
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English (en)
Inventor
Junji Yamaguchi
淳史 山口
Masaaki Nakayama
正明 中山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの走査入力ラインの中央部で補間して得
られる出力ラインの画像信号において、周波数レスポン
ス特性を改善し、画質劣化の少ない安定した画質の補正
を行なう撮像装置を実現する。 【構成】 撮像素子から得られるフレーム画像をメモリ
回路1に格納する。入力ラインペア切換回路41と補間
係数発生回路6を用いて、現フィールド,前フィールド
の何れか一方の入力ラインペアの画像信号を補間処理す
る。この補間処理はで補間係数発生回路6の係数に応じ
てラインペアの画像信号が乗算器3,4で重みづけら
れ、加算器5により画像信号が合成出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インターレース走査さ
れた画像信号に演算処理を施して電子的な水平ラインの
補間処理を行う画像ライン補間回路、及び水平ライン補
間機能を備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインターレース走査された画像信
号の水平画素列を補間する補間回路について説明する。
図14は従来の補間回路の一例を示すブロック図であ
る。本図において、メモリ回路1はインターレース走査
された画像信号を一時蓄える回路である。メモリ制御回
路2はメモリ回路1の書き込み,読み出し,アドレス等
の制御信号を発生する回路である。乗算器3,4はメモ
リ回路1から読み出された2つのラインの画像信号にそ
れぞれの補間重み係数(以下補間係数という)w、(1
ーw)を乗算する回路であり、加算器5は乗算器3,4
の出力信号を加算して補間信号を出力する回路である。
補間係数発生回路6は2つのラインの画像信号の補間係
数w,(1ーw)を制御部7からの指令に基づいて発生
する回路である。制御部7は補間ラインの位置に基づい
て、メモリ制御回路2、補間係数発生回路6に制御信号
を発生する回路である。
【0003】図15は複数の走査ラインで構成される画
像信号の補間処理の一例を示す説明図である。あるフィ
ールドにおけるk,k+1ライン間において、kライン
からの距離とk+1ラインからの距離の比がw1:w2
である位置に、画像ラインを補間する場合について考え
る。即ち、補間ラインKを得るには、同フィールドの
k,k+1ラインの画像信号をメモリ回路1から読み出
し、距離に応じた補間係数(この場合は、w1/(w1
+w2)とw2/(w1+w2))を乗算して加算する
演算処理を行なう。
【0004】以下に、従来のインターレース走査された
画像信号に演算処理を施して電子的な水平ラインの補間
処理機能を備えた撮像装置について説明する。図16は
従来のインターレース走査された画像信号に演算処理を
施して電子的に水平ラインの補間処理を行い、画像を拡
大する電子ズーム処理機能を備えた撮像装置の構成を示
すブロック図である。本図において、撮像素子11は例
えばCCDイメージセンサのように被写体からの入射光
を電気信号に変換するものである。駆動回路12は撮像
素子11の駆動回路、増幅器13は撮像素子11からの
画像信号を増幅する回路である。プロセス回路14は増
幅器12の出力から輝度信号や色信号等を生成する回路
である。
【0005】次に電子ズーム回路15はプロセス回路1
4からの画像信号を、水平走査ラインの補間処理により
画像の拡大処理をする信号処理回路である。一般的に電
子ズーム回路15は、前述したメモリ回路1、メモリ制
御回路2、乗算器3,4、加算器5、補間係数発生回路
6、制御部7により構成されている。
【0006】制御部7は操作スイッチ16から指令され
た、電子ズームのズーム倍率やズームする画面位置(ズ
ーム位置)に基づいて、メモリ制御回路2、補間係数発
生回路6に制御信号を出力する制御部である。セレクタ
17は電子ズームされた電子ズーム回路15の出力と、
電子ズームされないプロセス回路14の出力とを操作ス
イッチ16からの指令に従い切り換える回路であり、そ
の出力は出力端子18より出力される。操作スイッチ1
6は電子ズームのオン,オフ,及び電子ズームオン時の
ズーム倍率やズーム位置を指令するスイッチである。
【0007】図17はこのような電子ズーム回路15で
の画像拡大についての概念図である。いま、撮像素子1
1は1フィールドに240ライン、したがって1フレー
ムには480ラインの画像信号を出力するものとする。
ここで、図17に示すように1フィールド当り200ラ
インに相当する走査領域を拡大して、正規の1フィール
ドの画像(すなわち240ラインの信号)を得る場合に
ついて説明する。この場合のズーム倍率は240÷20
0=1.2倍となる。走査線の本数を200本から24
0本に増加させるために、図16の電子ズーム回路15
は図18に示すような補間処理を行う。
【0008】図18は電子ズーム動作の水平ライン補間
処理を示す模式図である。本図において、実線で示す奇
数フィールドには、中央列に示す奇数フィールド入力ラ
インから、左側列に示す奇数フィールド出力ラインを得
る。破線で示す偶数フィールドには、中央列に示す偶数
フィールド入力ラインから、右側列に示す偶数フィール
ド出力ラインを得る。例えば、奇数フィールドのN+1
ラインを得るためにはメモリ回路1から入力ラインnと
n+1の画像信号を読み出し、距離に応じた補間係数
(この場合は2/12と10/12)を乗算して加算す
る。他の出力ラインについても同様に、上下の2ライン
から距離に応じた補間係数を乗算して加算することによ
り得られる。
【0009】図19は手振れ補正機能を搭載した撮像装
置の第1の従来例を示すブロック図である。図19にお
いて本撮像装置は、撮像素子11、周知の動きベクトル
検出回路21、メモリ制御回路22、メモリ回路23、
プロセス回路14、電子ズーム回路15により構成され
ている。
【0010】このように構成された従来の手振れ補正機
能を搭載した撮像装置の動作を説明する。まず、撮像素
子11の画像信号を動きベクトル検出回路21とメモリ
回路23に与える。動きベクトル検出回路21は、撮像
素子11からの画像信号からフィールド又はフレーム毎
に画像情報を処理し、画面中の映像の動きが被写体自身
の動きによるものか、又は手振れによる動きかを判断す
る。そして手振れによる動きの場合、その移動量をベク
トル情報として出力する。この動きベクトルを補正する
ようにメモリ制御回路22がメモリ回路23からの読み
出し位置を変え、画像の一部分を切り出して読み出し、
プロセス回路14に出力する。プロセス回路14の出力
信号を電子ズーム回路15によって表示画面となる表示
領域まで拡大して出力する。この動作を各フレーム毎に
繰り返すことによって手振れ補正を行う。
【0011】又、前記第1の従来例とは異なり、電子ズ
ームを用いない手振れ補正機能付き撮像装置もある。図
20は手振れ補正機能を搭載した撮像装置の第2の従来
例を示すものである。本図において撮像素子31は、手
振れ補正された画面となる有効走査領域と、この有効走
査領域を移動させる周辺のカット画面となる補正領域
と、からなる撮像領域を有している。本撮像装置は、プ
ロセス回路14、動きベクトル検出回路21、走査領域
制御回路32、駆動回路33により構成される。
【0012】このように構成された従来の手振れ補正機
能を搭載した撮像装置の動作について説明する。まず撮
像素子31の画像信号はプロセス回路14で輝度信号及
び色信号等の処理が行われる。又、撮像素子31の画像
信号は動きベクトル検出回路21にも供給され、動きベ
クトル検出回路21は図19に示す第1の従来例と同様
の動きベクトルを検出する。この動きベクトルを補正す
るように走査領域制御回路32は撮像領域中における有
効走査領域の位置を駆動回路33に指示する。この指示
によって駆動回路33が有効走査領域を移動させて撮像
素子31を駆動する。この動作を各フレーム毎に繰り返
して手振れ補正を行う。
【0013】図21は手振れ補正機能を搭載した撮像装
置の第3の従来例を示すものである。本図において、撮
像素子31は図20に示すものと同じく有効走査領域と
補正領域とからなる撮像領域を有するものである。又こ
の撮像装置は図19及び図20に示すものと同一の回路
部を有しており、駆動回路33、メモリ回路23、プロ
セス回路14、動きベクトル検出回路21、メモリ制御
回路22により構成される。
【0014】このように構成された手振れ補正機能を搭
載した撮像装置の動作について説明する。まず、撮像素
子31の画像信号をメモリ回路23と動きベクトル検出
回路21に供給する。メモリ回路23の出力信号をプロ
セス回路14が輝度信号及び色信号処理を行う。又、動
きベクトル検出回路22は手振れによる動きベクトルを
検出する。この検出した動きベクトルによって手振れを
補正するように、メモリ制御回路22はメモリ回路23
から撮像領域の有効走査領域を移動させて読み出す。こ
の動作を各フレーム毎に繰り返して手振れ補正を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の補間回路には次のような問題点がある。即ち、画像信
号出力ラインの垂直方向の周波数レスポンス特性は、補
間係数により変化するために出力ライン毎に異なる。例
えば、補間係数が1/2と1/2で補間される走査ライ
ンの画像信号は隣接する入力2ラインの加算平均となる
ので、垂直方向の画像位置の補正動作が緩慢となり、周
波数レスポンス特性は最も低くなる。又、逆に動きベク
トルが走査ラインピッチの整数倍になる場合には、補間
係数が1と0で補間され、補間係数が1のラインがその
まま出力されることになる。このときは垂直方向の周波
数レスポンス特性は最も高くなる。つまり、2つの入力
ラインの中央付近で補間された画像信号の周波数レスポ
ンス特性は、他の位置で補間された場合と比較し低くな
ってしまうという問題点を有していた。
【0016】このように、従来の補間回路を用いて電子
ズームを行う撮像装置では、垂直方向の尖鋭度が劣化し
さらに垂直方向の周波数レスポンスの高い部分と低い部
分ができ、これが横筋状の妨害となり非常に見苦しい違
和感のあるズーム画像となる問題点を有していた。又、
第1の従来例に示す手振れ補正機能を搭載した撮像装置
では、電子ズーム回路15によって画像信号を表示領域
まで拡大しているので表示領域の画像信号が荒くなり、
手振れ補正画像の画質劣化が大きくなるという問題点を
有していた。
【0017】又、第2、3の従来例で示す手振れ補正機
能を搭載した撮像装置では、メモリ制御回路22が有効
走査領域を撮像領域内で移動させて、メモリ回路23の
読出を行うとき、メモリ回路23の垂直方向の読み出し
精度が1ライン単位の精度なので、特に垂直方向の正確
な手振れ補正ができなかった。
【0018】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、2つの入力ラインの中央付近で
補間される画像信号の周波数レスポンス特性を改善する
画像ライン補間回路を実現することである。又、得られ
た走査ラインの垂直方向の周波数レスポンスに、高低差
が生じないズーム画像の画質を改善する撮像装置を実現
し、更に、画質劣化の少ない安定した画質の手振れ補正
を行なう撮像装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の本発明
は、インタレース走査されたフレーム内の特定位置の画
像信号を用いて補間処理を行い、画像変換したフレーム
の補間画像を得る画像ライン補間回路であって、インタ
レース走査された画像信号を一時蓄えるメモリ回路と、
インタレース走査における同一フィールド内の特定の2
ライン信号から補間画像を生成するラインの補間係数を
発生する補間係数発生回路と、補間係数に応じてメモリ
回路に格納された現フィールドのライン信号を入力ライ
ンとするか、前フィールドのライン信号を入力ラインと
するかを切り換える入力ラインペア切換回路と、入力ラ
インペア切換回路の与える入力ラインペアの画像信号に
対して、補間係数発生回路の補間係数に基づき演算を行
う補間処理回路と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0020】本願の請求項3の本発明は、被写体の画像
をインタレース走査により画像信号に変換する第1の撮
像素子と、第1の撮像素子の画像信号を一時蓄えるメモ
リ回路と、インタレース走査における同一フィールド内
の特定の2ライン信号から補間画像を生成するラインの
補間係数を発生する補間係数発生回路と、補間係数に応
じてメモリ回路に格納された現フィールドのライン信号
を入力ラインとするか、前フィールドのライン信号を入
力ラインとするかを切り換える入力ラインペア切換回路
と、入力ラインペア切換回路の与える入力ラインペアの
画像信号に対して、補間係数発生回路の補間係数に基づ
き演算を行う補間処理回路と、を具備し、補間処理回路
により画像変換したフレームの補間画像を出力するもの
である。
【0021】本願の請求項5の本発明は、被写体の画像
をインタレース走査により画像信号に変換する共に、画
像の撮像領域内において移動自在の有効走査領域から画
像信号を出力する第2の撮像素子と、第2の撮像素子を
含む筐体の振動による画像動きベクトルを検出する動き
ベクトル検出回路と、第2の撮像素子の有効走査領域を
動きベクトル検出回路が検出した動きベクトルの走査ラ
イン単位の整数部だけ撮像領域内で移動可能となるよう
第2の撮像素子を駆動する走査領域制御回路と、インタ
レース走査された画像信号を一時蓄えるメモリ回路、イ
ンタレース走査における同一フィールド内の特定の2ラ
イン信号から補間画像を生成するラインの補間係数を発
生する補間係数発生回路、補間係数に応じてメモリ回路
に格納された現フィールドのライン信号を入力ラインと
するか前フィールドのライン信号を入力ラインとするか
を切り換える入力ラインペア切換回路、入力ラインペア
切換回路の与える入力ラインペアの画像信号に対して補
間係数発生回路の補間係数に基づき演算を行う補間処理
回路、を含み、動きベクトル検出回路が検出した垂直方
向動きベクトルの小数部の値に応じた補間係数で第2の
撮像素子の出力水平ラインの補間処理を行う画像ライン
補間回路と、を具備するものであることを特徴とするも
のである。
【0022】本願の請求項7の本発明は、被写体の画像
をインタレース走査により画像信号に変換する共に、画
像の撮像領域内において移動自在の有効走査領域から画
像信号を出力する第2の撮像素子と、第2の撮像素子を
含む筐体の振動による画像動きベクトルを検出する動き
ベクトル検出回路と、第2の撮像素子の画像信号を一時
蓄えるメモリ回路と、動きベクトル検出回路が検出した
動きベクトルより走査ライン単位の整数部だけ有効走査
領域を移動させてメモリ回路から画像信号を読み出すメ
モリ制御回路と、インタレース走査における同一フィー
ルド内の特定の2ライン信号から補間画像を生成するラ
インの補間係数を発生する補間係数発生回路と、補間係
数発生回路の補間係数に応じてメモリ回路に格納された
現フィールドのライン信号を入力ラインとするか、前フ
ィールドのライン信号を入力ラインとするかを切り換え
る入力ラインペア切換回路と、入力ラインペア切換回路
の与える入力ラインペアの画像信号に対して、動きベク
トル検出回路が検出した垂直方向動きベクトルの小数部
の値に応じた補間係数で水平ラインの補間処理演算を行
う補間処理回路と、入力ラインペア切換回路から与えら
れる入力ラインペアの画像信号に対して、補間係数発生
回路の補間係数に基づき演算を行う補間処理回路と、を
具備することを特徴とするものである。
【0023】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1,2の
発明によれば、メモリ回路にインタレース走査された画
像信号を一時蓄え、補間係数発生回路から入力ラインペ
ア切換回路に対し、インタレース走査における同一フィ
ールド内の特定の2ライン信号から補間画像を生成する
ラインの補間係数を与える。この補間係数に応じてメモ
リ回路に格納された現フィールドのライン信号を入力ラ
インとするか、前フィールドのライン信号を入力ライン
とするかを決定する。そして入力ラインペア切換回路か
ら出力するラインペアの画像信号に対して補間係数に基
づく演算を行い、画像変換したフレームの補間画像を得
る。
【0024】又本願の請求項3,4の発明によれば、第
1の撮像素子により被写体の画像をインタレース走査に
より画像信号に変換し、この画像信号をメモリ回路一時
蓄える。補間係数発生回路によってインタレース走査に
おける同一フィールド内の特定の2ライン信号から補間
画像を生成するラインの補間係数を発生させる。入力ラ
インペア切換回路はこの補間係数に応じてメモリ回路に
格納された現フィールドのライン信号を入力ラインとす
るか、前フィールドのライン信号を入力ラインとするか
を決定する。そして補間処理回路は入力ラインペア切換
回路の与える入力ラインペアの画像信号に対して、補間
係数に基づく演算を行うと共に、画像変換したフレーム
の補間画像を撮像装置に出力する。
【0025】又本願の請求項5,6の発明によれば、第
2の撮像素子により被写体の画像をインタレース走査に
より画像信号に変換する共に、画像の撮像領域内で有効
走査領域を移動させて画像信号を出力する。動きベクト
ル検出回路は第2の撮像素子を含む筐体の振動による画
像動きベクトルを検出し、走査領域制御回路がこの動き
ベクトルの整数部だけ撮像領域内で移動可能となるよう
第2の撮像素子を駆動する。メモリ回路はこの画像信号
を一時蓄え、補間係数発生回路によってインタレース走
査における同一フィールド内の特定の2ライン信号から
補間画像を生成するラインの補間係数を発生させる。入
力ラインペア切換回路はこの補間係数に応じてメモリ回
路に格納された現フィールドのライン信号を入力ライン
とするか、前フィールドのライン信号を入力ラインとす
るかを決定する。そして補間処理回路は垂直方向動きベ
クトルの小数部の値に応じた補間係数で、第2の撮像素
子の出力水平ラインの補間処理を行い、画像変換したフ
レームの補間画像を撮像装置に出力する。
【0026】更に本願の請求項7,8の発明によれば、
第2の撮像素子により被写体の画像をインタレース走査
により画像信号に変換する共に、画像の撮像領域内で有
効走査領域を移動させて画像信号を出力する。動きベク
トル検出回路は第2の撮像素子を含む筐体の振動による
画像動きベクトルを検出し、メモリ回路が第2の撮像素
子の画像信号を一時蓄える。メモリ制御回路は動きベク
トルの整数部だけメモリ回路の有効走査領域を移動させ
て画像信号を読み出す。補間係数発生回路によってイン
タレース走査における同一フィールド内の特定の2ライ
ン信号から補間画像を生成するラインの補間係数を発生
させる。入力ラインペア切換回路はこの補間係数に応じ
てメモリ回路に格納された現フィールドのライン信号を
入力ラインとするか、前フィールドのライン信号を入力
ラインとするかを決定する。そして補間処理回路は入力
ラインペア切換回路の与える入力ラインペアの画像信号
に対して、補間係数に基づく演算を行うと共に、画像変
換したフレームの補間画像を撮像装置に出力する。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の第1実施例における画
像ライン補間回路の構成を示すブロック図である。尚、
従来例を示す図14,図16,図19〜図21と同一部
分は同一の符号を付けて詳細な説明は省略する。図1に
おいて、メモリ回路1はインターレース走査された画像
信号を一時蓄える回路であり、メモリ制御回路2によっ
てメモリの書き込み,読み出し,アドレス等の制御信号
が与えられる。乗算器3,5は後述する入力ラインペア
切換回路41から読み出された2つの走査ライン信号に
夫々の補間係数w、(1ーw)を乗算するものであり、
その出力は加算器5に与えられる。加算器5は乗算器
3,4の出力信号を加算して補間画像を出力する回路で
ある。補間係数発生回路6は2つのラインの信号の補間
係数を制御部7からの指令に基づいて乗算器3,4に与
える回路である。入力ラインペア切換回路41は補間係
数発生回路6の出力する補間係数に応じて、メモリ回路
1に蓄えられている現フィールドのラインを入力ライン
とするか、前フィールドのラインを入力ラインとするか
を選択して切り換える回路である。制御部7は補間ライ
ンの位置に基づいて、メモリ制御回路2、補間係数発生
回路6に制御信号を発生する回路である。
【0028】以上のように構成された第1実施例の画像
ライン補間回路の動作について説明する。まず図示しな
い撮像素子によってインターレース走査された画像信号
を一時メモリ回路1に蓄える。そして、制御部7からメ
モリ制御回路2へ補間ライン位置に基づいた制御信号が
送られる。メモリ制御回路2は、メモリ回路1に蓄えら
れている現フィールドおよび前フィールドの内、補間す
べき走査ラインに隣接する上下のラインペアをメモリ回
路1から取り出し、入力ラインペア切換回路41に与え
る。同時に制御部7から補間係数発生回路6に補間ライ
ンの位置に基づいた制御信号が送られ、補間係数発生回
路6は読み出された現フィールド、前フィールドの入力
ラインペアに対する補間係数を入力ラインペア切換回路
41に出力する。
【0029】入力ラインペア切換回路41は後述するよ
うに現フィールドのラインペア及び前フィールドのライ
ンペアの夫々の補間係数に応じて、現フィールド及び前
フィールドのどちらか一方の入力ラインペアを選び、乗
算器3,4に出力し、どちらの入力ラインペアを選択し
たかを補間係数発生回路6にフィードバックする。補間
係数発生回路6は入力ライン切換回路41からの信号を
受けて、選択された入力ラインペアの補間係数を乗算器
3,4に出力する。更に、乗算器3,4で乗算された結
果を加算器5に与え、ここで加算することにより補間さ
れたラインの画像信号を得る。
【0030】図2は、第1実施例の補間処理における入
力ラインの選択方法を示す模式図である。この選択方法
は基本的には、実線で示す現フィールドの入力ラインを
選択するが、従来方法との違いは、補間係数に応じて、
破線で示す前フィールドの入力ラインにより補間を行う
場合を設けるという点である。図2に示すように、現フ
ィールドの2つの入力ライン、即ちk,k+1ライン間
に出力ラインを補間する場合を考える。このときk,k
+1ライン間を4等分し、夫々を領域a,b,c,dと
する。 (1)出力ラインの補間される位置が、領域a,d内、
領域a,bの境界上、領域c,dの境界上のいずれかに
含まれた場合は、k,k+1ラインの画像信号を選択す
る。 (2)出力ラインの補間される位置が、領域b内又は領
域b,cの境界上にふくまれる場合は、前フィールドの
n−1,nラインの画像信号を選択する。 (3)出力ラインの補間される位置が、領域c内に含ま
れた場合は、前フィールドのn,n+1ラインの画像信
号を選択する。
【0031】以上のような動作原理を有する画像ライン
補間回路を用いると、図2に示すように理論的に中央付
近の補間は行わない。例えば図2の領域a,bの境界上
又は領域c,dの境界上に位置したとしても、補間係数
は1/4と3/4となる。従って出力信号の垂直方向の
周波数レスポンス特性は、最も悪い状態でも1/4と3
/4で補間処理を行った状態となる。このため、従来の
処理方法で生じていた中央付近での補間ラインの周波数
レスポンス特性の劣化を改善することができる。
【0032】図3は本発明の第2実施例であるインター
レース走査された画像信号に演算処理を施して、電子的
に水平ラインの補間処理を行い画像を拡大する電子ズー
ム処理機能を備えた撮像装置の構成を示すブロック図で
ある。尚、従来例を示す図16と同一部分は同一の符号
を付けて詳細な説明は省略する。図3において、第1の
撮像素子11は、例えばCCDイメージセンサであり、
複数の光電変換素子が二次元に配列されたものである。
駆動回路12、増幅器13、プロセス回路14は図16
に示すものと同一の接続構成をしている。操作スイッチ
16は電子ズームのオン、オフおよび電子ズームオン時
のズーム倍率やズームする画面位置(ズーム位置)を指
令するスイッチである。
【0033】電子ズーム回路15aは、プロセス回路1
4からの出力水平ライン数を補間により増加させること
で画像の拡大処理をするズーム回路であり、第1の実施
例の補間回路と同様である。破線部で示す電子ズーム回
路15aは、インターレース走査された画像信号を一時
蓄えるメモリ回路1、メモリ回路1の書き込み,読み出
し,アドレス等の制御信号を発生するメモリ制御回路
2、入力ラインペア切換回路41から読み出された2つ
のラインの信号に夫々の補間係数w、(1ーw)を乗算
する乗算器3,4、乗算器3,4の出力信号を加算して
補間信号を出力する加算器5、2つのラインの信号の補
間係数を制御部7からの指令に基づいて発生する補間係
数発生回路6、補間係数に応じてメモリ回路1に蓄えら
れている現フィールドのラインを入力ラインとするか、
前フィールドのラインを入力ラインとするかを切り換え
る入力ラインペア切換回路41、後述する制御部7で構
成されている。
【0034】制御部7は操作スイッチ16から指令され
た電子ズームのズーム倍率やズーム位置に基づいて、メ
モリ制御回路2、補間係数発生回路6に制御信号を発生
する制御部である。セレクタ17は電子ズーム回路15
aの出力と、電子ズームされないプロセス回路14の出
力とを、操作スイッチ16からの指令に従って切り換え
る回路であり、出力端子18に信号を出力する。
【0035】以上のように構成された第2実施例の撮像
装置の動作について説明する。操作スイッチ16からの
指令が電子ズーム動作オフのときには、この制御信号に
基づいてセレクタ17はズームオフ信号を入力し、プロ
セス回路14からの信号を選択して出力端子18に電子
ズームされない画像信号を出力する。この場合電子ズー
ムオフの制御信号を電子ズーム回路15aにも導いて、
この回路だけの動作を一時停止するよう構成すると省電
力化が計れる。
【0036】操作スイッチ16からの指令が電子ズーム
動作オンのときには、このスイッチから指令された電子
ズームのズーム倍率やズーム位置に基づいて、制御部7
が画像信号の補間ライン位置を制御し、メモリ制御回路
2、補間係数発生回路6に制御信号を出力する。後述す
るように制御部7からの補間ライン位置制御信号によ
り、電子ズーム回路15aはプロセス回路14の出力で
あるインターレース走査された画像信号を補間し、セレ
クタ17に出力する。電子ズーム回路15aの動作は第
1の実施例の補間回路と同様であるのでその説明は省略
する。セレクタ17はズームオン信号に基づいて電子ズ
ーム回路15aからの信号を選択して、出力端子18に
電子ズームされた画像信号を出力する。
【0037】ここで電子ズーム回路15aでの画像拡大
方法と、補間方法について詳しく説明する。図17に示
すように撮像素子11は1フィールドに240ライン、
1フレームには480ラインの画像を出力するものとす
る。このうち1フィールド当り200ラインに相当する
走査部分を拡大して、正規の1フィールドの画像即ち2
40ラインの画像信号を得る場合について説明する。
【0038】図4は電子ズーム動作における補間処理の
動作原理を示す模式図である。走査線の本数を200本
から240本に増加させるために、図3の電子ズーム回
路15a(図1の補間回路に相当)は図4に示すような
補間処理を行う。つまり、出力ラインの補間されるべき
位置によって、補間処理に用いる奇数フィールドおよび
偶数フィールドの入力ラインペアを使い分ける。即ち、
位置補正される出力ラインに最も近い入力ラインを選択
する。
【0039】例えば、図4の左側列に示す奇数フィール
ドのN+1ラインを得るためには、メモリ回路1から、
N+1ラインの位置に最も近い、実線で示す奇数フィー
ルドのn+1ラインを含む奇数フィールドのnラインお
よびn+1ラインを読み出し、距離に応じた補間係数
(この場合は2/12と10/12)を乗算して加算す
る。次に、その下の奇数フィールドのN+2ラインを得
るためには、メモリ回路1からN+2ラインの位置に最
も近いライン(この場合は破線で示す偶数フィールドの
(n+1)’ライン)を含む偶数フィールドの(n+
1)’および(n+2)’ラインを読み出し、距離に応
じた補間係数(この場合は10/12と2/12)を乗
算して加算する。他の出力ラインについても同様に、最
も近いラインを含む奇数又は偶数フィールドの走査ライ
ンペアを選択し、距離に応じた補間係数を乗算して加算
することにより得られる。
【0040】一方、図4の右側列に示す偶数フィールド
には、前述した奇数フィールドと同様に補間処理に用い
る入力ラインペアを選択し補間処理を行う。ここで補間
処理により得られる偶数フィールドの走査ラインが、奇
数フィールドの信号とインターレースの関係上、奇数フ
ィールドの2ラインのちょうど中間にくるように処理さ
れる。例えば、奇数フィールドのN+1ラインとN+2
ラインのちょうど中間に位置すべき偶数フィールドの
(N+1)’ラインを得るためには、メモリ回路1か
ら、(N+1)’ライン位置に最も近い(n+1)’を
含む偶数フィールドのn’および(n+1)’ラインを
読み出し、距離に応じた補間係数(この場合は3/12
と9/12)を乗算して加算する。同様に、偶数フィー
ルドの(N+2)’ラインを得るためには、メモリ回路
1から奇数フィールドのn+2およびn+3ラインを読
み出し、距離に応じた補間係数(この場合は11/12
と1/12)を乗算して加算する。偶数フィールドの他
の出力ラインについても同様に奇数フィールドの隣接す
る2ラインのちょうど中間にくるように考慮した上で、
最も近い入力ラインを含むペアを用い、距離に応じた補
間係数を乗算して加算することにより得る。
【0041】以上のように出力ラインの補間処理に用い
る入力ラインペアを選択すると、図2に示すように理論
的に各フィールドの走査ラインにおける中央付近の補間
は行わず、上下何れかの走査ラインの画像信号の情報を
活かし、補間係数は1/4と3/4となる。このため、
出力信号の垂直方向の周波数レスポンス特性は向上し、
最低でも1/4と3/4で補間処理を行った状態とな
る。したがって、従来例のように走査ラインの中央付近
で生じる補間ラインの周波数レスポンス特性の劣化を改
善することがでる。このため垂直方向の周波数レスポン
スの高低による横筋状の妨害がなくなり、ズーム画像の
画質を大幅に改善することができる。
【0042】尚図3に示すように、メモリ回路1、メモ
リ制御回路2、入力ラインペア切換回路41、乗算器
3,4、加算器5、補間係数発生回路6等はプロセス回
路14の後にある必要はない。図5はプロセス回路14
を電子ズーム回路15aの出力側に設けた場合の撮像装
置の構成を示すブロック図である。図5において各回路
の動作説明はその順序が異なるだけで図3と同一である
ので省略する。
【0043】図6は本発明の第3実施例の手振れ補正機
能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図である。
尚、従来例を示す図16及び本発明の第2実施例を示す
図3と同一部分は、同一の符号を付けて詳細な説明は省
略する。図6において第2の撮像素子31は、有効走査
領域とこの有効走査領域を移動させる補正領域とからな
る撮像領域を有するものである。
【0044】図7(a),(b)は撮像素子31の撮像
領域を示した模式図である。撮像領域P0は、有効走査
領域P1と補正領域P2とにより構成される。図7
(a)の矢印Vは手振れによる動きベクトルを示し、図
7(b)は有効走査領域P1の移動による手振れ補正位
置を示している。走査領域制御回路32は有効走査領域
P1を移動するように撮像素子31を駆動する回路であ
る。増幅器13は撮像素子31からの画像信号を増幅
し、その出力をプロセス回路14に与える。動きベクト
ル検出回路21はプロセス回路14の画像信号から動き
ベクトルを検出する。そして垂直方向の動きベクトル量
を、各フィールドの走査ピッチと比較して、ラインピッ
チの整数倍部分と小数倍部分とに分け、それらの値を出
力する回路である。画像ライン補間回路15bはプロセ
ス回路14からの出力信号を、動きベクトル検出回路2
1が検出した動きベクトルの小数部の値によって、水平
画素列の補間処理を行う回路であり、第1の実施例の補
間回路と同様の動作を行うものである。
【0045】破線部分で示す画像ライン補間回路15b
は、インターレース走査された画像信号を一時蓄えるメ
モリ回路1、制御部7からの制御信号に基づきメモリ回
路1から読み出すメモリ制御回路2、入力ラインペア切
換回路41から読み出された2つのラインの信号にそれ
ぞれの補間係数w、(1ーw)を乗算し加算する補間処
理回路42、2つのラインの信号の補間係数を制御部7
からの指令に基づいて生成する補間係数発生回路6、補
間係数に応じて現フィールドのラインを入力ラインとす
るか、前フィールドのラインを入力ラインとするかを切
り換える入力ラインペア切換回路41、動きベクトル検
出回路21の出力する動きベクトルにより、メモリ制御
回路2、補間係数発生回路6に制御信号を発生する制御
部7により構成されている。
【0046】以上のように構成された第3実施例の手振
れ補正機能を搭載した撮像装置の動作について説明す
る。まず、撮像素子31の画像信号を増幅器13で増幅
した後、プロセス回路14でインターレース走査された
画像信号として出力し、メモリ回路1に一時蓄える。次
に、動きベクトル検出回路21はプロセス回路14の画
像信号から垂直動きベクトルを検出する。この検出した
動きベクトル量の整数部の値は走査領域制御回路32に
出力される。
【0047】走査領域制御回路32は検出された動きベ
クトルの整数部によって、1ライン単位の精度で手振れ
を補正するように、撮像素子31の撮像領域から、有効
走査領域を移動させて位置補正された画像信号を読み出
す。又、動きベクトル検出回路21の出力する動きベク
トルの小数部も制御部7に出力される。制御部7は検出
された動きベクトル小数部により決定される補間ライン
位置に基づいて、制御信号をメモリ制御回路2に送る。
メモリ制御回路2はこの1ライン未満の手振れの補間処
理をするため。補間係数発生回路6に制御信号を送る。
【0048】メモリ制御回路2は制御部7からの信号を
受けて、メモリ回路1から入力ラインペア切換回路41
に所定フレームの画像信号を読み出す。入力ラインペア
切換回路41は入力された現フィールドおよび前フィー
ルドの入力ラインペアの内、補間係数発生回路6の補間
係数に応じて現フィールドおよび前フィールドのどちら
か一方の入力ラインペアに切り換え、該当するラインペ
アの画像信号を補間処理回路42に出力する。
【0049】補間処理回路42では入力ラインペアに補
間係数発生回路6からの補間係数を夫々乗算し、2ライ
ンの画像信号を加算して補間ラインを出力端18に出力
する。この補間処理は、前述した第1、2実施例におけ
る補間処理と同様、入力ラインペア切換回路41により
補間係数に応じて現フィールドおよび前フィールドのど
ちらか一方の入力ラインペアに切り換え補間処理を行う
ものである。この動作を各フレーム毎に繰り返して手振
れ補正を行う。
【0050】図8は本実施例における信号読み出しによ
る手振れ補正例を示した模式図である。図8(a)は手
振れ補正前の走査ライン、(b)は撮像素子読出による
手振れ補正の走査ライン、(c)は画像ライン補間回路
15bによる手振れ補正の走査ラインを示している。図
8の補正例では、まず手振れによる動きベクトルの検出
を行う(図8(a)参照)。検出した動きベクトルの整
数部によって、有効走査領域P1を移動させ読出を行
い、1ライン精度の手振れ補正を行う(図8(b)参
照)。更に1ライン未満の精度の手振れ補正を動きベク
トルの小数部により画像ライン補間回路15bによりラ
イン補間をし、手振れ補正の微調整を行う(図8(c)
参照)。
【0051】以上のように第3実施例の撮像装置よれ
ば、動きベクトル検出回路21が検出した動きベクトル
の整数部だけ、走査領域制御回路32が有効走査領域P
1を移動させ撮像素子31を駆動すると共に、動きベク
トル検出回路21が検出した垂直方向動きベクトルの小
数部の値によって、水平画素列の補間処理を行うことに
より、画質劣化の少ない画質が安定した手振れ補正を行
うことができる。
【0052】尚、図6に示す撮像装置において、メモリ
回路1,メモリ制御回路2,入力ラインペア切換回路4
1,補間処理回路42,補間係数発生回路6等の各回路
はプロセス回路14の後にある必要はない。図9、10
は夫々、プロセス回路14の接続位置を補間処理回路4
2の後又は前に設けた場合の撮像装置のブロック図であ
る。図9及び図10の各回路の動作説明はその順序が異
なるだけであるので省略する。
【0053】図11は本発明の第4実施例の手振れ補正
機能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。尚、本発明の第2及び第3実施例を示す図3,図6
と同一部分は、同一の符号を付けて詳細な説明は省略す
る。図11において本撮像装置は、有効走査領域P1と
補正領域P2とからなる撮像領域P0を有した第2の撮
像素子31、撮像素子31の駆動回路12、撮像素子3
1からの出力信号を増幅する増幅器13、増幅器13の
出力から輝度信号等を生成するプロセス回路14、プロ
セス回路14の出力する現フィールドおよび前フィール
ドの信号から動きベクトルを検出する動きベクトル検出
回路21、動きベクトル検出回路21が検出した動きベ
クトルによって有効走査領域を移動させて手振れ補正を
行う画像ライン補間回路15bにより構成されている。
【0054】画像ライン補間回路15bは、インターレ
ース走査された画像信号を一時蓄えるメモリ回路1、検
出された動きベクトルに基づいた制御部7からの制御信
号によって有効走査領域P1を移動させてメモリ回路1
から信号を読み出すメモリ制御回路2、入力ラインペア
切換回路41から出力された2つのラインの信号にそれ
ぞれの補間係数w、(1ーw)を乗算してその出力信号
を加算した補間出力を生成する補間処理回路42、2つ
のラインの信号の補間係数w,(1ーw)を制御部7か
らの指令に基づいて発生する補間係数発生回路6、補間
係数に応じてメモリ回路1に蓄えられている現フィール
ドのラインを入力ラインとするか、前フィールドのライ
ンを入力ラインとするかを切り換える入力ラインペア切
換回路41で構成されている。
【0055】以上のように構成された第4実施例の手振
れ補正機能を搭載した撮像装置の動作について説明す
る。まず、撮像素子31の出力信号を増幅器13で増幅
した後、プロセス回路14でインターレース走査された
画像信号として出力し、メモリ回路1に一時蓄える。ま
た、動きベクトル検出回路21は現フィールドと前フィ
ールドの信号から動きベクトルを検出する。この検出し
た動きベクトルは制御部7に出力され、制御部7は検出
された動きベクトルの整数部によって、1ライン単位の
精度で手振れを補正するように、メモリ制御回路2に制
御信号を送る。又これと同時に制御部7は、検出された
動きベクトルの小数部により1ライン未満の手振れ補正
を行うように補間処理をするため、補間係数発生回路6
に制御信号を送る。
【0056】メモリ制御回路2は制御部7からの信号を
受けてメモリ回路1から有効走査領域P1を1ライン単
位の精度で移動させて読み出す。更に、読みだされた有
効走査領域P1に手振れの微調整を行うようラインデー
タを補間して出力する。この補間処理は、前述した第
1、2実施例における補間処理と同様、入力ラインペア
切換回路41により補間係数に応じて現フィールドおよ
び前フィールドのどちらか一方の入力ラインペアに切り
換える。そして切り換えられた入力ラインペアを用いて
補間処理を行い、この動作各フレーム毎にを繰り返して
手振れ補正を行う。
【0057】以上の第4実施例の動作は、第3実施例の
走査領域制御回路32の代わりにメモリ制御回路2が有
効走査領域P1を移動させてメモリ回路1から読み出す
以外は第3実施例と同様である。
【0058】第4実施例の撮像装置によれば、動きベク
トル検出回路21が検出した動きベクトルの整数部だ
け、メモリ制御回路2が有効走査領域P1を移動させて
メモリ回路1から読み出すと共に、動きベクトル検出回
路21が検出した垂直方向動きベクトルの小数部の値に
よって水平画素列の補間処理を行っている。このため、
画質劣化のない画質が安定した手振れ補正を行うことが
できる撮像装置が得られる。
【0059】尚図11において、メモリ回路1、メモリ
制御回路2、入力ラインペア切換回路41、補間処理回
路42、補間係数発生回路6等はプロセス回路14の後
にある必要はない。図12、13は、夫々プロセス回路
14の接続位置を補間処理回路42の後又は前に設けた
場合の撮像装置のブロック図である。図12及び図13
の各回路の動作説明はその順序が異なるだけであるので
省略する。
【0060】尚、本発明の第1〜第4実施例では、水平
ラインの補間方法を1次補間(隣接する2つのラインS
n、(Sn+1)からその中間位置のラインを補間によ
り得るのに、w*Sn+(1−w)*(Sn+1)演算
で得る方法)として説明したが、この補間方法に限るこ
とはなく、何れの方法でもその補間方法に応じた補間係
数によって、選択された入力ラインペアを用いることに
より本発明は達成できることは明らかである。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1,2の発明によれば、画像信号の補間ライン位置によ
り各フレーム毎に入力ラインペアを選択し補間すること
により、従来2つの入力ラインの中央付近に補間された
垂直方向の周波数レスポンスの低かった補間ラインの周
波数レスポンス特性を改善することができる。又、垂直
方向の周波数レスポンスの高低部分を無くし、簡単な構
成で水平ライン補間による電子ズーム機能を設けること
により、横筋状の妨害となる非常に見苦しい違和感のあ
ったズーム画像を解消し、画質を大幅に改善する画像ラ
イン補間回路を実現できる。
【0062】更に本願の請求項3〜8の発明によれば、
動きベクトル検出回路が検出した動きベクトルの整数部
により、手振れを1ライン精度で補正するように有効走
査領域を移動させてメモリ回路から読出を行う。さら
に、動きベクトル検出回路が検出した垂直方向動きベク
トルの小数部によって、手振れの残りの1ライン未満の
誤差を補正するように画像ラインを補間処理し、画質劣
化の少ない安定した画質の手振れ補正を行なう撮像装置
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における画像ライン補間回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の補間処理における入力ラインの選
択方法を説明するための模式図である。
【図3】本発明の第2実施例における電子ズーム機能付
き撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例における電子ズーム動作の補間処理
を説明するための模式図である。
【図5】第2実施例における電子ズーム機能付き撮像装
置の他の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施例における手振れ補正機能付
き撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第3実施例における撮像素子の撮像領域を示し
た模式図である。
【図8】第3実施例における手振れ補正の動作原理を示
した模式図である。
【図9】第3実施例における手振れ補正機能付き撮像装
置の他の構成を示すブロック図である。
【図10】第3実施例における手振れ補正機能付き撮像
装置の更に他の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4実施例における手振れ補正機能
付き撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図12】第4実施例における手振れ補正機能付き撮像
装置の他の構成を示すブロック図である。
【図13】第4実施例における手振れ補正機能付き撮像
装置の更に他の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の補間回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】従来の補間処理の動作原理を示す模式図であ
る。
【図16】従来の電子ズーム機能付き撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図17】電子ズーム画像の拡大処理の概念を示す模式
図である。
【図18】従来の撮像装置における電子ズーム動作の水
平ライン補間処理を説明するための模式図である。
【図19】従来の手振れ補正機能を搭載した第1の撮像
装置の構成を示すブロック図である。
【図20】従来の手振れ補正機能を搭載した第2の撮像
装置の構成を示すブロック図である。
【図21】従来の手振れ補正機能を搭載した第3の撮像
装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メモリ回路 2 メモリ制御回路 3,4 乗算器 5 加算器 6 補間係数発生回路 7 制御部 11,31 撮像素子 12 駆動回路 13 増幅器 14 プロセス回路 15,15a 電子ズーム回路 15b 画像ライン補間回路 16 操作スイッチ 17 セレクタ 18 出力端子 21 動きベクトル検出回路 32 走査領域制御回路 41 入力ラインペア切換回路 42 補間処理回路 P0 撮像領域 P1 有効走査領域 P2 補正領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インタレース走査されたフレーム内の特
    定位置の画像信号を用いて補間処理を行い、画像変換し
    たフレームの補間画像を得る画像ライン補間回路であっ
    て、 インタレース走査された画像信号を一時蓄えるメモリ回
    路と、 インタレース走査における同一フィールド内の特定の2
    ライン信号から補間画像を生成するラインの補間係数を
    発生する補間係数発生回路と、 前記補間係数に応じて前記メモリ回路に格納された現フ
    ィールドのライン信号を入力ラインとするか、前フィー
    ルドのライン信号を入力ラインとするかを切り換える入
    力ラインペア切換回路と、 前記入力ラインペア切換回路の与える入力ラインペアの
    画像信号に対して、前記補間係数発生回路の補間係数に
    基づき演算を行う補間処理回路と、を具備することを特
    徴とする画像ライン補間回路。
  2. 【請求項2】 前記入力ラインペア切換回路は、 入力ライン間に補間されるフレーム内の補間ライン位置
    によって、現フィールド及び前フィールドの入力ライン
    ペアの内、最も近い入力ラインを含むフィールドの入力
    ラインペアを選択するものであることを特徴とする請求
    項1記載の画像ライン補間回路。
  3. 【請求項3】 被写体の画像をインタレース走査により
    画像信号に変換する第1の撮像素子と、 前記第1の撮像素子の画像信号を一時蓄えるメモリ回路
    と、 インタレース走査における同一フィールド内の特定の2
    ライン信号から補間画像を生成するラインの補間係数を
    発生する補間係数発生回路と、 前記補間係数に応じて前記メモリ回路に格納された現フ
    ィールドのライン信号を入力ラインとするか、前フィー
    ルドのライン信号を入力ラインとするかを切り換える入
    力ラインペア切換回路と、 前記入力ラインペア切換回路の与える入力ラインペアの
    画像信号に対して、前記補間係数発生回路の補間係数に
    基づき演算を行う補間処理回路と、を具備し、前記補間
    処理回路により画像変換したフレームの補間画像を出力
    する画像ライン補間機能付の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記入力ラインペア切換回路は、 入力ライン間に補間されるフレーム内の補間ライン位置
    によって、現フィールドおよび前フィールドの入力ライ
    ンペアの内、最も近い入力ラインを含むフィールドの入
    力ラインペアを選択するものであることを特徴とする請
    求項3記載の画像ライン補間機能付の撮像装置。
  5. 【請求項5】 被写体の画像をインタレース走査により
    画像信号に変換する共に、前記画像の撮像領域内におい
    て移動自在の有効走査領域から画像信号を出力する第2
    の撮像素子と、 前記第2の撮像素子を含む筐体の振動による画像動きベ
    クトルを検出する動きベクトル検出回路と、 前記第2の撮像素子の有効走査領域を前記動きベクトル
    検出回路が検出した動きベクトルの走査ライン単位の整
    数部だけ前記撮像領域内で移動可能となるよう前記第2
    の撮像素子を駆動する走査領域制御回路と、 インタレース走査された画像信号を一時蓄えるメモリ回
    路、インタレース走査における同一フィールド内の特定
    の2ライン信号から補間画像を生成するラインの補間係
    数を発生する補間係数発生回路、前記補間係数に応じて
    前記メモリ回路に格納された現フィールドのライン信号
    を入力ラインとするか前フィールドのライン信号を入力
    ラインとするかを切り換える入力ラインペア切換回路、
    前記入力ラインペア切換回路の与える入力ラインペアの
    画像信号に対して前記補間係数発生回路の補間係数に基
    づき演算を行う補間処理回路、を含み、前記動きベクト
    ル検出回路が検出した垂直方向動きベクトルの小数部の
    値に応じた補間係数で前記第2の撮像素子の出力水平ラ
    インの補間処理を行う画像ライン補間回路と、を具備す
    るものであることを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記入力ラインペア切換回路は、 入力ライン間に補間されるフレーム内の補間ライン位置
    によって、現フィールドおよび前フィールドの入力ライ
    ンペアの内、最も近い入力ラインを含むフィールドの入
    力ラインペアを選択するものであることを特徴とする請
    求項5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 被写体の画像をインタレース走査により
    画像信号に変換する共に、前記画像の撮像領域内におい
    て移動自在の有効走査領域から画像信号を出力する第2
    の撮像素子と、 前記第2の撮像素子を含む筐体の振動による画像動きベ
    クトルを検出する動きベクトル検出回路と、 前記第2の撮像素子の画像信号を一時蓄えるメモリ回路
    と、 前記動きベクトル検出回路が検出した動きベクトルより
    走査ライン単位の整数部だけ前記有効走査領域を移動さ
    せて前記メモリ回路から画像信号を読み出すメモリ制御
    回路と、 インタレース走査における同一フィールド内の特定の2
    ライン信号から補間画像を生成するラインの補間係数を
    発生する補間係数発生回路と、 前記補間係数発生回路の補間係数に応じて前記メモリ回
    路に格納された現フィールドのライン信号を入力ライン
    とするか、前フィールドのライン信号を入力ラインとす
    るかを切り換える入力ラインペア切換回路と、 前記入力ラインペア切換回路の与える入力ラインペアの
    画像信号に対して、前記動きベクトル検出回路が検出し
    た垂直方向動きベクトルの小数部の値に応じた補間係数
    で水平ラインの補間処理演算を行う補間処理回路と、 前記入力ラインペア切換回路から与えられる入力ライン
    ペアの画像信号に対して、前記補間係数発生回路の補間
    係数に基づき演算を行う補間処理回路と、を具備するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記入力ラインペア切換回路は、 入力ライン間に補間されるフレーム内の補間ライン位置
    によって、現フィールドおよび前フィールドの入力ライ
    ンペアの内、最も近い入力ラインを含むフィールドの入
    力ラインペアを選択するものであることを特徴とする請
    求項7記載の撮像装置。
JP3280402A 1991-09-30 1991-09-30 画像ライン補間回路および撮像装置 Pending JPH0595532A (ja)

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