JPH0594911U - 耐冷媒性絶縁電線 - Google Patents

耐冷媒性絶縁電線

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JPH0594911U
JPH0594911U JP4343592U JP4343592U JPH0594911U JP H0594911 U JPH0594911 U JP H0594911U JP 4343592 U JP4343592 U JP 4343592U JP 4343592 U JP4343592 U JP 4343592U JP H0594911 U JPH0594911 U JP H0594911U
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JP
Japan
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insulated wire
inner layer
layer
resin
coating layer
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Pending
Application number
JP4343592U
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English (en)
Inventor
義弘 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁被覆層が肉切れし難く、かつ柔軟性に富
む使い勝手の良い絶縁電線を提供する。 【構成】 導体上に、熱可塑性ポリエステル系樹脂また
はフッ素系樹脂によって形成されると共に外周部に溝6
が形成された内層3と、ポリウレタン系樹脂によって形
成された外層4とからなる複合絶縁被覆層5を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハーメチックモーターの内部配線などに好適に使用される冷媒のフ レオン溶媒に対する耐性に優れた絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、ハーメチックモーターのモーターリード線に用いられていた従来の絶 縁電線を示すものである。この絶縁電線は、耐溶剤抽出性に優れ、フレオン溶媒 に対して優れた耐性を示す樹脂によって形成された絶縁被覆層2によって導体1 を被覆したものである。この絶縁電線の絶縁被覆層2をなす樹脂には、従来、ポ リウレタン系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂あるいはフッ素系樹脂などが用 いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前記ポリウレタン系樹脂は高温下(約140℃以上)で軟化してしま うため、このポリウレタン系樹脂からなる絶縁被覆層2が設けられた絶縁電線を 前記ハ−メチックモ−タ−のリード線に使用すると固定用の紐によって絶縁被覆 層の肉切れを起こす問題がある。 また前記熱可塑性ポリエステル系樹脂やフッ素系樹脂は硬質で曲がり難いため 、これら熱可塑性ポリエステル系樹脂やフッ素系樹脂で絶縁被覆された絶縁電線 は、曲げにくく、モーター組立時に傷ついて絶縁が損なわれる場合がある問題が あった。
【0004】 本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、肉切れし難く、かつ柔軟性に富む 使い勝手の良い耐冷媒性絶縁電線を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の絶縁電線では、導体上の複合絶縁被覆層を、外周部に溝が形成された 熱可塑性ポリエステル系樹脂またはフッ素系樹脂からなる内層と該内層上にポリ ウレタン系樹脂からなる外層を設けた複合構造とすることによって前記目的を達 成した。
【0006】 前記内層の外周部に形成される溝は、絶縁電線の長さ方向に直線状に延びるも のであっても、電線の周方向に延びるものであっても、あるいは螺旋状に延びる ものであっても良い。 またこの溝の横断面形状は、種々の形状、例えば三角形、方形等の多角形状、 半円、楕円等の湾曲した形状などにすることができる。 この溝は、所定間隔を置いて複数設けられることが望ましい。
【0007】
【作用】
本考案の絶縁電線においては、複合絶縁被覆層に硬質の熱可塑性ポリエステル 系樹脂またはフッ素系樹脂からなる内層が設けられているので、高温になってポ リウレタン製の外層が軟化しても、この内層によって前記固定用紐等の食い込み を阻止できる。従ってこの絶縁電線は、絶縁被覆層の肉切が発生し難いものとな る。 さらに本考案の絶縁電線においては、複合絶縁被覆層の外層部分が柔軟なポリ ウレタン系樹脂で形成されると共に、硬質の熱可塑性ポリエステル系樹脂等で形 成された内層には外周部に溝を設けて柔軟性を付与しているので、湾曲し易い。 従って、本考案の絶縁電線は使い勝手の良いものとなる。
【0008】
【実施例】
(実施例1) 図1は、本考案の絶縁電線の一実施例を示すものである。 この絶縁電線は、1.25mm2 の撚線導体1に複合絶縁被覆層5が設けられた ものである。この複合絶縁被覆層5は、内層3と外層4とによって形成されてい る。 内層3は熱可塑性ポリエステル樹脂を押出成形することによって形成されたも ので、その外周部には複数の溝6が長さ方向に螺旋状に設けられている。またこ れらの溝6は、内層3の外面が断面sin波状になるように形成されており、そ の深さは0.05mmである。この内層3の山部の頂点から導体1の外面までの距 離は0.2mmである。 外層4はポリウレタン樹脂を押出成形することによって形成されたものである 。導体1の外面からこの外層4の外面までの距離、すなわち絶縁被覆5の厚さは 0.3mmである。
【0009】 (実施例2) 実施例1における内層3を四フッ化エチレン樹脂(PTFE)で形成した点の み実施例1と異なる絶縁電線を作成し、実施例2の絶縁電線とした。
【0010】 (比較例1) 実施例1と同じ導体1に厚さ0.3mmの平滑なポリウレタン樹脂製絶縁被覆を 施した絶縁電線を作成し比較例1の絶縁電線とした。 (比較例2) 実施例1と同じ導体1にフッ素樹脂系のETFE(エチレン・テトラフロロエ チレン共重合体)からなる平滑な絶縁被覆5(厚さ0.3mm)を施した絶縁電線 を作成し比較例2の絶縁電線とした。
【0011】 上記実施例1、2および比較例1、2の各々の絶縁電線を、下記カットスルー 試験に供すると共に、柔軟性の評価を行った。結果を、表1にまとめる。 (カットスルー試験) サンプルの絶縁電線を140℃の雰囲気下に置くと共に、この絶縁電線の上3 ヶ所に金属製の錘を置き、一方絶縁電線の導体と錘との間に電圧を印加し、10 分間保持する。この間に導体と錘間で電気的短絡が生じなければ荷重を変化させ て、同様の操作を繰返し行い短絡に至るまでの荷重を調べた。 (柔軟性評価) 長さ30cmの絶縁電線の両端をひとまとめに持った状態で自然にたらし、絶 縁電線の湾曲した中央部分の直径を測定して評価した。
【0012】
【表1】
【0013】 表1の結果から、実施例1および実施例2の絶縁電線は何れも肉切れし難く、 しかも良好な柔軟性を有していることが判った。
【0014】 実施例の絶縁電線においては、複合絶縁被覆層5として、硬質の熱可塑性ポリ エステル系樹脂またはフッ素系樹脂からなる内層3が設けられているので、ポリ ウレタン製の外層4が高温下で軟化しても、前記内層3によって固定用紐等の食 い込みを阻止できる。従ってこの絶縁電線は、複合絶縁被覆層5の肉切が発生し 難いものとなる。
【0015】 さらに実施例の絶縁電線においては、外層4が柔軟なポリウレタン系樹脂で形 成されると共に、硬質の熱可塑性ポリエステル系樹脂等で形成された内層3はそ の外周部に溝6を設けて柔軟性を付与している。従って、実施例の絶縁電線は柔 軟性に富み、使い勝手の良いものとなる。
【0016】 加えて実施例の絶縁電線は、溝6の設けられた内層3に直接接する状態で軟質 なポリウレタン樹脂からなる外層4が設けられているので、電線の屈曲に伴う内 層3の溝6の形状変化が阻害されることはない。従ってこの絶縁電線は、柔軟性 に優れたたものとなる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の耐冷媒性絶縁電線は、外周部に溝が形成されたポ リエステル系樹脂またはフッ素系樹脂からなる内層と、該内層上にポリウレタン 系樹脂によって形成された外層とからなる複合絶縁被覆層を導体上に設けたもの である。 このような構成を有する本考案の絶縁電線では、硬質のポリエステル系樹脂ま たはフッ素系樹脂からなる内層が設けられているので、該内層上のポリウレタン 製の外層が高温下で軟化しても、内層によって固定用紐等の食い込みを阻止でき る。従ってこの絶縁電線は、複合絶縁被覆層の肉切が発生し難いものとなる。 さらに本考案の絶縁電線においては、その複合絶縁被覆層が、外層が柔軟なウ レタン系樹脂で形成されると共に、硬質のポリエステル系樹脂等で形成された内 層には外周部に溝を設けたので、内層および外層が共に柔軟性を有している。従 って、この絶縁電線は柔軟性に富み、使い勝手の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の絶縁電線を示す一部断面視した斜視
図。
【図2】同実施例の絶縁電線を示す断面図。
【図3】従来の絶縁電線を示す一部断面視した斜視図。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁被覆層 3 内層 4 外層 5 複合絶縁被覆層 6 溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に、外周部に溝が設けられた熱可
    塑性ポリエステル系樹脂またはフッ素系樹脂よりなる内
    層と、ポリウレタン系樹脂よりなる外層とからなる複合
    絶縁被覆層を設けたことを特徴とする耐冷媒性絶縁電
    線。
JP4343592U 1992-05-29 1992-05-29 耐冷媒性絶縁電線 Pending JPH0594911U (ja)

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JPH0594911U true JPH0594911U (ja) 1993-12-24

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JP4343592U Pending JPH0594911U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 耐冷媒性絶縁電線

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006221889A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Ube Nitto Kasei Co Ltd 熱可塑性樹脂製螺旋状物の製造方法および熱可塑性樹脂製螺旋状物

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JP2006221889A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Ube Nitto Kasei Co Ltd 熱可塑性樹脂製螺旋状物の製造方法および熱可塑性樹脂製螺旋状物

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