JPH0594471A - 共起辞書作成装置 - Google Patents

共起辞書作成装置

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JPH0594471A
JPH0594471A JP3013466A JP1346691A JPH0594471A JP H0594471 A JPH0594471 A JP H0594471A JP 3013466 A JP3013466 A JP 3013466A JP 1346691 A JP1346691 A JP 1346691A JP H0594471 A JPH0594471 A JP H0594471A
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JP
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Application number
JP3013466A
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Inventor
Masaki Matsudaira
正樹 松平
Yukio Yamamoto
由紀雄 山本
Hitoshi Sakamoto
仁 坂本
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械翻訳システム等で用いる共起辞書を人間
によらずに簡単に作成できる装置を実現する。 【構成】 共起関係検出部2a1(2b1)は、入力さ
れた日本文(英文)を解析して共起関係を有する単語対
を検出する。共起辞書検索部2a2(2b2)は、検出
された共起関係を有する単語対の情報で共起辞書6a
(6b)を検索して、その情報が共起辞書6a(6b)
に既登録か未登録かを判断する。共起関係追加部3a
(3b)は、検出された単語対の情報が共起辞書6a
(6b)に未登録の場合に共起辞書6a(6b)に追加
登録させる。これにより、入力文を入力するという簡単
な操作によって共起辞書6a(6b)を作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共起関係を有する単語
対の情報を格納する共起辞書の作成装置に関し、例え
ば、第1の言語及び第2の言語間で双方向の翻訳ができ
る双方向機械翻訳システムに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、機械翻訳システムが実用化されつ
つあるが、まだ訳文や訳語が自然な表現でないといった
問題点がある。例えば、英単語“play”を日本語に翻訳
する場合に、目的語が“piano ”(「ピアノ」)の場合
には「弾く」と訳し、目的語が“tennis”(「テニ
ス」)の場合には「する」と訳し、目的語が“Hamlet”
(「ハムレット」)の場合には「演じる」と訳するよう
に、同一単語を訳する場合でも他の単語との関係から訳
し分けなければならない。“piano ”と“play”、「ピ
アノ」と「弾く」のように、ある単語と単語が特定の関
係をもって出現することを共起と呼ばれている。より自
然な訳語に翻訳するためには、上述の例のように、文章
中に現れる共起関係によって同一単語を柔軟に訳し分け
ることが非常に重要である。
【0003】翻訳途中において訳語等を選択させたり、
翻訳後において利用者によって訳語を変更(後編集)さ
せたりして共起関係にある原文部分を最適な訳語にする
ことが考えられるが、利用者に多くの処理を委ねている
ことになる。
【0004】そこで、共起関係情報に従って自動的に同
一単語を訳し分けるようにすることが求められる。その
ためには、大量の例文から多数の共起関係を抽出して辞
書化しておく必要がある。このような共起辞書を用いる
場合であっても、翻訳する文章の分野に特有な共起関係
もあり、一旦作成された共起辞書の内容をさらに拡張し
ていく必要が生じることが多い。なお、従来、このよう
な共起辞書に対する(追加)修正の一案として、翻訳結
果に対して利用者が修正した内容をフィードバック情報
とし、これに基づいて共起関係を(追加)修正する方式
が提案されている(特開昭64−41971号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、共起辞書を作成する場合、人間が一々判断して入力
していたため、作成時間が非常にかかるものとなる。ま
た、人間が介在するので、大量の共起関係を含む共起辞
書を作成することが難しい。多くの分野についての共起
関係を人間がもれなく抽出すること自体も難しい。さら
に、作成された共起辞書に共起関係を追加していくよう
な場合にも、その判断は人間が行なっているので、時間
及び手間のかかるものであり、大量の共起関係を追加す
ることが難かしいという拡張性上の問題がある。
【0006】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、人間が介在することなく、共起辞書を作成したり
共起辞書に新たな共起関係を追加したり(追加も作成と
いうことができる)することができる、すなわち、共起
辞書の作成編集を簡単かつ短時間に行なうことができる
共起辞書作成装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、入力文を解析して、共起関係を
有する単語対を検出する共起関係検出手段と、検出され
た共起関係を有する単語対の情報で共起辞書を検索し
て、その情報が共起辞書に既登録か未登録かを判断する
共起辞書検索手段と、検出された共起関係を有する単語
対の情報が共起辞書に未登録の場合に、共起辞書に追加
登録させる共起関係追加手段とを備えている。
【0008】
【作用】本発明において、共起関係検出手段は入力文を
解析して共起関係を有する単語対を検出する。共起辞書
検索手段は、検出された共起関係を有する単語対の情報
で共起辞書を検索して、その情報が共起辞書に既登録か
未登録かを判断する。共起関係追加手段は、検出された
共起関係を有する単語対の情報が共起辞書に未登録の場
合に共起辞書に追加登録させる。これにより、入力文を
入力するという簡単な操作によって、短時間のうちに共
起辞書を作成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の共起辞書作成装置を、日本語
及び英語間の双方向の機械翻訳システムに適用した一実
施例を図面を参照しながら説明する。
【0010】この機械翻訳システムも、図示は省略する
が、ハードウェア的には一般のコンピュータシステム
(ワークステーション)と同様な構成を有する。すなわ
ち、中央処理装置(CPU)、主記憶装置、補助記憶装
置、キーボード、CRTディスプレイ、プリンタ、光学
式文字読取装置(OCR)等から構成されている。この
明細書では、これ以上のハードウェアについての説明は
省略する。
【0011】図1は、この実施例に係る機械翻訳システ
ムの機能的構成を示すブロック図である。この機械翻訳
システムは、原文入力部1、翻訳実行部2、共起辞書追
加部3、訳文出力部4、単語辞書5及び共起辞書6を備
えている。
【0012】原文入力部1は、キーボード、OCR等か
ら読み込んだ文章を保持し、翻訳実行部2に1文ずつ出
力するものである。
【0013】翻訳実行部2は、原文入力部1から与えら
れた入力文(原文)に対して、内蔵する文法規則、単語
辞書5及び共起辞書6を用いて訳文を生成し、訳文を訳
文出力部4へ与えるものである。翻訳実行部2は、原文
が日本語の場合には日本語単語辞書5a及び英語共起辞
書6bを用い、原文が英語の場合には英語単語辞書5b
及び日本語共起辞書6aを用いて翻訳する。
【0014】翻訳実行部2の処理を、共起辞書6との関
係からいうと、原文の解析(形態素解析や構文解析)を
行なうときに共起関係を有する単語対の情報を検出して
記憶しておき、その後、訳文が得られたときに共起辞書
6を用いて共起関係を有する単語対の訳語として格納さ
れているものがあるか否かを確認し、ある場合には訳語
を修正し、ない場合には単語辞書5を用いて最初に得ら
れた訳文を維持する。従って、翻訳実行部2は、日本語
及び英語についての共起関係検出部2a1及び2b1、
共起辞書検索部2a2及び2b2、並びに、訳語修正部
2a3及び2b3とを備えているということができる。
【0015】共起辞書追加部3(3a及び3b)は、原
文言語側の共起辞書6a又は6bに、翻訳実行部2によ
って共起関係にあると検出された原文単語対の共起関係
情報を登録させるものである。原文が日本語の場合に
は、日本語共起辞書追加部3aが日本語共起辞書6aに
対して共起関係情報を登録し、原文が英語の場合には、
英語共起辞書追加部3bが英語共起辞書6bに対して共
起関係情報を登録する。なお、登録する場合には、同一
共起関係情報が既登録されていないことを予め確認して
いる。
【0016】訳文出力部4は、翻訳実行部2から与えら
れた最終的な訳文を、CRTディスプレイやプリンタ等
に出力するものである。
【0017】上述のように用いられる単語辞書5(5a
及び5b)は、各単語について、日本語の情報及び英語
の情報を記述したものであり、その構造は、図2に示す
ようになっている。図2(A)に示す日本語単語辞書5
aは、日本語見出し5a1、日本語品詞5a2、標準訳
語5a3、他の訳語候補5a4等からなっている。図2
(B)に示す英語単語辞書5bは、英語見出し5b1、
英語品詞5b2、標準訳語5b3、他の訳語候補5b4
等からなっている。なお、図2は、後述する具体例に対
応する部分を示している。
【0018】上述のように用いられる共起辞書6は、日
本語の共起関係情報及び英語の共起関係情報を記述した
ものであり、その構造は図3に示すようになっている。
図3(A)に示す日本語共起辞書6aは、共起関係にあ
る第1の単語6a1、第2の単語6a2、共起関係種類
6a3等からなっている。図3(B)に示す英語共起辞
書6bも、共起関係にある第1の単語6b1、第2の単
語6b2、共起関係種類6b3等からなっている。な
お、訳し分ける必要がある共起関係の種類としては、述
語−目的語共起、形容詞−名詞共起、主語−述語共起等
がある。
【0019】図4は、日本語原文を英語文に翻訳する際
の処理フローチャートであり、共起関係についての処理
にウェイトをおいて示したものである。
【0020】日本語原文が入力されると、原文入力部1
は翻訳実行部2に原文を与える(ステップ110)。
【0021】翻訳実行部2は、まず日本語単語辞書5a
だけを用いて翻訳する(ステップ120)。この際に
は、形態素解析や構文解析等によって、共起関係がある
単語対を認識してその単語対情報を共起関係種類と共に
記憶しておく。この単語対情報の記憶は、日本語単語及
びこれに対応する英語訳語(標準訳語及び他の訳語候
補)の双方について行なう。その後、共起関係がある1
対の単語対情報を取り出し、各単語の標準訳語の対の情
報が、英語共起辞書6bにあるか否かを検索する(ステ
ップ121、122)。ある場合には後述するステップ
125に直ちに進む。他方、ない場合には、さらに訳語
候補と標準訳語との対の情報又は訳語候補同士の対の情
報が、英語共起辞書6bにあるか否かを検索する(ステ
ップ123)。この検索で見付かった場合には、訳文中
のその共起関係部分の一対の訳語を、標準訳語から検索
された訳語に変更して後述するステップ125に進む
(ステップ124)。訳語候補と標準訳語との対の情報
又は訳語候補同士の対の情報による英語共起辞書6bに
対する検索でも、見付からない場合には、後述するステ
ップ125に直ちに進む。
【0022】ステップ125は、今処理対象となってい
る1対の単語対情報(正確には日本語単語の情報)が、
日本語共起辞書6aに既登録されているか否かを検索す
るステップである。既登録されていると後述するステッ
プ127に直ちに進み、未登録であると、登録フラグを
この単語対情報に付与した後ステップ127に進む(ス
テップ126)。
【0023】ステップ127は、以上の処理(ステップ
122〜126)を実行していない、共起関係がある単
語対情報が残っているか否かを確認するステップであ
り、残っていれば上述したステップ121に戻り、残っ
ていなければ日本語共起辞書追加部3aによる処理に進
む。
【0024】共起辞書追加部3aにおいては、まず翻訳
実行部2内のメモリに格納されている、共起関係がある
1対の単語対情報を取り出しては登録フラグが付与され
ているか否かを確認する(ステップ130、131)。
このようにして登録フラグが付与されている1対の単語
対情報を取り出すと、その日本語単語の対と共起関係種
類との情報を日本語共起辞書6aに登録する(ステップ
132)。その後、登録フラグ付与の確認を実行してい
ない、共起関係がある単語対情報が残っているか否かを
確認し、残っていれば上述したステップ130に戻り、
残っていなければ訳文出力部4による処理に進む(ステ
ップ133)。
【0025】訳文出力部4は、翻訳処理部2から与えら
れた訳文をCRTディスプレイやプリンタに出力し、こ
れにより日本語原文に対する一連の処理を終了する(ス
テップ140)。
【0026】このようにして、共起関係にある単語対の
訳語の英語共起辞書6bを用いた見直しと、その単語対
の日本語情報が日本語共起辞書6aに未登録の場合の追
加登録とを行なうことができる。
【0027】図5は、英語原文を日本語文に翻訳する際
の処理フローチャートであり、共起関係についての処理
にウェイトをおいて示したものである。なお、かかる処
理も、日本語原文を英語文に翻訳する際の処理と同様で
あるので、一般的な流れの説明は省略する。
【0028】この図5の処理によっては、共起関係にあ
る単語対の訳語の日本語共起辞書6aを用いた見直し
と、その単語対の英語情報が英語共起辞書6bに未登録
の場合の追加登録とを行なうことができる。
【0029】次に、日本文「・・・アイデアを示す。」
を英文に翻訳する過程で、述語「示す」と目的語「アイ
デア」とが日本語共起辞書6aに新規登録される処理の
流れを図4を参照しながら説明する。
【0030】この日本文が与えられた翻訳実行部2は、
内部記憶の文法規則及び日本語単語辞書5a(図2参
照)を用いて訳文“・・・show an idea.”を生成する
(ステップ120)。なお、この際の原文解析によっ
て、「アイデア」と「示す」との関係を述語−目的語共
起関係と判断している。そして、この共起関係の対が処
理対象となったとする(ステップ121)。まず、標準
訳語“show”と“idea”との対で英語共起辞書6bを検
索する(ステップ122)。この検索時の共起関係種類
は述語−目的語共起関係とする。この場合に、英語共起
辞書6bには登録されていないとする。そこで、訳語候
補と標準訳語との対の情報又は訳語候補同士の対の情
報、すなわち、“point out ”と“idea”との対、“in
dicate”と“idea”との対、又は“present ”と“ide
a”との対のいずれかが、英語共起辞書6bにあるか否
かを検索する(ステップ123)。この検索でも見付か
らなかったとする。
【0031】この場合には、原語単語の対「アイデア」
と「示す」が日本語共起辞書6aに登録されているかを
検索する(ステップ125)。登録されていないとす
る。この場合には、今対象となっている共起関係を有す
る単語対「示す」及び「アイデア」の情報に登録フラグ
を付与する(ステップ126)。
【0032】他の共起関係が存在しないと、又は、他の
共起関係についての検索処理等も終了すると、共起辞書
追加部3による処理に移行する(ステップ127)。共
起辞書追加部3が、単語対として「示す」及び「アイデ
ア」の対情報を取り出して登録フラグを確認すると、上
述のように登録フラグが付与されている(ステップ13
0、131)。そこで、この対情報「示す」及び「アイ
デア」を日本語共起辞書6aに登録する(ステップ13
2)。
【0033】図6は、このような処理によって、共起関
係「示す」及び「アイデア」が登録された後の日本語共
起辞書6aの内容、及び、その登録に関係なく格納内容
が保持されている英語共起辞書6bの内容を示したもの
である。
【0034】次に、共起辞書6が図6に示す状態にある
ときに、英語原文“・・・presentmy idea.”を日本語
訳文に翻訳する場合の処理を、図5を中心として説明す
る。この英文が与えられた翻訳実行部2は、内部記憶の
文法規則及び英語単語辞書5b(図2参照)を用いて訳
文「・・・私のアイデアを贈る。」を生成する(ステッ
プ220)。なお、この際の原文解析によって、“pres
ent ”と“idea”との関係を述語−目的語共起関係と判
断している。そして、この共起関係の対が処理対象とな
ったとする(ステップ221)。まず、標準訳語「贈
る」と「アイデア」との対で日本語共起辞書6aを検索
する(ステップ222)。この検索時の共起関係種類は
述語−目的語共起関係とする。この訳語対「贈る」と
「アイデア」は不自然であり、日本語共起辞書6aには
登録されていない。そこで、訳語候補と標準訳語との対
の情報又は訳語候補同士の対の情報、すなわち、「贈
る」と「考え」との対、「プレゼントする」と「アイデ
ア」との対、「プレゼントする」と「考え」との対、
「示す」と「アイデア」との対、又は、「示す」と「考
え」との対のいずれかが、日本語共起辞書6aにあるか
否かを検索する(ステップ223)。この検索では、
「示す」と「アイデア」との対が見付け出される。そこ
で、その共起関係にある単語“present ”と“idea”の
訳語を「示す」と「アイデア」に決定し、訳文を「・・
・私のアイデアを示す。」に変更する(ステップ22
4)。
【0035】この後、原語単語の対“present ”と“id
ea”が英語共起辞書6bに登録されているかを検索する
(ステップ225)。登録されていないとする。この場
合には、今対象となっている共起関係がある単語対“pr
esent ”と“idea”の情報に登録フラグを付与する(ス
テップ226)。
【0036】他の共起関係が存在しないと、又は、他の
共起関係についての処理が終了すると、共起辞書追加部
3による処理に移行する(ステップ227)。共起辞書
追加部3が、共起関係在りとされた単語対として“pres
ent ”及び“idea”の対情報を取り出し、登録フラグが
付与されていることを確認したとする(ステップ23
0、231)。そこで、この対情報“present ”及び
“idea”を英語共起辞書6bに登録する(ステップ23
2)。
【0037】図7は、このような処理によって、共起関
係“present ”及び“idea”の情報が登録された後の英
語共起辞書6bの内容、及び、その登録に関係なく格納
内容が保持されている日本語共起辞書6aの内容を示す
ものである。
【0038】このように、英語原文を日本語訳文に翻訳
する場合に、日本語原文を英語訳文に翻訳する際に検出
して日本語共起辞書6aに登録しておいた共起関係情報
を用いることができる。
【0039】次に、共起辞書6が図7に示す状態にある
ときに、上述と同様な日本語原文「・・・アイデアを示
す。」を英語訳文に翻訳する場合の処理を、図4を中心
として説明する。
【0040】この日本文が与えられた翻訳実行部2も、
標準訳語を用いた訳文“・・・showan idea. ”を生成
する(ステップ120)。なお、この際にも原文解析に
よって、「示す」と「アイデア」との関係を述語−目的
語共起関係と判断している。そして、この共起関係の対
が処理対象となると、標準訳語“show”と“idea”との
対で英語共起辞書6bを検索する(ステップ121、1
22)。この訳語対“show”と“idea”は不自然であ
り、英語共起辞書6bには登録されていない。そこで、
訳語候補と標準訳語との対の情報又は訳語候補同士の対
の情報、すなわち、“point out ”と“idea”との対、
“indicate”と“idea”との対、又は“present ”と
“idea”との対のいずれかが、英語共起辞書6bにある
か否かを検索する(ステップ123)。この検索では、
“present ”と“idea”との対が見付け出される。そこ
で、その共起関係にある単語「示す」と「アイデア」の
訳語を“present ”と“idea”に決定し、訳文を“・・
・present an idea.”に変更する(ステップ124)。
【0041】その後、原語単語の対「アイデア」と「示
す」が日本語共起辞書6aに登録されているかを検索す
る(ステップ125)。上述した1回目の日本語原文か
ら英語訳文への翻訳で、既に日本語共起辞書6aに登録
されているので、単語対「示す」及び「アイデア」の情
報に登録フラグは付与されない。
【0042】他の共起関係が存在しないと、又は、他の
共起関係についての処理が終了すると、共起辞書追加部
3による処理に移行する(ステップ127)。共起辞書
追加部3が、共起関係在りとされた単語対として「示
す」と「アイデア」の対情報を取り出したとする(ステ
ップ130)。この単語対「示す」と「アイデア」には
登録フラグが付与されていないので、単語対「示す」と
「アイデア」はこの翻訳の際には登録されない(重複登
録はなされない)。すなわち、図7に示す共起辞書6の
内容は維持される。
【0043】このようにして、日本語原文を英語訳文に
翻訳する場合にも、過去において英語原文を日本語訳文
に翻訳する際に検出して英語共起辞書6bに登録した共
起関係の情報を利用することができる。
【0044】従って、上述の実施例によれば、翻訳処理
を通じて逆方向の翻訳の際に利用する共起関係情報を、
人間を介在することなく自動的に共起辞書に追加する
(作成する)ことができる。
【0045】例えば、システムの立上げ時に、原文及び
訳文が揃っている多くの文章について、原文を入力した
翻訳と訳文を入力した翻訳との両方を行なうようにする
と、初期の共起辞書を容易に作成することができる。こ
の際、使用者は文章を入力するだけで良い。
【0046】また、自動的に共起辞書を作成したり共起
関係情報を追加したりしても、双方向の機械翻訳システ
ムで翻訳される分野は、翻訳方向が逆であっても同じこ
とが多いため、ヒット率が高い共起辞書を形成すること
ができる。
【0047】さらに、機械翻訳システムが既に有してい
る多くの機能を利用して、共起辞書作成装置を形成して
いるので、装置の実現は容易である。
【0048】なお、上述の実施例においては、全ての翻
訳処理の際に、共起関係の検出及び登録を行なうものを
示したが、このような動作が指示された翻訳処理の場合
にのみ行なうようにしても良い。また、共起辞書の作成
処理を翻訳処理に無関係に実行させるようにしても良
い。上述の実施例では、機械翻訳システムに組み込まれ
た共起辞書作成装置を示したが、単独の装置として実現
しても良い。さらに、翻訳処理用の共起辞書だけでな
く、文書作成編集装置(ワードプロセッサ)における、
同義語からの最適単語の抽出等に用いる共起辞書の作成
にも適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の共起辞書作成装
置によれば、入力文を解析して共起関係を有する単語対
を検出し、その単語対が共起辞書に未登録であることを
確認して共起辞書に登録するようにしたので、短時間の
うちに簡単に共起辞書を作成したり、その共起辞書に新
たな共起関係情報を追加したりすることができる装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共起辞書作成装置を双方向機械翻訳シ
ステムに適用した一実施例の機能ブロック図である。
【図2】単語辞書の構造の説明図である。
【図3】共起辞書の構造の説明図である。
【図4】日本語から英語への翻訳処理のフローチャート
である。
【図5】英語から日本語への翻訳処理のフローチャート
である。
【図6】日本語の共起関係情報が追加された共起辞書を
示す説明図である。
【図7】英語の共起関係情報が追加された共起辞書を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…原文入力部、2…翻訳実行部、2a1…日本語共起
関係検出部、2b1…英語共起関係検出部、2a2…日
本語共起関係検索部、2b2…英語共起関係検索部、3
…共起辞書追加部、3a…日本語共起辞書追加部、3b
…英語共起辞書追加部、4…訳文出力部、5…単語辞
書、5a…日本語単語辞書、5b…英語単語辞書、6…
共起辞書、6a…日本語共起辞書、6b…英語共起辞
書。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力文を解析して共起関係を有する単語
    対を検出する共起関係検出手段と、 検出された共起関係を有する単語対の情報で共起辞書を
    検索して、その情報が上記共起辞書に既登録か未登録か
    を判断する共起辞書検索手段と、 検出された共起関係を有する単語対の情報が上記共起辞
    書に未登録の場合に、その単語対の情報を上記共起辞書
    に追加登録させる共起関係追加手段とを備えた共起辞書
    作成装置。
  2. 【請求項2】 第1の言語及び第2の言語間の双方向の
    機械翻訳システムに組み込まれた共起辞書作成装置であ
    って、 一方の言語の入力文を解析して共起関係を有する単語対
    を検出する、原文解析機能を利用した共起関係検出手段
    と、 上記入力文の言語とは異なる他方の言語で記述された原
    文の翻訳時に用いる、上記入力文の言語で記述された共
    起辞書を、上記共起関係検出手段で検出された共起関係
    を有する単語対の情報で検索して、その情報が上記共起
    辞書に既登録か未登録かを判断する翻訳処理時での検索
    機能を利用した共起辞書検索手段と、 検出された共起関係を有する単語対の情報が上記共起辞
    書に未登録の場合に、その単語対の情報を上記共起辞書
    に追加登録させる共起関係追加手段とを備えたことを特
    徴とする共起辞書作成装置。
  3. 【請求項3】 上記共起関係検出手段、上記共起辞書検
    索手段及び上記共起関係追加手段が、翻訳処理時に処理
    を行なうことを特徴とする請求項2に記載の共起辞書作
    成装置。
JP3013466A 1991-02-04 1991-02-04 共起辞書作成装置 Pending JPH0594471A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4911028B2 (ja) * 2005-02-24 2012-04-04 富士ゼロックス株式会社 単語翻訳装置、翻訳方法および翻訳プログラム

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JP4911028B2 (ja) * 2005-02-24 2012-04-04 富士ゼロックス株式会社 単語翻訳装置、翻訳方法および翻訳プログラム

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