JPH059446A - 蛍光増白剤含有組成物 - Google Patents

蛍光増白剤含有組成物

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JPH059446A
JPH059446A JP18811091A JP18811091A JPH059446A JP H059446 A JPH059446 A JP H059446A JP 18811091 A JP18811091 A JP 18811091A JP 18811091 A JP18811091 A JP 18811091A JP H059446 A JPH059446 A JP H059446A
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JP
Japan
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adhesive
sealing material
composition
optical brightener
solution
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Application number
JP18811091A
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English (en)
Inventor
Yasuo Takagi
靖夫 高木
Chikahisa Ogiyuu
近尚 大給
Yoshinori Suzuki
快典 鈴木
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Cemedine Co Ltd
Original Assignee
Cemedine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤やシーリング材に蛍光増白剤を含有さ
せることにより、硬化した接着剤やシーリング材からメ
ーカー名を判別できるようにする。 【構成】 接着剤及び1%以下の蛍光増白剤を必須成分
として含有した接着剤組成物とした。また、シーリング
材及び1%以下の蛍光増白剤を必須成分として含有した
シーリング材組成物とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1%以下の蛍光増白剤
を含有する接着剤組成物で、従来の接着剤と同様多くの
産業分野において、物と物との接着に利用することがで
きると同時に、接着剤が硬化した後において、接着剤に
ブラックライト等の紫外線を照射すると、発生する蛍光
を目視により確認することによって、蛍光増白剤を含有
していない接着剤と識別し得る接着剤を提供するもので
ある。
【0002】また、本発明は、1%以下の蛍光増白剤を
含有するシーリング材組成物で、従来のシーリング材と
同様、特に建築や輸送機の分野において、各種の部材間
の接合部や隙間に充填して目地に水密・気密性を付与す
る他、ガラスに対しては固定のために利用することがで
きると同時に、シーリング材が硬化した後において、シ
ーリング材にブラックライト等の紫外線を照射すると、
発生する蛍光を目視により確認することによって、蛍光
増白剤を含有していないシーリング材と識別し得るシー
リング材を提供するものである。
【0003】
【従来の技術】使用前の接着剤又はシーリング材は、
瓶、カートリッジ、缶、チューブ、袋等の容器に入って
おり、容器の表示によってメーカー名、素材、品番等を
確認することができるが、接着剤を使用して組み立てた
接合物から接着剤を同定すること又はシーリング材を充
填した目地の硬化物からシーリング材を同定すること
は、進歩した分析技術をもってしても極めて困難であ
り、接着剤又はシーリング材の主要成分を判別できる程
度であって、メーカー名までは判別することができるも
のではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであって、使用後の硬化した接着
剤あるいはシーリング材からメーカー名を識別すること
ができる接着剤組成物又はシーリング材組成物を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
課題を解決する方法として、1%以下の蛍光増白剤を含
有する接着剤又はシーリング材は、硬化した後におい
て、接着剤又はシーリング材にブラックライト等の紫外
線を照射すると、発生する蛍光を目視により確認するこ
とによって、蛍光増白剤を含有していない接着剤又はシ
ーリング材と識別し得ることを見出し、本発明を完成さ
せるに至ったものである。
【0006】本発明の接着剤組成物又はシーリング材組
成物に用いる蛍光増白剤としては、公知の蛍光増白剤を
使用することができるが、例えば、丸善株式会社発行の
「染料便覧」(昭和45年発行)819〜836頁に記
載の蛍光増白剤等を挙げることができる。
【0007】本発明の接着剤組成物又はシーリング材組
成物に用いる蛍光増白剤の使用量は、接着剤又はシーリ
ング材に含まれる充填剤の量によって変わるが、接着剤
組成物又はシーリング材組成物にブラックライトを照射
したときに蛍光を発するかぎり、いくら少量であっても
良い。また、添加量を多くすることも特に問題はない
が、あまり多量に添加することはコスト的に不利とな
り、また、自然光や蛍光燈の光によっても蛍光を発する
ようになるので、1%程度を限度とするのが適当であ
る。
【0008】本発明の接着剤は、公知の接着剤のすべて
を指し、溶媒揮散型、熱溶融型、化学反応型、プラスチ
ゾル型、感圧型のいずれの接着剤についても蛍光増白剤
を適宜選択することによって適用することができる。
【0009】また、本発明のシーリング材は、公知のシ
ーリング材のすべてを指し、溶媒揮散型、熱溶融型、化
学反応型、プラスチゾル型のいずれのシーリング材につ
いても蛍光増白剤を適宜選択することによって適用する
ことができる。
【0010】本発明の接着剤組成物又はシーリング材組
成物を製造する場合、蛍光増白剤をあらかじめ水あるい
は有機溶剤に溶解し、この溶液を接着剤又はシーリング
材に添加し、混合して均一な組成物とするのが良い。ま
た、蛍光増白剤を接着剤又はシーリング材に直接添加
し、加熱溶解しながら混合して均一な組成物とすること
もできる。
【0011】本発明の接着剤組成物又はシーリング材組
成物は、蛍光増白剤を除く他は同一の接着剤又はシーリ
ング材と同様に使用することができる。本発明の接着剤
組成物は、蛍光増白剤を含まない同種の接着剤と同じよ
うに接着接合物を組み立てることができ、接着特性を損
なうことがない。また、本発明のシーリング材組成物
は、蛍光増白剤を含まない同種のシーリング材と同じよ
うに水密・気密性を得るために間隙部に充填することが
でき、シール特性を損なうことがない。
【0012】本発明の接着剤組成物を用いて組立てた接
着接合物又はシーリング材組成物は、暗室において紫外
線燈(ブラックライト)等により紫外線を照射すると、
蛍光を発し、蛍光増白剤を含まない同種の接着剤又はシ
ーリング材、例えば、他社の同種の接着剤又はシーリン
グ材と容易に識別することができる。また、本発明の接
着剤組成物又はシーリング材組成物は、含有する蛍光増
白剤の量が少ない場合には、通常の使用状態において蛍
光を感知することがないので、特別美観を損なうことは
ない。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を接着剤組成
物に適用した場合について詳細に説明する。なお、実施
例及び比較例中で部とあるのは重量部を意味し、%は重
量%を意味する。
【0014】〔参考例1〕住友化学工業株式会社製のク
マリン系蛍光増白剤Whitefluor Bの1gを99gのトル
エンに溶解しWhitefluor Bの1%トルエン溶液(溶液
1)を作成した。
【0015】〔参考例2〕住友化学工業株式会社製のオ
キサゾール系蛍光増白剤Whitefluor PSN c.cの1gを9
9gのトルエンに溶解しWhitefluor PSN c.cの1%トル
エン溶液(溶液2)を作成した。
【0016】〔参考例3〕住友化学工業株式会社製のオ
キサゾール系蛍光増白剤Whitefluor PHR c.cの1gを9
9gのトルエンに溶解しWhitefluor PHR c.cの1%トル
エン溶液(溶液3)を作成した。
【0017】〔参考例4〕日本曹達株式会社製のクマリ
ン系蛍光増白剤 kaycoll Eの1gを99gのトルエンに
溶解し kaycoll Eの1%トルエン溶液(溶液4)を作成
した。
【0018】〔参考例5〕日本曹達株式会社製のピラゾ
リン系蛍光増白剤 kaycoll Cの1gを99gのトルエン
に溶解し kaycoll Cの1%トルエン溶液(溶液5)を作
成した。
【0019】〔参考例6〕住友化学工業株式会社製のス
チルベン系蛍光増白剤Whitex BB conc.の5gを95g
の水に溶解し Whitex BB conc.の5%水溶液(溶液6)
を作成した。
【0020】実施例1〜5及び比較例1 有機溶媒揮散形酢酸ビニル樹脂系接着剤セメダインNo.
198Lに溶液1〜5の各種蛍光増白剤を混合して本発
明の接着剤組成物A〜Eを作成した。接着剤組成物A〜
Eの組成、硬化後に紫外線を照射した時の発光の程度及
び接着強さを蛍光増白剤を含まない同種の接着剤(比較
例1)の場合とともに表1に示した。なお、接着強さ
は、JIS K 6851(接着剤の木材引っ張り剪断接着強さ試
験方法)によるラワン合板の引っ張り剪断接着強さを示
した。
【0021】
【表1】
【0022】なお、表1中、○は発光が確認されたも
の、×は発光が確認されなかったものを表している。
【0023】本発明の接着剤組成物は、硬化後に暗室に
おいて、紫外線を照射すると蛍光を発し、蛍光増白剤を
含まない同種の接着剤(比較例1)と容易に識別するこ
とができるとともに、接着性を損なうことがなかった。
【0024】実施例6及び比較例2 水揮散形酢酸ビニルエマルジョン系接着剤セメダインホ
ワイト100部に溶液6を0.1部混合して接着剤組成
物Fを作成した。
【0025】硬化した接着剤組成物Fに、暗室において
紫外線を照射すると蛍光を発し、蛍光増白剤を含まない
同種の接着剤(比較例2)と容易に識別することができ
た。
【0026】また、JIS K 6852(接着剤の圧縮剪断接着
強さ試験方法)による接着剤組成物Fの木材(樺)同士
の圧縮剪断接着強さは970N/cm2 で、比較例2による
接着強さの950N/cm2 と比較して接着特性を損なうこ
とがなかった。
【0027】実施例7及び比較例3 化学反応形アクリル系接着剤セメダインY−352のA
剤及びB剤の100部に溶液1を1部混合して接着剤組
成物Gを作成した。
【0028】A剤及びB剤を混合して硬化した接着剤組
成物Gに、暗室において紫外線を照射すると蛍光を発
し、蛍光増白剤を含まない同種の接着剤(比較例3)と
容易に識別することができた。
【0029】また、JIS K 6850(接着剤の引っ張り剪断
接着強さ試験方法)による接着剤組成物Gの鋼板同士の
引っ張り剪断接着強さは1570N/cm2 で、比較例3に
よる接着強さの1580N/cm2 と比較して接着特性を損
なうことがなかった。
【0030】実施例8及び比較例4 化学反応形変成シリコーン系弾性接着剤セメダインPM
−100の100部に溶液1を1部混合して接着剤組成
物Hを作成した。
【0031】硬化した接着剤組成物Hに暗室において紫
外線を照射すると蛍光を発し、蛍光増白剤を含まない同
種の接着剤(比較例4)と容易に識別することができ
た。
【0032】また、実施例7と同じ試験方法による接着
剤組成物Hの鋼板同士の引っ張り剪断接着強さは99N/
cm2 で、比較例4による接着強さの100N/cm2 と比較
して接着特性を損なうことがなかった。
【0033】続いて、本発明をシーリング材組成物に適
用した場合について実施例を挙げて詳細に説明する。な
お、実施例及び比較例中で部とあるのは重量部を意味
し、%は重量%を意味する。
【0034】〔参考例7〕住友化学工業株式会社製のク
マリン系蛍光増白剤Whitefluor Bの5gを95gのトル
エンに溶解しWhitefluor Bの5%トルエン溶液(溶液
7)を作成した。
【0035】〔参考例8〕住友化学工業株式会社製のオ
キサゾール系蛍光増白剤Whitefluor PSN c.cの5gを9
5gのトルエンに溶解しWhitefluor PSN c.cの5%トル
エン溶液(溶液8)を作成した。
【0036】〔参考例9〕住友化学工業株式会社製のオ
キサゾール系蛍光増白剤Whitefluor PHR c.cの5gを9
5gのトルエンに溶解しWhitefluor PHR c.cの5%トル
エン溶液(溶液9)を作成した。
【0037】〔参考例10〕日本曹達株式会社製のクマ
リン系蛍光増白剤 kaycoll Eの5gを95gのトルエン
に溶解し kaycoll Eの5%トルエン溶液(溶液10)を
作成した。
【0038】〔参考例11〕日本曹達株式会社製のピラ
ゾリン系蛍光増白剤 kaycoll Cの5gを95gのトルエ
ンに溶解し kaycoll Cの5%トルエン溶液(溶液11)
を作成した。
【0039】〔参考例12〕住友化学工業株式会社製の
スチルベン系蛍光増白剤 Whitex BB conc.の5gを95
gの水に溶解し Whitex BB conc.の5%水溶液(溶液1
2)を作成した。
【0040】実施例9〜13及び比較例5 化学反応形2液性ウレタンシーリング材セメダインS−
750に溶液7〜11の各種蛍光増白剤を混合して本発
明のシーリング材組成物I〜Mを作成した。シーリング
材組成物I〜Mの組成、硬化後に紫外線を照射した時の
発光の程度及び引っ張り接着性を、蛍光増白剤を含まな
い同種のシーリング材(比較例5)の場合とともに表2
に示した。なお、引っ張り接着性の試験方法は、JIS A
5758(建築用シーリング材)によるもので、最大引っ張
り応力と破断時の伸びを示した。
【0041】
【表2】
【0042】なお、表2中、○は発光が確認されたも
の、×は発光が確認されなかったものを表している。
【0043】本発明のシーリング材組成物は、硬化後に
暗室において紫外線を照射すると蛍光を発し、蛍光増白
剤を含まない同種のシーリング材(比較例5)と容易に
識別することができるとともに、接着性を損なうことが
なかった。
【0044】実施例14及び比較例6 水揮散形アクリル酸エステルエマルジョン系シーリング
材セメダイン目地シール100部に溶液12を1部混合
してシーリング材組成物Nを作成した。
【0045】硬化したシーリング材組成物Nに、暗室に
おいて、紫外線を照射すると、蛍光を発し、蛍光増白剤
を含まない同種のシーリング材(比較例6)と容易に識
別することができた。
【0046】実施例15及び比較例7 化学反応形変成シリコーン系シーリング材セメダインP
OSシールの100部に溶液7を1部混合してシーリン
グ材組成物Oを作成した。
【0047】硬化したシーリング材組成物Oに、暗室に
おいて、紫外線を照射すると、蛍光を発し、蛍光増白剤
を含まない同種のシーリング材(比較例7)と容易に識
別することができた。
【0048】また、実施例9と同じ引っ張り接着性試験
方法によるシーリング材組成物Oの最大引っ張り応力及
び破断時の伸びは89N/cm2 及び240%で、比較例7
による最大引っ張り応力及び破断時の伸びの88N/cm2
及び240%と比較して接着特性を損なうことがなかっ
た。
【0049】実施例16及び比較例8 化学反応形2液性ポリサルファイド系シーリング材セメ
ダインポリシールの100部に溶液7を1部混合して、
シーリング材組成物Pを作成した。
【0050】硬化したシーリング材組成物Pに、暗室に
おいて、紫外線を照射すると、蛍光を発し、蛍光増白剤
を含まない同種のシーリング材(比較例8)と容易に識
別することができた。
【0051】また、実施例9と同じ引っ張り接着性試験
方法によるシーリング材組成物Pの最大引っ張り応力及
び破断時の伸びは36N/cm2 及び530%で、比較例8
による最大引っ張り応力及び破断時の伸びの35N/cm2
及び520%と比較して接着特性を損なうことがなかっ
た。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
着剤が硬化した後において、当該接着剤に紫外線を照射
すると、発生する蛍光を目視により確認することによっ
て、蛍光増白剤を含有していない接着剤と識別すること
ができ、硬化した接着剤のメーカー名を知ることができ
る。
【0053】また、シーリング材が硬化した後におい
て、当該シーリング材に紫外線を照射すると、発生する
蛍光を目視により確認することによって、蛍光増白剤を
含有していないシーリング材と識別することができ、硬
化したシーリング材のメーカー名を知ることができると
いう効果を有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤及び1%以下の蛍光増白剤を必須
    成分として含有することを特徴とする接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 シーリング材及び1%以下の蛍光増白剤
    を必須成分として含有することを特徴とするシーリング
    材組成物。
JP18811091A 1991-07-02 1991-07-02 蛍光増白剤含有組成物 Pending JPH059446A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354858A (ja) * 2000-06-12 2001-12-25 Sunstar Eng Inc 硬化性組成物及びその識別方法
GB2385855A (en) * 2002-02-27 2003-09-03 Polyflor Ltd Adhesive comprising additive which responds to irradiation
JP2009047228A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Koyo Sealing Techno Co Ltd クラッチピストンシールの製造方法
JP2012504073A (ja) * 2008-09-30 2012-02-16 ティーアールダブリュー・エアバッグ・システムズ・ゲーエムベーハー インフレータ、インフレータを製造する方法、およびこのインフレータを含むモジュール

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