JPH0593297A - 電着塗膜の二次タレ防止装置 - Google Patents

電着塗膜の二次タレ防止装置

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JPH0593297A
JPH0593297A JP25104491A JP25104491A JPH0593297A JP H0593297 A JPH0593297 A JP H0593297A JP 25104491 A JP25104491 A JP 25104491A JP 25104491 A JP25104491 A JP 25104491A JP H0593297 A JPH0593297 A JP H0593297A
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JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposition
coating film
gap
coating
coated
Prior art date
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Pending
Application number
JP25104491A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Tsunoda
田 城 司 角
Tadamichi Hirono
野 忠 道 広
Sadaaki Kikuchi
地 定 昭 菊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
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Publication of JPH0593297A publication Critical patent/JPH0593297A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被塗物の電着塗膜を乾燥炉内で焼付する際に、
電着塗料の正常なタレによるレベリング作用で形成され
たきれいな塗膜の上に、被塗物の表面に開口した隙間か
ら電着塗料の塗液が二次的にタレ出て生ずる塗装不良を
防止する。 【構成】電着塗装した被塗物3を乾燥炉へ搬送する搬送
路に、被塗物3の表面に開口した隙間に高圧の温水を噴
射してその隙間に侵入した電着塗料の塗液を払拭する高
圧シャワーノズル4,5と、隙間内から払拭されて被塗
物3の表面に流出した塗液を洗浄除去するシャワーノズ
ル6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被塗物の表面に塗工し
た電着塗膜を乾燥炉で焼付する際に生ずる二次タレ現象
を防ぐ電着塗膜の二次タレ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車メーカー各社は、生産性を高める
ために無人化ラインづくりを進めているが、自動車の塗
装不良は別ラインを設けて熟練工の手作業で修復するし
かなかった。その塗装不良の一つに塗膜のタレがあり、
コンベアで搬送される自動車ボディの左右両側に一人ず
つ立った作業者が、タレの生じた箇所に印をつけ、その
印のついた箇所の塗膜を自動・手動サンダーで研いだ
後、熟練工が補修塗りを行っている。
【0003】このように塗膜のタレを修復する研ぎや補
修塗りを行うと、人手が掛かり、塗膜の強度も低下して
塗装性能も良くないが、塗装装置の性能や塗料の品質性
状をいくら高めても塗膜のタレは不可避的に生ずるの
で、研ぎと部分補修塗りは必須の工程であるとされてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、塗装ライン
の無人化・省力化を思うように推し進められないという
問題があった。なお、タレの発見・修復工程を無人化す
るにはロボットを使う以外にないが、高度なセンサを数
多く駆使した高価で大掛かりな制御装置が必要になるの
で採算が合わず、しかも、現在のセンサ技術では、塗膜
のタレを確実に発見することは非常に困難である。ま
た、電着塗装で生ずる塗膜のタレは、スローイングパワ
ー(つきまわり性)の不均一によって局部的に厚塗の塗
膜が形成されるのが原因であると考えられていたが、電
極の形状及び構造や配置などを改良・工夫しても塗膜の
タレはなくならなかった。
【0005】そこで、本発明者が塗膜のタレを生ずる原
因の究明に努めた結果、電着塗装における塗膜のタレ
は、自動車ボディのように鋼板を継ぎ合わせて成る被塗
物の表面に生じた小さな隙間に電着塗料が侵入して起こ
ることが判明した。すなわち、電着塗装は、被塗物の表
面に生じた狭い隙間の内部も塗装でき、防食効果が大き
いので、自動車ボディの下地塗装に採用されているが、
自動車ボディの鋼板の継ぎ目に生ずる1mm以下の隙間に
侵入した電着塗料は、塗膜(ゲル)にならずに塗液(ゾ
ル)状態のまま残り、電着工程の次段に設けた水洗工程
でも除去されずに乾燥炉まで持ち越され、170〜18
0℃の雰囲気温度に設定した乾燥炉内に搬入された自動
車ボディの表面温度が80〜90℃に達して、その表面
に塗工された電着塗膜が急激な粘度低下を生じてタレに
よるレベリング作用できれいな塗膜を形成し始めた時
に、隙間に侵入した塗液が熱膨張によりその隙間から二
次的にタレ出て、塗装不良の原因となる塗膜のタレが発
生することが判明した。そこで本発明は、電着塗料の正
常なタレによるレベリング作用で被塗物の表面に形成さ
れたきれいな電着塗膜の上に、被塗物の隙間に侵入した
塗液の滴がタレ出る二次タレを防止することを技術的課
題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明による電着塗膜の二次タレ防止装置は、電着
塗装が終わった被塗物を乾燥炉へ搬送する搬送路に、被
塗物の表面に開口した隙間に高圧の温水を噴射してその
隙間に侵入した電着塗料の塗液を払拭する高圧シャワー
ノズルと、当該シャワーノズルが噴射する高圧温水で隙
間から払拭されて被塗物の表面に流出した塗液を洗浄除
去するシャワーノズルが設けられて成ることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、電着塗装が終わった被塗物を
乾燥炉へ搬送する途中で、被塗物の表面に開口した隙間
に高圧温水のシャワーが噴射されて、その隙間に侵入し
た電着塗料の塗液が払拭される。そして、隙間から払拭
されて被塗物の表面に流出した電着塗料の塗液がシャワ
ーで洗浄除去された後、被塗物が乾燥炉に搬入される。
これにより、乾燥炉内で焼付乾燥される被塗物の電着塗
膜に塗装不良の原因となる二次タレを生ずるおそれがな
くなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって具体的
に説明する。図1は本発明による二次タレ防止装置の一
例を示す正面図である。
【0009】本例では、オーバーヘッドコンベア1のハ
ンガ2に載せて電着槽と多段水洗工程を通過した被塗物
3を乾燥炉へ搬送する搬送路に、被塗物3の表面に開口
した隙間に向かって液圧3〜10Kg/cm2 ,温度60〜
80℃の高圧温水を夫々5〜10リットル/min 程度噴
射してその隙間に侵入した電着塗料の塗液を払拭する高
圧シャワーノズル4及び5と、その隙間から払拭されて
被塗物3の表面に流出した塗液を洗浄除去するシャワー
ノズル6を設けて成る二次タレ防止装置が設置されてい
る。
【0010】被塗物3は、ルーフ及びピラー部aとロッ
カー部bに鋼板の継ぎ目による隙間が生ずる自動車ボデ
ィの例を示し、高圧シャワーノズル4及び5は夫々ルー
フ及びピラー部aとロッカー部bに生じた隙間の開口部
を狙って高圧温水を噴射する位置に設けられ、シャワー
ノズル6はルーフ及びピラー部aからロッカー部bにか
けてシャワー液を浴びせられる位置に設けられている。
また、高圧シャワーノズル4及び5とシャワーノズル6
は、C形のハンガ2に載せて搬送される被塗物3の周囲
を囲う門形のライザー管7に設けられ、当該ライザー管
7には、温水タンク8内の温水が水中ポンプ9でフィル
タ10を通じて圧送されるようになっている。そして、
ライザー管7のシャワーノズル4,5及び6から噴射さ
れた温水は、その下方に設けたパン11で回収されて再
び温水タンク8内に戻される。
【0011】また、温水タンク8内には、加温用のスチ
ーム管12と、温水の温度を検出する温度計13が設け
られ、当該温度計13の検出信号に基づいてスチーム管
12に介装された自動バルブ14を開閉制御する制御装
置15によってライザー管7に圧送される温水の温度を
60〜80℃に維持している。なお、60℃以下の温水
は、被塗物3の隙間に侵入した塗液の流動性を増大さす
ことができないので、高圧であっても塗液を完全に払拭
することができず、また、80℃以上に熱すると蒸気に
なるので、温水の温度は60〜80℃の範囲内に維持す
るのが望ましい。
【0012】しかして、電着塗装が終わった被塗物3
は、乾燥炉へ搬送される途中で、電着塗料の塗液が侵入
する小さな隙間が開口しているルーフ及びピラー部aと
ロッカー部bに向かって高圧シャワーノズル4及び5か
ら高圧温水が吹き付けられ、当該高圧温水の加温作用で
隙間に侵入している電着塗料の塗液が流動性を増すと同
時に、流動性を増した塗液が高圧温水の圧力で隙間内か
らえぐり取るように払拭される。そして、隙間から払拭
されて被塗物3の表面に流出した塗液は、シャワーノズ
ル6から噴射される温水で洗浄除去されてパン11に回
収される。これにより、乾燥炉内に搬入して焼付乾燥さ
れる被塗物3の電着塗膜に二次タレが生ずるおそれは全
くなくなる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自動車
塗装などにおいて不可避的な塗装不良であると考えられ
ていた塗膜のタレを確実に防止して、そのタレを修復す
る研ぎ工程や補修塗り工程を不要にすることができると
いう大変優れた効果があり、塗装ラインの無人化・省力
化に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二次タレ防止装置の一例を示す正
面図。
【符号の説明】
3・・・被塗物 4・・・高圧シャワーノズル 5・・・高圧シャワーノズル 6・・・シャワーノズル 8・・・温水タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着塗装が終わった被塗物(3)を乾燥
    炉へ搬送する搬送路に、被塗物(3)の表面に開口した
    隙間に高圧の温水を噴射してその隙間に侵入した電着塗
    料の塗液を払拭する高圧シャワーノズル(4,5)と、
    当該シャワーノズル(4,5)が噴射する高圧温水で隙
    間から払拭されて被塗物(3)の表面に流出した塗液を
    洗浄除去するシャワーノズル(6)が設けられて成るこ
    とを特徴とする電着塗膜の二次タレ防止装置。
JP25104491A 1991-09-30 1991-09-30 電着塗膜の二次タレ防止装置 Pending JPH0593297A (ja)

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JP25104491A JPH0593297A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電着塗膜の二次タレ防止装置

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JP25104491A JPH0593297A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電着塗膜の二次タレ防止装置

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JPH0593297A true JPH0593297A (ja) 1993-04-16

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ID=17216782

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JP25104491A Pending JPH0593297A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電着塗膜の二次タレ防止装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190000147U (ko) * 2017-07-07 2019-01-16 김봉수 전착도장장치
KR20190067749A (ko) * 2019-06-05 2019-06-17 김봉수 수세수의 사용량을 절감할 수 있는 전착도장장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4883125A (ja) * 1972-02-09 1973-11-06
JPS6365099A (ja) * 1986-09-08 1988-03-23 Honda Motor Co Ltd 電着塗装ラインにおける洗浄装置

Patent Citations (2)

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