JPH0593162A - 鉛筆芯及びその製造方法 - Google Patents
鉛筆芯及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0593162A JPH0593162A JP27855291A JP27855291A JPH0593162A JP H0593162 A JPH0593162 A JP H0593162A JP 27855291 A JP27855291 A JP 27855291A JP 27855291 A JP27855291 A JP 27855291A JP H0593162 A JPH0593162 A JP H0593162A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- graphite
- pores
- pencil lead
- film
- particle size
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 濃度と強度の逆相関関係を改善した樹脂焼成
芯、及び、このような芯を確実に得る。 【構成】 炭素質骨格が有する気孔のうち、比較的気孔
径の大きなものが黒鉛の周囲を含む長手方向に配位した
ものとする。また、そのための方法としては、黒鉛粒径
の1/5〜3/2の大きさの粒子状気孔形成材を分散含
有するナイロンなどの解重合型樹脂の皮膜を黒鉛に被覆
したものを使用し、押出成形によりこの皮膜を長手方向
に延伸し、焼成処理により気孔とし、油状物を含浸す
る。
芯、及び、このような芯を確実に得る。 【構成】 炭素質骨格が有する気孔のうち、比較的気孔
径の大きなものが黒鉛の周囲を含む長手方向に配位した
ものとする。また、そのための方法としては、黒鉛粒径
の1/5〜3/2の大きさの粒子状気孔形成材を分散含
有するナイロンなどの解重合型樹脂の皮膜を黒鉛に被覆
したものを使用し、押出成形によりこの皮膜を長手方向
に延伸し、焼成処理により気孔とし、油状物を含浸す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】黒鉛と有機結合材とを少なくとも
主材として使用し、混練、細線状に押出成形後、焼成処
理を施して製造される、炭素質骨格とこの炭素質骨格の
気孔中に含浸される油状物とよりなる鉛筆芯、及び、そ
の製造方法に関する。
主材として使用し、混練、細線状に押出成形後、焼成処
理を施して製造される、炭素質骨格とこの炭素質骨格の
気孔中に含浸される油状物とよりなる鉛筆芯、及び、そ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に樹脂焼成芯と呼ばれる上述の鉛筆
芯において、炭素質骨格が有する気孔によって濃度や強
度が大きく変化することはよく知られており、人為的に
気孔を形成するための気孔形成材についても種々検討さ
れている。
芯において、炭素質骨格が有する気孔によって濃度や強
度が大きく変化することはよく知られており、人為的に
気孔を形成するための気孔形成材についても種々検討さ
れている。
【0003】また、上述鉛筆芯において、黒鉛は滑らか
な書き味と高い強度をもたらすことから極めて一般的な
材料となっており、濃度や強度の更なる改善を図る目的
で、種々の検討がこの黒鉛に対してなされている。
な書き味と高い強度をもたらすことから極めて一般的な
材料となっており、濃度や強度の更なる改善を図る目的
で、種々の検討がこの黒鉛に対してなされている。
【0004】特開昭61−95084号公報に開示され
ているのは、この気孔形成と黒鉛に対する検討を結合し
たものと言えよう。即ち、特開昭61−95084号公
報には、ポリメタクリル酸エステルを表面で重合させた
黒鉛の使用について開示されており、結合材と相溶性が
あって熱処理時には解重合するポリメタクリル酸エステ
ルが、混練後の黒鉛と結合材との密着性を向上するとと
もに、焼成後は、内部に均一なミクロポアを形成すると
いう作用、及び、これによる強度向上の効果が期待され
ている。
ているのは、この気孔形成と黒鉛に対する検討を結合し
たものと言えよう。即ち、特開昭61−95084号公
報には、ポリメタクリル酸エステルを表面で重合させた
黒鉛の使用について開示されており、結合材と相溶性が
あって熱処理時には解重合するポリメタクリル酸エステ
ルが、混練後の黒鉛と結合材との密着性を向上するとと
もに、焼成後は、内部に均一なミクロポアを形成すると
いう作用、及び、これによる強度向上の効果が期待され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】濃度と強度の逆相関関
係を改善することが本発明の目的とするところである。
濃度と強度とは、一方を向上すると他方が悪化するとい
う逆相関関係にあり、本来、この関係を改善してこそ濃
度向上あるいは強度向上が果たされたことになるが、実
際には、なかなか期待通りにならない。
係を改善することが本発明の目的とするところである。
濃度と強度とは、一方を向上すると他方が悪化するとい
う逆相関関係にあり、本来、この関係を改善してこそ濃
度向上あるいは強度向上が果たされたことになるが、実
際には、なかなか期待通りにならない。
【0006】これを気孔形成について述べると、強度の
面では気孔が少ない方が望ましく、濃度の面では気孔が
多い方が望ましく、単に気孔率を変化させるだけでは逆
相関関係を改善することにはならない。気孔の大小分布
及び炭素質骨格中におけるその配位状態にも十分に留意
することが必要なところである。
面では気孔が少ない方が望ましく、濃度の面では気孔が
多い方が望ましく、単に気孔率を変化させるだけでは逆
相関関係を改善することにはならない。気孔の大小分布
及び炭素質骨格中におけるその配位状態にも十分に留意
することが必要なところである。
【0007】この点、上述公報における考え方とまった
く相反することになるが、黒鉛の周囲にはなるべく気孔
が存在している方が良い。気孔は油状物の存在するとこ
ろであり、油状物は黒鉛と相俟って濃度に寄与するもの
であるから、油状物を黒鉛の周囲に位置させることにな
り有利であることによる。
く相反することになるが、黒鉛の周囲にはなるべく気孔
が存在している方が良い。気孔は油状物の存在するとこ
ろであり、油状物は黒鉛と相俟って濃度に寄与するもの
であるから、油状物を黒鉛の周囲に位置させることにな
り有利であることによる。
【0008】勿論、炭素質骨格に対する気孔の全体的配
位状態も考慮しなければならない。黒鉛の周囲に気孔が
存在し過ぎれば、必然的結果として強度の大幅低下を招
くことになる。
位状態も考慮しなければならない。黒鉛の周囲に気孔が
存在し過ぎれば、必然的結果として強度の大幅低下を招
くことになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、「黒鉛と有機
結合材とを少なくとも主材として使用し、混練、細線状
に押出成形後、焼成処理を施して製造される、炭素質骨
格とこの炭素質骨格の気孔中に含浸される油状物とより
なる鉛筆芯であって、前記炭素質骨格が有する気孔のう
ち比較的気孔径の大きなものが前記黒鉛の周囲を含む長
手方向に配位してなる鉛筆芯。」及び「黒鉛と有機結合
材とを少なくとも主材として使用し、混練、細線状に押
出成形後、焼成処理、油状物の含浸処理を施してなる鉛
筆芯の製造方法において、前記黒鉛として、前記黒鉛の
粒径の1/5〜3/2倍の大きさの粒子状気孔形成材を
分散含有する前記有機結合材と非相溶性の解重合型樹脂
の皮膜を形成したものを使用することを特徴とする鉛筆
芯の製造方法。」を要旨とする。
結合材とを少なくとも主材として使用し、混練、細線状
に押出成形後、焼成処理を施して製造される、炭素質骨
格とこの炭素質骨格の気孔中に含浸される油状物とより
なる鉛筆芯であって、前記炭素質骨格が有する気孔のう
ち比較的気孔径の大きなものが前記黒鉛の周囲を含む長
手方向に配位してなる鉛筆芯。」及び「黒鉛と有機結合
材とを少なくとも主材として使用し、混練、細線状に押
出成形後、焼成処理、油状物の含浸処理を施してなる鉛
筆芯の製造方法において、前記黒鉛として、前記黒鉛の
粒径の1/5〜3/2倍の大きさの粒子状気孔形成材を
分散含有する前記有機結合材と非相溶性の解重合型樹脂
の皮膜を形成したものを使用することを特徴とする鉛筆
芯の製造方法。」を要旨とする。
【0010】炭素質骨格が有する気孔は径が均一ではな
く、小径の気孔には油状物が存在できない。従って、黒
鉛の周囲の気孔も比較的大きくなくては油状物を黒鉛の
周囲に位置させるものとはならない。そして、このよう
な気孔が大き過ぎては前述したように強度に悪影響す
る。十分な量の油状物を黒鉛に近づけ、しかも、強度み
に悪影響を及ぼさないようにするのが、長手方向に延び
る気孔となっていることである。
く、小径の気孔には油状物が存在できない。従って、黒
鉛の周囲の気孔も比較的大きくなくては油状物を黒鉛の
周囲に位置させるものとはならない。そして、このよう
な気孔が大き過ぎては前述したように強度に悪影響す
る。十分な量の油状物を黒鉛に近づけ、しかも、強度み
に悪影響を及ぼさないようにするのが、長手方向に延び
る気孔となっていることである。
【0011】また、このような気孔を有するものは、熱
処理などの製造条件や材料の選択をすることによっても
製造し得るが、確実に制御できることが望まれる。その
一つの方法となるのが本発明の方法であり、以下に説明
する。
処理などの製造条件や材料の選択をすることによっても
製造し得るが、確実に制御できることが望まれる。その
一つの方法となるのが本発明の方法であり、以下に説明
する。
【0012】本発明の方法においては、黒鉛粒径の1/
5〜3/2倍の大きさの粒子状気孔形成材を分散含有す
る有機結合材と非相溶性の解重合型樹脂の皮膜を形成し
た黒鉛を使用する。
5〜3/2倍の大きさの粒子状気孔形成材を分散含有す
る有機結合材と非相溶性の解重合型樹脂の皮膜を形成し
た黒鉛を使用する。
【0013】ここで、黒鉛自体は鱗状黒鉛、土状黒鉛な
ど適宜のものを使用できる。粒径も適宜であるが、混練
時など製造工程中で剪断力を受けると容易に剥離してし
まうので、形状安定性を考えると、あまり大きくない方
が好ましい。一般的には、平均粒径が5μm以下のもの
を使用するとよい。尚、粒径分はなるべく小さな方が好
ましい。
ど適宜のものを使用できる。粒径も適宜であるが、混練
時など製造工程中で剪断力を受けると容易に剥離してし
まうので、形状安定性を考えると、あまり大きくない方
が好ましい。一般的には、平均粒径が5μm以下のもの
を使用するとよい。尚、粒径分はなるべく小さな方が好
ましい。
【0014】また、粒子状気孔形成材としては、一般に
気孔形成材として知られている昇華性物質や解重合型樹
脂粉末などを適宜使用するが、後述する皮膜に使用する
解重合型樹脂に分散含有されるものであるから、例え
ば、粒子状気孔形成材として解重合型樹脂を選択使用す
る場合には、皮膜に使用する解重合型樹脂と比べて軟化
し難いものとか、架橋もしくは硬化処理を施したものを
使用するなどして非相溶性を満足させておく。尚、この
粒子状気孔形成材は、押出成形の際に皮膜として使用す
る解重合型樹脂を長手方向に伸ばすための核となるもの
で、大きさが黒鉛の1/5以下ではこのような延伸効果
が不足し、また、3/2以上では黒鉛自体の配向性を阻
害して強度低下の原因になってしまう。
気孔形成材として知られている昇華性物質や解重合型樹
脂粉末などを適宜使用するが、後述する皮膜に使用する
解重合型樹脂に分散含有されるものであるから、例え
ば、粒子状気孔形成材として解重合型樹脂を選択使用す
る場合には、皮膜に使用する解重合型樹脂と比べて軟化
し難いものとか、架橋もしくは硬化処理を施したものを
使用するなどして非相溶性を満足させておく。尚、この
粒子状気孔形成材は、押出成形の際に皮膜として使用す
る解重合型樹脂を長手方向に伸ばすための核となるもの
で、大きさが黒鉛の1/5以下ではこのような延伸効果
が不足し、また、3/2以上では黒鉛自体の配向性を阻
害して強度低下の原因になってしまう。
【0015】また、皮膜に使用する解重合型樹脂として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソ
ブチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル、
ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン、ポリメタメチ
ルスチレン、ポリクロロプレン、ブタジエン・スチレン
共重合物、ブタジエン・アクリロニトリル共重合物、エ
チレンビニルアセテ−トなど低炭素残量性のものであ
り、皮膜性を確保するために有機結合材と非相溶性のも
のを適宜選択使用する。この解重合型樹脂は前述した粒
子状気孔形成材とともに気孔を形成するもので、押出成
形時の延伸を受け易くするために、必要に応じて適宜柔
らかくする処理を施されてもよい。押出成形温度に近い
溶融温度を有するものはこの点で好ましいものの一つと
なる。尚、黒鉛への皮膜化は、溶液状にした皮膜材料に
黒鉛を浸漬したり、スプレ−ドライしたりすればよい。
(株)奈良機械製作所製のハイブリダイゼ−ション・シ
ステムを使用してのメカノケミカル的皮膜形成法もその
一つである。複層に形成したり、他の目的で使用する他
のものも含有する皮膜とすることもできる。被覆量は材
料の種類により適宜であるが、黒鉛に対する割合で5〜
40重量%程度としておくと概してよい。また、この使
用量次第で、皮膜に使用する解重合型樹脂に対する粒子
状気孔形成材の使用量も、例えば5重量%程度とかまた
例えば70重量%程度とかと適宜にできる。
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソ
ブチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル、
ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン、ポリメタメチ
ルスチレン、ポリクロロプレン、ブタジエン・スチレン
共重合物、ブタジエン・アクリロニトリル共重合物、エ
チレンビニルアセテ−トなど低炭素残量性のものであ
り、皮膜性を確保するために有機結合材と非相溶性のも
のを適宜選択使用する。この解重合型樹脂は前述した粒
子状気孔形成材とともに気孔を形成するもので、押出成
形時の延伸を受け易くするために、必要に応じて適宜柔
らかくする処理を施されてもよい。押出成形温度に近い
溶融温度を有するものはこの点で好ましいものの一つと
なる。尚、黒鉛への皮膜化は、溶液状にした皮膜材料に
黒鉛を浸漬したり、スプレ−ドライしたりすればよい。
(株)奈良機械製作所製のハイブリダイゼ−ション・シ
ステムを使用してのメカノケミカル的皮膜形成法もその
一つである。複層に形成したり、他の目的で使用する他
のものも含有する皮膜とすることもできる。被覆量は材
料の種類により適宜であるが、黒鉛に対する割合で5〜
40重量%程度としておくと概してよい。また、この使
用量次第で、皮膜に使用する解重合型樹脂に対する粒子
状気孔形成材の使用量も、例えば5重量%程度とかまた
例えば70重量%程度とかと適宜にできる。
【0016】このような皮膜形成した黒鉛以外には従来
公知の方法をそのまま使用できる。即ち、例えば、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレ
ン、尿素樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、ポリビニル
アルコ−ル、ポリアクリルアミド、ブチルゴムなど適宜
の有機結合材と、皮膜形成黒鉛と、必要に応じて使用さ
れる、フタル酸エステルなどの可塑剤、溶剤、安定剤、
充填剤などをニ−ダ−、3本ロ−ルなど適宜のもので混
練し、押出成形等により細線状に成形後、焼成処理を施
して炭素質骨格の焼成芯体を得、更に、流動パラフィ
ン、スピンドル油、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワ
ックス、カルナバワックスなどの油状物を含浸する。
公知の方法をそのまま使用できる。即ち、例えば、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレ
ン、尿素樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、ポリビニル
アルコ−ル、ポリアクリルアミド、ブチルゴムなど適宜
の有機結合材と、皮膜形成黒鉛と、必要に応じて使用さ
れる、フタル酸エステルなどの可塑剤、溶剤、安定剤、
充填剤などをニ−ダ−、3本ロ−ルなど適宜のもので混
練し、押出成形等により細線状に成形後、焼成処理を施
して炭素質骨格の焼成芯体を得、更に、流動パラフィ
ン、スピンドル油、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワ
ックス、カルナバワックスなどの油状物を含浸する。
【0017】
【実施例】以下、単に「部」とあるのは重量部、「%」
とあるのは重量%を示す。
とあるのは重量%を示す。
【0018】<実施例1>平均粒径が3μmの黒鉛10
0部と平均粒径が1μmの6ナイロン粒子(融点225
℃)20部とを乾式混合後、AQナイロンP−70(東
レ(株)製の水溶性ナイロン)(融点118℃)10部
を水100部に溶解した液に浸漬し、十分に混合後、乾
燥して皮膜形成黒鉛を得た。この皮膜形成黒鉛50部、
それに、ポリ塩化ビニル30部、ジオクチルフタレ−ト
(可塑剤)15部、ステアリン酸塩(安定剤)2部、メ
チルエチルケトン(溶剤)30部を配合物として、ニ−
ダ−及び3本ロ−ルにより十分に混練後、設定温度12
0℃で細線状に押出成形し、空気中で300℃まで加熱
し、更に、不活性雰囲気中で1000℃まで加熱し、冷
却後、スピンドル油を含浸し、0.5mmの鉛筆芯を得
た。
0部と平均粒径が1μmの6ナイロン粒子(融点225
℃)20部とを乾式混合後、AQナイロンP−70(東
レ(株)製の水溶性ナイロン)(融点118℃)10部
を水100部に溶解した液に浸漬し、十分に混合後、乾
燥して皮膜形成黒鉛を得た。この皮膜形成黒鉛50部、
それに、ポリ塩化ビニル30部、ジオクチルフタレ−ト
(可塑剤)15部、ステアリン酸塩(安定剤)2部、メ
チルエチルケトン(溶剤)30部を配合物として、ニ−
ダ−及び3本ロ−ルにより十分に混練後、設定温度12
0℃で細線状に押出成形し、空気中で300℃まで加熱
し、更に、不活性雰囲気中で1000℃まで加熱し、冷
却後、スピンドル油を含浸し、0.5mmの鉛筆芯を得
た。
【0019】<実施例2、3>実施例1において、平均
粒径が3μmの黒鉛の代わりに、平均粒径が1μmの黒
鉛、5μmの黒鉛を使用した以外、すべて実施例1と同
様にした。
粒径が3μmの黒鉛の代わりに、平均粒径が1μmの黒
鉛、5μmの黒鉛を使用した以外、すべて実施例1と同
様にした。
【0020】<実施例4、5>実施例1において、平均
粒径が1μmの6ナイロン粒子の代わりに、平均粒径が
0.6μmの6ナイロン粒子、4.5μmの6ナイロン
粒子を使用した以外、すべて実施例1と同様にした。
粒径が1μmの6ナイロン粒子の代わりに、平均粒径が
0.6μmの6ナイロン粒子、4.5μmの6ナイロン
粒子を使用した以外、すべて実施例1と同様にした。
【0021】<実施例6>実施例1において、平均粒径
が3μmの黒鉛の代わりに平均粒径が5μmの黒鉛、平
均粒径が1μmの6ナイロン粒子の代わりに平均粒径が
6.2μmスポンジ状ナイロン((株)メタルカラ−
製;製品符号SNP−603B)を使用した以外、すべ
て実施例1と同様にした。
が3μmの黒鉛の代わりに平均粒径が5μmの黒鉛、平
均粒径が1μmの6ナイロン粒子の代わりに平均粒径が
6.2μmスポンジ状ナイロン((株)メタルカラ−
製;製品符号SNP−603B)を使用した以外、すべ
て実施例1と同様にした。
【0022】<実施例7>実施例1において、平均粒径
が1μmの6ナイロン粒子の代わりに、平均粒径が1μ
mの6ポリエチレン粒子(融点122℃)を使用した以
外、すべて実施例1と同様にした。
が1μmの6ナイロン粒子の代わりに、平均粒径が1μ
mの6ポリエチレン粒子(融点122℃)を使用した以
外、すべて実施例1と同様にした。
【0023】<比較例1>実施例1において、皮膜形成
黒鉛に代えて皮膜形成しないままの黒鉛を50部使用し
た以外、すべて実施例1と同様にした。
黒鉛に代えて皮膜形成しないままの黒鉛を50部使用し
た以外、すべて実施例1と同様にした。
【0024】<比較例2>実施例1において、皮膜形成
黒鉛に代えて、粒径3μmの黒鉛(38.5部)と平均
粒径1μmの6ナイロン粒子(7.7部)とAQナイロ
ンP−70(3.8部)とを配合物として単に併用した
以外、すべて実施例1と同様にした。
黒鉛に代えて、粒径3μmの黒鉛(38.5部)と平均
粒径1μmの6ナイロン粒子(7.7部)とAQナイロ
ンP−70(3.8部)とを配合物として単に併用した
以外、すべて実施例1と同様にした。
【0025】上記各例で得たものについて、JIS S
6005に準じて濃度と曲げ強さとを測定した結果を表
1に示す。
6005に準じて濃度と曲げ強さとを測定した結果を表
1に示す。
【0026】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の鉛筆芯は濃度と強度の逆相関関
係が十分に改善されたものたり得る。また、本発明の製
造方法によればそれを確実に得ることができる。
係が十分に改善されたものたり得る。また、本発明の製
造方法によればそれを確実に得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 黒鉛と有機結合材とを少なくとも主材と
して使用し、混練、細線状に押出成形後、焼成処理を施
して製造される、炭素質骨格とこの炭素質骨格の気孔中
に含浸される油状物とよりなる鉛筆芯であって、前記炭
素質骨格が有する気孔のうち比較的気孔径の大きなもの
が前記黒鉛の周囲を含む長手方向に配位してなる鉛筆
芯。 - 【請求項2】 黒鉛と有機結合材とを少なくとも主材と
して使用し、混練、細線状に押出成形後、焼成処理、油
状物の含浸処理を施してなる鉛筆芯の製造方法におい
て、前記黒鉛として、前記黒鉛の粒径の1/5〜3/2
倍の大きさの粒子状気孔形成材を分散含有する前記有機
結合材と非相溶性の解重合型樹脂の皮膜を形成したもの
を使用することを特徴とする鉛筆芯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27855291A JPH0593162A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 鉛筆芯及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27855291A JPH0593162A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 鉛筆芯及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593162A true JPH0593162A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17598855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27855291A Pending JPH0593162A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 鉛筆芯及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593162A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001048082A1 (fr) * | 1999-12-28 | 2001-07-05 | Kawasaki Sanko Kasei Co., Ltd. | Composition a base de resine transparente ou translucide |
KR100860499B1 (ko) * | 2002-03-29 | 2008-09-26 | 동아연필 주식회사 | 연필심 조성물 및 이를 이용하여 제조하는 연필심 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP27855291A patent/JPH0593162A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001048082A1 (fr) * | 1999-12-28 | 2001-07-05 | Kawasaki Sanko Kasei Co., Ltd. | Composition a base de resine transparente ou translucide |
US6864320B2 (en) | 1999-12-28 | 2005-03-08 | Kawasaki Sanko Kasei Co., Ltd. | Transparent or translucent resin composition |
KR100860499B1 (ko) * | 2002-03-29 | 2008-09-26 | 동아연필 주식회사 | 연필심 조성물 및 이를 이용하여 제조하는 연필심 |
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