JPH0593125U - 超音波固体遅延線 - Google Patents

超音波固体遅延線

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JPH0593125U
JPH0593125U JP3362892U JP3362892U JPH0593125U JP H0593125 U JPH0593125 U JP H0593125U JP 3362892 U JP3362892 U JP 3362892U JP 3362892 U JP3362892 U JP 3362892U JP H0593125 U JPH0593125 U JP H0593125U
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JP
Japan
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ultrasonic
transducer
delay line
solid
ultrasonic solid
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Application number
JP3362892U
Other languages
English (en)
Inventor
裕愛 平沢
武男 横山
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力トランスジューサと出力トランスジュー
サ間に発生する電磁結合を遮断すること。 【構成】 超音波固体遅延線Sの入力トランスジューサ
5と出力トランスジューサ7間に凹部4aを設け、この
凹部4aに嵌合させることができる金属板の凸部12′
aを外装体12′の内部、又は固定板16に付着する。
これにより入力トランスジューサ5と出力トランスジュ
ーサ7間に発生する電磁結合を遮断することができるの
で、スプリアスが殆ど生じなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は超音波固体遅延線に係わり、特に高周波信号用の超音波固体遅延線に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カラーテレビジョン等の輝度信号、色信号の分離手段として用いら れる超音波固体遅延線は、電気信号の伝播時間調整のため電気信号を超音波に変 換し、超音波固体遅延媒体中を伝播させ、再び超音波を電気信号に変換すること により所望の時間遅延した電気信号を得る時に使用されている。
【0003】 超音波固体遅延線1は、図5及び図6に示すように、一対の互に平行な多角形 の主境界面2と、主境界面2に垂直な複数の多重反射面3とを有するガラス等で 形成される遅延媒体4を備えている。遅延媒体4の多重反射面3のうちのトラン スジューサ接着面31には、電気信号を超音波に変換して遅延媒体4に放射する 入力トランスジューサ5が接着され、その上に入力トランスジューサ5に電気信 号を入力するための入力電極51が取着される。入力トランスジューサ5が接着 されるトランスジューサ接着面31は、アース電極52を設けてあり、入力電極 51及びアース電極52はそれぞれリード線6を介して電気信号入力部と接続さ れるようになっている。同様に、遅延媒体4の多重反射面3のうちのトランスジ ューサ接着面32には、遅延媒体4の伝播経路Lを通って多重反射面3で反射さ れながら伝播した超音波を電気信号に変換して所望の時間遅延された電気信号を 取り出す出力トランスジューサ7が接着され、その上に出力トランスジューサ7 から電気信号を出力するための出力電極71が取着される。出力トランスジュー サ7が接着されるトランスジューサ接着面32はアース電極72を設けてあり、 出力電極71及びアース電極72はそれぞれリード線6を介して電気信号出力部 に接続されるようになっている。
【0004】 このような超音波固体遅延線1は、2個を一体に設け、遅延時間の長時間化を 図っている。図7及び図8に示すように固定板8の表裏にそれぞれ超音波固体遅 延線1を配置し、固定板8に穿設した孔9に、リード線6に接続される端子10 を挿入して固定し、基板への実装面積を小さくした上、図9及び図10に示すよ うに、端子10が突出するための孔11を設けた外装体12内に装着され、ガラ スで形成されるため破壊を受けやすい遅延媒体を保護して、基板等に実装されて いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような超音波固体遅延線1において入力トランスジューサ5で電 気信号から変換された超音波のうち一部の超音波は、主境界面2や多重反射面3 、31、32の表面など遅延媒体4の正規の伝播経路L以外の部分を通って伝播 され、出力トランスジューサ7に入力される。このような超音波が電気信号に変 換されるとスプリアスとなって、超音波固体遅延線1の特性を低下させてしまっ た。そのため、主境界面2や、多重反射面3の伝播路L以外の部分にスプリアス の吸収材13を設け、スプリアスを除去していた。
【0006】 しかしながら、入力トランスジューサ5で変換される電気信号の周波数が高く なると、電磁波が発生しやすくなり、その電磁波同士が交錯してスプリアスが増 大し、スプリアスの吸収材13のみでは除去できない。特に、入力トランスジュ ーサ5から出力トランスジューサ7に電磁結合するスプリアスの増大が問題とな っていた。
【0007】
【目的】
本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、入力ト ランスジューサと出力トランスジューサ間に発生する電磁結合を遮断することが でき、スプリアスの殆ど生じない超音波固体遅延線を提供することを目的とする 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成する本考案の超音波固体遅延線は、超音波固体遅延媒体 と超音波固体遅延媒体中に電気信号を超音波に変換して放射する入力トランスジ ューサと超音波固体遅延媒体内に伝播された超音波を電気信号に変換する出力ト ランスジューサとを備えた超音波固体遅延線、超音波固体遅延線を固定させるた めの固定板、及び超音波固体遅延線と固定板とを覆設する外装体から構成される 超音波固体遅延線素子において、超音波固体遅延媒体の入力トランスジューサと 出力トランスジューサ間に凹部を設け、この凹部に嵌合する凸部部材を固定板又 は外装体に備えたものである。
【0009】
【作用】
入力トランスジューサにより電気信号を変換された超音波が伝播される超音波 固体遅延線の入力トランスジューサと出力トランスジューサ間で、超音波固体遅 延媒体に凹部を設ける。この凹部に嵌合する金属板の凸部を、超音波固体遅延線 を保護するための外装体の内部、又は超音波固体遅延媒体が固定される固定板に 付着する。
【0010】 これにより入力トランスジューサと出力トランスジューサ間で電磁結合してス プリアスが発生してしまう電磁波を金属板により遮断したので、遮断されたスプ リアスを外装体やアース電極に逃すことができ、超音波固体遅延線の特性を向上 させることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の超音波固体遅延線を適用した一実施例について図面を参照して 説明する。 図1に示す超音波固体遅延線S本体は、一対の互いに平行な多角形の主境界面 2と、主境界面2に垂直な複数の多重反射面3とを有するSiO2、PbO、K2 O、Mg2Oのガラス等で形成される超音波固体遅延媒体4を備えている。超音 波固体遅延媒体4の多重反射面3のうちのトランスジューサ接着面31には、電 気信号を超音波に変換して超音波固体遅延媒体4に放射する入力トランスジュー サ5が接着される。入力トランスジューサ5には、電気信号を入力するための入 力電極51が取着される。入力トランスジューサ5が接着されるトランスジュー サ接着面31は、アース電極52を設けてあり、入力電極51及びアース電極5 2はそれぞれリード線6を介して電気信号入力部に接続されるようになっている 。同様に、超音波固体遅延媒体4の伝播経路Lを通って伝播した超音波を電気信 号に変換して所望の時間遅延された電気信号を取り出す出力トランスジューサ7 が接着される。出力トランスジューサ7には、出力電極71が取着される。出力 トランスジューサ7が接着されるトランスジューサ接着面32はアース電極72 を設けてあり、出力電極71及びアース電極72はそれぞれリード線6を介して 電気信号出力部と接続されるようになっている。
【0012】 このような超音波固体遅延線Sの入力トランスジューサ5と出力トランスジュ ーサ7間には凹部4aを設けてある。凹部4aは超音波加工機等を使用して形成 する。この凹部に嵌合させるために図3及び図4に示すように外装体12′内に 金属板の凸部12′aをハンダ付け等により付着する。 そして超音波固体遅延線Sは図2に示すように、固定板16の表裏にそれぞれ 超音波固体遅延線Sを配置し、固定板16に穿設した孔9に端子10を挿入する と共に、超音波固体遅延媒体4を接着剤等(図示せず)を介して固定し、基板へ の実装面積を小さくしたうえ、外装体12′内に孔11から端子10を突出させ て装着する。これにより超音波固体遅延媒体4に設けてある凹部4aと外装体1 2′内に付着された金属板の凸部12′aとは嵌合することができるので、入力 トランスジューサ5と出力トランスジューサ7間に発生する電磁結合を遮断する ことができる。又、外装体12′はガラスで形成されるため破壊を受けやすい超 音波固体遅延媒体4を保護し、基板等に実装されている。
【0013】 このような超音波固体遅延線Sが電気信号を遅延させる方法を説明する。 入力電力51から電気信号が入力トランスジューサ5に入力されると、電気信 号を超音波に変換して超音波固体遅延媒体4内に放射される。超音波固体媒体4 内に放射された超音波は、縦波として多重反射面3で反射されながら一定の伝播 経路Lを通り、出力トランスジューサ7に入射する。この時、入力トランスジュ ーサ5で変換される電気信号の周波数が高くなると、出力トランスジューサ7に 電磁結合してスプリアスが発生してしまう電磁波を、外装体12′に付着させて ある金属板の凸部12′aが電磁結合を遮断することにより、スプリアスが発生 してしまう電磁波を外装体12′に落とすことができるのでスプリアスが減少す る。又、スプリアスはアース電極51、52からも逃すことができ、出力トラン スジューサ7に入力される超音波はスプリアスが除去された正規の信号となる。 出力トランスジューサ7で正規の伝播経路Lを伝播した超音波が再び電気信号に 変換され、所定の時間遅延された電気信号が出力電極71から送出される。その ため、超音波固体遅延線の特性を向上させることができる。
【0014】 尚、金属板の凸部12′aは外装体12′に付着させずに超音波固体遅延媒体 4が固定される固定板16に付着させても、電磁結合してスプリアスが発生して しまう電磁波を遮断することができる。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、入力トランスジューサと出力トランスジューサ間に発生する電磁結 合を金属板により遮断することができたので、遮断されたスプリアスを外装体や アース電極に逃すことができる。これによりスプリアスを減少させることができ 、超音波固体遅延線の特性をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の超音波固体遅延線を示す上
面図
【図2】図1の側面図
【図3】本考案の一実施例の超音波固体遅延線の組立図
(上面図)
【図4】図3の側面図
【図5】従来の超音波固体遅延線の上面図
【図6】図5の側面図
【図7】従来の超音波固体遅延線の上面図
【図8】図7の側面図
【図9】従来の超音波固体遅延線の組立図(上面図)
【図10】図9の側面図
【符号の説明】
2‥‥‥主境界面 3、31、32‥‥‥多重反射面 4‥‥‥超音波固体遅延体 4a‥‥‥凹部 5‥‥‥入力トランスジューサ 7‥‥‥出力トランスジューサ 12′‥‥‥外装体 12′a‥‥‥金属板の凸部 16‥‥‥固定板 17、52、72‥‥‥アース電極 S‥‥‥超音波固体遅延線 L‥‥‥伝播経路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波固体遅延媒体と前記超音波固体遅延
    媒体中に電気信号を超音波に変換して放射する入力トラ
    ンスジューサと前記超音波固体遅延媒体内に伝播された
    超音波を電気信号に変換する出力トランスジューサとを
    備えた超音波固体遅延線、前記超音波固体遅延線を固定
    させるための固定板、及び前記超音波固体遅延線と前記
    固定板とを覆設する外装体から構成される超音波固体遅
    延線素子において、前記超音波固体遅延媒体の前記入力
    トランスジューサと前記出力トランスジューサ間に凹部
    を設け、この凹部に嵌合する凸部部材を前記固定板又は
    前記外装体に備えたことを特徴とする超音波固体遅延
    線。
JP3362892U 1992-05-21 1992-05-21 超音波固体遅延線 Pending JPH0593125U (ja)

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