JPH0592518A - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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Publication number
JPH0592518A
JPH0592518A JP8134291A JP8134291A JPH0592518A JP H0592518 A JPH0592518 A JP H0592518A JP 8134291 A JP8134291 A JP 8134291A JP 8134291 A JP8134291 A JP 8134291A JP H0592518 A JPH0592518 A JP H0592518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum hydroxide
ignition
short fiber
fiber mat
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP8134291A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Goto
後藤省二
Heiichi Takei
武井平弌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Fiber Glass Co Ltd
Original Assignee
Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Fiber Glass Co Ltd filed Critical Asahi Fiber Glass Co Ltd
Priority to JP8134291A priority Critical patent/JPH0592518A/ja
Publication of JPH0592518A publication Critical patent/JPH0592518A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] 多数の小孔を設けたポリエチレンフイルムで
被覆したガラス短繊維マツトの発火を防止する。 [構成] ポリエチレンフイルムを0,5〜10wt%
の水酸化アルミニウムを配合したポリエチレンで構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱材、特に建家の壁
用として好適な断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心法等によって製造されたガラス短繊
維に、未硬化のフェノール樹脂系バインダーのようなバ
インダを附与して集綿し、所定密度となるよう挟圧しつ
つ加熱し、バインダを硬化させてガラス繊維同志を結合
した低密度のガラス短繊維マットは、軽量で、断熱、吸
音性に優れ、断熱材として広く用いられている。ガラス
短繊維マットは皮膚を刺激し易く、刺激を防止する為、
又マットからガラス短繊維が飛散するのを防止する為、
マットの表面には合成樹脂フィルムのような表被材が設
けられ、表面に密着せしめられる。上記のような断熱材
の吸音特性を向上させる為、又水分が内部で結露するの
を防止する為、表被材の表面に多数の小孔が穿設され
る。又断熱性を向上させるため、表被材表面にアルミニ
ウムが蒸着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、次のよう
な問題点を有する。断熱材は、JIS A 9522号
に規定した発火促進試験に合格することが必要である
が、表被材として多数の小孔を穿設したフィルムを使用
した場合、小孔を穿設しないフィルムに比し、発火し易
くなる。その原因は明らかではないが、フィルムに小孔
を穿設する際、小孔の周囲に穿孔によって生ずるフィル
ムの破断に起因する先端の尖つた、不規則な形状のほつ
れたような形状の箇所が発生し、この部分が化学的に不
安定となって、この部分に低密度のマットに含まれる空
気が供給され、この部分から発火が発生するものと考え
られる。フィルムの穿孔を打抜きによって行ない、この
ような箇所の発生防止することによって発火を抑えるこ
とができるが、穿孔能率が低下し、この方法は工業的で
はない。塩化ビニルフィルムのような難燃性のフィルム
を用いることによって発火を抑えることはできるが、火
災時に塩化水素のような有毒ガスが発生し易くなる。
又、ポリエステルフィルムのようなフィルムを用いるこ
とによって発火を抑えることはできるが、コストが上昇
し易い。ポリエチレンフィルムに臭素系化合物のような
難燃剤を混入することによって発火を防止することもで
きるが、難燃剤を混入するとコストが上昇するだけでな
く、フイルム製造、アルミニウム蒸着の工程において環
境汚染が発生する。本発明は、上述した従来技術の問題
点を解決し、安価なポリエチレンフイルムを用い針によ
って小孔を穿設するという工業的な穿孔方法を採用した
場合でも上記試験に合格するような断熱材を提供するこ
と目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明においては、上記目
的を達成する為に、0.5〜10wt%の水酸化アルミ
ニウムを配合したポリエチレンフイルムを密度8〜64
Kg/m3 のガラス短繊維マットの少なくとも一方の面
に設けることにより断熱材を形成する。
【0005】次に、本発明を、更に具体的に説明する。
本発明において、ガラス繊維マットとしては、直径4〜
12μ望ましくは6〜8μのガラス短繊維に、バインダ
を固形分として2〜10wt%望ましくは3〜8wt%
を附与し、挾圧、加熱することによって得られる嵩密度
8〜64Kg/m3 望ましくは10〜40Kg/m3
厚み20〜150mm望ましくは30〜100mmのも
のを用いるのが適当である。バインダとしては、Bステ
ージのフェノール樹脂、変性フェノール樹脂等を好適に
用いることができる。表被材としては、水酸化アルミニ
ウムを0.5〜10wt%、望ましくは1〜5wt%配
合したポリエチレンフィルムに多数の小孔を穿設したも
のを用いる。小孔の大きさは0.3〜3mm程度、又そ
の数は1cm2 当り2〜10個程度である。水酸化アル
ミニウムとしては平均粒径0.5〜50μ、望ましくは
1〜10μのものを用いるのが適当である。平均粒径が
あまり小さいとハンドリンク性、経済性が悪化する。
又、平均粒径があまり大きいと配合量が多くなり、ポリ
エチレンフィルムの物性が低下する。
【0006】水酸化アルミニウムをポリエチレンに0.
5〜10wt%、望ましくは1〜5wt%配合すること
により、上述のような小孔の周辺における化学的に不安
定な箇所(発火点という)からの発火を抑える得ること
が判明した。水酸化アルミニウムが吸熱して発火点にお
けるポリエチレンフイルムの発火を抑止するものとも考
えられるが、例えば水酸化マグネシウムを用いた場合、
発火がむしろ促進される現象も生じ、そのメカニズムは
定かではない。水酸化アルミニウムの量が上記範囲より
少ないとその作用が充分でなく、又この量が上記範囲よ
り大きいと、フィルムの物性が低下するだけでなく、コ
ストも上昇する。
【0007】上記表被材をガラス短繊維マツトの表面に
設ける方法に特に限定はなく、表被材をマット一方又は
両表面に接着してもよく、或は両表面に設けた表被材を
マット周面から突出させ、この表被材同志を貼合わせて
耳部を形成させてもよく、或は又この表被材でマツトの
一面及両側面を覆い、この表被材をマツトの一部をも覆
うように折返し、マツトの露出面及びこの折り返された
表被材に例えばアスファルトクラフト紙を接着すること
により断熱材を形成することも可能である。本発明断熱
材は建家の壁用として特に好適なものであるが、天井用
の断熱材として使用することもできる。
【0008】
【作用】0.5〜10wt%の水酸化アルミニウムを配
合したポリエチレンフイルムよりなる表被材を密度8〜
64Kg/m3 のガラス短繊維マットの少なくとも一方
の面に設けることにより安価なポリエチレンフィルムを
用い、このフィルムに工業的な方法で多数の小孔を穿設
した場合においても発火を抑制する。
【0009】
【実施例】平均直径7μのガラス短繊維にフェノール樹
脂系バインダを固形分として3wt%附与し、10Kg
/m3 、厚さ50mmのガラス短繊維マットを製造し
た。平均粒径3μの水酸化アルミニウムを2wt%配合
した、厚み10μのポリエチレンフィルムの表面に、4
00Åの厚みにアルミニウムを蒸着し、0.8mmの小
孔を1cm2 当り5個、針を用いて穿設した表被材で、
ガラス短繊マットの一方の面(表面)の全面、側面及他
方の面(裏面)の一部を覆い、マットの裏面のフィルム
で覆われていない露出部及裏面を覆って表被材にアスフ
ァルトクラフト紙を接着して、断熱材を製造した。この
マットは、JIS A 9522号の発火促進試験に合
格し、又フィルム製造、眞空蒸着の工程で環境汚染を生
ずることもなかった。
【0010】
【発明の効果】ガラス短繊維マツトをJIS A 95
22号の方法でテストした際その表被材に穿設された小
孔の周辺から発火が生ずるのを防止する。又、製造工程
で環境汚染を生ずることもなく、コストの増加も僅かで
ある。火災時に有毒ガスが発生することもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5〜10wt%の水酸化アルミニウ
    ムを配合したポリエチレンフイルムを密度8〜64Kg
    /m3 のガラス短繊維マットの少なくとも一方の面に設
    けた断熱材。
JP8134291A 1991-03-22 1991-03-22 断熱材 Pending JPH0592518A (ja)

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JP8134291A JPH0592518A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 断熱材

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JP8134291A JPH0592518A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 断熱材

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JPH0592518A true JPH0592518A (ja) 1993-04-16

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ID=13743697

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JP8134291A Pending JPH0592518A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 断熱材

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JP (1) JPH0592518A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0827919A (ja) * 1994-07-19 1996-01-30 Asahi Fiber Glass Co Ltd 屋根用断熱材及び屋根の断熱構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147631B2 (ja) * 1981-12-30 1986-10-20 Nippon Steel Corp
JPS6153133B2 (ja) * 1980-02-13 1986-11-17 Tokyo Shibaura Electric Co

Patent Citations (2)

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