JPH0592301A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JPH0592301A
JPH0592301A JP27615491A JP27615491A JPH0592301A JP H0592301 A JPH0592301 A JP H0592301A JP 27615491 A JP27615491 A JP 27615491A JP 27615491 A JP27615491 A JP 27615491A JP H0592301 A JPH0592301 A JP H0592301A
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head
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Koichiro Kitamura
耕一郎 北村
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Kitamura Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外周削り、傾斜加工、端面加工などの多様な
加工が行え、しかもツールスピンドルの寿命が長く良好
な加工精度を長時間維持できる工作機械を提供するこ
と。 【構成】 着脱自在にワークを保持し連続回転動作とイ
ンデックス動作を選択的に実行できるワークスピンドル
23を設け、前記ワークスピンドル23と相対的に移動
可能なスピンドルヘッド11を設け、工具を回転可能に
設定できる第1ツールスピンドル15と工具を固定可能
に設定できる第2ツールスピンドル16を前記スピンド
ルヘッド11に設けたことを特徴とする工作機械。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工作機械に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】たとえば円柱形ワークの外周削りは旋削
工具を用いて旋盤で行う。一方、ワークの穴明け、溝ほ
り、フライス加工、タップ加工等は回転工具を用いてフ
ライス盤等で行う。従って、1つのワークに旋削加工、
フライス加工やタップ加工などの種々の加工を行うに
は、複数の工作機械を必要とする。
【0003】このため、設備費用がかかり、設置するた
めのスペースも大きくなる。また、たとえば外周削り加
工のあとで穴明け加工をする場合、ワークを旋盤からは
ずしてフライス盤にセッティングし直さなければなら
ず、作業能率が悪い。
【0004】そこで本発明者は特願昭61−76772
号において、工具用主軸とワーク用主軸を備え工具用主
軸が連続回転操作と固定操作を選択的に行うことができ
ワーク用主軸が連続回転操作とインデックス操作を選択
的に行うことができる工作機械を提案した。この工作機
械においては、一度のセッティングで、ワークの外周削
り、ワーク側面の穴明けや溝ほり等の加工が可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の工作機
械において、ワーク外周の傾斜加工やワーク端面の穴あ
け加工等を行う場合には、特別の治具を用いてワークの
セッティングをやり直すか又は治具を備えた角度付ツー
ルをツール用スピンドルに設定し直す必要がある。これ
らの作業はオペレータの手作業によらねばならず、自動
化の妨げになる。
【0006】また、この工作機械では旋削工具と回転工
具が同一の工具用主軸に設定される。旋削加工を行う際
には工具用主軸に旋削工具を挿入して回り止め固定する
のである。しかし施削加工時に工具用主軸のベアリング
に大きな力が加わり、ベアリングの寿命が低下し易くな
る。この場合には工具のガタツキが発生し加工精度が悪
化してしまう。
【0007】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明はワークの外周削り、傾斜加工、外周及び端面の穴明
けや溝ほりなどの多様な加工を一台で行え、しかもツー
ルスピンドルの寿命が長く良好な加工精度を長時間維持
できる工作機械を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、着脱自
在にワークを保持し連続回転動作とインデックス動作を
選択的に実行できるワークスピンドル23を設け、前記
ワークスピンドル23と相対的に移動可能なスピンドル
ヘッド11を設け、工具を回転可能に設定できる第1ツ
ールスピンドル15と工具を固定可能に設定できる第2
ツールスピンドル16を前記スピンドルヘッドに設けた
ことを特徴とする工作機械である。
【0009】
【作用】旋削工具を用いてワークの外周削り等の旋削加
工を行う際には、旋削工具用の第2ツールスピンドルに
旋削工具を固定して加工を行う。このため、回転工具用
の第1ツールスピンドル、特にそのベアリングに負担が
かからない。
【0010】請求項2に記載の工作機械では、第1ツー
ルスピンドルがワークスピンドルと平行になる位置まで
スピンドルヘッドを旋回できるので、ワークスピンドル
に設定してあるワークの端面加工をすることができる。
【0011】
【実施例】図1〜3に示す工作機械1はベース2、ツー
ル設定部10、ワーク設定部20、自動工具交換装置
(ATC)30、CNC装置(図示せず)、切削くず処
理装置50等を備えている。
【0012】ベース2上にコラム3が形成してあり、コ
ラム3にツール設定部10が設けてある。ツール設定部
10は後述するように第1、2スピンドル15、16を
備え、これを移動させるための水平及び上下スライド
5、7、X及びZ方向移動機構、スピンドルヘッド1
1、旋回機構12等を有している。
【0013】コラム3の上部にはX方向に沿ってレール
4が設定してある。レール4には水平スライド5がX方
向に移動可能に設けてある。水平スライド5をX方向に
動かすための移動機構(図示せず)がコラム3と水平ス
ライド5の間に配置してある。X方向移動機構は通常用
いられているもので、X方向に配置された送りねじと、
送りねじにかみ合ったナットと、送りねじを回転させる
サーボモータから構成される。サーボモータがコラム3
に固定され、ナットが水平スライド5に固定されてい
る。水平スライド5の両側にはレール4にそって伸縮自
在のカバー9が設けてある。
【0014】水平スライド5には鉛直方向すなわちZ方
向にレール6が固定してある。レール6には上下スライ
ド7が係合してある。上下スライドはZ方向移動機構に
よってレール6に沿って上下に移動する。Z方向移動機
構はX方向移動機構と同様の構成を有している。
【0015】上下スライド7にはスピンドルヘッド11
と、スピンドルヘッド11を旋回軸の回りに旋回させる
ための旋回機構12が設けてある。旋回機構12は歯車
列13と薄型サーボモータ14で構成してある。内歯車
13aはスピンドルヘッド11に固定してあり、薄型サ
ーボモータ14は上下スライド7に固定関係に設けてあ
る。スピンドルヘッド11は薄型サーボモータ14を駆
動することによって、図1,5の状態から時計回り方向
及び反時計回り方向に90度ずつ旋回可能である。旋回
軸は内歯車13aの中心軸に一致している。
【0016】スピンドルヘッド11には、回転工具用の
第1ツールスピンドル15と旋削工具用の第2ツールス
ピンドル16が隣接して設置されている。
【0017】図4を参照すると、スピンドルヘッド11
にはベアリング79を介して第1ツールスピンドル15
が回転可能に設けてある。第1ツールスピンドル15の
下端にはツールホルダ70が着脱可能に取付けてある。
このツールホルダ70は、穴あけ工具71を有してい
る。ツールホルダ70のテーパ部72はプルスタッド7
3を有している。このプルスタッド73はドローバ17
により上方に引張られている。またテーパ部72は主軸
15のテーパ面18に密着している。ツールホルダ70
と主軸15はストッパ部材19により固定されている。
第1ツールスピンドル15はスピンドルヘッド11の上
方に配置された主モータ8によって回転する。主モータ
によって第1ツールスピンドルを60〜6000RPM
で回転させることができる。
【0018】第1ツールスピンドル15の隣りには旋削
工具用の第2ツールスピンドル16が設けてある。第2
ツールスピンドル16は、ベアリングを介さずにスピン
ドルヘッド11に固定関係に設けてある。他の構成はツ
ールスピンドル15の構成と同様である。図4では第2
ツールスピンドル16にもツールホルダ80が取付けて
あるが、加工時には第1又は第2ツールスピンドル1
5、16のいずれか一方にのみツールを設ける。
【0019】再び図1〜3を参照すると、ベース2上に
ワーク設定部20が設定されている。ワーク設定部20
はヘッド21、Y方向移動機構(図示せず)、カバー2
2を備えている。ヘッド21はY方向移動機構によって
Y方向に移動可能である。ヘッド21にはワークスピン
ドル23が水平方向に設けてある。
【0020】ワークスピンドル23の一端には、通常の
チャック(図示せず)が取付けてある。このチャック
は、たとえば油圧式のものが用いられる。チャックを利
用してワークWを着脱自在に取付けられる。このワーク
Wは図示した実施例では円柱形のものである。ケーシン
グ21には駆動モータとインデックスモータ(図示せ
ず)が設けてある。さらに、インデックスモータと駆動
モータとの接続を切換えるための切換手段も設けてあ
る。この駆動モータの回転によりワークスピンドル23
を低速〜高速、例えば60〜6000RPMで連続回転
操作することができる。また駆動モータを停止してイン
デックスモータを回転することで、ワークスピンドル2
3を中心軸の回りに所定角度でインデックス操作可能で
ある。
【0021】図1,3の自動工具交換装置30は、通常
使われているものであり、工具マガジン31と工具交換
用のアーム32を備えている。例えば、アーム32を下
方に移動し工具マガジン31に収容された新ツールホル
ダと、ツールスピンドル15に取付けられた旧ツールホ
ルダを下方に引抜く。そして、アーム32を軸回りに1
80°回転したあと上方に移動し、新ツールホルダ4を
ツールスピンドル15に取付け、旧ツールホルダを工具
マガジン31の所定位置にもどせるようになっている。
なお、アーム32はY方向に移動可能であって、工具ユ
ニット30の妨げにならないように非使用時には後方の
撤退位置に退くようになっている。
【0022】ベース22にはCNC装置が設けてあり、
サーボモータや駆動モータなどを制御できるようになっ
ている。
【0023】切削くず処理装置50は、切りくずを受け
る受け皿51、切削くずを搬送するチップコンベア5
2、チップコンベア52から切削くずを受けるバケット
53を備えている。このバケット53は、コロを備えて
おり、走行可能になっている。
【0024】次に、工作機械1による外周削り加工、各
種の穴明け加工および溝加工を順に説明する。これらの
加工は、全てCNC装置の指令信号に基づいて行なわれ
るものである。
【0025】まず図5を参照してWの外周削り加工を説
明する。ツール固定用スピンドル16にはツールホルダ
80が取付けられている。ワークスピンドル23のチャ
ックにはワークWが取付けてある。ワークスピンドル2
3を駆動モータにより高速連続回転させる。そして、Z
方向移動機構のサーボモータを作動して図5の所定位置
Pにあるスピンドルヘッド11をZ方向に下げて旋削工
具を所定の位置まで移動する。次に、X方向移動機構の
サーボモータを作動してスピンドルヘッド11をX方向
右側に移動する。この動作によってワークWの外周は、
所定の深さだけ削られる。加工が終了したら、スピンド
ルヘッド11をZ方向に上げ、X方向左側に移動してス
ピンドルヘッド11を所定位置Pにもどし、旋削工具8
をワークWから離し、ワークスピンドル23の回転を止
める。
【0026】つぎにワークWの周面における穴明け加工
を説明する。アーム32を操作して図5のツールホルダ
80を工具マガジン31の所定の位置に返却し、工具マ
ガジンからツールホルダ71を取出してツールスピンド
ル15に挿入する。この際、スピンドルヘッド11をX
方向左右に移動して第2ツールスピンドル16及び第1
ツールスピンドル15の位置をアーム32の先端位置に
適宜対応させる。ツールホルダ70はドリル71を有す
る。スピンドルヘッド11を所定位置PからX方向右側
に移動しかつ主モータによりドリル70を回転する。そ
してスピンドルヘッド11をZ方向下側に移動して図6
に示すようにワークWに所定深さの穴H1を形成する。
【0027】つぎにスピンドルヘッド11をZ方向上側
に移動して、ドリル71をワークWからはなす。そして
インデックスモータを回転してワークスピンドル23を
90°回転させワークWをインデックスする。そして再
びスピンドルヘッド11をZ方向に下げて図6に示すよ
うにワークWに2つ目の穴H2を形成する。
【0028】つぎにワークWに溝を形成する。アーム3
2を操作してツールスピンドル15にエンドミルを有す
るツールホルダを挿入する。主モータによりエンドミル
を回転する。そしてまず、スピンドルヘッド11をX方
向に移動してエンドミルをワークWの端面に配置し、さ
らにZ方向に少し下げる。この時点でエンドミルはワー
クWを切削し始める。さらに、スピンドルヘッド11を
X方向右側に移動するとともに、ワークWを低速で回転
する。エンドミルによってワークWの外周面にスパイラ
ル状の溝が形成される。
【0029】次に、図7を参照してワークWの外周に傾
斜穴を形成するための穴あけ加工を説明する。ツールス
ピンドル15にはドリル71付のツールホルダ70を挿
入する。薄型モータ14を作動してスピンドルヘッド1
1を所定角度だけ旋回させ、ドリル71の向きを傾斜穴
H3の軸方向に一致させる。そして、主モータを作動し
てドリル71を回転させる。次に、X及びZ方向送り機
構のサーボモータを作動してスピンドルヘッド11をX
1方向及びZ1方向にそれぞれ所定速度で移動する。速
度ベクトルX1と速度ベクトルZ1の和が傾斜穴H3の
軸方向に一致するように各サーボモータを作動させる。
【0030】次に、図8を参照してワーク端面への穴あ
け加工を説明する。ツールスピンドル15が水平右向き
になるように図7に示す状態からさらにスピンドルヘッ
ド11を旋回させる。そして主モータを作動してドリル
71を回転させ、スピンドルヘッド11をZ方向下向に
移動し、次にX方向右側に移動してワークWの端面に穴
H4をあけるのである。
【0031】
【発明の効果】本発明は着脱自在にワークを保持し連続
回転動作とインデックス動作を選択的に実行できるワー
クスピンドル23を設け、前記ワークスピンドル23と
相対的に移動可能なスピンドルヘッド11を設け、工具
を回転可能に設定できる第1ツールスピンドル15と工
具を固定可能に設定できる第2ツールスピンドル16を
前記スピンドルヘッド11に設けたことを特徴とする工
作機械を要旨としているので、ワークを高速回転させる
旋削加工とツールを高速回転させるフライス加工等を一
台の工作機械で行うことができる。しかも第1ツールス
ピンドルとは別に設けた第2ツールスピンドルに旋削工
具を設定するため、両スピンドルの寿命が長く、精密な
加工が可能になる。
【0032】請求項2のようにツールスピンドルを旋回
できる構成にした場合には、ワーク側面への傾斜加工及
びワーク端面への加工が可能になる。
【0033】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えばワークはオートローダにより自動的にワーク
スピンドルに設定されるようにするのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械の概略を示す正面図。
【図2】図1の工作機械の概略を示す側面図。
【図3】図1の工作機械の概略を示す上面図。
【図4】図1の工作機械における第1ツールスピンドル
と第2ツールスピンドル及びツールを示す断面図。
【図5】図1の工作機械において旋削工具が設定された
スピンドルヘッドとワークを示す正面図。
【図6】図1の工作機械においてドリルが設定されたス
ピンドルヘッドとワークを示す正面図。
【図7】図1の工作機械において傾斜加工のため傾斜し
ているスピンドルヘッドとワークを示す正面図。
【図8】図1の工作機械において端面加工のため水平方
向に向いたスピンドルヘッドとワークを示す正面図。
【符号の説明】
23 ワークスピンドル 11 スピンドルヘッド 15 第1ツールスピンドル 16 第2ツールスピンドル ◆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱自在にワークを保持し連続回転動作
    とインデックス動作を選択的に実行できるワークスピン
    ドル(23)を設け、前記ワークスピンドル(23)と
    相対的に移動可能なスピンドルヘッド(11)を設け、
    工具を回転可能に設定できる第1ツールスピンドル(1
    5)と工具を固定可能に設定できる第2ツールスピンド
    ル(16)を前記スピンドルヘッド(11)に設けたこ
    とを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 前記スピンドルヘッド(11)が旋回軸
    を中心にして旋回可能であって、しかも前記第1ツール
    スピンドル(15)の軸が前記ワークスピンドル(2
    3)の軸と平行になる位置まで旋回できる構成にしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
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