JPH0591843U - 段ボールシート用印刷機 - Google Patents

段ボールシート用印刷機

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JPH0591843U
JPH0591843U JP040255U JP4025592U JPH0591843U JP H0591843 U JPH0591843 U JP H0591843U JP 040255 U JP040255 U JP 040255U JP 4025592 U JP4025592 U JP 4025592U JP H0591843 U JPH0591843 U JP H0591843U
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JP
Japan
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printing
support shaft
plate cylinder
plate
cylinder
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Application number
JP040255U
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Inventor
良一 竹川
Original Assignee
株式会社イソワ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印版の段取り作業に要する時間を短縮して、
生産効率の向上を図る。 【構成】 支持軸18と圧胴20とが、段ボールシート
のパスラインを挟んで、上下の関係で回転自在に配設さ
れる。支持軸18に、円筒状の固定版胴14が、軸方向
に移動不能でかつ一体回転可能に外嵌される。固定版胴
14の外周に、印版22が着脱自在に装着される。支持
軸18の固定版胴14を挟む軸方向両側に、円筒状の移
動版胴16,16が、軸方向に移動可能で、かつ一体的
に回転するよう外嵌される。両移動版胴16,16に、
印版22が夫々着脱自在に装着される。移動版胴16
は、移動調節機構17で支持軸18の軸方向に移動調節
される。支持軸18の下方に、各印版22にインキを供
給するインキ供給機構26が配設される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、段ボールシート用印刷機に関し、更に詳細には、印版を装着した 版胴を移動可能に構成することにより、段ボールシートの印刷位置の変更に際し 、印版の位置調節を短時間で行ない得るようにした印刷機に関するものである。
【0002】
【従来技術】
所定寸法長に切断された段ボールシートに印刷を施す段ボールシート用印刷機 では、段ボールシートが通過するパスラインを挟んで版胴と圧胴とが上下の関係 で回転自在に配設されている。また版胴に近接してインキ供給機構が配設され、 版胴の外周に巻付けた所要の印版に、所定量のインキを供給するよう構成されて いる。そして版胴と圧胴との間に段ボールシートを水平に通過させることにより 、該シートに所要の印刷が好適に施される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
一般に段ボールシートは、該シートを製函した際に側面や上面となる面に、部 分的に印刷が施されるものである。従ってオーダチェンジや印刷仕様の変更等に 伴い印刷位置が変わった際には、これに対応して印版の版胴への装着位置を変更 する必要がある。このため段ボールシート用印刷機では、等径の版胴を印刷機の 幅方向へ一杯に延在位置させてあるが、この結果として版胴自体の重量が極めて 大きくなり、これを支持する機構を堅牢なものとする必要を生ずる。また版胴を 回転させるモータは高出力の大容量タイプが必要となり、製造コストも嵩む問題 が指摘される。
【0004】 前述した従来の印刷機では、段ボールシートの各面に印刷される全ての図柄が 所要の配置で形成された一枚の大きな印版を使用して、該シートに印刷を施すよ うになっている。この場合において、異なる寸法の段ボールシートに、同一寸法 の図柄を印刷する要請がある。しかるに、段ボールシートの寸法が異なれば、各 図柄の印刷位置は必然的に変わるため、同一の印版を使用することはできなかっ た。このため、段ボールシートの各寸法に対応する配置で図柄を形成した印版を 作成し、段ボールシートのオーダチェンジ毎に手作業により大きな印版を交換し ているのが現状であった。更に、同一寸法の段ボールシートに印刷を施す場合で あっても、文字等のように部分的な変更を要する際には、該部分を変更した別の 印版に交換する必要があった。すなわち、印版の交換作業(いわゆる段取り作業) が煩雑で時間の掛かるものとなり、大きな時間損失を招来すると共に、生産効率 低下の原因となっている。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、前述した段ボールシートの印刷機に内在する前記の課題に鑑み、 これを好適に解決するべく提案されたものであって、機構の簡略化を図ってコス トを低減すると共に、印版の段取り作業に要する時間を短縮して、生産効率の向 上を図り得る印刷機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本考案は、印版を着 脱自在に装着した版胴と、この版胴に対向配置した圧胴と、前記印版にインキを 供給するインキ供給手段とを備え、前記版胴と圧胴との間に段ボールシートを通 過させて所要の印刷を施すようにした段ボールシート用印刷機において、 段ボールシートのパスラインを挟んで前記圧胴と平行に配設され、前記版胴を 一体回転可能に支持すると共に軸方向の移動並びに固定を調節自在に許容する支 持軸と、 前記段ボールシートの印刷予定位置に、前記版胴を支持軸に沿って移動させ得 る移動調節手段とから構成したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
次に、本考案に係る段ボールシート用印刷機につき、好適な実施例を挙げて、 添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、段ボールシートの下面 に印刷を施す下刷りの印刷機につき説明するが、上刷りであってもよいことは勿 論である。
【0008】
【第1実施例について】 図1は、本考案の第1実施例に係る印刷機の概略構成を示す平面図、図2は、 印刷機の要部縦断側面図である。図示の印刷機10は、所定間隔離間して配置さ れる一対のフレーム12,12の間に、後述する複数の版胴14,16が外嵌され る支持軸18と圧胴20とが、段ボールシートのパスラインPを挟んで、上下の 関係で回転自在に配設されている。これら支持軸18および圧胴20は、図示し ない駆動モータにより相互に反対方向への回転がなされるようになっている。
【0009】 前記支持軸18は、当該印刷機10により印刷可能な段ボールシートの幅寸法 (シート給送方向と交差する方向の長さ)よりも長い等径部を有し、該等径部の軸 方向中央に、円筒状に形成された短尺な固定版胴14が、軸方向に移動不能でか つ一体回転可能に外嵌されている。そしてこの固定版胴14の外周に、所要の印 版22が着脱自在に装着されるようになっている。なお段ボールシートの給送中 心は、該シートの寸法が変わっても常に印刷機10の幅方向中央に臨むようにな っているので、印刷機10の幅方向中央に臨むよう固定した固定版胴14により 、異る寸法の段ボールシートにおける給送中心部に所要の印刷を施すことができ る。
【0010】 前記支持軸18の固定版胴14を挟む軸方向両側には、図1に示す如く、円筒 状に形成された短尺な移動版胴16,16が、支持軸18に配設したキー24を 介して軸方向に移動可能で、かつ一体的に回転するよう外嵌されている。また両 移動版胴16,16に、所要の印版22が夫々着脱自在に装着されるようになっ ている。そして移動版胴16を後述する移動調節機構17により支持軸18の軸 方向に移動させることにより、段ボールシートへの印刷位置を変更可能に構成さ れている。なお前記固定版胴14および移動版胴16,16は、印版22を夫々 装着した状態で、前記圧胴20との間を通過する段ボールシートを挟圧して下流 側に給送し得る寸法に設定されている。
【0011】 前記支持軸18の下方には、各版胴14,16に装着された印版22にインキ を供給するためのインキ供給機構26が配設されている。このインキ供給機構2 6は、図2に示す如く、基本的に印版22に直接インキを転移させるインキ転移 ロール28と、インキ量の調整を行なう絞りロール30とから基本的に構成され ている。インキ転移ロール28の表面には、微細な窪みを所要のパターンで凹設 したアニロックスが形成され、これら微細窪みは、一定量のインキを溜めると共 にロール回転時のインキ飛散を防止するべく機能している。
【0012】 前記インキ転移ロール28に隣接して配設される絞りロール30は、インキ転 移ロール28と運転中は常に接触して、両ロール28,30の長手方向の接触領 域に、図示しない供給源から供給された所定量のインキを貯留させるようになっ ている。また絞りロール30は、インキ転移ロール28に対して同速若しくは低 速で回転して、インキ転移ロール28の表面における余剰インキの絞り調整を行 なうベく機能する。なお両ロール28,30の軸方向両端には、余剰のインキや 洗浄廃液を回収する回収パン32,32が配設されている。
【0013】 前記インキ供給機構26のインキ転移ロール28は、図3に示す如く、前記支 持軸18に外嵌した版胴14,16の各印版22に接触可能に位置決めされてお り、該ロール28を介して印版表面に適正量のインキが転移されるようになって いる。すなわち、相互に反対方向に回転する支持軸18と圧胴20との間に段ボ ールシートを水平に通過させれば、該シートの印版22と対応する位置に所要の 印刷がなされる。なおインキ転移ロール28は、フレーム12,12の幅方向に 所定長さ(当該印刷機10により印刷可能な段ボールシートの幅寸法よりも長い 寸法)に亘って延在しており、前記移動版胴16が軸方向に移動しても、該版胴 16に装着した印版22に常にインキを供給し得るよう構成してある。
【0014】 前記一対のフレーム12,12における支持軸18の下流側には、図1に示す 如く、該支持軸18と平行な送り軸34がパスラインの下方に臨んで回転自在に 架設され、該送り軸34は図示しない駆動手段を介して回転駆動されるようにな っている。この送り軸34の軸方向中央には、固定送りコロ36が一体回転可能 に外嵌されると共に、該固定送りコロ36を挟む軸方向両側に、移動送りコロ3 8,38が外嵌されている。またフレーム12,12の送り軸34とパスラインを 挟む上部に、等径で延在する送りローラ40が回転自在に架設され、該送りロー ラ40と各送りコロ36,38とにより段ボールシートを挟圧して下流側に給送 するよう構成される。なお各送りコロ36,38の配設位置は、前記印版22に より段ボールシートに施される印刷位置を回避した位置に臨むよう設定されてい る。
【0015】 前記移動送りコロ38は、送り軸34の軸方向に移動可能で、かつ一体回転可 能に外嵌され、段ボールシートのオーダチェンジによりシート幅寸法が変更され た際には、前記移動版胴16の移動調節機構17を介してシートを給送可能な位 置に移動されるよう構成してある。すなわち、実施例に係る印刷機10では、前 記移動版胴16および移動送りコロ38を、共通の移動調節機構17により移動 調節するようになっている。なお前記固定版胴14および固定送りコロ36を挟 んで左右に位置する移動調節機構17,17は同一であるので、一方の調節機構 17の構成を説明して、他方の調節機構17の詳細説明は省略する。
【0016】 前記送り軸34の下方には、図3に示す如く、移動調節機構17を構成するね じ軸42が送り軸34と平行に配設される。なお左右の調節機構17,17のね じ軸42,42は、前記両フレーム12,12の中央において、図示しない固定部 に配設した軸受44を介して相互に独立して回転し得るよう支持されている。そ してねじ軸42は、図示しない駆動モータにより正逆回転されるよう構成してあ る。
【0017】 前記ねじ軸42には、ナット46を介して図示形状の調節部材48が配設され ると共に、該調節部材48には、両フレーム12,12間に架設したガイドロッ ド50が挿通されている。従って、ねじ軸42を正逆回転することにより、調節 部材48はねじ軸42とナット46との協働作用下に、ガイドロッド50に沿っ て平行に往復移動する。
【0018】 前記移動版胴16の印版装着部位から軸方に突出するボス部16aに周溝16 bが形成され、図2に示す如く、該周溝16bに前記調節部材48が嵌挿されて いる。また対応の移動送りコロ38の軸方向に突出するボス部38aに周溝38 bが形成され、該周溝38bに同じ調節部材48が嵌挿されている。すなわち、 ねじ軸42を正逆方向に回転して調節部材48をガイドロッド50に沿って軸方 向に移動させれば、移動版胴16が支持軸18に沿って移動し、また移動送りコ ロ38が送り軸34に沿って移動する。これにより、段ボールシートの印刷位置 が変わった際には、移動調節機構17により移動版胴16を支持軸18に沿って 移動させることにより対応し得る。なお、ねじ軸42の駆動モータに回転検出器 を配設し、該検出器によりモータを作動制御することにより、移動版胴16の自 動位置決めを行なうようにすることが推奨される。
【0019】 ここで、前記左右の移動版胴16,16を対応の移動調節機構17,17により 独立して移動調節するようにしたが、1基の移動調節機構17により調節するよ うにしてもよい。例えばフレーム12,12間に一本のねじ軸を配設すると共に 、該ねじ軸を駆動モータにより正逆方向に回転駆動するよう構成する。そして、 各移動版胴16に嵌合する調節部材48を、ねじ軸に対してクラッチを介して動 力伝達の入・切可能に配設する。これにより、各調節部材48のクラッチを作動 制御すれば、一本のねじ軸により左右の移動版胴16,16を独立して移動調節 することができる。
【0020】
【第1実施例の作用について】 このように構成した第1実施例に係る印刷機につき、使用の実際を説明する。 前記支持軸18に配設した固定版胴14および2基の移動版胴16,16に、図 1に示す如く、所要の印版22を夫々巻付け装着した状態で、支持軸18と圧胴 20とを相互に反対方向に回転させる。なお各版胴14,16に装着された印版 22には、前記インキ供給機構26を介して適正量のインキが供給される。
【0021】 従って、支持軸18と圧胴20との間に段ボールシートを供給すれば、当該シ ートの各印版22と対応する位置に所要の印刷が施される。なお、この段ボール シートは、下流側に配設された送りローラ40および複数の送りコロ36,38 により挟圧されて下流側に給送される。
【0022】 次に、前記各版胴14,16に装着した同一の印版22により、例えば幅寸法 の短かい段ボールシートに印刷を施す場合は、前記移動調節機構17,17を介 して移動版胴16,16を近接する方向に移動させる。すなわち、図示しない駆 動モータによりねじ軸42,42を所定方向に回転させれば、図4に示す如く、 調節部材48,48がガイドロッド50に沿って移動し、これに伴い移動版胴1 6,16が支持軸18に沿って移動する。そして各移動版胴16が段ボールシー トの印刷位置と対応する位置に到来したときにねじ軸42を停止させれば、印版 22の位置調節が完了する。また前記インキ転移ロール28は、図5に示す如く 、フレーム12,12の幅方向に略一杯に亘って延在しているので、移動版胴1 6,16が移動しても、該版胴16,16に装着した印版22,22にインキを供 給し得る。
【0023】 なお、両移動調節機構17,17は独立して駆動し得るので、段ボールシート の印刷位置が給送中心に対して左右対称でない場合であっても、各移動版胴16 を対応個所に移動調節することができる。
【0024】 この状態で新たなオーダに係る段ボールシートを、支持軸18と圧胴20との 間に通過させれば、シートの適正な位置に印刷が施される。なお、段ボールシー トの幅寸法が変更されても、該シートの給送中心は印刷機10の幅方向中央と常 に一致しているので、前記固定版胴14に装着した印版22により、シートの給 送中心部に所要の印刷が施される。また、前記移動版胴16と同期して移動送り コロ38も対応的に移動するので、段ボールシートの給送に支障を来たすことは ない。
【0025】 このように第1実施例に係る印刷機10によれば、同一の印版22を使用して 異なる寸法の段ボールシートに印刷を施すに際しては、印版22が装着された移 動版胴16を移動調節機構17により軸方向に移動させるだけで対応し得る。す なわち、段ボールシートの各部分に施す図柄のみを形成した分割された印版22 を使用することができるので、各印版22を対応の個所に夫々移動させて、段ボ ールシートの所要位置に印刷を施し得るものである。これにより、印版22の段 取り作業に要する時間を極めて短縮することができ、生産効率を向上させ得る。 また文字等の部分的な変更を要する場合には、対応の印版のみを交換するだけで 良く、作業能率を向上させ得る。更に、フレーム12,12間に大径の版胴を架 設する必要がないので、支持機構の簡略化および駆動モータの小型化を図り得る 利点がある。
【0026】
【第2実施例について】 図6は、本考案の第2実施例に係る印刷機の概略構成を示し、基本的には第1 実施例に示す印刷機と同一の構成を有している。但し、第2実施例の印刷機では 、支持軸18には1基の移動版胴16のみが配設されると共に、該版胴16と同 期してインキ供給機構26が対応的に移動するよう構成されている。
【0027】 すなわち、支持軸18には、外周に印版22が着脱自在に装着される移動版胴 16が軸方向に移動可能に外嵌されている。そしてこの移動版胴16は、第1実 施例で説明したと同様な移動調節機構17により支持軸18の軸方向に移動調節 可能に構成されている。また送り軸34に配設された移動送りコロ38は、移動 調節機構17により移動版胴16と一体的に移動調節される。なお、図6におい て送り軸34の左右に離間して位置する送りコロ38,38は、図示しないシフ ターにより送り軸34に沿って移動調節されるようになっている。
【0028】 前記支持軸18の下方には、移動版胴16に装着された印版22にインキを供 給するためのインキ供給機構26が配設されている。このインキ供給機構26の インキ転移ロール28および絞りロール30は、図7に示す如く、上方に開放す る箱状に形成された回収パン32の内部に回転自在に配設されると共に、その軸 方向の長さは、前記移動版胴16に装着される印版22にインキを転移させ得る 短尺な寸法に設定されている。また供給機構26に近接して支持軸18と平行な ねじ軸52が両フレーム12,12間に回転自在に架設され、該ねじ軸12は、 図示しない駆動モータにより正逆回転されるよう構成してある。そしてこのねじ 軸52は、前記回収パン32に配設したナット54に螺挿されており、これによ り該ねじ軸52を正逆方向に回転すれば、インキ供給機構26は支持軸18と平 行に移動する。
【0029】 なおねじ軸52の駆動モータは、前記移動版胴16における移動調節機構17 のねじ軸42を駆動するモータと同期的に運転され、図8および図9に示す如く 、移動版胴18とインキ供給機構26とは常に一定の位置関係をもって移動する ようになっている。
【0030】
【第2実施例の作用について】 このように構成した第2実施例に係る印刷機につき、使用の実際を説明する。 前記支持軸18に配設した移動版胴16に、所要の印版22を巻付け装着した状 態で、支持軸18と圧胴20とを相互に反対方向に回転させる。なお移動版胴1 6に装着された印刷22には、前記インキ供給機構26を介して適正量のインキ が供給される。従って、支持軸18と圧胴20との間に段ボールシートを供給す れば、当該シートの印版22と対応する位置に所要の印刷が施される。
【0031】 次に、前記移動版胴16に装着した印版22により、段ボールシートの異なる 位置に印刷を施す場合は、前記移動調節機構17を介して移動版胴16を移動さ せる。すなわち、図示しない駆動モータによりねじ軸42を所定方向に回転させ れば、図8および図9に示す如く、調節部材48がガイドロッド50に沿って移 動し、これに伴い移動版胴16が支持軸18に沿って移動する。そして該移動版 胴16が段ボールシートの印刷位置と対応する位置に到来したときにねじ軸42 を停止させれば、印版22の位置調節が完了する。
【0032】 また移動版胴16の移動と同期して、前記インキ供給機構26のねじ軸52が 所定方向に回転され、該インキ供給機構26は移動版胴16に追従して移動する 。これにより移動版胴16に装着された印版22には、インキ供給機構26を介 して常に適正量のインキが供給される。従って、この状態で支持軸18と圧胴2 0との間に段ボールシートを通過させれば、シートの所要位置に印刷が施される 。
【0033】 第2実施例に係る印刷機10においては、インキ供給機構26の各ロール28 ,30の軸寸法を短く設定し得るので、該供給機構26の小型化を図ると共に、 印刷機10全体の重量軽減を達成し得る。またインキ供給機構26へのインキ供 給量を少なく抑えることができ、ランニングコストを低減することが可能となる 。
【0034】 なお図示の実施例におけるインキ供給機構としては、アニロックスロールを使 用し、またインキとしてフレキソインキを使用したフレキソ印刷方式による機構 を説明したが、粘度の高いグリコール系インキを使用し、該インキを多くのゴム ロールにより練って均一にしてから印版に転移させるプリスロ印刷方式であって も可能である。また、実施例では移動版胴と移動送りコロとを同一の移動調節機 構により移動調節するよう構成したが、本願はこれに限定されるものでなく、移 動版胴と移動送りコロとを夫々独立した移動調節機構により移動調節するように してもよい。更に、支持軸に配設される移動版胴は、実施例のように1基や2基 に限定されるものでなく、必要に応じて3基以上配設することも可能である。
【0035】
【考案の効果】
以上に説明した如く、本考案に係る段ボールシート用印刷機によれば、印版を 装着した版胴を段ボールシートの印刷個所に応じて移動可能に構成したので、重 量のある印胴を装置の幅方向一杯に亘って延在位置させる必要はなく、重量の軽 減による支持機構の簡略化と、駆動モータの小型化とを達成して製造コストを低 く抑えることができる。また段ボールシートのオーダチェンジや印刷仕様の変更 に際して、印版の段取り作業に要する時間を短縮することができ、作業能率を向 上させ得る等の有益な効果を奏する。
【0036】 更に、複数の版胴を支持軸に移動自在に配設することにより、文字等の部分的 な変更に際しては、対応の版胴に装着された小さな印版を交換するだけでよいの で、段取り作業が簡単となる利点がある。また、版胴と同期してインキ供給手段 を移動可能とすることにより、インキ供給手段を小型化してインキ消費量を低減 させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る印刷機における段ボ
ールシートのパスラインより下方の概略構成を示す一部
切欠き平面図である。
【図2】第1実施例に係る印刷機の要部縦断側面図であ
る。
【図3】第1実施例に係る印刷機を一部省略して示す概
略背面図である。
【図4】段ボールシートのオーダチェンジにより、移動
版胴を軸方向に移動させた状態で示す第1実施例に係る
印刷機の一部切欠き平面図である。
【図5】図4に示す状態における印刷機の概略背面図で
ある。
【図6】本考案の第2実施例に係る印刷機における段ボ
ールシートのパスラインより下方の概略構成を示す一部
切欠き平面図である。
【図7】第2実施例に係る印刷機を一部省略して示す概
略背面図である。
【図8】段ボールシートのオーダチェンジにより、移動
版胴を軸方向に移動させた状態で示す第2実施例に係る
印刷機の概略背面図である。
【図9】段ボールシートのオーダチェンジにより、移動
版胴を軸方向に移動させた状態で示す第2実施例に係る
印刷機の概略背面図である。
【符号の説明】
16 移動版胴 17 移動調節機構 18 支持軸 20 圧胴 22 印版 26 インキ供給機構 P パスライン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印版(22)を着脱自在に装着した版胴と、
    この版胴に対向配置した圧胴(20)と、前記印版(22)にイ
    ンキを供給するインキ供給手段(26)とを備え、前記版胴
    と圧胴(20)との間に段ボールシートを通過させて所要の
    印刷を施すようにした段ボールシート用印刷機におい
    て、 段ボールシートのパスライン(P)を挟んで前記圧胴(20)
    と平行に配設され、前記版胴(16)を一体回転可能に支持
    すると共に軸方向の移動並びに固定を調節自在に許容す
    る支持軸(18)と、 前記段ボールシートの印刷予定位置に、前記版胴(16)を
    支持軸(18)に沿って移動させ得る移動調節手段(17)とか
    ら構成したことを特徴とする段ボールシート用印刷機。
  2. 【請求項2】 前記支持軸(18)に複数の版胴(16)を軸方
    向への移動調節自在に配設し、各版胴(16)をこれに対応
    する各移動調節手段(17)により軸方向に移動させるよう
    にした請求項1記載の段ボールシート用印刷機。
  3. 【請求項3】 前記インキ供給手段(26)を、前記支持軸
    (18)と平行に移動自在に配設し、該供給手段(26)を版胴
    (16)と同期して対応的に移動させるようにした請求項1
    記載の段ボールシート用印刷機。
JP040255U 1992-05-20 1992-05-20 段ボールシート用印刷機 Pending JPH0591843U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114872457A (zh) * 2022-05-05 2022-08-09 苏州佳特印刷有限公司 一种纸制品印刷工艺及可调节印刷设备

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CN114872457A (zh) * 2022-05-05 2022-08-09 苏州佳特印刷有限公司 一种纸制品印刷工艺及可调节印刷设备

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