JPH059175A - スチリル化合物およびその医薬用途 - Google Patents

スチリル化合物およびその医薬用途

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JPH059175A
JPH059175A JP19867991A JP19867991A JPH059175A JP H059175 A JPH059175 A JP H059175A JP 19867991 A JP19867991 A JP 19867991A JP 19867991 A JP19867991 A JP 19867991A JP H059175 A JPH059175 A JP H059175A
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満絋 小西
Minoru Kawakami
実 川上
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道夫 寺澤
Toshio Hamazaki
俊男 浜崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記一般式(I) により表わされるスチリル化合物またはその医薬上許容
しうる塩もしくはそのエステル。具体的一例を示すと、
2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−エチ
ルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−〔4−
(4−イソプロピルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ンになる。 【効果】 本発明の化合物は顕著で持続性のロイコトリ
エン拮抗作用を有し、さらにまた、経口投与によりすぐ
れた吸収を示す。さらに、5−リポキシゲナーゼ阻害作
用および/またはシクロオキシゲナーゼ阻害作用、LTB4
生合成阻害作用、ヒト白血球遊走抑制作用、キマーゼ阻
害作用、ヒスタミン遊離阻害作用および抗ヒスタミン作
用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロイコトリエン拮抗作
用、ロイコトリエン阻害作用、さらに、5−リポキシゲ
ナーゼ阻害作用および/またはシクロオキシゲナーゼ阻
害作用、ロイコトリエンB4 生合成抑制作用、ヒト白血
球遊走抑制作用、キマーゼ阻害作用、ヒスタミン遊離阻
害作用、抗ヒスタミン作用等を有する新規かつ医薬とし
て有用なスチリル化合物またはその医薬上許容しうる塩
もしくはエステルに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】アラ
キドン酸の代謝系により生じる種々のロイコトリエン、
トロンボキサンA2 、プロスタグランジン等はアレルギ
ー、炎症、喘息等を引き起こすケミカルメディエーター
として知られている。さらに、これらのケミカルメディ
エーターのアンバランスが種々の病気を誘導すると考え
られ、特に、アラキドン酸カスケードにおけるこれらの
ケミカルメディエーターの拮抗剤および/または生合成
阻害剤を医薬として開発することが実用的な面から期待
されている。なかでも、ロイコトリエンは5−リポキシ
ゲナーゼを通して合成され、ケミカルメディエーターと
して重要な役割を有しており、特に、ロイコトリエンC
4 ,D4 およびE4 はアナフィラキシーの遅反応性物質
(slow-reactingsubstanceof anaphylaxis:SRS-A) の構
成成分であり、気管支喘息などのアレルギーや炎症の重
要なメディエーターである。したがって、ロイコトリエ
ン拮抗作用を有する化合物は気管支喘息などのアレルギ
ーや炎症の処置等に有用である。特開昭62−1450
49号公報、同62−142168号公報および同62
−53967号公報には、ある種のスチリル化合物、チ
アゾール化合物およびフェニルアルケニルキノリン化合
物のそれぞれがロイコトリエン拮抗作用、ロイコトリエ
ン合成阻害作用を有することが開示されている。また、
特開昭61−50977号公報にはロイコトリエン拮抗
剤としてN−〔4−オキソ−2−(1H−テトラゾール
−5−イル)−4H−1−ベンゾピラン−8−イル〕−
4−(4−フェニルブトキシ)ベンズアミドが開示され
ている。さらに、特開昭60−142968号公報に
は、免疫性の抗炎症性および抗アレルギー作用を有する
ある種のジアジン−エテニルフェニルオキサミン酸化合
物が、特開昭56−145280号公報には、5−リポ
キシゲナーゼ阻害剤である6−(12−ヒドロキシ−
5,10−ドデカジニイル)−2,3,5−トリメチル
−1,4−ベンゾキノンがSRS−Aの生合成や遊離を
抑制し、抗アレルギー剤として有用であることが開示さ
れている。しかしながら、ロイコトリエンやSRS−A
拮抗作用および生合成抑制作用を有する薬剤はわずかし
か知られておらず、実用的に用いられているものはまだ
ない。さらに、ロイコトリエンB4 (LTB4 )は種々
の炎症(痛風など)におけるケミカルメディエーターで
あり、ヒト白血球に対する強い遊走作用を有し、LTB4
炎症の関連性について報告されている。その上、多量の
白血球の凝集により、心筋梗塞を増悪させるとも言われ
ており、このため5−リポキシゲナーゼ阻害剤やロイコ
トリエンB4 生合成阻害剤が炎症や心筋梗塞の悪化を防
ぐことができるものと期待されている。上記の様に、種
々のケミカルメディエーターの拮抗剤や、これらケミカ
ルメディエーターの生合成に関与する酵素の阻害剤とし
て特異的に作用する種々の化合物が合成されているが、
医薬として十分に適用されているものはない。一方、ヒ
スタミンもアレルギーや炎症発現の重要な原因物質であ
ることは周知の通りである。近年、肥満細胞顆粒内に存
在し、IgEレセプターを介してヒスタミン顆粒の放出
に関与するキマーゼ(chymase: キモトリプシン型プロテ
アーゼ)が研究されるに至って、このキマーゼを阻害す
ることにより、ヒスタミン等のケミカルメディエーター
の遊離を抑制する新しいタイプの抗アレルギー剤の創製
も検討されている。したがって、複数のケミカルメディ
エーターを制御できる単独の薬剤の開発やアレルギー、
喘息または炎症の予防および治療が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は顕著で持続性の
ロイコトリエン拮抗作用またはロイコトリエン阻害作用
を有し、さらにまた、経口投与によりすぐれた吸収を示
すスチリル化合物に関する。さらに、本発明は5−リポ
キシゲナーゼ阻害作用および/またはシクロオキシゲナ
ーゼ阻害作用、LTB4 生合成阻害作用、ヒト白血球遊
走抑制作用、キマーゼ阻害作用、ヒスタミン遊離阻害作
用および抗ヒスタミン作用を有するスチリル化合物に関
する。また、本発明は本発明のスチリル化合物またはそ
の医薬上許容しうる塩もしくはエステルの有効量を含有
する医薬組成物に関する。
【0004】すなわち、本発明は一般式(I)
【化5】 〔式中、Aは水素、式(a) −N(R1 )(R2 ) (a) (R1 ,R2 は同一または異なって水素、アルキル、ア
ラルキルを示すか、R1 ,R2 は互いに結合して隣接す
る窒素原子と共に環を形成する基を示す。)により表わ
されるアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロ環、
環上にハロゲン、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、水酸基、アルキル、シクロアル
キル、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、ア
ラルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ、アルカ
ノイルアミノ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、
アルキルスルホニル、アシル、カルバモイル、モノアル
キルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、カルボキ
シアルカノイルアミノ、アルコキシカルボニルアルカノ
イルアミノ、フェニルスルホニル、フェニルスルホニル
アミノ、式(b),(c)および(d)
【化6】
【化7】
【化8】 (R3 ,R4 は同一または異なって水素、ハロゲン、ハ
ロアルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、水酸基、アルキ
ル、アラルキルを示す。)により表わされるジフェニル
メチルから選ばれる置換基の少なくとも1個を有してい
るシクロアルキル、アリール、ヘテロ環、フェニルスル
ホニル、フェニルスルホニルアミノ、フェニル環上にハ
ロゲン、ニトロ、アミノ、水酸基、アルキル、アルコキ
シ、ハロアルキル、シアノから選ばれるフェニルスルホ
ニル、フェニルスルホニルアミノを、Alk1 ,Alk
2 は同一または異なって単結合、アルキレン、アルケニ
レンを、X1 ,X2 は単結合、酸素、−S(O)n
(nは0,1,2の整数を示す。)、−CO−,−N
(R5 )−,−CON(R6 )−,−N(R7 )CO
−,−CH(OR8 )−(R5 ,R6 ,R7 は同一また
は異なって水素、アルキル、アラルキルを、R8 は水
素、アルキル、アシルを示す。)を、環Yはアリール、
ヘテロ芳香環、芳香環上にハロゲン、ニトロ、アミノ、
水酸基、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ
から選ばれる置換基の少なくとも1個を有しているアリ
ール、ヘテロ芳香環を、Bは単結合、炭素数1〜8個の
直鎖状もしくは分枝鎖状アルキレン、炭素数2〜8個の
アルケニレンまたは炭素数3〜7個のシクロアルキレン
を、Zは水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロ
アルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アル
キルスルホニルを示す。〕により表わされるスチリル化
合物またはその医薬上許容しうる塩もしくはそのエステ
ルに関する。
【0005】一般式(I)の各記号を定義により説明す
ると、ハロゲンとは塩素、臭素、フッ素、ヨウ素を、ア
ルキルとは炭素数1〜6個の直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルであって、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、第2級ブチル、第3級ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ルなどを、ハロアルキルとは前記アルキルに1〜5個の
ハロゲンが置換したものであり、トリフルオロメチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,3,3,3
−ペンタフルオロプロピルなどを、アルコキシとは炭素
数1〜6個の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシであ
って、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、第2級ブトキシ、第3級
ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオ
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどを、シクロアルキ
ルとは炭素数3〜7個のシクロアルキルであって、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチルを、炭素数1〜8個の直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルキレンとはメチレン、エチレン、
トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメ
チレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチ
レン、メチルメチレン、エチルメチレン、ジメチルメチ
レン、ジエチルメチレン、ジメチルエチレン、ジエチル
エチレン、ジメチルトリメチレン、ジエチルトリメチレ
ン、ジメチルテトラメチレン、ジエチルテトラメチレン
などを、アルキレンとは炭素数1〜20個の直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキレンであって、炭素数1〜8個の
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンに加えて、さらに
ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデ
カメチレン、トリデカメチレン、テトラデカメチレン、
ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン、ヘプタデカ
メチレン、オクタデカメチレン、ノナデカメチレン、イ
コサメチレンなどを、炭素数2〜8個のアルケニレンと
はビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレ
ン、ヘキセニレン、オクテニレンなどを、アルケニレン
とは炭素数2〜20個の直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
ケニレンであって、炭素数2〜8個のアルケニレンに加
えて、さらにノネニレン、デセニレン、ウンデセニレ
ン、ドデセニレン、トリデセニレン、テトラデセニレ
ン、ペンタデセニレン、ヘキサデセニレン、ヘプタデセ
ニレン、オクタデセニレン、ノナデセニレン、イコセニ
レンなどを、アルケニルとは炭素数2〜8個のアルケニ
ルであって、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル、オクテニルなどを、アルケニルオキシ
とは炭素数2〜8個のアルケニル部を有するものであっ
て、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキ
シ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ、オクテニル
オキシなどを、アルキニルとは炭素数2〜8個のアルキ
ニルであって、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘ
キシニル、オクチニルなどを、アラルキルとは置換基と
してハロゲン、炭素数1〜8個のアルキル、炭素数1〜
8個のアルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、ニト
ロ、シアノを1〜3個を有していてもよいベンジル、1
−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニル
プロピル、4−フェニルブチルなどを、アシルとはアセ
チル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ピパロイ
ル、ベンゾイル、フェニルアセチル、フェニルプロピオ
ニル、フェニルブチリルなどを、アルキルチオとはメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、イソブチルチオ、第2級ブチルチオ、
第3級ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、
ネオペンチルチオ、ヘキシルチオなどを、アルカノイル
アミノとはアルカノイル部が低級アルキルで置換されて
いてもよいものであって、アセチルアミノ、プロピオニ
ルアミノ、ブチリルアミノ、バレリルアミノ、ピバロイ
ルアミノ、3−エチルバレリルアミノなどを、カルボキ
シアルカノイルアミノとはアルカノイル部が炭素数2〜
8個のアルキルで置換されていてもよいものであって、
カルボキシアセチルアミノ、カルボキシプロピオニルア
ミノ、カルボキシブチリルアミノ、カルボキシバレリル
アミノ、3−カルボキシ−2,2−ジメチルプロピオニ
ルアミノ、3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミノ
などを、アリールとはフェニル、1−ナフチル、2−ナ
フチルなどを、モノアルキルカルバモイルとはメチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイ
ル、イソプロピルカルバモイル、ブチルカルバモイル、
イソブチルカルバモイル、第3級ブチルカルバモイル、
ペンチルカルバモイル、ヘキシルカルバモイルなどを、
ジアルキルカルバモイルとはジメチルカルバモイル、ジ
エチルカルバモイル、ジプロピルカルバモイル、ジイソ
プロピルカルバモイル、ジブチルカルバモイル、ジイソ
ブチルカルバモイル、ジ第3級ブチルカルバモイル、ジ
ペンチルカルバモイル、ジヘキシルカルバモイル、N−
メチル−N−エチルカルバモイル、N−メチル−N−プ
ロピルカルバモイル、N−メチル−N−ブチルカルバモ
イル、N−メチル−N−第3級ブチルカルバモイル、N
−メチル−N−ペンチルカルバモイル、N−メチル−N
−ヘキシルカルバモイルなどを、ヘテロ環とはピロリジ
ニル、ピペリジル、チエニル、フリル、ピロリル、ピラ
ゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニ
ル、ベンゾジオキサニル、ベンズオキサジニル、ベンズ
チアジニル、キノリルなどを、ヘテロ芳香環とはチエニ
ル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オ
キシゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラ
ジニル、ベンゾジオキサン、ベンズオキサジン、ベンズ
チアジンなどを、R1 ,R2 が隣接する窒素原子ととも
に環を形成する基とは、該窒素原子のほかに、窒素、酸
素、硫黄などのヘテロ原子を有していてもよい環状アミ
ノ基があげられ、たとえば1−ピロリジニル、ピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、1−ピペラジニル、
1−ホモピぺラジニルなどの5〜7員環飽和環状アミノ
化合物が含まれ、また該環状アミノ基は置換可能な位置
に置換基を有していてもよく、かかる置換基としてはハ
ロゲン、ニトロ、アミノ、水酸基、アルキル、シクロア
ルキル、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、
アラルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ、アル
カノイルアミノ、アルキルチオ、アシル、カルバモイ
ル、カルボキシアルカノイルアミノ、フェニルスルホニ
ル、フェニルスルホニルアミノ、式(b),(c)およ
び(d)
【化9】
【化10】
【化11】 (R3 ,R4 は同一または異なって水素、ハロゲン、ハ
ロアルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、水酸基、アルキ
ル、アラルキルを示す。)により表わされるジフェニル
メチルなどをあげることができる。
【0006】本発明のスチリル化合物の塩としては塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、フマール酸
塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、クエン酸塩、酒石酸
塩、コハク酸塩、グリコール酸塩、リンゴ酸塩、アスコ
ルビン酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホ
ン酸塩などの無機酸または有機酸との酸付加塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属との塩、カルシ
ウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属との
塩、第4級アンモニウム塩、リジン塩などのアミノ酸と
の塩、トリエチルアミン塩、ジエタノールアミン塩など
のアミンとの塩などの医薬上許容されうる塩があげられ
る。
【0007】本発明のスチリル化合物のエステルとは、
アルキル、アラルキル、生体内で加水分解されうるエス
テル残基で、生体内で容易に分解して遊離のカルボン酸
またはその塩としうるものであって、アセトキシメチ
ル、ピバロイルオキシメチル、1−アセトキシエチル、
1−ピバロイルオキシエチルなどのアルカノイルオキシ
アルキルエステル、エトキシカルボニルオキシメチル、
1−エトキシカルボニルオキシエチルなどのアルコキシ
カルボニルオキシアルキルエステル、フタリジル、ジメ
トキシフタリジルなどのエステル、カルバモイルメチ
ル、カルバモイルエチル、N−メチルカルバモイルメチ
ル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N,N−ジ
エチルカルバモイルメチルなどのカルバモイルアルキル
エステル、メトキシメチル、メトキシエチルなどのアル
コキシアルキルエステルまたは5−メチル−1,3−ジ
オキソレン−2−オン−4−イルメチルエステル、アミ
ノメチル、アミノエチル、アミノプロピルなどのアミノ
アルキルエステル、メチルアミノメチル、メチルアミノ
エチル、メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、
エチルアミノエチル、エチルアミノプロピル、ジメチル
アミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノ
プロピル、ジエチルアミノメチル、ジエチルアミノエチ
ル、ジエチルアミノプロピルなどのアルキルアミノアル
キルエステル、モルホリノエチルなどのモルホリノアル
キルエステル、ピペリジノエチルなどのピペリジノアル
キルエステル、メチルフェニルアミノなどのアルキルフ
ェニルアミノエステルなどをあげることができる。
【0008】さらに、本発明は、一般式(I)の化合物
の対応する水和物およびその他の溶媒和物も包含するも
のである。一般式(I)の化合物において幾何異性体が
存在するが、たとえば(E)体、(Z)体およびその混
合物のいずれも本発明に包含されるものである。本発明
中、特に好ましい幾何異性体は(E)体の化合物であ
る。一般式(I)の化合物において不斉炭素が存在する
場合には、そのラセミ体、ジアステレオマーおよび個々
の光学異性体のいずれも本発明に包含されるもである。
本発明の好ましい化合物としては、一般式(I)の化合
物中、環Yがピリジルの化合物またはその医薬上許容し
うる塩もしくはそのエステルがあげられる。
【0009】さらに、好ましい化合物の1群としては、 (a)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソプロピルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン (b)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−フェニルブトキシ)メチルピリジン (c)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン (d)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−フルオロフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン (e)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン (f)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン (g)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−エトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン (h)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン (i)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−プロポキシフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン (j)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−プロピルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン (k)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソペンチルオキシフェニル)ブトキシ〕
メチルピリジン (l)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(6−フェニルヘキシル)ピリジン (m)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−エチルフェニル)ヘキシル〕ピリジン (n)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−n−ブチルフェニル)ヘキシル〕ピリジン (o)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−n−ブトキシフェニル)ヘキシル〕ピリジ
ン (p)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−イソペンチルオキシフェニル)ヘキシル〕
ピリジン (q)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(5−フェニルペンチルオキシ)ピリジン (r)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−エチルフェニル)ペンチルオキシ〕ピリジ
ン (s)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−n−ブチルフェニル)ペンチルオキシ〕ピ
リジン (t)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−n−ブトキシフェニル)ペンチルオキシ〕
ピリジン、または (u)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−イソペンチルオキシフェニル)ペンチルオ
キシ〕ピリジン などがあげられる。
【0010】さらに、好ましい化合物の他の1群として
は (1) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
{4−〔4−(3−ピリジルメトキシ)フェニル〕ブト
キシ}メチルピリジン (2) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
{4−〔4−(3−(1−イミダゾリル)プロポキシ)
フェニル〕ブトキシ}メチルピリジン (3) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ブトキシ〕メ
チルピリジン (4) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン (5) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ブトキシ〕メチルピリジン (6) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
ニル)ブトキシ〕メチルピリジン (7) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
ニル)ヘキシル〕ピリジン (8) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ヘキシル〕ピ
リジン (9) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ヘキシ
ル〕ピリジン (10)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ヘキシル〕ピリジン (11)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ペンチルオキシ〕ピリジン (12)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ブトキシ〕ピリジン (13)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ペンチ
ルオキシ〕ピリジン、または (14)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
ノキシ)プロポキシ〕メチルピリジン などがあげられる。
【0011】本発明の一般式(I)の化合物は、一般式
(II)
【化12】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物と一般式(III)
【化13】 または、一般式(IV)
【化14】 〔式(III)および(IV)中、Halは塩素、臭
素、ヨウ素を、R8はアルキルを示し、Bは前記と同義
である。〕により表わされる環状酸無水物または酸ハラ
イドとを反応させ、必要によりエステルを加水分解する
か、得られたカルボン酸化合物を生体内で加水分解しう
るエステル化合物に導くことにより製造することができ
る。環状酸無水物(III)との反応は溶媒として1,
2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素などが用いられ、氷冷下か
ら使用する溶媒の沸点までの温度で、好ましくは室温か
ら60℃で行なわれる。酸ハライド(IV)との反応
は、トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基または
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどの無機塩基の存在下または非存在
下、不活性溶媒中、−10℃から使用する溶媒の沸点ま
での温度で行なわれる。エステルの加水分解反応は、た
とえば、水と混和しうる溶媒中、酸(塩酸、硫酸、臭化
水素酸、リン酸など)またはアルカリ(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウムなど)の存在下、常
法により実施される。
【0012】また、カルボン酸のエステル化反応は、一
般式(I)のカルボン酸化合物と一般式(V) R−X3 (V) 〔式中、Rはアルキル、アラルキル、生体内で加水分解
されうるエステル残基を、X3 はハロゲン(塩素、臭
素、ヨウ素など)、有機スルホニルオキシ基(メチルス
ルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、パラトル
エンスルホニルオキシなど)を示す。〕により表わされ
る化合物を常法により反応させることにより行なうこと
ができる。また、一般式(I)の化合物のうち、Xがス
ルフィニル(−SO−)、スルホニル(−SO2 −)で
ある化合物は、Xが−S−の化合物を適当な溶媒中、酸
化剤(過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、次
亜臭素酸ナトリウム、過酸化水素など)の存在下に、酸
化反応に付すことにより製造することができる。
【0013】本発明の合成中間体である一般式(II)の化
合物は、一般(VI)
【化15】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を還元することによって製造することができ
る。還元反応は、通常、酸性条件下で亜鉛、鉄、スズ、
塩化スズ(II)などと反応させるか、または接触還元法あ
るいは金属水素化物(たとえばナトリウムヒドロスルフ
ィッド、亜二チオン酸ナトリウム)と反応させることに
より行なうことができる。 一般式(VI)の中間体化合物は、一般式(VII)
【化16】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物と一般式(VIII)
【化17】 (式中、Zは前記と同義である。)により表わされる化
合物とをウィッティヒ反応にしたがって反応させること
により製造することができる。一般式(VIII)の化合物
は、たとえばトリフェニルホスフィンとニトロフェニル
ハライド(フェニル環がZによって置換されていてもよ
い)を、水酸化アルカリ、アルカリ金属水素化物、アル
カリ金属アルコラート、アルカリ金属アミド、有機リチ
ウム、アルカリ金属炭酸塩などの塩基とともに反応する
ことによって得られたホスホニウム化合物を処理するこ
とによって製造することができる。また、一般式(VIII)
の化合物は、トリフェニルホスファイトから得られたホ
スホネート化合物を経て製造することができる。ウィッ
ティヒ反応は、通常ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール
系溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、ベ
ンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、クロロホル
ム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、
水およびこれらの混合溶媒中、−10℃から使用する溶
媒の沸点までの温度で1〜10時間かけて行なわれる。
【0014】また、一般式(VI)の中間体化合物は、一般
式(IX)
【化18】 (式中、Lは塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオ
キシ、p−トルエンスルホニルなどの反応性基を示し、
他の各記号は前記と同義である。)により表わされる化
合物と一般式(X) A−X1 −Alk1 −X 2−H (X) (式中、記号は前記と同義である。)により表わされる
化合物とを反応させることによって製造することができ
る。反応は適当な溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトン、メチルエチルケトン、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなど)中で行なわれる。ま
た、反応を適当な塩基(アルカリ金属水素化物、アルカ
リ金属アルコラート、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金
属アミドなど)の存在下に室温から使用する溶媒の沸点
温度で行なうと好都合である。
【0015】特に、一般式(VI)の中間体化合物のうち、
1 ,X 2が単結合であり、Alk2ががエチレンである化
合物は、次のStep(1)〜(3)の方法によって合成す
ることができる。 Step(1):一般式(XI) A−Alk1 −CHO (XI) (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物と一般式(XII)
【化19】 (式中、Halはハロゲンを示し、他の記号は前記と同
義である。)により表わされる化合物をウィッティヒ反
応に従って反応することによって一般式(XIII)
【化20】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得ることができる。ウィッティヒ反応は、上
記と同様の方法により行なうことができ、好ましくは、
溶媒としてテトラヒドロフラン中、塩基として水酸化ナ
トリウムの存在下、4〜6時間室温にて行なうことがで
きる。 Step(2):Step(1)で得られた一般式(XIII)の化合
物をアセトキシ化することによって一般式(XIV)
【化21】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得、次いで接触還元することによって一般式
(XV)
【化22】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得、さらに加水分解することによって一般式
(XVI)
【化23】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物をうることができる。アセトキシ化反応におい
て、溶媒としてジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドなどの非プロトン性極性溶媒、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール系溶
媒、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、ベンゼ
ン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、クロロホルム、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、水およ
びこれらの混合溶媒などが用いられ、アセトキシ化剤と
しては酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、無水酢酸などが
用いることができる。好ましくは、アセトキシ化反応は
エタノール−ジメチルスルホキシドの混合溶媒中、10
〜24時間、80℃で酢酸ナトリウムとともに反応する
ことによって行なうことができる。接触還元において、
溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン
などのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの炭化
水素系溶媒、水、酢酸およびこれらの混合溶媒などが用
いられ、触媒として白金、パラジウム、ニッケルなどが
用いることができる。好ましくは、接触還元は触媒とし
てパラジウム−炭素の存在下、アルコール−水−酢酸の
混合溶媒中、2〜11時間、室温で行なうことができ
る。加水分解反応において、触媒としてメタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール系
溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、ベン
ゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性極性
溶媒、水およびこれらの混合溶媒などが用いられ、塩基
としてアルカリ金属水素化物、アルカリ金属アルコラー
ト、アルカリ金属アミド、アルカリ金属炭酸塩などを用
いることができる。好ましくは、加水分解反応はメタノ
ール−水の混合溶媒中、水素化カリウムの存在下、1〜
4時間還流することによって行なうことができる。 Step(3):Step(2)によって得られた一般式(XVI)
の化合物をハロゲン化することによって一般式(XVII)
【化24】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得、次いでトリフェニルホスフィンと反応す
ることによって一般式(XVIII)
【化25】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得、さらにニトロベンズアルデヒドとともに
ウィッティヒ化反応に付すことによって、一般式(VI)の
化合物をうることができる。 ハロゲン化反応は、溶媒
としてクロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化
炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系
溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒などが
用いられ、ハロゲン化剤としてチオニルクロライド、三
臭化リン、塩化水素溶液、臭化水素溶液などを用いるこ
とができる。好ましくは、ハロゲン化反応はクロロホル
ム中、チオニルクロライドの存在下、1〜2時間加熱下
に行なうことができる。トリフェニルホスフィンとの反
応は、炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエンなど)、エ
ーテル系溶媒(テトラヒドロフランなど)、非プロトン
性極性溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなど)などの溶媒中、室温から使用する溶媒の沸点
までの温度で、好ましくはトルエン中、5〜20時間還
流下に行なうことができる。ウィッティヒ反応におい
て、ホスホニウム塩化合物をイリド化合物に変換するた
めの塩基としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金
属アルコラート、アルカリ金属アミド、有機リチウム、
アルカリ金属炭酸塩などがあげられ、溶媒としてはジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロ
ント性極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコールなどのアルコール系溶媒、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの
炭化水素系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタンなどの
ハロゲン化炭化水素系溶媒、水およびこれらの混合溶媒
などが用いることができる。その上、イリドとしてトリ
フェニルホスフィンから誘導されるイリドも同様に用い
ることができ、ウィッティヒ反応の変法としてトリフェ
ニルホスファイトから誘導されるホスホネートイリドも
用いることができる。好ましくはウィッティヒ反応の変
法は、塩基として水素化ナトリウムの存在下に、ジメチ
ルホルムアミドとテトラヒドロフランの混合溶媒中、−
10〜−5℃で行ない、得られたイリド化合物を室温で
0.5〜2時間放置した後、一般式(e)
【化26】 (式中、Zは前記と同義である。)により表わされるニ
トロベンズアミド化合物を室温で滴下し、さらに室温に
て5〜10時間放置することにより行なうことができ
る。
【0016】さらに、一般式(VI)の中間体化合物のう
ち、X1 が単結合、X 2が酸素、Alk 2が単結合であ
り、Yがピリジルである化合物は、次のStep(4)〜
(6)の方法によって合成することができる。 Step(4):一般式(XIX) A−Alk1 −Hal (XIX) (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物と一般式(XX)
【化27】 (式中、Yは前記と同義である。)により表わされる化
合物を、水素化ナトリウム/ジメチルスルホキシド中で
反応させることによって、一般式(XXI)
【化28】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得、さらに酸化することによって、一般式(X
XII)
【化29】 (式中、Y’はN−オキシ化ピリジンを示し、他の記号
は前記と同義である。)により表わされる化合物を得る
ことができる。化合物(XIX) と化合物(XX)との反応は窒
素雰囲気下、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなどの適当な溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなどの塩基の存在下、室温か
ら使用される溶媒の沸点までの温度で0.5〜10時間
で行なわれる。好ましくは、70℃に保持した水素化ナ
トリウムのジメチルスルホキシド溶液を0.5〜1時間
攪拌し、室温まで冷した後、混合液に化合物(XX)を添加
し、同温度で0.5〜1時間攪拌する。次いで、ジメチ
ルスルホキシドに対して1当量のテトラヒドロフランを
加え氷冷する。その反応液に化合物(XIX)を添加し、同
温度で1〜2時間、さらに室温にて4〜5時間攪拌す
る。反応終了後、クロロホルムを展開溶媒としてシリカ
ゲルカラムクロマトにより精製すると、目的物として化
合物(XXI) が得られる。酸化反応は酢酸などの適当な溶
媒中、過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、次
亜塩素酸ナトリウム、次亜臭素酸ナトリウム、過酸化水
素などの酸化剤の存在下、1〜50時間、10〜100
℃で行なうことができる。好ましくは、化合物(XXI) と
30%過酸化水素を85〜90℃で6〜48時間反応さ
せ、次いで、化合物(XXI) と1当量のm−クロロ過安息
香酸を室温で1〜24時間反応させることによって、化
合物(XXII)を得ることができる。 Step(5):Step(4)によって得られた一般式(XXII)
の化合物とアセトキシ化剤(酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、無水酢酸など)を適当な溶媒(ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶
媒、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
などのアルコール系溶媒、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶
媒、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭
化水素系溶媒、水およびこれらの混合溶媒など)中で反
応させることによって、一般式(XXIII)
【化30】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得ることができる。好ましくは、化合物(XXI
I)を無水酢酸中、1〜3時間還流下に反応することによ
って化合物(XXIII) を得ることができる。 Step(6):Step(5)によって得られた一般式(XXII
I) の化合物は加水分解反応、ハロゲン化反応、次いで
ウィッティヒ反応に付すことによって一般式(VI)の化合
物に変換することができる。この加水分解反応、ハロゲ
ン化反応およびウィッティヒ反応は、いずれも前記と同
様の方法によって行なうことができる。
【0017】本発明化合物には幾何異性体が存在する
が、これも分別結晶、クロマトグラフィーなどの常法に
よりその(E)体、(Z)体に分離することができる。
本発明化合物において不斉炭素が存在する場合には、通
常、ラセミ体、ジアステレオマーとして製造されるが、
これは分別結晶、クロマトグラフィーなどの常法により
光学異性体に光学分割することができる。また、光学活
性な原料化合物を用いて光学異性体を製造することもで
きる。一般式(I)の化合物は所望により、常法に従っ
て塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸などの無機
酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、シュウ酸、フマール
酸、マレイン酸、マンデル酸、クエン酸、酒石酸、コハ
ク酸、グリコール酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、メタ
ンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸などの有機酸、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなど
のアルカリ土類金属水酸化物、第4級アンモニウム水酸
塩などの第4級アンモニウム塩形成剤、リジンなどのア
ミノ酸、トリエチルアミン、ジエタノールアミンなどの
アミンと処理することによって、前記した医薬上許容さ
れうる塩とすることができる。一般式(I)の化合物の
対応するエステル化合物は、化合物(I)のカルボン酸
化合物とハロゲン化または有機スルホニルオキシ化され
た対応するエステル残基とを常法により反応させること
によって得ることができる。また、一般式(I)のうち
のカルボン酸化合物は化合物(I)の対応するエステル
化合物から常法によりうることができる。
【0018】本発明化合物を医薬として用いる場合に
は、好ましくは、医薬上許容されうる適宜の賦形剤、担
体、希釈剤などの医薬製剤用添加物と混合して、錠剤、
顆粒、粉末、カプセル剤、注射剤、軟膏および坐剤など
の形態で、経口または非経口的に投与することができ
る。投与量は、患者の年齢、体重、症状などにより変化
しうるが、通常、成人1日当たり経口投与として5〜3
00mg程度であり、これを一回または数回に分けて投
与することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。
【0020】実施例1 (1)窒素気流下、ジメチルスルホキシド30mlに6
0%水素化ナトリウム1.1gを懸濁し、70℃で30
分間加熱攪拌する。その後、室温にもどし、4−(4−
メチルフェニル)ブタノール4.1gを加えて、30分
間攪拌する。これにテトラヒドロフラン40mlを加
え、0℃まで冷却する。この反応液に6−クロロメチル
−2−ホルミルピリジン3.9 gのテトラヒドロフラン溶
液40mlを滴下する。滴下後、同温度で30分間攪拌
し、さらに室温で4時間攪拌する。反応終了後、反応液
を水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、水洗する。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去すると油
状の残査を得る。残査をクロロホルム−メタノール(1
00:1)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマト
にかけて精製すると6−〔4−(4−メチルフェニル)
ブトキシ〕メチル−2−ホルミルピリジン1.3gを得
る。次いで窒素気流下、3−ニトロベンジルクロリドと
トリフェニルホスフィンより調製したウィッティヒ試薬
1.94gをテトラヒドロフラン5mlに懸濁し、氷冷
攪拌する。これにリチウムビストリメチルシリルアミド
の1.0Mテトラヒドロフラン溶液5mlをゆっくりと
滴下する。滴下後、室温までもどして、先に得られた6
−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕メチル−2
−ホルミルピリジン1.3gをこの反応液に加え、さら
に5時間攪拌する。反応終了後、不溶物を濾去し、濾液
を減圧下に濃縮する。残査をクロロホルム−メタノール
(100:1)の展開溶媒にてシリカゲルカラムクロマ
トにより精製すると、2−〔(E)−2−(3−ニトロ
フェニル)エテニル〕−6−〔4−(4−メチルフェニ
ル)ブトキシ〕メチルピリジン0.36gおよび2−
〔(Z)−2−(3−ニトロフェニル)エテニル〕−6
−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン0.25gをそれぞれ油状物として得る。 (2)2−〔(E)−2−(3−ニトロフェニル)エテ
ニル〕−6−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕
メチルピリジン1.6gにメタノール10mlを加え、
塩化第一スズ・2水和物3gのメタノール溶液10ml
を加え、3.5時間還流下に反応する。反応後、溶媒を
留去し、水酸化ナトリウム水にてアルカリにする。酢酸
エチルを加え、セライト濾過後、有機層を分離し水洗す
る。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去す
ると粗体油状物1.6gを得る。さらに、カラムクロマ
トグラフィー〔溶出溶媒:クロロホルム、次いでクロロ
ホルム:エタノール=50:1〕にて精製すると、油状
物として2−〔(E)−2−(3−アミノフェニル)エ
テニル〕−6−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン1.25gが得られる。また、2−
〔(Z)−2−(3−ニトロフェニル)エテニル〕−6
−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジンを用いて同様に反応処理すると、油状物として2−
〔(Z)−2−(3−アミノフェニル)エテニル〕−6
−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジンが得られる。 (3)2−〔(E)−2−(3−アミノフェニル)エテ
ニル〕−6−〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕
メチルピリジン1.25g、2,2−ジエチル無水コハ
ク酸1.05g、酢酸ナトリウム0.6gおよびジメトキシ
エタン10mlの混液を還流下5時間反応する。反応
後、溶媒を留去する。水を加え、酢酸エチルで抽出後、
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去する。
残査へイソプロピルエーテルを加え、析出する結晶を濾
取する。さらにエタノールより再結晶すると、融点14
1〜142℃の白色結晶として、2−{(E)−2−
〔3−(3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミノ)
フェニル)エテニル}−6−〔4−(4−メチルフェニ
ル)ブトキシ〕メチルピリジン0.63gが得られる。
【0021】実施例2 実施例1(2)により得られた2−〔(Z)−2−(3
−アミノフェニル)エテニル〕−6−〔4−(4−メチ
ルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジン1.7g、2,
2−ジエチル無水コハク酸1.1g、酢酸ナトリウム
0.75gおよびジメトキシエタン10mlを使用し、
実施例1(3)と同様に反応、処理を行なう。得られた
結晶を50%含水アルコールより再結晶すると融点11
4〜116℃の白色結晶として、2−{(Z)−2−
〔3−(3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミノ)
フェニル〕エテニル}−6−〔4−(4−メチルフェニ
ル)ブトキシ〕メチルピリジン0.86gが得られる。
【0022】実施例3 2−〔(E)−2−(3−アミノフェニル)エテニル〕
−6−〔4−(4−ブチルフェニル)ブチルチオ〕メチ
ルピリジン2.97g、2,2−ジエチル無水コハク酸
1.6g、酢酸ナトリウム0.85gおよびジメトキシ
エタン10mlを使用し、実施例1(3)と同様に反
応、処理を行なう。得られた結晶を50%含水エタノー
ルより再結晶すると、融点150〜151℃の白色結晶
として、2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−
3−エチルバレリルアミノ)フェニル)エテニル}−6
−〔4−(4−ブチルフェニル)ブチルチオ〕メチルピ
リジン2.4gが得られる。
【0023】実施例4 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−エチ
ルバレリルアミノ)フェニル)エテニル}−6−〔4−
(4−ブチルフェニル)ブチルチオ〕メチルピリジン
1.0gをジクロルメタン15mlに溶解し、室温でメ
タクロロ過安息香酸0.39gを加える。さらに7時間
攪拌後、反応液を炭酸水素ナトリウムで水洗する。有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去する。残査
にイソプロピルエーテルを加え析出する結晶を濾取す
る。得られた粗体をメタノールに溶解後、活性炭を加え
濾過し、溶媒を留去する。残査にイソプロピルエーテル
を加え、濾過すると、融点132〜134℃の白色結晶
として2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブチルフェニル)ブチルスルフィニル〕メ
チルピリジン0.84gが得られる。
【0024】実施例5 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−エチ
ルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−〔4−
(4−ブチルフェニル)ブチルスルフィニル〕メチルピ
リジン0.54g、メタクロロ過安息香酸0.21gお
よびジクロロメタン10mlを使用し、実施例4と同様
に反応、処理を行なう。得られた残査にエタノールを加
え結晶を濾取すると、融点155〜157℃(分解)の
白色結晶として2−{(E)−2−〔3−(3−カルボ
キシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−ブチルフェニル)ブチルスルホ
ニル〕メチルピリジン・1/2水和物0.16gが得ら
れる。
【0025】実施例6 2−{(E)−2−(3−アミノフェニル)エテニル〕
−6−〔4−(4−メトキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン0.43g、2,2−ジメチル無水グルタル
酸0.24g、酢酸ナトリウム0.31gおよびジメト
キシエタン10mlを実施例1(3)と同様に反応、処
理を行なう。得られた残査にイソプロピルエーテル、n
−ヘキサンを加え濾取する。さらにクロロホルムに溶解
し、濾過し、溶媒を留去する。残査にイソプロピルエー
テル、n−ヘキサンを加えて濾取すると、融点141〜
142℃の白色結晶として2−{(E)−2−(3−
(4−カルボキシ−4−メチルバレリルアミノ)フェニ
ル〕エテニル}−6−〔4−(4−メトキシフェニル)
ブトキシ〕メチルピリジン0.3gが得られる。
【0026】実施例7 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−エチ
ルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−〔4−
(4−メチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジン0.
15gをクロロホルム6mlに溶解し、チオニルクロラ
イド0.15gを加え、混液を還流下40分間反応す
る。反応後、溶媒を留去し、残査にエタノール6mlを
加え、10分間還流する。溶媒を留去後、残査に希水酸
化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去する。
有機層をクロロホルムで溶解し、エタノール性塩酸を加
えて溶媒を留去すると、アモルファス状固形物として2
−{(E)−2−〔3−(3−エトキシカルボニル−3
−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−メチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン・塩酸塩・1/2水和物0.14gが得られる。 NMR(CDCl3), δ ppm(base): 8.3(1H,s), 7.2-7.60(9
H,m), 7.06(4H,s), 4.65(2H,s), 4.24(2H,q), 3.60(2H,
m), 2.65(4H,m), 2.30(3H,s), 1.70(8H,m), 1.30(3H,
t), 0.95(6H,q)
【0027】実施例8 2−〔(E)−2−(3−アミノフェニル)エテニル〕
−6−〔4−(4−ブロモフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン0.43g、2−シクロヘキシル無水コハク酸
0.24g、酢酸ナトリウム0.16gおよびジメトキ
シエタン10mlの混液を還流下2時間反応する。実施
例1(3)と同様に反応、処理を行ない、得られた結晶
を50%含水エタノールから再結晶すると、融点164
〜166℃(分解)の白色結晶として2−{(E)−2
−〔3−(1−カルボキシシクロヘキシルアセチルアミ
ノ)フェニル〕エテニル}−6−〔4−(4−ブロモフ
ェニル)ブトキシ〕メチルピリジン0.38gが得られ
る。
【0028】実施例9 2−〔(E)−2−(3−アミノフェニル)エテニル〕
−6−〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン0.35g、トリエチルアミン0.09gおよ
びジクロロメタン5mlの混液に氷冷下、コハク酸モノ
エチルクロライド0.15gを加える。室温で30分間
攪拌後、反応液を水洗する。有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去すると油状物0.4gが得られ
る。さらにカラムクロマトグラフィー〔溶出溶媒:クロ
ロホルム、次いでクロロホルム:エタノール=50:
1〕にて精製する。得られた油状物をクロロホルムに溶
解し、エタノール性塩酸を加え、溶媒を留去する。残査
にイソプロピルエーテルを加え、析出する結晶を濾取す
る。さらにエタノール、イソプロピルエーテルの混合溶
媒で再結晶すると、融点100〜105℃(分解)の淡
黄色結晶として2−{(E)−2−〔3−(3−エトキ
シカルボニルプロピオニルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メ
チルピリジン・塩酸塩・5/2水和物0.3gが得られ
る。
【0029】実施例1〜9のいずれかの方法を用いて以
下の化合物をうることができる。 ◎ 2−{(Z)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−メチルフェノキシ)メチルピリジン、融点134
〜135℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−メチルフェニルチオ)メチルピリジン、融点14
6〜148℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−メトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン、融点118〜121℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェニルチ
オ)メチルピリジン、融点203〜204℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(4−カルボキシ−4−
メチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−メチルフェニルチオ)メチルピリジン、融点14
4〜146℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−第3級ブチルフェノキシ)メチルピリジン、融点
180〜182℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(2−メチルフェニルチオ)メチルピリジン、融点15
4〜155℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン・1/2水和物、融点110〜113℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(3−メチルフェニルチオ)メチルピリジン、融点16
0〜161℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)メチルピリジ
ン、融点181〜183℃
【0030】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−(3−フェニルプロピルチオ)メチルピリジ
ン・1/2水和物、融点133〜134℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−シクロヘキシルブトキシ)メチルピリジン、融点
171〜173℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(4−カルボキシ−4−
メチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−シクロヘキシルブトキシ)メチルピリジン、融点
168〜170℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソプロピルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン、融点138〜140℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−フェニルブトキシ)メチルピリジン・1/2水和
物、融点126〜127℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(4−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン、融点147〜149℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン、融点124〜126℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−4−
メチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(3,4−ジメチルフェノキシ)メチルピリジン・1/
4水和物、融点175〜177℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−フルオロフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン・1/2水和物、融点139〜141℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(4−カルボキシ−4−
メチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−第3級ブチルフェノキシ)メチルピリジン・1/
4水和物、融点160〜163℃(分解)
【0031】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−(4−メチルフェノキシ)メチルピリジン、
融点161〜163℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(4−カルボキシ−4−
メチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−メチルフェノキシ)メチルピリジン、融点177
〜179℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−4−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン、融点156〜157℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン、融点145〜147℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブロモフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン、融点140〜141℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(3−フェニルプロポキシ)メチルピリジン・1/4水
和物、融点181〜182℃(分解) ◎ 2−〔(E)−2−(3−エトキサリルアミノフェ
ニル)エテニル〕−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
第3級ブチルフェニルチオ)メチルピリジン・塩酸塩・
1/4水和物、融点140〜143℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カルボキシシクロ
ヘキシル)アセチルアミノフェニル〕エテニル}−6−
(4−フェニルブトシキ)メチルピリジン・2水和物、
融点117〜120℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3,4−ジメトキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン、融点119〜122℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ブトキシ〕メ
チルピリジン
【0032】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−エトキシフェニル)ブトキシ〕
メチルピリジン、融点116〜118℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン・3/2水和物、融点120〜124℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−プロポキシフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン、融点123〜124℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヘキシルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン、融点127〜129℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カルボキシシクロ
ヘキシル)アセチルアミノフェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン、融点167〜169℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)ブ
トキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ブトキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
{4−〔(4−クロロフェニル)フェニルメチル〕−1
−ピぺラジニル}メチルピリジン・1/2水和物、融点
165〜167℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−ジフェニルメチル−1−ピぺラジニル)メチルピ
リジン、融点171〜173℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−ビス(4−フルオロフェニル)メチル−1−ピぺ
ラジニル〕メチルピリジン、融点163〜164℃(分
解)
【0033】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−フルオロベンジル)−1−ピぺ
ラジニル〕メチルピリジン・1/2水和物、融点135
〜138℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−メチルフェニルスルホニル)−1−ピぺラ
ジニル〕メチルピリジン、融点139〜142℃(分
解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)エトキ
シ〕メチルピリジン・1/2水和物、融点82〜85℃
(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)ピぺリ
ジノ〕メチルピリジン、融点115〜118℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3−ピリジルメチル)−1−ピぺラジニル〕メ
チルピリジン・1水和物、融点87〜89℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔1−(フェニルエチル)−4−ピぺリジニルカルバモ
イル〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(1−ピロリジニル)メチルピリジン・1水和物、融点
161〜163℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(4−フェニル−1−ブテニル)ピリジン、融点148
〜149℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔(1,4−ベンゾジオキサン−2−イル)メトキシ〕
メチルピリジン、融点167〜169℃(分解) ◎ 2−(3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミ
ノ)−4’−〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕
−(E)−スチルベン、融点114〜115℃
【0034】◎ 3−(3−カルボキシ−3−エチルバ
レリルアミノ)−3’−〔4−(4−エチルフェニル)
ブトキシ〕−(E)−スチルベン、融点119〜121
℃ ◎ 3−(1−カルボキシシクロペンチルアセチルアミ
ノ)−3’−〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕
−(E)−スチルベン・1/2水和物、融点96〜99
℃ ◎ 3−(1−カルボキシシクロヘキシルアセチルアミ
ノ)−3’−〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕
−(E)−スチルベン、融点102〜105℃ ◎ 3−(3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミ
ノ)−3’−〔4−(4−n−ブチルフェニル)ブトキ
シ〕−(E)−スチルベン、融点122〜125℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−プロピルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン・1/4水和物、融点130〜134℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カルボキシシクロ
ヘキシルアセチルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−エトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン・1/4水和物、融点122〜124℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カルボキシシクロ
ペンチルアセチルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−エトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
ジン・1/2水和物、融点118〜121℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−アリルオキシフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン・3/2水和物、融点108〜112℃(分
解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−第3級ブチルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン、融点160〜162℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−クロロフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
ン、融点132〜133℃(分解)
【0035】◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カル
ボキシシクロペンチルアセチルアミノ)フェニル〕エテ
ニル}−6−〔4−(4−ブトキシフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン・1/2水和物、融点132〜13
4℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カルボキシシクロ
ヘキシルアセチルアミノフェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−第3級ブチルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン・1/4水和物、融点130〜132℃(分
解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(1−カルボキシシクロ
ペンチルアセチルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−第3級ブチルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン・1/4水和物、融点129〜131℃(分
解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロプロピルメトキシフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン、融点120〜122℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ペンチルオキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン・3/4水和物、融点112〜115℃(分
解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロペンチルオキシフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン・1/4水和物、融点140〜14
1℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソブトキシフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン・1/4水和物、融点130〜131℃(分
解) ◎ 3−(3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミ
ノ)−3’−〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシメ
チル〕−(E)−スチルベン、融点105〜107℃ ◎ 3−(3−カルボキシ−3−エチルバレリルアミ
ノ)−3’−〔4−(4−n−ブチルフェニル)ブトキ
シメチル〕−(E)−スチルベン、融点109〜111
℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソペンチルオキシフェニル)ブトキシ〕
メチルピリジン・1/2水和物、融点120〜122℃
(分解)
【0036】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−(6−フェニルヘキシル)ピリジン、融点1
60〜161℃(分解) ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−エチルフェニル)ヘキシル〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−n−ブチルフェニル)ヘキシル〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−n−ブトキシフェニル)ヘキシル〕ピリジ
ン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−イソペンチルオキシフェニル)ヘキシル〕
ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
(5−フェニルペンチルオキシ)ピリジン、融点136
〜137℃ ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−エチルフェニル)ペンチルオキシ〕ピリジ
ン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−n−ブチルフェニル)ペンチルオキシ〕ピ
リジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−n−ブトキシフェニル)ペンチルオキシ〕
ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−イソペンチルオキシフェニル)ペンチルオ
キシ〕ピリジン
【0037】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕ピ
リジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−n−ブチルフェニル)ブトキシ〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−n−ブトキシフェニル)ブトキシ〕ピリジ
ン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソペンチルオキシフェニル)ブトキシ〕
ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3−n−ブトキシフェニル)ブトキシ〕ピリジ
ン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(2−n−ブトキシフェニル)ブトキシ〕ピリジ
ン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−(2−フェニルエトキシ)フェニルブトキ
シ〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−(3−ピリジルメチルオキシ)フェニル)
ブトキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−(3−(1−イミダゾリル)プロポキシ)
フェニル)ブトキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−7−
〔4−(4−エチルフェニル)ブチル〕キノリン
【0038】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−7−〔3−(4−エチルフェニル)プロポキシ〕
キノリン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−7−
〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕キノリン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−7−
(4−フェニルブトキシ)メチルキノリン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロプロピルフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロブチルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−イソプロポキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−第3級ブトキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロプロポキシフェニル)ブトキシ〕メ
チルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロブトキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−シクロブチルメトキシフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン
【0039】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−(2−プロピオニルオキシ)フ
ェニル)ブトキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ブトキシ〕メ
チルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ブトキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
ニル)ブトキシ〕メチルピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
ニル)ヘキシル〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ヘキシル〕ピ
リジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ヘキシ
ル〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ヘキシル〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ペンチルオキシ〕ピリジン
【0040】◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カル
ボキシ−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニ
ル}−6−〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)ブトキシ〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ペンチ
ルオキシ〕ピリジン ◎ 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
〔3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
ノキシ)プロポキシ〕メチルピリジン
【0041】実施例10:カプセル剤 実施例1の化合物 20g 微結晶セルロース 65g トウモロコシデンプン 20g 乳糖 22g ポリビニルピロリドン 3g 全 量 130g 上記成分を常法により顆粒化したのち、ゼラチン硬カプ
セル1000カプセルに充填した。1カプセル中に実施
例1の化合物20mgを含有する。
【0042】実施例11:散剤 実施例1の化合物 50g 微結晶セルロース 400g トウモロコシデンプン 550g 全 量 1000g 実施例1の化合物をアセトンに溶解し、次いでこれを微
結晶セルロースに吸着させたのち、乾燥した。これをト
ウモロコシデンプンと混合し、常法により散剤として、
実施例1の化合物の20倍散剤を調製した。
【0043】実施例12:錠剤 実施例1の化合物 10g トウモロコシデンプン 10g 乳糖 20g カルボキシメチルセルロースカルシウム 10g 微結晶セルロース 35g ポリビニルピロリドン 5g タルク 10g 全 量 100g 実施例1の化合物をアセトンに溶解し、次いでこれを微
結晶セルロースに吸着させたのち、乾燥した。これにト
ウモロコシデンプン、乳糖、カルボキシメチルセルロー
スカルシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの
水溶液を結合剤として加えて、常法により顆粒化した。
これを滑沢剤としてタルクを加えて混合したのち、1錠
100mgの錠剤に打錠した。1錠中には実施例1の化
合物10mgを含有する。
【0044】実施例13:注射剤 実施例1の化合物 10g 可溶化剤Nikkol HCO-60 (日光ケミカル社製品名) 37g ゴマ油 2g 塩化ナトリウム 9g プロピレングリコール 40g リン酸緩衝液(0.1M、pH6.0) 100g 蒸留水 全 量 1000g 実施例1の化合物、Nikkol HCO-60 、ゴマ油および半量
のプロピレングリコールを混合して約80℃で加温溶解
し、これにリン酸緩衝液および塩化ナトリウムとプロピ
レングリコールを予め溶解した蒸留水を約80℃に加温
して加え、全量1000mlの水溶液とした。この水溶
液を2mlのアンプルに文注して熔閉したのち、加温滅
菌した。1管中、実施例1の化合物20mgを含有す
る。
【0045】
【発明の効果】本発明の一般式(I)のスチリル化合物
の優れたロイコトリエン拮抗作用を以下の実験例により
詳述する。実験例中、本発明の試験化合物は以下の通り
である。 化合物A:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−(4−フェニルブトキシ)メチルピリジン・1/2
水和物 化合物B:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン 化合物C:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−フルオロフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン・1/2水和物 化合物D:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−エチルフェニル)ブトキシ〕メチルピ
リジン 化合物E:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−プロピルフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン・1/4水和物 化合物F:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−イソプロピルフェニル)ブトキシ〕メ
チルピリジン 化合物G:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−イソブチルフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン 化合物H:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−エトキシフェニル)ブトキシ〕メチル
ピリジン 化合物I:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−プロポキシフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン 化合物J:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−ブトキシスフェニル)ブトキシ〕メチ
ルピリジン・3/2水和物 化合物K:2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ
−3−エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−
6−〔4−(4−イソペンチルオキシフェニル)ブトキ
シ〕メチルピリジン・1/2水和物 また、比較化合物は以下の通りである。 化合物L:1−〔2−ヒドロキシ−3−プロピル−4−
(4−(1H−テトラゾール−5−イル)ブトキシ)フ
ェニル〕エタン(LY171883)
【0046】薬理実験例1:摘出モルモット回腸におけ
るロイコトリエンD(LTD4 )拮抗 作用 溶温37℃で空気を通気したタイロード液を入れた10
ml容マグヌス管中に、0.75gの負荷をかけて約2
cmの長さのモルモット回腸標本を懸垂した。標本の下
端は固定し、上端をトランスジューサー(CP−2U−
33、ミドリ精密)に連結して5×10-9g/mlのL
TD4 による等張性の収縮を記録計にて記録した。試験
化合物液はLTD4 添加2分前に加え、LTD4 による
モルモット回腸の収縮抑制を調べた。試験化合物の効果
を、LTD4 による収縮を50%抑制する濃度(I
50;g/ml)として表わした。その結果を第1表に
示す。
【0047】薬理実験例2:ロイコトリエンD4 誘発モ
ルモット気管支収縮に対する作用体重400〜500g
のモルモットを1群5匹とした。被検化合物を経口投与
して45分後、ウレタンを腹腔内投与して麻酔した。麻
酔して15分後、動物の胸部を開孔し、人工呼吸を50
回/分の割合で陽圧的に行なった。この動物に1μg/
kgのロイコトリエンD4 を静脈内投与し、生じた気管
支収縮反応をコンゼットーロスラー法(Konzett and Ro
ssler,Naunyn-Schmiedebergs Arch.exp.Path.Pharmah.
195, 71 巻(1940年))の変法(Japan.J.Pharmacol. 4
4, 381(1987年))を用い、気道抵抗の上昇として測定
した。気管支収縮率は気道を完全に閉塞した時の送気圧
を最大収縮(100%)とし、被検化合物の抑制率は以
下の式から算出した。 被検化合物の抑制率(%)= (1−被検化合物投与群の平均気管支収縮率/対照群の平
均気管支収縮率)×100被検化合物の効果は収縮抑制率
を50%にするのに必要な投与量をED50として表し
た。その結果を第1表に示す。
【0048】 第 1 表 ──────────────────────────────────── 摘出モルモット回腸における ロイコトリエンD4 誘導 化合物 ロイコトリエンD4 拮抗作用 モルモット気管支収縮に 対する作用 〔IC50(g/ml)〕 〔ED50(mg/kg)〕 P.O. i.v. ──────────────────────────────────── A 2.2×10-9 1.3 0.037 B 1.1×10-10 0.8 0.0054 C 2.5×10-9 0.7 0.03 D 6.6×10-11 1.0 0.0023 E 6.0×10-10 1.9 0.006 F 4.0×10-10 2.2 0.014 G 3.6×10-10 1.6 0.0012 H 1.8×10-10 2.0 * 0.01 I 7.6×10-11 2.5 * 0.0023 J 9.0×10-11 0.46 0.0046 K 3.1×10-10 0.25 0.0036 L 2.5×10-8 22.0 0.28 ──────────────────────────────────── 表中、*はLTD4 静脈内投与3時間前に被検化合物を
経口投与したものである。
【0049】実験例:急性毒性 本発明の実施例1の化合物をddY系雄性マウス群に腹
腔内または経口的に1回投与し、10日後、リッチフィ
ールドーウイルコクソン方法( Litchfield-Wilcoxon m
ethod)によって50%致死量(LD50)値を決定した。
その結果、腹腔内投与、経口投与でのLD50はそれぞれ
>300mg/kg、>1000mg/kgであった。
【0050】以上の実験例および各種薬理実験から明ら
かなように、本発明の一般式(I)のスチリル化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩もしくはエステルは、顕著
で持続性のロイコトリエン拮抗作用またはロイコトリエ
ン阻害作用を有し、さらにまた、経口投与により優れた
吸収を示す。さらに、本発明の化合物は5−リポキシゲ
ナーゼ阻害作用および/またはシクロオキシゲナーゼ阻
害作用、LTB4 生合成阻害作用、ヒト白血球遊走抑制
作用、キマーゼ阻害作用、ヒスタミン遊離阻害作用およ
び抗ヒスタミン作用を有する。したがって、本発明の化
合物は気管支喘息、慢性気管支炎、アトピー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、アレルギー性関節炎、アレルギー性
結膜炎、枯草熱、じん麻疹、食物、鎮痛、解熱、リウマ
チ、血栓症、冠血管障害、虚血性心疾患、消化性または
十二指腸潰瘍などに対する予防、治療薬として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 ABG ABR ABS ACB ACF

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Aは水素、式(a) −N(R1 )(R2 ) (a) (R1 ,R2 は同一または異なって水素、アルキル、ア
    ラルキルを示すか、R1 ,R2 は互いに結合して隣接す
    る窒素原子と共に環を形成する基を示す。)により表わ
    されるアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロ環、
    環上にハロゲン、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミ
    ノ、ジアルキルアミノ、水酸基、アルキル、シクロアル
    キル、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、ア
    ラルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ、アルカ
    ノイルアミノ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、
    アルキルスルホニル、アシル、カルバモイル、モノアル
    キルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、カルボキ
    シアルカノイルアミノ、アルコキシカルボニルアルカノ
    イルアミノ、フェニルスルホニル、フェニルスルホニル
    アミノ、式(b),(c)および(d) 【化2】 【化3】 【化4】 (R3 ,R4 は同一または異なって水素、ハロゲン、ハ
    ロアルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、水酸基、アルキ
    ル、アラルキルを示す。)により表わされるジフェニル
    メチルから選ばれる置換基の少なくとも1個を有してい
    るシクロアルキル、アリール、ヘテロ環、フェニルスル
    ホニル、フェニルスルホニルアミノ、フェニル環上にハ
    ロゲン、ニトロ、アミノ、水酸基、アルキル、アルコキ
    シ、ハロアルキル、シアノから選ばれるフェニルスルホ
    ニル、フェニルスルホニルアミノを、 Alk1 ,Alk2 は同一または異なって単結合、アル
    キレン、アルケニレンを、 X1 ,X2 は単結合、酸素、−S(O)n −(nは0,
    1,2の整数を示す。)、−CO−,−N(R5 )−,
    −CON(R6 )−,−N(R7 )CO−,−CH(O
    8 )−(R5 ,R6 ,R7は同一または異なって水
    素、アルキル、アラルキルを、R8 は水素、アルキル、
    アシルを示す。)を、 環Yはアリール、ヘテロ芳香環、芳香環上にハロゲン、
    ニトロ、アミノ、水酸基、アルキル、アルコキシ、ハロ
    アルキル、シアノから選ばれる置換基の少なくとも1個
    を有しているアリール、ヘテロ芳香環を、 Bは単結合、炭素数1〜8個の直鎖状もしくは分枝鎖状
    アルキレン、炭素数2〜8個のアルケニレンまたは炭素
    数3〜7個のシクロアルキレンを、 Zは水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアル
    キル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキル
    スルホニルを示す。〕により表わされるスチリル化合物
    またはその医薬上許容しうる塩もしくはそのエステル。
  2. 【請求項2】 環Yが、ピリジルである請求項(1)記
    載の化合物またはその医薬上許容しうる塩もしくはエス
    テル。
  3. 【請求項3】 下記(a)〜(u)から選ばれる請求項
    (1)または(2)記載の化合物。 (a)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−イソプロピルフェニル)ブトキシ〕メチル
    ピリジン (b)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    (4−フェニルブトキシ)メチルピリジン (c)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピリジ
    ン (d)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−フルオロフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
    ジン (e)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−イソブチルフェニル)ブトキシ〕メチルピ
    リジン (f)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−エチルフェニル)ブトシキ〕メチルピリジ
    ン (g)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−エトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
    ジン (h)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ブトキシフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
    ジン (i)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−プロポキシフェニル)ブトキシ〕メチルピ
    リジン (j)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−プロピルフェニル)ブトキシ〕メチルピリ
    ジン (k)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−イソペンチルオキシフェニル)ブトキシ〕
    メチルピリジン (l)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    (6−フェニルヘキシル)ピリジン (m)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−エチルフェニル)ヘキシル〕ピリジン (n)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−n−ブチルフェニル)ヘキシル〕ピリジン (o)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−n−ブトキシフェニル)ヘキシル〕ピリジ
    ン (p)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−イソぺンチルオキシフェニル)ヘキシル〕
    ピリジン (q)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    (5−フェニルペンチルオキシ)ピリジン (r)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔5−(4−エチルフェニル)ペンチルオキシ〕ピリジ
    ン (s)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔5−(4−n−ブチルフェニル)ペンチルオキシ〕ピ
    リジン (t)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔5−(4−n−ブトキシフェニル)ペンチルオキシ〕
    ピリジン、または (u)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3
    −エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔5−(4−イソペンチルオキシフェニル)ペンチルオ
    キシ〕ピリジン
  4. 【請求項4】 下記(1)〜(14)から選ばれる請求
    項(1)または(2)記載の化合物。 (1) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    {4−〔4−(3−ピリジルメトキシ)フェニル〕ブト
    キシ}メチルピリジン (2) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    {4−〔4−(3−(1−イミダゾリル)プロポキシ)
    フェニル〕ブトキシ}メチルピリジン (3) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ブトキシ〕メ
    チルピリジン (4) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブトキ
    シ〕メチルピリジン (5) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
    ブトキシ〕メチルピリジン (6) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
    ニル)ブトキシ〕メチルピリジン (7) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
    ニル)ヘキシル〕ピリジン (8) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ヘキシル〕ピ
    リジン (9) 2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ヘキシ
    ル〕ピリジン (10)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
    ヘキシル〕ピリジン (11)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
    ペンチルオキシ〕ピリジン (12)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
    ブトキシ〕ピリジン (13)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔4−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ペンチ
    ルオキシ〕ピリジン、または (14)2−{(E)−2−〔3−(3−カルボキシ−3−
    エチルバレリルアミノ)フェニル〕エテニル}−6−
    〔3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェ
    ノキシ)プロポキシ〕メチルピリジン
  5. 【請求項5】 請求項(1)〜(4)記載の化合物また
    はその塩もしくはそのエステルを有効成分として含有す
    ることを特徴とする医薬組成物。
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