JPH0591016U - アンテナ制御用データ転送装置 - Google Patents

アンテナ制御用データ転送装置

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JPH0591016U
JPH0591016U JP3178992U JP3178992U JPH0591016U JP H0591016 U JPH0591016 U JP H0591016U JP 3178992 U JP3178992 U JP 3178992U JP 3178992 U JP3178992 U JP 3178992U JP H0591016 U JPH0591016 U JP H0591016U
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phase shift
antenna
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信二郎 内野
龍彦 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計算時間と転送時間が少なく、かつ入出力信
号線数が少ないアンテナ制御用データ転送装置を得る。 【構成】 XデータラインとYデータラインの2種類の
データラインを独立して接続できる移相器制御回路と、
アンテナ開口面上のX座標の絶対値が共通のアンテナ素
子に接続された移相器を制御する移相器制御回路を接続
したXデータラインと、Y座標の絶対値が共通のアンテ
ナ素子に接続された移相器を制御する移相器制御回路を
接続したYデータラインを有し、さらに、移相器制御回
路内に加減算回路とX座標、Y座標の符号データ保持回
路を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、アンテナの移相器を制御する移相器制御回路に制御信号を転送す るアンテナ制御用データ転送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来のアレーアンテナ制御用データ転送装置の構成図である。図にお いて、2は電波を送信または受信するアンテナ素子、3はアンテナ素子2より送 信または受信する電波の位相を変化させる移相器、4は移相器3によって変化さ せる電波の位相の変化量を制御する移相器制御回路、10は位相の変化量を制御 する位相データをどの位相制御回路4aa〜4ddに転送するかを制御するデー タ転送制御回路、11は移相データを算出する移相データ算出回路、12は移相 器制御回路4aa〜4ddに共通に接続され、移相データを転送する場合に同期 をとるためのクロック信号を供給するクロックライン、13aa〜13ddは各 移相器制御回路4aa〜4ddを移相データ入力可能状態にするイネーブル信号 を供給するイネーブルライン、14は移相器制御回路4aa〜4ddに共通に接 続され移相データを供給するデータラインである。図7は、従来のアンテナ制御 用データ転送装置の移相器制御回路4の内部構成図である。5はデータライン1 4から供給された移相データを保持する移相データ保持回路である。図8は、ア レーアンテナの開口の座標系を示す図であり、1はアンテナ素子2aa〜2dd により構成されるアンテナ開口、17はX軸、18はY軸、19はZ軸、20は 送信または受信する電波の所望のビーム方向である。
【0003】 次に動作について説明する。アンテナ開口1を構成する各アンテナ素子2aa 〜2ddから送信または受信する電波の位相を“数1”の通り変化させることに より、アンテナ開口1全体から送信または受信する電波のビームを所望のビーム 方向20に向けることができる。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】 またψijは、アンテナ素子2ijに与えるべき位相変化量を示す。xi ,yj は、アンテナ素子2ijのX,Y座標である。XB ,YB は、所望のビーム方向 20の方向余弦であり、θ,φは所望のビーム方向20のZ軸19に対する天頂 角とX軸17に対する方位角である。またλは電波の周波数によって決まる波長 である。
【0007】 電波を所望のビーム方向20に向けるために、移相データ算出回路11では、 各アンテナ素子2aa〜2ddの電波の位相の変化量を“数1”に従い計算し、 その計算結果を移相データとして、データ転送制御回路10に送る。データ転送 制御回路10では、移相データ算出回路11より送られた移相データに対応する 移相器制御回路4aa〜4ddに接続されるイネーブルライン13aa〜13d dの内1本のイネーブルライン13ijにイネーブル信号を送り、同時にクロッ クライン12に送るクロック信号と同期させて上記移相データをデータライン1 4に転送する。イネーブルライン13aa〜13ddとクロックライン12とデ ータライン14が接続された移相器制御回路4aa〜4ddでは、イネーブルラ イン13ijを介してイネーブル信号が送られた移相器制御回路4ijが、クロ ックライン12からのクロック信号に同期して、データライン14より移相デー タを受け取る。移相データを受け取った移相器制御回路4ijでは、転送された 移相データを次の新たな移相データが転送されるまで移相データ保持回路5に保 持する。そしてこの移相データ保持回路5に保持された移相データに従って、移 相器3ijが動作し、アンテナ素子2ijから送信または受信する電波を移相デ ータ通りの位相に変化させる。
【0008】 このように各アンテナ素子2aa〜2ddに対応する移相器制御回路4aa〜 4ddに“数1”に従って計算した移相データを転送すれば、各アンテナ素子2 aa〜2ddから送信または受信する電波の位相が“数1”の通りに変化するた め、アンテナ開口1から送信または受信する電波のビームは所望のビーム方向2 0に向くのである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、従来のアンテナ制御用データ転送装置では、“数1”式に従い 、移相データ算出回路がすべてのアンテナ素子2に対応する移相データを計算し 、各移相器制御回路4に順次移相データを転送していくため、移相データを1回 計算する時間をTc ,移相データを1回転送する時間をTt とした場合、すべて の移相データを計算し、すべての移相器制御回路4に移相データを転送するには 、“数3”で示されるだけの時間Ta11 が必要となる。
【0010】
【数3】
【0011】 ここでNはアンテナ素子数である。従ってアンテナ素子2の1個当りの移相デ ータの計算時間Tc と転送時間Tt が一定であるためアンテナ素子2の数が増加 すればするほど、それに比例して移相データを計算し、転送するまでの時間Ta1 1 が増加してしまうという課題があった。
【0012】 またイネーブルライン13はアンテナ素子2に相当する数だけ必要になり、ア ンテナ素子2の数が増加すればするほど、それに比例してデータ転送制御回路1 0から入出力される信号数が増加してしまうという課題があった。
【0013】 この考案は、上記のような課題を解消するためになされたもので、アンテナ素 子数が増加しても移相データを計算し転送する時間Ta11 が比例増加量より小さ くなる、つまりアンテナ素子の数が増加すれば増加するほど、アンテナ素子1個 当りの移相データの計算時間と転送時間の合計が小さくなり、かつアンテナ素子 の数が増加すれば増加するほど、アンテナ素子1個当りのデータ転送制御回路か ら入出力される信号数が少なくなるアンテナ制御用データ転送装置を得ることを 目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わるアンテナ制御用データ転送装置は、XデータラインとYデー タラインの2種類のデータラインを独立して接続できる移相器制御回路と、アン テナ開口面上のX座標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続された移相器を制御 する移相器制御回路を接続したXデータラインと、Y座標の絶対値が共通のアン テナ素子に接続された移相器を制御する移相器制御回路を接続したYデータライ ンを有し、さらに、移相器制御回路内に加減算回路とX座標、Y座標の符号デー タ保持回路を備えたものである。
【0015】
【作用】
この考案においては、アンテナ開口上のアンテナ素子の並びに対して、X座標 の絶対値が共通のアンテナ素子に接続された移相器制御回路を、同一のXデータ ラインで接続するため、“数1”で示す移相データのX座標成分データを、Xデ ータラインから絶対値が共通のアンテナ素子に接続された移相器制御回路に共通 に転送できる。同様にY座標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続された移相器 制御回路を、同一のYデータラインで接続するため、“数1”に示す移相データ のY座標成分データを、Yデータラインから絶対値が共通のY座標のアンテナ素 子に接続された移相器制御回路に共通に転送できる。移相器制御回路に転送され たX座標成分データとY座標成分データは、符号データ保持回路から出力された X座標符号データとY座標符号データに従い加減算回路内でその座標の正負と同 様な符号が付けられる。その後、上記X座標の符号を付加されたX座標成分デー タとY座標の符号を付加されたY座標成分データは加算される。これにより、“ 数1”で示される移相データを得ることができる。
【0016】 この場合計算回数と転送回数は、アンテナ素子のX座標の半数とY座標の半数 及び、移相器制御回路内での加算のみでよい。さらに、移相データのX成分デー タ、Y成分データの計算は、“数1”の計算の半分程度の計算量となる。従って 共通の座標に多くのアンテナ素子が多くあればあるほどアンテナ素子1個あたり の移相データの計算時間と転送時間を小さくすることができる。また、各移相器 制御回路に対応するイネーブルラインが必要がなく、さらにXデータラインとY データラインの数はX座標とY座標の数の半分なので、絶対値が共通の座標に多 くのアンテナ素子が多くあればあるほどアンテナ素子1個あたりのデータ転送制 御回路から入出力される信号数を少なくすることができる。
【0017】
【実施例】
実施例1. 図1は、この考案の一実施例を示す構成図である。図において、2、3、4、 10、11、12は従来と同一もしくは相当部分である。15a〜15bは絶対 値が共通のX座標に位置するアンテナ素子2aa〜2ddに接続された移相器制 御回路4aa〜4ddに共通に接続され、位相の変化量を指定する移相データの X成分データを供給するXデータライン、16a〜16dは、絶対値が共通のY 座標に位置するアンテナ素子2aa〜2ddに接続された移相器制御回路4aa 〜4ddに共通に接続され、位相の変化量を指定する移相データのY成分データ を供給するYデータラインである。図2は、この考案の一実施例の移相器制御回 路4の内部構成図である。図において、5は従来と同一もしくは相当部分である 。6は移相データのX成分データとY成分データにX座標とY座標の符号データ に基づいてX成分データとY成分データにそれぞれ符号を与え、さらに符号を付 与されたXデータとY成分データを加算し移相データとする加減算回路、7は上 記X座標とY座標の符号データを保持する符号データ保持回路である。図8は、 この考案の一実施例のアレーアンテナのアンテナ開口1の座標系を示す図であり 、この図は従来の装置の説明に用いたものと共通である。
【0018】 上記のように構成されたアンテナ制御用データ転送装置の動作について説明す る。各アンテナ素子2aa〜2ddから送信または受信する電波の位相を“数4 ”の通り変化させることにより、アンテナ素子2aa〜2dd全体から送信また は受信する電波のビームを所望のビーム方向20に向けることができる。ただし “数4”は“数1”を展開したものであり、“数4”の第1項の類似式を“数5 ”、第2項を“数6”とする。
【0019】
【数4】
【0020】
【数5】
【0021】
【数6】
【0022】 なおψijは、アンテナ素子2ijに与えるべき位相変化量を示す。xi ,yj は、アンテナ素子2ijのX,Y座標である。XB ,YB は、所望のビーム方向 20の方向余弦であり、θ,φは所望のビーム方向20のZ軸19に対する天頂 角とX軸17に対する方位角である。またλは電波の周波数によって決まる波長 である。
【0023】 電波を所望のビーム方向20に向けるために、移相データ算出回路11では絶 対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’を“数5”により、さ らに絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj を“数6”により 計算する。そしてそれぞれの計算結果をデータ転送制御回路10に送る。データ 転送制御回路10は絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’ と絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’がすべてそろって から、絶対値が共通の各X座標移相データのX成分データψi ’を対応するXデ ータライン15a〜15bに、絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分デ ータψj ’を対応するYデータライン16a〜16dに、クロックライン12に 供給するクロック信号と同期させて移相器制御回路4aa〜4ddに転送する。
【0024】 そして各移相器制御回路4aa〜4ddでは、Xデータライン15a〜15b から転送された絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’を符 号データ保持回路7に予め保持されているX座標の符号データに従い加減算回路 内でその座標の正負と同様な符号を与えψi とし、Yデータライン16a〜16 dから転送された絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’を 符号データ保持回路7に予め保持されているY座標の符号データに従い加減算回 路内でその座標の正負と同様な符号を与えψj とする。そして上記Xデータψi とYデータψj を加減算回路6により加算し、“数4”で示される移相データψ ij を算出する。この移相データψijを次の新たな移相データψijが加減算回路に より算出されるまで移相データ保持回路5に保持する。そして移相データ保持回 路5に保持された移相データに従って、移相器3aa〜3ddが作動し、アンテ ナ素子2aa〜2ddから送信または受信する電波を移相データ通りの位相に変 化させる。
【0025】 このように絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’と絶対 値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’を各Xデータライン15 a〜15b、Yデータライン16a〜16dを介して、各移相器制御回路4aa 〜4ddに転送し、各移相器制御回路4aa〜4dd内の符号データ保持回路7 に保持されている符号データに従い加減算回路内で符号を与えそれぞれψi ,ψ j とし、加減算回路6で前記ψi とψj を加算し移相データψijを算出すれば、 各アンテナ素子2aa〜2ddに対応する移相器3aa〜3ddによって、各ア ンテナ素子2aa〜2ddから送信または受信する電波の位相が“数4”通り変 化するため、アンテナ素子2aa〜2dd全体から送信または受信する電波のビ ームは所望のビーム方向20を向くのである。
【0026】 そしてこの考案によれば、“数5”の計算を2回、“数6”の計算を2回、そ して各データ転送が4回ですみ、従来のアンテナ制御用データ転送装置の“数1 ”の計算が16回、転送も16回に対して少なくすむ。しかも“数5”、“数6 ”は、“数1”の半分の計算量であるから、さらに計算時間は半分程度ですむ。
【0027】 一般的に図8で示したようなXY座標上のX軸またはY軸に対して線対称なア ンテナでは、アンテナ素子2の並びがm行、n列で、アンテナ素子2がm×n個 である場合、この考案の計算時間及び転送時間の合計Ta11 はおよそ“数7”で 示される。
【0028】
【数7】
【0029】 ここでTc /2は、“数5”及び“数6”の1回の計算時間であり、従来のア ンテナ制御用データ転送装置の“数1”の1回の計算時間Tc の半分である。T t は各移相データのX成分データ、Y成分データの1回の転送時間である。 従って、アンテナ素子2の1個当りの平均の計算時間と転送時間の合計T1 は “数8”で示される。
【0030】
【数8】
【0031】 “数8”よりわかるように、アンテナ素子2の数が増加した場合(m+n)/ 2の増加量よりもm×nの増加量の方が大きいためアンテナ素子2の数が増加す れば増加するほどアンテナ素子2 1個当りの計算時間と転送時間の合計T1 は 小さくなる。
【0032】 また同様に、この考案によれば、データ転送制御装置10から出力されるライ ン数は、クロックライン12が1本、Xデータライン15が2本、Yデータライ ン16が2本で、合計5本ですみ、従来のアンテナ制御用データ転送装置では、 クロックライン12が1本、イネーブルライン13が16本、データライン14 が1本で、合計18本に対して少なくすむ。
【0033】 一般的に図8で示したようなXY座標上のX軸またはY軸に対して線対称なア ンテナでは、アンテナ素子2の並びがm行、n列で、アンテナ素子2がm×n個 である場合、この考案によれば、データ転送制御装置10から出力されるライン 数は、Xデータライン15がm/2本、Yデータライン16がn/2本で、合計 (m+n)/2+クロックライン12数となる。上記よりわかるように、アンテ ナ素子2の数が増加した場合、データ転送制御装置10から出力されるライン数 (m+n)/2+クロックライン12数の増加量よりもアンテナ素子2の数m× nの増加量の方が大きいため、アンテナ素子2の数が増加すれば増加するほどア ンテナ素子1個当りのデータ転送制御装置10から入出力される信号数は少なく なる。
【0034】 実施例2. 次に図3のように移相器制御回路4の内部に移相データ保持回路5、加減算回 路6、符号データ保持回路7の他に、補正データ保持回路8を設けた場合につい て説明する。
【0035】 まず各アンテナ素子2aa〜2ddの送信系、受信系の電気長のばらつきによ る電波の位相のばらつきを修正するデータを補正データとして、移相器制御回路 4内の補正データ保持回路8に保持させる。
【0036】 次に電波を所望のビーム方向20に向けるために、移相データ算出回路11で は絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’を“数5”により 、さらに絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’を“数6” により計算する。そしてそれぞれの計算結果をデータ転送制御回路10に送る。 データ転送制御回路10は絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データ ψi ’と絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’がすべてそ ろってから、絶対値が共通の各X座標移相データのX成分データψi ’を対応す るXデータライン15a〜15bに、絶対値が共通の各Y座標の移相データのY 成分データψj ’を対応するYデータライン16a〜16dに、クロックライン 12に供給するクロック信号と同期させて移相器制御回路4aa〜4ddに転送 する。この計算、転送の過程は実施例1と同様である。
【0037】 移相器制御回路4内では、Xデータライン15a〜15bから転送されてきた 絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’を符号データ保持回 路7で保持された符号データに従い加減算回路内で符号を与えψi とし、Yデー タライン16a〜16dから転送されてきた絶対値が共通の各Y座標の移相デー タのY成分データψj ’を符号データ保持回路7で保持された符号データに従い 加減算回路内で符号を与えψj とする。そして上記Xデータψi と、Yデータψ j と、補正データ保持回路8に保持されている上記補正データを、加算して移相 データを算出する。この移相データψijを次の新たな移相データψijが加減算回 路により算出されるまで移相データ保持回路5に保持する。そして移相データ保 持回路5に保持された移相データに従って、移相器3aa〜3ddが作動し、ア ンテナ素子2aa〜2ddから送信または受信する電波を移相データ通りの位相 に変化させる。
【0038】 このような過程により、各アンテナ素子2aa〜2ddから送信または受信す る電波の位相がほぼ“数4”通り変化するため、アンテナ素子2aa〜2dd全 体から送信または受信する電波のビームは所望のビーム方向20を向くのである 。
【0039】 このような構成にすれば、アンテナ素子2の数が増加すれば増加するほどアン テナ素子2 1個当りの、計算時間と転送時間の合計は小さくなり、データ転送 制御装置10から入出力される信号数は少なくなるという実施例1と同様な効果 を得られるとともに、各アンテナ素子2aa〜2ddの送信系、受信系の電気長 のばらつきによる電波の位相のばらつきを修正することができるという効果が得 られる。
【0040】 実施例3. 次に図5のように、移相器制御回路4の内部に移相データ保持回路5、加減算 回路6、符号データ保持回路7の他に、入出力制御回路9を設けた場合について 説明する。
【0041】 Xデータライン15a〜15bからの絶対値が共通の各X座標の移相データの X成分データψi ’と、Yデータライン16a〜16dからの絶対値が共通の各 Y座標の移相データのY成分データψj ’のデータの前もしくは後に識別信号を 付加し、さらに図4のように同一のXデータライン15a〜15b、Yデータラ イン16a〜16dが接続される2個の移相器制御回路4を区別するためのイネ ーブルライン13a〜13bを設ける。
【0042】 このような構成とすれば、アンテナ素子2の数が増加すれば増加するほどアン テナ素子2 1個当りの、計算時間と転送時間の合計は小さくなり、データ転送 制御装置10から入出力される信号数は少なくなるという実施例1と同様な効果 を得られるとともに、絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’と、絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’を入力するば かりでなく、入出力制御回路9により移相データ保持回路5や符号データ保持回 路7に保持されている移相データや符号データを、Xデータライン15a〜15 bとYデータライン16a〜16dのどちらか一方または両方から移相器制御回 路4aa〜4ddの外部へ出力することができる。 また移相器制御回路4aa〜4ddの内の特定の1個のみに、絶対値が共通の 各X座標の移相データのX成分データψi ’と絶対値が共通の各Y座標の移相デ ータのY成分データψj ’や符号データを、Xデータライン15a〜15bとY データライン16a〜16dの両方からまたはどちらか一方から入力できるため 、各移相器制御回路4aa〜4ddの機能が正常に動作しているかどうか確認で きるとともに、符号データの異なる移相器制御回路4aa〜4ddや移相器3a a〜3ddの、故障による交換や、各アンテナ素子2aa〜2ddまでの送信系 、受信系の振幅のばらつきをより理想状態に近づけるための交換を、簡単にでき るという効果が得られる。
【0043】 実施例4. 次に図5のように移相器制御回路4の内部に移相データ保持回路5、加減算回 路6、符号データ保持回路7の他に、補正データ保持回路8及び入出力制御回路 9を設けた場合について説明する。
【0044】 まず各アンテナ素子2aa〜2ddの送信系、受信系の電気長のばらつきによ る電波の位相のばらつきを修正するデータを補正データとして、補正データ保持 回路8に保持させる。移相器制御回路4内では、Xデータライン15a〜15b から転送されてきた絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’ を符号データ保持回路7で保持された符号データに従い加減算回路内で符号を与 えψi とし、絶対値が共通のYデータライン16a〜16dから転送されてきた 各Y座標の移相データのY成分データψj ’を符号データ保持回路7で保持され た符号データに従い加減算回路内で符号を与えψj とする。そして上記Xデータ ψi と、Yデータψj と、補正データ保持回路8に保持されている上記補正デー タを、加算して移相データを算出する。
【0045】 このような過程により各アンテナ素子2aa〜2ddの送信系、受信系の電気 長のばらつきによる電波の位相のばらつきを修正することができるという効果が 得られる。
【0046】 また、移相器制御回路4aa〜4ddはXデータライン15a〜15bからの 絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’と、Yデータライン 16a〜16dの絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’の データの前もしくは後に識別信号を付加し、さらに図4のように同一のXデータ ライン15a〜15b、Yデータライン16a〜16dが接続される2個の移相 器制御回路4を区別するためのイネーブルライン13a〜13bを設ける。
【0047】 このような構成とすれば、絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分デー タψi ’と、絶対値が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’を入力 するばかりでなく、入出力制御回路9により移相データ保持回路5や符号データ 保持回路7及び補正データ保持回路8に保持されている移相データや符号データ 及び補正データを、Xデータライン15a〜15bとYデータライン16a〜1 6bのどちらか一方または両方から移相器制御回路4aa〜4ddの外部へ出力 することができる。 また移相器制御回路4aa〜4ddの内の特定の1個のみに、絶対値が共通の 各X座標の移相データのX成分データψi ’と共通の各Y座標の移相データのY 成分データψj ’や符号データを、Xデータライン15a〜15bとYデータラ イン16a〜16dの両方からまたはどちらか一方から入力できるため、各移相 器制御回路4aa〜4ddの機能が正常に動作しているかどうか確認できるとと もに、符号データや補正データの異る移相器制御回路4aa〜4ddや移相器3 aa〜3ddの、故障による交換や、各アンテナ素子2aa〜2ddまでの送信 系、受信系の振幅のばらつきをより理想状態に近づけるための交換を、簡単にで き、さらに各アンテナ素子2aa〜2ddまでの送信系、受信系の電気長のばら つきが変化し、電波の位相のばらつきが変化した場合でも、新たなばらつきを補 正する補正データを補正データ保持回路8に保持させることで、上記ばらつきを 修正することができるという効果が得られる。
【0048】 実施例5. なお、上記実施例では、アンテナ素子2がX,Y座標平面に配列され、絶対値 が共通の各X座標の移相データのX成分データψi ’をXデータライン、絶対値 が共通の各Y座標の移相データのY成分データψj ’をYデータラインとした場 合について説明したが、別の座標平面にアンテナ素子2を配列し、一方の座標の 絶対値が共通の移相データの一方の成分データを一方のデータラインで、他方の 座標にも、絶対値が共通の移相データの他方の成分データを他方のデータライン で接続した場合にも同様の効果が得られる。
【0049】 実施例6. また上記実施例では4行4列の合計16個のアンテナ素子2について説明した が、任意の数の行×任意の数の列の任意の数のアンテナ素子2や、円形やその他 の形の内部に上記実施例と同様の配列されたアンテナ素子2の場合についても同 様の効果がある。 また上記実施例ではアンテナ素子2が長方形に配列された場合について説明し たが、任意の数の行×任意の数の列のアンテナ素子2が、規則的にまたは不規則 に間引かれた配列の場合についても同様の効果がある。
【0050】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、XデータラインとYデータラインの2種類の データラインを独立して接続できる移相器制御回路と、アンテナ開口面上のX座 標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続された移相器を制御する移相器制御回路 を接続したXデータラインと、Y座標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続され た移相器を制御する移相器制御回路を接続したYデータラインを有し、さらに、 移相器制御回路内に加減算回路とX座標、Y座標の符号データ保持回路を備えた ので、移相データをX成分データとY成分データとに分けて計算することができ 、これらのX成分データとY成分データを同一の座標上のアンテナ素子に接続さ れた移相器を制御する移相器制御回路に共通に転送することができ、さらに移相 器制御回路内でX成分データとY成分データにX座標やY座標と同様の符号を与 え、符号を与えたXデータとYデータを加算することにより、移相データを算出 できる。
【0051】 このためアンテナ素子の数が増加すればするほど、アンテナ素子1個当りの移 相データの計算時間と転送時間の合計を小さくできるとともに、アンテナ素子の 数が増加すればするほど、アンテナ素子1個当りのデータ転送制御回路から入出 力される信号数を少なくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1、2のアンテナ制御用デー
タ転送装置の構成図である。
【図2】この考案の実施例1の移相器制御回路の内部構
成図である。
【図3】この考案の実施例2の移相器制御回路の内部構
成図である。
【図4】この考案の実施例3、4のアンテナ制御用デー
タ転送装置の構成図である。
【図5】この考案の実施例1の移相器制御回路の内部構
成図である。
【図6】この考案の実施例2の移相器制御回路の内部構
成図である。
【図7】従来のアンテナ制御用データ転送装置の構成図
である。
【図8】従来の装置の移相器制御回路の内部構成図であ
る。
【図9】この考案の実施例及び、従来の装置に共通に用
いたアンテナ開口の座標系を示した図である。
【符号の説明】
1 アンテナ開口 2 アンテナ素子 3 移相器 4 移相器制御回路 5 移相データ保持回路 6 加減算回路 7 符号データ保持回路 8 補正データ保持回路 9 入出力制御回路 10 データ転送制御回路 11 移相データ算出回路 12 クロックライン 13 イネーブルライン 14 データライン 15 Xデータライン 16 Yデータライン 17 X軸 18 Y軸 19 Z軸 20 所望のビーム方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XY座標上のX軸またはY軸に対して線
    対称もしくはそれに準じる開口面上のアンテナ素子配列
    をもち、上記アンテナ素子に接続される移相器を有する
    アレーアンテナに、データを転送するアンテナ制御用デ
    ータ転送装置において、移相器を制御し、かつXデータ
    ラインとYデータラインの2種類のデータラインを独立
    して接続できる移相器制御回路と、アンテナ開口面上の
    X座標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続された移相
    器を制御する移相器制御回路を接続したXデータライン
    と、Y座標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続された
    移相器を制御する移相器制御回路を接続したYデータラ
    インを有し、さらに、移相器制御回路内に加減算回路と
    X座標、Y座標の符号データ保持回路を備えたことを特
    徴とするアンテナ制御用データ転送装置。
JP3178992U 1992-05-14 1992-05-14 アンテナ制御用データ転送装置 Pending JPH0591016U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039893A1 (fr) * 1998-12-24 2000-07-06 Nec Corporation Antenne en reseau a elements en phase et procede de fabrication
WO2000039892A1 (en) * 1998-12-24 2000-07-06 Nec Corporation Phased array antenna and its manufacturing method
WO2000039890A1 (fr) * 1998-12-24 2000-07-06 Nec Corporation Antenne a balayage electronique

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