JP2530875Y2 - アンテナ制御用データ転送装置 - Google Patents

アンテナ制御用データ転送装置

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JP2530875Y2
JP2530875Y2 JP1990104574U JP10457490U JP2530875Y2 JP 2530875 Y2 JP2530875 Y2 JP 2530875Y2 JP 1990104574 U JP1990104574 U JP 1990104574U JP 10457490 U JP10457490 U JP 10457490U JP 2530875 Y2 JP2530875 Y2 JP 2530875Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は,アンテナの移相器を制御する移相器制御
回路に制御信号を転送するアンテナ制御用データ転送装
置に関するものである。
[従来の技術] 第6図は,従来のアレーアンテナ制御用データ転送装
置の構成図である。図において,(2)は電波を送信ま
たは受信するアンナテ素子,(3)はアンテナ素子
(2)より送信または受信する電波の位相を変化させる
移相器,(4)は移相器(3)によって変化させる電波
の位相の変化量を制御する移相器制御回路,(10)は位
相の変化量を制御する位相データをどの位相制御回路
(4ab)〜(4fc)に転送するかを制御するデータ転送制
御回路,(11)は移相データを算出する移相データ算出
回路,(12)は移相器制御回路(4ab)〜(4fc)に共通
に接続され,移相データを転送する場合に同期をとるた
めのクロック信号を供給するクロックライン,(13ab)
〜(13fc)は各移相器制御回路(4ab)〜(4fc)を移相
データ入力可能状態にするイネーブ信号を供給するイネ
ーブルライン,(14)は移相器制御回路(4ab)〜(4f
c)に共通に接続され移相データを供給するデータライ
ンである。
第7図は,従来のアンテナ制御用データ転送装置の移
相器制御回路(4)の内部構成図である。(5)はデー
タライン(14)から供給された移相データを保持する移
相データ保持回路である。
第8図は,アレーアンテナの開口の座標系を示す図で
あり,(1)はアンテナ素子(2ab)〜(2fc)により構
成されるアンナテ開口,(17)はX軸,(18)はY軸,
(19)はZ軸,(20)は送信または受信する電波の所望
のビーム方向である。
次に動作について説明する。アンテナ開口(1)を構
成する各アンテナ素子(2 ab)〜(2fc)から送信ま
たは受信する電波の位相を(1)式の通り変化させるこ
とにより,アンテナ開口(1)全体から送信または受信
する電波のビームを所望のビーム方向(20)に向けるこ
とができる。
ψij=(2π/λ)・(xi・XB+yj・YB) ・・・・(1) ただしXB=sinθ・cosφ YB=sinθ・sinφ ここで,i=a,b,・・・,f,j=a,b,・・・,dであり,ψ
ijは,アンテナ素子(2ij)に与えるべき位相変化量を
示す。xi・yjは,アンテナ素子(2ij)のX,Y座標であ
る。XB,YBは,所望のビーム方向(20)の方向余弦であ
り,θ,φは所望のビーム方向(20)のZ軸(19)に対
する天頂角とX軸(17)に対する方位角である。またλ
は電波の周波数によって決まる波長である。
電波を所望のビーム方向(20)に向けるために,移相
データ算出回路(11)では,各アンテナ素子(2ab)〜
(2fc)の電波の位相の変化量を(1)式に従い計算
し,その計算結果を移相データとして,データ転送制御
回路(10)に送る。データ転送制御回路(10)では,位
相データ算出回路(11)より送られた移相データに対応
する移相器制御回路(4ab)〜(4fc)に接続されるイネ
ーブルライン(13ab)〜(13fc)の内1本のイネーブル
ライン(13ij)にイネーブル信号を送り,同時のクロッ
クライン(12)に送るクロック信号と同期させて上記移
相データをデータライン(14)に転送する。イネーブル
ライン(13ab)〜(13fc)とクロックライン(12)とデ
ータライン(14)が接続された移相器制御回路(4ab)
〜(4fc)では,イネーブルライン(13ij)を介してイ
ネーブル信号が送られた移相器制御回路(4ij)が,ク
ロックライン(12)からのクロック信号に同期して,デ
ータライン(14)より移相データを受け取る。移相デー
タを受け取った移相器制御回路(4ij)では,転送され
た移相データを次の新たな移相データが転送されるまで
移相データ保持回路(5)に保持する。そしてこの位相
データ保持回路(5)に保持された移相データに従っ
て,移相器(3ij)が動作し,アンテナ素子(2ij)から
送信または受信する電波を移相データ通りの移相に変化
させる。
このように各アンテナ素子(2ab)〜(2fc)に対応す
る移相器制御回路(4ab)〜(4fc)に(1)式に従って
計算した移相データを転送すれば,各アンテナ素子(2a
b)〜(2fc)に接続された移相器(3ab)〜(3fc)によ
って,各アンテナ素子(2ab)〜(2fc)から送信または
受信する電波の位相が(1)式通りに変化するため,ア
ンテナ開口(1)から送信または受信する電波のビーム
は所望のビーム方向(20)に向くのである。
[考案が解決しようとする課題] 上記のように,従来のアンテナ制御用データ転送装置
では,(1)式に従い,位相データ算出回路がすべての
アンテナ素子(2)に対応する移相データを計算し,各
移相器制御回路(4)に順次移相データを転送していく
ため,移相データを1回計算する時間をTc,移相データ
を1回転送する時間をTtとした場合,すべての移相デー
タ計算し,すべての移相器制御回路(4)に移相データ
を転送するには,(2)式で示されるだけの時間Tall
必要となる。
Tall=N(Tc+Tt) ・・・・・・(2) ここでNはアンテナ素子数である。
従ってアンテナ素子(2)の1個あたりの移相データ
の計算時間Tcと転送時間Ttが一定であるためアンテナ素
子(2)の数が増加すればするほど,それに比例して移
相データを計算し,転送するまでの時間Tallが増加して
しまうという課題があった。
またイネーブルライン(13)はアンテナ素子(2)に
相当する数だけ必要になり,アンテナ素子(2)の数が
増加すればするほど,それに比例してデータ転送制御回
路(10)から入出力される信号数が増加してしまうとい
う課題があった。
この考案は,上記のような課題を解消するためになさ
れたもので,アンテナ素子数が増加しても移相データを
計算し転送する時間Tallが比例増加量より小さくなる,
つまりアンテナ素子の数が増加すれば増加するほど,ア
ンテナ素子1個当たりの移相データの計算時間と転送時
間の合計が小さくなり,かつアンテナ素子の数が増加す
れば増加するほど、アンテナ素子1個当たりのデータ転
送制御回路から入出力される信号数が少なくなるアンテ
ナ制御用データ転送装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案に係わるアンテナ制御用データ転送装置は,
アンテナ開口の並びに対して,X座標の絶対値が共通のア
ンテナ素子に接続された移相器制御回路を同一のXデー
タラインで接続し,Y座標が共通のアンテナ素子に接続さ
れた移相器制御回路を同一のYデータラインで接続し,
上記移相器制御回路には,上記XデータラインとYデー
タラインの2種類のデータラインがそれぞれ独立に接続
できるようにし,さらに移相器制御回路内に加減算回路
とX座標の符号データ保持回路を備えたものである。
[作用] この考案においては,アンテナ開口上のアンテナ素子
の並びに対して,X座標の絶対値が共通のアンテナ素子に
接続された位相器制御回路を,同一のXデータラインで
接続するため,(1)式で示す移相データのX座標成分
データを,Xデータラインから絶対値が共通のアンテナ素
子に接続された移相器制御回路に共通に転送できる。同
様にY座標が共通のアンテナ素子に接続された移相器制
御回路を,同一のYデータラインで接続するため,
(1)式に示す移相データのY座標成分データを,Yデー
タラインから共通のY座標のアンテナ素子に接続された
移相器制御回路に共通に転送できる。
移相器制御回路に転送されたX座標成分データは,符
号データ保持回路から出力されたX座標の符号データに
従い加減算回路内でその座標の正負と同様な符号が付け
られる。その後,上記X座標の符号を付加されたX座標
成分データは,同様に移相器制御回路に転送されたY座
標成分データと加算される。これにより,(1)式で示
される移相データを得ることができる。
この場合計算回数と転送回数は,アンテナ素子のX座
標の半数とY座標の数及び,移相器制御回路内での加算
のみでよい。さらに,移相データのX成分データ,Y成分
データの計算は,(1)式の計算の半分程度の計算量と
なる。従って共通の座標に多くのアンテナ素子のが多く
あればあるほどアンテナ素子1個あたりの移相データの
計算時間と転送時間を小さくすることができる。
また,各移相器制御回路に対応するイネーブルライン
が必要がなく,さらにXデータラインの数はX座標の数
の半分なので,絶対値が共通の座標もしくは,共通の座
標に多くのアンテナ素子が多くあればあるほどアンテナ
素子1個あたりのデータ転送制御回路から入出力される
信号数を少なくすることができる。
第1図は,この考案の一実施例を示す構成図である。
図において,(2),(3),(4),(10),(1
1),(12)は従来と同一もしくは相当部分である。(1
5a)〜(15c)は絶対値が共通のX座標に位置するアン
テナ素子(2ab)〜(2fc)に接続された移相器制御回路
(4ab)〜(4fc)に共通に接続され,位相の変化量を指
定する移相データのX成分データを供給するXデータラ
イン,(16a)〜(16d)は,共通のY座標に位置するア
ンテナ素子(2ab)〜(2fc)に接続された移相器制御回
路(4ab)〜(4fc)に共通に接続され,位相の変化量を
指定する移相データのY成分データを供給するYデータ
ラインである。
第2図は,この考案の一従来の移相器制御回路(4)
の内部構成図である。図において,(5)は従来と同一
もしくは相当部分である。(6)は移相データのX成分
データにX座標の符号データに基づいてX成分データに
符号を与え,さらに符号を付与されたXデータと前記Y
成分データを加算し移相データとする加減算回路,
(7)は上記X座標の符号データを保持する符号データ
保持回路である。
第8図は,この考案の一実施例のアレーアンテナのア
ンテナ開口(1)の座標系を示す図であり,この図は従
来の装置の説明に用いたものと共通である。
上記のように構成されたアンテナ制御用データ転送装
置の動作について説明する。各アンテナ素子(2ab)〜
(2fc)から送信または受信する電波の位相を(3)式
の通り変化させることにより,アンテナ素子(2ab)〜
(2fc)全体から送信または受信する電波のビームを所
望のビーム方向(20)に向けることができる。ただし
(3)式は(1)式を展開したものであり,(3)式の
第1項の類似式を(4)式,第2項を(5)式とする。
ψij=(2π/λ)・xi・XB+(2π/λ)・yj・YB
ψ・ψ ………(3) ψ=(2π/λ)・|xi|・XB ……(4) ψ=(2π/λ)・yj・YB ……(5) ただし XB=sinθ・cosφ YB=sinθ・sinφ ここで,i=a,b,・・・,f,j=a,b,・・・,dであり,ψ
ijは,アンテナ素子(2ij)に与えるべき位相変化量を
示す。xi,yjは,アンテナ素子(2ij)のX,Y座標であ
る。XB,YBは,所望のビーム方向(20)の方向余弦であ
り、θ,φは所望のビーム方向(20)のZ軸(19)に対
する天頂角とX軸(17)に対する方位角である。またλ
は電波の周波数によって決まる波長である。
電波を所望のビーム方向(20)に向けるために,移相
データ算出回路(11)では絶対値が共通の各X座標の位
相データのX成分データψを(4)式により,さらに
共通の各Y座標の移相データのY成分データψ
(5)式により計算する。そしてそれぞれの計算結果を
データ転送制御回路(10)に送る。データ転送制御回路
(10)は絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分
データψと共通の各Y座標の移相データのY成分デー
タψがすべてそろってから,絶対値が共通の各X座標
移相データのX成分データψを対応するXデータライ
ン(15a)〜(15c)に,共通の各Y座標の移相データの
Y成分データψを対応するYデータライン(16a)〜
(16d)に,クロックライン(12)に供給するクロック
信号と同期させて移相器制御回路(4ab)〜(4fc)に転
送する。
そして各移相器制御回路(4ab)〜(4fc)では,Xデー
タライン(15a)〜(15c)転送された絶対値が共通の各
X座標の移相データのX成分データψを符号データ保
持回路(7)に予め保持されているX座標の符号データ
に従い加減算回路内でその座標と正負の同様な符号を与
えψとし,これとYデータライン(16a)〜(16b)か
ら転送された共通の各Y座標の移相データのY成分デー
タψとを加減算回路(6)により加算し,(3)式で
示される移相データψijを算出する。この移相データタ
ψijを次の新たな移相データψijが加減算回路により算
出されるまで位相データ保持回路(5)に保持する。そ
して移相データ保持回路(5)に保持された移相データ
に従って,移相器(3ab)〜(3fc)が作動し,アンテナ
素子(2ab)〜(2fc)から送信または受信する電波を移
相データ通りの位相に変化させる。
このように絶対値が共通の各X座標の移相データのX
成分データψと共通の各Y座標の移相データのY成分
データψを各Xデータライン(15a)〜(15c),Yデー
タライン(16a)〜(16b)を介して,各移相器制御回路
(4ab)〜(4fc)に転送し,各移相器制御回路(4ab)
〜(4fc)内の符号データ保持回路(7)に保持されて
いる符号データに従い加減算回路内で符号を与えψ
し,加減算回路(6)で前記ψとψを加算し,移相
データψijを算出すれば,各アンテナ素子(2ab)〜(2
fc)に対応する移相器(3ab)〜(3fc)によって,各ア
ンテナ素子(2ab)〜(2fc)から送信または受信する電
波の位相が(3)式通り変化するため,アンテナ素子
(2ab)〜(2fc)全体から送信または受信する電波のビ
ームは所望のビーム方向(20)を向くのである。
そしてこの考案によれば,(4)式の計算を3回,
(5)式の計算を4回,そして各データ転送が7回です
み,従来のアンテナ制御用データ転送装置の(1)式の
計算が12回,転送も12回に対して少なくすむ。しかも
(4)式は,(5)式は,(1)式の半分の計算量であ
るから,さらに計算時間は半分程度ですむ。
一般的に第8図で示したようなXY座標上の原点Oに対
して点対称なアンテナでは,アンテナ素子(2)の並び
がm行,n列で,アンテナ素子(2)がm×n/2個である
場合,この考案の計算時間及び転送時間の合計Tallはお
よそ(6)式で示される。
Tall=(m/2+n)・(Tc/2+Tt)・・・・・ (6) ここでTc/2は,(4)式及び(5)式の1回の計算時間
であり,従来のアンテナ制御用データ転送装置の(1)
式の1回の計算時間Tcの半分である。Ttは各移相データ
のX成分データ,Y成分データの1回の転送時間である。
従って,アンテナ素子(2)の1個当たりの平均の計
算時間と転送時間の合成Tlは(7)式で示される。
Tl=((m/2+n)/(m×n/2))・(Tc/2+Tt)) ・・・(7) (7)式よりわかるように,アンテナ素子(2)の数
が増加した場合m/2+nの増加量よりもm×n/2の増加量
の方が大きいためアンテナ素子(2)の数が増加すれば
増加するほどアンテナ素子(2)1個当りの計算時間と
転送時間の合計Tlは小さくなる。
また同様に,この考案によれば,データ転送制御装置
(10)から出力されるライン数は,クロックライン(1
2)が1本,Xデータライン(15)が3本,Yデータライン
(16)が4本で,合計8本ですみ,従来のアンテナ制御
用データ転送装置では,クロックライン(12)が1本,
イネーブルライン(13)が12本,データライン(14)が
1本で,合計14本に対して少なくすむ。
一般的に第8図で示したようなXY座標上の原点Oに対
して点対称なアンテナでは,アンテナ素子(2)の並び
がm行,n列で,アンテナ素子(2)がm×n/2個である
場合,この発明によれば,データ転送制御装置(10)か
ら出力されるランイ数は,Xデータライン(15)がm/2本,
Yデータライン(16)がn本で,合計m/2+n+クロック
ライン(12)数となる。上記よりわかるように,アンテ
ナ素子(2)の数が増加した場合,データ転送制御装置
(10)から出力されるライン数m/2+n+クロックライ
ン(12)数の増加量よりもアンテナ素子(2)の数m+
n/2の増加量の方が大きいため,アンテナ素子(2)の
数が増加すれば増加するほどアンテナ素子1個当りのデ
ータ転送制御装置(10)から入出力される信号数は少な
くなる。
次に第3図のように移相器制御回路(4)の内に移相
データ保持回路(5),加減算回路(6),符号データ
保持回路(7)の他に,補正データ保持回路(8)を設
けた場合について説明する。この場合,各アンテナ素子
(2ab)〜(2fc)の送信系,受信系の電気長のばらつき
による電波の位相のばらつきを修正するデータを補正デ
ータとして、補正データ保持回路(8)に保持させ,Xデ
ータライン(15a)〜(15c)からの絶対値が共通の各X
座標の移相データのX成分データψを符号データ保持
回路(7)で保持された符号データに従い加減算回路内
で符号を与えψとしたものと,Yデータライン(16a)
〜(16d)の共通の各Y座標の移相データのY成分デー
タψと,補正データ保持回路(8)に保持されている
上記補正データを加算して,移相データを算出するの
で,各アンテナ素子(2ab)〜(2fc)の送信系,受信系
の電気長のばらつきによる電波の位相のばらつきを修正
することができるという効果が得られる。
次に第4図のように,移相器制御回路(4)の内部に
移相データ保持回路(5),加減算回路(6),符号デ
ータ保持回路(7)の他に,入出力制御回路(9)を設
けた場合について説明する。この場合,移相器制御回路
(4ab)〜(4fc)はXデータライン(15a)〜(15c)か
らの絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分デー
タψと,Yデータライン(16a)〜(16d)の共通の各Y
座標の移相データのY成分データψのデータの前もし
くは後に識別信号を付加することで,絶対値が共通の各
X座標の移相データのX成分データψと,共通の各Y
座標の移相データのY成分データψを入力するばかり
でなく,入出力制御回路(9)により移相データ保持回
路(5)や符号データ保持回路(7)に保持されている
移相データや符号データを,Xデータライン(15a)〜(1
5c)とYデータライン(16a)〜(16d)のどちらか一方
または両方から移相器制御回路(4ab)〜(4fc)の外部
へ出力することができ、また移相器制御回路(4ab)〜
(4fc)の内の特定の1個のみに,絶対値が共通の各X
座標の移相データのX成分データψと共通の各Y座標
の移相データのY成分データψや符号データを,Xデー
タライン(15a)〜(15c)とYデータライン(16a)〜
(16d)の両方からまたはどちらか一方から入力できる
ため,各移相器制御回路(4ab)〜(4fc)の機能が正常
に動作しているかどうか確認できるとともに,符号デー
タの異なる移相器制御回路(4ab)〜(4fc)や移相器
(3ab)〜(3fc)の,故障による交換や,各アンテナ素
子(2ab)〜(2fc)までの送信系,受信系の振幅のばら
つきをより理想状態に近づけるための交換を,簡単にで
きるという効果が得られる。
次に第5図のように移相器制御回路(4)の内部に移
相データ保持回路(5),加減算回路(6),符号デー
タ保持回路(7)の他に,補正データ保持回路(8)及
び入出力制御回路(9)を設けた場合について説明す
る。この場合,各アンテナ素子(2ab)〜(2fc)の送信
系,受信系の電気長のばらつきによる電波の移相のばら
つきを修正するデータを補正データとして,補正データ
保持回路(8)に保持させ,Xデータライン(15a)〜(1
5c)からの絶対値が共通の各X座標の移相データのX成
分データψを符号データ保持回路(7)で保持された符
号データに従い加減算回路内で符号を与えψとしたも
のと,Yデータライン(16a)〜(16d)の共通の各Y座標
の移相データのY成分データψと,補正データ保持回
路(8)に保持されている上記補正データを加算して,
位相データを算出するので,各アンテナ素子(2ab)〜
(2fc)の送信系,受信系の電気長のばらつきによる電
波の位相のばらつきを修正することができるという効果
が得られる。
また移相器制御回路(4ab)〜(4fc)はXデータライ
ン(15a)〜(15c)からの絶対値が共通の各X座標の移
相データのX成分データΨと,Yデータライン(16a)
〜(16b)の共通の各Y座標の移相データのY成分デー
タΨのデータの前もしくは後に識別信号を付加するこ
とで、絶対値が共通の各X座標の移相データのX成分デ
ータΨと,共通の各Y座標の移相データのY成分デー
タΨを入力するばかりでなく,入出力制御回路(9)
により移相データ保持回路(5)や符号データ保持回路
(7)及び補正データ保持回路(8)に保持されている
移相データや符号データ及び補正データを,Xデータライ
ン(15a)〜(15c)とYデータライン(16a)〜(16d)
のどちから一方または両方から移相器制御回路(4ab)
〜(4fc)の外部へ出力することができ,また移相器制
御回路(4ab)〜(4fc)の内の特定の1個のみに,絶対
値が共通の各X座標の移相データのX成分データΨ
共通の各Y座標の移相データのY成分データΨや符号
データを,Xデータライン(15a)〜(15c)とYデータラ
イン(16a)〜(16d)の両方からまたはどちらか一方か
ら入力できるため,各移相器制御回路(4ab)〜(4fc)
の機能が正常に動作しているかどうか確認できるととも
に,符号データや補正データの異なる移相器制御回路
(4ab)〜(4fc)や移相器(3ab)〜(3fc)の,故障に
よる交換や,各アンテナ素子(2ab)〜(2fc)までの送
信系,受信系の振幅のばらつきにより理想状態に近づけ
るための交換を,簡単にでき,さらに各アンテナ素子
(2ab)〜(2fc)までの送信系,受信系の電気長のばら
つきが変化し,電波の移相のばらつきが変化した場合で
も,新たなばらつきを補正する補正データを補正データ
保持回路(8)に保持させることで,上記ばらつきを修
正することができるという効果が得られる。
なお,上記実施例では,アンテナ素子(2)がX,Y座
標平面に配列され,絶対値が共通の各X座標の移相デー
タのX成分データΨをXデータライン,共通の各Y座
標の移相データのY成分データΨをYデータラインと
した場合について説明したが,共通の各X座標の位相デ
ータのX成分データψをXデータライン,絶対値が共
通の各Y座標の位相データのY成分データψをYデー
タラインとして場合や別の座標平面にアンテナ素子
(2)を配列し,一方の座標の絶対値が共通の移相デー
タの一方の成分データを一方のデータライン,他方の座
標が共通の移相データの他方の成分データを他方のデー
タラインで接続した場合にも同様の効果が得られる。
また上記実施例では4行6列の合計12個のアンテナ素
子(1)について説明したが,任意の数の行×任意の数
の列の任意の数のアンテナ素子(1)や,円形やその他
の形の内部に上記実施例と同様の配列されたアンテナ素
子(1)の場合につしても同様の効果がある。
また上記実施例ではアンテナ素子(1)が長方形に配
列された場合について説明したが,任意の数の行×任意
の数の列のアンテナ素子(1)が,規則的にもまたは不
規則に間引かれた配列の場合についても同様の効果があ
る。
[考案の効果] 以上のようにこの考案によれば,アンテナ素子の並び
に対して,X座標の絶対値が共通のアンテナ素子に接続さ
れた移相器を制御する移相器制御回路を同一のXデータ
ラインで接続し,Y座標の共通のアンテナ素子に接続され
た移相器を制御する移相器制御回路を同一のYデータラ
インで接続し,移相器制御回路は,上記Xデータライン
とYデータラインの2種類のデータラインがそれぞれ独
立に接続できるようにし,さらに,移相器制御回路内に
加減算回路とX座標の符号データ保持回路を備えたの
で,移相データをX成分データとY成分データとに分け
て計算することができ,これらのX成分データとY成分
データを同一の座標上のアンテナ素子に接続された移相
器を制御する移相器制御回路に共通に転送することがで
き,さらに位相器制御回路内でX成分データにX座標と
同様の符号を与え,それとY成分データを加算すること
により,移相データを算出できるので,アンテン素子の
数が増加すればするほど,アンテナ素子1個当りの移相
データの計算時間と転送時間の合計を小さくできるとと
もに,アンテナ素子の数が増加すればするほど,アンテ
ナ素子1個当りのデータ転送制御回路から入出力される
信号数を少なくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す構成図,第2図,第
3図,第4図,第5図は,この考案の一実施例の移相器
制御回路の内部構成図,第6図は従来の装置の構成図,
第7図は,従来の装置の移相制御回路の内部構成図,第
8図は,この考案の一実施例及び,従来の装置に共通に
用いたアンテナ開口の座標系を示した図である。 図において(1)はアンテナ開口,(2)はアンテナ素
子,(3)は移相器,(4)は移相器制御回路,(5)
は移相データ保持回路,(6)は加減算回路,(7)は
符号データ保持回路,(8)は補正データ保持回路,
(9)は入出力制御回路,(10)はデータ転送制御回
路,(11)は移相データ算出回路,(12)はクロックラ
イン,(13)はイネーブルライン,(14)はデータライ
ン,(15)はXデータライン,(16)はYデータライ
ン,(17)はX軸,(18)はY軸,(19)はZ軸,(2
0)は所望のビーム方向である。 なお,図中同一符号は,同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】XY座標上の原点Oに対して点対称もしくは
    それに準じる開口面上の配列をもつアレーアンテナにお
    いて、アンテナ開口面上のX座標の絶対値が共通のアン
    テナ素子に接続された移相器を制御する移相器制御回路
    を同一のXデータラインで接続し、Y座標の絶対値が共
    通のアンテナ素子に接続された移相器を制御する移相器
    制御回路を同一のYデータラインで接続し、上記移相器
    制御回路は、上記XデータラインとYデータラインの2
    種類のデータラインがそれぞれ独立に接続できるように
    し、さらに、移相器制御回路内に加減算回路、X座標の
    符号データ保持回路および移相データ保持回路を備え、
    上記Xデータラインから転送された絶対値が共通の各座
    標の移相データのX成分データを、上記符号データ保持
    回路に予じめ保持されているX座標の符号データに従い
    上記加減算回路内でその座標の正負と同様な符号を与
    え、これと上記Yデータラインから転送された絶対値が
    共通の各Y座標の移相データのY成分データとを上記加
    減算回路により加算して移相データを算出し、その移相
    データを移相データ保持回路で保持するようにしたアン
    テナ制御用データ転送装置。
  2. 【請求項2】上記移相器制御回路内に、各アンテナ素子
    の送信系、受信系の電気長のばらつきによる電波の位相
    のばらつきを修正するデータを補正データとして保持し
    ている補正データ保持回路を設け、上記加減算回路にお
    いて、符号が与えられたX成分データとY成分データに
    上記補正データを加算して移相データを算出するように
    した請求項1記載のアンテナ制御用データ転送装置。
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