JPH0590924U - 磁性部品およびこれを用いた高周波トランス - Google Patents

磁性部品およびこれを用いた高周波トランス

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JPH0590924U
JPH0590924U JP3184192U JP3184192U JPH0590924U JP H0590924 U JPH0590924 U JP H0590924U JP 3184192 U JP3184192 U JP 3184192U JP 3184192 U JP3184192 U JP 3184192U JP H0590924 U JPH0590924 U JP H0590924U
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JP
Japan
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winding
magnetic component
frequency transformer
windings
high frequency
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JP3184192U
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Inventor
二郎 大内
久浩 鎌田
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性部品またはこれを用いた高周波トランス
のコストダウンおよび小型化を図れるようにする。 【構成】 一対のコア23が複数の巻線に対応した複数
の脚部を有する磁性部品であって、その脚部に同軸状に
第1巻線24および第2巻線25を巻回できるものと
し、さらに必要に応じて第1巻線24と第2巻線25の
間にショートリング27を配設可能なスリット26を設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スイッチング電源などの電子機器のトランス、インダクタなどに用 いられる巻線の芯材となる磁性部品およびこれを用いた高周波トランスに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
電源内蔵型あるいは入力電圧を変換して各回路に供給する必要のある電子機器 にあっては、従来より用いられている電源トランスと直列形の安定化回路の組み 合わせによるドロッパー方式では重量およびスペースが大きくなり、小型化を必 要とする機器では用いることができない。そこで、近年では、その高効率性に加 え、小型、軽量化を図れることからスイッチング電源装置が広く普及している。
【0003】 図4は従来より用いられている一般的な高周波トランスの一例を示す斜視図で ある。
【0004】 巻線1は端子板部分を有するボビン2に巻回され、このボビン2を上下から挟 むようにして一対のEE形のコア3が取り付けられる。ボビン2の底部からはプ リント基板などへの実装を容易にするピン4が設けられている。また、巻線1は 、一次コイルのみ、1次コイルと2次コイル、さらには3次コイルなどが巻回さ れる。
【0005】 図4のような高周波トランスは、例えば図5に示すようなスイッチング電源装 置の入力部のフィルタ回路に用いられる。この回路は、交流電源(例えば、AC 100V)5に対し二つのコンデンサ6,7が直列に接続され、その中間点は接 地されている。さらに交流電源5にはフィルタ8の二つの巻線の各一端が接続さ れ、各巻線の他端が出力端になっている。以上のコンデンサ6,7およびフィル タ8からなる構成が2段接続(2段目は、コンデンサ9,10およびフィルタ1 1からなる)されている。フィルタ11の出力端間にはコンデンサ12および両 波整流用のブリッジダイオード13が接続され、その整流出力には平滑用のコン デンサ14が接続されている。
【0006】 このようなフィルタ回路にあっては、フィルタ8,11および前後のコンデン サがコモンモードのフィルタ回路として機能し、交流電源5から入り込む各種の 不要信号を除去する。
【0007】 図6は図5のフィルタ回路に接続されるスイッチング電源用コンバータ部の構 成を示す回路図である。ここでVi は図5のフィルタ回路の出力電圧である。こ の直流電源の正出力端子に対し、高周波トランス15(図4に示した如き構成の ものが用いられ、1次巻線n1 および2次巻線n2 を有している)の1次巻線n 1 の一端が接続され、その他端と直流電源負出力端子との間にスイッチング素子 (ここではパワーFET)16が接続されている。高周波トランス15の出力端 子間には、整流用のダイオード17,18が直列で且つ逆向きに接続されている 。ダイオード18の両端には、チョークコイル19(図4に示した構成のものが 用いられ、その巻線は一つのみ)と平滑用のコンデンサ20が直列に接続され、 このコンデンサ20の両端に負荷RL が接続される。さらに、チョークコイル1 9の出力端の電圧V0 はコントローラ21に取り込まれ、コントローラ21の出 力がスイッチング素子16のゲートに印加される。
【0008】 図6のコンバータ部においては、スイッチング素子16がコントローラ21か ら出力されるパルス信号(数百KHz程度)によって駆動されており、高周波ト ランス15の1次巻線n1 には断続的に電流が流れている。この1次巻線n1 側 の電流変化に応じて2次巻線n2 に交流電圧が出力され、これがダイオード17 によって整流され、チョークコイル19およびコンデンサ20で平滑され、リッ プルが除去される。この直流電圧はコントローラ21に印加され、設定電圧より 上昇したときにはスイッチング素子16の制御電圧の通電周期を長くし、逆に、 設定電圧より低下したときには制御電圧の通電周期を短くする。このような制御 を行うことにより、負荷RL に印加される電圧V0 を一定にすることができる。
【0009】 図7はスイッチング電源用コンバータ部の他の例を示す回路図である。図6の 構成がON−ON方式であったのに対し、この回路はON−OFF方式で動作し 、回路上の相違は図6のダイオード18を除去してコンデンサ22を代わりに設 け、さらに高周波トランス15の巻き方向を変えたところにあり、全体の動作は 図6と同一であるので説明は省略する。図6、図7のいずれにおいても、磁性部 品は高周波トランスとチョークコイルの二つが必要になる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記したスイッチング電源にあっては、これを利用する機器側からの コストダウンの要求に伴ってコストダウンが求められている。スイッチング電源 でコストに影響する主な部品は、高周波トランス、チョークコイル、ノイズフィ ルタ用コイルなどの磁性部品である。しかし、これら部品は、極限までコストダ ウンが図られていると言え、これ以上のコストダウンは不可能に近い。
【0011】 一方、小型化の面から考察すると、ロジック回路においては、クロックの高周 波化やASIC、表面実装技術などにより急激に小型化が進んでいるにもかかわ らず、スイッチング電源の小型化は電力を扱うために発熱すること、およびノイ ズを発生することなどから、遅々としているのが実情である。この面でも実装面 で占める磁性部品の割合は大きく、小型化を図る際のネックになっている。
【0012】 本考案の目的は、コストダウンおよび小型化を図ることが可能な磁性部品およ び高周波トランスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、巻線が巻装されるE形または壺形の磁 性部品において、2以上の巻線を同軸状または同心状に巻装可能な複数の脚部ま たは溝などからなる巻装部を有する構成にしている。
【0014】 そして、高周波トランスを得るために、請求項1の磁性部品の巻装部に各々適 用先の異なる巻線を巻装することができるように構成される。
【0015】 また、大きなAL値を得るために、前記巻線の全部をコアで覆ってもよい。
【0016】
【作用】
上記した手段によれば、従来二つのトランス(またはインダクタ)を必要とす る場合、その必要数の磁性部品を用意し、個別に巻線を巻回して構成していたの に対し、一つの磁性部品に用途の異なる複数の巻線を同軸または同心状に巻回し 、一つの磁性部品で済ませることができる。したがって、一つの磁性部品で複数 のトランスまたはインダクタを形成することができ、装置の小型化、ローコスト 化を図ることができる。
【0017】 この様な構成の磁性部品を用いて、脚部または溝の各々に適用先の異なる複数 の巻線を巻回することで、一つの磁性部品を用いながら複数のトランスまたはイ ンダクタの機能を得ることができる。
【0018】 さらに、巻線の全部を覆うことでインダクタンスを大きくでき、この結果、大 きなAL値を得ることが可能になる。
【0019】
【実施例】
図1は本考案による高周波トランスの第1実施例を示す斜視図である。
【0020】 本実施例は、磁性部品としての従来のコアがEE形であったのに対し、櫛形に 近いEE構造のコア23(磁性部品)とし、巻線の施される脚が3本ある。そし て、中心脚には第1巻線24を巻回し、その外側の2本の脚を取り巻くようにし て第2巻線25を同軸状に巻回し、さらに、第2巻線25用の2本の脚には、ス リット26がコア脚の長さ方向に設けられ、このスリット26内にはショートリ ング27が配設されている。ショートリング27を設けることにより、コア間の 磁束干渉を防止することができる。なお、第1巻線24および第2巻線25の固 定ならびに外部端子の引き出しのために樹脂製のボビン28が設けられている。
【0021】 図6の構成例に当てはめると、第1巻線24が高周波トランス15に相当し、 第2巻線25がチョークコイル19に相当する。このように、本考案によれば、 二つのトランス(またはチョークコイル)、或いはトランスとチョークコイルを 一つの磁性部品に実装している。したがって、一つの磁性部品の占有スペースで 二つ分のトランス(またはチョークコイル)の機能を得ることができる。この結 果、トランスやチョークコイルが搭載される基板サイズを大幅に縮小することが 可能になる。
【0022】 図2は本考案による高周波トランスの第2実施例を示す斜視図である。
【0023】 本実施例は、壺形のコア29を用いた例であり、その一部に扇形の切り欠き部 を設け、巻線の一部が露出するようにし、かつ前記実施例と同様に用途の異なる 第1巻線24および第2巻線25を収納する溝部を有している。第1巻線24お よび第2巻線25はボビン30に同軸状に取り付けられ、容易に基板などに実装 できるように構成されている。また、前記実施例と同様に、スリット31を設け 、このスリット31内に円筒状のショートリング32を配設することができる。
【0024】 この実施例においては、コア29をできるだけコイルを覆うような形状とする ことで第2巻線25のインダクション係数、AL値(コイル1ターン当たりのイ ンダクタンスが決まる係数であり、この値が大きいほど巻線のインダクタンスを 大きくすることができる)を大きくすることができる。
【0025】 図3は本考案による高周波トランスの第3実施例を示す分解斜視図である。
【0026】 本実施例は、図2の実施例と同様に壺形コアを用いるが、同軸状に配設される 第1巻線24および第2巻線25の全体を覆い露出部分をなくした状態で上下か ら挟み込む形状にしたところに特徴がある。すなわち、上側コア33と下側コア 34(各々に第1巻線24,25を嵌入できる二つの溝およびショートリングを 嵌入するためのスリット35が形成されている)の各1/2に巻線24,25の 上下の約半分を嵌入させ、二つのコア内に用途の異なる二つの巻線が内嵌される ように構成している。
【0027】 なお、上記実施例においては、第1巻線、第2巻線を同軸状に設ける例を示し たが、上下に同心状に配設する構成にしてもよい。また、巻線が2個の例を示し たが、3個以上であってもよい。
【0028】
【考案の効果】
本考案は上記の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0029】 請求項1および2記載の磁性部品においては、巻線が巻装されるE形または壺 形の磁性部品において、2以上の巻線を同一の軸線を中心にに巻装する複数の巻 装部、例えば脚部または溝を有する構成にしたので、一つの磁性部品に複数のト ランスまたはインダクタの機能を目的とした巻線が可能となり、装置の小型化、 ローコスト化に寄与することができる。
【0030】 請求項3の高周波トランスにおいては、請求項1の磁性部品の脚部または溝に 各々適用先の異なる巻線を巻装するようにしたので、磁性部品の個数を減らしな がら複数の機能を持ったトランスまたはインダクタを得ることができ、装置の小 型化およびローコスト化が可能になる。
【0031】 請求項4の高周波トランスにおいては、前記巻線の全部を磁性体で覆ったので 、AL値を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による高周波トランスの第1実施例を示
す斜視図である。
【図2】本考案による高周波トランスの第2実施例を示
す斜視図である。
【図3】本考案による高周波トランスの第3実施例を示
す分解斜視図である。
【図4】従来より用いられている高周波トランスの一例
を示す斜視図である。
【図5】スイッチング電源装置の入力部のフィルタ回路
を示す回路図である。
【図6】図5のフィルタ回路に接続されるスイッチング
電源用コンバータ部の構成を示す回路図である。
【図7】スイッチング電源用コンバータ部の他の例を示
す回路図である。
【符号の説明】
24 第1巻線 25 第2巻線 26 スリット 27 ショートリング 28 ボビン 29 コア 30 ボビン 31 スリット 32 ショートリング 33 上側コア 34 下側コア 35 スリット

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線が巻装されるE形または壺形の磁性
    部品において、2以上の巻線を同一の軸線を中心に巻装
    可能な複数の巻装部を有することを特徴とする磁性部
    品。
  2. 【請求項2】 巻装部が脚部および溝部のいずれかから
    なることを特徴とする請求項1記載の磁性部品。
  3. 【請求項3】 2以上の巻線を同一の軸線を中心に巻装
    可能な複数の巻装部を有する磁性部品の当該複数の巻装
    部の各々に適用先の異なる巻線が巻装されることを特徴
    とする高周波トランス。
  4. 【請求項4】 前記巻線の全体を磁性体で覆ったことを
    特徴とする請求項3の高周波トランス。
JP3184192U 1992-05-14 1992-05-14 磁性部品およびこれを用いた高周波トランス Pending JPH0590924U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011138938A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kobe Steel Ltd リアクトル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245576A (en) * 1975-10-08 1977-04-11 Toray Eng Co Ltd Device for making hoop

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