JPH0590572A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH0590572A JPH0590572A JP3251716A JP25171691A JPH0590572A JP H0590572 A JPH0590572 A JP H0590572A JP 3251716 A JP3251716 A JP 3251716A JP 25171691 A JP25171691 A JP 25171691A JP H0590572 A JPH0590572 A JP H0590572A
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- Japan
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- gate
- drain
- gate electrode
- channel
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- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、反対導電型層をチャネルの下部に埋
め込んだGaAsMESFETのゲート逆方向耐圧の向
上、およびゲートフリンジング容量の低減による動作速
度の向上を目的とする。 【構成】チャネルの下部にのみp型埋め込み層が形成さ
れ、チャネルと高濃度n+層を接続する部分の下にはp
型埋め込み層が存在しない構造とする。 【効果】チャネル−高濃度n+層間接続部分の低濃度化
が可能となるため、ゲート−ドレイン間逆方向耐圧が向
上すると共に、ゲートのフリンジング容量が低減され、
結果として高速動作が可能となる。
め込んだGaAsMESFETのゲート逆方向耐圧の向
上、およびゲートフリンジング容量の低減による動作速
度の向上を目的とする。 【構成】チャネルの下部にのみp型埋め込み層が形成さ
れ、チャネルと高濃度n+層を接続する部分の下にはp
型埋め込み層が存在しない構造とする。 【効果】チャネル−高濃度n+層間接続部分の低濃度化
が可能となるため、ゲート−ドレイン間逆方向耐圧が向
上すると共に、ゲートのフリンジング容量が低減され、
結果として高速動作が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効果トランジスタ
のような半導体装置に関わり、特に、導電層下部に導電
層と反対導電型の不純物層を埋め込んだショットキゲー
ト型電界効果トランジスタに関する。
のような半導体装置に関わり、特に、導電層下部に導電
層と反対導電型の不純物層を埋め込んだショットキゲー
ト型電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】半絶縁性のGaAs基板を用いたショッ
トキ接合ゲート型電界効果トランジスタ(以下MESF
ET)は、GaAsのもつ高い電子移動度のために、シ
リコン基板を用いた集積回路では得られない超高速動作
を可能とするGaAsIC、LSIの基本素子として注
目されている。
トキ接合ゲート型電界効果トランジスタ(以下MESF
ET)は、GaAsのもつ高い電子移動度のために、シ
リコン基板を用いた集積回路では得られない超高速動作
を可能とするGaAsIC、LSIの基本素子として注
目されている。
【0003】GaAsMESFETの性能を向上するに
は、ゲート長を短縮することにより、電流駆動能力(g
m)を向上させるとともにゲート容量を低減することが
本質的である。しかしながら従来の半絶縁性基板上に形
成されたMESFETでは、ゲート長の短縮とともに、
チャネル下部のポテンシャルの低下に伴う、いわゆる短
チャネル効果が生じ、短ゲート化を困難にしていた。こ
のため、チャネルの下部に、チャネルとは反対の導電型
不純物層を形成する構造が提案されている(例えば、特
公平2−8456)。この例を図9(a)に示す。図
は、表面に耐熱性金属からなるゲート電極の形成された
n型導電層(チャネル)と、ゲート電極に自己整合的に
形成されたn+高濃度層が形成され、それらの下部に、
チャネルとは反対導電型であるp型導電層が形成されて
いる。この様な構造にすることにより、チェネル下部の
ポテンシャルが上り、より短いゲート長まで短チャネル
効果を抑制できる。
は、ゲート長を短縮することにより、電流駆動能力(g
m)を向上させるとともにゲート容量を低減することが
本質的である。しかしながら従来の半絶縁性基板上に形
成されたMESFETでは、ゲート長の短縮とともに、
チャネル下部のポテンシャルの低下に伴う、いわゆる短
チャネル効果が生じ、短ゲート化を困難にしていた。こ
のため、チャネルの下部に、チャネルとは反対の導電型
不純物層を形成する構造が提案されている(例えば、特
公平2−8456)。この例を図9(a)に示す。図
は、表面に耐熱性金属からなるゲート電極の形成された
n型導電層(チャネル)と、ゲート電極に自己整合的に
形成されたn+高濃度層が形成され、それらの下部に、
チャネルとは反対導電型であるp型導電層が形成されて
いる。この様な構造にすることにより、チェネル下部の
ポテンシャルが上り、より短いゲート長まで短チャネル
効果を抑制できる。
【0004】さらにFETの性能を向上させる手段とし
て、図9(b)に示すような、いわゆるLDD(Lightl
y Doped Drain )構造が知られている。これは、ゲート
の両脇には比較的低濃度で深さの浅い中間層を設け、深
く高濃度なn+層を所定の距離だけ離して形成するもの
である。この構造とすることにより、さらに短ゲート化
が可能になる。また、ゲートに近接する部分の濃度が通
常のセルフアライン構造に比較して低濃度になるため、
ゲートのフリンジング容量が低減され、より高速な動作
が可能になると同時に、ゲート−ドレイン間のショット
キ接合の逆方向耐圧が改善され、より高電圧条件での動
作が可能になる。
て、図9(b)に示すような、いわゆるLDD(Lightl
y Doped Drain )構造が知られている。これは、ゲート
の両脇には比較的低濃度で深さの浅い中間層を設け、深
く高濃度なn+層を所定の距離だけ離して形成するもの
である。この構造とすることにより、さらに短ゲート化
が可能になる。また、ゲートに近接する部分の濃度が通
常のセルフアライン構造に比較して低濃度になるため、
ゲートのフリンジング容量が低減され、より高速な動作
が可能になると同時に、ゲート−ドレイン間のショット
キ接合の逆方向耐圧が改善され、より高電圧条件での動
作が可能になる。
【0005】しかしながら、チャネル下部に反対導電層
(上記の例ではp型層)を埋め込んだ形のFETでは、
チャネルと埋め込み層の間に形成されるpn接合によっ
て、チャネル側および中間濃度層側にも空乏層が広が
る。このため、LDD構造における中間濃度層の不純物
濃度を低く設定してしまうと、pn接合による空乏層の
広がりで中間濃度層の部分での抵抗が極めて大きくなっ
てしまい、電流駆動能力の低下を招いてしまう。とくに
基板としてGaAsを用いた場合には、ゲート金属以外
の部分は表面準位により電位が固定されており、表面側
からも空乏層が広がるため、例えば図9(c)に示すよ
うに、中間濃度層をチャネルと同一とした場合(すなわ
ちチャネルを延長して使用した場合、いわゆるn+オフ
セット構造)には、チャネル−n+間接続部分の抵抗の
ほうがチャネルよりも逆に高くなってしまうという問題
がある。以上のような制限から、反対導電層埋め込み型
のLDD構造FETでは、中間濃度層の不純物濃度はチ
ャネルの2〜10倍に設定されるのが一般的であった。
このため、前述したようなゲートフリンジング容量の低
減、ゲート−ドレイン間逆方向耐圧の向上に関しては期
待されるほどの効果を得られなかった。
(上記の例ではp型層)を埋め込んだ形のFETでは、
チャネルと埋め込み層の間に形成されるpn接合によっ
て、チャネル側および中間濃度層側にも空乏層が広が
る。このため、LDD構造における中間濃度層の不純物
濃度を低く設定してしまうと、pn接合による空乏層の
広がりで中間濃度層の部分での抵抗が極めて大きくなっ
てしまい、電流駆動能力の低下を招いてしまう。とくに
基板としてGaAsを用いた場合には、ゲート金属以外
の部分は表面準位により電位が固定されており、表面側
からも空乏層が広がるため、例えば図9(c)に示すよ
うに、中間濃度層をチャネルと同一とした場合(すなわ
ちチャネルを延長して使用した場合、いわゆるn+オフ
セット構造)には、チャネル−n+間接続部分の抵抗の
ほうがチャネルよりも逆に高くなってしまうという問題
がある。以上のような制限から、反対導電層埋め込み型
のLDD構造FETでは、中間濃度層の不純物濃度はチ
ャネルの2〜10倍に設定されるのが一般的であった。
このため、前述したようなゲートフリンジング容量の低
減、ゲート−ドレイン間逆方向耐圧の向上に関しては期
待されるほどの効果を得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のGaAsMESFETでは、性能を決める要因、す
なわち 1.ゲートのフリンジング容量の低減 2.ゲート−ドレイン間逆方向耐圧の向上 3.ゲート−ソース間直列抵抗の低減 の3項目を同時に満足することは困難であった。
来のGaAsMESFETでは、性能を決める要因、す
なわち 1.ゲートのフリンジング容量の低減 2.ゲート−ドレイン間逆方向耐圧の向上 3.ゲート−ソース間直列抵抗の低減 の3項目を同時に満足することは困難であった。
【0007】これらのうち、1.ゲートのフリンジング
容量の低減、特にゲート−ドレイン間の帰還容量の低減
については、DCFL(Direct Coupled FET Logic)回
路など、第一の電界効果トランジスタと第二の電界効果
トランジスタとを直接接続して、前記第一の電界効果ト
ランジスタをインバータのスイッチング素子に用いた集
積回路において、動作速度を決定する重要な因子になっ
ている。本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、
上記3項目を満たし、高性能MESFETを提供するこ
とを目的とする。
容量の低減、特にゲート−ドレイン間の帰還容量の低減
については、DCFL(Direct Coupled FET Logic)回
路など、第一の電界効果トランジスタと第二の電界効果
トランジスタとを直接接続して、前記第一の電界効果ト
ランジスタをインバータのスイッチング素子に用いた集
積回路において、動作速度を決定する重要な因子になっ
ている。本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、
上記3項目を満たし、高性能MESFETを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、高濃
度n+層がゲートからの所定の距離離れて形成され、ゲ
ート電極直下のチャネルとして働く動作層の下部にのみ
反対導電型層を有し、ゲート直下の動作層とn+層の間
は動作層と同一の不純物濃度および深さの導電層により
接続され、その下部には反対導電型層が存在しない構造
とする。
度n+層がゲートからの所定の距離離れて形成され、ゲ
ート電極直下のチャネルとして働く動作層の下部にのみ
反対導電型層を有し、ゲート直下の動作層とn+層の間
は動作層と同一の不純物濃度および深さの導電層により
接続され、その下部には反対導電型層が存在しない構造
とする。
【0009】製造に際しては、従来のLDD構造FET
の工程中において、従来はチャネル形成よりも高濃度な
イオン注入を行っていた中間濃度層の形成条件を、埋め
込まれている反対濃度層と略同一の深さ分布および濃度
になる条件で行うことにより、反対導電型不純物を補償
する。
の工程中において、従来はチャネル形成よりも高濃度な
イオン注入を行っていた中間濃度層の形成条件を、埋め
込まれている反対濃度層と略同一の深さ分布および濃度
になる条件で行うことにより、反対導電型不純物を補償
する。
【0010】
【作用】従来のLDD構造FETでは、寄生抵抗低減の
ためにゲートに自己整合的に形成される中間濃度層の濃
度を比較的高くする必要があり、このためゲートのフリ
ンジング容量の増大、ゲート−ドレイン間逆方向耐圧の
低下を招いていたが、本発明によれば、ゲート直下と高
濃度n+層を接続する導電層の下部には反対導電層が形
成されないため、チャネルと同一の不純物濃度および深
さの導電層であっても寄生抵抗を低減できる。この結
果、ゲート端に接する部分の不純物濃度が、従来のLD
D構造に比較して1/2〜1/10に低減され、ゲート
−ドレイン間逆方向耐圧が向上すると共に、ゲートのフ
リンジング容量が低減される。
ためにゲートに自己整合的に形成される中間濃度層の濃
度を比較的高くする必要があり、このためゲートのフリ
ンジング容量の増大、ゲート−ドレイン間逆方向耐圧の
低下を招いていたが、本発明によれば、ゲート直下と高
濃度n+層を接続する導電層の下部には反対導電層が形
成されないため、チャネルと同一の不純物濃度および深
さの導電層であっても寄生抵抗を低減できる。この結
果、ゲート端に接する部分の不純物濃度が、従来のLD
D構造に比較して1/2〜1/10に低減され、ゲート
−ドレイン間逆方向耐圧が向上すると共に、ゲートのフ
リンジング容量が低減される。
【0011】また、このトランジスタは、DCFL回路
など、第一の電界効果トランジスタと第二の電界効果ト
ランジスタとを直接接続して、前記第一の電界効果トラ
ンジスタをインバータのスイッチング素子に用いて集積
回路を形成する際に有効である。すなわち、このDCF
L回路のスイッチングFETの場合、ゲート−ドレイン
間容量は入力−出力間の帰還容量として働くため、これ
を低減することはゲート−ソース間のそれに比べ高速動
作性に対しては2倍程度の寄与があり、その効果は極め
て大きいものとなる。また、製造に関しては、従来のL
DD構造FETの工程を変更すること無く、中間濃度層
形成のためのイオン注入条件を変更するだけで実現可能
である。
など、第一の電界効果トランジスタと第二の電界効果ト
ランジスタとを直接接続して、前記第一の電界効果トラ
ンジスタをインバータのスイッチング素子に用いて集積
回路を形成する際に有効である。すなわち、このDCF
L回路のスイッチングFETの場合、ゲート−ドレイン
間容量は入力−出力間の帰還容量として働くため、これ
を低減することはゲート−ソース間のそれに比べ高速動
作性に対しては2倍程度の寄与があり、その効果は極め
て大きいものとなる。また、製造に関しては、従来のL
DD構造FETの工程を変更すること無く、中間濃度層
形成のためのイオン注入条件を変更するだけで実現可能
である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面を参照し
つつ詳細に説明する。図1は、本発明実施例のGaAs
MESFETの断面構造図である。
つつ詳細に説明する。図1は、本発明実施例のGaAs
MESFETの断面構造図である。
【0013】このGaAsMESFETは、ゲート電極
4から所定の距離(本実施例では0.25μm)離れた
位置に、自己整合的に深さ0.35μm、濃度3×10
18cm-3のn+ソース・ドレイン領域6-1,6-2が形成
され、ゲート電極直下のn型動作層(チャネル)2とこ
れらn+層の間はn型動作層が延長して電気的に接続さ
れている。n型動作層の下部には、ゲート電極直下の部
分にのみ深さ0.5μm、濃度5×1016cm-3のp型
層3が形成され、チャネルとn+領域を接続するn型動
作層の下部にはp型層は存在していない。
4から所定の距離(本実施例では0.25μm)離れた
位置に、自己整合的に深さ0.35μm、濃度3×10
18cm-3のn+ソース・ドレイン領域6-1,6-2が形成
され、ゲート電極直下のn型動作層(チャネル)2とこ
れらn+層の間はn型動作層が延長して電気的に接続さ
れている。n型動作層の下部には、ゲート電極直下の部
分にのみ深さ0.5μm、濃度5×1016cm-3のp型
層3が形成され、チャネルとn+領域を接続するn型動
作層の下部にはp型層は存在していない。
【0014】このFETは、チャネル下部にp型層が存
在して電子に対するポテンシャル・バリアを形成してい
るため、チャネル内の電子を閉じ込める効果が高く、ま
たpn接合による空乏層がチャネル内にものびるためチ
ャネル厚が薄くなり、電界の2次元効果を抑制するため
に短チャネル効果が抑制される。このため短ゲート化が
可能となり、ゲート容量Ggが低減されるとともに電流
駆動能力gmが向上する。
在して電子に対するポテンシャル・バリアを形成してい
るため、チャネル内の電子を閉じ込める効果が高く、ま
たpn接合による空乏層がチャネル内にものびるためチ
ャネル厚が薄くなり、電界の2次元効果を抑制するため
に短チャネル効果が抑制される。このため短ゲート化が
可能となり、ゲート容量Ggが低減されるとともに電流
駆動能力gmが向上する。
【0015】また、ゲート電極とソース・ドレインn+
領域を接続するn型動作層の下部にはp型層が存在せ
ず、この部分ではpn接合による空乏層がn型動作層側
には伸びず、同一のしきい値電圧を与える動作層の形成
条件であっても、従来のp埋め込み型FETに比較して
ソース、ドレインの直列寄生抵抗を低減できる。
領域を接続するn型動作層の下部にはp型層が存在せ
ず、この部分ではpn接合による空乏層がn型動作層側
には伸びず、同一のしきい値電圧を与える動作層の形成
条件であっても、従来のp埋め込み型FETに比較して
ソース、ドレインの直列寄生抵抗を低減できる。
【0016】ゲート電極の両端に注目すると、従来のL
DD構造FETでは中間濃度層の濃度がチャネルの2〜
10倍であったのに対し、本実施例ではチャネルと同じ
濃度にまで低減されているため、ゲートのフリンジング
容量が低減され、高速動作性を大きく向上させることが
できる。
DD構造FETでは中間濃度層の濃度がチャネルの2〜
10倍であったのに対し、本実施例ではチャネルと同じ
濃度にまで低減されているため、ゲートのフリンジング
容量が低減され、高速動作性を大きく向上させることが
できる。
【0017】さらに、ゲートのドレイン端の不純物濃度
が大幅に低減されている結果、ゲート・ドレイン間のシ
ョットキ特性、特に逆方向ブレークダウン電圧が大幅に
向上するという効果がある。
が大幅に低減されている結果、ゲート・ドレイン間のシ
ョットキ特性、特に逆方向ブレークダウン電圧が大幅に
向上するという効果がある。
【0018】このようなGaAsFETを製造する方法
としては、従来のLDD構造FETの製造工程におい
て、中間濃度層の条件が、通常チャネルの2〜10倍の
濃度になるようなドーズ量と、チャネルと同等かわずか
に深くかつソース・ドレインのn+層よりは浅く形成さ
れる加速電圧に設定しているのに対し、チャネルの下部
に形成されるp型層と略同一の不純物分布および不純物
濃度になるようにイオン注入条件を選ぶことにより実現
できる。この製造方法を、図2を用いて説明する。
としては、従来のLDD構造FETの製造工程におい
て、中間濃度層の条件が、通常チャネルの2〜10倍の
濃度になるようなドーズ量と、チャネルと同等かわずか
に深くかつソース・ドレインのn+層よりは浅く形成さ
れる加速電圧に設定しているのに対し、チャネルの下部
に形成されるp型層と略同一の不純物分布および不純物
濃度になるようにイオン注入条件を選ぶことにより実現
できる。この製造方法を、図2を用いて説明する。
【0019】まず、図2(a)に示すように、半絶縁性
のGaAs基板1の表面に、選択的イオン注入法により
FETの動作層となるn型層2を形成した後、その下部
に、同様に選択イオン注入法によりp型埋め込み層3を
形成する。その後、硅化タングステン(WSix)から
なるゲート金属を膜厚5000Aとなるように堆積し、
エッチング加工することによりゲート電極4を形成す
る。この時n層のイオン注入条件は、例えばしきい値電
圧(Vth)が0〜 +0.1V程度のノーマリオフ型F
ETを得たい場合には、Siイオンを加速電圧25Ke
V、ドーズ量6〜7×1012cm-2程度に設定する。ま
た、例えばVthが−0.6V程度のFETを得たい場合
には、ドーズ量を1.3×1013cm-2程度に設定すれ
ば良い。また、ポテンシャル・バリアとしてP型層のイ
オン注入条件は、チャネル直下において、(1) チャネル
とのpn接合によりp層が完全に空乏化しない、(2) 両
側のn+領域とのpn接合により伸びる空乏層、および
最大のドレイン電圧により伸びる空乏層によってもp型
層が空乏化しない、という2つの条件を満たすために、
Mgイオンを加速電圧180KeV、ドーズ量3×10
12cm-2程度に設定する。なお、ゲート長は0.5μm
とした。
のGaAs基板1の表面に、選択的イオン注入法により
FETの動作層となるn型層2を形成した後、その下部
に、同様に選択イオン注入法によりp型埋め込み層3を
形成する。その後、硅化タングステン(WSix)から
なるゲート金属を膜厚5000Aとなるように堆積し、
エッチング加工することによりゲート電極4を形成す
る。この時n層のイオン注入条件は、例えばしきい値電
圧(Vth)が0〜 +0.1V程度のノーマリオフ型F
ETを得たい場合には、Siイオンを加速電圧25Ke
V、ドーズ量6〜7×1012cm-2程度に設定する。ま
た、例えばVthが−0.6V程度のFETを得たい場合
には、ドーズ量を1.3×1013cm-2程度に設定すれ
ば良い。また、ポテンシャル・バリアとしてP型層のイ
オン注入条件は、チャネル直下において、(1) チャネル
とのpn接合によりp層が完全に空乏化しない、(2) 両
側のn+領域とのpn接合により伸びる空乏層、および
最大のドレイン電圧により伸びる空乏層によってもp型
層が空乏化しない、という2つの条件を満たすために、
Mgイオンを加速電圧180KeV、ドーズ量3×10
12cm-2程度に設定する。なお、ゲート長は0.5μm
とした。
【0020】続いてゲート電極をマスクとして、Siイ
オンを、先に形成したMgによるp型層を打ち消すよう
に、加速電圧200KeV、ドーズ量3×1012cm-2
で注入する。この条件は、MgによるP型層と、深さ方
向の不純物分布、不純物濃度共にほぼ等しいものであ
り、その結果ゲート電極で保護されたチャネル直下以外
のp型層3´は補償され、電気的にほぼ中性となる。
(図2(b))
オンを、先に形成したMgによるp型層を打ち消すよう
に、加速電圧200KeV、ドーズ量3×1012cm-2
で注入する。この条件は、MgによるP型層と、深さ方
向の不純物分布、不純物濃度共にほぼ等しいものであ
り、その結果ゲート電極で保護されたチャネル直下以外
のp型層3´は補償され、電気的にほぼ中性となる。
(図2(b))
【0021】次に、図2(c)に示すように、プラズマ
CVD法など段差被覆性に優れた方法で酸化シリコン膜
を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッチ
ング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向に
膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電極
の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させる。このとき
側壁に残置する酸化シリコン膜は幅は堆積膜厚で決まる
が、ここでは約0.3μmである。
CVD法など段差被覆性に優れた方法で酸化シリコン膜
を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッチ
ング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向に
膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電極
の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させる。このとき
側壁に残置する酸化シリコン膜は幅は堆積膜厚で決まる
が、ここでは約0.3μmである。
【0022】続いて、図2(d)に示すように、ゲート
電極4および側壁絶縁膜5をマスクして例えば120K
eV、6×1013cm-2の条件でSiイオンを注入する
ことにより、ソース領域6-1およびドレイン領域6-2の
n+層を形成する。
電極4および側壁絶縁膜5をマスクして例えば120K
eV、6×1013cm-2の条件でSiイオンを注入する
ことにより、ソース領域6-1およびドレイン領域6-2の
n+層を形成する。
【0023】そして、図2(e)に示すように、注入し
たイオンの活性化のためのアニールを800〜900℃
で行い、最後にAuGe合金からなるソース電極7-1お
よびドレイン電極7-2を形成して本発明実施例のFET
が完成する。
たイオンの活性化のためのアニールを800〜900℃
で行い、最後にAuGe合金からなるソース電極7-1お
よびドレイン電極7-2を形成して本発明実施例のFET
が完成する。
【0024】この方法によれば、従来のLDD構造FE
Tの製造工程において、イオン注入条件の変更だけで対
応可能であり、従来の技術により容易に実現が可能であ
る。また、ゲート電極のドレイン端と、p型層を補償す
るためのイオン注入部分が自己整合的に形成できるた
め、最終的に形成されるP型埋め込み層はゲート電極直
下のチャネル下部のみに正確に規定される。このため、
マスク合わせ誤差などに起因する特性変動が生じず、所
望の特性のFETを均一性・再現性良く実現することが
可能である。
Tの製造工程において、イオン注入条件の変更だけで対
応可能であり、従来の技術により容易に実現が可能であ
る。また、ゲート電極のドレイン端と、p型層を補償す
るためのイオン注入部分が自己整合的に形成できるた
め、最終的に形成されるP型埋め込み層はゲート電極直
下のチャネル下部のみに正確に規定される。このため、
マスク合わせ誤差などに起因する特性変動が生じず、所
望の特性のFETを均一性・再現性良く実現することが
可能である。
【0025】また、本製造方法において、P型不純物層
を補償するためのイオン注入(上記図2(b))と同時
に、従来のLDD構造と同様な中間濃度層8-1,8-2の
イオン注入工程を付加することも可能である。こうする
ことにより、ゲート・ソース間、ゲート・ドレイン間の
寄生抵抗を一層低減することが可能である。上記のGa
AsFETを製造する別の方法を、図4に用いて説明す
る。
を補償するためのイオン注入(上記図2(b))と同時
に、従来のLDD構造と同様な中間濃度層8-1,8-2の
イオン注入工程を付加することも可能である。こうする
ことにより、ゲート・ソース間、ゲート・ドレイン間の
寄生抵抗を一層低減することが可能である。上記のGa
AsFETを製造する別の方法を、図4に用いて説明す
る。
【0026】まず、図4(a)に示すように、半絶縁性
のGaAs基板1の表面に、選択的イオン注入法により
FETの動作層となるn型層2を形成した後、その表面
に厚さ0.6μmの酸化シリコン(SiO2 )膜5を形
成し、後にゲート電極を形成する領域のSiO2 膜を選
択的に除去した後、SiO2 膜をマスクとしてp型埋め
込み層3を形成するためのMgのイオン注入を、加速電
圧180KeV、ドーズ量3×1012cm-2程度で行
う。ここでSiO2 膜の開口部の幅は0.5μmとし
た。
のGaAs基板1の表面に、選択的イオン注入法により
FETの動作層となるn型層2を形成した後、その表面
に厚さ0.6μmの酸化シリコン(SiO2 )膜5を形
成し、後にゲート電極を形成する領域のSiO2 膜を選
択的に除去した後、SiO2 膜をマスクとしてp型埋め
込み層3を形成するためのMgのイオン注入を、加速電
圧180KeV、ドーズ量3×1012cm-2程度で行
う。ここでSiO2 膜の開口部の幅は0.5μmとし
た。
【0027】次に、図4(b)に示すように、全面にゲ
ート電極となる窒化タングステン(WN)4-1バリアメ
タルとして窒化チタン(TiN)4-2、およびメッキ工
程の電極となるAu膜4-3を、それぞれ500A、20
0A、300Aの厚さに堆積した後、電解メッキ法によ
りAu膜4-4を厚さ3000Aに成長してSiO2 膜の
開口部を埋め込む。
ート電極となる窒化タングステン(WN)4-1バリアメ
タルとして窒化チタン(TiN)4-2、およびメッキ工
程の電極となるAu膜4-3を、それぞれ500A、20
0A、300Aの厚さに堆積した後、電解メッキ法によ
りAu膜4-4を厚さ3000Aに成長してSiO2 膜の
開口部を埋め込む。
【0028】引き続き、Au膜4-3,4をイオンミリング
法により全面に渡ってエッチングし、さらにTiN、W
N膜を反応性イオンエッチング法よりエッチングするこ
とにより、図4(c)に示すようにSiO2 膜の開口部
の中にのみゲート金属を残す。
法により全面に渡ってエッチングし、さらにTiN、W
N膜を反応性イオンエッチング法よりエッチングするこ
とにより、図4(c)に示すようにSiO2 膜の開口部
の中にのみゲート金属を残す。
【0029】次に、SiO2 膜を除去した後、再度プロ
ズマCVD法などの段差被覆性に優れた方法でSiO2
膜を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッ
チング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向
に膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電
極4の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させる。(図
4(d))
ズマCVD法などの段差被覆性に優れた方法でSiO2
膜を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッ
チング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向
に膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電
極4の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させる。(図
4(d))
【0030】この後、ゲート電極4および側壁絶縁膜5
をマスクとして例えば120KeV、6×1013cm-2
の条件でSiイオンを注入することにより、ソース領域
6-1およびドレイン領域6-2のn+層を形成する。(図
4(e))
をマスクとして例えば120KeV、6×1013cm-2
の条件でSiイオンを注入することにより、ソース領域
6-1およびドレイン領域6-2のn+層を形成する。(図
4(e))
【0031】そして、図4(f)に示すように、注入し
たイオンの活性化のためのアニールを800〜900℃
で行い、最後にAuGe合金からなるソース電極7-1お
よびドレイン電極7-2を形成して本発明実施例のFET
が完成する。
たイオンの活性化のためのアニールを800〜900℃
で行い、最後にAuGe合金からなるソース電極7-1お
よびドレイン電極7-2を形成して本発明実施例のFET
が完成する。
【0032】この方法によれば、チャネルとn+層を接
続する動作層下部のp型層を補償するためのイオン注入
が不要になるため、工程の簡略化が計れる。また、本実
施例のようにゲートAuを含んだ多層金属膜構造とすれ
ば、高融点金属のみでゲート電極を形成した場合に比較
してゲート抵抗が大幅に低減され、より一層の高速動作
が可能となる。次に本発明の第2の実施例を説明する。
続する動作層下部のp型層を補償するためのイオン注入
が不要になるため、工程の簡略化が計れる。また、本実
施例のようにゲートAuを含んだ多層金属膜構造とすれ
ば、高融点金属のみでゲート電極を形成した場合に比較
してゲート抵抗が大幅に低減され、より一層の高速動作
が可能となる。次に本発明の第2の実施例を説明する。
【0033】図5は、本発明の第2の実施例のGaAs
MESFETの構造断面図である。このFETは、ゲー
ト電極4のドレイン端直下からソース領域に渡ってp型
層3が形成されている。ゲート電極直下のn型動作層
(チャネル)2とドレイン領域の高濃度n+層6-2と
は、チャネルのn型動作層2が延長されて電気的に接続
されている。また、ソース側は、チャネルよりも高濃度
でn+よりも浅い中間濃度層8が形成され、チャネル2
とソース領域の高濃度n+層6-1を接続している。
MESFETの構造断面図である。このFETは、ゲー
ト電極4のドレイン端直下からソース領域に渡ってp型
層3が形成されている。ゲート電極直下のn型動作層
(チャネル)2とドレイン領域の高濃度n+層6-2と
は、チャネルのn型動作層2が延長されて電気的に接続
されている。また、ソース側は、チャネルよりも高濃度
でn+よりも浅い中間濃度層8が形成され、チャネル2
とソース領域の高濃度n+層6-1を接続している。
【0034】このFETは、チャネルとドレインn+層
を接続する部分の下部にp型層が存在しないため、通常
のp埋め込み型LDD構造FETに比べて低濃度のn型
層、例えばチャネルと同じn型層でも十分に低い抵抗が
得られ、FETの性能を劣化させることがない。このた
め、ゲート電極のドレイン端が接する部分がn型動作層
であるため、通常のLDD構造に比べて不純物濃度が1
/2〜1/10に低減されており、この結果、ゲート−
ドレイン間のショットキ特性、特に逆方向ブレークダウ
ン電圧が大幅に向上すると共に、ゲート−ドレイン間の
フリンジング容量が低減され、高速動作性を大きく向上
させることができるという効果がある。特に、このゲー
ト−ドレイン間容量は、例えばDCFL回路のスイッチ
ングFETの場合、入力−出力間の帰還容量として働く
ため、これを低減することはゲート−ソース間のそれに
比べ高速動作性に対しては2倍程度の寄与があり、その
効果は極めて大きいものとなる。
を接続する部分の下部にp型層が存在しないため、通常
のp埋め込み型LDD構造FETに比べて低濃度のn型
層、例えばチャネルと同じn型層でも十分に低い抵抗が
得られ、FETの性能を劣化させることがない。このた
め、ゲート電極のドレイン端が接する部分がn型動作層
であるため、通常のLDD構造に比べて不純物濃度が1
/2〜1/10に低減されており、この結果、ゲート−
ドレイン間のショットキ特性、特に逆方向ブレークダウ
ン電圧が大幅に向上すると共に、ゲート−ドレイン間の
フリンジング容量が低減され、高速動作性を大きく向上
させることができるという効果がある。特に、このゲー
ト−ドレイン間容量は、例えばDCFL回路のスイッチ
ングFETの場合、入力−出力間の帰還容量として働く
ため、これを低減することはゲート−ソース間のそれに
比べ高速動作性に対しては2倍程度の寄与があり、その
効果は極めて大きいものとなる。
【0035】また、ソース側は、通常のLDD構造と同
様に中間濃度層によりチャネル−ソースn+領域が接続
されているため、ソース直列抵抗は通常のLDD構造と
同様十分に低い値が得られる。次ぎに、このGaAsF
ETの製造工程について説明する。
様に中間濃度層によりチャネル−ソースn+領域が接続
されているため、ソース直列抵抗は通常のLDD構造と
同様十分に低い値が得られる。次ぎに、このGaAsF
ETの製造工程について説明する。
【0036】まず、半絶縁性のGaAs基板1の表面
に、選択的イオン注入法によりFETの動作層となるn
型層2を形成した後、その下部に、同様に選択イオン注
入法によりp型埋め込み層3を形成する。その後、硅化
タングステン(WSix)からなるゲート金属を膜厚5
000Aとなるように堆積し、エッチング加工すること
によりゲート電極4を形成するところまでは、図2
(a)に示したものと同様である。
に、選択的イオン注入法によりFETの動作層となるn
型層2を形成した後、その下部に、同様に選択イオン注
入法によりp型埋め込み層3を形成する。その後、硅化
タングステン(WSix)からなるゲート金属を膜厚5
000Aとなるように堆積し、エッチング加工すること
によりゲート電極4を形成するところまでは、図2
(a)に示したものと同様である。
【0037】続いて図6(a)に示すように、ドレイン
領域に相当する部分のみに開口を有するレジストパター
ン9を形成し、これをマスクとして、すでに形成されて
いるP型層3を補償するように、例えばSiイオンを加
速電圧200KeV、ドーズ量3×1012cm-2で注入
する。この条件は、Mgによるp型層と、深さ方向の不
純物分布、不純物濃度共にほぼ等しいものであり、その
結果ゲート電極で保護されたチャネル直下以外のp型層
3´は補償され、電気的にほぼ中性となる。
領域に相当する部分のみに開口を有するレジストパター
ン9を形成し、これをマスクとして、すでに形成されて
いるP型層3を補償するように、例えばSiイオンを加
速電圧200KeV、ドーズ量3×1012cm-2で注入
する。この条件は、Mgによるp型層と、深さ方向の不
純物分布、不純物濃度共にほぼ等しいものであり、その
結果ゲート電極で保護されたチャネル直下以外のp型層
3´は補償され、電気的にほぼ中性となる。
【0038】次に、図6(b)に示すように、ソース領
域に相当する部分のみに開口を有するレジストパターン
9を形成し、これをマスクとして、例えばSiイオンを
加速電圧50KeV、ドーズ量3×1013cm-2で注入
し、中間濃度層8をソース側のみに形成する。
域に相当する部分のみに開口を有するレジストパターン
9を形成し、これをマスクとして、例えばSiイオンを
加速電圧50KeV、ドーズ量3×1013cm-2で注入
し、中間濃度層8をソース側のみに形成する。
【0039】引き続き図6(c)に示すように、プラズ
マCVD法など段差被覆性に優れた方法で酸化シリコン
膜を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッ
チング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向
に膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電
極4の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させる。この
とき側壁に残置する酸化シリコン膜の幅は堆積膜厚で決
まるが、ここでは約0.3μmである。続いて、ゲート
電極4および側壁絶縁膜5をマスクとして例えば120
KeV、6×1013cm-2の条件でSiイオンを注入す
ることにより、ソース領域6-1およびドレイン領域6-2
のn+層を形成する。
マCVD法など段差被覆性に優れた方法で酸化シリコン
膜を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッ
チング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向
に膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電
極4の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させる。この
とき側壁に残置する酸化シリコン膜の幅は堆積膜厚で決
まるが、ここでは約0.3μmである。続いて、ゲート
電極4および側壁絶縁膜5をマスクとして例えば120
KeV、6×1013cm-2の条件でSiイオンを注入す
ることにより、ソース領域6-1およびドレイン領域6-2
のn+層を形成する。
【0040】そして、図6(d)に示すように、注入し
たイオンの活性化のためのアニールを800〜900℃
で行い、最後にAuGe合金からなるソース電極7-1お
よびドレイン電極7-2を形成して本発明実施例のFET
が完成する。
たイオンの活性化のためのアニールを800〜900℃
で行い、最後にAuGe合金からなるソース電極7-1お
よびドレイン電極7-2を形成して本発明実施例のFET
が完成する。
【0041】本方法によれば、ゲート電極のドレイン端
と、p型層を補償するためのイオン注入部分が自己整合
的に形成できるため、最終的に形成されるp型埋め込み
層ゲート電極直下のチャネル下部のみに正確に規定され
る。このため、マスク合わせ誤差などに起因する特性変
動が生じず、所望の特性のFETを均一性・再現性良く
実現することが可能である。また、本発明実施例は他の
製造方法によっても実現可能である。これを、図7を用
いて説明する。
と、p型層を補償するためのイオン注入部分が自己整合
的に形成できるため、最終的に形成されるp型埋め込み
層ゲート電極直下のチャネル下部のみに正確に規定され
る。このため、マスク合わせ誤差などに起因する特性変
動が生じず、所望の特性のFETを均一性・再現性良く
実現することが可能である。また、本発明実施例は他の
製造方法によっても実現可能である。これを、図7を用
いて説明する。
【0042】まず、図7(a)に示すように、半絶縁性
のGaAs基板1の表面に、選択的イオン注入法により
FETの動作層となるn型層2を形成した後、その表面
に厚さ0.6μmの酸化シリコン(SiO2 )膜5を形
成し、後にゲート電極のドレイン端となる部分を境にS
iO2 膜を選択的に除去した後、SiO2 膜をマスクと
してp型埋め込み層3を形成するためのMgのイオン注
入を、加速電圧180KeV、ドーズ量3×1012cm
-2程度で行う。次に、図7(b)に示すように、全面に
ゲート電極となる硅化タングステン(WSi)膜4を1
μmの厚さに堆積する。
のGaAs基板1の表面に、選択的イオン注入法により
FETの動作層となるn型層2を形成した後、その表面
に厚さ0.6μmの酸化シリコン(SiO2 )膜5を形
成し、後にゲート電極のドレイン端となる部分を境にS
iO2 膜を選択的に除去した後、SiO2 膜をマスクと
してp型埋め込み層3を形成するためのMgのイオン注
入を、加速電圧180KeV、ドーズ量3×1012cm
-2程度で行う。次に、図7(b)に示すように、全面に
ゲート電極となる硅化タングステン(WSi)膜4を1
μmの厚さに堆積する。
【0043】引き続き、WSi膜4を反応性イオンエッ
チング法により全面に渡ってその膜厚相当分だけエッチ
ングすることにより、図7(c)に示すようにSiO2
膜の側壁にのみゲート金属を残し、ゲート電極4を形成
する。このゲート電極4およびSiO2 膜5をマスクと
して、ソース領域にのみイオン注入を行い、図7(d)
に示すように中間濃度層8を形成する。
チング法により全面に渡ってその膜厚相当分だけエッチ
ングすることにより、図7(c)に示すようにSiO2
膜の側壁にのみゲート金属を残し、ゲート電極4を形成
する。このゲート電極4およびSiO2 膜5をマスクと
して、ソース領域にのみイオン注入を行い、図7(d)
に示すように中間濃度層8を形成する。
【0044】次に、SiO2 膜を除去した後、再度プラ
ズマCVD法などの段差被覆性に優れた方法でSiO2
膜を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッ
チング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向
に膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電
極4の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させ、ゲート
電極4および側壁絶縁膜5をマスクとして例えば120
KeV、6×1013cm-2の条件でSiイオンを注入す
ることにより、ソース領域6-1およびドレイン領域6-2
のn+層を形成する。(図7(e))そして、図7
(f)に示すように、注入したイオンの活性化のための
アニールを800〜900℃で行い、最後にAuGe合
金からなるソース電極7-1およびドレイン7-2を形成し
て本発明実施例のFETが完成する。
ズマCVD法などの段差被覆性に優れた方法でSiO2
膜を膜厚0.4μm程度堆積した後、反応性イオンエッ
チング(RIE)等の異方性エッチングにより垂直方向
に膜厚相当分だけエッチングすることにより、ゲート電
極4の側壁にのみ酸化シリコン膜5を残置させ、ゲート
電極4および側壁絶縁膜5をマスクとして例えば120
KeV、6×1013cm-2の条件でSiイオンを注入す
ることにより、ソース領域6-1およびドレイン領域6-2
のn+層を形成する。(図7(e))そして、図7
(f)に示すように、注入したイオンの活性化のための
アニールを800〜900℃で行い、最後にAuGe合
金からなるソース電極7-1およびドレイン7-2を形成し
て本発明実施例のFETが完成する。
【0045】本方法によれば、ゲート電極のドレイン端
と、P型層形成のためのイオン注入部分が自己整合的に
形成できるため、p型埋め込み層の端はゲート電極のド
レイン端に正確に規定される。このため、マスク合わせ
誤差などに起因する特性変動が生じず、所望の特性のF
ETを均一性・再現性良く実現することが可能である。
と、P型層形成のためのイオン注入部分が自己整合的に
形成できるため、p型埋め込み層の端はゲート電極のド
レイン端に正確に規定される。このため、マスク合わせ
誤差などに起因する特性変動が生じず、所望の特性のF
ETを均一性・再現性良く実現することが可能である。
【0046】本発明の第1の実施例(図1[製造方法は
図2])及び本発明の第2の実施例(図5[製造方法は
図6])によるFETの性能を、図9に示す従来のp埋
め込み型セルフアライン構造(a)、LDD構造
(b)、およびn+オフセット構造(c)と比較した。
この際、ゲート長は0.5μmとした。
図2])及び本発明の第2の実施例(図5[製造方法は
図6])によるFETの性能を、図9に示す従来のp埋
め込み型セルフアライン構造(a)、LDD構造
(b)、およびn+オフセット構造(c)と比較した。
この際、ゲート長は0.5μmとした。
【0047】まず短チャネル効果に関してであるが、ゲ
ート長4μmのFETを基準とした場合の、0.5μm
FETにおけるしきい値電圧の変動(Vthシフト量)
は、p埋め込み型セルフアライン構造(図9(a))が
300mVと最も大きく、また飽和領域でのドレインコ
ンダクタンスgd(=δId/δVd)も50mS/mmで
あり、正常なピンチオフ特性を示さなかった。これに対
し、他の4つの構造では、Vthシフト量50〜100m
V、gd=10〜15mS/mmであり、ピンフオフ特
性はいずれも良好であった。
ート長4μmのFETを基準とした場合の、0.5μm
FETにおけるしきい値電圧の変動(Vthシフト量)
は、p埋め込み型セルフアライン構造(図9(a))が
300mVと最も大きく、また飽和領域でのドレインコ
ンダクタンスgd(=δId/δVd)も50mS/mmで
あり、正常なピンチオフ特性を示さなかった。これに対
し、他の4つの構造では、Vthシフト量50〜100m
V、gd=10〜15mS/mmであり、ピンフオフ特
性はいずれも良好であった。
【0048】次に、電流駆動能力gmに関しては、n+
オフセット構造(図9(c))においては、チャネルと
ソース・ドレインn+領域を接続する部分の抵抗が、表
面準位に基づく表面空乏層、および埋め込みp層とのp
n接合による空乏層により極めて高抵抗となったため、
gmに大きな影響を与えるソース直列抵抗が1.0Ω・
mmと、LDD構造(図9(b))の0.4Ω・mmに
比較して2倍以上に大きく、この結果gmが270mS
/mmと、LDD構造の400mS/mmと比較して約
30%低下してしまった。これに対して本発明による2
つの構造では、第1の実施例ではチャネルとソース・ド
レインn+領域を接続する部分の下部に埋め込みp層が
ないため、また第2の実施例ではソース側はLDD構造
と同じ構造であるため、いずれもソース直列抵抗がLD
D構造と同様0.4〜0.5Ω・mmと低く、gmも3
80〜400mS/mmとLDD構造と同程度の値が得
られた。
オフセット構造(図9(c))においては、チャネルと
ソース・ドレインn+領域を接続する部分の抵抗が、表
面準位に基づく表面空乏層、および埋め込みp層とのp
n接合による空乏層により極めて高抵抗となったため、
gmに大きな影響を与えるソース直列抵抗が1.0Ω・
mmと、LDD構造(図9(b))の0.4Ω・mmに
比較して2倍以上に大きく、この結果gmが270mS
/mmと、LDD構造の400mS/mmと比較して約
30%低下してしまった。これに対して本発明による2
つの構造では、第1の実施例ではチャネルとソース・ド
レインn+領域を接続する部分の下部に埋め込みp層が
ないため、また第2の実施例ではソース側はLDD構造
と同じ構造であるため、いずれもソース直列抵抗がLD
D構造と同様0.4〜0.5Ω・mmと低く、gmも3
80〜400mS/mmとLDD構造と同程度の値が得
られた。
【0049】以上のように、3つの従来例の中では短チ
ャネル効果、電流駆動能力の両面から、LDD構造が最
も優れているといえるが、本発明の実施例は、上記2項
目に関してはLDD構造と遜色のない性能が得られてい
る。
ャネル効果、電流駆動能力の両面から、LDD構造が最
も優れているといえるが、本発明の実施例は、上記2項
目に関してはLDD構造と遜色のない性能が得られてい
る。
【0050】次に、FETのほかの重要な性能、すなわ
ちゲート・ドレイン間の逆方向特性に関して述べる。シ
ョットキ特性の逆方向耐圧に関して本発明の2つの実施
例をLDD構造と比較した結果、LDD構造において
3.5〜4.5Vであったものが、本発明の2つの実施
例ではいずれも7〜8Vと、約2倍の向上がみられた。
これは、ゲート電極ドレイン端の不純物濃度が、LDD
構造ではチャネル形成のためと中間濃度層の2回のイオ
ン注入により形成されているのに対し、本発明の2つの
実施例ではいずれもチャネルと同一の動作層のみである
ため、表面濃度が約1/3に低減されたためである。
ちゲート・ドレイン間の逆方向特性に関して述べる。シ
ョットキ特性の逆方向耐圧に関して本発明の2つの実施
例をLDD構造と比較した結果、LDD構造において
3.5〜4.5Vであったものが、本発明の2つの実施
例ではいずれも7〜8Vと、約2倍の向上がみられた。
これは、ゲート電極ドレイン端の不純物濃度が、LDD
構造ではチャネル形成のためと中間濃度層の2回のイオ
ン注入により形成されているのに対し、本発明の2つの
実施例ではいずれもチャネルと同一の動作層のみである
ため、表面濃度が約1/3に低減されたためである。
【0051】次に、本発明の第3の実施例として、図8
に等価回路図を示すようにDCFLのスイッチングFE
Tとして本発明のGaAsMESFETを用いた例につ
いて説明する。
に等価回路図を示すようにDCFLのスイッチングFE
Tとして本発明のGaAsMESFETを用いた例につ
いて説明する。
【0052】すなわち、この例はインバータを構成する
もので、負荷の定電流源となるデプレッション型FET
Tr1 としては従来のLDD構造のFETを用い、スイッ
チング用のエンハンスメント型FETTr2 としては本発
明のFETを用いたものである。このFETTr2 の構造
としては図1もしくは図5に示すものとまったく同様の
構造にした。
もので、負荷の定電流源となるデプレッション型FET
Tr1 としては従来のLDD構造のFETを用い、スイッ
チング用のエンハンスメント型FETTr2 としては本発
明のFETを用いたものである。このFETTr2 の構造
としては図1もしくは図5に示すものとまったく同様の
構造にした。
【0053】これらのインバータの動作速度を、スイッ
チング用エンハンスメント型FETTr2 として従来のL
DD構造のFETを用いた場合と比較した結果、インバ
ータ1段あたりの消費電力1.0mW/gate (Vdd=2.
0V)の条件下で、LDD構造FETを用いたものが2
5ps/gate であったのに対し、本発明FETをスイッチ
ングFETとして用いた第8図のインバータではいずれ
も16ps/gate と、約35%も向上した。
チング用エンハンスメント型FETTr2 として従来のL
DD構造のFETを用いた場合と比較した結果、インバ
ータ1段あたりの消費電力1.0mW/gate (Vdd=2.
0V)の条件下で、LDD構造FETを用いたものが2
5ps/gate であったのに対し、本発明FETをスイッチ
ングFETとして用いた第8図のインバータではいずれ
も16ps/gate と、約35%も向上した。
【0054】これは、前述したごとくゲート電極のドレ
イン端の不純物濃度が低減された結果、インバータの帰
還容量として働くゲート・ドレイン間容量が低減された
ためである。
イン端の不純物濃度が低減された結果、インバータの帰
還容量として働くゲート・ドレイン間容量が低減された
ためである。
【0055】
【発明の効果】以上述べてきたように、従来のp埋め込
み型LDD構造FETでは、埋め込みp層とのpn接合
によって伸びる空乏層の影響で寄生抵抗が増大しFET
の性能が劣化するのを防ぐために、中間濃度層としてチ
ャネルの2〜10倍の不純物濃度を必要とし、その結果
ゲート・ドレイン間逆方向耐圧の低下、ゲート・ドレイ
ン間帰還容量の増大に伴う動作速度の低下を招いていた
のに対し、本発明によれば、少なくともドレイン側の中
間濃度層の濃度をチャネルと同程度まで下げることが可
能であるため、ドレイン耐圧が大幅に向上すると同時
に、ゲート容量を低減して動作速度を向上させることが
可能であるうえ、製造方法も極めて容易である。
み型LDD構造FETでは、埋め込みp層とのpn接合
によって伸びる空乏層の影響で寄生抵抗が増大しFET
の性能が劣化するのを防ぐために、中間濃度層としてチ
ャネルの2〜10倍の不純物濃度を必要とし、その結果
ゲート・ドレイン間逆方向耐圧の低下、ゲート・ドレイ
ン間帰還容量の増大に伴う動作速度の低下を招いていた
のに対し、本発明によれば、少なくともドレイン側の中
間濃度層の濃度をチャネルと同程度まで下げることが可
能であるため、ドレイン耐圧が大幅に向上すると同時
に、ゲート容量を低減して動作速度を向上させることが
可能であるうえ、製造方法も極めて容易である。
【図1】 本発明の第1の実施例のGaAsMESFE
Tを示す断面構造図。
Tを示す断面構造図。
【図2】 図1で示したGaAsMESFETの製造工
程図。
程図。
【図3】 図1で示したGaAsMESFETの製造工
程図。
程図。
【図4】 図1で示したGaAsMESFETの製造工
程図。
程図。
【図5】 本発明の第2の実施例のGaAsMESFE
Tを示す断面構造図。
Tを示す断面構造図。
【図6】 図5で示したGaAsMESFETの製造工
程図。
程図。
【図7】 図5で示したGaAsMESFETの製造工
程図。
程図。
【図8】 本発明の第3の実施例のインバータの等価回
路図。
路図。
【図9】 従来例のGaAsMESFETを示す図。
1〜半絶縁性GaAs基板 2〜n型動作層 3〜p型層 4〜ゲート電極 5〜酸化シリコン(SiO2 )膜 6-1、6-2〜ソース・ドレインn+領域 7-1、7-2〜ソース・ドレイン電極 8-1、8-2〜中間濃度層 9〜レジスト
Claims (2)
- 【請求項1】基板表面に形成された半導体装置の動作層
と、前記動作層の表面に形成されたゲート電極と、前記
動作層の両側に形成されたソース領域およびトレイン領
域とを具備した電界効果トランジスタにおいて、 前記動作層から所定の距離を隔てて高不純物濃度半導体
のソース・ドレイン領域が形成され、 ゲート電極直下の動作層と少なくともドレイン高濃度領
域とは前記動作層が延在して接続され、 前記動作層の、ゲート電極が形成された部分の下部に前
記動作層とは反対導電型の半導体層が形成され、 ゲート電極直下の動作層と少なくともドレイン高濃度領
域を接続する領域の下部には反対導電型層が形成されて
いないことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】第1の電界効果トランジスタと第2の電界
効果トランジスタを直接接続して、前記第1の電界効果
トランジスタをスイッチング素子に用いたことを特徴と
する請求項1記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251716A JPH0590572A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251716A JPH0590572A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590572A true JPH0590572A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17226928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3251716A Pending JPH0590572A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0590572A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002252233A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3251716A patent/JPH0590572A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002252233A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
US6770912B2 (en) | 2001-02-22 | 2004-08-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method for producing the same |
US6974751B2 (en) | 2001-02-22 | 2005-12-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method for producing the same |
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