JPH0590181U - 熱交換器伝熱管の振動防止装置 - Google Patents

熱交換器伝熱管の振動防止装置

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JPH0590181U
JPH0590181U JP2214292U JP2214292U JPH0590181U JP H0590181 U JPH0590181 U JP H0590181U JP 2214292 U JP2214292 U JP 2214292U JP 2214292 U JP2214292 U JP 2214292U JP H0590181 U JPH0590181 U JP H0590181U
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JP
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heat transfer
heat exchanger
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support beam
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JP2214292U
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English (en)
Inventor
道博 笠羽
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 熱交換器伝熱管の振動防止装置に係るもの
で、複数の伝熱管の相互間隙に支持部材を挿入して伝熱
管の振動を抑制する効果を高めるものである。 【構成】 配列された複数の伝熱管4の相互間隙に、帯
板状の支持梁21と、支持梁21に取り付けられ温度上
昇とともに変形して伝熱管4に圧接させられる接触部材
22とを具備する支持部材20を挿入して構成され、組
み付けに際して伝熱管と接触することなく挿入でき、ま
た、熱交換器の稼働による温度上昇とともに伝熱管に圧
接状態となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、熱交換器伝熱管の振動防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4および図5は、U字管式熱交換器の従来例を示すものである。 該U字管式熱交換器は、円筒状をなす熱交換器シェル1の中に、基部管板2と 複数のバッフルプレート3とで支持された状態にU字状の伝熱管4が複数設けら れるとともに、熱交換器シェル1の端部に、基部管板2を覆うように水室ケーシ ング5が配され、該水室ケーシング5に配した水室隔離板6によって内部を区画 して、各伝熱管4の両開口に対して個々に連通状態の入口プレナム部7と出口プ レナム部8とを形成している。
【0003】 前記バッフルプレート3は、管板2にタイロッド9によって支持されており、 熱交換器シェル1の半径方向に互い違い状にずれた位置に長手方向に間隔を空け て配設されることにより、熱交換器シェル1内を長手方向に沿って区画するとと もに、熱交換器シェル1内に蛇行流路を形成している。
【0004】 そして、入口プレナム部7と出口プレナム部8とには、管内流体用入口10と 管内流体用出口11とが配設され、熱交換器シェル1には、シェル内流体用入口 12とシェル内流体用出口13とが配設されており、図4の各矢印で示すように 流体を挿通させることにより熱交換が行なわれる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような熱交換器においては、伝熱管4と該伝熱管4を支持する バッフルプレート3とは、組み付け上の問題から完全に固定することができず、 図5に示すように、伝熱管4の外径より若干大きな口径の挿通孔3aに伝熱管4 を挿通させるようにしている。
【0006】 しかしながら、熱交換器シェル1内部の流体の流速の変動等によって部分的に 伝熱管4の振動が大きくなる現象が生ずることがあり、特に、熱交換室3の流体 が流速の大きい気体である場合や、気液混合流体である場合には、その傾向が顕 著なものとなるが、このような場合に、従来のバッフルプレート3であると伝熱 管4の振動を十分に抑えることが困難であり、また、振動が大きくなった場合に は、伝熱管4に衝突して伝熱管を損傷することが考えられる。
【0007】 本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、伝熱管4を効果的に支持し て伝熱管4の耐久性および健全性を向上させること等を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決する手段として、本考案は、熱交換器シェル内部に挿入さ れる複数の伝熱管の相互間隙に、伝熱管に接触して振動を防止する支持部材を挿 入してなり、該支持部材は、伝熱管の間に配される帯板状の支持梁と、該支持梁 に取り付けられ温度上昇とともに変形して伝熱管に圧接させられる接触部材とを 具備している構成の熱交換器伝熱管の振動防止装置を提案している。
【0009】
【作用】
支持部材を熱交換器シェル内部に配列状態とされた伝熱管の相互間隙に挿入し 、熱交換器の稼働による温度上昇に伴って接触部材が変形させられることにより 接触部材が伝熱管に圧接されて伝熱管の振動を拘束する。熱交換器の稼働が停止 されると、接触部材の変形が復元して伝熱管から離間された状態となることによ り、保守時等にあっては、この状態において支持部材を伝熱管から抜き取る作業 が行われる。
【0010】
【実施例】
以下、図1および図2に基づいて、本考案に係る熱交換器伝熱管の振動防止装 置の第1実施例を説明する。 該第1実施例において、前述した従来例の熱交換器の各部と共通する部分には 、同一符号を付し、また、伝熱管4は、縦横に等間隔Gを空けて一定のピッチP となるように正方配列されているものとして説明を簡略化する。
【0011】 第1実施例における熱交換器は、熱交換器シェル1、管板2、該管板2にタイ ロッド9で支持されたバッフルプレート3、配列状態の複数の伝熱管4を備えて いる点で従来技術例と共通するが、支持部材20を伝熱管4の相互間隙Gに挿入 している点で相違している。
【0012】 前記支持部材20は、熱膨張率の小さい材質で形成された帯板状の支持梁21 と、該支持梁21の両面に取り付けられた複数の接触部材22とを具備して構成 されている。
【0013】 接触部材22は、図2に示すように、長方形状の薄板を湾曲させて形成したも のであり、長手方向の中央を長手方向に沿う円弧状に湾曲させて形成した接触部 22aと、該接触部22aの両端を接触部22aと逆方向に湾曲させて形成した 2箇所の固定部22bとを具備している。この接触部材22は、前記支持梁21 と比較して熱膨張率の大きい材質で構成されており、2箇所の固定部22bを支 持梁21の長手方向に並べて配置し、該固定部22bと支持梁21とを溶接等に よって固定することにより、接触部22aを支持梁21の厚さ方向に突出させて 取り付けられる。
【0014】 このような構成の接触部材22を、前記支持梁21の長手方向に沿って伝熱管 4の配列ピッチPと同じピッチで複数取り付け、また、支持梁21の両面に表裏 同一の位置に取り付けることによって、支持部材20が構成される。この支持部 材20の厚さ方向の最大寸法は、前記支持梁21の両面に取り付けられた接触部 材22の接触部22aを結ぶ距離であって、前記伝熱管4の相互間隙Gより小さ くなるように構成されている。
【0015】 このように構成された支持部材20によって熱交換器の伝熱管4を振動しない ように支持するには、伝熱管4の組み立て時に熱交換器シェル1外において、複 数の支持部材20を、図1に示すように、配列状態の伝熱管4の各相互間隙Gに 異なる二方向から挿入することにより、全体として格子状に配置する。このとき 、支持部材20に設けられた接触部材22の接触部22aを各伝熱管に対面する 位置に配置する。
【0016】 ここで、支持部材20の厚さ方向の最大寸法は、隣り合う伝熱管4の相互間隙 Gより小さくなるように形成されているので、接触部材22と伝熱管4とが摩擦 を生ずることなく支持部材20を伝熱管4の相互間隙Gに挿入することができ、 したがって伝熱管4に損傷を与えることがない。
【0017】 そして、伝熱管4の相互間隙Gに挿入された支持部材20をタイロッド9ある いはバッフルプレート3に溶接等により固定した後に、支持部材20の取り付け られた伝熱管4を熱交換器シェル1内に挿入することにより熱交換器が構成され る。
【0018】 このように構成された熱交換器において、熱交換を行うために熱交換流体を熱 交換器シェル1および伝熱管4内に挿通すると、支持部材20付近の温度が上昇 させられ、支持部材20に熱膨張が発生する。支持梁21は熱膨張率が小さく、 接触部材22は支持梁21と比較して熱膨張率の大きな材質で構成されているこ とから、接触部材22の膨張に際し、支持梁21に固定された2箇所の固定部2 2bの間隔寸法の変化は極めて小さく、結果として、接触部材22の膨張は、接 触部22aを支持部材20の厚さ方向の最大寸法を増加する方向に変位させるこ とになる。ここで、接触部22aは、伝熱管4に対面する位置に配置されている ので、熱膨張によって伝熱管4の方向に変位して伝熱管4に圧接状態に接触する ことになり、これによって伝熱管の振動が拘束されることになる。
【0019】 一方、伝熱管の交換あるいは熱交換器の定期保守時においては、熱交換器の稼 働が停止され、支持部材20周辺の温度は低下して接触部材22の熱膨張による 変形が復元するので、接触部22aの伝熱管4への圧接状態が解除され、支持部 材20を伝熱管4の相互間隙Gから容易に抜き取ることができるようになる。
【0020】 次に、本考案の第2実施例について、図3に基づいて説明する。 第2実施例は、支持部材25を伝熱管4の相互間隙Gに挿入する点で第1実施 例と共通しているが、支持部材25が、支持梁21の両面に該支持梁21の長手 方向に沿う帯状の接触部材26を取り付けて構成されている点で相違している。
【0021】 該接触部材26は、図3に示すように、帯状の薄板を幅方向に沿う円弧状に湾 曲させて形成した接触部26aと、該接触部26aの両縁を接触部26aと逆方 向に折り返して形成した固定部26bとを具備している。この接触部材26は第 1実施例と同様に支持梁21より熱膨張率の大きな材質で構成されている。そし て、帯状の接触部材26を帯状の支持梁21に沿うように配し、固定部26bを 支持梁21に溶接等によって固定することにより、支持梁21の両面に接触部材 26が管状の凸部を形成し、これによって支持部材25が形成される。
【0022】 このように形成された支持部材25を伝熱管4の相互間隙Gに挿入して構成さ れた熱交換器を稼働すると、温度上昇によって接触部材26が膨張する。支持梁 21の熱膨張率は小さいので、接触部材26の2箇所の固定部26bの間隔寸法 の変化は極めて小さく、結果として、接触部材26の膨張は、接触部26aを支 持部材25の厚さ方向に変位させることになる。そして、第1実施例と同様にし て、接触部26aが伝熱管に圧接状態となり、伝熱管4の振動が防止される。
【0023】 さらに、支持部材25は、接触部材26が支持梁21の両面に長手方向に沿う 管状の凸部を形成して構成されているので、該支持部材25を伝熱管4の相互間 隙Gに伝熱管4と交差する方向に挿入することにより、複数の伝熱管に接触部2 6aを対面させることができ、また、対面する位置に位置決めする作業が不要と なる。
【0024】 〈他の実施態様〉 なお、本考案に係る熱交換器伝熱管の振動防止装置にあっては、次の技術を採 用することができる。 支持部材を他の固定手段によって固定すること。 接触部材を熱膨張率の異なる金属を合せることにより形成したバイメタルに よって構成すること。 接触部材を形状記憶合金によって構成すること。
【0025】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案に係る熱交換器伝熱管の振動防止装置によれば、 複数の伝熱管の相互間隙に、帯板状の支持梁と、該支持梁に取り付けられ温度上 昇とともに変形して伝熱管に圧接させられる接触部材とを具備する支持部材を挿 入してなる構成であるので、以下の効果を奏する。 (1)支持部材が伝熱管に擦れないように挿入され、伝熱管を傷つけることなく 、かつ、現場合わせで容易に支持装置を組み付けることができる。 (2)支持部材を伝熱管に圧接させるので、伝熱管の振動が確実に抑制され、伝 熱管の耐久性および健全性が向上される。 (3)支持部材を複数の伝熱管の相互間隙に挿入するので、1つの支持部材の挿 入によって複数の伝熱管を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る熱交換器伝熱管の振動防止装置の
第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1の支持部材を示す拡大図である。
【図3】本考案に係る熱交換器伝熱管の振動防止装置の
第2実施例による支持部材を示す拡大図である。
【図4】U字管式熱交換器の従来例を示す正断面図であ
る。
【図5】熱交換器伝熱管の支持構造の従来例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 熱交換器シェル 2 管板 3 バッフルプレート 3a 挿通孔 4 伝熱管 5 水室ケーシング 6 隔離板 7 入口プレナム部 8 出口プレナム部 9 タイロッド 10 管内流体用入口 11 管内流体用出口 12 シェル内流体用入口 13 シェル内流体用出口 20・25 支持部材 21 支持梁 22・26 接触部材 22a・26a 接触部 22b・26b 固定部 G 相互間隙 P 配列ピッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器シェル内部に挿入される複数の
    伝熱管の相互間隙に、伝熱管に接触して振動を防止する
    支持部材を挿入してなり、該支持部材は、伝熱管の間に
    配される帯板状の支持梁と、該支持梁に取り付けられ温
    度上昇とともに変形して伝熱管に圧接させられる接触部
    材とを具備していることを特徴とする熱交換器伝熱管の
    振動防止装置。
JP2214292U 1992-04-09 1992-04-09 熱交換器伝熱管の振動防止装置 Withdrawn JPH0590181U (ja)

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