JPH0590162U - 元混合式パイロットバーナ - Google Patents

元混合式パイロットバーナ

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JPH0590162U
JPH0590162U JP2622192U JP2622192U JPH0590162U JP H0590162 U JPH0590162 U JP H0590162U JP 2622192 U JP2622192 U JP 2622192U JP 2622192 U JP2622192 U JP 2622192U JP H0590162 U JPH0590162 U JP H0590162U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 元混合式パイロットバーナにおいて、安定燃
焼範囲の拡大を図る。 【構成】 バーナ本体1の先端外周縁部に環状の保炎部
5を突設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
一般に、温水ボイラ,蒸気ボイラ等に装備されるガスバーナ(以下「主バーナ 」という)では、主バーナのインプット(1時間当たりのガス発熱量)を300 000Kcal/h以上とする場合、パイロットバーナにより着火するようにし ているのが普通であるが、本考案は、このようなパイロットバーナであって、特 に、筒状のバーナ本体の先端から燃料ガスと空気との混合ガスを噴出させ且つ着 火させるように構成された元混合式パイロットバーナに関するものである。
【0002】 一般に、元混合式パイロットバーナは、バーナ本体とは分離された混合装置に より予め燃料ガスと空気とを混合させた上、その混合ガスをバーナ本体に導入し て、バーナ本体の先端から噴出させ、その噴出ガスを点火電極により着火燃焼さ せるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の元混合式パイロットバーナでは、その周辺状況の影響、特に主 バーナへの供給空気によるバーナ本体外周側の空気流(以下「主バーナ空気流」 という)の影響を受け易いことから、安定した火炎状態を保持し難い。したがっ て、パイロットバーナ自体や主バーナへの着火不良を生じ易く、しかも安定した 燃焼を維持できる範囲(以下「安定燃焼範囲」という)が狭く、混合ガス空燃比 λの調整範囲が極めて小さい。通常、λ<0.5では火炎がリフトし始め、λが 小さくなると、ブローオフや着火不良が生じ、λ>0.7では、λが大きくなる に従ってリフト更にブローオフが生じることから、0.5≦λ≦0.7の狭い範 囲(以下「一般的安定燃焼範囲」という)でしか調整することができない。
【0004】 ところで、近時、地球環境保護の観点から、ボイラ燃焼における低NOx化, 低煤塵化といった低公害化が求められているが、特に、低NOx化対策について は、バーナ自体での対応が強く求められており、高負荷,低NOxバーナ(主バ ーナ)が開発されている。しかし、このような高負荷,低NOxバーナに従来の 元混合式パイロットバーナを取付けた場合には、上記問題が更に顕著に発生し、 安定燃焼を維持しうるλ範囲は極めて狭くなり、その調整は至難である。このた め、従来の元混合式パイロットバーナは、近時の高負荷,低NOxバーナに対し ては殆ど実用できないのが実情である。
【0005】 本考案は、かかる点に鑑みてなされたもので、安定燃焼範囲が広く、混合ガス 空燃比の調整を充分大きな実用的範囲で行うことができ、最近の高負荷,低NO xバーナに対しても好適に使用することができる元混合式パイロットバーナを提 供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の元混合式パイロットバーナは、かかる目的を達成すべく、特に、バー ナ本体の先端外周縁部に鍔状の保炎部を突設しておくことを提案するものである 。
【0007】
【作用】
バーナ本体の先端部外周領域には、保炎部の存在により主バーナ空気流による 負圧部が形成されて、混合ガスの一部を巻き込む渦流を生じることになる。した がって、バーナ本体の先端部において先混合保炎機能が発揮され、主バーナ空気 流による悪影響を受けることが少なく、混合ガスの空燃比λが一般的安定燃焼範 囲の上限又は下限を超えるような場合にも、安定したパイロット燃焼を確保する ことができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係る元混合式パイロットバーナの構成を図1〜図4に示す実施 例に基づいて具体的に説明する。
【0009】 図1に示す元混合式パイロットバーナにおいて、1は筒状のバーナ本体、2は バーナ本体1内に設けられた袖火形成体、3はバーナ本体1内に設けられた電極 棒、4はバーナ本体1内への混合ガス供給機構である。
【0010】 バーナ本体1の先端外周縁部には、図1及び図2に示す如く、鍔状の保炎部5 が突設されている。この保炎部5は一定巾Wの環状板で構成されており、バーナ 本体1の先端部に溶接固着されている。保炎部5には、周方向に一定間隔を隔て て適当数の穿孔5a…が形成されている。なお、この実施例では、バーナ本体1 の径を34mmとして、保炎部部5の巾Wを5mmに設定してある。
【0011】 袖火形成体2は、図1及び図2に示す如く、中心部にパイロット炎形成孔2a を形成すると共にその周囲に傾斜状の複数の袖火形成孔2b…を形成した截頭円 錐状のものであり、バーナ本体1の先端部近傍位に内嵌固定されている。
【0012】 電極棒3は、図1及び図2に示す如く、その先端点火部3aを袖火形成体2の パイロット炎形成孔2a内に臨ませた状態で、バーナ本体1の軸線上に固定保持 されている。なお、電極棒3の基端碍子部分3bはバーナ本体1の基端部に直接 固定されており、中間部分はバーナ本体1に三本脚碍子3cにより支持されてい る。また、電極棒3には、先端側部分を除いて、シリコンチューブ3dが被覆さ れている。なお、シリコンチューブ3dには、碍子3cの移動を防止するための シリコンリング3e,3eが嵌着されている。
【0013】 混合ガス供給機構4は、図1及び図3に示す如く、バーナ本体1の基端側に連 通接続された混合筒6と、送風機(図示せず)から混合筒6内への空気7bの供 給量を制御するオリフィス(或いはダンパ,ニードル弁)8と、燃料ガス7aを 混合筒6内に噴出させるミキシングノズル9とを具備し、混合筒6内で燃料ガス 7aと空気7bとを混合させ、その混合ガス7をバーナ本体1内に供給しうるよ うに構成されている。特に、ミキシングノズル9は、図1及び図3に示す如く、 先端部9aを空気7bの流動領域内に大きく突出させた状態で混合筒6に取付け られており、適当数(この実施例では2つ)の噴出孔9b…から空気7bの流動 方向に直交する方向に燃料ガス7aを噴出させるようになっている。したがって 、混合筒6に供給された空気7bがその流動領域内に突出したノズル部分9aに 衝突して、このノズル部分9aの周辺で渦流を生じることになり、この渦流領域 に噴出孔9bから燃料ガス7aが吹き込まれることになるから、燃料ガス7aと 空気7bとの混合が極めて良好に行われる。その結果、両ガス7a,7bが混合 不良の状態で袖火形成体2から噴出されるような不都合は全く生じない。このよ うに適正の混合ガス7が得られることは、元混合式パイロットバーナにおいてそ の機能を発揮する上で極めて重要な利点である。なお、混合筒6の周壁には、混 合ガス圧力の検出孔6aが穿設されている。
【0014】 以上のように構成された元混合式パイロットバーナにあっては、保炎部5の前 面部分に、主バーナ空気流10による負圧部が形成されて、混合ガス7の一部を 巻き込む渦流が生じる。したがって、バーナ本体1の先端部において先混合保炎 機能が発揮されることになり、主バーナ空気流10による悪影響を受けることが なく、安定燃焼範囲が大幅に拡大する。
【0015】 而して、上記パイロットバーナを高負荷,低NOxバーナに取付けて、主バー ナ空気流10の流速を25.5m/s、インプットを10000Kcal/hと する条件下で実験したところ、安定燃焼範囲は0.1≦λ≦0.9にまで拡大す ることが確認された。
【0016】 すなわち、0.1≦λ≦0.4では、図4(A)に示す如く、パイロット炎は 形成されないものの、バーナ本体1の先端部における保炎部5による先混合保炎 機能により、先混合式パイロットバーナにおけると同様の形態で安定した燃焼が 行われた。また、0.4≦λ≦0.7では、同図(B)に示す如く、パイロット 炎11及び袖火12…が明瞭に形成され、バーナ本体1の先端部分内で火炎の安 定化(ホールド)が行われた。同時に、先混合保炎機能も充分に発揮されること が確認された。また、0.7≦λ≦0.9では、同図(C)に示す如く、主とし てパイロット炎11が形成され、袖火12…については明瞭に確認されなかった が、保炎部5による先混合保炎機能が補助的に働いて、パイロット炎11として は安定することが確認された。
【0017】 ところで、上記実施例においては、電極3をバーナ本体1に内蔵すると共に、 混合ガス供給機構4をバーナ本体1に一体連設していることから、パイロットバ ーナ全体をコンパクトとして、主バーナを含めた燃焼器、延いてはボイラの小形 化を図ることができる。
【0018】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の基本原理を逸 脱しない範囲において適宜に改良・変更することができる。
【0019】 例えば、保炎部5は、上記したリング形状に限定されず、図5又は図6に示す 如く、一部を切り欠いた形状としておいてもよく、主バーナへの取付条件等に応 じて適宜に設定することができる。また、保炎部5の巾Wも任意に設定できる。 かかる保炎部5の形状及び巾Wは、先混合保炎機能が発揮されることを条件とし て設定しておくことは勿論である。一般には、保炎部5を切り欠きリング形状と する場合、その周方向長さがリング形状の1/2以上であればよい。また、リン グ巾Wについては、バーナ本体1の径等にもよるが、一般には4〜5mm程度と しておくのがよい。
【0020】 また、上記実施例においては、保炎部5に穿孔5a…を設けたが、これは主と して保炎部5の焼損防止を目的とするものであり、先混合保炎機能上からすれば 、必ずしも必要なものではない。
【0021】 また、図7及び図8に示す如く、保炎部5の外周縁部分5bを筒状に折曲させ るようにしてもよい。このようにすれば、主バーナ空気流10が旋回流である場 合等において、保炎部5の機能を更に向上させることが期待される。
【0022】 また、袖火形成体2の形状も任意であり、例えば図9に示す如く、各形成孔2 a,2bを段付形状に形成したものとしておいてもよい。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案によれば、バーナ本体先端部に保炎 部による先混合保炎機能が発揮されることにより、主バーナへの取付箇所周辺の 状況、特に主バーナ空気流による悪影響を受けることがなく、安定燃焼範囲を大 幅に拡大させることができる。したがって、主バーナが高負荷,低NOxバーナ であるような厳しい条件下においても、良好なパイロットバーナ機能を発揮させ ることができ、その実用範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るパイロットバーナの一実施例を示
す断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】バーナの炎状態を示す作用説明図である。
【図5】他の実施例を示す図2相当の矢視図である。
【図6】更に他の実施例を示す図2相当の矢視図であ
る。
【図7】更に他の実施例を示す要部断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】更に他の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…バーナ本体、2…袖火形成体、3…電極棒、4…混
合ガス供給機構、5…保炎部、7…混合ガス、7a…燃
料ガス、7b…空気、9…ミキシングノズル、10…主
バーナ空気流、11…パイロット炎、12…袖火。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のバーナ本体の先端から燃料ガスと
    空気との混合ガスを噴出させ且つ着火させるように構成
    された元混合式パイロットバーナにおいて、バーナ本体
    の先端外周縁部に鍔状の保炎部を突設してあることを特
    徴とする元混合式パイロットバーナ。
JP1992026221U 1992-04-22 1992-04-22 元混合式パイロットバーナ Expired - Lifetime JP2583041Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011094603A (ja) * 2009-09-30 2011-05-12 Ihi Corp 着火装置

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