JPH0589848U - ガスタービンの吸気装置 - Google Patents

ガスタービンの吸気装置

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JPH0589848U
JPH0589848U JP2891492U JP2891492U JPH0589848U JP H0589848 U JPH0589848 U JP H0589848U JP 2891492 U JP2891492 U JP 2891492U JP 2891492 U JP2891492 U JP 2891492U JP H0589848 U JPH0589848 U JP H0589848U
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ventilation
intake
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gas turbine
passage
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JP2891492U
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毅 太田
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスタービン入口での結氷を無くすととも
に、吸気用空気の汚れを防止することができるガスター
ビンの吸気装置を提供する 。 【構成】 吸気用空気を吸気路内に取り込んでガスター
ビンに送る吸気系と、換気用空気を換気路内に取り込ん
でガスタービンの周囲に流し、換気を行なう換気系とを
具備し、かつこれら吸気系と換気系とは、ガスタービン
の周囲を通過した後の換気用空気の少なくとも一部を、
吸気系の吸気路に供給して吸気用ガスに合流させる換気
供給管によって、相互に連結されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガスタービンの吸気装置に係り、特に、ガスタービン入口における 結氷を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンには、空気を供給してこれを作動させる吸気装置が設置される。
【0003】 吸気装置にあっては、外部より取り込まれた空気がガスタービン入口に達した ところで、断熱膨張により温度が低下するため、外気温度が例えば5℃以下でか つ相対湿度が70%以上となる条件下において、空気中の水蒸気が凍って、ガス タービン入口付近および空気中に結氷が生じ、ガスタービン内への吸気がスムー ズに行なわれず、また氷によってガスタービンを損傷させることがある。
【0004】 従来、結氷現象の発生を防止する手段として、ガスタービンの抽気または排気 ガスの一部を吸気路に混入し、抽気または排気ガスが高温であることを利用して 、吸気用空気の温度を上昇させる技術が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ガスタービンの排気ガスは、不純物を多く含み汚れているため、吸気 路の内部が徐々に汚れてしまうという難点があり、また、抽気の利用はガスター ビンの効率を低下させるという欠点がある。
【0006】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、ガスタービン入口での結 氷現象の発生を防止するとともに、ガスタービン効率を低下させずかつ吸気用空 気の汚れを防止することができるガスタービンの吸気装置を提供することを目的 としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るガスタービンの吸気装置にあっては、吸気用空気を取り込む吸気 口と、該吸気口とガスタービンの入口との間に接続状態に配される吸気路と、換 気用空気を取り込む換気口と、該換気口より延びる換気路と、該換気路の途中に ガスタービンを囲繞した状態に設けられたエンクロージャ部と、前記吸気路とエ ンクロージャ部の出口との間に接続状態に配され、換気用空気を吸気路に供給し て吸気用空気に合流させる換気供給管とを具備する構成を採用している。
【0008】
【作用】
ガスタービンの作動時に、エンクロージャ部内の換気用空気が熱せられ、高温 状態の換気用空気が吸気用空気に合流させられて、ガスタービンに供給される。 吸気用空気は、換気用空気との合流によって温度が上昇し、ガスタービン入口近 傍における断熱膨張で温度が低下しても、結氷発生温度以上を保持する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係るガスタービンの吸気装置の実施例について、図1および図 2を参照して説明する。 図中符号Aはガスタービン、符号1は吸気系、符号2は換気系、符号3は該吸 気系1と換気系2とを仕切る仕切壁、符号4は排気ダクト、符号5、6は換気供 給管、符号7は噴出部を示している。
【0010】 前記ガスタービンAは、外側がケーシングaで覆われ、入口が前記吸気系1に 、出口が排気ダクト4にそれぞれ接続されている。
【0011】 前記吸気系1は、外気を取り込む吸気口8と、該吸気口8から吸気した空気を ガスタービンAまで送り込むための吸気路9と、吸気口8に取り付けられて吸気 用空気中への雨の混入を防止するルーバー10と、吸気口8の内側に設けられて 空気中の不純物を除去するフィルタ11と、吸気路9の途中に設置されてガスタ ービンAから出る音を静めるための消音器12とを具備している。
【0012】 前記換気系2は、外気を取り込む換気口13と、該換気口13より延びる換気 路14と、換気路14の途中に、前記ガスタービンAのケーシングaを囲繞した 状態に設けられたエンクロージャ部15と、換気路14の途中で前記換気口13 とエンクロージャ部15との間に設置されて、換気口13より取り込まれた空気 をエンクロージャ部15に送気する換気用ファン16と、換気口13に取り付け られて該換気用空気中への雨の混入を防止するルーバー17と、換気口13の内 側に設けられて空気中の不純物を除去するフィルタ18と、換気路14の途中で 前記エンクロージャ部15より下流側に設けられた換気出口19と、該換気出口 19に取り付けられて該換気出口19の開閉および開度調整を行なうダンパー2 0とを具備している。
【0013】 前記換気供給管5、6は、前記吸気系1の吸気路9と、換気系2のエンクロー ジャ部15の出口との間に、接続状態に配されるもので、2本設置されている。 エンクロージャ部15に近い側から順に第1の換気供給管5、第2の換気供給管 6である。第1の換気供給管5は、前記換気路14から分岐して、吸気路9の消 音器12の手前に、また第2の換気供給管6は、吸気口8近傍にそれぞれ接続さ れている。換気供給管5、6の途中には、流量を制御するダンパー21、22が それぞれ配設されている。
【0014】 噴出部7は、前記換気供給管5、6からの換気用空気を吸気路9の吸気用空気 に噴出させるためのもので、前記第1および第2の換気供給管5、6と吸気路9 との接続部に設置されている。噴出部7には、具体的には例えば図2に示すよう なヘッダが用いられる。ヘッダは、略半円筒形状を有し、換気供給管5、6に接 続されて換気用空気を取り込む取込口7aと、吸気路9に噴出するための複数個 の噴出孔7b、7b…を有して構成されている。
【0015】 次に、本実施例のガスタービンの吸気装置の作用について述べる。
【0016】 吸気系1においては、白矢印に示されるように、吸気口8から取り込まれた外 気が、吸気路9に導かれる。フィルタ11で不純物を除去され、消音器12を経 た後、ガスタービンAに供給される。
【0017】 換気系2においては、黒矢印に示されるように、換気口13より取り込まれた 外気が、換気用ファン16によって換気路14に導入され、エンクロージャ部1 5に送り込まれる。エンクロージャ部15を通過する間に、換気用空気は、ガス タービンAからの放熱により温度上昇する。その後、この換気用空気は、一部が 第1の換気供給管5へ、また一部が第2の換気供給管6へ、そして残部が換気出 口19より系外へ、それぞれ導かれる。この時、換気用空気の温度に応じて、ダ ンパー21、22の開度を調節することにより、全換気用空気量のうちの所定割 合だけが第1および第2の換気供給管5、6を通過し吸気路9へ供給される。
【0018】 第2の換気供給管6に導入された換気用空気は、吸気口8付近より吸気路9内 に導かれ、取込口7aよりヘッダに入り、噴出孔7bより噴出されて、吸気路9 より流入した空気と合流、均一に混合される。吸気用空気は換気用空気との合流 によって温度が高められる。またこうして換気用空気と合流された吸気用空気は 、消音器12手前のヘッダを通過する際に、第1の換気供給管5を通じて供給さ れた換気用空気にさらに合流されて、温度が高められる。こうして温度が高めら れた吸気用空気は、消音器12を経て、ガスタービンAに送り込まれる。
【0019】 ここでガスタービンAに送り込まれる吸気用空気は、前記のように温度が高め られているので、ガスタービンA入口の近傍における断熱膨張で温度が低下して も、結氷発生温度以上を保持する。よって、結氷現象が防止され、ガスタービン Aへの吸気をスムーズに行なうことができる。
【0020】 しかも、吸気用空気の加温に換気用空気を利用するので、新たな加熱手段を備 え付ける必要がなく、経費節減を図ることができる。
【0021】 また、ガスタービンAに送り込まれる空気は、吸気用空気と換気用空気との合 流空気であり、排気ガスを含まないので、吸気路9内部を汚さずに済む。
【0022】 尚、本考案のガスタービンの吸気装置は、前記実施例に限られることはなく、 各部材の形状などの具体的構成要件は、実施にあたり適宜変更可能である。 例えば、換気用空気を吸気路9内に供給する換気供給管5、6は、前記実施例 のように2本に限らず、1本でもよいし、または必要に応じて3本以上設けられ てもよい。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るガスタービンの吸気装置によれば、以下の ような効果を奏する。 (1)ガスタービンからの放熱によって温度上昇した換気用空気を、吸気系に導 き入れて合流させるので、吸気用空気の温度が高められ、ガスタービン入口近傍 での結氷を防止することができる。 (2)吸気用空気の加温に換気用空気を利用するので、新たな加熱手段を備え付 ける必要がなく、経費節減を図ることができる。 (3)ガスタービンに送り込まれる空気は、排気ガスを含まないので、吸気路内 を汚すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るガスタービンの吸気装置の一実施
例を示す正断面図である。
【図2】図1におけるヘッダ部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
A ガスタービン a ケーシング 1 吸気系 2 換気系 3 仕切壁 4 排気ダクト 5 換気供給管(第1の換気供給管) 6 換気供給管(第2の換気供給管) 7 噴出部 7a 取込口 7b 噴出孔 8 吸気口 9 吸気路 10 ルーバー 11 フィルタ 12 消音器 13 換気口 14 換気路 15 エンクロージャ部 16 換気用ファン 17 ルーバー 18 フィルタ 19 換気出口 20 ダンパー 21 ダンパー 22 ダンパー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気用空気を取り込む吸気口と、該吸気
    口とガスタービンの入口との間に接続状態に配される吸
    気路と、換気用空気を取り込む換気口と、該換気口より
    延びる換気路と、該換気路の途中にガスタービンを囲繞
    した状態に設けられたエンクロージャ部と、前記吸気路
    とエンクロージャ部の出口との間に接続状態に配され、
    換気用空気を吸気路に供給して吸気用空気に合流させる
    換気供給管とを具備してなることを特徴とするガスター
    ビンの吸気装置。
JP2891492U 1992-04-30 1992-04-30 ガスタービンの吸気装置 Withdrawn JPH0589848U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019526A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Hitachi Ltd ガスタービン吸気装置
JP2015224637A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンエンジン用の入口スクリーンを除氷し、入口空気フィルタを除湿するためのシステムおよび方法
JP2015232324A (ja) * 2014-05-29 2015-12-24 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム及び方法

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