JPH0589833A - けい光ランプ - Google Patents

けい光ランプ

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JPH0589833A
JPH0589833A JP24990091A JP24990091A JPH0589833A JP H0589833 A JPH0589833 A JP H0589833A JP 24990091 A JP24990091 A JP 24990091A JP 24990091 A JP24990091 A JP 24990091A JP H0589833 A JPH0589833 A JP H0589833A
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JP
Japan
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amalgam
fluorescent lamp
tube
thin tube
mercury
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Application number
JP24990091A
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English (en)
Inventor
Takeo Yasuda
丈夫 安田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アマルガムの温度が高温となった場合でも、ア
マルガムが発光管内へ落下し難くなり、ランプ特性の変
動や発光管の黒化を防止できるけい光ランプの提供を目
的とする。 【構成】融点が160゜C以上のアマルガム2を細管4
内に封入したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光管の端部に位置す
る細管内に、水銀蒸気圧を制御するためのアマルガムを
封入したけい光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のけい光ランプは、放電路の全長を
充分に確保しつつ発光管をコンパクト化するため、この
発光管をU字形、W字形あるいはH字形に折れ曲がった
形状に成形することが行われている。図4には、発光管
1をU字形に屈曲させたコンパクトタイプのけい光ラン
プが示されている。この種のけい光ランプは、発光管1
の径が最大でも25φと細いために、管壁負荷が一般の
けい光ランプよりも高くなり、発光管1の温度上昇が顕
著となる傾向にある。このため、純水銀を水銀蒸気供給
源として使用した場合には、発光管1内の水銀蒸気圧が
最適値を上回り、光束が低下するといった問題が生じて
くる。
【0003】したがって、管径の細い発光管1を用いた
けい光ランプでは、純水銀よりも蒸気圧の低いアマルガ
ムを用いて管内水銀蒸気圧を制御することが有効とさ
れ、従来から広く実用化されている。このアマルガム
は、水銀(Hg)とビスマス(Bi)、インジウム(I
n)、鉛(Pb)および錫(Sn)などとの合金であ
り、このアマルガム自体の温度によって、その相状態が
固相、固相と液相との混合状態および液相へと変化する
ようになっている。下記表1に、従来から用いられてい
る数種の代表的なアマルガムの融点と凝固点を示す。
【0004】
【表1】
【0005】ところで、図5に示すように、上記のよう
な合金からなるアマルガム2は、発光管1の端部に封着
したステム3の細管4内に封入されている。細管4は、
発光管2の端部から外方に突出されており、この細管4
内は、ステム3に開口する通孔5を介して発光管1内の
放電空間に連なっている。
【0006】なお、ステム3には、電極6を支持するリ
ード線7a,7bが封止されており、これらリード線7
a,7bは、図4に示す口金8のピン端子9に接続され
ている。また、発光管1の内面には、けい光被膜10が
被着されているとともに、この発光管1内には、アルゴ
ンなどの不活性ガスが封入されている。
【0007】細管4内に封入されたアマルガム2は、発
光管1内の水銀蒸気圧を制御するものであるから、ラン
プ点灯中、このアマルガム2が細管4内で移動すると、
アマルガム2の温度が変化してしまい、制御すべき蒸気
圧が変動するといった問題が生じてくる。このことか
ら、従来のけい光ランプでは、図5に示すように、アマ
ルガム2を略球状の一つの塊にして細管4内に収容する
とともに、この細管4の途中に小径な絞り部11を形成
し、この絞り部11によりアマルガム2が通孔5側に移
動するのを阻止して、細管4内でのアマルガム2の位置
を規定している。また、この他にも、ガラスもしくは金
属棒によってアマルガム2を細管4の先端に保持した
り、この細管4の先端を加熱することで、アマルガム2
を細管4の先端内面に溶着させ、アマルガム2が細管4
内から脱落するのを阻止する方法が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この細管4内に封入さ
れたアマルガム2は、けい光ランプの周囲温度が25゜
Cで、アマルガム2自体の温度が80〜120゜Cに達
した時に、発光管2内の水銀量を紫外線に変換する効率
が最高となるように作動するようになっている。このた
め、けい光ランプを照明器具内に収容して点灯した時の
ように、けい光ランプの周囲温度が40゜C前後にまで
達するような場合には、アマルガム2自体の温度が16
0゜C付近にまで上昇することになる。
【0009】すると、上記表1に示すように、従来のア
マルガム2の融点は、最高でも126゜Cであるから、
アマルガム2が固相状態から液相状態へと変化する。こ
の場合、特にけい光ランプが細管4を上向きにした姿勢
で支持されていると、アマルガム2に下向きの重力が加
わるから、この状態でけい光ランプが振動したりする
と、液相状態となったアマルガム2が絞り部11をすり
抜けて、ステム3の通孔5から発光管1内に落下する虞
れがあり得る。
【0010】アマルガム2が発光管1内に落下してしま
うと、ランプ特性が大きく変化し、ランプ電流が増大す
る不具合が生じる。また、アマルガム2が発光管1内に
落下する際に電極6に当ると、溶融したアマルガム2が
飛散して、発光管1の内面に付着するので、発光管1が
電極6の近傍において黒化するといった問題も生じてく
る。
【0011】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、アマルガムの温度が高温となった場合で
も、アマルガムが発光管内へ落下し難くなり、ランプ特
性の変動や発光管の黒化を防止できるけい光ランプの提
供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、融点が160゜C以上のアマルガムを細管内に封入
したことを特徴としている。
【0013】
【作用】この構成によれば、けい光ランプの周囲温度が
40゜C前後にまで達した場合でも、アマルガムは固相
と液相の混合状態に保たれることになり、細管内から脱
落し難くなる。このため、発光管内の水銀蒸気圧が不所
望に変化することもなく、ランプ特性の変動や発光管の
黒化を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1ないし図3に
もとづいて説明する。
【0015】図1は屈曲形のけい光ランプ21を示して
おり、このけい光ランプ21は、一対の発光管22a,
22bを備えている。発光管22a,22bは、一端が
気密に閉塞されたU字形をなしており、これら発光管2
2a,22bは、U字形をなす曲成部23a,23bを
同方向に向けた姿勢で互いに隣接して配置されている。
そして、発光管22a,22bは、その閉塞端側に偏っ
た位置で連通管24を介して結合されており、この連通
管24により発光管22a,23aの内部空間が互いに
連通されている。
【0016】発光管22a,22bの他端には、夫々ス
テム3が封着されている。このステム3は、先に図5を
参照して説明した従来の構成と同一であるから、従来と
同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明
を省略する。本実施例と従来との主な相違点は、ステム
3の細管4内に封入されたアマルガム2の組成であり、
以下このアマルガム2について実験結果をもとに説明す
る。
【0017】すなわち、本発明者は、アマルガム2の細
管4内からの脱落防止を念頭において、まず、水銀(H
g)と合金を形成する金属を選定した。この選定に当
り、本発明者は、低温下での始動性向上を図るために
は、管内水銀蒸気圧を高く保つ必要があることに着目
し、従来から用いられているインジウム(In)は、今
回選定対象から除外した。同様に、鉛(Pb)は、アマ
ルガム2の濡れ性を悪化させ、細管4に対するアマルガ
ム2の密着性を損なうので、上記インジウム(In)と
同様に選定対象から除外した。したがって、本実施例の
アマルガム2は、水銀(Hg)とビスマス(Bi)およ
び錫(Sn)との三元合金からなっている。
【0018】このアマルガム2の組成が決定したところ
で、本発明者は、上記三元合金のアマルガム2を実際に
けい光ランプ21の細管4内に収容して点灯させる実験
を行なうとともに、このアマルガム2の特性を調査し
た。この実験には、発光管22a,22bの外径が1
2.4mm(内径10mm)、電極6,6間の距離が約
56cmの屈曲形けい光ランプ21を使用した。
【0019】このようなけい光ランプ21は、周囲温度
が25゜Cで曲成部23a,23bを下向きにして安定
点灯している時、発光管22a,22bの最下部となる
曲成部23a,23bに最冷部が形成され、発光管22
a,22b内の水銀蒸気圧は、最冷部の温度で定まる値
に制御される。したがって、この種のけい光ランプ21
では、低温下(≦0゜C)での始動性を保証するために
は、水銀蒸気圧が純水銀と比較してもそれ程低くないよ
うなアマルガムを用いる必要があり、これを満足するた
めには、ビスマス(Bi)−錫(Sn)−水銀(Hg)
に対する水銀(Hg)の重量比を10%以上とする必要
があることが明らかとなってきた。
【0020】そこで、ビスマス(Bi)の重量比が57
%、錫(Sn)の重量比が43%の合金(139゜Cに
共晶点を持つ)に、水銀(Hg)を加えたアマルガム2
の融点と凝固点についてを調査したところ、図2に示す
ような結果が得られた。先に述べたように、始動時の水
銀蒸気圧を高く保つためには、水銀(Hg)の重量比を
10%以上に保つ必要があるが、ビスマス(Bi)と錫
(Sn)の重量比が上記のような組成のアマルガム2で
は、図2に示すように、水銀(Hg)の重量比を10%
以上に設定すると、融点が120゜C以下となってしま
う。このようなアマルガム2では、けい光ランプ21の
周囲温度が40゜C前後に達するような高温雰囲気下で
は、アマルガム2が固相状態から液相状態に移行してし
まうので、細管4内からアマルガム2が脱落するといっ
た従来の不具合点を改善することができない。
【0021】このことから、本発明者は、図3に示すよ
うに、水銀(Hg)の重量比を低温下での始動性を考慮
して15%に固定し、ビスマス(Bi)と錫(Sn)の
重量比を適宜変化させた場合のアマルガム2の融点と凝
固点についてを調査した。図3は、その調査結果を示し
ている。図中実線と破線は、水銀(Hg)を含まないビ
スマス(Bi)と錫(Sn)の二元合金の状態図であ
り、図中○と●は、水銀を15%含有するビスマス(B
i)と錫(Sn)および水銀(Hg)とからなる三元合
金の融点と凝固点を示す。
【0022】この図3から分かるように、ビスマス(B
i)と錫(Sn)の重量に対するビスマス(Bi)の重
量比を35%以下、もしくは70%以上に設定すれば、
ビスマス(Bi)と錫(Sn)および水銀(Hg)の三
元合金の融点を160゜C以上に保つことができる。そ
して、このアマルガム2の水銀蒸気の温度特性は、ビス
マス(Bi)の重量比が57%、錫(Sn)の重量比が
43%の合金に、水銀(Hg)をその重量比が15%と
なるように添加したアマルガムと大差がなく、低温始動
性を同等に保てることが本発明者の実験によって明らか
となった。
【0023】このような本発明の一実施例によれば、水
銀(Hg)の重量比を15%としたビスマス(Bi)お
よび錫(Sn)との合金にてアマルガム2を構成した場
合に、これらビスマス(Bi)と錫(Sn)の重量の合
計に対し、ビスマス(Bi)の占める重量比を35%以
下、もしくは70%以上とすれば、このアマルガム2の
融点を160゜C以上とすることができる。
【0024】このため、けい光ランプ21を照明器具内
に収容して点灯させた時のように、けい光ランプ21の
周囲温度が40゜Cに達する高温下においても、アマル
ガム2は固相と液相の混合状態に保たれることになり、
このアマルガム2が細管4の絞り部11をすり抜けるよ
うなことはない。
【0025】したがって、アマルガム2が細管4から発
光管22a,22b内へ脱落するのを確実に防止でき、
発光管22a,22b内の水銀蒸気圧の変化にもとづく
ランプ特性の変動を解消することができる。それととも
に、溶融したアマルガム2が発光管22a,22bの内
面に付着することもなくなり、電極6の近傍での発光管
22a,22bの黒化も同時に防止することができる。
【0026】なお、本発明に係るけい光ランプの屈曲形
状は、上記実施例に制約されるものではなく、例えば直
管形、環形、W字形あるいは4本以上のU字形発光管を
連結したものであっても同様に実施可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1および2に記載された本発明に
よれば、けい光ランプを高温雰囲気下で点灯させた場合
においても、アマルガムは固相と液相の混合状態に保た
れ、細管から発光管内への脱落を確実に防止できる。こ
のため、発光管内の水銀蒸気圧が不所望に変動すること
もなく、ランプ特性の変動や発光管の黒化を解消できる
といった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における屈曲形けい光ランプ
の斜視図。
【図2】水銀の重量比を変化させた場合のアマルガムの
融点と凝固点の推移を示す特性図。
【図3】水銀の重量比を固定し、ビスマスと錫の重量比
を変化させた場合のアマルガムの融点と凝固点の推移を
示す特性図。
【図4】U字形けい光ランプの斜視図。
【図5】アマルガムを細管内に収容した状態を示す断面
図。
【符号の説明】
2…アマルガム、4…細管、22a,22b…発光管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管の端部から導出された細管の内部
    に、発光管内の水銀蒸気圧を制御するためのアマルガム
    を封入したけい光ランプにおいて、 上記アマルガムは、融点が160゜C以上であることを
    特徴とするけい光ランプ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記アマルガ
    ムは、水銀(Hg)の重量比を10%以上としたビスマ
    ス(Bi)および錫(Sn)との合金であり、これらビ
    スマス(Bi)と錫(Sn)の重量の合計に対し、ビス
    マス(Bi)の占める重量比が35%以下、もしくは7
    0%以上であることを特徴とするけい光ランプ。
JP24990091A 1991-09-27 1991-09-27 けい光ランプ Pending JPH0589833A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002027758A1 (fr) * 2000-08-08 2002-04-04 Xihu Yu Procede d'elimination radicale de l'effet electrophoretique d'une lampe fluorescente a courant continu
JP2014006978A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Toho Gas Co Ltd 固体酸化物形燃料電池の製造方法及び固体酸化物形燃料電池

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