JPH0588766A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH0588766A
JPH0588766A JP27680291A JP27680291A JPH0588766A JP H0588766 A JPH0588766 A JP H0588766A JP 27680291 A JP27680291 A JP 27680291A JP 27680291 A JP27680291 A JP 27680291A JP H0588766 A JPH0588766 A JP H0588766A
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JP
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mos transistor
enhancement
channel mos
type
gate
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JP27680291A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ishimaru
善行 石丸
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定電流回路の抵抗回路部分を、純抵抗ではな
く、トランジスタで構成する。 【構成】 定電流発生回路14のMOSトランジスタ3
のゲート長またはゲート幅を調整し、ゲートを導通状態
に制御することによって、MOSトランジスタ3を抵抗
として使用する。 【効果】 どの様なウエハプロセスを用いても容易に半
導体集積回路化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路に関
し、特に電源電圧よりも安定した定電圧発生回路のもと
となる定電流発生回路をシリコン等の半導体基盤上にウ
エハプロセスの違いに影響されず容易に得ることのでき
る半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路における、入力閾
値の差を用いた定電流発生回路をもとにした定電圧発生
回路の例を図9,図10に示す。図9において、4,
5,8はエンハンスメント型PチャネルMOSトランジ
スタ、7,9はエンハンスメント型NチャネルMOSト
ランジスタ、60は抵抗、14は定電流発生回路、17
は定電圧発生回路である。エンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタ4は、ソースとゲートとが高電位
側の電源電圧VCCと接続され、もう一方のゲートとドレ
インとが接続されるとともに、エンハンスメント型Pチ
ャネルMOSトランジスタ5のゲートおよびエンハンス
メント型NチャネルMOSトランジスタ7のドレインと
接続されている。エンハンスメント型PチャネルMOS
トランジスタ5は、ソースが抵抗60を介して高電位側
の電源電圧VCCと接続されるとともに、もう一方のゲー
トが電源電圧VCCと接続され、ドレインがエンハンスメ
ント型PチャネルMOSトランジスタ8のゲートとソー
スの接続点10と接続されている。また接続点10は出
力Vout1と接続されている。エンハンスメント型Pチャ
ネルMOSトランジスタ8は、もう一方のゲートがドレ
インと接続されるとともに、エンハンスメント型Nチャ
ネルMOSトランジスタ9のゲートおよびドレインと接
続され、さらにエンハンスメント型NチャネルMOSト
ランジスタ7のゲートと接続されている。エンハンスメ
ント型NチャネルMOSトランジスタ7,9は、ソース
ともう一方のゲートがそれぞれ接地電位VSSと接続され
ている。
【0003】次に、図10において、12,13,16
はエンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ、
15,18はエンハンスメント型PチャネルMOSトラ
ンジスタ、70は抵抗である。この図10の回路では、
図9の定電流発生回路14のトランジスタの構成がP形
からN形に入れ替わっている。エンハンスメント型Nチ
ャネルMOSトランジスタ12は、ソースとゲートとが
ともに低電位の接地電位VSSに接続され、ドレインとも
う一方のゲートが接続されるとともに、エンハンスメン
ト型NチャネルMOSトランジスタ13のゲートおよび
エンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ15
のドレインと接続されている。エンハンスメント型Nチ
ャネルMOSトランジスタ13は、ソースが抵抗70を
介して接地電位VSSと接続されるとともに、もう一方の
ゲートが接地電位VSSと接続され、ドレインがエンハン
スメント型NチャネルMOSトランジスタ16のゲート
とソースの接続点19と接続されている。また接続点1
9は出力Vout2と接続されている。エンハンスメント型
NチャネルMOSトランジスタ16は、もう一方のゲー
トがソースと接続されるとともに、エンハンスメント型
PチャネルMOSトランジスタ18のゲートおよびドレ
インとエンハンスメント型PチャネルMOSトランジス
タ16のゲートに接続されている。エンハンスメント型
PチャネルMOSトランジスタ15,18は、ゲートと
ソースとがそれぞれ高電位側の電源電圧VCCと接続され
ている。
【0004】次に図9の定電圧発生回路の動作について
説明する。抵抗60は通常数メガオーム(MΩ)の抵抗
値を有しており、エンハンスメント型PチャネルMOS
トランジスタ5の入力閾値の絶対値は、エンハンスメン
ト型PチャネルMOSトランジスタ4の入力閾値の絶対
値よりも低く設定されているものとする。エンハンスメ
ント型PチャネルMOSトランジスタ4,5のゲイン
(以下βという)をβp4,βp5、トランジスタの入
力閾値の絶対値をVTHP,VTHPL、抵抗60の値をR
(MΩ)とすると、βp4=βp5となるようにトラン
ジスタの設計を行うことによって、抵抗60の両端には
THP−VTHPLの電圧が発生する。またエンハンスメン
ト型PチャネルMOSトランジスタ8と、エンハンスメ
ント型NチャネルMOSトランジスタ9とは、互いにゲ
ートとドレインとを共通接続したダイオード接続となっ
ている。この結果、抵抗60、エンハンスメント型Pチ
ャネルMOSトランジスタ5,8、エンハンスメント型
NチャネルMOSトランジスタ9を通してIds=(V
THP−VTHPL)/Rの定電流が流れる。また、Idsと
同じ電流は、エンハンスメント型PチャネルMOSトラ
ンジスタ4、エンハンスメント型NチャネルMOSトラ
ンジスタ7を通して流れる。すなわち、定電流発生回路
14は定電流を常に発生していることになる。ここで、
エンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ8,
エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ9の
入力閾値の絶対値をそれぞれVTHP,VTHNとすると、そ
れぞれのゲインをβp8=βn9と設計することで、出
力Vout1にはVout1=VTHP+VTHNの定電圧が発生す
る。
【0005】図10の定電圧発生回路についても、基本
的な動作は同じである。エンハンスメント型Nチャネル
MOSトランジスタ12,13のゲインをβn12,β
n13、入力閾値をVTHN,VTHNLとし、エンハンスメ
ント型NチャネルMOSトランジスタ13の入力閾値の
絶対値をエンハンスメント型NチャネルMOSトランジ
スタ12より低く設定してβn12=βn13になるよ
うに設計することによって、抵抗70の両端には、V
THN−VTHNLの電圧が発生する。エンハンスメント型N
チャネルMOSトランジスタ16とエンハンスメント型
PチャネルMOSトランジスタ18は、互いにゲートと
ドレインを共通接続したダイオード接続となっている。
この結果、抵抗70、エンハンスメント型NチャネルM
OSトランジスタ13,16、エンハンスメント型Pチ
ャネルMOSトランジスタ18を通してIds=(V
THN−VTHNL)/Rの定電流が流れる。また、Idsと
同じ電流はエンハンスメント型NチャネルMOSトラン
ジスタ12,エンハンスメント型PチャネルMOSトラ
ンジスタ15を通しても流れる。ここでエンハンスメン
ト型NチャネルMOSトランジスタ16,エンハンスメ
ント型PチャネルMOSトランジスタ18の入力閾値の
絶対値をそれぞれVTHN,VTHPとるすと、それぞれのゲ
インβn16=βp18と設計することによって、出力
out2にはVout2=VCC−(VTHP+VTHN)の定電圧が
発生する。
【0006】以上のように、従来の図9,図10の定電
圧発生回路では、もととなる定電流発生回路14の抵抗
60,70は、高抵抗値を有する純抵抗で構成されてい
た。また一般には、シリコン等の基板にボロン等のイオ
ン注入行程(比較的イオン注入量の少ないウエル注入,
アイソレーション注入)を用いた拡散抵抗で構成してい
た。この場合、イオンを多く注入すると抵抗値は小さく
なりイオンを少なく注入すると抵抗値は大きくなるの
で、イオン注入量を適度に調整することによって希望と
する抵抗値を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の定電圧発生回路
では、もととなる定電流発生回路の抵抗を、数MΩの抵
抗値をもつ純抵抗を用いるか、または拡散抵抗を用いて
いた。特に、拡散抵抗は、抵抗専用のプロセスを通常の
ウエハプロセスに追加することなく半導体集積回路上に
抵抗を作るのに適しているので一般的に使用されてい
る。ところが、拡散抵抗を作るウエハプロセスは、微細
化等によりプロセスが変更されると、イオンの注入量が
極端に変更されることになって、最適なイオン注入が行
えなくなる。すなわち、例えばトランジスタの最少ゲー
ト長が1.5μmルールの場合には、従来の拡散抵抗で
充分に使用できても、最少ゲート長が1.0μmルール
に微細化されると、最適なイオン注入が行えなくなる。
この結果、抵抗値のバラツキが例えば5〜10倍に大き
くなり過ぎ、現在使用している同じような微細化のプロ
セス工程が使用できなくなるだけでなく、特殊なプロセ
ス工程を用いなくては抵抗回路の実現ができなくなる等
の問題点がある。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、微細化等によりウエハプロセス
が変更されても、特殊なプロセス行程を用いずに定電流
発生回路の抵抗回路が実現でき、その定電流発生回路に
もとづく定電圧発生回路も容易に実現できる半導体集積
回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る半
導体集積回路は、図1で示すように、所定の電位V0
接続され、ゲートが導通状態に制御されることにより常
に高抵抗値を有するMOSドランジスタ3と、ソース
(S)が上記所定の電位と接続され、かつゲート(G)
とドレイン(D)とが接続された第1のエンハンスメン
ト型MOSトランジスタ1と、ゲート(G)が第1のエ
ンハンスメント型MOSトランジスタのゲート(G)と
接続され、ソース(S)が上記MOSトランジスタのド
レイン(D)に接続された上記第1のエンハンスメント
型MOSトランジスタよりも低い入力閾値を有する第2
のエンハンスメント型MOSトランジスタ2と、から構
成される定電流発生回路14を有する。この第2の発明
に係る半導体集積回路は、図4で示すように、上記所定
の電位は電源電圧の高電位VCCと接続され、上記MOS
トランジスタはエンハンスメント型PチャネルMOSト
ランジスタ6である。この第3の発明に係る半導体集積
回路は、図5で示すように、上記所定の電位は電源電圧
の接地電位VSSと接続され、上記MOSトランジスタは
エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ11
である。この第4の発明に係る半導体集積回路は、図6
で示すように、上記定電流発生回路を一定の電圧値を発
生する定電圧発生回路(降圧レギュレータ回路20)に
組込んでいる。この第5の発明に係る半導体集積回路
は、図8で示すように、上記定電流発生回路をタイマ等
の周辺機能を搭載するマイクロコンピュータ50の半導
体基板上に組込んでいる。
【0010】
【作用】この第1の発明における半導体集積回路は、上
記定電流発生回路の抵抗回路部分を、ゲートが導通状態
に制御されることにより常に高抵抗値を有するMOSト
ランジスタで構成した。したがって、半導体集積回路上
で高抵抗を実現する場合、どの様なウエハプロセスで
も、特殊な行程を付加することなしに容易に実現可能で
ある。またウエハプロセスの変更でトランジスタ特性が
変わり、MOSトランジスタのオン抵抗特性が変化した
場合でも、MOSトランジスタのゲート長又はゲート幅
を変更するのみで簡単に希望するオン抵抗特性に合わせ
ることが可能となる。このことは、実際上では、フォト
マスタ一枚を変更するのみの対応で充分であることを示
している。この第2の発明における半導体集積回路は、
上記MOSトランジスタをエンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタで構成し、このMOSトランジス
タのソースを電源電圧の高電位側に接続する構成とし
た。この第3の発明における半導体集積回路は、上記M
OSトランジスタをエンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタで構成し、このMOSトランジスタのソ
ースを電源電圧の接地電位側に接続する構成とした。こ
の第4の発明における半導体集積回路は、MOSトラン
ジスタの高抵抗で構成された定電流発生回路を、定電圧
発生回路の一部に使用した。この第5の発明における半
導体集積回路は、MOSトランジスタの高抵抗で構成さ
れた定電流発生回路を、タイマ等の周辺機能を搭載する
マイクロコンピュータの半導体基板上に組込んで使用し
た。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの第1の発明の一実施例による定電流発
生回路の回路図である。図1において、1は第1のエン
ハンスメント型MOSトランジスタ、2は第2のエンハ
ンスメント型MOSトランジスタ、3はMOSトランジ
スタである。第1のエンハンスメント型MOSトランジ
スタ1は、ソース(S)が所定の電位V0と接続される
とともに、ゲートが所定の電位V0に接続され、もう一
方のゲート(G)がドレイン(D)と接続されるととも
に、第2のエンハンスメント型MOSトランジスタ2の
ゲート(G)と接続されている。第2のエンハンスメン
ト型MOSトランジスタ2は、ソースおよびゲートがM
OSトランジスタ3のドレイン(D)およびゲート
(G)と接続されている。MOSトランジスタ3は、ソ
ース(S)が所定の電位V0と接続されている。
【0012】第2のエンハンスメント型MOSトランジ
スタ2の入力閾値は、第1のエンハンスメント型MOS
トランジスタ1の入力閾値よりも低く設定され、閾値に
差をもたせている。MOSトランジスタ3は、ソース
(S)が所定の電位V0と接続され、そのゲートは常に
導通状態になるように制御されており、常に高抵抗値を
有している。図2はMOSトランジスタの概略図を示し
ており、エンハンスメント型PチャネルMOSトランジ
スタの例である。N形シリコン(N−Si)の基板を用
い、その2個所(P(+)の領域)にアクセプタを濃度
高く拡散し、電極をつけてソース(S),ドレイン
(D)としている。ゲート(G1)の長さLがゲート長
であり、MOSトランジスタ3のゲート長Lおよびゲー
ト幅を調整することによって、例えば3〜7MΩ程度の
抵抗値をもつ抵抗回路が実現できる。
【0013】図3はMOSトランジスタのオン抵抗特性
を示した図である。図3では、x軸を電圧(V)、y軸
を電流(I)で示しており、MOSトランジスタ3のゲ
ートを導通状態に制御した場合の抵抗特性(オン抵抗特
性)を示している。図3の特性C1は、純抵抗の抵抗特
性であり、直線性を示しているのに対して、特性C2
は、MOSトランジスタ3に夜抵抗特性であり、非直線
性を示している。したがって、MOSトランジスタ3を
使用した抵抗は、その非直線性のために、一般に使用は
できないが、例えばV1〜V2の直線部分に限って使用す
ることによって、抵抗として使用できる。もちろん、M
OSトランジスタによる抵抗については、シュミレーシ
ョンの結果からも、実際の使用上問題がないとの結論が
でている。
【0014】図4はこの第2の発明の一実施例による定
電圧発生回路の回路図である。図4において、6はMO
Sトランジスタとしてのエンハンスメント型Pチャネル
MOSトランジスタであり、他には図9の従来例と同じ
構成要素である。エンハンスメント型PチャネルMOS
トランジスタ4は図1の第1のエンハンスメント型MO
Sトランジスタ1と対応し、エンハンスメント型MOS
トランジスタ5は第2のエンハンスメント型MOSトラ
ンジスタ2と対応している。エンハンスメント型トラン
ジスタ6は、そのゲートが接地電位VSSと接続され、ソ
ースともう一方のゲートが高電位の電源電圧VCCと接続
されるとともに、エンハンスメント型PチャネルMOS
トランジスタ5のゲートと接続され、ドレインは同じく
エンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ5の
ソースと接続されている。他の構成は、図9の従来例と
同じである。
【0015】次に、この第2の発明の実施例による動作
について説明する。エンハンスメント型PチャネルMO
Sトランジスタ6は、そのゲートが接地電位の”L”レ
ベルであるため、常に導通状態に制御されており、その
導通状態によるオン抵抗値は数メガオーム(MΩ)に調
整されている。もちろん、そのオン抵抗値はあらかじめ
ゲート長の長さを変えることによって、調整されてい
る。従来例で説明したように、エンハンスメント型Pチ
ャネルMOSトランジスタ4,5のそれぞれのゲインが
等しくなるように設定し、それぞれのトランジスタの入
力閾値の絶対値をVTHP,VTHPLとすると、それらの入
力閾値の差によって生ずる電圧VTHP−VTH PLがエンハ
ンスメント型PチャネルMOSトランジスタ6のソース
とドレイン間に加わる。ここでエンハンスメント型Pチ
ャネルMOSトランジスタ6のもっているオン抵抗値を
Rとすれば、Ids=(VTHP−VTHPL)/Rの定電流
がエンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ
6,5,8とエンハンスメント型NチャネルMOSトラ
ンジスタ9を通して流れる。エンハンスメント型Pチャ
ネルMOSトランジスタ8とエンハンスメント型Nチャ
ネルMOSトランジスタ9のゲインが等しくなるように
設定すれば、出力Vout1はVout1=VTHP+VTHNなる定
電圧が発生する。ただし、VTHP,VTHNはエンハンスメ
ント型PチャネルMOSトランジスタ8,エンハンスメ
ント型NチャネルMOSトランジスタ9の入力閾値の絶
対値である。
【0016】図5はこの第3の発明の一実施例による定
電圧発生回路の回路図である。図5において、11はM
OSトランジスタとしてのエンハンスメント型Nチャネ
ルMOSトランジスタであり、他は図10の従来例と同
じ構成要素である。エンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタ12は、図1の第1のエンハンスメント
型MOSトランジスタ1と対応し、エンハンスメント型
NチャネルMOSトランジスタ13は第2のエンハンス
メント型MOSトランジスタ2と対応している。エンハ
ンスメント型NチャネルMOSトランジスタ11は、そ
のゲートが高電位の電源電圧VCCと接続され、ソースと
もう一方のゲートが接地電位VSSと接続されるとともに
エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ13
のゲートと接続され、ドレインは同じくエンハンスメン
ト型NチャネルMOSトランジスタ13のソースと接続
されている。他の構成は、従来の図10と同じである。
【0017】次に、この第3の発明の実施例による動作
について説明する。エンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタ11は、そのゲートが高電位の電源電圧
CCに接続されているため”H”レベルであり、常に導
通状態となっている。また、その導通状態におけるエン
ハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ11のオ
ン抵抗値は、あらかじめゲート長の調整によって、数メ
ガオーム(MΩ)になるように設定されている。従来例
で説明したように、エンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタ12,13のそれぞれのゲインが等しく
なるように設定し、それぞれのトランジスタの入力閾値
の絶対値をVTHN,VTHNLとすると、それらの入力閾値
の差によって生ずる電圧VTHN−VTHNLがエンハンスメ
ント型MOSトランジスタ11のソースとドレイン間に
加わる。ここで、エンハンスメント型NチャネルMOS
トランジスタ11のもっているオン抵抗値をRとすれ
ば、Ids=(VTHN−VTHNL)/Rの定電流がエンハ
ンスメント型PチャネルMOSトランジスタ18とエン
ハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ16,1
3,11を通して流れる。エンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタ18とエンハンスメント型Nチャ
ネルMOSトランジスタ16のゲインが等しくなるよう
に調整すれば、出力Vout2にはVout2=VCC−(VTHP
+VTHN)なる電圧が発生する。ただし、VTHP,VTHN
はエンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ1
8,エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
16の入力閾値の絶対値である。
【0018】図6はこの第4の発明の一実施例による定
電流発生回路を用いた発振回路の構成図である。図6に
おいて、20は降圧レギュレータ回路、21は発振回
路、25は入力側パッド、26は出力側パッド、27は
レベルシフト回路であり、降圧レギュレータ回路を利用
することによって、消費電流の少ない発振回路を構成し
ている。降圧レギュレータ回路20は出力42の定電圧
(Vreg)を発振回路21に出力している。発振回路2
1は、エンハンスメント型PチャネルMOSトランジス
タ23とエンハンスメント型NチャネルMOSトランジ
スタ24とを組合わせた発振トランジスタ(この例では
CMOSインバータ)で構成され、降圧レギュレータ回
路20の出力42を電源として発振し出力信号43をレ
ベルシフト回路27に出力する。入力側パッド25,出
力側パッド26は、この発振回路を半導体集積回路に組
込む場合の外部端子となるパッドであり、それぞれ発振
トランジスタの入力と出力に接続されている。レベルシ
フト回路27は、発振回路21の出力信号を入力して、
出力信号28のVcekを、例えば同一半導体集積回路上
にあるマイクロコンピュータ等の回路に供給する。
【0019】図7は、図6の降圧レギュレータ回路を詳
細に示す回路図である。図7において、30はオペアン
プ、31,32はエンハンスメント型PチャネルMOS
トランジスタ、33〜35はエンハンスメント型Nチャ
ネルMOSトランジスタ、39は電流供給用のエンハン
スメント型PチャネルMOSトランジスタ、40は電流
制限用のエンハンスメント型NチャネルMOSトランジ
スタ、41は位相補償用のコンデンサである。定電流発
生回路14を用いた定電圧発生回路17の出力36(V
out1)は、オペアンプ30のエンハンスメント型Nチャ
ネルMOSトランジスタ33のゲートと接続され、エン
ハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ9,7の
ゲートは、エンハンスメント型NチャネルMOSトラン
ジスタ35,40のゲートと接続され、エンハンスメン
ト型PチャネルMOSトランジスタ4,6のソースは、
エンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ3
1,32とともに高電位の電源電圧VCCと接続されてい
る。また、エンハンスメント型PチャネルMOSトラン
ジスタ39は、ゲートがコンデンサ41の一端と接続さ
れ、エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
40のドレインはコンデンサの他端、出力42と接続さ
れ、図6の発振回路21に電源を供給している。この電
源は、電源電圧VCCをVreg=Vout1=VTHP+VTHN
で降下した一定の電圧である。
【0020】次に、この第4の発明の実施例の動作につ
いて図6、図7を用いて説明する。入力側パッド25,
出力側パッド26に所定の共振素子を接続することによ
り、発振回路21が発振する。このときの発振は、降下
レギュレータ20の出力42のVregの電圧が低電圧で
あるため、発振回路21で消費される電流は非常に小さ
くなる。ただし、発振回路21の出力信号43の振幅の
reg=VTHP+VTHNと小さいため、これをレベルシフ
ト回路27により振幅をVCCまで大きくして、出力信号
28として出力する。
【0021】降圧レギュレータ回路20の定電圧発生回
路17が出力36からは、前述したようにVout1=V
THP+VTHNなる電圧が出力され、オペアンプ30に入力
されることで、オペアンプ30にはVout1と同一電圧の
より安定した電圧が入力される。降圧レギュレータ回路
20の出力は、オペアンプ30の出力37によりゲート
制御された電流供給用のエンハンスメント型Pチャネル
MOSトランジスタ39によって、Vout1と同一の安定
した電圧Vregが出力される。またこの電圧は、オペア
ンプ30のもう一方の入力38から入力されることで、
オペアンプを比較器として動作させるともに、コンデン
サ41により位相補償を行う。
【0022】図8はこの第5の発明の一実施例による定
電流発生回路を用いたマイクロコンピュータの構成の概
略を示す図である。図8において、50はマイクロコン
ピュータ、51はペリフェラル回路、52はRAM、5
3はROM、54はCPUである。定電流発生回路14
を用いた定電流発生回路17をマイクロコンピュータの
半導体基板上に組込むことによって、定電流発生回路1
4の抵抗回路をエンハンスメント型MOSトランジスタ
のみで実現でき、マイクロコンピュータのウエハプロセ
スの変更に影響されることがない。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この第1の発明によれ
ば、定電流発生回路の抵抗回路部分を、ゲートが導通状
態に制御されることにより常に高抵抗値を有するMOS
トランジスタで構成したため、半導体集積回路上で定電
流発生回路を実現した場合、MOSトランジスタのゲー
トの微細化等により、用いるウエハプロセスをどの様に
変更した場合でも、希望とする高抵抗値を得ることがで
きる効果がある。この第2の発明によれば、高抵抗値を
有する上記MOSトランジスタをエンハンスメント型P
チャネルMOSトランジスタで構成したため、第1の発
明の効果に加えて、定電流発生回路をPチャネルMOS
トランジスタで使用しなければならない場合に適用でき
る効果がある。この第3の発明によれば、高抵抗値を有
する上記MOSトランジスタをエンハンスメント型Nチ
ャネルMOSトランジスタで構成したため、第1の発明
の効果に加えて、定電流発生回路をNチャネルMOSト
ランジスタで使用しなければならない場合に適用できる
効果がある。この第4の発明によれば、上記定電流発生
回路を定電圧発生回路に組込んだ構成としたため、第1
〜第3の発明の効果に加えて、降下レギュレータ等の低
電圧発生回路をとの様なウエハプロセスによっても容易
に集積回路化できる効果がある。この第5の発明によれ
ば、上記定電流発生回路をマイクロコンピュータの半導
体基板上に組込んだ構成としたため、第1〜第3の発明
の効果に加えて、マイクロコンピュータの集積度を容易
に上げることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この第1の発明の一実施例による定電流発生回
路の回路図である。
【図2】図1の抵抗回路部分を構成するMOSトランジ
スタの概略図である。
【図3】図2のオン抵抗特性を示す図である。
【図4】この第2の発明の一実施例による定電流発生回
路の回路図である。
【図5】この第3の発明の一実施例による定電流発生回
路を示す回路図である。
【図6】この第4の発明の一実施例による定電流発生回
路を用いた発振回路の構成図である。
【図7】図6の降圧レギュレータ回路を詳細に示す回路
図である。
【図8】この第5の発明の一実施例による定電流発生回
路を用いたマイクロコンピュータの構成の概略を示す図
である。
【図9】従来の定電圧発生回路の回路図である。
【図10】図9と同じく定電圧発生回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のエンハンスメント型MOSトランジスタ 2 第2のエンハンスメント型MOSトランジスタ 3 MOSトランジスタ 4〜6 エンハンスメント型PチャネルMOSトランジ
スタ 11〜13 エンハンスメント型NチャネルMOSトラ
ンジスタ 14 定電流発生回路 17 定電圧発生回路 20 降圧レギュレータ回路 50 マイクロコンピュータ
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路に関
し、特に電源電圧よりも低電位の安定した定電圧発生回
路のもととなる定電流発生回路をシリコン等の半導体基
盤上にウエハプロセスの違いに影響されず容易に得るこ
とのできる半導体集積回路に関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路における、入力閾
値の差を用いた定電流発生回路をもとにした定電圧発生
回路の例を図9,図10に示す。図9において、4,
5,8はエンハンスメント型PチャネルMOSトランジ
スタ、7,9はエンハンスメント型NチャネルMOSト
ランジスタ、60は抵抗、14は定電流発生回路、17
は定電圧発生回路である。エンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタ4は、ソースとバックゲートとが
高電位側の電源電圧VCCと接続され、ゲートとドレイン
とが接続されるとともに、エンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタ5のゲートおよびエンハンスメン
ト型NチャネルMOSトランジスタ7のドレインと接続
されている。エンハンスメント型PチャネルMOSトラ
ンジスタ5は、ソースが抵抗60を介して高電位側の電
源電圧VCCと接続されるとともに、バックゲートが電源
電圧VCCと接続され、ドレインがエンハンスメント型P
チャネルMOSトランジスタ8のバックゲートとソース
の接続点10と接続されている。また接続点10は出力
out1と接続されている。エンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタ8は、ゲートがドレインと接続さ
れるとともに、エンハンスメント型NチャネルMOSト
ランジスタ9のゲートおよびドレインと接続され、さら
にエンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ7
のゲートと接続されている。エンハンスメント型Nチャ
ネルMOSトランジスタ7,9は、ソースとバックゲー
がそれぞれ接地電位VSSと接続されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】次に、図10において、12,13,16
はエンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ、
15,18はエンハンスメント型PチャネルMOSトラ
ンジスタ、70は抵抗である。この図10の回路では、
図9の定電流発生回路14のトランジスタの構成がP形
からN形に入れ替わっている。エンハンスメント型Nチ
ャネルMOSトランジスタ12は、ソースとバックゲー
とがともに低電位の接地電位VSSに接続され、ドレイ
とゲートが接続されるとともに、エンハンスメント型
NチャネルMOSトランジスタ13のゲートおよびエン
ハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ15のド
レインと接続されている。エンハンスメント型Nチャネ
ルMOSトランジスタ13は、ソースが抵抗70を介し
て接地電位VSSと接続されるとともに、バックゲート
接地電位VSSと接続され、ドレインがエンハンスメント
型NチャネルMOSトランジスタ16のバックゲート
ソースの接続点19と接続されている。また接続点19
は出力Vout2と接続されている。エンハンスメント型N
チャネルMOSトランジスタ16は、ゲートがドレイン
と接続されるとともに、エンハンスメント型Pチャネル
MOSトランジスタ18のゲートおよびドレインとエン
ハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ15のゲ
ートに接続されている。エンハンスメント型Pチャネル
MOSトランジスタ15,18は、バックゲートとソー
スとがそれぞれ高電位側の電源電圧VCCと接続されてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の定電圧発生回路
では、もととなる定電流発生回路の抵抗を、数MΩの抵
抗値をもつ特殊なプロセスによる純抵抗を用いるか、ま
たは拡散抵抗を用いていた。特に、拡散抵抗は、抵抗専
用のプロセスを通常のウエハプロセスに追加することな
く半導体集積回路上に抵抗を作るのに適しているので一
般的に使用されている。ところが、拡散抵抗を作るウエ
ハプロセスは、微細化等によりプロセスが変更される
と、イオンの注入量が極端に変更されることになって、
最適なイオン注入が行えなくなる。すなわち、例えばト
ランジスタの最少ゲート長が1.5μmルールの場合に
は、従来の拡散抵抗で充分に使用できても、最少ゲート
長が1.0μmルールに微細化されると、最適なイオン
注入が行えなくなる。この結果、抵抗値のバラツキが例
えば5〜10倍に大きくなり過ぎ、現在使用している同
じような微細化のプロセス工程が使用できなくなるだけ
でなく、特殊なプロセス工程を用いなくては抵抗回路の
実現ができなくなる等の問題点がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【作用】この第1の発明における半導体集積回路は、上
記定電流発生回路の抵抗回路部分を、ゲートが導通状態
に制御されることにより常に高抵抗値を有するMOSト
ランジスタで構成した。したがって、半導体集積回路上
で高抵抗を実現する場合、どの様なウエハプロセスで
も、特殊な行程を付加することなしに容易に実現可能で
ある。またウエハプロセスの変更でトランジスタ特性が
変わり、MOSトランジスタのオン抵抗特性が変化した
場合でも、MOSトランジスタのゲート長又はゲート幅
を変更するのみで簡単に希望するオン抵抗特性に合わせ
ることが可能となる。このことは、実際上では、フォト
マスク一枚を変更するのみの対応で充分であることを示
している。この第2の発明における半導体集積回路は、
上記MOSトランジスタをエンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタで構成し、このMOSトランジス
タのソースを電源電圧の高電位側に接続する構成とし
た。この第3の発明における半導体集積回路は、上記M
OSトランジスタをエンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタで構成し、このMOSトランジスタのソ
ースを電源電圧の接地電位側に接続する構成とした。こ
の第4の発明における半導体集積回路は、MOSトラン
ジスタの高抵抗で構成された定電流発生回路を、定電圧
発生回路の一部に使用した。この第5の発明における半
導体集積回路は、MOSトランジスタの高抵抗で構成さ
れた定電流発生回路を、タイマ等の周辺機能を搭載する
マイクロコンピュータの半導体基板上に組込んで使用し
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの第1の発明の一実施例による定電流発
生回路の回路図である。図1において、1は第1のエン
ハンスメント型MOSトランジスタ、2は第2のエンハ
ンスメント型MOSトランジスタ、3はMOSトランジ
スタである。第1のエンハンスメント型MOSトランジ
スタ1は、ソース(S)が所定の電位V0 と接続される
とともに、バックゲート(BG)が所定の電位V0に接
続され、ゲート(G)がドレイン(D)と接続されると
ともに、第2のエンハンスメント型MOSトランジスタ
2のゲート(G)と接続されている。第2のエンハンス
メント型MOSトランジスタ2は、ソースおよびバック
ゲート(BG)がMOSトランジスタ3のドレイン
(D)およびバックゲート(BG)と接続されている。
MOSトランジスタ3は、ソース(S)が所定の電位V
0と接続されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図3はMOSトランジスタのオン抵抗特性
を示した図である。図3では、x軸を電圧(V)、y軸
を電流(I)で示しており、MOSトランジスタ3のゲ
ートを導通状態に制御した場合の抵抗特性(オン抵抗特
性)を示している。図3の特性C1は、純抵抗の抵抗特
性であり、直線性を示しているのに対して、特性C2
は、MOSトランジスタ3による抵抗特性であり、非直
線性を示している。したがって、MOSトランジスタ3
を使用した抵抗は、その非直線性のために、一般に使用
はできないが、例えばV1〜V2の直線部分に限って使用
することによって、抵抗として使用できる。もちろん、
MOSトランジスタによる抵抗については、シュミレー
ションの結果からも、実際の使用上問題がないとの結論
がでている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図4はこの第2の発明の一実施例による定
電圧発生回路の回路図である。図4において、6はMO
Sトランジスタとしてのエンハンスメント型Pチャネル
MOSトランジスタであり、他には図9の従来例と同じ
構成要素である。エンハンスメント型PチャネルMOS
トランジスタ4は図1の第1のエンハンスメント型MO
Sトランジスタ1と対応し、エンハンスメント型MOS
トランジスタ5は第2のエンハンスメント型MOSトラ
ンジスタ2と対応している。エンハンスメント型トラン
ジスタ6は、そのゲートが接地電位VSSと接続され、ソ
ースとバックゲートが高電位の電源電圧VCCと接続され
るとともに、エンハンスメント型PチャネルMOSトラ
ンジスタ5のバックゲートと接続され、ドレインは同じ
くエンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ5
のソースと接続されている。他の構成は、図9の従来例
と同じである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図5はこの第3の発明の一実施例による定
電圧発生回路の回路図である。図5において、11はM
OSトランジスタとしてのエンハンスメント型Nチャネ
ルMOSトランジスタであり、他は図10の従来例と同
じ構成要素である。エンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタ12は、図1の第1のエンハンスメント
型MOSトランジスタ1と対応し、エンハンスメント型
NチャネルMOSトランジスタ13は第2のエンハンス
メント型MOSトランジスタ2と対応している。エンハ
ンスメント型NチャネルMOSトランジスタ11は、そ
のゲートが高電位の電源電圧VCCと接続され、ソースと
バックゲートが接地電位VSSと接続されるとともにエン
ハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ13の
ックゲートと接続され、ドレインは同じくエンハンスメ
ント型NチャネルMOSトランジスタ13のソースと接
続されている。他の構成は、従来の図10と同じであ
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】図6はこの第4の発明の一実施例による定
電流発生回路を用いた発振回路の構成図である。図6に
おいて、20は降圧レギュレータ回路、21は発振回
路、25は入力側パッド、26は出力側パッド、27は
レベルシフト回路であり、降圧レギュレータ回路を利用
することによって、消費電流の少ない発振回路を構成し
ている。降圧レギュレータ回路20は出力42の定電圧
(Vreg)を発振回路21に出力している。発振回路2
1は、エンハンスメント型PチャネルMOSトランジス
タ23とエンハンスメント型NチャネルMOSトランジ
スタ24とを組合わせた発振トランジスタ(この例では
CMOSインバータ)で構成され、降圧レギュレータ回
路20の出力42を電源として発振し出力信号43をレ
ベルシフト回路27に出力する。入力側パッド25,出
力側パッド26は、この発振回路を半導体集積回路に組
込む場合の外部端子となるパッドであり、それぞれ発振
トランジスタの入力と出力に接続されている。レベルシ
フト回路27は、発振回路21の振幅の小さな出力信号
を入力して、振幅をVccまで大きくした出力信号28の
cekを、例えば同一半導体集積回路上にあるマイクロ
コンピュータ等の回路に供給する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】降圧レギュレータ回路20の定電圧発生回
路17出力36からは、前述したようにVout1=V
THP+VTHNなる電圧が出力され、オペアンプ30に入力
されることで、オペアンプ30からはVout1と同一電圧
のより安定した電圧が出力される。降圧レギュレータ回
路20の出力は、オペアンプ30の出力37によりゲー
ト制御された電流供給用のエンハンスメント型Pチャネ
ルMOSトランジスタ39によって、Vout1と同一の安
定した電圧Vregが出力される。またこの電圧は、オペ
アンプ30のもう一方の入力38から入力されること
で、オペアンプを比較器として動作させるともに、コン
デンサ41により位相補償を行う。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【発明の効果】以上のように、この第1の発明によれ
ば、定電流発生回路の抵抗回路部分を、ゲートが導通状
態に制御されることにより常に高抵抗値を有するMOS
トランジスタで構成したため、半導体集積回路上で定電
流発生回路を実現した場合、MOSトランジスタのゲー
トの微細化等により、用いるウエハプロセスをどの様に
変更した場合でも、希望とする高抵抗値を得ることがで
きる効果がある。この第2の発明によれば、高抵抗値を
有する上記MOSトランジスタをエンハンスメント型P
チャネルMOSトランジスタで構成したため、第1の発
明の効果に加えて、定電流発生回路をPチャネルMOS
トランジスタで使用しなければならない場合に適用でき
る効果がある。この第3の発明によれば、高抵抗値を有
する上記MOSトランジスタをエンハンスメント型Nチ
ャネルMOSトランジスタで構成したため、第1の発明
の効果に加えて、定電流発生回路をNチャネルMOSト
ランジスタで使用しなければならない場合に適用できる
効果がある。この第4の発明によれば、上記定電流発生
回路を定電圧発生回路に組込んだ構成としたため、第1
〜第3の発明の効果に加えて、降下レギュレータ等の低
電圧発生回路をとの様なウエハプロセスによっても容易
に集積回路化できる効果がある。この第5の発明によれ
ば、上記定電流発生回路をマイクロコンピュータの半導
体基板上に組込んだ構成としたため、第1〜第3の発明
の効果に加えて、より微 細なプロセスを容易に用いるこ
とができまた抵抗値の調整もレイアウト面積を大きく変
更することなく行える為、マイクロコンピュータの集積
度を容易に上げることができる効果がある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の電位と接続され、ゲートが導通状
    態に制御されることにより常に高抵抗値を有するMOS
    ドランジスタと、ソースが上記所定の電位と接続され、
    かつゲートとドレインとが接続された第1のエンハンス
    メント型MOSトランジスタと、ゲートが第1のエンハ
    ンスメント型MOSトランジスタのゲートと接続され、
    ソースが上記MOSトランジスタのドレインに接続され
    た上記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタよ
    りも低い入力閾値を有する第2のエンハンスメント型M
    OSトランジスタと、から構成される定電流発生回路を
    有することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 上記所定の電位は電源電圧の高電位に接
    続され、上記MOSトランジスタはエンハンスメント型
    PチャネルMOSトランジスタであることを特徴とする
    請求項第1項記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 上記所定の電位は電源電圧の接地電位と
    接続され、上記MOSトランジスタはエンハンスメント
    型NチャネルMOSトランジスタであることを特徴とす
    る請求項第1項記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 上記定電流発生回路を一定の電圧値を発
    生する定電圧発生回路に組込んだことを特徴とする請求
    項第1項、第2項または第3項記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 上記定電流発生回路をタイマ等の周辺機
    能を搭載するマイクロコンピュータの半導体基板上に組
    込んだことを特徴とする請求項第1項、第2項または第
    3項記載の半導体集積回路。
JP27680291A 1991-09-27 1991-09-27 半導体集積回路 Pending JPH0588766A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02245810A (ja) * 1989-03-20 1990-10-01 Hitachi Ltd 基準電圧発生回路

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02245810A (ja) * 1989-03-20 1990-10-01 Hitachi Ltd 基準電圧発生回路

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