JPH0588610A - プラネタリウム施設 - Google Patents

プラネタリウム施設

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JPH0588610A
JPH0588610A JP25214291A JP25214291A JPH0588610A JP H0588610 A JPH0588610 A JP H0588610A JP 25214291 A JP25214291 A JP 25214291A JP 25214291 A JP25214291 A JP 25214291A JP H0588610 A JPH0588610 A JP H0588610A
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JP
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projector
star
planetarium
celestial body
image
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JP25214291A
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Kenichi Hyodo
健一 兵頭
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ビデオ投映機により投映する天体の星野におけ
る位置付けを、観客医が容易に知ることができる。 【構成】望遠鏡コンソール11から座標が入力された天
体を天体望遠鏡8の視野に導入し、該視野をビデオカメ
ラ10で撮影してビデオ投映機5によりドームスクリー
ン上に投映する。この時、前記座標をもとに恒星投映機
4を駆動し、目標天体のビデオ投映機5による投映位置
と恒星投映機による投映位置とを一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラネタリウム施設に関
するものであり、更に詳しくは、星野を投映する投映機
以外に実際の天体を撮影した像を投映する補助投映機を
備えたプラネタリウム施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラネタリウム施設におい
て、恒星投映機や月、太陽、惑星等の像を投映する各投
映機などドームスクリーンに星野を投映する投映機の他
に、実際の天体を撮影したフィルム等の画像をドームス
クリーンに投映する補助投映機を備えたものが知られて
いる。この従来のプラネタリウムにおいては、星野投映
機による日周運動の解説や星座の説明を行う中で、特に
詳しく説明する天体について、その天体を撮影したフィ
ルムを補助投映機により拡大投映して説明するようにし
ていた。
【0003】また、プラネタリウムのドーム外に設けた
天体望遠鏡の視野をビデオカメラで撮影すると同時にそ
の画像信号をドーム内の補助投映機に転送し、天体望遠
鏡の視野に捕らえられている天体をリアルタイムでドー
ムスクリーンに投映するようにしたプラネタリウム施設
も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の補助投映機はいずれも星野を投映する投映機と全く独
立に駆動されており、スクリーンに投映されている星野
の状態と全く無関係な位置に像を投映していた。このた
め、補助投映機により投映されている天体とその周囲の
天体との位置関係が観客に判らず、演出の教育的効果が
低かった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、補助投映機により投映されている天体とその周
囲の天体との位置関係を明確に示すことができ、教育的
効果の高いプラネタリウム施設を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、星野を投映するプラネタリウムと、該プラネ
タリウムの駆動を制御する駆動制御手段と、任意の天体
を撮影可能な撮影手段と、所望の天体を指定する指定手
段と、該指定手段により指定された天体を撮影するよう
前記撮影手段を制御する撮影制御手段と、前記撮影手段
により撮影された像をスクリーンに投映する補助投影機
とを備え、前記駆動制御手段は、前記指定手段により指
定された天体の前記プラネタリウムによる投映位置と前
記補助投映機による投映位置とを対応付けるよう制御す
ることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】撮影手段が指定手段によって指定された天体を
撮影し、撮影された像は補助投映手段によりスクリーン
上に投映される。この時、駆動制御手段はプラネタリウ
ムによる投映位置と補助投映機による投映位置とを対応
付けるよう、プラネタリウムの駆動を制御する。
【0008】
【第1実施例】以下、図面を用いて、本発明に係るプラ
ネタリウム施設の実施例を説明する。
【0009】図1〜8は、本発明に係るプラネタリウム
施設の第1実施例を示すものである。
【0010】図1,2に示されるように、この第1実施
例は、概略、プラネタリウムドーム1、天体観測室2、
及びホストコンピュータ3から構成されている。プラネ
タリウムドーム1内には、恒星投映機4、ビデオ投映機
5、及びこれらを操作するためのプラネタリウムコンソ
ール7が設置されている。恒星投映機4の恒星投映球1
4は、日周回転軸I、緯度回転軸II、及び架台回転軸II
Iの各軸の周りに回転可能に支持されており、回転軸I
〜IIIに接続された日周軸モータ26,緯度軸モータ3
1,架台回転軸モータ36により駆動される(図3参
照)。また、恒星投映機4は、2000年分点に基づく
天体運行を再現するよう設計されている。一方、ビデオ
投映機5はプラネタリウムドーム1内に固定されてお
り、VTR機器15からの画像信号に応じた映像をドー
ムスクリーン上の一定位置(方位角A,高度角h)に投
映するように設けられている。また、恒星投映機4、V
TR機器15、及びプラネタリウムコンソール7は夫々
ホストコンピュータ3に接続されており、恒星投映機4
及びVTR機器15の動作をプラネタリウムコンソール
7から指示及びモニターできるようになっている。
【0011】一方、天体観測室2内では、その中央に設
置された赤道儀9上に天体望遠鏡8が架設されている。
赤道儀9の赤緯軸i及び極軸iiは夫々赤緯軸モータ1
7,極軸モータ21に接続されている(図3参照)。こ
のモータ17,21は、望遠鏡制御装置12に接続され
ており、望遠鏡制御装置12は望遠鏡コンソール11及
びホストコンピュータ3に接続されている。また、天体
望遠鏡8の接眼部にはビデオカメラ10が直接焦点法で
接続されており、ビデオカメラ10の画像信号は天体観
測室2内の画像処理装置13により処理された後、プラ
ネタリウムドーム1内のVTR機器15に送られる。
【0012】以上の構成において、天体望遠鏡8の視野
はビデオカメラ10に撮影され、画像処理装置13及び
VTR機器15を介してビデオ投映機5によりドームス
クリーンの所定の位置に投映される。この時、本実施例
では、ビデオ投映機5による投映像に恒星投映機14に
よる投影像が重なるよう、恒星投映機4による投映位置
を制御する。尚、以下の説明のため、天体観測室2は、
緯度ψ,経度λの地点に設置されているものとする。
【0013】図3,4は本実施例の動作を模式的に説明
するための図である。図において示すように天体望遠鏡
8の視野の中心に天体Xがある場合、即ちビデオ投映機
5による投影像の中心に天体Xが投映されている場合、
恒星投映機4による天体Xの投影像がビデオ投映機によ
る投影像の中心に位置付けられる。この時、ドームスク
リーン全体としては恒星投映機4により通常の星野が投
映され、その星野における天体Xの位置には天体Xが拡
大投映された状態になる。従って、観客には、天体X自
体の詳細を知ることができるとともに、天体Xの星野中
での位置付けをも容易に知ることができる。この状態か
ら、天体望遠鏡8を赤緯軸iの周りにα度,極軸iiの周
りにδ度回転させると天体Yが天体望遠鏡8の視野の中
心に導入されたとする。この場合、恒星投映機4を日周
回転軸Iの周りにα度,緯度回転軸IIの周りにδ度回転
させれば、恒星投映機4による天体Yの投映像がビデオ
投映機5における投影像の中心に移動する。
【0014】図5は恒星投映機4及び天体望遠鏡8の駆
動を制御する制御回路を示している。
【0015】まず、天体望遠鏡8側の制御回路について
説明する。赤道儀9の赤緯軸iを駆動する赤緯軸モータ
18は、駆動回路17を介して望遠鏡制御装置12のC
PU16に接続されている。また、赤緯軸iにはその回
転量を検出するためためのエンコーダ19が設けられて
おり、エンコーダ19に検出された回転量データは駆動
回路17にフィードバックされる。また、極軸モータ2
1についても同様の回路が構成されている。また、CP
U16には望遠鏡コンソール11から天体望遠鏡8に導
入する天体の赤道座標が入力される。そして、望遠鏡コ
ンソール11からCPU16に座標データが入力される
と、CPU16はその座標データをホストコンピュータ
3のCPU23に送るとともに、その座標データから目
標天体の方向を算出し、その方向データを駆動回路1
7,20に出力する。駆動回路17,20は、CPU1
6から入力された方向データとエンコーダ19,22か
らのデータに基づいて赤緯軸モータ18、極軸モータ2
0を駆動する。
【0016】次に、恒星投映機4の駆動制御について説
明する。恒星投映機4の日周回転軸Iを駆動する日周軸
モータ26は、ドライバ回路25及びコントローラ回路
24を介してCPU23に接続されている。また日周回
転軸Iにはその回転速度を検出するためのトルクジェネ
レータ27及び回転量を検出するためのエンコーダ28
が設けられており、トルクジェネレータ27及びエンコ
ーダ28の検出結果はコントローラ回路24にフィード
バックされ、コントローラ回路24からCPU23に送
られる。また、緯度軸モータ31及び架台軸モータ36
についても同様の回路が構成されている。そして、望遠
鏡コンソール11からCPU16を経由して目標天体の
座標データがCPU23に入力されると、CPU23は
恒星投映機4の目標位置を設定して各コントローラ回路
24,29,34に転送する。各コントローラ回路2
4,29,34は、CPU23からの目標位置に関する
データとトルクジェネレータ27,32,37及びエン
コーダ28,33,38からフィードバックされるデー
タとに基づき、ドライバ回路25,30,35にモータ
26,31,36を駆動するための信号を送る。そし
て、ドライバ回路25,30,35から各モータ26,
31,36に電力が供給される。
【0017】また、CPU23には、VTR機器15及
びプラネタリウムコンソール7が接続されている。CP
U23はVTR機器15に対してはVTR機器15をオ
ン/オフする信号を出力する。一方、プラネタリウムコ
ンソール7には、恒星投映機4の位置を指示するための
ダイアル(図示せず)が設けられており、操作者がダイ
アルを回転させることにより、操作者が所望する任意の
位置及び時刻の星野を恒星投映機4により投映すること
ができる。
【0018】次に、望遠鏡コンソール11から目標天体
の赤道座標(α,δ)(2000年分点)が入力された
ときの天体望遠鏡8及び恒星投映機14の駆動制御につ
いて、図6を用いて説明する。
【0019】図6は、天体望遠鏡8及び恒星投映機14
の駆動に関する制御の流れを示すものである。
【0020】まず、天体望遠鏡8が移動している間ビデ
オ投映機5をオフしておくため、ビデオ投映機5がオン
しているか否かを確認する(ステップS1)。ビデオ投
映機5がオンしておれば(ステップS1でYES)、ビ
デオ投映機を5をオフする(ステップS2)。次に、ス
テップS3において現在時刻Tを読み込み、ステップS
4で時刻Tにおける地方恒星時θを次の計算式に基づい
て算出する。
【0021】MJD=JJD−2440000.5 θ=[0.67241+1.0027378×MJD+λ/360]
×360 但し、JJD:現在時刻のユリウス日 [ ]:[ ]内の小数部を示す。
【0022】次に、2000年分点に基づいて入力され
た目標天体の赤道座標(α,δ)を、時刻Tにおける視
赤経・視赤緯(α’,δ’)に変換し(ステップS
5)、目標天体の時角H(=θ−α’)を算出する(ス
テップS6)。以上の処理により、極軸iiを時角H、赤
緯軸iを赤緯δ’に設定すれば、天体望遠鏡8の視野の
中心に目標天体が導入されることが判る。そして、時角
H,赤緯δ’を夫々駆動回路17,20に出力し、天体
望遠鏡8に目標天体を導入すべく極軸ii,赤緯軸iを駆
動する(ステップS7,8)。天体望遠鏡8はその視野
の中心に目標天体を導入したのち恒星時駆動に移行し
(ステップS9)、ビデオ投映機5をオンする(ステッ
プS10)。以上の処理により、ドームスクリーン上に
おけるビデオ投映機5の投映像の中心(方位角A度,高
度角h度)に目標天体の像が投映される。
【0023】一方、恒星投映機4については、ステップ
S11〜13において、天体望遠鏡8の制御と同時に並
行して駆動制御される。まず、ステップS11におい
て、望遠鏡コンソール11から入力された目標天体の赤
道座標(α,δ)に基づき、恒星投映機4の目標位置を
次の通り指定する。
【0024】日周回転軸I:α時 緯度回転軸II:(90+δ−h)度 架台回転軸III:−A度 年周位置:T 次に、これらの位置データに基づいて恒星投映機4の各
軸を駆動し(ステップS12)、目標位置に達した時点
で駆動を停止する(ステップS13)。以上の処理によ
り、ビデオ投映機5の投映像に重なる状態で恒星投映機
4の投映像が投映される状態になる。
【0025】尚、上記実施例では、目標天体を指定する
ため、その2000年分点における赤道座標を望遠鏡コ
ンソール11から入力したが、主要天体の赤道座標を予
めメモリに記憶させておき、コンソール11から天体を
指定すればメモリからその天体の赤道座標が読み出され
るようにしてもよい。
【0026】また、天体望遠鏡の観測方向を指定して、
その方向データに基づいて恒星投映機4及び天体望遠鏡
8を駆動するようにしてもよいし、恒星投映機4の位置
に基づいて天体望遠鏡8を駆動するようにしてもよい。
【0027】図7は、天体望遠鏡8の観測方向(時角
H’,赤緯δ’)が望遠鏡コンソール11から入力され
たときの恒星投映機4及び天体望遠鏡8の駆動制御を示
すものである。この制御では、天体望遠鏡8の観測方向
(H’,δ’)に位置する天体の像をビデオ投映機5に
よりドームスクリーン上に投映すると共に、その天体の
恒星投映機4による像をビデオ投映機5による像に重ね
合わせる。
【0028】まず、ビデオ投映機5をオフし、現在時刻
Tを読み込んだ後、地方恒星時θを算出する(ステップ
S14〜17)。その後、観測方向のデータ(H’,
δ’)を2000年分点における赤道子午座標(H,
δ)に変換し、観測方向の赤経α(=θ−H)を求める
(ステップS18,19)。以上の結果より、恒星投映
機4の位置を次の通り指定する(ステップS20)。
【0029】恒星時:α時 緯度:(δ+90−h)度 方位:−A度 現在時刻:T そして、各軸を駆動し、目標位置に達した時点で駆動を
停止したのち、ビデオ投映機5をオンする(ステップS
21,22)。
【0030】一方、天体望遠鏡8の観測方向として極軸
iiをH’、赤緯軸iをδ’に指定し、各軸i,iiを駆動
すれば(ステップS23,24)、目標の天体を天体望
遠鏡8の視野に導入することができる。
【0031】図8は、恒星投映機4の位置(日周回転軸
I:θ0,緯度回転軸II:ψ0)に基づいて天体望遠鏡8
を駆動する場合の制御を示すものである。即ち、ドーム
スクリーン上の座標(A,h)に恒星投映機4によって
投映されている天体を恒星投映機4の姿勢から求め、こ
うして求められた天体を天体望遠鏡8に導入してビデオ
カメラ10で撮影し、その撮影した天体をドームスクリ
ーンの座標(A,h)の位置に投映する。
【0032】まず、ビデオ投映機5をオフし(ステップ
S25,26)、地方恒星時θ、目標天体の時角H(=
θ−θ0),赤緯δ(=ψ0+h−90)を算出する(ス
テップS27〜29)。恒星投映機4が2000年分点
に基づいて駆動されるものであるから、この座標(H,
δ)も2000年分点に基づくものであり、時刻Tにお
ける座標(H’,δ’)に補正する(ステップS3
0)。そして天体望遠鏡8の目標位置として極軸iiを
H’、赤緯軸iをδ’に夫々設定し(ステップS3
1)、天体望遠鏡8の赤道儀9を駆動して目標天体を導
入した後(ステップS32)、赤道儀9を恒星時駆動す
ると共にビデオ投映機5をオンする(ステップS33,
34)。
【0033】以上説明したように、第1実施例では、恒
星投映機4による目標天体の投映位置とビデオ投映機5
による投映位置とが一致するよう制御する。このため、
目標天体とその周囲の星野との位置関係が一目瞭然とな
り、教育的効果が高い。
【0034】
【第2実施例】次に本発明に係るプラネタリウム施設の
第2実施例を図9〜13を用いて説明する。尚、第1実
施例と共通の部材については同一の図番を付している。
【0035】上記第1実施例では、目標天体の恒星投映
機4による投映位置とビデオ投映機5による投映位置を
一致させるようにしたのに対し、第2実施例では、ビデ
オ投映機5により天体を投映する位置と恒星投映機4に
よる投映位置とは一致させない。その代り、ドームスク
リーン上の任意の位置に十字線を投映するポインタ40
を設け、恒星投映機4による目標天体の像をポインタ4
0で指示するようにした。
【0036】図9,10に示すように、ポインタ40
は、恒星投映機4,ビデオ投映機5と独立に、プラネタ
リウムドーム1の床面に設置されている。ポインタ40
は水平軸ivにより水平方向に、垂直軸vにより垂直方向
に夫々回動可能に支持されており、ドームスクリーン上
の任意の位置に十字線を投映することができる。ポイン
タ40の水平軸iv及び垂直軸vはホストコンピュータ3
によって制御されるモータ17,18によって駆動され
る。
【0037】第11図は、天体望遠鏡8の赤道儀9の駆
動とポインタ40の駆動とを連動させるための制御回路
を示すブロック図である。尚、天体望遠鏡8の駆動を制
御するための回路構成は、第1実施例のものと同じであ
るため説明を省略する。
【0038】ポインタ40の垂直軸vを駆動する垂直軸
モータ42は、ドライバ回路49及びコントローラ回路
50を介してCPU23に接続されている。また垂直軸
vにはその回転速度を検出するためのトルクジェネレー
タ47及び回転量を検出するためのエンコーダ48が設
けられており、トルクジェネレータ47及びエンコーダ
48のデータはコントローラ回路50にフィードバック
され、CPU23に送られる。また、水平軸モータ41
についても同様の回路が構成されている。
【0039】以上の構成において、CPU23からポイ
ンタ40の目標位置を設定して各コントローラ回路4
6,50に転送すると、各コントローラ回路46,50
は、CPU23からの目標位置に関するデータとトルク
ジェネレータ43,47及びエンコーダ44,48から
フィードバックされるデータとに基づき、ドライバ回路
45,49にモータ41,42を駆動するための信号を
送る。
【0040】図12は、ポインタ40による十字線の投
映位置に基づいて天体望遠鏡を駆動し、ポインタ40に
指示されている天体を天体望遠鏡の視野の中心に導入す
る制御を説明するフローチャートである。
【0041】まず、ステップS40において、ポインタ
40の投映位置(方位角A’,高度角h’)を読み込
む。次に、現在時刻Tを読み込むとともに、ビデオ投映
機5をオフする(ステップS41〜43)。ここで、ポ
インタ40はプラネタリウムドーム1の中心から離れた
位置に配設されているため、ステップS44において座
標データ(A’,h’)を逆パララックス変換して地平
座標(A,h)を算出する。その後、次式に基づいて地
平座標(A,h)をポインタ40の投映方向を示す赤道
子午座標(H,δ)に変換する(ステップS45)。
【0042】 sinh=sinψ・sinδ+cosψ・cosδ・cosH cosh・cosA=−cosψ・sinδ+sinψ・cosδ・cosH cosh・sinA=cosδ・sinH 次に、ステップS46において、この赤道子午座標
(H,δ)を時刻Tでの座標(H’,δ’)に分点補正
する。そして、天体望遠鏡8の極軸iiを時角H’、赤緯
軸iをδ’に設定し(ステップS47)、天体望遠鏡8
を指定位置まで駆動した後(ステップS48)、ビデオ
投映機5をオンする(ステップS49)。
【0043】以上の動作により、ポインタ40によって
指示された天体が、天体望遠鏡8の視野に導入され、ド
ームスクリーン上の所定位置に投映される。
【0044】図13は、目標天体の赤道座標(α,δ)
を望遠鏡コンソール11から入力して天体望遠鏡8に目
標天体を導入するとともに、恒星投映機4によりドーム
スクリーン上に投映されている目標天体をポインタ40
で指示するように制御する制御の流れを示している。
【0045】まず、ステップS50〜53において、ビ
デオ投映機5をオフし、現在時刻Tを読み込み、地方恒
星時θを算出する。その後、天体望遠鏡8については、
時角Hを算出し、2000年分点に基づく赤道子午座標
(H,α)を時刻Tにおける赤道子午座標(H’,
α’)に分点補正し(ステップS54,55)、極軸ii
を時角H’まで、赤緯軸iをδ’まで夫々駆動する(ス
テップS56)。天体望遠鏡8が目標位置に達した後は
赤道儀9を恒星時駆動に移行し(ステップS57)、ビ
デオ投映機5をオンする(ステップS58)。
【0046】また、恒星投映機4については、前述のス
テップS53で地方恒星時θが算出された後、恒星時
θ、緯度ψ、年周状態Tに設定され、日周駆動される
(ステップS63〜65)。
【0047】一方、ポインタ40については、前述のス
テップS54にて時角Hが算出された後、まず、赤道子
午座標(H,δ)を地平座標(A,h)に変換し、地平
座標(A,h)をポインタ40の位置を中心とする座標
(A’,h’)にパララックス補正する(ステップS5
9,60)。そして、ポインタ40の水平軸ivをA’、
垂直軸vをh’まで駆動する(ステップS61)。ポイ
ンタ40が目標天体を指示する状態になった後は、ポイ
ンタ40は、恒星投映機4の日周駆動に連動して駆動さ
れ、恒星投映機4による目標天体の像を追尾する(ステ
ップS61,62)。
【0048】以上説明したように、この第2実施例で
は、目標天体のビデオ投映機5による投映位置と恒星投
映機4による投映位置とは一致しないが、恒星投映機4
による目標天体の像をポインタ40で指示するようにし
た。従って、観客は、ポインタ40により指示された位
置とその周辺の星野とを見て、ビデオ投映機5により投
映されている天体の星野における位置付けを知ることが
できる。
【0049】尚、この場合、ビデオ投映機5は必ずしも
恒星投映機4と同じドームスクリーンに像を投映する必
要はなく、ビデオ投映機5専用のスクリーンをドームス
クリーン内に設置し、その専用スクリーンにビデオ投映
機5が像を投映するようにしてもよい。
【0050】
【第3実施例】次に、図14〜16を用いて、本発明に
係るプラネタリウム施設の第3実施例を説明する。尚、
図14〜16において第1及び第2実施例と共通の部材
には同一の符号を付してある。上記第1及び第2実施例
では、ビデオ投映機5がプラネタリウムドーム1に固定
されており、ドームスクリーン上の一定の位置(A,
h)に像を投映するように構成されていた。この第3実
施例では、図14に示すようにビデオ投映機5を垂直軸
vi及び水平軸viiの周りに回転可能に支持し、ドームス
クリーン上の任意の位置にビデオカメラ10の像を投映
できるようにした。そして、以上の構成により本実施例
では、恒星投映機4による目標天体の投映位置に、ビデ
オ投映機5による目標天体の像を重ねて投映するように
した。
【0051】図15は、天体望遠鏡8の赤道儀9の駆動
とビデオ投映機5の駆動とを連動させるための制御回路
を示すブロック図である。尚、天体望遠鏡8の駆動を制
御するための回路構成は、第1,2実施例のものと同じ
であるため説明を省略する。
【0052】ビデオ投映機5の垂直軸viを駆動する垂直
軸モータ51は、ドライバ回路52及びコントローラ回
路53を介してCPU23に接続されている。また垂直
軸viにはその回転速度を検出するためのトルクジェネレ
ータ54及び回転量を検出するためのエンコーダ55が
設けられており、トルクジェネレータ27及びエンコー
ダ28のデータはコントローラ回路24にフィードバッ
クされる。また、水平軸モータ53についても同様の回
路が構成されている。
【0053】以上の構成において、恒星投映機4の目標
位置に関するデータがCPU23から各コントローラ回
路53,59に転送されると、コントローラ回路53,
57は、CPU23からの目標位置に関するデータとト
ルクジェネレータ54,59及びエンコーダ55,60
からフィードバックされるデータとに基づき、ドライバ
回路52,58にモータ51,56を駆動するための信
号を送る。
【0054】図16は、目標天体の赤道座標(α,δ)
が望遠鏡コンソール11から入力されたとき、恒星投映
機4により目標天体が投映されている位置に、ビデオ投
映機5による像を投映させる制御の流れを示すものであ
る。尚、図13に示した制御とは、ポインタ40とビデ
オ投映機5の違いがあるだけでそれ以外の点は全て同じ
であるため、ここではビデオ投映機5の制御のみを説明
する。
【0055】まず、ステップS66〜69において、ビ
デオ投映機5をオフし、現在時刻Tを読み込み、地方恒
星時θを算出する。その後、時角Hを算出し、赤道子午
座標(H,δ)を地平座標(A,h)に変換し、地平座
標(A,h)をビデオ投映機5の位置を中心とする座標
(A’,h’)にパララックス補正する(ステップS7
0,75,76)。そして、ビデオ投映機5の水平軸iv
をA’、垂直軸vをh’まで駆動する(ステップS7
7)。以上の処理により、ビデオ投映機5による目標天
体の像が、恒星投映機4による目標天体の投映位置に投
映される。その後、ビデオ投映機5は、恒星投映機4の
日周駆動に連動して駆動され、恒星投映機4による投映
位置に像を投映し続ける(ステップS78)。
【0056】以上のように、目標天体の恒星投映機4に
よる投映像とビデオ投映機5による投映像とを一致させ
るので、目標天体の星野における位置付けを容易に知る
ことができる。しかも、ビデオ投映機5による投映像を
日周運動させることもできるため、きわめて教育的効果
が高い。
【0057】尚、上記第1乃至第3実施例では、ビデオ
カメラ10を天体望遠鏡8に直接焦点法で取り付けて天
体を撮影する例を説明したが、ビデオカメラ10は間接
焦点法で天体望遠鏡8に取り付けてもよいし、直接赤道
儀9に架設してもよい。
【0058】また、赤道儀9のかわりに経緯台を用いて
もよい。
【0059】更に、上記何れの実施例においても、ビデ
オ投映機4による投映像を恒星投映機4による像と対応
付けているが、惑星や太陽、月などを投映する投映機を
備えたプラネタリウム施設であれば、これらの投映機の
像とビデオ投映機5の像とを対応させるようにしてもよ
い。
【0060】更にまた、上記実施例ではビデオカメラ1
0で撮影した像を同時にドームスクリーンに投映するよ
うにしたが、撮影像をVTR機器15で一旦録画し、録
画が像を再生してドームスクリーンに投映するようにし
てもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明のプラネタリウム施設では、任意
の天体を撮影する撮影手段をプラネタリウム以外に設
け、撮影手段により撮影した天体像を補助投映機により
スクリーンに投映するようにし、しかも、補助投映機に
よる天体像の投映位置とプラネタリウムによる投映位置
とを対応付けるよう、プラネタリウムの駆動を制御する
ようにした。このため、補助投映機により投映されてい
る天体の星野における位置付けを観客が容易に知ること
ができ、教育的効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラネタリウム施設の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】本発明に係るプラネタリウム施設の制御回路の
概要を示す模式図である。
【図3】本発明に係る撮影手段の動作を示す模式図であ
る。
【図4】本発明に係るプラネタリウムの動作を示す模式
図である。
【図5】本発明の第1実施例における制御回路を示すブ
ロック図である。
【図6】第1実施例における制御の概要を示すフローチ
ャートである。
【図7】第1実施例における制御の変形例を示すフロー
チャートである。
【図8】第1実施例における制御の他の変形例を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明に係るプラネタリウム施設の第2実施例
の全体構成を示す斜視図である。
【図10】第2実施例における制御回路の概要を示す模
式図である。
【図11】第2実施例の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図12】第2実施例における制御の概要を示すフロー
チャートである。
【図13】第2実施例の制御の変形例を示すフローチャ
ートである。
【図14】本発明に係るプラネタリウム施設の第3実施
例の制御回路の概要を示す模式図である。
【図15】第3実施例における制御回路を示すブロック
図である。
【図16】第3実施例における制御の概要を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
3 ホストコンピュータ 4 恒星投映機 5 ビデオ投映機 8 天体望遠鏡 9 赤道儀 10 ビデオカメラ 12 望遠鏡制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】星野を投映するプラネタリウムと、 該プラネタリウムの駆動を制御する駆動制御手段と、 任意の天体を撮影可能な撮影手段と、 所望の天体を指定する指定手段と、 該指定手段により指定された天体を撮影するよう前記撮
    影手段を制御する撮影制御手段と、 前記撮影手段により撮影された像を投映する補助投影機
    と、とを備え、 前記駆動制御手段は、前記指定手段により指定された天
    体の前記プラネタリウムによる投映位置と前記補助投映
    機による投映位置とを対応付けるよう制御することを特
    徴とするプラネタリウム施設。
  2. 【請求項2】前記駆動制御手段は、前記指定手段により
    指定された天体の前記プラネタリウムによる投映位置と
    前記補助投映機による投映位置とを一致させるよう制御
    することを特徴とする請求項1記載のプラネタリウム施
    設。
  3. 【請求項3】前記プラネタリウムは、恒星像をスクリー
    ンに投映する恒星投映機と、前記スクリーンに指針を投
    映するポインタとを含み、前記駆動制御手段は、前記指
    定手段により指定された天体の前記恒星投映機による投
    映位置に、前記ポインタにより指針を投映するよう制御
    することを特徴とする請求項1記載のプラネタリウム施
    設。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337682A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Takayuki Ohira 映像投影システム
JP2007263890A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Denso Corp 車両状態情報表示制御装置および車両状態情報表示制御用のプログラム
JP2007333870A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Takayuki Ohira プラネタリウムの制御方法およびプラネタリウム制御システム

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