JPH0587769B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は水道管系に付設した消火栓または地中
に埋設された水道管路の所定箇所を利用して、当
該地点の水圧を測定し、記録、表示し得るように
した水圧データレコーダ装置に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来、水道管路の水圧を測定し、記録する手段
としては水圧測定器の測定値をチヤート紙に記録
し、このチヤート紙の記録から、目視で測定時間
と圧力を判読し、結果を最大水圧、最小水圧、平
均水圧として集計用紙に記録し、これをグラフ化
して水道管路の水圧を把握するようにした。

このように水圧値を目視で判読する際、円形等
のチヤート紙の大きさ、目盛りも余り大でないか
ら正確な時間と正確な水圧値を読取ることは甚だ
困難であるばかりでなく、集計用紙への転記、グ
ラフ化に人手を要し、作業に手間取りかつ面倒で
あり、これら記録を管網計算などのデータベース
のデータとして測定点の水圧値の正確な値となし
得ず、また同一時に複数の水圧値を比較したいと
きには判読した測定時間と水圧値では不正確で比
較する意義が低かつた。

また、電気式水圧記録計として１カ月間に亘り
水圧値を記録する装置がある。この装置は
AC100Vの電源を用いるために電柱の設置、測定
装置を格納する箱体等を要し、施設規模を大と
し、帯状かつ長尺の記録紙に記録されるので、測
定時間と水圧値を目視で正確に判読することは不
可能であつた。

（発明が解決しようとする問題点） 記録紙に記録された水圧値を目視で判読するこ
とは正確な時間と水圧を読取ることが困難であ
り、集計用紙への転記、グラフ化等に多大な時間
を要するばかりでなく管網計算の数値としては不
適切であるという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、長時間に亘る水圧測定値を機械的に
読取らせICメモリーカードに記憶させ、マイク
ロコンピユータにソフトウエアを介して分析させ
表示することができ、正確な時間と水圧を把握す
ることができるようにしたものを提供するもので
あつて、水圧測定器とICメモリーカードと消火
栓等連結具とマイクロコンピユータと水圧値、目
盛分析等を表示させるプログラムソフトウエアと
を有し、水道管系の消火栓等に消火栓等連結具を
取付け、この消火栓等連結具と前記水圧測定器と
を導管を介して接続し、水圧測定器による測定値
をICメモリーカードに入力して記録し、このIC
メモリーカードをカードデータ読取器で読取りマ
イクロコンピユータに入力し、前記ソフトウエア
により分析したのち、マイクロコンピユータに表
示するようにしてなることを特徴とする水圧デー
タレコーダ装置である。

（作用） 水道管路の消火栓等に取付けた消火栓等連結具
を導管を介して接続した水圧測定器による水圧値
をICメモリーカードに入力させ記録し、カード
読取器で読取つた値をマイクロコンピユータに入
力し、ソフトウエアによる分析したので、マイク
ロコンピユータのデイスプレイに表示し、プリン
タで表示画面を複写することができる。

（実施例） 本発明の実施例を図面について説明すれば、水
圧データレコーダ装置１は、第１図、第２図およ
び第３図に示すように、水圧測定器２と、消火栓
等連結具３と、ICメモリーカード４と、カード
データ読取器５を含むインターフエイス６と、マ
イクロコンピユータ７と、時間、水圧を表示、記
録、分析するプログラムソフトウエアを備えてな
り、前記水圧測定器２は、第２図に示すように、
水道管路に付設した消火栓８にカツプリング等の
消火栓等連結具３を取付け、導管９の一端を前記
消火栓等連結具３に接続し、他軸を前記水圧測定
器２と接続してあり、水圧測定器２の水圧測定は
デジタル値でICメモリーカード４に記録させる
ようにしてあり、現場設置してある。

次いでカードデータ読取器とRS232C用コード
１０により構成されインターフエイス６をマイク
ロコンピユータ７に接続し、マイクロコンピユー
タ７にはハードデイスク装置等の記憶媒体装置１
１を備え、マイクロコンピユータはコンピユター
本体１２と、デイスプレイ１３と、キーボード１
４を具え、プリンタ１５を付設してある。

マイクロコンピユータ７のデイスプレイ１３に
はプログラムソフトウエアによつて分析された時
間、水圧測定値を画面表示し、デイスプレイ１３
に表示された画面をプリンタ１５により複写する
ことができるように形成してある。

前記水圧測定器２は第４図示のように、水圧測
定部１６とICメモリーカード入力部１７からな
り、水圧測定値メータ１８を設け、水圧測定値の
測定範囲を０〜５Kg／cm²と、０〜10Kg／cm²の二区
分に切替える圧力設定スイツチ１９を設け、さら
に圧力切替えを表示する表示ランプ２０ａ，２０
ｂ、測定日数をそれぞれ１日間、３日間、７日
間、30日間に設定する日数設定スイツチ２１，２
２，２３，２４を設けてあり、これらスイツチに
は表示ランプ２１ａ，２２ａ，２３ａ，２４ａを
付設してある。

さらにICメモリーカード挿入部２５、電池２
６の収納部２７、確認用スイツチ２８、確認用表
示ランプ２９、ICメモリーカードを挿入したと
き記録状態となりドライブ中を表示する表示ラン
プ３０を各々設けてある。

第５図は本発明装置のブロツク状で示した系統
図である。

第６図は本発明の流れ図であつて、プログラム
ソフトウエアにより、ICメモリーカード４の
記録をハードデイスク等へ転送する等のプログラ
ム制御、水圧測定データのグラフ表示、データ
の取出し等のバツチフアイル制御がなされる。

第７図は水圧変化棒グラフである。

プリンタ１５により打出される水圧データ記録
票には作成日、フアイル名、客先コード番号、路
線番号、消火栓番号、記録器番号、コメント、測
定開始日時、測定期間、データ数、サンプリング
時間、印刷区間等を表示する。

本発明装置は前記のように構成したので、現場
にて水圧測定器２の水圧測定部１６の測定値を
ICメモリーカード入力部１７によりICメモリー
カード４に記録させる。

次いで、マイクロコンピユータ７を設置した適
宜部所にてICメモリーカード４の数値をカード
データ読取器５を介してマイクロコンピユータ７
のコンピユータ本体１２に入力し、プログラムソ
フトウエアにより測定値を分析し、デイスプレイ
１３に画面表示し、プリンタ１５で表示画面を複
写することができる。これによつて水圧データ記
録票または水圧の変化棒グラフ等グラフを容易に
作成することができる。

（発明の効果） 本発明水圧データレコーダ装置は、水圧測定値
をデジタル化したデータとしてICメモリーカー
ドに記憶させ、このICメモリーカードを介して
測定時間と、この測定時間に対応した水圧をマイ
クロコンピユータに表示し得、一定期間の最高水
圧、最低水圧、平均水圧を正確な数値データとし
て把えることができ、データの管理を容易とし、
一定工事区間内の複数の消火栓等で、水圧変動幅
が同一時間として表示でき、最適な水圧値変動幅
から比較して適切な水圧を容易に判断でき、水道
管等のライフラインの施設維持管理に役立つ情報
を充分に提供することができる等の格別な効果を
発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明水圧データレコーダ装置の全体
統計図、第１図は同・水圧測定器の設置状態説明
図、第３図は同・構成図、第４図は同・水圧測定
器の正面図、第５図は同・ブロツク状で示した系
統図、第６図はマイクロコンピユータ操作の流れ
図、第７図は水圧測定値の変化を表示した棒グラ
フ図である。 １……水圧データレコーダ装置、２……水圧測
定器、３……消火栓等連結具、４……ICメモリ
ーカード、５……カードデータ読取器、６……イ
ンターフエイス、７……マイクロコンピユータ、
８……消火栓、９……導管、１１……記憶媒体装
置、１２……コンピユータ本体、１３……デイス
プレイ、１４……キーボード、１５……プリン
タ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水圧測定器とICメモリーカードと消火栓等
   連結具とマイクロコンピユータと水圧値、目盛分
   析等を表示させるプログラムソフトウエアとを有
   し、水道管系の消火栓等に消火栓等連結具を取付
   け、この消火栓等連結具と前記水圧測定器とを導
   管を介して接続し、水圧測定器による測定値を
   ICメモリーカードに入力して記録し、このICメ
   モリーカードをカードデータ読取器で読取りマイ
   クロコンピユータに入力し、前記ソフトウエアに
   より分析したのち、マイクロコンピユータに表示
   するようにしてなることを特徴とする水圧データ
   レコーダ装置。