JPH0587667A - タイヤ空気圧監視装置 - Google Patents

タイヤ空気圧監視装置

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Publication number
JPH0587667A
JPH0587667A JP3252162A JP25216291A JPH0587667A JP H0587667 A JPH0587667 A JP H0587667A JP 3252162 A JP3252162 A JP 3252162A JP 25216291 A JP25216291 A JP 25216291A JP H0587667 A JPH0587667 A JP H0587667A
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JP
Japan
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tire
signal
detector
sensor
tire pressure
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Pending
Application number
JP3252162A
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English (en)
Inventor
Yoshio Nakano
善夫 中埜
Takahisa Noda
貴久 野田
Shuichi Kawase
秀一 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線を簡単化し、コストの低廉化を図ると共
に、低速時または高速時の検出精度を高める。 【構成】 タイヤ空気圧の状態に応じて異なる周波数で
共振するLC共振回路をもつセンサ1をタイヤ内に配設
し、該センサと磁界結合されるよう対向してディテクタ
2を配設する。このディテクタには励磁パルスの印加に
より磁界を発生させる1次コイルL1およびセンサの共
振時の信号を検出する2次コイルL2と、1次コイル側
にDC成分のみを通過させるローパスフィルタ24を、
2次コイル側にAC成分のみを通過させるハイパスフィ
ルタ28が設けられている。コントローラ3は電源線と
信号線を共通にした線23でディテクタと接続され、励
磁パルスの電源をディテクタに供給すると共に、検出信
号によりタイヤ空気圧の状態を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤの空気圧状態を
検出し、表示等により報知するタイヤ空気圧監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの空気圧を監視するために各種の
装置が提案されている。例えば、タイヤに圧力スイッチ
を設け、この圧力スイッチの作動によりタイヤの内圧を
検出し、所定値より低い空気圧のときに表示等で警報す
るものが知られている。タイヤの空気圧を検出する場
合、センサは回転するタイヤ内に配設され、このセンサ
に対向してセンサ信号を検出するディテクタが配設され
る。通常タイヤホイールの内側には、ディスクブレーキ
が配設されており、この厳しい環境にディテクタも配置
される。そして、ディテクタと車体側に設けられるコン
トローラ間は電源線と信号線のケーブルにより接続され
る。ケーブルは、アース線を共通にした3芯ケーブルが
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、3芯線の接
続ケーブルを用いると、電源と信号のそれぞれ端子を設
け、両系統を別個に配線しなければならず、配線コスト
を上昇させる。またセンサがディテクタに一致したとき
の正規の信号に、外乱ノイズによる不正規の信号が重畳
されて検出されると、この信号ではタイヤの空気圧状態
の判断を高い精度で行いにくい。更に励磁パルスの印加
により発生される磁界をセンサに作用させてタイヤ空気
圧を監視するものでは、ディテクタの検出精度上、所定
のパルス数によりタイヤの空気圧状態が判断される。そ
のため、車速に応じて必要なパルス数をどのように確保
するかが問題であった。本発明の目的は、配線を簡単化
し、コストの低廉化を図ったタイヤ空気圧監視装置を提
供することである。また他の目的は、低速時または高速
時の検出精度を高めたタイヤ空気圧監視装置を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のタイヤ空気圧監視装置はタイヤ内に配設さ
れ、タイヤ空気圧の状態に応じて異なる周波数で共振す
るLC共振回路をもつセンサと、該センサと磁界結合さ
れるよう対向して配設され、励磁パルスの印加により磁
界を発生させる1次コイルおよび前記センサの共振時の
信号を検出する2次コイルを有するディテクタと、前記
励磁パルスの電源を供給すると共に、前記信号からタイ
ヤ空気圧の状態を判断するコントローラとを備え、前記
ディテクタは1次コイル側の入力端にDC成分のみを通
過させるローパスフィルタを、また2次コイル側の出力
端にAC成分のみを通過させるハイパスフィルタを設
け、該両フィルタを前記コントローラに共通線にて接続
したことを特徴とするものである。また他の発明は、前
記発明において、コントローラはタイヤ空気圧の状態信
号を選別する手段と、選別された信号をパルス数で検出
する手段と、検出されたパルス数からタイヤ空気圧の状
態を判断する手段と、該判断結果を表示する手段とから
構成されていることを特徴とするものである。更に他の
発明は、前記発明において、コントローラは予め設定さ
れた車速に応じたタイヤ空気圧の状態信号の設定周期と
前記ディテクタからの検出信号の検出周期を比較し、該
検出周期が設定周期に一致したときの前記検出信号によ
りタイヤ空気圧の状態を判断することを特徴とするもの
である。
【0005】
【作用】1次コイル側にローパスフィルタを、また2次
コイル側にハイパスフィルタを設けたことにより、DC
電源と信号を共通線を使ってディテクタとコントローラ
間を接続することができ、配線が簡単になる。センサと
ディテクタが磁気結合されると、1次コイルに印加され
た励磁パルスによりセンサが共振を起すため、2次コイ
ルにはタイヤ空気圧が所定値以上または所定値未満であ
る状態信号が検出される。コントローラは検出信号がノ
イズによる信号であるか否かを判断し、ノイズなしの信
号に基づいてタイヤ空気圧の状態を判断する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明のタイヤ空気圧監視装置を構
成するセンサとディテクタの配置を示している。センサ
1およびディテクタ2は、図2に示す自動車の右前輪F
R,左前輪FL,右後輪RRおよび左後輪RLに配設さ
れ、各タイヤの空気圧信号を検出する。コントローラ3
は、予め設定されたタイヤの空気圧と検出された空気圧
との比較によりタイヤ空気圧の状態を判断し、必要に応
じて表示等の報知を行う。
【0007】センサ1は、タイヤホイール4に穿設され
た孔4aに取り付けられ、タイヤ空気圧の所定値以上の
圧力を検出するための第1のLC共振回路および前記タ
イヤ空気圧の所定値未満の圧力を検出するための第2の
LC共振回路により構成されている。ホイールの内側に
は、ディスクブレーキ装置が設けられており、ディテク
タ2はブレーキ装置のディスク6の外周上に配置され、
その取付部2aをブレーキキャリパ7にネジ止めされ
る。ディテクタ2の検出部2bは、センサ1とは非接触
で電気的に結合されるように対向させて配設される。
【0008】図3により、作動原理を説明する。センサ
1は、タイヤの空気圧により作動する圧力スイッチ10
と、コイルLにそれぞれが並列接続されたコンデンサC
1,C2から成るLC共振回路を備え、コンデンサC2
には圧力スイッチ10の接点が挿入されている。ここ
で、第1の共振回路はコイルLとコンデンサC1,C2
により構成され、また第2の共振回路はコイルLとコン
デンサC1により構成される。ディテクタ2は、パルス
により励磁される1次コイルL1をもつ送信部21およ
びこの送信部21が形成する磁界によりセンサ1のLC
共振回路を共振させ、このときの共振エネルギーを検出
する2次コイルL2をもつ受信部22から構成されてい
る。
【0009】タイヤの空気圧が所定値以上の場合は、圧
力スイッチがONになっているので、センサはLとC
1、C2により第1の共振回路を形成している。この状
態で送信部21を動作させて所定の周期のパルス(以下
「励磁パルス」という)を1次コイルL1に供給して磁
界を発生させると、タイヤが1回転する毎にセンサ1の
コイルLが1次コイルL1に磁気的に結合され、第1の
共振回路が周波数f1で共振する。このときの周波数f
1による共振エネルギーから第1のタイヤ空気圧状態信
号(以下「タイヤ空気圧信号a1」という)を受信部2
2の2次コイルL2で検出する。
【0010】タイヤの空気圧が所定値未満の場合は、圧
力スイッチがOFFになるので、センサはL,C1によ
り第2の共振回路が形成される。上記同様に、1次コイ
ルL1に励磁パルスを供給して磁界を発生させている
と、センサ1のコイルLと1次コイルの磁気的な結合時
に、第2の共振回路が周波数f2で共振する。このとき
の周波数f2による共振エネルギーから第2のタイヤ空
気圧状態信号(以下「タイヤ空気圧信号a2」という)
を受信部22の2次コイルL2で検出する。
【0011】図4は、ディテクタ2の回路構成の一実施
例を示している。図において、ディテクタ2は、電源線
23,GND29によりコントローラ3と接続されてお
り、この電源線23は送信部21への電源を供給し、ま
た検出された特定の周波数の交流信号をコントローラ3
へ送信するための共通線になっている。送信部21は、
電源線23を介して供給される電源からDC成分のみを
通過させるローパスフィルタ24と、このローパスフィ
ルタ24で得られるDC成分を、1次コイルL1に供給
するドライバ25と、このドライバ25でDC成分から
所定の周期の励磁パルスを形成させるための発振器26
とから構成され、前記励磁パルスを1次コイルに流して
磁界を発生させる。受信部22は、2次コイルL2で検
出される信号を所定のレベルに増幅する増幅器AMP27
と、増幅後の信号からAC成分のみを通過させるハイパ
スフィルタ28とを備え、検出される特定の周波数の交
流信号を電源線23を介してコントローラ3に送出す
る。
【0012】励磁パルスは、高速時のタイヤ空気圧の判
断に必要な検出パルス数、例えば3個が確保できる周期
が選択される。例えば、図6に示す励磁パルスは、タイ
ヤ空気圧信号a1を4パルス、タイヤ空気圧信号a2を8
パルスで判断するもので、このパルス数を高速時におい
て確保するためには励磁パルスの周期は13.3KHZ
(75μs)を選択する。この例では、タイヤ空気圧信
号a1は75KHZ、タイヤ空気圧信号a2は170KHZ
としている。
【0013】次にディテクタの動作を説明する。コント
ローラ3から共通線23を通して供給されるDC電源を
ローパスフィルタ24にてDC成分のみを通過させてド
ライバ25に入力する。ドライバ25は、発振器26か
ら発振周波数に基づいて周期75μsの励磁パルスを形
成し、1次コイルL1に印加して磁界を発生させる。1
次コイルL1による磁界中にセンサが位置されると、セ
ンサが共振して2次コイルL2に共振による電流が流れ
てタイヤ空気圧の状態に応じた交流信号が検出される。
検出された交流信号は、AMP27で増幅され、ハイパ
スフィルタ28でAC成分のみを通過させ、共通線23
を通してコントローラ3に送られる。このように送信部
の入力端にローパスフィルタ24を、また受信部の出力
端にハイパスフィルタ28を設けることにより、DC電
源と検出信号を共通線を使ってディテクタ2とコントロ
ーラ3間を接続することができ、配線を簡単にすること
ができる。
【0014】図5は、コントローラ3の回路構成の一実
施例を示している。コントローラ3は、4つのタイヤに
設置されたディテクタ2を制御し、各タイヤからの検出
信号を処理してメータやCRT等の出力装置を動作させ
る。各タイヤの回路構成は同一なので、以下ではFRタ
イヤについてのみ説明し、他のタイヤの説明を省略す
る。コントローラ3は、車速センサからの車速信号によ
りタイヤの回転を推定し、その結果から検出されたタイ
ヤ空気圧信号に基づくデータ処理を実行するマイクロプ
ロセッシングユニットMPU30と、、4つのタイヤの
ディテクタ2(2A〜2D)に供給するDC電源と各デ
ィテクタ2A〜2Dから送られてくる検出されたタイヤ
空気圧信号としての交流信号ACを分離するAC/DC
分離回路31(31A〜31D)と、各タイヤのタイヤ
空気圧信号をパルス波形に整形する波形整形回路32
(32A〜32D)と、各タイヤの整形後のパルスをカ
ウントするカウンタ33(33A〜33D)と、MPU
および送信部のDC電源を、バッテリBの直流DCを安
定化して供給するための安定化電源回路34と、タイヤ
空気圧の監視動作を開始させるため、例えばイグニッシ
ョンスイッチのON信号を入力として安定化電源回路3
4を動作させ、MPU30を起動する起動回路35とか
ら構成されている。
【0015】カウンタ33は、22,23,カウンタリセ
ツトRの入出力があり、22,23は各タイヤの波形整形
されたパルスをカウントした後の出力ポートで、4〜
7,12〜15個のパルスがあれば22ポートが“1”
に、8〜15個のパルスが入れば23ポートが“1”に
なる。MPU30は、予め励磁パルスの周期T0が分か
っているので、車速センサの出力値および前記周期に基
づいてカウンタ33から出力される22,23値を処理す
ることによりタイヤ空気圧の状態信号を識別することが
できる。すなわち、MPU30ではT0毎にカウンタ3
3の22,23をそれぞれ読み込み、R(リセット)信号
を出してカウンタをクリアし、再カウントする。読み取
った22,23の値により、MPU内部のソフトカウンタ
によりカウントする。磁気結合している場合で23
“1”になるのは第2のタイヤ空気圧状態時、また22
が“1”になるのは第1のタイヤ空気圧状態時である。
一方磁気結合していない場合は22,23が共に“0”で
ある。図6の例では、タイヤ空気圧が所定値以上のとき
4パルス、所定値未満のとき8パルスを1カウントとし
たカウンタ値によって判断が行われている。
【0016】このコントローラ3には、タイヤ空気圧を
常時または必要時にドライバ等に報知するための出力装
置が接続されている。出力装置はLEDにより警告表示
するメータ36および4つのタイヤの絵柄により表示す
るディスプレイCRT37から構成されている。MPU
30は、タイヤ空気圧の異常を検出すると、駆動信号を
メータ36に出力してLEDを点灯させ、またドライバ
のリクエストRSに応じてディスプレイCRT37に表
示させる。すなわち、ディスプレイCRT37には、リ
クエスト信号の入力を条件に4つのタイヤのタイヤ空気
圧の状態信号をシリアル通信でディスプレイCRTに送
って各タイヤのタイヤ空気圧を表示する。
【0017】次にコントローラのタイヤ空気圧信号の処
理動作について説明する。図6は、各ディテクタ2A〜
2Dが検出するタイヤ空気圧信号の一つのディテクタ2
の信号波形を示している。ディテクタ2から送られてく
る信号a(a0,a1,a2)は、AC/DC分離回路3
1で分離された後に、波形整形回路32によりパルス波
形b(b0,b1,b2)に整形し、このパルスをカウン
タ33でカウントする。カウンタ値はMPU30で処理
され、タイヤ空気圧の状態が判定される。その判定結果
はLEDまたはCRTに出力される。
【0018】センサ1とディテクタ2が磁気的に結合さ
れていないときは、1次コイルに励磁パルスを印加して
もセンサ1との共振が起こらないため、2次コイルには
無信号時の信号a0が誘起(検出)される。この信号a0
はAC/DC分離回路31を通して波形整形回路32に
送られる。波形整形回路で整形されたパルスb0をカウ
ンタ33でカウントし、そのカウンタ値をMPU30で
処理する。センサ1とディテクタ2が磁気的に結合され
ているときは、1次コイルに印加された励磁パルスによ
りセンサ1との間で、f1またはf2のいずれかの共振
が起こるため、2次コイルに波形(1)に示すタイヤ空
気圧信号a1または波形(3)に示すタイヤ空気圧信号
2が検出される。この信号a1,a2は上記同様に処理
される。
【0019】図7は、車速に応じて検出するパルス数を
変えたときのカウンタの構成を示している。センサとデ
ィテクタは、タイヤが1回転する毎に対向し、磁気結合
するので、車速が高速になると磁気結合時間が短く、逆
に低速側では長くなる。そこで、図8に示すように、磁
気結合している間(A)において、高速ではn個、低速
ではN個を検出する。例えば、高速では3パルスで検出
できるように構成される。本実施例は、図5に示すカウ
ンタ33を図6に示すカウンタ33A,33B,33C
で構成したものである。
【0020】カウンタ33Aは、検出波形を成形した
後、75μS当たりのパルス数をカウントして選別す
る。その後、カウンタ33Bはカウンタ33Aの22
をタイヤ1回転当たりでカウントし、その数をカウンタ
値Mとする。すなわち、カウンタ値Mは4パルスを1パ
ルスとして磁気結合している間(A)のパルス数をカウ
ントした値である。一方カウンタ33Cはカウンタ33
Aの23値をタイヤ1回転当たりでカウントし、その数
をカウンタ値Nとする。すなわち、カウンタ値Nは8パ
ルスを1パルスとして磁気結合している間(A)のパル
ス数をカウントした値である。そして、MPUはカウン
タ33B,33Cからのカウンタ値を基にタイヤ空気圧
の状態を判断する。タイヤ1回転当たりの検出パルス数
を変えることにより、高速時の磁気結合している間のパ
ルスが少なくなっても車速とパルス数を予め設定してお
くことにより、高速時のタイヤ空気圧の状態を判断する
ことができる。
【0021】上記判断処理を具体例により更に詳しく説
明する。図9および10は、パルスのカウンタ値が3を
超えているか否かでタイヤ空気圧を判断するフローチャ
ートを示している。初期設定後(S1)、各タイヤの空
気圧信号のカウンタ値N(NFR,NFL,NRR,NRL)お
よびカウンタ値M(MFR,MFL,MRR,MRL)を記憶す
るメモリの前記カウンタ値N,Mをクリアする(S
2)。各タイヤのカウンタ値を入力し、カウンタ
(22)とカウンタ(23)の出力を判断する(S3,S
5)。すなわち、第1のタイヤ空気圧状態時はカウンタ
(22)の出力“1”が判断され(S3)、メモリのカ
ウンタ値Mに+1する(S4)。一方、第2のタイヤ空
気圧状態時はカウンタ(23)の出力“1”が判断され
(S4)、メモリのカウンタ値Nに+1する(S5)。
このS3〜S6のデータ入力を他のタイヤでも同様に実
行(S7)した後に、各タイヤのカウンタをリセットす
る(S8)。次いで、タイヤが1回転したか否かが判断
され(S9)、タイヤが1回転していれば、カウンタ値
M,Nが基準値と比較される。ここでは基準値として3
個のパルス数に設定する。まず各タイヤ毎の第1のタイ
ヤ空気圧状態が判断され(S10)、NFR>3の場合は
FRタイヤが第2のタイヤ空気圧状態であると判断し、
FRタイヤの第2のタイヤ空気圧信号を出力する(S1
1)。NFR>3でない場合はカウンタ値Mが判断され
(S12)。MFR>3の場合はFRタイヤの第1のタイ
ヤ空気圧状態であると判断し、FRタイヤの第1のタイ
ヤ空気圧信号を出力する(S13)。例えば、センサ、
ディテクタ、システム的な誤動作等の発生により、NFR
>3かつMFR>3でない場合は、信号検出が不可である
旨の情報(Diag)を出力する(S14)。同様に、
FL,RR,RLタイヤについても判断を行ってタイヤ
空気圧の状態を出力する(S15)。その後、S1にリ
ターンする。
【0022】次に外乱ノイズ対策について説明する。図
11は、タイヤが1回転する間のセンサとディテクタの
位置関係およびその間の信号波形を示している。タイヤ
がr方向に回転しているとき、その1回転の間に(3)
の状態でセンサがディテクタに対向して信号Sが検出さ
れる。しかし、回転途中で外乱によるノイズnが出るこ
とがある。このノイズnが本来の信号Sと誤って検出さ
れると、タイヤ空気圧の正常、異常を判定する際の精度
が低下することになる。そこで、本実施例では、図10
に示すS10,S12の第1および第2のタイヤ空気圧
状態の判断で、車速に応じてディテクタ信号の周期をチ
ェックすることにより、ノイズによるディテクタ信号を
除去し、センサによるディテクタ信号のみを取り出す構
成を付加して検出精度を高めている。
【0023】タイヤの1回転の時間t1とディテクタ信
号の周期t2はほぼ等しい関係にあるから、図12に示
すように、ノイズnによるディテクタ信号(以下「不正
規のディテクタ信号」という)Sn(Sn1,Sn2,・
・・)が出ると、正規のディテクタ信号S(S0,S1
・・・)からSnまでの時間がt2より小さくなる。し
たがって、ディテクタ信号の時間間隔をチェックするこ
とにより、SとSnを識別し、t1≒t2のSを検出する
ことができる。図示の例では、正規のディテクタ信号S
0とS1の間に不正規のディテクタ信号Sn1を、S1とS
2の間にSn2,Sn3が検出された場合で、各信号の時
間間隔をt3〜t7とすると、S0〜S2間ではt2>t3
7となるため、この間の信号をキャンセルする。
【0024】図13は、時間的フィルタを設けたときの
タイヤ空気圧状態を判断するためのフローチャートを示
している。本実施例は、図10に示すNFR>3,MFR
3の判断の他にt1≒t2の判断を追加したことを特徴と
するものである。ここでは時間的フィルタに関する特徴
部分のみを説明する。なお、t2はタイヤ空気圧信号a2
の周期、t2’はタイヤ空気圧信号a1の周期である。タ
イヤの1回転が判断されると(S9)、タイヤの1回転
に要する時間t1が入力される(S9A)。次いで、S
10,S12においてNFR>3またはMFR>3がYes
であれば、NFR>3のときt1≒t2またはMFR>3のと
きt1≒t2’の判断が行われる(S10A,S12
A)。t1≒t2またはt1≒t2’が満足されているとき
各々の信号を出力する(S11,S13)。
【0025】本実施例では、タイヤの1回転毎にタイヤ
空気圧の状態を判断するように構成されているが、複数
回転毎に1回の判断を行うように構成することもでき
る。このように構成することにより、計算誤差やタイヤ
状態の変動による誤動作を防ぐことができる。
【0026】
【発明の効果】上述のとおり、本発明によれば、コント
ローラとディテクタを接続するケーブルを共通線にした
ので、配線が簡単になり、製造コストの低下が図れる。
また高速時の検出パルス数が確保できるように励磁パル
スの周期を設定したので、低速から高速までのタイヤ空
気圧の正常圧または異常圧を高い精度で検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイヤ空気圧監視装置を構成するセ
ンサとディテクタの配置構成を説明する図である。
【図2】 車両に対するセンサとディテクタとコントロ
ーラの配置関係を示す図である。
【図3】 タイヤ空気圧の検出原理を説明する図であ
る。
【図4】 ディテクタの回路構成を示す図である。
【図5】 本発明のタイヤ空気圧監視装置の全体回路構
成を示す図である。
【図6】 信号波形を説明する図である。
【図7】 検出パルス数をカウントするカウンタの他の
実施例を説明する図である。
【図8】 図7に示すカウンタでカウントするパルスを
説明する図である。
【図9】 コントローラの処理動作で、各輪のカウンタ
値の入力処理を行うためのフローチャートである。
【図10】 コントローラの処理動作で、入力されたカ
ウンタ値によりタイヤ空気圧状態の判断処理を行うため
のフローチャートである。
【図11】 外乱ノイズの対策を説明する図である。
【図12】 外乱ノイズによる信号波形を説明する図で
ある。
【図13】 時間的フィルタを入れたタイヤ空気圧状態
を判断処理を行うためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 センサ、2 ディテクタ、3 コントローラ、4
タイヤホイール、5ホイールカバー、6 ディスクロー
タ、7 ブレーキキャリパ、10 圧力スイッチ、21
送信部、22 受信部、23 共通線、24 ローパ
スフィルタ、28ハイパスフィルタ、30 MPU、3
1 AC/DC分離回路、32 波形整形回路、33
カウンタ、34 安定化電源回路、35 起動回路、3
6メータ、37 ディスプレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ内に配設され、タイヤ空気圧の状
    態に応じて異なる周波数で共振するLC共振回路をもつ
    センサと、該センサと磁界結合されるよう対向して配設
    され、励磁パルスの印加により磁界を発生させる1次コ
    イルおよび前記センサの共振時の信号を検出する2次コ
    イルを有するディテクタと、前記励磁パルスの電源を供
    給すると共に、前記信号からタイヤ空気圧の状態を判断
    するコントローラとを備え、前記ディテクタは1次コイ
    ル側の入力端にDC成分のみを通過させるローパスフィ
    ルタを、また2次コイル側の出力端にAC成分のみを通
    過させるハイパスフィルタを設け、該両フィルタを前記
    コントローラに共通線にて接続したことを特徴とするタ
    イヤ空気圧監視装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラは、タイヤ空気圧の状
    態信号を選別する手段と、選別されたタイヤ空気圧の状
    態信号をパルス数で検出する手段と、検出されたパルス
    数からタイヤ空気圧の状態を判断する手段と、該判断結
    果を表示する手段とから構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のタイヤ空気圧監視装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、予め設定された車
    速に応じたタイヤ空気圧の状態信号の設定周期と前記デ
    ィテクタからの検出信号の検出周期を比較し、該検出周
    期が設定周期に一致したときの前記検出信号によりタイ
    ヤ空気圧の状態を判断することを特徴とする請求項2記
    載のタイヤ空気圧監視装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030083471A (ko) * 2002-04-23 2003-10-30 주식회사 다진시스템 자계변화를 이용한 자동차 타이어 압력센서의 데이타 전송방법
JP2007537422A (ja) * 2004-04-26 2007-12-20 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン タイヤ回転カウンタ

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