JPH0586996A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents
内燃機関の蒸発燃料処理装置Info
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- JPH0586996A JPH0586996A JP24759391A JP24759391A JPH0586996A JP H0586996 A JPH0586996 A JP H0586996A JP 24759391 A JP24759391 A JP 24759391A JP 24759391 A JP24759391 A JP 24759391A JP H0586996 A JPH0586996 A JP H0586996A
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は燃料タンクとエンジンの吸気管とを直
接連通する連通路を有する蒸発燃料処理装置に関し、燃
料タンク内の残存ベーパ量を考慮して燃料噴射量を高精
度に補正し、最適な空燃比制御を行うことを目的とす
る。 【構成】燃料タンク内に残存ベーパΔQ(i−1)があ
る場合の燃料タンク内の圧力Ptankを求め(ステップ2
11)め、エンジン負荷から吸気管内の圧力Pmを求め
(ステップ213)、両圧力の差より電磁弁31の最大
流量Pmax を求める(ステップ216)。この最大流量
Pmax とベーパ発生量Qtを比較し(ステップ22
0)、ベーパ発生量Qtが大なる場合は、これを積算し
て次回ルーチン時の残存ベーパ量とする(ステップ22
1)。ベーパ発生量Qtが小なる場合は、前回の残存ベ
ーパ量の1/8を加算してベーパのパージ量Qttとし
(ステップ231)、次回の残存ベーパ量が求められる
(ステップ233)。
接連通する連通路を有する蒸発燃料処理装置に関し、燃
料タンク内の残存ベーパ量を考慮して燃料噴射量を高精
度に補正し、最適な空燃比制御を行うことを目的とす
る。 【構成】燃料タンク内に残存ベーパΔQ(i−1)があ
る場合の燃料タンク内の圧力Ptankを求め(ステップ2
11)め、エンジン負荷から吸気管内の圧力Pmを求め
(ステップ213)、両圧力の差より電磁弁31の最大
流量Pmax を求める(ステップ216)。この最大流量
Pmax とベーパ発生量Qtを比較し(ステップ22
0)、ベーパ発生量Qtが大なる場合は、これを積算し
て次回ルーチン時の残存ベーパ量とする(ステップ22
1)。ベーパ発生量Qtが小なる場合は、前回の残存ベ
ーパ量の1/8を加算してベーパのパージ量Qttとし
(ステップ231)、次回の残存ベーパ量が求められる
(ステップ233)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の蒸発燃料処理
装置に係り、特に燃料タンクと内燃機関(エンジン)の
吸気管とを直接連通する連通路を有し、蒸発燃料を燃焼
室に搬送して燃焼させる蒸発燃料処理装置に関する。
装置に係り、特に燃料タンクと内燃機関(エンジン)の
吸気管とを直接連通する連通路を有し、蒸発燃料を燃焼
室に搬送して燃焼させる蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の燃料タンクからエンジンの吸気管
に直接連通するパージ通路を設け、燃料タンク内で発生
した蒸発燃料(ベーパ)を直接吸気管に送り、このベー
パを燃焼室にて燃焼させる内燃機関の蒸発燃料処理装置
が一般的に知られている。そしてこの種の蒸発燃料処理
装置では、ベーパ発生量の検出手段と、検出されたベー
パ発生量に基づいて燃料噴射弁による本来の燃料噴射量
を減少せしめる減算手段とを有しており、ベーパが吸気
管内に多く流入して空燃比がリッチ側となった場合に
は、上記減算手段により燃料噴射量が減少せしめられ、
燃焼室において良好な空燃比が得られるように構成され
ている。
に直接連通するパージ通路を設け、燃料タンク内で発生
した蒸発燃料(ベーパ)を直接吸気管に送り、このベー
パを燃焼室にて燃焼させる内燃機関の蒸発燃料処理装置
が一般的に知られている。そしてこの種の蒸発燃料処理
装置では、ベーパ発生量の検出手段と、検出されたベー
パ発生量に基づいて燃料噴射弁による本来の燃料噴射量
を減少せしめる減算手段とを有しており、ベーパが吸気
管内に多く流入して空燃比がリッチ側となった場合に
は、上記減算手段により燃料噴射量が減少せしめられ、
燃焼室において良好な空燃比が得られるように構成され
ている。
【0003】しかしながら、一般に燃料タンクから発生
するベーパは、ガソリンから発生する純粋なガソリン蒸
気と、タンク内に吸入された空気との混合体で構成され
ており、またその混合比は不確定である。特にベーパ中
の空気はガソリン蒸気とは反対に空燃比をリーン側とす
る作用をする。このため、検出されたベーパ発生量の値
から単純に燃料噴射量を減算補正している上記蒸発燃料
処理装置では、ベーパ中のガソリン蒸気と空気の配分を
考慮した正確な燃料噴射量の補正を行うことができず、
実際には良好な空燃比を得ることはできない。
するベーパは、ガソリンから発生する純粋なガソリン蒸
気と、タンク内に吸入された空気との混合体で構成され
ており、またその混合比は不確定である。特にベーパ中
の空気はガソリン蒸気とは反対に空燃比をリーン側とす
る作用をする。このため、検出されたベーパ発生量の値
から単純に燃料噴射量を減算補正している上記蒸発燃料
処理装置では、ベーパ中のガソリン蒸気と空気の配分を
考慮した正確な燃料噴射量の補正を行うことができず、
実際には良好な空燃比を得ることはできない。
【0004】そこで本出願人は、先に特願平3-221816号
にて上記課題を解決した内燃機関の蒸発燃料処理装置を
提案した。この蒸発燃料処理装置は、燃料タンクからエ
ンジンの吸気管に直接連通するパージ通路を設けると共
に、燃料タンクから発生するベーパのベーパ発生量検出
手段と、発生したベーパ中の純粋なガソリン蒸気量を検
出するガソリン蒸気量検出手段と、ベーパ中の空気量を
求める空気量演算手段とを有し、ベーパ中のガソリン蒸
気量と空気量の配分を求め、この配分を考慮して燃料噴
射量を補正する構成である。
にて上記課題を解決した内燃機関の蒸発燃料処理装置を
提案した。この蒸発燃料処理装置は、燃料タンクからエ
ンジンの吸気管に直接連通するパージ通路を設けると共
に、燃料タンクから発生するベーパのベーパ発生量検出
手段と、発生したベーパ中の純粋なガソリン蒸気量を検
出するガソリン蒸気量検出手段と、ベーパ中の空気量を
求める空気量演算手段とを有し、ベーパ中のガソリン蒸
気量と空気量の配分を求め、この配分を考慮して燃料噴
射量を補正する構成である。
【0005】この蒸発燃料処理装置によれば、パージ通
路を通過するベーパ発生量、およびベーパ中のガソリン
蒸気量と空気量との配分が明確となるため、ベーパ発生
量およびその成分に対応させて燃料噴射量を補正するこ
とができ、エンジンの空燃比制御を向上させることがと
できる。
路を通過するベーパ発生量、およびベーパ中のガソリン
蒸気量と空気量との配分が明確となるため、ベーパ発生
量およびその成分に対応させて燃料噴射量を補正するこ
とができ、エンジンの空燃比制御を向上させることがと
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が先に提案し
た上記蒸発燃料処理装置(以下、単に先願の装置とい
う)では、燃料タンクから発生するベーパの全量が、そ
のまますぐに吸気管に吸入されることを前提として考案
されている。しかしながら、先願の装置において、エン
ジンの高負荷時等においては、吸気管内の圧力が上昇し
て吸気管内と燃料タンク内の圧力差が減少し、燃料タン
クから吸気管内に吸入されるベーパ量が減少してしまう
状態が発生する。このため、吸気管に吸入されないベー
パが燃料タンク内に残存し、これによって燃料タンクの
内圧が上昇する。そしてこの燃料タンクの内圧上昇によ
り、燃料タンクから吸気管内に実際に吸入されるベーパ
量が、上記ベーパ発生量検出手段によって推定されたベ
ーパ量よりも増加してしまい(ベーパ発生量検出手段は
燃料タンク内の燃料温度よりベーパ発生量を推定してい
る)、その結果、燃料噴射量の補正は不正確となる。以
上の如く、先願の装置においては、燃料タンク内に残存
するベーパを考慮していないため、空燃比の最適な制御
は実現されない。
た上記蒸発燃料処理装置(以下、単に先願の装置とい
う)では、燃料タンクから発生するベーパの全量が、そ
のまますぐに吸気管に吸入されることを前提として考案
されている。しかしながら、先願の装置において、エン
ジンの高負荷時等においては、吸気管内の圧力が上昇し
て吸気管内と燃料タンク内の圧力差が減少し、燃料タン
クから吸気管内に吸入されるベーパ量が減少してしまう
状態が発生する。このため、吸気管に吸入されないベー
パが燃料タンク内に残存し、これによって燃料タンクの
内圧が上昇する。そしてこの燃料タンクの内圧上昇によ
り、燃料タンクから吸気管内に実際に吸入されるベーパ
量が、上記ベーパ発生量検出手段によって推定されたベ
ーパ量よりも増加してしまい(ベーパ発生量検出手段は
燃料タンク内の燃料温度よりベーパ発生量を推定してい
る)、その結果、燃料噴射量の補正は不正確となる。以
上の如く、先願の装置においては、燃料タンク内に残存
するベーパを考慮していないため、空燃比の最適な制御
は実現されない。
【0007】そこで本発明は上記課題に鑑みなされたも
ので、吸気管内に流入されない燃料タンク内の残存ベー
パ量を考慮することにより、燃料噴射量を先願の装置に
比べてより高精度に補正し、最適な空燃比制御を行いう
る内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的と
する。
ので、吸気管内に流入されない燃料タンク内の残存ベー
パ量を考慮することにより、燃料噴射量を先願の装置に
比べてより高精度に補正し、最適な空燃比制御を行いう
る内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は上記目的を達成す
る本発明の原理構成図を示す。同図に示すように本発明
は、燃料タンク11と内燃機関12の吸気管13とを直
接連通する連通路14を有し、前記燃料タンク11から
蒸発する蒸発燃料の蒸発量を検出する燃料蒸発量検出手
段15と、前記燃料蒸発量検出手段15によって検出さ
れた燃料蒸発量に基づいて、燃料噴射弁16からの燃料
噴射量を補正する燃料補正量演算手段17とを有する内
燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料タンク1
1から前記吸気管13に吸入されず前記燃料タンク11
内に残る残存蒸発燃料量を算出する残存蒸発燃料量算出
手段18と、該残存蒸発燃料量算出手段18によって算
出された残存蒸発燃料量に基づき、前記燃料蒸発量検出
手段15によって検出された燃料蒸発量を補正して、前
記吸気管13にパージされるパージ量を求めるパージ量
補正手段19とを有し、前記燃料補正量演算手段17
は、前記パージ量補正手段19によって補正されたパー
ジ量に基づいて、燃料噴射弁16からの燃料噴射量を補
正する構成である。
る本発明の原理構成図を示す。同図に示すように本発明
は、燃料タンク11と内燃機関12の吸気管13とを直
接連通する連通路14を有し、前記燃料タンク11から
蒸発する蒸発燃料の蒸発量を検出する燃料蒸発量検出手
段15と、前記燃料蒸発量検出手段15によって検出さ
れた燃料蒸発量に基づいて、燃料噴射弁16からの燃料
噴射量を補正する燃料補正量演算手段17とを有する内
燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料タンク1
1から前記吸気管13に吸入されず前記燃料タンク11
内に残る残存蒸発燃料量を算出する残存蒸発燃料量算出
手段18と、該残存蒸発燃料量算出手段18によって算
出された残存蒸発燃料量に基づき、前記燃料蒸発量検出
手段15によって検出された燃料蒸発量を補正して、前
記吸気管13にパージされるパージ量を求めるパージ量
補正手段19とを有し、前記燃料補正量演算手段17
は、前記パージ量補正手段19によって補正されたパー
ジ量に基づいて、燃料噴射弁16からの燃料噴射量を補
正する構成である。
【0009】
【作用】本発明において、残存蒸発燃料量算出手段18
は、燃料タンク11から吸気管13に吸入されずに燃料
タンク11内に残る残存蒸発燃料量を算出する。パージ
量補正手段19は、残存蒸発燃料量算出手段18によっ
て算出された燃料タンク11内の残存蒸発燃料量に基づ
き、燃料蒸発量検出手段15によって検出された燃料蒸
発量を補正し、連通路14を実際に流れて吸気管13に
パージされるパージ量を正確に求める。このため、燃料
補正量演算手段17は、上記の如くパージ量補正手段1
9によって求められた正確なパージ量に基づいて、燃料
噴射弁16からの燃料噴射量を高精度に補正する。
は、燃料タンク11から吸気管13に吸入されずに燃料
タンク11内に残る残存蒸発燃料量を算出する。パージ
量補正手段19は、残存蒸発燃料量算出手段18によっ
て算出された燃料タンク11内の残存蒸発燃料量に基づ
き、燃料蒸発量検出手段15によって検出された燃料蒸
発量を補正し、連通路14を実際に流れて吸気管13に
パージされるパージ量を正確に求める。このため、燃料
補正量演算手段17は、上記の如くパージ量補正手段1
9によって求められた正確なパージ量に基づいて、燃料
噴射弁16からの燃料噴射量を高精度に補正する。
【0010】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。本実施例は図1に示す内燃機関12として4気筒
4サイクル火花点火式内燃機関(エンジン)40に適用
した例で、後述するマイクロコンピュータ21とエンジ
ン制御コンピュータ(ECU)22によって制御され
る。
示す。本実施例は図1に示す内燃機関12として4気筒
4サイクル火花点火式内燃機関(エンジン)40に適用
した例で、後述するマイクロコンピュータ21とエンジ
ン制御コンピュータ(ECU)22によって制御され
る。
【0011】図2において、23は燃料タンク(前記燃
料タンク11に相当する)であり、燃料タンク23内に
は、燃料温度を測定する燃料温度センサ24、及び燃料
タンク23内における燃料の残量を測定する燃料残量セ
ンサ25が取り付けられている。燃料温度センサ24、
及び燃料残量センサ25からの信号はマイクロコンピュ
ータ21に夫々出力されている。
料タンク11に相当する)であり、燃料タンク23内に
は、燃料温度を測定する燃料温度センサ24、及び燃料
タンク23内における燃料の残量を測定する燃料残量セ
ンサ25が取り付けられている。燃料温度センサ24、
及び燃料残量センサ25からの信号はマイクロコンピュ
ータ21に夫々出力されている。
【0012】41はエンジン40の吸気管(前記吸気管
13に相当)であり、燃焼室40aの反対側端部には図
示されていないエアクリーナが設けられている。吸気管
41には、エアクリーナが設けられている上流側より、
エアフローメータ42、スロットルバルブ43、サージ
タンク44、燃料噴射弁45が設けられている。エアフ
ローメータ42は吸気管41への吸入空気量を検出し、
この検出信号をマイクロコンピュータ21に出力してい
る。燃料噴射弁45と燃料タンク23との間には燃料循
環ライン47が設けられており、燃料循環ポンプ46に
より燃料タンク23の燃料が常に循環している。燃料噴
射弁45は、ECU22からの噴射命令により命令され
た時間のみ吸気管41内に一定量の燃料噴射を行う。従
って、燃料噴射弁45において燃料噴射が行われている
時間が、そのまま燃料噴射量に対応する。
13に相当)であり、燃焼室40aの反対側端部には図
示されていないエアクリーナが設けられている。吸気管
41には、エアクリーナが設けられている上流側より、
エアフローメータ42、スロットルバルブ43、サージ
タンク44、燃料噴射弁45が設けられている。エアフ
ローメータ42は吸気管41への吸入空気量を検出し、
この検出信号をマイクロコンピュータ21に出力してい
る。燃料噴射弁45と燃料タンク23との間には燃料循
環ライン47が設けられており、燃料循環ポンプ46に
より燃料タンク23の燃料が常に循環している。燃料噴
射弁45は、ECU22からの噴射命令により命令され
た時間のみ吸気管41内に一定量の燃料噴射を行う。従
って、燃料噴射弁45において燃料噴射が行われている
時間が、そのまま燃料噴射量に対応する。
【0013】燃料タンク23からの蒸発燃料(ベーパ)
ライン26は、タンク内圧制御弁27を通ってキャニス
タ30に通ずるキャニスタライン26bと、燃料タンク
23からバキューム・スイッチング・バルブ(VSV)
と称される電磁弁31を介してエンジン40(前記内燃
機関12に相当)に通ずるダイレクトライン26a(前
記連通路14に相当)に分かれる。
ライン26は、タンク内圧制御弁27を通ってキャニス
タ30に通ずるキャニスタライン26bと、燃料タンク
23からバキューム・スイッチング・バルブ(VSV)
と称される電磁弁31を介してエンジン40(前記内燃
機関12に相当)に通ずるダイレクトライン26a(前
記連通路14に相当)に分かれる。
【0014】キャニスタ30内には活性炭等の吸着剤が
充填されており、その下部には大気導入口30aが設け
られている。キャニスタ30からは、もう1つの電磁弁
32を介してエンジン40に連通しているパージライン
33が設けられている。タンク内圧制御弁27は、開放
圧を大気圧より高く設定することにより、エンジン運転
時に燃料タンク23からのベーパがキャニスタ30側に
流れることを防止している。また、電磁弁31は、後述
するように、マイクロコンピュータ21からの制御信号
により弁開度が調整され、燃料タンク23から吸気管4
1に到るベーパの流量を調整する。また電磁弁31は、
吸気管の負圧が燃料タンク内に印加されることによって
新たなるベーパが燃料タンクから発生してしまうことを
防止する作用をする。
充填されており、その下部には大気導入口30aが設け
られている。キャニスタ30からは、もう1つの電磁弁
32を介してエンジン40に連通しているパージライン
33が設けられている。タンク内圧制御弁27は、開放
圧を大気圧より高く設定することにより、エンジン運転
時に燃料タンク23からのベーパがキャニスタ30側に
流れることを防止している。また、電磁弁31は、後述
するように、マイクロコンピュータ21からの制御信号
により弁開度が調整され、燃料タンク23から吸気管4
1に到るベーパの流量を調整する。また電磁弁31は、
吸気管の負圧が燃料タンク内に印加されることによって
新たなるベーパが燃料タンクから発生してしまうことを
防止する作用をする。
【0015】尚、燃料タンク23からのベーパが搬送さ
れる上記ダイレクトライン26aと、パージライン33
は、本実施例においてはサージタンク44に接続されて
いるが、接続部位は吸気管41上のいずれの部位であっ
てもよい。
れる上記ダイレクトライン26aと、パージライン33
は、本実施例においてはサージタンク44に接続されて
いるが、接続部位は吸気管41上のいずれの部位であっ
てもよい。
【0016】エンジン停止中に燃料タンク23内から発
生したベーパは、周知の如く、キャニスタライン26b
を通ってキャニスタ30内の活性炭に吸着されて大気へ
の放出が防止される。そして、エンジン始動直後のアイ
ドル運転時において、サージタンク44内の負圧を利用
してキャニスタ30の大気導入口30aから空気を導入
し(電磁弁32は開の状態とされている)、これによっ
て活性炭に吸着されている燃料が離脱される。そして、
この燃料がパージライン33を通って吸気管41に吸入
され、燃焼室40a内で燃焼される。
生したベーパは、周知の如く、キャニスタライン26b
を通ってキャニスタ30内の活性炭に吸着されて大気へ
の放出が防止される。そして、エンジン始動直後のアイ
ドル運転時において、サージタンク44内の負圧を利用
してキャニスタ30の大気導入口30aから空気を導入
し(電磁弁32は開の状態とされている)、これによっ
て活性炭に吸着されている燃料が離脱される。そして、
この燃料がパージライン33を通って吸気管41に吸入
され、燃焼室40a内で燃焼される。
【0017】また、エンジン40の連続運転中において
は、燃料が高温となる燃料噴射弁45を通って上記燃料
循環ライン47を循環することにより、燃料の温度が上
昇する。この燃料温度の上昇に伴って発生するベーパ
は、電磁弁31が適当に開くことによりサージタンク4
4内の負圧を利用して、ダイレクトライン26aを介し
て吸気管41に吸入され上記の如く燃焼される。しかし
ながら、例えばエンジンが高負荷運転を行い吸気管41
内の圧力が上昇すると、吸気管41内と燃料タンク23
内のとの圧力差が減少してダイレクトライン26aにお
けるベーパの流量が低下する。このため、発生ベーパの
全量がすぐに吸気管41に吸入されることが不可能とな
り燃料タンク23内に一時的に滞留する残存ベーパが発
生する。
は、燃料が高温となる燃料噴射弁45を通って上記燃料
循環ライン47を循環することにより、燃料の温度が上
昇する。この燃料温度の上昇に伴って発生するベーパ
は、電磁弁31が適当に開くことによりサージタンク4
4内の負圧を利用して、ダイレクトライン26aを介し
て吸気管41に吸入され上記の如く燃焼される。しかし
ながら、例えばエンジンが高負荷運転を行い吸気管41
内の圧力が上昇すると、吸気管41内と燃料タンク23
内のとの圧力差が減少してダイレクトライン26aにお
けるベーパの流量が低下する。このため、発生ベーパの
全量がすぐに吸気管41に吸入されることが不可能とな
り燃料タンク23内に一時的に滞留する残存ベーパが発
生する。
【0018】上記のような構成の各部の動作を制御する
マイクロコンピュータ21は図3に示す如きハードウェ
ア構成とされている。同図中、図2と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。
マイクロコンピュータ21は図3に示す如きハードウェ
ア構成とされている。同図中、図2と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。
【0019】図3において、マイクロコンピュータ21
は中央処理装置(CPU)50、処理プログラムを格納
したリード・オンリ・メモリ(ROM)51、作業領域
として使用されるランダム・アクセス・メモリ(RA
M)52、エンジン停止後もデータを保持するバックア
ップRAM53、入力インターフェース回路54、マル
チプレクサ付A/Dコンバータ56、及び出力インター
フェース回路55などから構成されており、それらはバ
ス57を介して相互に接続されている。
は中央処理装置(CPU)50、処理プログラムを格納
したリード・オンリ・メモリ(ROM)51、作業領域
として使用されるランダム・アクセス・メモリ(RA
M)52、エンジン停止後もデータを保持するバックア
ップRAM53、入力インターフェース回路54、マル
チプレクサ付A/Dコンバータ56、及び出力インター
フェース回路55などから構成されており、それらはバ
ス57を介して相互に接続されている。
【0020】A/Dコンバータ56は燃料温度センサ2
4からの燃料温度検出信号、燃料残量センサ25からの
燃料残量検出信号、エアフローメータ42からの吸入空
気量検出信号およびエンジン回転数の信号等を入力イン
ターフェース回路54を通して順次切り換えて周期的に
取り込み、それをアナログ/ディジタル変換してバス5
7へ順次送出する。出力インターフェース回路55は、
CPU50にて処理された信号がバス57を介して入力
され、電磁弁31及びECU22へ送出してそれらを制
御する。ECU22は入力された信号に基づき燃料噴射
弁45の燃料噴射時間、及び電磁弁32を制御する。電
磁弁32はエンジン始動後のアイドル状態において、エ
ンジン40の吸入空気量にほぼ比例した弁開度の制御が
行われる。燃料噴射弁45の燃料噴射時間の制御につい
ては後で詳述する。
4からの燃料温度検出信号、燃料残量センサ25からの
燃料残量検出信号、エアフローメータ42からの吸入空
気量検出信号およびエンジン回転数の信号等を入力イン
ターフェース回路54を通して順次切り換えて周期的に
取り込み、それをアナログ/ディジタル変換してバス5
7へ順次送出する。出力インターフェース回路55は、
CPU50にて処理された信号がバス57を介して入力
され、電磁弁31及びECU22へ送出してそれらを制
御する。ECU22は入力された信号に基づき燃料噴射
弁45の燃料噴射時間、及び電磁弁32を制御する。電
磁弁32はエンジン始動後のアイドル状態において、エ
ンジン40の吸入空気量にほぼ比例した弁開度の制御が
行われる。燃料噴射弁45の燃料噴射時間の制御につい
ては後で詳述する。
【0021】図4は上記構成のマイクロコンピュータ2
1における処理内容の構成を示すブロック図である。
1における処理内容の構成を示すブロック図である。
【0022】マイクロコンピュータ21による処理内容
の構成は、電磁弁流量演算装置60(前記燃料蒸発量検
出手段15、残存蒸発燃料量算出手段18およびパージ
量補正手段19に相当)と、電磁弁駆動回路70と、燃
料補正量演算装置80(前記燃料補正量演算手段17に
相当)とからなる。
の構成は、電磁弁流量演算装置60(前記燃料蒸発量検
出手段15、残存蒸発燃料量算出手段18およびパージ
量補正手段19に相当)と、電磁弁駆動回路70と、燃
料補正量演算装置80(前記燃料補正量演算手段17に
相当)とからなる。
【0023】電磁弁流量演算装置60は、後でフローチ
ャートにて詳述するように、燃料タンク23内からのベ
ーパ発生量を推定すると共に、燃料タンク23内に残存
する上記残存ベーパ量を求める。そして、残存ベーパの
発生に伴う燃料タンク23の内圧上昇と、エンジンの負
荷に対応した吸気管41の負圧とから電磁弁31前後の
差圧を求め、この差圧に対応した電磁弁31の最大流量
と、実際のベーパ流量との比によって電磁弁31の開度
を決定する。上記の如く電磁弁流量演算装置60により
決定された弁開度は電磁弁駆動回路70に伝えられ、ベ
ーパが過不足無く流れる目標流量となるように電磁弁3
1が開く。
ャートにて詳述するように、燃料タンク23内からのベ
ーパ発生量を推定すると共に、燃料タンク23内に残存
する上記残存ベーパ量を求める。そして、残存ベーパの
発生に伴う燃料タンク23の内圧上昇と、エンジンの負
荷に対応した吸気管41の負圧とから電磁弁31前後の
差圧を求め、この差圧に対応した電磁弁31の最大流量
と、実際のベーパ流量との比によって電磁弁31の開度
を決定する。上記の如く電磁弁流量演算装置60により
決定された弁開度は電磁弁駆動回路70に伝えられ、ベ
ーパが過不足無く流れる目標流量となるように電磁弁3
1が開く。
【0024】一方、燃料補正量演算装置80は、後で詳
述するように、電磁弁流量演算装置60で求められた電
磁弁31における実際のベーパ流量から吸気管41に吸
入される余分なガソリン蒸気量および空気量を演算し、
ECU22にて求められた燃料噴射弁45による本来の
燃料噴射時間の補正を行う。
述するように、電磁弁流量演算装置60で求められた電
磁弁31における実際のベーパ流量から吸気管41に吸
入される余分なガソリン蒸気量および空気量を演算し、
ECU22にて求められた燃料噴射弁45による本来の
燃料噴射時間の補正を行う。
【0025】上記構成のマイクロコンピュータ21内の
CPU50はROM51内に格納されたプログラムに従
い、前記した燃料蒸発量検出手段15、残存蒸発燃料量
算出手段18、パージ量補正手段19および燃料補正量
演算手段17を実現する。
CPU50はROM51内に格納されたプログラムに従
い、前記した燃料蒸発量検出手段15、残存蒸発燃料量
算出手段18、パージ量補正手段19および燃料補正量
演算手段17を実現する。
【0026】先ず、燃料蒸発量検出手段15を実現す
る、電磁弁31の当初の目標流量を演算する処理内容に
ついて図5に示すフローチャートをもとに説明する。電
磁弁31の目標流量とは、燃料タンク23内の温度上昇
に伴って推定されるベーパ(ガソリン蒸気と空気の混合
体)の発生量である。目標流量を上記の如くとすると、
吸気管41の負圧により吸気管41に吸入可能なベーパ
量が燃料タンクからのベーパ発生量よりも多い場合にお
いては、ベーパ発生量の全量をエンジン40に吸入させ
ることができる。また、弁開度を開け過ぎることによっ
て、上記の如く吸気管41の負圧が燃料タンク23に印
加して燃料タンク23において新たなベーパを発生させ
てしまうことを防止できる。尚、ここで求められる目標
流量は後述する目標流量補正ルーチン200によって補
正される。
る、電磁弁31の当初の目標流量を演算する処理内容に
ついて図5に示すフローチャートをもとに説明する。電
磁弁31の目標流量とは、燃料タンク23内の温度上昇
に伴って推定されるベーパ(ガソリン蒸気と空気の混合
体)の発生量である。目標流量を上記の如くとすると、
吸気管41の負圧により吸気管41に吸入可能なベーパ
量が燃料タンクからのベーパ発生量よりも多い場合にお
いては、ベーパ発生量の全量をエンジン40に吸入させ
ることができる。また、弁開度を開け過ぎることによっ
て、上記の如く吸気管41の負圧が燃料タンク23に印
加して燃料タンク23において新たなベーパを発生させ
てしまうことを防止できる。尚、ここで求められる目標
流量は後述する目標流量補正ルーチン200によって補
正される。
【0027】図5は燃料蒸発量検出手段15を実現する
電磁弁流量演算ルーチンのフローチャートを示す。
電磁弁流量演算ルーチンのフローチャートを示す。
【0028】同図に示すルーチン100が周期Δtc秒
毎に割り込み起動されると、先ず最初に今回の燃料温度
Tnを、燃料温度センサ24からの信号が処理されて保
持されているRAM52から読み込む(ステップ10
1)。次に、ROM51に予め記憶されている図9に示
すベーパ発生量のマップ300から、ステップ101で
読み込まれた燃料温度Tnの時のベーパ発生量TQnを
補間により算出する(ステップ102)。このマップ3
00は、燃料温度Tと、後述する燃料タンク23の空間
容積Vaの1リットル当たりの燃料温度−20℃から燃料
温度T℃までの積算ベーパ発生量TQとの関係を実験に
て求めたものである。従って、ベーパ発生量TQnの単
位は(リットル/リットル)となる。
毎に割り込み起動されると、先ず最初に今回の燃料温度
Tnを、燃料温度センサ24からの信号が処理されて保
持されているRAM52から読み込む(ステップ10
1)。次に、ROM51に予め記憶されている図9に示
すベーパ発生量のマップ300から、ステップ101で
読み込まれた燃料温度Tnの時のベーパ発生量TQnを
補間により算出する(ステップ102)。このマップ3
00は、燃料温度Tと、後述する燃料タンク23の空間
容積Vaの1リットル当たりの燃料温度−20℃から燃料
温度T℃までの積算ベーパ発生量TQとの関係を実験に
て求めたものである。従って、ベーパ発生量TQnの単
位は(リットル/リットル)となる。
【0029】次に、前回のルーチン実行時の燃料温度T
0 から今回の燃料温度Tnに燃料温度が上昇した時に発
生するベーパ発生量QLを求める。このベーパ発生量Q
Lは、前回のルーチン時に記憶された前回のベーパ発生
量TQ0 と、今回のベーパ発生量TQnとの差、即ち、
QL=TQn−TQ0 によって計算することができる
(ステップ103)。
0 から今回の燃料温度Tnに燃料温度が上昇した時に発
生するベーパ発生量QLを求める。このベーパ発生量Q
Lは、前回のルーチン時に記憶された前回のベーパ発生
量TQ0 と、今回のベーパ発生量TQnとの差、即ち、
QL=TQn−TQ0 によって計算することができる
(ステップ103)。
【0030】次に、燃料残量センサ25より得られる燃
料残量Vsをタンク容量Vtから差し引くことにより、
今回のタンク空間容積Vaを算出する(図2参照、ステ
ップ104)。ステップ103で得られたベーパ発生量
QLは、燃料温度がT0 からTnに上昇した時のタンク
空間容積Va1リットル当たりのベーパ発生量である。
従って、QL×Va/Δtcにより、今回のルーチン実
行時における、単位時間(1sec )当たりの目標流量Q
t(リットル/sec )を得ることができる(ステップ1
05)。
料残量Vsをタンク容量Vtから差し引くことにより、
今回のタンク空間容積Vaを算出する(図2参照、ステ
ップ104)。ステップ103で得られたベーパ発生量
QLは、燃料温度がT0 からTnに上昇した時のタンク
空間容積Va1リットル当たりのベーパ発生量である。
従って、QL×Va/Δtcにより、今回のルーチン実
行時における、単位時間(1sec )当たりの目標流量Q
t(リットル/sec )を得ることができる(ステップ1
05)。
【0031】次に、次回のルーチン実行時のために、今
回の燃料温度Tn時のベーパ発生量TQnをTQ0 に置
き換える(ステップ106)。そして、新しいTQ0 と
ステップ105で得られた目標流量Qtとを新たにRA
M52に記憶して(ステップ107)、このルーチン1
00を終了する(ステップ108)。
回の燃料温度Tn時のベーパ発生量TQnをTQ0 に置
き換える(ステップ106)。そして、新しいTQ0 と
ステップ105で得られた目標流量Qtとを新たにRA
M52に記憶して(ステップ107)、このルーチン1
00を終了する(ステップ108)。
【0032】尚、ステップ102で参照するマップ30
0には、上記の如く、燃料温度Tと、タンク空間容積V
a1リットル当たりの燃料温度−20℃から燃料温度T℃
までの積算ベーパ発生量TQとの関係が格納されている
が、この代わりに次式(1)により計算してもよい。
0には、上記の如く、燃料温度Tと、タンク空間容積V
a1リットル当たりの燃料温度−20℃から燃料温度T℃
までの積算ベーパ発生量TQとの関係が格納されている
が、この代わりに次式(1)により計算してもよい。
【0033】
【数1】
【0034】但し、 R :ガス定数 Pa :燃料タンクの圧力(≒大気圧) Pg(T):燃料温度T(°K)の時のガソリン蒸気圧 ガソリン蒸気圧Pg(T)は次式(2)による近似式に
より求める。
より求める。
【0035】
【数2】
【0036】但し、 Tb:沸点(55℃) Tc:燃料温度(℃) 次に、残存蒸発燃料量算出手段18およびベーパ量補正
手段19を実現する、電磁弁31の上記目標流量Qtを
残存ベーパの影響により補正する処理内容について図6
に示すフローチャートをもとに説明する。図6は図5に
示すルーチン100で得られた電磁弁31の目標流量Q
tを補正するルーチンを示す。
手段19を実現する、電磁弁31の上記目標流量Qtを
残存ベーパの影響により補正する処理内容について図6
に示すフローチャートをもとに説明する。図6は図5に
示すルーチン100で得られた電磁弁31の目標流量Q
tを補正するルーチンを示す。
【0037】このルーチン200は、上記ルーチン10
0と同様に図4で示す電磁弁流量演算装置60内でΔt
d秒毎に実行される。先ず最初に前回のルーチン終了時
における燃料タンク23内の残存ベーパ量ΔQ(i−
1)(単位:リットル)の有無の判定を行う(ステップ
210)。
0と同様に図4で示す電磁弁流量演算装置60内でΔt
d秒毎に実行される。先ず最初に前回のルーチン終了時
における燃料タンク23内の残存ベーパ量ΔQ(i−
1)(単位:リットル)の有無の判定を行う(ステップ
210)。
【0038】燃料タンク23内にベーパが残っている場
合、即ちΔQ(i−1)>0の場合、タンク空間容積V
aに残存ベーパ量ΔQ(i−1)を加算し、合計体積を
タンク空間容積Vaで除算することによりタンク内圧上
昇の係数(Va+ΔQ(i−1))/Vaが求められ
る。即ち、係数(Va+ΔQ(i−1))/Vaは、V
a+ΔQ(i−1)の体積のものをタンク空間容積Va
に圧縮させた時の圧力上昇分を示しており、PV=一定
の原理から求められている。そして、この係数をベーパ
が残存していない状態のタンク内圧力である大気圧Pat
mに乗算することにより、ΔQ(i−1)の残存ベーパ
量がタンク内に残っている場合の燃料タンク23内の圧
力Ptankが求められる(ステップ211)。尚、この
時、図2に示すキャニスタライン26bのタンク内圧制
御弁27は閉状態が維持されているものとする。
合、即ちΔQ(i−1)>0の場合、タンク空間容積V
aに残存ベーパ量ΔQ(i−1)を加算し、合計体積を
タンク空間容積Vaで除算することによりタンク内圧上
昇の係数(Va+ΔQ(i−1))/Vaが求められ
る。即ち、係数(Va+ΔQ(i−1))/Vaは、V
a+ΔQ(i−1)の体積のものをタンク空間容積Va
に圧縮させた時の圧力上昇分を示しており、PV=一定
の原理から求められている。そして、この係数をベーパ
が残存していない状態のタンク内圧力である大気圧Pat
mに乗算することにより、ΔQ(i−1)の残存ベーパ
量がタンク内に残っている場合の燃料タンク23内の圧
力Ptankが求められる(ステップ211)。尚、この
時、図2に示すキャニスタライン26bのタンク内圧制
御弁27は閉状態が維持されているものとする。
【0039】ベーパが残っていない場合、即ちΔQ(i
−1)=0の場合、燃料タンク23内の圧力Ptankはそ
のまま大気圧Patm となる(ステップ212)。
−1)=0の場合、燃料タンク23内の圧力Ptankはそ
のまま大気圧Patm となる(ステップ212)。
【0040】次に、上記マップ300同様、ROM51
に予め記憶されている図10に示すマップ310から、
エンジンの負荷に対する吸気管41内の負圧Pmを補間
によって求める(ステップ213)。マップ310は、
吸気管41における吸入空気量Qをエンジン40の回転
数Nで除した値Q/Nと、その時の吸気管41内の負圧
Pmとの関係を実験にて求めたものである。吸入空気量
Qはエアフローメータ42からの信号が処理されてRA
M52に予め記憶されていたものを読み込む。また、上
記Q/Nはエンジンの負荷状態を示す値として一般的に
使用されているものである。マップ310から分かるよ
うに、エンジンの負荷が上昇するに伴い吸気管41内の
負圧(圧力)Pmも上昇する。
に予め記憶されている図10に示すマップ310から、
エンジンの負荷に対する吸気管41内の負圧Pmを補間
によって求める(ステップ213)。マップ310は、
吸気管41における吸入空気量Qをエンジン40の回転
数Nで除した値Q/Nと、その時の吸気管41内の負圧
Pmとの関係を実験にて求めたものである。吸入空気量
Qはエアフローメータ42からの信号が処理されてRA
M52に予め記憶されていたものを読み込む。また、上
記Q/Nはエンジンの負荷状態を示す値として一般的に
使用されているものである。マップ310から分かるよ
うに、エンジンの負荷が上昇するに伴い吸気管41内の
負圧(圧力)Pmも上昇する。
【0041】次に、大気圧Patm から上記吸気管41内
の負圧Pmを減算することにより、燃料タンク23内の
圧力が大気圧である場合、即ち残存ベーパを考慮してい
ない場合の電磁弁31の前後の差圧ΔPmが求められる
(ステップ214)。
の負圧Pmを減算することにより、燃料タンク23内の
圧力が大気圧である場合、即ち残存ベーパを考慮してい
ない場合の電磁弁31の前後の差圧ΔPmが求められる
(ステップ214)。
【0042】上記ステップ211にて求めた残存ベーパ
がタンク内に残っている場合の燃料タンク23内の圧力
Ptankから大気圧Patm を減算したPtank−Patm は、
残存ベーパによる燃料タンク23の圧力上昇分を表して
いる。従って、この圧力上昇分Ptank−Patm を上記ス
テップ214で求めた差圧ΔPmに加えることにより、
ΔQ(i−1)の残存ベーパ量がタンク内に残ってタン
ク内の圧力を上昇せしめた場合の電磁弁31の前後の差
圧ΔPが求められる(ステップ215)。燃料タンク2
3内の圧力が上昇している分、差圧ΔPもΔPmに比べ
て上昇する。
がタンク内に残っている場合の燃料タンク23内の圧力
Ptankから大気圧Patm を減算したPtank−Patm は、
残存ベーパによる燃料タンク23の圧力上昇分を表して
いる。従って、この圧力上昇分Ptank−Patm を上記ス
テップ214で求めた差圧ΔPmに加えることにより、
ΔQ(i−1)の残存ベーパ量がタンク内に残ってタン
ク内の圧力を上昇せしめた場合の電磁弁31の前後の差
圧ΔPが求められる(ステップ215)。燃料タンク2
3内の圧力が上昇している分、差圧ΔPもΔPmに比べ
て上昇する。
【0043】次に、ROM51に予め記憶されている図
11に示すマップ320から、上記差圧ΔP時におけ
る、電磁弁31の全開状態での最大流量Qmaxを補間に
より求める(ステップ216)。マップ320は上記ス
テップ215によって求められた電磁弁31前後の差圧
ΔPと、その差圧ΔPがある時の電磁弁31の全開状態
における最大流量Qmax との関係を示したものであり、
最大流量Qmax ∝(Ptank−Pm)1/2 の関係をもとに
して求められたものである。
11に示すマップ320から、上記差圧ΔP時におけ
る、電磁弁31の全開状態での最大流量Qmaxを補間に
より求める(ステップ216)。マップ320は上記ス
テップ215によって求められた電磁弁31前後の差圧
ΔPと、その差圧ΔPがある時の電磁弁31の全開状態
における最大流量Qmax との関係を示したものであり、
最大流量Qmax ∝(Ptank−Pm)1/2 の関係をもとに
して求められたものである。
【0044】次に、上記ルーチン100で求められRA
M52に記憶されている電磁弁31の目標流量Qtと、
上記ステップ216で求められた電磁弁31の最大流量
Qmax の大小の比較を行う(ステップ220)。
M52に記憶されている電磁弁31の目標流量Qtと、
上記ステップ216で求められた電磁弁31の最大流量
Qmax の大小の比較を行う(ステップ220)。
【0045】目標流量Qtが最大流量Qmax よりも大き
い場合、Qt−Qmax で表される分のベーパが、今回の
ルーチンにおいて吸気管41に吸入されずに燃料タンク
23内に残存ベーパとして残る。このため、前回の残存
ベーパ量ΔQ(i−1)にQt−Qmax を加算して、次
回のルーチン時の残存ベーパ量ΔQ(i−1)としてい
る(ステップ221)。そしてこの場合、電磁弁31に
おける最大流量Qmaxが補正された新しい目標流量Qtt
となる(ステップ222)。
い場合、Qt−Qmax で表される分のベーパが、今回の
ルーチンにおいて吸気管41に吸入されずに燃料タンク
23内に残存ベーパとして残る。このため、前回の残存
ベーパ量ΔQ(i−1)にQt−Qmax を加算して、次
回のルーチン時の残存ベーパ量ΔQ(i−1)としてい
る(ステップ221)。そしてこの場合、電磁弁31に
おける最大流量Qmaxが補正された新しい目標流量Qtt
となる(ステップ222)。
【0046】一方、目標流量Qtが最大流量Qmax より
も小さい場合には、燃料タンク23内で発生したベーパ
は全量、電磁弁31を通って吸気管41に吸入される。
ここで先ず、前回のルーチン終了時における燃料タンク
23内の残存ベーパ量ΔQ(i−1)の有無を、上記ス
テップ210と同様に再び求める(ステップ230)。
その理由は、残存ベーパがタンク内に残っている場合に
は、残存ベーパをタンク内から排除するために次のステ
ップ231で示すような処理が必要となるためである。
も小さい場合には、燃料タンク23内で発生したベーパ
は全量、電磁弁31を通って吸気管41に吸入される。
ここで先ず、前回のルーチン終了時における燃料タンク
23内の残存ベーパ量ΔQ(i−1)の有無を、上記ス
テップ210と同様に再び求める(ステップ230)。
その理由は、残存ベーパがタンク内に残っている場合に
は、残存ベーパをタンク内から排除するために次のステ
ップ231で示すような処理が必要となるためである。
【0047】そして、残存ベーパがタンク内に残ってい
る場合、上記ルーチン100で求められた今回の発生ベ
ーパ量である目標流量Qtに、残存ベーパ量ΔQ(i−
1)の1/8を加算してこれを補正された新しい目標流
量Qttとする(ステップ231)。従って、前回の残存
ベーパ量ΔQ(i−1)から残存ベーパ量ΔQ(i−
1)の1/8を減算したものが、次回のルーチンにおけ
る残存ベーパ量ΔQ(i−1)となる(ステップ23
3)。
る場合、上記ルーチン100で求められた今回の発生ベ
ーパ量である目標流量Qtに、残存ベーパ量ΔQ(i−
1)の1/8を加算してこれを補正された新しい目標流
量Qttとする(ステップ231)。従って、前回の残存
ベーパ量ΔQ(i−1)から残存ベーパ量ΔQ(i−
1)の1/8を減算したものが、次回のルーチンにおけ
る残存ベーパ量ΔQ(i−1)となる(ステップ23
3)。
【0048】上記の如く、1回のルーチンにおいて発生
ベーパ(目標流量Qt)へ加算する残存ベーパ量ΔQ
(i−1)を、残存ベーパ量ΔQ(i−1)の1/8に
制限して新しい目標流量Qttとすることにより、燃料タ
ンク23から吸気管41に流入するベーパの急激な増量
を防止することができ、これによる空燃比の悪化を防止
することができる。また、この部分のフローでは目標流
量Qt、即ち発生ベーパの量が電磁弁31の最大流量Q
max よりも小さいため、上記の如く発生ベーパ量に加算
される残存ベーパ量ΔQ(i−1)を1/8に制限して
も、残存ベーパはルーチンを繰り返すことにより燃料タ
ンク23内から次第に無くなる。
ベーパ(目標流量Qt)へ加算する残存ベーパ量ΔQ
(i−1)を、残存ベーパ量ΔQ(i−1)の1/8に
制限して新しい目標流量Qttとすることにより、燃料タ
ンク23から吸気管41に流入するベーパの急激な増量
を防止することができ、これによる空燃比の悪化を防止
することができる。また、この部分のフローでは目標流
量Qt、即ち発生ベーパの量が電磁弁31の最大流量Q
max よりも小さいため、上記の如く発生ベーパ量に加算
される残存ベーパ量ΔQ(i−1)を1/8に制限して
も、残存ベーパはルーチンを繰り返すことにより燃料タ
ンク23内から次第に無くなる。
【0049】上記ステップ230において残存ベーパが
タンク内に残っていない場合には、上記ルーチン100
で求められた今回のベーパ発生量である目標流量Qtが
そのまま新しい目標流量Qttとなる(ステップ23
2)。
タンク内に残っていない場合には、上記ルーチン100
で求められた今回のベーパ発生量である目標流量Qtが
そのまま新しい目標流量Qttとなる(ステップ23
2)。
【0050】次に、上記ステップ222,231,23
2にて求められた補正後の新しい目標流量Qttが過不足
なく電磁弁31に流れるように、電磁弁開度計算を行う
(ステップ240)。ここでは、上記新しい目標流量Q
ttと、上記ステップ216において電磁弁31前後の圧
力差より得られた電磁弁31の最大流量Qmax との比に
より電磁弁31の弁開度αを決定し(ステップ24
1)、このルーチン200を終了する(ステップ24
2)。
2にて求められた補正後の新しい目標流量Qttが過不足
なく電磁弁31に流れるように、電磁弁開度計算を行う
(ステップ240)。ここでは、上記新しい目標流量Q
ttと、上記ステップ216において電磁弁31前後の圧
力差より得られた電磁弁31の最大流量Qmax との比に
より電磁弁31の弁開度αを決定し(ステップ24
1)、このルーチン200を終了する(ステップ24
2)。
【0051】上記先願の装置においては、燃料タンク内
の残存ベーパを考慮せずに燃料タンク内の圧力を大気圧
と見なし、吸気管内の吸入空気量で吸気管内の圧力を代
表させ、これらにより電磁弁の最大流量を求めていた。
また、電磁弁における目標流量、および目標流量と最大
流量から求められる電磁弁の弁開度も残存ベーパを考慮
したものではなかった。
の残存ベーパを考慮せずに燃料タンク内の圧力を大気圧
と見なし、吸気管内の吸入空気量で吸気管内の圧力を代
表させ、これらにより電磁弁の最大流量を求めていた。
また、電磁弁における目標流量、および目標流量と最大
流量から求められる電磁弁の弁開度も残存ベーパを考慮
したものではなかった。
【0052】しかしながら、上記の如く目標流量補正ル
ーチン200においては、ステップ211で残存ベーパ
が存在する場合の燃料タンク23の圧力Ptankを求め、
ステップ213で吸気管41内の圧力Pmを求め、ステ
ップ214〜216で上記圧力Ptank,Pmの圧力差、
即ち電磁弁31の前後の圧力差から残存ベーパを考慮し
た場合の電磁弁31の最大流量Qmax を求めている。そ
して、ステップ220で上記最大流量Qmax とベーパ発
生量Qtとを比較し、ステップ211またはステップ2
33により次回のルーチンにおける残存ベーパ量ΔQ
(i−1)を算出している。このように、ルーチン20
0においてステップ210からステップ240に到る前
の一連の部分全体が前記残存蒸発燃料量算出手段18を
実現している。
ーチン200においては、ステップ211で残存ベーパ
が存在する場合の燃料タンク23の圧力Ptankを求め、
ステップ213で吸気管41内の圧力Pmを求め、ステ
ップ214〜216で上記圧力Ptank,Pmの圧力差、
即ち電磁弁31の前後の圧力差から残存ベーパを考慮し
た場合の電磁弁31の最大流量Qmax を求めている。そ
して、ステップ220で上記最大流量Qmax とベーパ発
生量Qtとを比較し、ステップ211またはステップ2
33により次回のルーチンにおける残存ベーパ量ΔQ
(i−1)を算出している。このように、ルーチン20
0においてステップ210からステップ240に到る前
の一連の部分全体が前記残存蒸発燃料量算出手段18を
実現している。
【0053】また、ステップ222,231,232に
おいて、上記の如く求められた残存ベーパ量ΔQ(i−
1)および電磁弁31の最大流量Qmax に基づいて、当
初の目標流量Qtが、残存ベーパが考慮されて吸気管4
1に実際に吸入(パージ)される目標流量Qttに補正さ
れる。このように、前記残存蒸発燃料量算出手段18の
結果に基づいて動作するステップ222,231,23
2の部分が前記パージ量補正手段19を実現する。従っ
て、ステップ241にて上記目標流量Qttと最大流量Q
max から求められる電磁弁の弁開度αも残存ベーパを考
慮したものとなる。
おいて、上記の如く求められた残存ベーパ量ΔQ(i−
1)および電磁弁31の最大流量Qmax に基づいて、当
初の目標流量Qtが、残存ベーパが考慮されて吸気管4
1に実際に吸入(パージ)される目標流量Qttに補正さ
れる。このように、前記残存蒸発燃料量算出手段18の
結果に基づいて動作するステップ222,231,23
2の部分が前記パージ量補正手段19を実現する。従っ
て、ステップ241にて上記目標流量Qttと最大流量Q
max から求められる電磁弁の弁開度αも残存ベーパを考
慮したものとなる。
【0054】そして、上記ステップ241で求められた
弁開度αを図4に示す電磁弁駆動回路70に出力し、電
磁弁駆動回路70は電磁弁31を所望の弁開度αに開弁
させる。この弁開度αは実際にはパルス信号のパルス幅
で制御されるものである。即ち、パルス信号により開閉
を繰り返す電磁弁31の開の時間(パルス幅に対応す
る)を増減させることにより弁開度を変化させている。
このようにすることにより電磁弁31の弁開度に対応す
る流量の精度が高められる。
弁開度αを図4に示す電磁弁駆動回路70に出力し、電
磁弁駆動回路70は電磁弁31を所望の弁開度αに開弁
させる。この弁開度αは実際にはパルス信号のパルス幅
で制御されるものである。即ち、パルス信号により開閉
を繰り返す電磁弁31の開の時間(パルス幅に対応す
る)を増減させることにより弁開度を変化させている。
このようにすることにより電磁弁31の弁開度に対応す
る流量の精度が高められる。
【0055】次に、前記燃料補正量演算手段17を実現
する、前記燃料補正量演算装置80における燃料補正量
の推定ロジックについて図7に示すフローチャートをも
とに説明する。
する、前記燃料補正量演算装置80における燃料補正量
の推定ロジックについて図7に示すフローチャートをも
とに説明する。
【0056】燃料補正の考え方は、燃料タンク23から
のベーパ中に含まれる純粋なガソリン蒸気の量と空気の
量を夫々推定し、これらの割合、即ち混合比が理論空燃
比よりもリッチ側である場合には燃料噴射量を減量し、
反対に理論空燃比よりもリーン側である場合には燃料噴
射量を増量するというものである。
のベーパ中に含まれる純粋なガソリン蒸気の量と空気の
量を夫々推定し、これらの割合、即ち混合比が理論空燃
比よりもリッチ側である場合には燃料噴射量を減量し、
反対に理論空燃比よりもリーン側である場合には燃料噴
射量を増量するというものである。
【0057】図7は燃料補正量演算装置80内にて実行
される燃料補正量演算ルーチンのフローチャートを示
す。ルーチン120は上記ルーチン100と同じ周期Δ
tc秒にて処理される。先ず最初に今回の燃料温度Tn
をルーチン100と同様にRAM52から読み込む(ス
テップ121)。次に、ROM51に予め記憶されてい
る図12に示すガソリン蒸気発生量のマップ330から
ステップ121で読み込まれた燃料温度Tnの時のガソ
リン蒸気発生量Qtnを補間により算出する(ステップ
122)。このマップ330は、燃料温度Tと、上記タ
ンク空間容積Va1リットル当たりの燃料温度−20℃か
ら燃料温度T℃までの積算ガソリン蒸気発生量Qtとの
関係を実験にて求めたものである。
される燃料補正量演算ルーチンのフローチャートを示
す。ルーチン120は上記ルーチン100と同じ周期Δ
tc秒にて処理される。先ず最初に今回の燃料温度Tn
をルーチン100と同様にRAM52から読み込む(ス
テップ121)。次に、ROM51に予め記憶されてい
る図12に示すガソリン蒸気発生量のマップ330から
ステップ121で読み込まれた燃料温度Tnの時のガソ
リン蒸気発生量Qtnを補間により算出する(ステップ
122)。このマップ330は、燃料温度Tと、上記タ
ンク空間容積Va1リットル当たりの燃料温度−20℃か
ら燃料温度T℃までの積算ガソリン蒸気発生量Qtとの
関係を実験にて求めたものである。
【0058】次に、前回のルーチン実行時の燃料温度T
0 から今回の燃料温度Tnに燃料温度が上昇した時に発
生するタンク空間容積Va1リットル当たりのガソリン
蒸気発生量Qgvを求める。このガソリン蒸気発生量Q
gvは、ルーチン100と同様、前回のルーチン実行時
に記憶された前回のガソリン蒸気発生量Qt0 と、今回
のガソリン蒸気発生量Qtnとの差、即ち、Qgv=Q
tn−Qt0 によって計算することができる(ステップ
123)。
0 から今回の燃料温度Tnに燃料温度が上昇した時に発
生するタンク空間容積Va1リットル当たりのガソリン
蒸気発生量Qgvを求める。このガソリン蒸気発生量Q
gvは、ルーチン100と同様、前回のルーチン実行時
に記憶された前回のガソリン蒸気発生量Qt0 と、今回
のガソリン蒸気発生量Qtnとの差、即ち、Qgv=Q
tn−Qt0 によって計算することができる(ステップ
123)。
【0059】次に、ステップ123で得られたタンク空
間容積Va1リットル当たりのガソリン蒸気発生量Qg
vにより、燃料タンク23から単位時間当たりに発生す
るガソリン蒸気量を求める。ここで、本発明においては
燃料タンク23内に残存するベーパを考慮しているた
め、ガソリン蒸気発生量Qgvに乗算するタンク空間容
積は、タンク空間容積Vaに、上記ルーチン200のス
テップ210における前回ルーチン終了時の残存ベーパ
量ΔQ(i−1)を加算したものとなる。従って、Qg
v×(Va+ΔQ(i−1))/Δtcにより、燃料温
度がT0 からTnに上昇した今回のルーチン実行時にお
ける、単位時間(1sec )当たりのガソリン蒸気発生量
Qg(リットル/sec )を得ることができる(ステップ
124)。以上のように、ここまでのステップにおい
て、上記ルーチン100と同様の方法により発生するベ
ーパ中のガソリン蒸気発生量Qgを得ることができる。
間容積Va1リットル当たりのガソリン蒸気発生量Qg
vにより、燃料タンク23から単位時間当たりに発生す
るガソリン蒸気量を求める。ここで、本発明においては
燃料タンク23内に残存するベーパを考慮しているた
め、ガソリン蒸気発生量Qgvに乗算するタンク空間容
積は、タンク空間容積Vaに、上記ルーチン200のス
テップ210における前回ルーチン終了時の残存ベーパ
量ΔQ(i−1)を加算したものとなる。従って、Qg
v×(Va+ΔQ(i−1))/Δtcにより、燃料温
度がT0 からTnに上昇した今回のルーチン実行時にお
ける、単位時間(1sec )当たりのガソリン蒸気発生量
Qg(リットル/sec )を得ることができる(ステップ
124)。以上のように、ここまでのステップにおい
て、上記ルーチン100と同様の方法により発生するベ
ーパ中のガソリン蒸気発生量Qgを得ることができる。
【0060】次に、ルーチン200で得られた補正後の
電磁弁31の新しい目標流量Qttから上記ガソリン蒸気
発生量Qgを減算することにより、ベーパ中の単位時間
当たりの空気発生量Qa(リットル/sec )を得る(ス
テップ125)。
電磁弁31の新しい目標流量Qttから上記ガソリン蒸気
発生量Qgを減算することにより、ベーパ中の単位時間
当たりの空気発生量Qa(リットル/sec )を得る(ス
テップ125)。
【0061】次に、ガソリン蒸気発生量Qg、及び空気
発生量Qa夫々に係数Kg,Kpを乗算することによ
り、燃料噴射量換算値Tg,Taを得る(ステップ12
6)。係数Kgは、単位がリットルで表されているガソ
リン蒸気の量を、このガソリン量に対応する実質的な燃
料噴射量(燃料噴射時間)に換算する換算定数であり、
係数Kpは、発生した空気量に対して理論空燃比とする
燃料噴射量(燃料噴射時間)に換算する換算定数であ
る。
発生量Qa夫々に係数Kg,Kpを乗算することによ
り、燃料噴射量換算値Tg,Taを得る(ステップ12
6)。係数Kgは、単位がリットルで表されているガソ
リン蒸気の量を、このガソリン量に対応する実質的な燃
料噴射量(燃料噴射時間)に換算する換算定数であり、
係数Kpは、発生した空気量に対して理論空燃比とする
燃料噴射量(燃料噴射時間)に換算する換算定数であ
る。
【0062】次に、燃料噴射量換算値Taから同値Tg
を減算して噴射量(噴射時間)補正値ΔTpを算出する
(ステップ127)。ここで、Ta>Tgの関係、即ち
ΔTpが正となる場合は、上記ルーチン200で得られ
た実際に吸気管41にパージされる目標流量Qtt中の、
ガソリン蒸気と空気との混合比が理論空燃比よりもリー
ン側であることを示し、反対に、Ta<Tgの関係、即
ちΔTpが負となる場合は、上記目標流量Qtt中のガソ
リン蒸気と空気との混合比が理論空燃比よりもリッチ側
であることを示している。Ta=Tgの場合にはベーパ
が丁度理論空燃比となっている状態であり、ΔTp=0
となる。
を減算して噴射量(噴射時間)補正値ΔTpを算出する
(ステップ127)。ここで、Ta>Tgの関係、即ち
ΔTpが正となる場合は、上記ルーチン200で得られ
た実際に吸気管41にパージされる目標流量Qtt中の、
ガソリン蒸気と空気との混合比が理論空燃比よりもリー
ン側であることを示し、反対に、Ta<Tgの関係、即
ちΔTpが負となる場合は、上記目標流量Qtt中のガソ
リン蒸気と空気との混合比が理論空燃比よりもリッチ側
であることを示している。Ta=Tgの場合にはベーパ
が丁度理論空燃比となっている状態であり、ΔTp=0
となる。
【0063】このように、上記ステップ126,127
により噴射量(噴射時間)補正値ΔTpを求めることが
でき、前記燃料補正量演算手段17が実現される。
により噴射量(噴射時間)補正値ΔTpを求めることが
でき、前記燃料補正量演算手段17が実現される。
【0064】次に、次回のルーチン実行時のために、今
回の燃料温度Tn時のガソリン蒸気発生量QtnをQt
0 に置き換える(ステップ128)。そして、新しいQ
t0 とステップ127で得られた噴射量補正値ΔTpと
を新たにRAM52に記憶して(ステップ129)、こ
のルーチン120を終了する(ステップ130)。
回の燃料温度Tn時のガソリン蒸気発生量QtnをQt
0 に置き換える(ステップ128)。そして、新しいQ
t0 とステップ127で得られた噴射量補正値ΔTpと
を新たにRAM52に記憶して(ステップ129)、こ
のルーチン120を終了する(ステップ130)。
【0065】このように、燃料補正量演算ルーチン12
0によれば、ステップ124にて燃料タンク23内の残
存ベーパ量ΔQ(i−1)を考慮して補正されたガソリ
ン蒸気発生量Qgが求められ、ステップ125にて同様
に補正された空気発生量Qaを求めることができる。従
って、ベーパ中のガソリン蒸気と空気の混合比を理論空
燃比に補正する噴射量補正値ΔTpはタンク内の残存ベ
ーパを考慮した正確なものとなる。
0によれば、ステップ124にて燃料タンク23内の残
存ベーパ量ΔQ(i−1)を考慮して補正されたガソリ
ン蒸気発生量Qgが求められ、ステップ125にて同様
に補正された空気発生量Qaを求めることができる。従
って、ベーパ中のガソリン蒸気と空気の混合比を理論空
燃比に補正する噴射量補正値ΔTpはタンク内の残存ベ
ーパを考慮した正確なものとなる。
【0066】尚、ステップ122のマップ330には、
上記の如く、燃料温度Tと、上記タンク空間容積Va1
リットル当たりの燃料温度−20℃から燃料温度T℃まで
の積算ガソリン蒸気発生量Qtとの関係が格納されてい
るが、この代わりに次式(3)により計算してもよい。
上記の如く、燃料温度Tと、上記タンク空間容積Va1
リットル当たりの燃料温度−20℃から燃料温度T℃まで
の積算ガソリン蒸気発生量Qtとの関係が格納されてい
るが、この代わりに次式(3)により計算してもよい。
【0067】
【数3】
【0068】但し、 Pa :燃料タンクの圧力(≒大気圧) Pg(Tn):燃料温度Tn(°K)の時のガソリン蒸
気圧 QL :式(1)で得られる燃料温度Tn〜T0 間
のタンク空間容積Va1リットル当たりの積算ベーパ発
生量 上記ステップ127で得られた噴射量補正値ΔTpはエ
ンジン制御コンピュータ(ECU)22に送られる。図
8はECU22内にて処理される噴射量演算ルーチン1
40のフローチャートを示す。
気圧 QL :式(1)で得られる燃料温度Tn〜T0 間
のタンク空間容積Va1リットル当たりの積算ベーパ発
生量 上記ステップ127で得られた噴射量補正値ΔTpはエ
ンジン制御コンピュータ(ECU)22に送られる。図
8はECU22内にて処理される噴射量演算ルーチン1
40のフローチャートを示す。
【0069】図8において、上記エアフローメータ42
から得られる吸入空気量Qsに上記燃料補正量演算ルー
チン120のステップ126で用いた換算係数Kpを乗
算することにより、燃料噴射弁45による基本噴射量T
pを算出する(ステップ141)。この基本噴射量Tp
は、吸入管41にベーパの吸入が無い場合に、吸入空気
量Qsに対してこれを理論空燃比とするための燃料噴射
量である。
から得られる吸入空気量Qsに上記燃料補正量演算ルー
チン120のステップ126で用いた換算係数Kpを乗
算することにより、燃料噴射弁45による基本噴射量T
pを算出する(ステップ141)。この基本噴射量Tp
は、吸入管41にベーパの吸入が無い場合に、吸入空気
量Qsに対してこれを理論空燃比とするための燃料噴射
量である。
【0070】そして、上記ステップ141で求められた
基本噴射量Tpに、上記ルーチン120で得られた噴射
量補正値ΔTpを加えることにより、基本噴射量Tpを
補正して燃料噴射弁45から実際に噴射される燃料噴射
量Tp′を得(ステップ142)、このルーチン140
を終了する(ステップ143)。
基本噴射量Tpに、上記ルーチン120で得られた噴射
量補正値ΔTpを加えることにより、基本噴射量Tpを
補正して燃料噴射弁45から実際に噴射される燃料噴射
量Tp′を得(ステップ142)、このルーチン140
を終了する(ステップ143)。
【0071】そして、燃料噴射量Tp′のパルス幅を有
するパルス信号(駆動信号)を燃料噴射弁45に供給す
る構成としているため、実際の燃料噴射量(燃料噴射時
間)Tp′は、ベーパが理論空燃比よりもリーン側(Δ
Tpが正)の時は基本噴射量(基本噴射時間)Tpを増
量し、リッチ側(ΔTpが負)の時は基本噴射量(基本
噴射時間)Tpを減量するように最適状態に制御され
る。
するパルス信号(駆動信号)を燃料噴射弁45に供給す
る構成としているため、実際の燃料噴射量(燃料噴射時
間)Tp′は、ベーパが理論空燃比よりもリーン側(Δ
Tpが正)の時は基本噴射量(基本噴射時間)Tpを増
量し、リッチ側(ΔTpが負)の時は基本噴射量(基本
噴射時間)Tpを減量するように最適状態に制御され
る。
【0072】このように、ベーパ中のガソリン蒸気と空
気の混合比を理論空燃比に補正する噴射量補正値ΔTp
を得ることができ、燃料タンク23から発生するベーパ
中のガソリン蒸気量と空気量との配分が変化しても、上
記噴射量補正値ΔTpにより燃料噴射量が適当に増減さ
れ、エンジンの空燃比制御が良好となる。
気の混合比を理論空燃比に補正する噴射量補正値ΔTp
を得ることができ、燃料タンク23から発生するベーパ
中のガソリン蒸気量と空気量との配分が変化しても、上
記噴射量補正値ΔTpにより燃料噴射量が適当に増減さ
れ、エンジンの空燃比制御が良好となる。
【0073】以上の如く本実施例によれば、目標流量補
正ルーチン200によって、燃料タンク23内の残存ベ
ーパ量ΔQ(i−1)が明確となり、この残存ベーパ量
ΔQ(i−1)に基づいて燃料タンク23から発生する
発生ベーパ量Qt(ルーチン100によって得られる電
磁弁31の目標流量Qtと同じ)を補正するため、実際
に吸気管41に吸入される目標流量Qttは残存ベーパに
よる影響が考慮されて正確となる。そして、燃料補正量
演算ルーチン120によって、発生ベーパ中に含まれる
ガソリン蒸気量と空気量においても残存ベーパによる補
正が夫々行われ、残存ベーパを考慮した正確な噴射量補
正値ΔTpが求められる。そして、噴射量演算ルーチン
140では、本来の燃料噴射量Tpが正確な噴射量補正
値ΔTpにより補正される。以上の結果、本実施例によ
れば燃料噴射量が先願の装置に比べてより高精度に補正
され、エンジンの空燃比をより最適に制御することがで
きる。
正ルーチン200によって、燃料タンク23内の残存ベ
ーパ量ΔQ(i−1)が明確となり、この残存ベーパ量
ΔQ(i−1)に基づいて燃料タンク23から発生する
発生ベーパ量Qt(ルーチン100によって得られる電
磁弁31の目標流量Qtと同じ)を補正するため、実際
に吸気管41に吸入される目標流量Qttは残存ベーパに
よる影響が考慮されて正確となる。そして、燃料補正量
演算ルーチン120によって、発生ベーパ中に含まれる
ガソリン蒸気量と空気量においても残存ベーパによる補
正が夫々行われ、残存ベーパを考慮した正確な噴射量補
正値ΔTpが求められる。そして、噴射量演算ルーチン
140では、本来の燃料噴射量Tpが正確な噴射量補正
値ΔTpにより補正される。以上の結果、本実施例によ
れば燃料噴射量が先願の装置に比べてより高精度に補正
され、エンジンの空燃比をより最適に制御することがで
きる。
【0074】また、目標流量補正ルーチン200におい
ては、エンジンが低負荷運転となった場合、即ち電磁弁
31の前後の差圧が増加して電磁弁31における最大流
量Qmax が燃料タンク23からのベーパ発生量Qtより
も大きくなった場合、電磁弁31の目標流量Qttを残存
ベーパ量ΔQ(i−1)の一部を加算することにより
(ステップ231)、残存ベーパによる燃料タンク23
の内圧上昇を先願の装置に比べて少なくすることがで
る。燃料タンク23の内圧が上昇してタンク内圧制御弁
27の開放圧よりも大きくなると、エンジン40の連続
運転中に発生したベーパがキャニスタ30に流入するこ
とになり、この場合、キャニスタ30を大型化しなけれ
ばならなくなる。しかしながら、本実施例の構成によれ
ば、上記の如く燃料タンク23の内圧上昇が低減される
ため、キャニスタの大型化を防止することができる。
ては、エンジンが低負荷運転となった場合、即ち電磁弁
31の前後の差圧が増加して電磁弁31における最大流
量Qmax が燃料タンク23からのベーパ発生量Qtより
も大きくなった場合、電磁弁31の目標流量Qttを残存
ベーパ量ΔQ(i−1)の一部を加算することにより
(ステップ231)、残存ベーパによる燃料タンク23
の内圧上昇を先願の装置に比べて少なくすることがで
る。燃料タンク23の内圧が上昇してタンク内圧制御弁
27の開放圧よりも大きくなると、エンジン40の連続
運転中に発生したベーパがキャニスタ30に流入するこ
とになり、この場合、キャニスタ30を大型化しなけれ
ばならなくなる。しかしながら、本実施例の構成によれ
ば、上記の如く燃料タンク23の内圧上昇が低減される
ため、キャニスタの大型化を防止することができる。
【0075】更に、エンジン通常運転中の高温のガソリ
ン蒸気は、ガソリン中の高沸点成分を多く含み、キャニ
スタ30の劣化原因になっていた。しかし本実施例のよ
うに、最適な空燃比制御を行うことでエンジン通常運転
中はベーパをキャニスタ30に通さなくすることによ
り、キャニスタ30の劣化防止を図ることができる。
ン蒸気は、ガソリン中の高沸点成分を多く含み、キャニ
スタ30の劣化原因になっていた。しかし本実施例のよ
うに、最適な空燃比制御を行うことでエンジン通常運転
中はベーパをキャニスタ30に通さなくすることによ
り、キャニスタ30の劣化防止を図ることができる。
【0076】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、残存蒸発燃
料量算出手段が燃料タンク内に残る残存蒸発燃料量を求
め、パージ量補正手段が残存蒸発燃料量に基づいて吸気
管にパージされるパージ量を正確に求めるため、燃料タ
ンクから発生する蒸発燃料が内燃機関の吸気管に吸入さ
れる際の燃料噴射量の補正が、燃料タンク内の残存蒸発
燃料量を考慮してより高精度に補正され、その結果、エ
ンジンの空燃比をより最適に制御することができ、内燃
機関のエミッションが良好となる。
料量算出手段が燃料タンク内に残る残存蒸発燃料量を求
め、パージ量補正手段が残存蒸発燃料量に基づいて吸気
管にパージされるパージ量を正確に求めるため、燃料タ
ンクから発生する蒸発燃料が内燃機関の吸気管に吸入さ
れる際の燃料噴射量の補正が、燃料タンク内の残存蒸発
燃料量を考慮してより高精度に補正され、その結果、エ
ンジンの空燃比をより最適に制御することができ、内燃
機関のエミッションが良好となる。
【0077】また、パージ量補正手段が残存蒸発燃料量
に基づいて吸気管にパージされるパージ量を正確に求め
るため、発生した残存蒸発燃料がパージ量に反映して燃
料タンクの内圧上昇を抑制することができ、その結果、
キャニスタの大型化を防止することができる。
に基づいて吸気管にパージされるパージ量を正確に求め
るため、発生した残存蒸発燃料がパージ量に反映して燃
料タンクの内圧上昇を抑制することができ、その結果、
キャニスタの大型化を防止することができる。
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2に示すマイクロコンピュータのハードウェ
ア構成を示す図である。
ア構成を示す図である。
【図4】図2に示すマイクロコンピュータ21における
処理内容の構成を示すブロック図である。
処理内容の構成を示すブロック図である。
【図5】電磁弁流量演算ルーチンを示すフローチャート
である。
である。
【図6】目標流量補正ルーチンを示すフローチャートで
ある。
ある。
【図7】燃料補正量演算ルーチンを示すフローチャート
である。
である。
【図8】噴射量演算ルーチンを示すフローチャートであ
る。
る。
【図9】燃料温度とタンク空間量1リットル当たりのベ
ーパ発生量との関係のマップを示す図である。
ーパ発生量との関係のマップを示す図である。
【図10】エンジン負荷と吸気管内の負圧との関係のマ
ップを示す図である。
ップを示す図である。
【図11】残存ベーパを考慮した電磁弁前後の差圧と電
磁弁全開状態における最大流量との関係のマップを示す
図である。
磁弁全開状態における最大流量との関係のマップを示す
図である。
【図12】燃料温度とタンク空間量1リットル当たりの
ガソリン蒸気発生量との関係のマップを示す図である。
ガソリン蒸気発生量との関係のマップを示す図である。
11,23 燃料タンク 12,40 内燃機関(エンジン) 13,41 吸気管 14 連通路 15 燃料蒸発量検出手段 16,45 燃料噴射弁 17 燃料補正量演算手段 18 残存蒸発燃料量算出手段 19 パージ量補正手段 21 マイクロコンピュータ 22 エンジン制御コンピュータ(ECU) 24 燃料温度センサ 25 燃料残量センサ 31,32 電磁弁 42 エアフローメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木所 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料タンクと内燃機関の吸気管とを直接
連通する連通路を有し、前記燃料タンクから蒸発する蒸
発燃料の蒸発量を検出する燃料蒸発量検出手段と、前記
燃料蒸発量検出手段によって検出された燃料蒸発量に基
づいて、燃料噴射弁からの燃料噴射量を補正する燃料補
正量演算手段とを有する内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おいて、 前記燃料タンクから前記吸気管に吸入されず前記燃料タ
ンク内に残る残存蒸発燃料量を算出する残存蒸発燃料量
算出手段と、 該残存蒸発燃料量算出手段によって算出された残存蒸発
燃料量に基づき、前記燃料蒸発量検出手段によって検出
された燃料蒸発量を補正して、前記吸気管にパージされ
るパージ量を求めるパージ量補正手段とを有し、 前記燃料補正量演算手段は、前記パージ量補正手段によ
って補正されたパージ量に基づいて、燃料噴射弁からの
燃料噴射量を補正する構成であることを特徴とする内燃
機関の蒸発燃料処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24759391A JP2697402B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
US07/931,626 US5237979A (en) | 1991-09-02 | 1992-08-18 | Evaporative fuel control apparatus of internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24759391A JP2697402B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586996A true JPH0586996A (ja) | 1993-04-06 |
JP2697402B2 JP2697402B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=17165818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24759391A Expired - Fee Related JP2697402B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-26 | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697402B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101105740B1 (ko) * | 2009-09-22 | 2012-01-17 | 주식회사 호룡 | 고소 작업차용 원형링판을 이용한 탑승함 하중 측정 안전장치 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP24759391A patent/JP2697402B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101105740B1 (ko) * | 2009-09-22 | 2012-01-17 | 주식회사 호룡 | 고소 작업차용 원형링판을 이용한 탑승함 하중 측정 안전장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2697402B2 (ja) | 1998-01-14 |
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