JPH0586896U - 穿設具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 瓶の栓をした口部を覆う軟質性合成樹脂被膜
又は金属被膜に、簡単且つ確実に複数の孔を環状に穿設
し、美観を損なわないで、その孔に沿って環状にしかも
容易に破くことができる穿設具を提供することを目的と
する。 【構成】 穿設具本体１には、瓶の口部６の外周面８に
沿った円弧状の内周壁２が設けられており、内周壁２に
は円弧方向に沿って所定間隔あけて複数の穿設ピン５・
・・が設けられた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、栓を開ける前の瓶の口部を覆う軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜に 複数の孔を環状に穿設する穿設具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ワイン、ウィスキー等の飲料を収容する瓶は、栓をした口部を軟質性合 成樹脂被膜又は鉛等の金属被膜で覆われ、店頭で売られている。そのため、消費 者は、栓を開けるため、ナイフ、指等で瓶の口部の軟質性合成樹脂被膜又は金属 被膜を破き、取り除かなければならなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜は、滑り易く丈夫なため、上記のよ うにナイフで破くことは難しく危険であり、手ではなかなか破けないという問題 点があった。 又、美観を損なわずに円形に破くには、ナイフで行う場合は熟練を要し、手で は全く不可能であった。

【０００４】 本考案は、上記問題点に鑑み案出したもので、ワイン、ウィスキー等の飲料を 収容する瓶の栓をした口部を覆う軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜に、簡単且つ 確実に複数の孔を環状に穿設し、美観を損なわないで、その孔に沿って環状且つ 容易に破くことができる穿設具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る穿設具は上記目的を達成するため、下記の構成を有する。 （イ）本体には、瓶の口部の外周面に沿った円弧状の内周壁が設けられているこ と。 （ロ）内周壁には、瓶の口部を覆う軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜に複数の孔 を開ける複数の穿設ピンが円弧方向に沿って所定間隔あけて設けられていること 。

【０００６】 又、下記の構成にしてもよい。 （イ）本体には、瓶の口部の外周面に沿った環状の内周壁が設けられていること 。 （ロ）内周壁には、瓶の口部を覆う軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜に複数の孔 を開ける複数の穿設ピンが円周方向に沿って所定間隔あけて設けられていること 。

【０００７】

【作用】

本考案に係る穿設具は、内周壁を円弧状に構成した場合、ワイン、ウィスキー 等の飲料を収容する瓶の栓をした口部の外周面に本体の内周壁を沿わせ、本体を 押圧すると、穿設ピンが口部を覆う軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜に食い込み 、複数の孔を円弧状に穿設する。さらに、まだ孔の開けてない口部の外周面に本 体の内周壁を沿わせ、上記と同様に本体を押圧することによって、軟質性合成樹 脂被膜又は金属被膜に複数の孔を穿設する。これを繰り返すことによって、口部 を覆う軟質性合成樹脂被膜又は金属被膜に環状に複数の孔を穿設することができ 、美観を損なわないで、その孔に沿って環状に破くことができる。

【０００８】 なお、穿設具の内周壁を環状に構成した場合は、１回で口部を覆う軟質性合成 樹脂被膜又は金属被膜に環状に複数の孔を穿設することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、本考案に係る穿設具の一実施例を示す斜視図であり、図２はその使用 状態を示す断面図であり、図３はその使用後の状態を示す斜視図である。 １は硬質合成樹脂によって一体形成された円弧状の穿設具本体であって、円弧 状の内周壁２が形成されている。 内周壁２は、上部に瓶の口部の外周面に当接する当接面３が設けられ、下部に 外側に湾曲する湾曲面４が形成されている。 この湾曲面４には、内周壁２の円弧方向に向かって、所定間隔あけて複数の穿 設ピン５・・・が設けられている。 この複数の穿設ピン５・・・は、これらの先端が斜め下方内側中央に向かうよ うにして設けられている。 なお、穿設ピン５・・・は、合成樹脂によって本体と一体に成形されたもので あるが、金属で形成し、インサート成形されて、本体に組み込まれるようにして も構わない。 ６はワインを収容した瓶の口部であって、コルク７によって塞がれており、外 周面８にフランジ９が形成され、全体が軟質性合成樹脂被膜１０で覆われている 。

【００１０】 上記実施例のように構成した穿設具本体１の当接面３を、図２に示すように、 瓶の口部６の外周面８に当接し、穿設具本体１を押し下げる。 湾曲面４に形成された複数の穿設ピン５・・・が、口部６の先端とフランジ９ に張設されることによって浮き上がっている被膜１０部分に食い込み複数の孔を 開けることになる。 穿設具本体１は円弧状に形成されているから、まだ孔の開けてない口部６の外 周面８に穿設具本体１の当接面３を当接し、上記と同様に本体１を押し下げるこ とによって、被膜１０に複数の孔を穿設する。 これを繰り返すことによって、口部６を覆う軟質性合成樹脂被膜１０に環状に 複数の孔を穿設することができ、例えば、本体１が１２０゜の円弧で形成されて いれば、３回で被膜１０に環状に複数の孔を開けることができる。 なお、本体１の内周壁２が環状に形成されていれば、１回で被膜１０に環状に 複数の孔を開けることができる。 この孔に沿って被膜１０を環状且つ容易に破くことができるので、これ以外の 部分を破かないで済み、破った後の美観を損なわないことになる（図３参照）。 上記実施例では、口部６を覆う被膜が軟質性合成樹脂で形成されていたが、鉛 等の金属被膜で形成されていても構わない。 本考案に係る穿設具は、複数の穿設ピンを円弧状又は環状に備えた内周壁を有 すればよく、その他の外観は本実施例に限定されるものではないのは勿論である 。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、ワイン、ウィスキー等の飲料を収容する瓶の栓をした口部を覆う軟 質性合成樹脂被膜又は金属被膜に、簡単且つ確実に複数の孔を環状に穿設し、美 観を損なわないで、その孔に沿って環状にしかも容易に破くことができる穿設具 を提供できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る穿設具の斜視図であ
る。

【図２】本考案の一実施例に係る穿設具の使用状態を示
す断面図である。

【図３】本考案の一実施例に係る穿設具の使用後の状態
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 穿設具本体 ２ 内周壁 ３ 当接面 ４ 湾曲面 ５ 穿設ピン ６ 口部 ７ コルク ８ 外周面 ９ フランジ １０ 軟質性合成樹脂被膜

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の要件を備えた穿設具。 （イ）本体には、瓶の口部の外周面に沿った円弧状の内
   周壁が設けられていること。 （ロ）内周壁には、瓶の口部を覆う軟質性合成樹脂被膜
   又は金属被膜に複数の孔を開ける複数の穿設ピンが円弧
   方向に沿って所定間隔あけて設けられていること。
2. 【請求項２】 下記の要件を備えた穿設具。 （イ）本体には、瓶の口部の外周面に沿った環状の内周
   壁が設けられていること。 （ロ）内周壁には、瓶の口部を覆う軟質性合成樹脂被膜
   又は金属被膜に複数の孔を開ける複数の穿設ピンが円周
   方向に沿って所定間隔あけて設けられていること。