JPH0586888B2 - - Google Patents

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JPH0586888B2
JPH0586888B2 JP14010389A JP14010389A JPH0586888B2 JP H0586888 B2 JPH0586888 B2 JP H0586888B2 JP 14010389 A JP14010389 A JP 14010389A JP 14010389 A JP14010389 A JP 14010389A JP H0586888 B2 JPH0586888 B2 JP H0586888B2
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JP
Japan
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heat insulating
mold
heat
synthetic
paper
Prior art date
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JP14010389A
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English (en)
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JPH032038A (ja
Inventor
Seinosuke Abe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somar Corp
Original Assignee
Somar Corp
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Publication date
Application filed by Somar Corp filed Critical Somar Corp
Priority to JP14010389A priority Critical patent/JPH032038A/ja
Publication of JPH032038A publication Critical patent/JPH032038A/ja
Publication of JPH0586888B2 publication Critical patent/JPH0586888B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は断熱板及びそれを用いた合成樹脂成形
用金型の断熱方法に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 合成樹脂を成形するための装置として、射出成
形機が広く用いられている。この射出成形機にお
いては、溶融樹脂をノズルを介して金型内に圧入
し、固形化することによつて成形品を得ることが
できる。
ところで、このような合成樹脂成形用金型にお
いては、金型は、固定金型と移動金型とに分割さ
れ、固定金型は成形機の固定取付板に取付け固定
化され、一方、移動金型は移動取付板に取付け固
定化される。そして、金型を取付板に取付け固定
化する場合、成形を行う際に高温に加熱した金型
の熱が取付板を通つて逃散するのを防ぐために、
通常、金型と取付板との間に断熱材を介挿するこ
とが知られている。
前記断熱材としては、従来は、アスベストが一
般に用いられているが、このものは人体に対して
有害であることから、現在ではその使用は禁止さ
れている。また、この断熱材として、フエノール
樹脂板の使用が提案されているが、このものは、
取付用のボルト穴等を形成する場合、その加工性
が悪く、平滑な透孔を形成するのがむつかしい上
に、割れ強度に劣り、ボルト締めにより固定化す
る場合に、その透孔部に割れが生じるという問題
がある。さらに、気孔空隙のない樹脂板からなる
ものであるため、断熱性においても未だ満足し得
るものではなかつた。
(発明の課題) 本発明は加工性及び割れ強度にすぐれるととも
に、さらに断熱性にもすぐれた断熱材及びそれを
用いる合成樹脂成形用金型の断熱方法を提供する
ことをその課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意研究も
重ねた結果、本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明によれば、耐熱性合成繊維からな
る紙層の表面を連続樹脂層として形成した合成紙
の複数枚を耐熱性接着剤を介して積層接着させた
構造を有する断熱板が提供される。
また、本発明によれば、金型を断熱材を介して
金型取付板に取付け固定化するに際し、前記断熱
板を用いることを特徴とする合成樹脂成形用金型
の断熱方法が提供されれる。
本発明で用いる合成紙は、耐熱性のものであ
り、その原料樹脂としては、ポリアミド樹脂、特
に芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等の融
点200℃以上、好ましくは250℃以上を有する
ものの使用が好ましい。これらの樹脂から合成紙
を作るには、例えば、これらの合成樹脂からなる
短繊維(フロツク)と微小繊維状結合分子(フア
イブリツド)を抄紙機を用いて抄紙し、紙構造
物、即ち、フアイブリツドが結合してフロツク繊
維間にフイルム状のウエツブが形成された紙層物
を得、この紙層物を高温、高圧下でカレンダー加
工し、表面部の樹脂を溶融後冷却固化して表面に
連続樹脂層を形成して全体を固着する。この場
合、抄紙に際して、マイカ等の無機充填剤を添加
することもできる。
本発明の断熱板を製造するには、前記合成紙の
複数枚を耐熱性接着剤を用いて積層接着する。こ
の場合、断熱性にすぐれ、かつ積層間の剥離強度
にもすぐれた断熱板を得る上では、できるだけ薄
い合成紙を用い、その多数枚を積層接着するのが
好ましい。合成紙の厚さは、一般的には、厚さ1
mm以下、好ましくは0.01〜0.5mmである。また、
合成紙を積層接着して形成される断熱板の厚み
は、2mm以上、好ましくは3〜10mm程度である。
合成紙の積層接着に用いる接着剤としても、耐熱
性にすぐれたものが用いられる。このような耐熱
性接着剤としてはポリイミド系、ポリエーテルイ
ミド系、エポキシ系、フエノール系等の樹脂接着
剤が挙げられる。
本発明の断熱板は、断熱性にすぐれるととも
に、圧縮強度及び割れ強度等の機械的強度にもす
ぐれ、さらに、加工性にもすぐれており、断熱性
と同時に耐熱性の要求さる各種分野に有利に応用
される。
本発明の断熱板は、前記特性を有することか
ら、特に、断熱性と同時に、耐熱性、機械強度の
要求される射出成形機等における成形用金型に対
する断熱材として好適のものである。本発明の断
熱板を金型用断熱材として用いるには、その断熱
板を金型に合せて所定の形状の板体に裁断すると
ともに、ボルト締用の透孔を多数穿設する必要が
あるが、本発明の断熱板は、加工性にすぐれてい
るため、これらの裁断及び透孔の穿設は容易であ
る。即ち、本発明の断熱板は、熱可塑性樹脂を素
材とした合成紙の積層物であることから、通常の
木材加工に用いられている如き加工具によつて加
工することができる。特に、本発明の断熱板は、
レーザー加工が容易であり、これによつて、裁断
面が平滑な透孔や裁断物を得ることができる。従
来のフエノール樹脂板は加工性は悪く、レーザー
加工によつても、裁断面の平滑な透孔や裁断物を
得ることはできない。
本発明によつて金型の断熱を行うには、金型を
その取付板に取付け固定化するに際し、金型の形
状に合せて裁断し、さらにボルト穴等の透孔を穿
設してあらかじめ作製した金型用断熱板を介し
て、金型をその取付板に取付け固定化すればよ
い。
(発明の効果) 本発明の断熱板は、耐熱性合成繊維からなる紙
層の表面を連続樹脂層に形成した合成紙を素材と
して用いたことから、高い断熱性を有するもので
ある。即ち、この合成紙は、合成繊維からなる紙
層構造を有し、気孔空隙を多数含有することか
ら、その気孔空隙によるすぐれた断熱効果を示す
ものである。
また、本発明の断熱板は、このような合成紙の
複数板を積層接着した構造を有することから、軽
比重のものであるにもかかわらず、機械的強度、
特に割れ強度にすぐれ、ボルト締めにより金属板
に強く締付け固定しても、その締付け部分から割
れを生じるようなこともない。
さらに、本発明の断熱板は、その素材である合
成紙及び接着剤はいずれも耐熱性を有するもので
あることから、高温条件下においても有効に使用
し得るものである。
本発明の断熱板は、合成樹脂の成形用金型の断
熱に用いて好適のものであるが、その他、耐熱性
の要求される各種の断熱材分野に広く利用し得る
ものである。
(実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。
実施例 芳香族ポリアミド繊維を通常の抄紙機で抄紙
し、得られた紙層を高温、高圧条件下でカレンダ
ー加工して得られた厚さ380μmの耐熱性合成紙
(アラミド合成紙、デユポン社製)の8枚を、ポ
リイミド系接着剤を介して積層接着して厚さ約
3.2mmの断熱板(積層板)を得た。この断熱板は、
約3×10-4cal/cm・sec・℃の熱伝導率を示し、
良好な断熱性を有するとともに、その比重は1.0
であり、さらに、その耐圧強度は2000Kg/cm2であ
り、かつ250℃の高温にも十分に耐えるものであ
つた。
次に、前記で得た2枚の断熱板を、射出成形機
の固定金型及び移動金型の形状に合せてノコの刃
により裁断するとともに、各金型を断熱板を介し
て取付板に取付ける際に必要なボルト穴等の透孔
を各断熱板にレーザー加工により穿設して2枚の
金型用断熱板を得た。この場合の断熱板のノコの
刃による裁断及びレーザー加工による透孔の穿設
は容易に行うことができ、また、ノコの刃による
裁断においてはその裁断部にひび割れ等は発生せ
ず、レーザー加工による透孔の穿設においては、
レーザービームによる切断面は平滑なものであ
り、かつその透孔部には何らの変形も認められな
かつた。
次いで、射出成形機における固定金型をその一
方の熱板を介して固定取付板にボルト締めにより
取付け固定化するとともに、移動金型を他方の断
熱板を介して移動取付板にボルト締めにより取付
け固定化した。
このようにして断熱された金型を用いて合成樹
脂の射出成形を行つたところ、良好な断熱効果が
得られ、エネルギー効率の向上が確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐熱性合成繊維からなる紙層の表面を連続樹
    脂層として形成した合成紙の複数枚を耐熱性接着
    剤を介して積層接着させた構造を有する断熱板。 2 金型を断熱材を介して金型取付板に取付け固
    定化するに際し、該断熱材として、耐熱性合成繊
    維からなる紙層の表面を連続樹脂層として形成し
    た合成紙の複数枚を耐熱性接着剤を介して積層接
    着させた構造を有する断熱板を用いることを特徴
    とする合成樹脂成形用金型の断熱方法。
JP14010389A 1989-05-31 1989-05-31 断熱板及び合成樹脂成形用金型の断熱方法 Granted JPH032038A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14010389A JPH032038A (ja) 1989-05-31 1989-05-31 断熱板及び合成樹脂成形用金型の断熱方法

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JP14010389A JPH032038A (ja) 1989-05-31 1989-05-31 断熱板及び合成樹脂成形用金型の断熱方法

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Publication Number Publication Date
JPH032038A JPH032038A (ja) 1991-01-08
JPH0586888B2 true JPH0586888B2 (ja) 1993-12-14

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ID=15261013

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JP14010389A Granted JPH032038A (ja) 1989-05-31 1989-05-31 断熱板及び合成樹脂成形用金型の断熱方法

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JPH0785919B2 (ja) * 1990-11-30 1995-09-20 ソマール株式会社 断熱板
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JPH032038A (ja) 1991-01-08

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