JPH0586637A - 高層ビル熱搬送・揚水システム - Google Patents

高層ビル熱搬送・揚水システム

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Publication number
JPH0586637A
JPH0586637A JP16472691A JP16472691A JPH0586637A JP H0586637 A JPH0586637 A JP H0586637A JP 16472691 A JP16472691 A JP 16472691A JP 16472691 A JP16472691 A JP 16472691A JP H0586637 A JPH0586637 A JP H0586637A
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JP
Japan
Prior art keywords
pipe
water
ice
internal
ice making
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16472691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Takebayashi
芳久 竹林
Takashi Fukumura
貴司 福村
Michiya Suzuki
道哉 鈴木
Kimihiko Kori
公彦 郡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH0586637A publication Critical patent/JPH0586637A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高層ビルにおいて揚水ポンプ、空調用冷水ポ
ンプを必要とせず、低エネルギで揚水・熱搬送すること
ができる高層ビル熱搬送・揚水システムを提供すること
を目的としている。 【構成】 上下方向に向けて立設され内部に水が充填さ
れた有底筒状のパイプ1と、このパイプの下端側に設け
られて、該パイプ内の下端部において氷を製造する製氷
装置2と、上記パイプの上端部側方に設けられてパイプ
内の水中を浮上してきた氷4が流入する受水槽8とを具
備してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高層ビルの頂上部に飲
料水等の水を揚水するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市開発に伴って超高層ビルが建
築されるようになり、特に大都市圏においては、地価上
昇も手伝って高さ200メートル以上の超々高層ビルの
建築の計画が進行しつつある。
【0003】このような、超高層ビル、超々高層ビルで
は、飲料水等の水はビルの頂上に設置されている貯水タ
ンクから配管を通じて各階に供給されるようになってい
るが、従来、貯水タンクに水を揚水するのには、揚水ポ
ンプを使用しているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高層ビル、
超々高層ビルでは、ビルの高さが高くなるほど、頂上の
貯水タンクに水を揚水するための搬送エネルギが増大す
るばかりか、大型の揚水ポンプを設置したり、多数の揚
水ポンプを設置しなければならないので、建築コストの
高騰を招く一因ともなる。また、上記搬送エネルギの増
大は、飲料水に関してはその系統が開回路であるため
に、特に顕著なものとなる。
【0005】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、超々高層ビル等において揚水ポンプ、空調用冷
水ポンプを必要とせず、低エネルギで揚水、冷水の供給
を行なうことができる高層ビル熱搬送・揚水システムを
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の高層ビル熱搬送・揚水システ
ムは、上下方向に向けて立設され内部に水が充填された
有底筒状のパイプと、このパイプの下端側に設けられ
て、該パイプ内の下端部において氷を製造する製氷装置
と、上記パイプの上端部側方に設けられてパイプ内の水
中を浮上してきた氷が流入する受水槽とを具備してなる
ものである。また、請求項2の高層ビル熱搬送・揚水シ
ステムは、請求項1において、パイプの内側に内管を設
け、この内管の下端側に製氷装置を設けたものである。
【0007】
【作用】この発明の高層ビル熱搬送・揚水システムにあ
っては、パイプの下端側に設けられた製氷装置によりパ
イプの下端部に位置する水が冷却されて氷となり、この
氷がパイプ内を浮力により上昇してパイプの上端の水面
に達する。そして、水面に達した氷が受水槽内に流入
し、この受水槽内で氷が完全に溶けて水となることによ
り、揚水を行なう。また、パイプの内側に内管を設けて
パイプ内を二重構造とし、この内管内を氷が浮上するこ
とにより、パイプに再利用水等が流入しても氷が汚され
ることがなく清浄な水(氷)を受水槽に揚水することが
できる。
【0008】
【実施例】以下、図1を参照してこの発明の高層ビル熱
搬送・揚水システムの一実施例を説明する。図において
符号1はエネルギーパイプ(パイプ)を示す。このエネ
ルギパイプ1は有底円筒状をなすものであり、高層ビル
内に、下端部が地上に上端部がビルの頂上に位置するよ
うにビルの高さ方向に向けて設置されている。
【0009】上記エネルギーパイプ1の下端左方には製
氷装置2が設置されている。この製氷装置2はチラー3
と、このチラー3からエネルギーパイプ1内に延びて該
パイプ1の下端部位置で製氷を行なう製氷部4とから構
成されており、チラー3から製氷部4に冷却剤が流れ、
この製氷部4上でパイプ1内の水が凍結されて氷Kが製
造されるようになっている。
【0010】また、上記エネルギーパイプ1内には内管
5がパイプ1との間に所定の間隔をもって同軸に設置さ
れている。この内管5の下端開口には下方に向かうにし
たがって漸次拡径する拡径部5aが形成されており、こ
の拡径部5aは上記製氷部4の上方に位置せしめられて
いる。一方、内管5の上端開口にも同様の拡径部5bが
形成されている。そして、上記製氷部5で製造された氷
Kは、この内管5内を通じてパイプ1の上端まで浮上す
るようになっている。
【0011】さらに、上記エネルギーパイプ1の下端右
方には濾過装置6が設けられており、この濾過装置6に
はパイプ1から延びて再び戻る配管7が接続されてい
る。そして、この濾過装置6により濾過された水が製氷
部4の近傍に供給されるようになっている。
【0012】上記エネルギーパイプ1の上端右方には、
受水槽8が設けられており、この受水槽8とパイプ1の
上端部とは流入管9により接続されており、上記浮上し
た氷Kはこの流入管9を通して受水槽8内に貯留される
ようになっている。また、この受水槽8とパイプ1との
間には熱交換器10が設けられており、この熱交換器1
0を介して受水槽8内に流入した氷Kがパイプ1内の水
との熱交換により完全に溶かされるようになっており、
冷熱を完全に空調に利用ができる。さらに、受水槽8に
は水処理装置11が配管12を介して接続されており、
受水槽8内の水はこの水処理装置11により浄化され飲
料水として供給されるようになっている。
【0013】また、上記エネルギーパイプ1の高さ方向
における中央部には、空調機13が配管14,15を介
して接続されており、この空調機13にパイプ1内の水
が循環供給されることにより、パイプ1内の水が直接空
調(冷房)に利用されるようになっている。さらに、パ
イプ1の側壁には上記空調機13の上方位置において配
管16が接続され、パイプ1の上端面には配管17が接
続されている。そしてこれら配管16,17からそれぞ
れ再利用水、雨水をパイプ1内に取り込めるようになっ
ている。
【0014】そして、上記構成の高層ビル揚水システム
では、予めパイプ1内に水をパイプ1の上端面近傍まで
充填しておき、製氷装置2の製氷部4にチラー3から冷
却剤を供給して該製氷部4を冷却すると、この製氷部4
上において氷Kが製造される。この氷Kは内管5内を浮
力により上昇してパイプ1の上端の水面に達する。この
上昇に伴って氷の一部は溶けてパイプ1内の水を冷却す
る。一方、水面に達した氷Kは流入管9を通じて受水槽
8内に流入する。この受水槽8内に流入した氷Kは熱交
換器10を介してパイプ1内の水との熱交換により完全
に溶かされる。したがってこの際においてもパイプ1内
の水は冷却される。
【0015】そして、上記過程を繰り返して受水槽8に
貯留された水は配管12を通じて水処理装置11により
浄化されて飲料水としてビルの各階に供給される。ま
た、上記氷Kの浮上過程中において、パイプ1内には配
管16から再利用水が流入したり、空調機13から空調
に使用された水が配管15から戻るが、パイプ1内は内
管5により二重構造になっており、この内管5内を氷K
が浮上するのでこの氷Kは清浄な状態で浮上する。さら
に、製氷装置2の製氷部4に供給される水、すなわちパ
イプ1の下端部に位置する水は上記濾過装置6により濾
過されるので、製造される氷Kはゴミ等の不純物が殆ど
含まれていない純度の高いものとなる。
【0016】また、パイプ1内には配管17から雨水が
流入するが、内管5の内側では氷Kの浮上により上昇流
が生じる一方、内管5の外側では下方の水の温度が上方
に比べて低いので下降流が生じて、パイプ1内で循環流
が生じる。したがって、上記雨水は内管5の外側を流れ
るので、この雨水が内管5に流入して浮上してくる氷K
を汚すことがない。
【0017】しかして、上記構成の高層ビル熱搬送・揚
水システムによれば以下のような効果を得ることができ
る。 水が充填されたエネルギーパイプ1をビル内に設置
し、このパイプ1の下端部において製氷装置2の製氷部
4によりパイプ1内の水から氷Kを製造し、この氷Kを
浮上させて、受水槽8に流入させて該受水槽8において
氷Kを熱交換器10によって溶かして水として貯留する
ようにしたので、従来のように、揚水するのにポンプを
設置する必要もなく、しかも水中における氷Kの浮上を
利用したものであるからビルの高さによって揚水のため
のエネルギーが増大することもない。
【0018】エネルギーパイプ1内の水が氷Kの浮上
に伴って冷却されるので、エネルギーパイプ1に空調機
13を接続することによりパイプ1内の水を直接空調
(冷房)に有効利用することができる。 内管5によりエネルギーパイプ1内が二重構造とさ
れ、内管5内を氷Kが浮上するようにしたので、パイプ
1に空調機13から空調に使用された水が戻されたり、
再利用水が流入しても、氷が汚されることがなく清浄な
水を受水槽8に揚水することができる。
【0019】エネルギーパイプ1の下端に濾過装置6
を設け、この濾過装置6により製氷装置2の製氷部4に
供給される水、すなわちパイプ1の下端部に位置する水
を濾過するようにしたので、製造される氷Kはゴミ等の
不純物が殆ど含まれていない純度の高いものとなり、こ
の点においても清浄な水を受水槽8に揚水することがで
きる。 清浄な氷Kが浮上して受水槽8に供給されて水となる
ので、これを飲料水として使用する際における水処理装
置11への負荷を極力少なくすることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の高層ビ
ル熱搬送・揚水システムによれば以下のような効果を得
ることができる。 パイプの下端側に設けられた製氷装置によりパイプの
下端部に位置する水が冷却されて氷となり、この氷がパ
イプ内を浮力により上昇してパイプの上端の水面に達
し、この水面に達した氷が受水槽内に流入し、この受水
槽内で氷が完全に溶けて水となって貯留するようにした
ので、従来のように、揚水するのにポンプを設置する必
要もなく、しかも水中における氷の浮上を利用したもの
であるからビルの高さによって揚水のためのエネルギー
が増大することもない。
【0021】パイプ内の水が氷の浮上に伴って冷却さ
れるので、パイプに空調機等を接続することによりパイ
プ内の水を直接空調(冷房)に有効利用することができ
る。
【0022】内管によりパイプ1内が二重構造とさ
れ、内管内を氷が浮上するようにしたので、パイプに空
調から空調に使用された水が戻されたり、再利用水が流
入しても、氷が汚されることがなく清浄な水を受水槽に
揚水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の高層ビル揚水システムの一実施例を
示す概略構成図である。
【符号の説明】 1 エネルギーパイプ(パイプ) 2 製氷装置 5 内管 8 受水槽 K 氷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郡 公彦 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に向けて立設され内部に水が充
    填された有底筒状のパイプと、このパイプの下端側に設
    けられて、該パイプ内の下端部において氷を製造する製
    氷装置と、上記パイプの上端部側方に設けられてパイプ
    内の水中を浮上してきた氷が流入する受水槽とを具備し
    てなることを特徴とする高層ビル熱搬送・揚水システ
    ム。
  2. 【請求項2】 パイプの内側に内管を設け、この内管の
    下端側に製氷装置を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の高層ビル熱搬送・揚水システム。
JP16472691A 1991-07-04 1991-07-04 高層ビル熱搬送・揚水システム Withdrawn JPH0586637A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16472691A JPH0586637A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 高層ビル熱搬送・揚水システム

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JP16472691A JPH0586637A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 高層ビル熱搬送・揚水システム

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Publication Number Publication Date
JPH0586637A true JPH0586637A (ja) 1993-04-06

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ID=15798733

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16472691A Withdrawn JPH0586637A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 高層ビル熱搬送・揚水システム

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JP (1) JPH0586637A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298401A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Tokyo Electric Power Co Inc:The 氷蓄熱システム
KR20210039313A (ko) * 2019-10-01 2021-04-09 주식회사 피에스텍 적층형 코어 및 이를 이용한 유도 가열 장치

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298401A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Tokyo Electric Power Co Inc:The 氷蓄熱システム
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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008