JPH0586485U - 加工機の工具駒装着装置 - Google Patents

加工機の工具駒装着装置

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JPH0586485U
JPH0586485U JP3732492U JP3732492U JPH0586485U JP H0586485 U JPH0586485 U JP H0586485U JP 3732492 U JP3732492 U JP 3732492U JP 3732492 U JP3732492 U JP 3732492U JP H0586485 U JPH0586485 U JP H0586485U
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tool piece
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良司 細井
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株式会社ダイア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突出ロッドの先端に着脱可能に装着される工
具駒の装着装置において、構造が簡単で耐久性があり、
補修時に容易に部品交換できるようにする。 【構成】 可動ダイス62の突軸68が嵌入される装着
孔74をピストンロッド38に設けるとともに、その装
着孔74内に形成した環状溝78に、装着孔74の内周
面から部分的に内側へはみ出すような弾性変形可能なウ
レタンゴム製のリング部材80を配設し、突軸68が装
着孔74内に嵌め入れられた際にその突軸68に形成さ
れた係合溝72とリング部材80とが係合することによ
り、可動ダイス62に所定の抜き抵抗が付与されるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば圧着端子用の油圧式圧着加工機などにおいて、予めサイズ毎 に用意された複数種類の工具駒を加工機の突出部材先端に着脱可能に装着する装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
突出し,引込み駆動される突出部材の先端に配設された工具駒を、その突出部 材の突出し方向に押し付けることにより所定の加工を行う加工機、例えば圧着端 子を圧着する圧着加工機や、かしめ部品を圧縮する圧縮加工機などが従来から知 られている。このような加工機においては、複数種類の工具駒のうちから選択さ れた任意の1つを突出部材の先端にワンタッチで着脱できるように、例えば図5 に示すような工具駒の装着装置が備えられているのが一般的である。かかる図5 において、突出部材としてのピストンロッド100の先端部には、工具駒として のダイス102に突設された突軸104を嵌め入れるための装着孔106が形成 されているとともに、その装着孔106に開口するように外周側から径方向にド リル加工により形成された収容穴108内には、ボール110、圧縮コイルスプ リング112、および押しボルト114が順次配設されている。ボール110は 、装着孔106の内周面116から球面の一部が突き出すように付勢されており 、突軸104が嵌め入れられた際にその突軸104の外周面118に形成された 環状の係合溝120に係合することにより、ダイス102がピストンロッド10 0から簡単に抜け落ちることのないように所定の抜き抵抗が発生させられるよう になっている。上記内周面116に対する収容穴108の開口部の径寸法はボー ル110の径寸法より小さく定められ、ボール110が装着孔106内に落ち込 まないようにされている。また、上記押しボルト114は、かしめられたり接着 剤が塗布されたりすることにより緩み止めされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記のような工具駒装着装置においては、圧縮コイルスプリングのへ たりやボール収容穴開口部の拡大等により充分な耐久性が得られないとう問題が あった。また、圧縮コイルスプリングやボール等の部品交換や修理が必要となっ た場合、上記したように押しボルトがかしめられていたり接着されていたりする ため、容易に補修を行うことが困難であった。特に、加工機全体をコンパクトに 構成するための設計上の都合等により、ピストンロッドにおけるボール等の配設 部位がシリンダ本体内に没入している場合には、部品交換をするだけでもその都 度シリンダ自体を分解する必要があり、補修作業が極めて面倒であった。
【0004】 また、部品点数が多いことに加え、収容穴内にボール、圧縮コイルスプリング 、および押しボルトを順次配設するために径方向にある程度以上の肉厚が必要と されて寸法的に制限を受けるほか、内周面から所定寸法だけボールが突き出すよ うに高い精度で収容穴のドリル加工を行う必要があるなどの問題も含んでいた。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 構造が簡単で部品点数が少なく且つ耐久性があり、部品交換等の補修が容易な工 具駒装着装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案の要旨とするところは、突出部材の先端に 配設された工具駒を押し付けることにより所定の加工を行う加工機において、前 記工具駒を前記突出部材の先端に着脱可能に装着する工具駒装着装置であって、 (a)前記工具駒および突出部材の一方に突設された突軸と、(b)前記工具駒 および突出部材の他方に形成されて前記突軸が嵌め入れられる装着孔と、(c) 前記突軸の外周面および前記装着孔の内周面のうちの一方に形成された環状溝と 、(d)前記突軸の外周面および前記装着孔の内周面のうちの他方に形成された 係合溝と、(e)前記環状溝内に嵌め入れられ、前記係合溝と係合することによ り、前記工具駒に所定の抜き抵抗を付与する弾性変形可能なリング部材とを有す ることにある。
【0007】
【作用】
このような加工機の工具駒装着装置においては、工具駒および突出部材の一方 に突設された突軸が他方に形成された装着孔内に嵌め入れられるとともに、突軸 の外周面および装着孔の内周面のうちの一方に形成された環状溝には弾性変形可 能なリング部材が配設され、突軸が装着孔に嵌め入れられた際には、そのリング 部材の環状溝からはみ出している部分が、上記外周面および内周面のうちの他方 に形成された係合溝に係合させられる。このリング部材と係合溝との係合により 、装着孔に嵌め入れられた突軸は嵌め入れ方向における移動が制限され、工具駒 をある程度以上の力で引き抜かない限りは突出部材から離脱しないような所定の 抜き抵抗が付与される。
【0008】
【考案の効果】
このような工具駒装着装置によれば、リング部材は弾性変形可能であるため、 剛体製のボール方式と比較して損耗が少なく、高い耐久性が得られる。また、部 品点数が少なく、修理に際してはリング部材を交換するだけで良いとともに、環 状溝に対するリング部材の取付けおよび取外しについても、例えば先端が尖った 鉤型の工具等を用いることにより比較的簡単に行うことができる。すなわち、図 5に示す従来の工具駒装着装置に比較して、構成部品に損傷を与えたり接着剤を 塗布および溶解したりする必要がないことから、部品交換等の補修作業を極めて 容易且つ迅速に行うことができるようになるのである。また、例えばピストンロ ッドに形成された装着孔内にリング部材が配設されるとともに、その配設部位が シリンダ本体内部に没入しているような場合であっても、シリンダを分解するこ となく装着孔を通してリング部材を容易に交換することができる。
【0009】 また、従来の工具駒装着装置のようにボール、圧縮コイルスプリング、および 押しボルトを径方向に配設する必要がなく、リング部材を配設するための環状溝 を形成するだけで良いため、肉厚が小さくても環状溝を形成してリング部材を配 設することが可能で、小径の突出部材に適用することもできるなど、設計上の自 由度が向上する。
【0010】 また、上記環状溝は単純な旋盤加工等により形成することができるとともに、 従来の工具駒装着装置における収容穴を形成する場合のように高い寸法精度が要 求されないため、加工が極めて容易となる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】 図3は、本考案の一実施例である工具駒装着装置が備えられた電動式油圧ポン プ一体型の圧着加工機10の全体構成を示す図である。この圧着加工機10は、 作業者が持ち運び可能なように小型軽量に構成されたハンディタイプのものであ り、片手により把持されるグリップ12と、そのグリップ12に設けられたスイ ッチ14が押込み操作されている間だけONとなるポンプ駆動用電動モータ16 と、その電動モータ16の回転力を伝達する歯車機構等を収容するとともに油タ ンク18が取り付けられた第1ハウジング20と、ポンプ要素やバルブ類を収容 した第2ハウジング22と、油圧シリンダ24と、圧着工具ユニット26とを一 体的に備えている。
【0013】 図4は圧着加工機10に設けられた油圧回路の回路図であり、この圧着加工機 10では、スイッチ14が押込み操作されて電動モータ16が作動させられると 、油タンク18内の作動油が油圧ポンプ28に吸入されて加圧され、油路30を 介して油圧シリンダ24内の加圧室32に供給されることにより、油圧シリンダ 24のピストン34がリターンスプリング36の付勢力に抗して移動させられ、 そのピストンロッド38が突き出されるようになっている。また、スイッチ14 の押込み操作が解除されて電動モータ16が停止させられるとともに開閉弁40 の戻しレバー42が押圧操作されると、上記リターンスプリング36の付勢力に 従ってピストン34が押し戻されてピストンロッド38が引き込まれ、ピストン 34の移動に伴って作動油が開閉弁40を介して油タンク18へ戻されるように なっている。なお、油圧が所定圧以上になった場合には、リリーフバルブ44が 開かれることによって作動油が油タンク18へ逃がされるようになっている。
【0014】 図1は、油圧シリンダ24と圧着工具ユニット26との連結部付近を詳細に示 す断面図である。油圧シリンダ24は、前記第2ハウジング22の端面に固設さ れて前記ピストン34が摺動可能に嵌合された有底円筒状のシリンダチューブ4 6と、シリンダチューブ46の開口側を覆蓋するとともに、圧着工具ユニット2 6の固定ダイス64が一体的に取り付けられるシリンダキャップ48と、ピスト ン34とシリンダキャップ48との間に配設されてピストン34をシリンダチュ ーブ46の底部側へ付勢する前記圧縮コイルスプリング36とを備えている。シ リンダチューブ46の底部には、ピストン34との間に形成される前記加圧室3 2を第2ハウジング22内に設けられた前記油路30に連通させる連通孔50が 設けられている。シリンダチューブ46の外周面およびシリンダキャップ48の 内周面には同一径寸法の半円溝52および54がそれぞれ設けられており、それ ら半円溝52,54により1つの円形断面が形成されたリング状の空間内にピア ノ線56が挿入されることにより、シリンダチューブ46とシリンダキャップ4 8とが軸心方向の相対移動不能且つ軸心まわりの相対回動可能に連結されている 。なお、シリンダキャップ48には挿通孔58が形成され、前記ピストンロッド 38が摺動可能に挿通させられているとともに、ピストン34には、Oリング6 0が装着されてシリンダチューブ46の内周面との間が油密にシールされている 。
【0015】 圧着工具ユニット26は、電気配線用の圧着端子等のワークをかしめ圧着する ためのもので、ワークのサイズに対応した複数種類のうちから一つが選択されて 油圧シリンダ24のピストンロッド38に装着される可動ダイス62と、油圧シ リンダ24のシリンダキャップ48に一体的に配設される前記固定ダイス64と を備えている。図2はピストンロッド38および可動ダイス62の離脱状態を示 す図である。
【0016】 可動ダイス62は、図2の左側に示すように、かしめ圧着の加工面を有する押 圧ヘッド66と、ピストンロッド38の先端に着脱可能に取り付けるための突軸 68とを備えており、円柱状を成す突軸68の外周面70には断面円弧形状の係 合溝72が周方向に環状に形成されているとともに、突軸68の先端周縁部には 面取り加工が施されている。図示しない他の複数の可動ダイスは、上記押圧ヘッ ド66の大きさが互いに異なっているが、上記突軸68については共通の形状と されている。
【0017】 また、図2の右側に示すように、ピストンロッド38の先端部には、上記突軸 68と遊び嵌合可能な装着孔74が設けられている。この装着孔74の内周面7 6には環状溝78が形成されており、その環状溝78内には円形断面を有して一 様な無端環状を成したウレタンゴム製のリング部材80が嵌め込まれている。こ のリング部材80はスプリング硬さHs が90程度であって弾性変形が可能であ るとともに、内周側の部分が環状溝78内に納まり切らずに上記内周面76から 内側にはみ出す状態で配設されている。また、ピストンロッド38の軸方向にお けるリング部材80の配設位置は、突軸68が装着孔74内に嵌入されて可動ダ イス62の当接面82がピストンロッド38の先端面83に当接させられた状態 において、その突軸68に形成された前記係合溝72と一致する位置に定められ ており、リング部材80の上記はみ出している部分が突軸68の係合溝72と係 合させられるようになっている。この係合によって、ある程度以上の引抜き力を 加えない限りは可動ダイス62のピストンロッド38からの離脱が制限されるよ う所定の抜き抵抗が付与されるのである。このように、上記突軸68、係合溝7 2、装着孔74、環状溝78、およびリング部材80から工具駒装着装置が構成 されており、可動ダイス62が工具駒に相当し、ピストンロッド38が突出部材 に相当する。
【0018】 また、リング部材80を交換する場合、通常は油圧シリンダ24を作動させて いないとき、すなわちピストン34が完全に戻されてピストンロッド38がその 引込み側の移動端にある図1の状態において交換を行うことになる。このとき、 ピストンロッド38のリング部材80が配設された部位の軸方向における位置は 、シリンダキャップ48の前記挿通孔58内に完全に入り込んだところにあるが 、リング部材80の取付け,取外しは装着孔74を通して行うことになるため、 先の尖った鉤型の交換用ツール等を用いての手作業により、リング部材80を容 易に交換することができる。
【0019】 一方、固定ダイス64は、図3から判るように、収容穴85が設けられた本体 ブロック84と、その収容穴85内に前記油圧シリンダ24の軸心方向と直角な 軸心まわりの回転可能に配設された回転ブロック86とを備えており、本体ブロ ック84は、一対の連結ピン90,94によってシリンダキャップ48の一対の フランジ88,92に一体的に連結されている。一方の連結ピン90はスナップ リングにより引抜き不能とされているが、他方の連結ピン94は引抜き可能とさ れており、その連結ピン94を抜き取った状態で本体ブロック84を図3におい て連結ピン90の左まわりに回動させることにより、可動ダイス62をピストン ロッド38に対して脱着したり、大きなワークをセットしたりする場合など、必 要に応じて圧着加工部を開くことができるようになっている。
【0020】 上記回転ブロック86は、その外周面に等角度間隔でワークのサイズにそれぞ れ対応した5つのワーク受け座96を備えており、図示しない節度機構により各 ワーク受け座96がそれぞれ可動ダイス62に対向させられるように予め定めら れた5箇所の回転位置で位置決めされるようになっている。この回転ブロック8 6は収容穴85内においてその回転中心の軸心に対して直角な方向へ僅かに変位 することが許容されており、圧着動作時には使用されているワーク受け座96と 反対側の部分が収容穴85の内壁面に当接させられて加圧力が本体ブロック84 により受け止められるようになっている。
【0021】 このように構成された圧着工具ユニット26の可動ダイス62と回転ブロック 86との間に、予め電線が挿入された圧着端子などのワークがセットされて油圧 シリンダ24が駆動されることにより、可動ダイス62と回転ブロック86のワ ーク受け座96との間でそのワークがかしめられ、電線および圧着端子などが圧 着される。
【0022】 ここで、本実施例では、ピストンロッド38の装着孔74内に配設されたリン グ部材80と突軸68に形成された係合溝72との係合により、可動ダイス62 がピストンロッド38に着脱可能に装着されるようになっているため、図5の従 来装置に比較して可動ダイス62の装着構造が大幅に簡略化されるとともに、高 い耐久性が得られる。
【0023】 また、リング部材80が摩耗若しくは劣化したときにはそれを新品と交換する だけで良いとともに、その交換作業も適当な工具の使用により手作業で比較的簡 単に行うことができる。すなわち、図5に示す従来の装着装置に比較して、構成 部品に損傷を与えたり接着剤を塗布および溶解したりする煩わしさがないことか ら、部品交換等の補修作業を極めて容易且つ迅速に行うことができるようになる のである。また、ピストンロッド38が引込み位置にあってリング部材80の配 設部位がシリンダキャップ48の挿通孔58内部に没入している状態においても 、装着孔74を通してリング部材80を交換できるため、その交換のために油圧 シリンダ24を分解したりする必要がない。
【0024】 また、図5のようにピストンロッド100の周壁にボール110、圧縮コイル スプリング112、および押しボルト114を配設する必要がなく、リング部材 80を装着するための環状溝78を形成するだけで良いため、肉厚が小さくても 環状溝78を形成してリング部材80を配設することが可能で、小径のピストン ロッド38にも適用できるなど、設計上の自由度が向上する。
【0025】 また、環状溝78は単純な旋盤加工等により形成することができるとともに、 図5の装置における収容穴108を形成する場合ほどには高い寸法精度が要求さ れないため、極めて容易に加工することができ、加工コストが低減される。
【0026】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0027】 例えば、前述の実施例においては、可動ダイス62に突軸68が設けられると ともにピストンロッド38に装着孔74が設けられていたが、ピストンロッド3 8に突軸が設けられるとともに可動ダイス62にリング部材80が配設される装 着孔が設けられても良い。
【0028】 また、前述の実施例においては、突軸68の外周面70に係合溝72が形成さ れるとともに装着孔74の内周面76に環状溝78が形成されてリング部材80 が配設されていたが、装着孔74の内周面76に係合溝が形成されるとともに突 軸68の外周面70に環状溝が形成されてリング部材が配設されても良い。その 場合にはリング部材の交換作業が一層容易となる。
【0029】 また、前述の実施例においては、可動ダイス62に突軸68が設けられ且つそ の突軸68の外周面70に係合溝72が形成されるとともに、ピストンロッド3 8に装着孔74が設けられ且つその装着孔74の内周面76に環状溝78が形成 されてリング部材80が配設されていたが、ピストンロッド38に突軸が設けら れ且つその突軸の外周面に環状溝が形成されてリング部材が配設されるとともに 、可動ダイス62に装着孔が設けられ且つその装着孔の内周面に係合溝が設けら れても良い。
【0030】 また、前述の実施例においては、リング部材80としてスプリング硬さHs が 90程度のウレタンゴムが用いられていたが、弾性変形可能な他の合成樹脂材料 や天然ゴム材料を用いることも可能であり、硬度についても任意に選択され得る 。
【0031】 また、前述の実施例においては、円形の横断面を有して一様な無端環状を成し たリング部材80が配設されていたが、横断面は必ずしも円形でなくても良いし 、内周側に向かって突き出す3箇所以上の突部を備えたものなどであっても差し 支えない。要するに、環状溝が設けられた周面から一部がその周面よりも突き出 したりはみ出したりする状態に配設されることによって、少なくとも係合溝と係 合させられて工具駒に抜き抵抗を付与し得るものであれば良いのである。
【0032】 また、前述の実施例において、リング部材80の交換作業を一層容易とするた めに、装着孔74内に開口端から環状溝78に繋がるキー溝状の案内溝などを設 けても良い。
【0033】 また、前述の実施例においては、油圧ポンプ28を一体的に備えたハンディタ イプの圧着加工機10について説明したが、外部から油圧が供給される油圧加工 機や倍力機構を有する手動式の油圧加工機、或いは送りねじ機構等を利用した電 動式などの加工機にも本考案は同様に適用され得る。
【0034】 また、前述の実施例においては、圧着端子等をかしめ圧着する圧着加工機10 に本考案の工具駒装着装置が適用された場合について説明したが、着脱可能な工 具駒が用いられる他の加工機、例えば電線を接続するコネクタ等をかしめ圧縮す る圧縮加工機などにも本考案を同様に適用することが可能である。
【0035】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である圧着加工機における圧
着工具ユニットと油圧シリンダとの連結部付近を詳しく
示す断面図である。
【図2】図1の圧着工具ユニットおよび油圧シリンダに
おける可動ダイスおよびピストンロッドの離脱状態を示
す図である。
【図3】本考案の工具駒装着装置が適用された加工機の
一実施例である圧着加工機の全体を示す正面図である。
【図4】図3の圧着加工機に備えられている油圧回路の
回路図である。
【図5】従来の加工機における工具駒装着装置の一例を
説明する図である。
【符号の説明】
10:圧着加工機 38:ピストンロッド(突出部材) 62:可動ダイス(工具駒) 68:突軸 70:外周面 72:係合溝 74:装着孔 76:内周面 78:環状溝 80:リング部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突出部材の先端に配設された工具駒を押
    し付けることにより所定の加工を行う加工機において、
    前記工具駒を前記突出部材の先端に着脱可能に装着する
    工具駒装着装置であって、 前記工具駒および突出部材の一方に突設された突軸と、 前記工具駒および突出部材の他方に形成されて前記突軸
    が嵌め入れられる装着孔と、 前記突軸の外周面および前記装着孔の内周面のうちの一
    方に形成された環状溝と、 前記突軸の外周面および前記装着孔の内周面のうちの他
    方に形成された係合溝と、 前記環状溝内に嵌め入れられ、前記係合溝と係合するこ
    とにより、前記工具駒に所定の抜き抵抗を付与する弾性
    変形可能なリング部材とを有することを特徴とする加工
    機の工具駒装着装置。
JP3732492U 1992-05-07 1992-05-07 加工機の工具駒装着装置 Pending JPH0586485U (ja)

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