JPH0585992A - ジアミン系化合物塩及び消毒薬 - Google Patents

ジアミン系化合物塩及び消毒薬

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JPH0585992A
JPH0585992A JP3248902A JP24890291A JPH0585992A JP H0585992 A JPH0585992 A JP H0585992A JP 3248902 A JP3248902 A JP 3248902A JP 24890291 A JP24890291 A JP 24890291A JP H0585992 A JPH0585992 A JP H0585992A
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JP3248902A
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Hiroshi Ishikawa
廣 石川
Yukio Toyama
幸雄 外山
Hisashi Tamaoka
寿 玉岡
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、一般式 【化1】 [式中R1 はフェニル環上に置換基としてハロゲン原
子、ニトロ基及び低級アルコキシ基からなる群から選ば
れる基を1〜3個有することのあるフェニル低級アルキ
ル基を、R2 は低級アルキル基を、R3 は炭素数5〜1
0のアルキル基を、Aは炭素数2〜8のアルキレン基
を、またX- は陰イオン基をそれぞれ示す。]で表わさ
れるジアミン系化合物塩及びこれを有効成分として含有
することを特徴とする消毒薬を提供する。 【効果】本発明消毒薬は、殺菌活性が高く、広い抗菌ス
ペクトルを有し、皮膚刺激性が少なく、生分解性が良好
で、安全性も高く、従って人畜や医療器具等の消毒等の
医療、家庭用消毒薬として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なジアミン系化合物
塩及びこれを有効成分とする消毒薬、より詳しくは人畜
や医療器具等の消毒に使用される医療用乃至家庭用消毒
薬に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の殺菌消毒薬が知られて
いるが、それらは総じて皮膚刺激性が強かったり、生分
解性が低く、そのため使用後の廃液が尚長期に亘って活
性を保持して有益な菌まで殺菌されるおそれがあった
り、また耐性菌の出現が認められたりする欠点があり、
之等欠点のない新しい消毒薬の研究開発が当業界で要望
されている現状にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の消毒薬にみられる欠点をすべて解消し、殺菌活性が高
く且つ広い抗菌スペクトルを有することは勿論のこと、
更に皮膚刺激性が少なく、生分解性が良好で、しかも公
知の耐性菌に対しても有効な殺菌効果を奏する新しい消
毒薬を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
より鋭意研究を重ねた結果、後記一般式で表わされる新
しいジアミン系化合物の塩が、上記目的に合致する優れ
た性質を有することを見出し、ここに本発明を完成する
に至った。
【0005】即ち本発明は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】[式中R1 はフェニル環上に置換基として
ハロゲン原子、ニトロ基及び低級アルコキシ基からなる
群から選ばれる基を1〜3個有することのあるフェニル
低級アルキル基を、R2 は低級アルキル基を、R3 は炭
素数5〜10のアルキル基を、Aは炭素数2〜8のアル
キレン基を、またX- は陰イオン基をそれぞれ示す。]
で表わされることを特徴とするジアミン系化合物塩、及
びこれを有効成分として含有することを特徴とする消毒
薬に係わる。
【0008】本発明ジアミン系化合物塩を示す上記一般
式(1)において、ハロゲン原子としては、塩素原子、
臭素原子、沃素原子及び弗素原子を、低級アルコキシ基
としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ基等を、低級アルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、tert−ブチル基等を、炭素数5〜10のア
ルキル基としては、上記例示の低級アルキル基の他、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル基等を、炭素数2〜8のアルキレン基としては、エチ
レン、トリメチレン、1−メチルエチレン、1−メチル
トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン基等を、
それぞれ例示することができる。
【0009】フェニル環上に置換基としてハロゲン原
子、ニトロ基及び低級アルコキシ基からなる群から選ば
れる基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基として
は、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−フ
ルオロベンジル、4−ヨードベンジル、4−ニトロベン
ジル、4−メトキシベンジル、4−エトキシベンジル、
4−ブトキシベンジル、3,4−ジクロロベンジル、
3,4−ジブロモベンジル、3,4−ジメトキシベンジ
ル、3,4−ジニトロベンジル、3−クロロ−4−メト
キシベンジル、3−クロロ−4−ニトロベンジル、3−
ニトロ−4−メトキシベンジル、3,4,5−トリクロ
ロベンジル、3,4,5−トリニトロベンジル、3,
4,5−トリメトキシベンジル、4−クロロ−α−フェ
ネチル、4−ブロモ−α−フェネチル、4−ニトロ−α
−フェネチル、4−メトキシ−α−フェネチル、4−ク
ロロ−β−フェネチル、4−ブロモ−β−フェネチル、
4−ニトロ−β−フェネチル、4−メトキシ−β−フェ
ネチル、4−クロロ−フェニルプロピル、4−クロロ−
フェニルブチル、4−ニトロ−フェニルプロピル、4−
メトキシ−フェニルブチル基等を例示できる。
【0010】また、陰イオン基としては、上記例示のハ
ロゲン原子、硫酸イオン、硝酸イオン、アルキルスルホ
ン酸イオン、低級アルキルカルボン酸イオン、芳香族ス
ルホン酸イオン等の酸残基を例示できる。
【0011】上記一般式(1)で表わされる本発明化合
物の内では、特にR2 で示される低級アルキル基がメチ
ル基であるものが、またAで示されるアルキレン基が炭
素数4〜6のもの、殊に炭素数6のもの(ヘキサメチレ
ン基)が、その原料の入手性や反応性等の製造面及び奏
し得る消毒効果の面で好適である。
【0012】本発明化合物は、例えば下記反応行程式に
示す方法により容易に製造することができる。
【0013】
【化3】
【0014】[各式中、R1 、R2 、R3 及びXは前記
に同じ。]上記反応行程式に示す化合物(2)と化合物
(3)との反応は、化合物(3)として酸クロライドを
用いる方法を例示しているが、これに限定されず、他の
酸ハライドを用いる酸ハライド法や、酸無水物法、混合
酸無水物法、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド
法(DCC法)等の通常のアシル化反応に従って実施す
ることができる。上記酸ハライド法は、適当な溶媒中、
好ましくは塩基の存在下に実施でき、溶媒としては例え
ばメタノール、エタノール等のアルコール類、メチルエ
チルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等
のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルベンゼン等
の芳香族炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレン、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類等を例示できる。ま
た塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基やトリ
エチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチル
アニリン、N−メチルモルホリン等の有機塩基をいずれ
も使用できる。反応温度としては通常−20℃〜60℃
程度、好ましくは0〜20℃程度を採用でき、反応は一
般に5分〜3時間程度、好ましくは約10分〜1時間程
度で完結する。各原料化合物の使用割合は、特に制限さ
れるものではないが、通常化合物(1)に対して酸ハラ
イドを2倍モル量以上、好ましくは2〜3倍モル量程度
用いるのがよい。
【0015】次いで、上記で得られる化合物(4)を還
元することにより化合物(5)を収得できる。この還元
反応は、メチルエチルエーテル、ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル等のエーテル類等の適当な溶媒中で、L
iAlH4 単独又はNaBH4 、LiBH4 等のボロハ
イドライドと酢酸との組み合わせを還元剤として用いて
実施することができる。化合物(4)に対する上記還元
剤の使用割合は、一般には当モル〜4倍モル量程度、好
ましくは2〜3倍モル量程度とするのがよく、酢酸とボ
ロハイドライドとを組み合わせて用いる場合の酢酸量
は、ボロハイドライドの約3倍モル当量程度とするのが
好ましい。
【0016】かくして得られる化合物(5)のアルキル
化反応は、化合物(5)に対して少なくとも2倍モル量
のR2 −X(R2 及びXは前記に同じ)を用いて、適当
な溶媒中又は無溶媒下に実施できる。この際用いられる
溶媒としては、前記例示のアルコール類、エーテル類、
エステル類、芳香族炭化水素類をいずれも使用できる。
反応は通常室温から150℃程度、好ましくは約70〜
100℃程度の温度条件下に、約3〜7日を要して行な
われる。
【0017】また上記アルキル化において、特にR2
としてメチル基を選ぶ場合、このアルキル化反応は、上
記方法以外に、例えばギ酸か又はギ酸の塩とホルムアル
デヒドとを用いたメチル化反応方法に従って実施するこ
ともできる。このメチル化反応は、ギ酸やアルコール類
を溶媒として、0℃〜溶媒の還流温度、好ましくは還流
温度の条件下に、約10分〜12時間、好ましくは約3
0分〜1時間で行なうことができる。化合物(5)に対
するアルキル化剤としてのギ酸の使用量は、通常等モル
量〜5倍モル量程度、好ましくは2〜3倍モル量程度と
されるのがよい。
【0018】上記アルキル化により得られる化合物
(6)より所望の化合物(1)を誘導する反応は、化合
物(6)に対して少なくとも2倍モル量のR1−X(R
1 及びXは前記に同じ)を用いて、前記例示のアルコー
ル類、エーテル類、エステル類、芳香族炭化水素類等の
適当な溶媒中又は無溶媒下に、通常室温から150℃程
度、好ましくは約70〜100℃程度の温度条件下に、
約1〜6時間を要して行なわれる。
【0019】反応終了後、常法に従う単離操作により、
目的とする本発明化合物(1)を収得できる。該単離操
作としては、例えば、濾過、再結晶、溶媒抽出、カラム
クロマトグラフィー等及び之等の組み合わせを適宜採用
できる。
【0020】かくして得られる本発明化合物は、低刺激
性であり、生分解性が良好で、しかも各種の菌に対して
優れた殺菌活性を有し、その抗菌スペクトルも広範に亘
り、更に水にも可溶であり、安全性も高く、従って種々
の分野で、医療用、家庭用殺菌消毒薬等として有効であ
る。
【0021】従って、本発明は上記本発明化合物を有効
成分とする消毒薬をも提供するものである。
【0022】本発明消毒薬は、一般的には、上記本発明
化合物の所定量を水乃至適当な有機溶媒に溶解、分散、
懸濁させた溶液、分散液乃至懸濁液形態に調製されて、
実用されるが、必要に応じて上記液剤形態以外にも粉末
形態や軟膏剤形態、エアゾール剤形態、スプレー剤形態
等の任意の形態で実用することもできる。尚、上記液剤
形態には、点眼剤、点鼻剤、含嗽剤、清浄剤等の外用液
剤形態が包含される。
【0023】本発明消毒薬における有効成分化合物の配
合量は、適宜決定され特に限定されるものではないが、
通常全組成物重量の約0.01〜20重量%の範囲から
選ばれるのが適当である。
【0024】また、本発明消毒薬には、上記有効成分の
他に、従来より知られている他の殺菌消毒剤有効成分化
合物を配合することもでき、更に、必要に応じて、従来
よりこの種の殺菌消毒剤に添加配合できることの知られ
ている各種の添加剤を配合することもできる。
【0025】更に、本発明消毒薬は、上記液剤、粉末
剤、軟膏剤等の形態の他にも、例えば各種クリーム、ロ
ーション、粉白粉、紅、メーキャップ、歯磨、シャンプ
ー、石鹸、脱毛剤、漂白剤、毛髪着色剤、整髪剤、浴用
剤、マニキュア、発汗防止抑制剤、防臭剤、エアロゾル
化粧料、乳児用化粧料等の各種の化粧料形態に調製する
こともできる。之等各種化粧料の製造は、本発明化合物
の所定量を製品化粧料中に含有させることを除き、基本
的には、之等各化粧料の調製技術に従うことができ、一
般的には、本発明化合物を化粧料成分と共に、水、有機
溶剤、化粧料基材等の中に溶解、分散乃至懸濁させて製
品化粧料を調製すればよい。かかる化粧料中への本発明
化合物の配合料は、一般には、約0.001〜1重量%
の範囲から選ばれるのが適当である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚刺激性が少なく、
生分解性が良好(微生物による分解が容易で環境破壊を
惹起するおそれがない)で、MRSA、緑膿菌、ブドウ
糖否発酵菌等の耐性菌に対しても抗菌活性を有し、総じ
てその抗菌活性が高く、更に広い抗菌スペクトルを有
し、短時間で強い殺菌効果を奏し得る殺菌消毒薬及びそ
の有効成分化合物を提供でき、本発明消毒薬は人畜や医
療器具等の殺菌消毒に非常に有効である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明化合物の原料化合物の製造例を参考例として挙げ、
次いで本発明化合物の製造例を実施例として挙げる。
【0028】
【参考例1】N,N′−ジヘキサノイル−ヘキサメチレ
ンジアミドの製造塩化メチレン400mlにヘキサメチ
レンジアミン10.56g及びピリジン15.4mlを
加えて攪拌溶解した。。氷冷しながらこれにヘキサノイ
ルクロライド25.76gを20分間を要して滴下し
た。滴下終了後、室温に戻して30分間攪拌し、その後
水400mlを加えた。析出物を濾取し、水及び塩化メ
チレンを用いて洗浄し、減圧下に40℃で乾燥して、標
記化合物16.37gを得た。このものの収率、性状及
び融点(℃)を第1表に示す。
【0029】
【参考例2及び3】参考例1と同様にして、第1表に示
す各化合物を得た。
【0030】
【表1】
【0031】
【参考例4】N,N′−ジヘキシル−N,N′−ジメチ
ル−ヘキサメチレンジアミンの製造 N,N′−ジヘキサノイル−ヘキサメチレンジアミド1
5.26gにテトラヒドロフラン200mlを加えて懸
濁させた。氷−メチノール浴で冷却しながら、これにL
iAlH4 を少量ずつ加えた。添加終了後、加熱し4時
間還流させた。再度、氷−メタノール浴で冷却し、0℃
以下でテトラヒドロフラン50mlと水10.8mlの
混液を滴下した。析出物を濾去し、次いで濾液を減圧留
去した。更に、エタノール205ml、85%ギ酸17
7ml及び37%ホルマリン143mlを加えて溶解さ
せた後、30分間加熱還流させ、溶媒を減圧留去した
後、水30mlを加えて溶解させた。濃NaOHを加え
てアルカリ性とした後、塩化メチレンで抽出した(30
ml×3回)。得られた塩化メチレン層を合わせ、水洗
(60ml×2回)した後、無水Na2 SO4 を加えて
乾燥した。濾過し、次いで濾液を減圧濃縮した後、減圧
蒸留操作により精製して、標記化合物9.58gを得
た。得られた化合物の収率、性状、沸点を第2表に示
す。
【0032】
【参考例5及び6】参考例4と同様にして、第2表に示
す各化合物を得た。
【0033】
【表2】
【0034】
【実施例1】N,N′−ジヘキシル−N,N′−ジメチ
ル−N,N′−ジベンジル−ヘキサメチレンシドアンモ
ニウム ジクロライドの製造 N,N′−ジヘキシル−N,N′−ジメチル−ヘキサメ
チレンジアミン0.94gとベンジルクロライド0.8
0gとを酢酸エチル10mlに溶解させ、5時間加熱還
流した。室温に戻すと結晶が析出したのでこれを濾取
し、酢酸エチルで洗浄した後、40℃で減圧乾燥して、
標記化合物0.56gを得た。
【0035】得られた化合物の収率、性状及び融点
(℃)[又はNMR分析結果]を第3表に示す。
【0036】
【実施例2〜15】実施例1と同様の反応により、第3
表に示す各化合物を得た。但し、単離精製する段階で結
晶化しなかった化合物については、酢酸エチルで充分に
洗浄後、減圧乾燥して、各化合物を得た。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】次に、上記各実施例で得られた本発明化合
物を有効成分として含有する本発明消毒薬の処方例を挙
げる。
【0044】
【処方例1】 実施例1で得た本発明化合物 5g 非イオン性界面活性剤 3.75g (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル) 注射用蒸留水 適量 全量 100ml 上記各成分を混合して、本発明消毒薬を調製した。
【0045】
【処方例2】 実施例5で得た本発明化合物 0.5g 非イオン性界面活性剤 0.375g (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル) エタノール 83ml 注射用蒸留水 適量 全量 100ml 上記各成分を混合して、本発明消毒薬を調製した。
【0046】
【処方例3】 実施例1で得た本発明化合物 1g グリセリン 10g 精製水 59g 全量 70g 上記各成分を混合して、本発明消毒薬を調製した。
【0047】以下、本発明化合物につき行なった殺菌活
性試験を挙げる。
【0048】
【試験例1】各実施例で得られた化合物について、フェ
ノール係数測定法を参考として室温(25℃)における
消毒薬の殺菌活性を短時間処理で測定した。
【0049】使用培地としては、供試菌の前培養にはミ
ューラーヒントンブロス(ディフコ社製)を、殺菌処理
後の試験液中の生存菌の増殖培地としては、消毒剤不活
性化培地のSCDLP培地「ダイゴ」(日本製薬株式会
社)を用いた。
【0050】被験液を蒸留水で試験濃度の2倍濃度に調
整し、無菌濾過の後希望試験濃度の範囲で1/2希釈を
して96穴のマイクロプレートに50μl分注する。1
6時間の前培養を2回繰返した試験菌を培地の影響を除
くために滅菌蒸留水を用いて108 細胞/ mlに調整し
(OD660nmで0.3)、更に5mlもしくは10
mlの滅菌蒸留水で1/100希釈して106 細胞/m
lとし、マイクロプレートの被験液50μlに等量の5
0μlを注入混合する。試験時間(10秒、30秒、1
分、3分、5分)経過後、試験菌の5μlを150μl
の不活性化培地に懸濁し、37℃で16〜18時間培養
する。試験液中の菌の生死を濁度で判定し、最小殺菌濃
度を求める[中野愛子、消毒剤の殺菌効力試験法、防菌
防黴、vol.11, No.12, 685-692 (1983) 参照]。
【0051】また、対照薬として、塩化ベンザルコニウ
ム及びグルコン酸クロルヘキシジンを用いた。
【0052】供試菌として以下の各菌を用い、上記3分
処理した時の最小殺菌濃度を求めた結果を第4表に示
す。
【0053】[供試菌名] 1…スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus
aureus)FDA209P 2…スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus
aureus)MRSA 57(臨床分離株) 3…エシェリヒア コーライ(Escherichia coli) NI
HJ JC−2 4…クレブシェラ ニューモニエ(Klebsiella pneumon
iae )NCTC9632 5…セラチア マルセッセンス(Serratia marcescens
e) IFO12648 6…アシネトバクター カルコアセチカス(Acinetobac
ter calcoaceticus )Ac−54 7…シュードモナス エルギノーサ(Pseudomonas aeru
ginosa) ATCC10145
【0054】
【表9】
【0055】上記表より、本発明ジアミン系化合物塩
は、いずれも消毒薬として有用であることが明らかであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中R1 はフェニル環上に置換基としてハロゲン原
    子、ニトロ基及び低級アルコキシ基からなる群から選ば
    れる基を1〜3個有することのあるフェニル低級アルキ
    ル基を、R2 は低級アルキル基を、R3 は炭素数5〜1
    0のアルキル基を、Aは炭素数2〜8のアルキレン基
    を、またX- は陰イオン基をそれぞれ示す。]で表わさ
    れることを特徴とするジアミン系化合物塩。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のジアミン系化合物塩を有
    効成分として含有することを特徴とする消毒薬。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004196670A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Japan Enviro Chemicals Ltd 微生物防除剤
KR100759778B1 (ko) * 2005-04-26 2007-10-04 에어 프로덕츠 앤드 케미칼스, 인코오포레이티드 아민계 가스 하이드레이트 억제제

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