JPH0585944A - テクネチウム−99mで標識された臓器特異的物質の製造方法 - Google Patents

テクネチウム−99mで標識された臓器特異的物質の製造方法

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JPH0585944A
JPH0585944A JP4018626A JP1862692A JPH0585944A JP H0585944 A JPH0585944 A JP H0585944A JP 4018626 A JP4018626 A JP 4018626A JP 1862692 A JP1862692 A JP 1862692A JP H0585944 A JPH0585944 A JP H0585944A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 望ましくないテクネチウム−99m化合物が
抗体に結合していない、テクネチウム−99m標識臓器
特異的物質の製造方法の提供。 【構成】 臓器特異的物質が過テクネチウム酸塩および
錯体安定化還元剤と混合されるテクネチウム−99mで
標識され、予めテクネチウム−99mに対する錯化剤に
より前処置または結合された臓器特異的物質を製造する
方法において、還元剤に必要な錯化剤を、還元剤に対し
て化学量論量使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、テクネチウム−99mで標識さ
れ、予めテクネチウム−99mに対する錯化剤により前
処置または結合された臓器特異的物質を製造するにあた
り、臓器特異的物質を過テクネチウム酸塩および錯体安
定化還元剤と混合する製造方法に関する。
【0002】放射性核種による医学診断には、何年も前
から、蛋白質が使用され、成功している。たとえば、心
臓の検査はテクネチウム−99mまたは他の適当な核種
で標識されたヒト血清アルブミン(HSA)によって実
施することができる。
【0003】最近、免疫グロブリンが最も重要になって
きて、とくにモノクローナル抗体が悪性病変の診断に使
用されている。モノクローナル抗体はまた、他の核医学
診断の領域、たとえば炎症フォーカスの部位決定に有用
なことが証明されている。
【0004】初期には、抗体が様々なヨウ素同位元素
(ヨウ素−123またはヨウ素−131)またはインジ
ウム−111で標識された。しかしながら、臨床試験に
より、寿命の極めて短い核種、テクネチウム−99m
(Tc−99m)も同様に使用できることが明らかにさ
れた。この核種は、極めて好ましい核物理学的性質を有
することから、核医学において傑出した地位を占めてい
る。さらに、Mo−99/Tc−99m発生装置は、実
際に、いつでもどこでも使用できる。
【0005】これが、蛋白質のテクネチウム−99mに
よる標識方法が数多く報告されてきた理由である。これ
らの方法は、大きく2群に分けることができる。
【0006】一群に分類される方法はすべて、広範囲の
種類の錯化剤をまず抗体にカップリングさせ、これらを
介して、テクネチウム−99mを安定に結合させるもの
である。しかしながら、この方法は、標識収率が不適当
に高く、したがってそのまま投与できる製品を製造する
ためには精製工程が必要になる。
【0007】テクネチウム−99mを直接抗体に結合さ
せる方法は、第二群に属する。この目的では、抗体に反
応性の基を生成させる。これらは一般に、ジスルフィド
橋の適当な還元剤(たとえば、2−メルカプトエタノー
ル、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、シス
テイン等)による還元で生成されるSH基である。この
方法で標識された蛋白質は特殊な精製工程を必要とせ
ず、直接注射することができる。この群からは、とく
に、以下の方法を挙げることができる。
【0008】B.A. Rhodesは抗−hCG抗体のTc−9
9mによる標識を記載している(USA−4,472,3
71)。この場合は、抗体は過剰の錫(II)で処理され
これが生成物中に残る。錫(II)イオンは、抗体中のジ
スルフィド橋のSH基への還元をもたらすと同時に、他
方では、過テクネチウム酸塩をTc(IV)−99mに還元
する。この型のTc−99mは抗体に結合できる。大過
剰の錫(II)イオンはTc−99mを抗体に結合させる
のみでなく、除去しなければならないTc化合物も生成
させる(US−A−4,472,371:実施例II参
照)。しかしながら、これは、検査室に維持しなければ
ならない条件という点で、重大な欠点である。
【0009】EP−A−0,271,806には、錫(I
I)イオンが抗体とは別個に錯体化された型で保存され
る標識方法が記載されている。標識の直前に2つの成分
を混合する。したがって、標識ユニットは2つの瓶から
なる。混合してはならない2つの瓶を操作しなければな
らないことは、使用者にとって不便である。
【0010】この場合には、錯体安定化錫(II)イオン
が還元剤としても用いられる。錯化剤は錫(II)イオン
に対して過剰に用いられ、すなわち、錯体の形成は錫
(II)イオンとに止まらず、Tc−99mとも起こる。
【0011】他の先行技術刊行物では、生成されたTc
−99m錯体〔錫(II)の錯化剤との〕を予め発生さ
せ、この生成された錯体によりTc−99mが抗体に移
送されている。この方法は錯体交換(transcomplexatio
n)と呼ばれる。
【0012】EP−A−0,237,150によれば、T
c−99m酒石酸塩またはグルコヘプトン酸塩が抗体の
Tc−99mによる標識に使用されている。
【0013】WO88/07382では、同じ目的に、
スクロース、グルコヘプトン酸塩、酒石酸塩およびアラ
ボン酸塩とのTc−99m錯体が用いられている。実際
には、これらの錯体の安定性がとくに重視される。
【0014】WO89/07382では、Tc−99m
酒石酸塩が同じく錯体交換に使用されている。ここに
は、抗体を最初に錯化剤に結合させる方法が記載されて
いる。
【0015】Tc−99mを錯体交換により抗体に移送
する上述の方法は、最終生成物が、制御不能の反応の結
果として、望ましくないTc−99m化合物を含有する
という、そのシステムに基づく欠点を有する。
【0016】したがって、本発明の目的は、望ましくな
いTc−99m化合物が抗体に結合していない、Tc−
99mで標識された臓器特異的物質の製造方法を提供す
ることにある。
【0017】この目的は、本明細書の導入部に記載した
種類の方法において、還元剤に必要な錯化剤を還元剤に
対して化学量論量で使用することからなる方法を提供す
ることによって達成された。
【0018】従来の概念に反して、驚くべきことに、T
c−99mを抗体に移送するのに錯体交換は必要ではな
いことが見出されたのである。
【0019】錯化剤は、溶液中の錫(II)イオンの錯体
中への保持、すなわち、その水酸化錫(II)としての沈
殿を防止する役目しか果たしていないという事実が明ら
かになったことは全く驚くべきことであった。これまで
用いられてきた、錯体交換を開始させる錯化剤は必要で
はなく、それが最終分析においてかなりの欠点ともな
り、とくに錫(II)イオンと抗体とを2つの別の容器に保
存する必要があった。
【0020】これに対して、本発明によれば、錫(II)
錯体と抗体を1つの容器に保存することが可能になる。
【0021】還元剤としては亜ジチオン酸塩(dithioni
te)または錫(II)イオンの使用が好ましい。
【0022】錯化剤の「化学量論」量とは、錫(II)イ
オンの原子価を完全に飽和し、しかしながら同時に特定
の組成の錯体を達成するのに必要な量を意味する。
【0023】化学量論的錫(II)錯体は3〜11、好ま
しくは4〜7のpH範囲において安定でなければならな
い。
【0024】錫(II)イオンと錯化剤の特定の化学量論
比は、各場合に選択された錯化剤に依存するので、それ
についての一般的記述を与えることはできない。
【0025】陰イオン錯体がとくに好ましい。一方、こ
れらの中でも4個〜8個の陰電荷をもつ錯体が好まし
い。電荷の中和は、アルカリ金属、アルカリ土類金属ま
たはアンモニウムイオンによって行われる。
【0026】とくに、錫(II)イオンとクエン酸の錯体
は極めて好ましい。生成する化学量論的陰イオン性錫
(II)−クエン酸錯体、〔錫(クエン酸)24-は公知で
ある〔Gmelin, Handbuch der Anorganischen Chemie, Z
inn(無機化学ハンドブック)C部、217〜229
頁、Heidelberg, 1875〕。
【0027】これに対して、同様にとくに好ましい、錫
(II)イオンと1,1,3,3−プロパンテトラホスホン
酸との錯体はこれまで記載されていない。しかしなが
ら、本技術分野における熟練者には知られている方法に
より、1,1,3,3−プロパンテトラホスホン酸を錫(I
I)と互いに2:1のモル比で反応させることにより得
られ、このモル比に相当する組成の錯体が生成する(下
記参照)。一方、これより低いモル比では1分子のホス
ホン酸が4個の錫(II)イオンを結合した難溶性の化合
物の生成を招く。
【0028】本発明の方法によって製造される本発明の
臓器特異的物質は、一般的に、それらの分子内に錯体形
成作用をもつ官能基少なくとも1個を有する担体物質で
ある。これらの基は通常、電子対を与えるように働く原
子またはイオン(ルイス酸)である。錯体形成作用をも
つこのような官能基には、たとえば、−SCN、−NH
2、−NHR、−NR2、−COO、−OH、=S、−S
H、−NO基がある。
【0029】このような錯体形成作用を有する官能基を
もつ物質の代表的な例としては、蛋白質(−NH、−N
2、−COO基)、酵素(−NH2、−OH、−P=O
基)、糖(−OH基)または側鎖に適当な官能基を有す
るポリマーを挙げることができる。
【0030】標識すべき化合物がこのような官能基をも
たない場合は、その物質を、標識前に適当な錯化剤によ
り前処置するかまたはそれにカップリングさせなければ
ならない。
【0031】「前処置」の語は、本発明の範囲内におい
ては、標識すべき分子中に錯体形成作用を有する官能基
の生成を招く手段を行うことを意味する。たとえば抗体
はジスルフィド橋を含有する。しかしながら、互いに共
有結合した2個の硫黄原子はテクネチウム−99mの錯
体を形成させることはできない。しかし、ジスルフィド
橋を還元して2個のSH基を生成させれば、これらはそ
れ自体テクネチウム−99mの優れた錯体形成リガンド
であり、しかもテクネチウム−99mを好収率で結合す
る。
【0032】テクネチウム−99mを錯体形成作用を有
する官能基をもたない臓器特異的物質に結合させる他の
可能性としては、その分子へのこのような官能基の導
入、またはその分子への錯化剤の化学的結合がある。
【0033】抗体のテクネチウム−99m体標識方法は
とくに興味がある。抗体またはF(ab′)2抗体フラグ
メントのS−S結合の部分還元は、室温における緩和な
還元剤への暴露(臓器特異的物質の前処置)によって達
成される。とくに適当な還元剤は、たとえば2−メルカ
プトエタノールまたは2−メルカプトエチルアミン(シ
ステアミン)のようなモノチオールである。この場合に
は、免疫学的反応性は失われず、小さなフラグメントに
断片化されてもいない反応性抗体分子が得られる。抗体
またはF(ab′)2抗体フラグメントの部分還元には、
長時間暴露しても一部のS−S結合しか切断せず、抗体
成分の断片化を招かないすべての還元剤が、原理的に適
当である。抗体成分がこの種類の還元剤に暴露される時
間は、1時間を越す必要はない。一般的に、結合させる
適当量のテクネチウム−99m陽イオンに十分なSH基
は、わずか10〜30分には生成する。過剰の還元剤を
ついで除去し、部分還元抗体を緩衝溶液(たとえば0.
02M リン酸塩溶液 pH7.2)中に単離し、直ちに凍
結乾燥する。この間、抗体中の遊離チオール基の空気中
酸素による再酸化を防止する必要がある。緩衝物質を除
いて他の添加物を含まず、保護気体としての窒素気体で
覆った凍結乾燥抗体は、変化することなく何週間も冷蔵
温度(−5〜+5℃)に保存することができる。すなわ
ち、等張性食塩溶液を添加すると期待どおりに再溶解す
る。
【0034】この方法で製造した部分還元抗体成分(前
処置された臓器特異的物質)はついで、本発明の方法に
より、それに過テクネチウム酸塩と化学量論量の錫(I
I)イオンの混合物を加えた場合、Tc−99mによっ
て円滑に標識される。
【0035】そのまま使用することができる診断補助剤
は、最初に凍結乾燥抗体成分をテクネチウム−99m−
過テクネチウム酸塩溶液中に溶解し、ついで錫(II)錯
体の溶液を添加することにより還元および抗体へのテク
ネチウムの結合を達成させる操作によって製造できる。
【0036】しかしながら、診断補助剤はまた、抗体成
分を錫(II)錯体含有溶液中に最初に溶解し、ついでテ
クネチウム−99m−過テクネチウム酸塩溶液を添加す
ることにより凍結乾燥抗体成分を標識することによって
製造できる。
【0037】テクネチウム−99m標識臓器特異的物質
を含有する診断補助剤の製造には、臓器特異的物質また
は前処置された臓器特異的物質もしくはTc−99mの
ための錯化剤にカップリングした臓器特異的物質を含有
し、適宜緩衝物質と混合したアッセイ、および臓器特異
的物質上のテクネチウムを還元するのに必要な錯体安定
化錫(II)塩とを組み合わせるのが便利である。凍結乾
燥し、適宜前処置した臓器特異的物質を緩衝物質として
のリン酸水素二ナトリウム(pH7.2)と混合したアッ
セイはとくに有用なことが明らかにされている。この方
法で、短時間たとえばわずか5分間反応させると、事実
上定量的にテクネチウム−99mで標識され、不純物と
しては1%未満の過テクネチウム酸塩と極めて少量のT
c−99mで標識された錫(II)成分を含む物質が得ら
れ、したがって以後の精製過程はもはや必要ではない。
【0038】本発明の方法によって製造される臓器特異
的物質は、錫(II)錯体とともに1つの容器に保存され
るにもかかわらず、凍結乾燥生成物の変わらぬ安定性が
保証される。これは、臓器特異的物質の迅速な、簡単
な、満足できる標識を保証する。
【0039】一部の標識キット中に存在する安定化剤
は、注射溶液のさらに長期の安定性を保証するので、同
様に有利である。
【0040】以下の実施例は本発明を例示するものであ
る。 実施例1:錫(II)と1,1,3,3−プロパンテトラホ
スホン酸の安定な錯体の製造 0.5240g(1.0mmol)の1,1,3,3−プロパン
テトラホスホン酸四ナトリウム四水和物(PTP)を1
00mlの水に溶解する。0.2257g(1.0mmol)の
塩化錫(II)二水和物を100mlの0.1N塩酸に溶解
する。ビーカー中、2ml(0.02mmol)のPTP溶液
を1ml(0.01mmol)の錫(II)溶液中に混合し、つ
いでpHを2N水酸化ナトリウム溶液で所望のpH値=3〜
11に調整する。澄明な溶液が得られる。
【0041】1ml(0.01mmol)のPTP溶液と1ml
(0.01mmol)の錫(II)溶液を混合すると直ちに沈
殿を生じ、この沈殿はpHを3〜11の範囲で変えても溶
解させることはできない。上澄液中には錫(II)イオン
は検出できないが、なお3当量のPTPが検出される。
【0042】錫(II)クエン酸塩錯体の製造は実施例2
に記載する。 実施例2:クエン酸塩との錫(II)錯体の製造 0.12955gのクエン酸と0.07603gの塩化錫
(II)二水和物を10mlの水に溶解する。この溶液を水
で900mlに希釈し、pHを2N水酸化ナトリウム溶液に
よってpH=6.5〜7に調整し、ついで容量を水で正確
に1リットルとする。1mlあたり40μgの錫(II)を
含有し、そのまま抗体生成物の製造に使用できる。
【0043】以下の実施例は、モノクローナル抗体BW
494/32による標識キットの製造を示す。この抗体
は主として乳癌または卵巣癌細胞によって発現される抗
原と反応する。 実施例3:モノクローナル抗体BW494/32による
標識ユニットの製造 実施例1または実施例2からの溶液0.5mlを、1mgの
免疫グロブリンを含有し、予め2−メルカプトエタノー
ル、3−メルカプト−1,2−プロパンジオールまたは
他の適当な還元剤で処理した抗体溶液1mlに加える。こ
の溶液を互いに混合し、ついで凍結乾燥する。
【0044】Tc−99mによる標識の操作は次のとお
りである。
【0045】活性500MBq−1500MBqの、市
販の発生装置からの溶出液を凍結乾燥物に加える。この
活性は容量1ml〜10ml中に存在させることができる。
5〜10分経過すると、生成物を注射に使用できる。
【0046】放射化学的純度を、薄層クロマトグラフィ
ー(ITLC SG/メチルエチルケトン)または高速
液体クロマトグラフィー〔ゲル濾過カラム(たとえば、
BioRad TSK 250)、0.1M リン酸緩衝液pH6.8、流
速:1ml/min〕で調べたところ、添加した活性の95
%〜98%が抗体に結合したことを示した。この溶液は
24時間経過するまで十分な安定性を維持した。
【0047】担癌ヌードマウスでの動物実験によれば、
これらの生成物により、腫瘍1gあたり6〜7%の腫瘍
内貯蔵レベルが達成された。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臓器特異的物質が過テクネチウム酸塩お
    よび錯体安定化還元剤と混合される、テクネチウム−9
    9mで標識され、予めテクネチウム−99mに対する錯
    化剤により前処置または結合された臓器特異的物質を製
    造する方法において、還元剤に必要な錯化剤を還元剤に
    対して化学量論量で使用することからなる上記の方法。
  2. 【請求項2】 化学量論量の使用により特定の組成の錯
    体が導かれる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 還元剤の錯体はpH3〜11の範囲で安定
    である請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 錯体は陰イオン錯体である請求項1〜3
    のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 還元剤として錫(II)イオンが用いられ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 錯化剤としてクエン酸および/または
    1,1,3,3−プロパンテトラホスホン酸が用いられる
    請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 臓器特異的物質として蛋白質、酵素、糖
    またはポリマーが用いられる請求項1〜6のいずれかに
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 モノクローナル抗体またはそのF(a
    b′)2フラグメントを使用する請求項1および7に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 腫瘍関連抗原に対する抗体またはそのF
    (ab′)2フラグメントを使用する請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 臓器特異的物質を含有する成分を最初
    にテクネチウム−99m−過テクネチウム酸塩溶液中に
    溶解し、ついで錯体安定化還元剤を添加することにより
    還元および臓器特異的物質へのテクネチウムの結合を達
    成させることによって製造された診断補助剤。
  11. 【請求項11】 臓器特異的物質を含有する成分を最初
    に錯体安定化還元剤の溶液中に溶解し、ついでテクネチ
    ウム−99m−過テクネチウム酸塩溶液を添加すること
    により臓器特異的物質をテクネチウムで標識することに
    よって製造された診断補助剤。
  12. 【請求項12】 錯体安定化還元剤は錫(II)とクエン
    酸または1,1,3,3−プロパンテトラホスホン酸の化
    学量論的錯体であり、この還元剤をいずれの場合も、臓
    器特異的物質のテクネチウム−99mによる安定な標識
    のために、臓器特異的物質1mgあたり錫(II)に基づい
    て1〜100μg、好ましくは5〜10μg添加する請
    求項10および11に記載の診断補助剤。
JP01862692A 1991-02-05 1992-02-04 テクネチウム−99mで標識された臓器特異的物質の製造方法 Expired - Fee Related JP3549115B2 (ja)

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